JP5507373B2 - フレキシブル基板を用いた信号灯具 - Google Patents

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Description

本発明は、信号灯具に係り、特にドアミラーターンランプ、車幅灯などの車両用信号灯具などに適用可能な発光ダイオード(LED)を用いた灯具であって、屋外で使用する信号灯具に関する。
近年、地球温暖化、環境意識の高まりから白熱電球に換えて低消費電力な半導体発光装置、特に発光ダイオード(LED)を用いた灯具が増えてきている。この種のLEDを光源として用いた車両用灯具として、例えば乗用車等の前部にて車両が曲がる方向を表示するターンランプ等がある(例えば、特許文献1参照)。
ここで、従来のドアミラーターンランプの一例を図11〜図13に示す。図11は従来のドアミラーターンランプの平面図、図12は図11のC−C線断面図、図13は同ドアミラーターンランプの分解斜視図である。
図示のドアミラーターンランプ101はドアミラー本体107に設置されるものであって、ハウジング102と前記ドアミラー本体107の前面を車両側方から車両後方に向かって円弧状に覆うアウタレンズ103を備えている。そして、ハウジング102とアウタレンズ103によって画成された空間には、アルミ蒸着が施されたエクステンション104とフレキシブル基板105及び該フレキシブル基板105の端部に搭載された上下2つのLED光源106が収容されている。
上記エクステンション104は、前記アウタレンズ103の内面に沿うよう円弧曲面状に成形されており、その外端部には矩形の凹部104Aが形成され、この凹部104Aの奥には図6に示すように所定の設置角度α'を成す上下2つの矩形窓104aが開口している(図12参照)。
他方、前記フレキシブル基板105の外端部には上下2つの前記LED光源106が搭載されており、これらのLED光源106は、図12に示すように、エクステンション104の外端部に形成された前記凹部104Aの奥に開口する上下2つの矩形窓104aに臨んでいる。そして、前記アウタレンズ103の外端部のLED光源106に対向する図12の示すCの範囲には配光用のレンズカット103aが施されている。尚、レンズカット103aには魚眼フレネルカットやフルートカットが採用されている。
フレキシブル基板105のハウジング102への固定は、例えば、特許文献1のように両面接着テープを介して接着固定される。
特開2003−132709号公報
ドアミラーは車両の外観の一部を構成するため、近年、特に乗用車用のドアミラーは美的感覚を満足させるよう造形が施されており、そのセット角度β'(図12参照)が小さくなると、LED光源106の光出射方向を配光範囲に向けるために該LED光源106をアウタレンズ103側に移動させてその設置角度α'を大きくする必要がある。
このようにLED光源106の設置角度α'が大きくなると、該LED光源106とアウタレンズ103との間隔が減少して両者が接近するため、アウタレンズ103を外側に膨らませる必要がある。
なお、配光範囲の一例として、ドアミラーターンランプに関しては欧州規格であるECE-Reg.No.6-01 Category5が適用され、その配光範囲(上下方向±150、左右方向50-600)において0.6cd〜200cdの光度が要求されている。
そのため、アウタレンズ103を外側に膨らませるのみでなく、LED光源106もその光軸方向を外側に向かうように設置することが必要となる。LED光源106を外側に向かって設置するためには、フレキシブル基板15の折れ曲がり量を大きくする必要がある。折れ曲がり量を大きくすると、フレキシブル基板105が浮き上ってしまう問題が生じる。フレキシブル基板が浮き上ってLED光源106の光軸方向がブレることは、光出射方向がズレて当初設計の配光範囲を照射しないことに繋がる。特に両面接着テープのみで固定した場合には、その使用環境によってはかかる問題が生じやすい。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、フレキシブル基板上に光源を設け、婉曲した形状に適した薄型のランプを提供すると共に、そのランプ配光が変動しにくい取付構造を提供することにある。また、フレキシブル基板を用いたランプの組立工数を簡略化可能な取り付け構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載のフレキシブル基板を用いた屋外用信号灯具は、
光出射方向が開口したハウジング(2)と、前記開口に取付けられるアウタカバー(3)と、
前記ハウジング(2)とアウタカバー(3)との間の灯室(8)内に配設されるフレキシブル基板(5)、当該フレキシブル基板(5)に搭載された半導体光源(6,61)およびインナレンズ(4,340)、を備え、
前記ハウジング(2)は、溶着用レーザ光を吸収可能な光吸収性の樹脂材料により形成され、灯室(8)内に向けて突出する位置決めリブ(22)と、位置決めリブ(22)より外周側に接着用平坦部(23)を有しており、
前記フレキシブル基板(5)は、前記位置決めリブ(22)に対応する位置決め孔(52)を有し、
前記インナレンズ(4,340)は、前記ハウジング(2)とインナレンズ(4,340)との間に前記フレキシブル基板(5)および光源(6,61)が位置するように配置され、前記フレキシブル基板(5)に対向する面には溶着用レーザ光を透過可能な光透過性の樹脂材料によりなる突出脚部(42,342)が形成されており、
前記突出脚部(42,342)は、先端に平坦底面(42c)を備えた凹部(42a)と周囲立壁(42b)が形成され、当該平坦底面(42c)とハウジング(2)の位置決めリブ(22)とがレーザ溶着され、当該周囲立壁(42b)と前記ハウジング(2)とで、前記フレキシブル基板(5)の位置決め孔(52)周囲が挟持されており、
前記アウタカバー(3)は、外周に断面L字状の周囲固定脚部(31)を有し、
前記アウタカバーの周囲固定脚部(31)と、前記接着用平坦部(23)が接着固定している、ことを最も主要な特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、LED光源を搭載したフレキシブル基板がインナレンズに形成した突出脚部とハウジングとで挟持する構成としているので、フレキシブル基板の浮き上りが低減される。フレキシブル基板の浮き上りが防止されるので、その上に実装されているLED光源の配光方向のブレも低減することができる。
また、突出脚部と位置決めリブとの溶着は、インナレンズを通してレーザ溶着により行なうことができるので、組立工程を簡略化することができ得る、という利点がある。
本発明の請求項2に記載のフレキシブル基板を用いた屋外用信号灯具は、
さらに、前記インナレンズ(4)は、外周に溶着用レーザ光を透過可能な光透過性の樹脂材料により形成された周囲固定部(41)を有し、
前記インナレンズ周囲固定部(41)と前記接着用平坦部(23)が、レーザ溶着にて接着固定している、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、インナレンズとハウジングとの接合がより一層強固なものとすることができる、という利点がある。
また、請求項3に記載の発明は、
前記アウタカバー周囲固定脚部(31)および/またはインナレンズ周囲固定部(41)が、前記接着用平坦部(23)にレーザ溶着にて接着固定している、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、アウタカバー周囲固定脚部(31)またはインナレンズ周囲固定部(41)も、突出脚部(42,342)と同じレーザ溶着にて接合することができるので、組立工程を簡略化することができ得る、という利点がある。
請求項4に記載の発明は、
前記アウタカバー(3)は、全周にわたって前記周囲固定脚部(31)を備え、
前記ハウジング(2)は、灯室(8)内に、前記周囲固定脚部(31)に隣接するとともに、当該周囲固定脚部と同一高さもしくは高さの低い周囲立壁(24)を備え、
前記周囲固定脚部(31)がハウジングに接着固定して、迷路構造を形成している、ことを特徴とする請求項3に記載の屋外用信号灯具、である。
請求項4に記載の発明によれば、迷路構造を形成しているので、例えアウタカバー(3)と前記周囲固定脚部(31)との接着に不具合が生じた場合であっても、迷路構造により、灯室内に雨水などが侵入することを効果的に防止することができ得る、という利点がある。
さらに、配光制御をインナレンズ4に形成された第1のレンズカット(4a)とアウタカバー(3)に形成された第2のレンズカット(3a)によって2段階にてなすことにより、ドアミラーのセット角度β(図2参照)が小さくなっても(例えば、従来のセット角度β'(図12参照)が230であるのに対して本発明のセット角度βは160に設定されている)、配光規格を満たすためにはLED光源(6)の設置角度αを従来よりも小さく抑えることができる。このため、アウタカバー(3)を外側に大きく膨らませる必要がなく、該アウタカバー(3)の意匠面の飛び出し量と当該ドアミラーターンランプ(1)の外形幅を小さく抑えることができるとともに、LED光源(6)の設置場所の自由度を高めたドアミラーターンランプを得ることができる、という利点がある。
本発明によれば、フレキシブル基板上に光源を設け、婉曲した形状に適した薄型のランプを提供すると共に、そのランプ配光が組み付け時および使用時に変動しにくい取付構造を提供することができる。また、フレキシブル基板を用いたランプの組立工数を簡略化可能な取り付け構造を提供することができる。
本発明に係る第1の実施の形態である灯具(ドアミラーターンランプ)の平面図である。 図2は、図1のA-A線断面図である。 図3は、図2のB部拡大詳細図である。 図4は、図1のドアミラーターンランプの分解斜視図である。 図5は、図1のC−C線断面にて、ドアミラーターンランプの組立工程(ハウジングにフレキシブル基板を取付けた工程)を説明する概略断面図である。 図6は、図1のC−C線断面にて、ドアミラーターンランプの組立工程(インナレンズを取付けた工程)を説明する概略断面図である。 図7は、図1のC−C線断面にて、ドアミラーターンランプの組立工程(アウタカバーを取付けた工程)を説明する概略断面図である。 図8は、本発明に係る第2の実施の形態を示す概略断面図である。 図9は、本発明に係る第3の実施の形態の製造工程を説明する概略断面図である。 図10は、図9の灯具における光路を模式的に説明する概略断面図である。 従来のドアミラーターンランプの平面図である。 図11のC−C線断面図である。 従来のドアミラーターンランプの分解斜視図である。
以下、本発明の一実施形態である灯具について図1〜図10を参照しながら説明する。
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施態様に係る灯具1の構成の一例を示す概略平面図である。本実施形態の灯具1は、ドアミラーターンランプであり、自家用車等の車室外に取り付けるドアミラーに内蔵され方向指示やハザード信号を示すターンランプである。尚、本実施の形態では、車両の左側の図示しないフロントドアに取り付けられるドアミラーターンランプ1について説明するが、逆側である右側に取り付けられるドアミラーターンランプの基本構成は左側のものと同じであるため、これについての図示及び説明は省略する。
図1は本発明に係るドアミラーターンランプの平面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図2のB部拡大詳細図、図4は同ドアミラーターンランプの分解斜視図である。図5から図7は図1のC−C線断面にて、ドアミラーターンランプの組立工程を説明する概略断面図であって、図5がハウジングにフレキシブル基板を取付けた工程を示す概略断面図、図6が図5にインナレンズを取付けた工程を示す概略断面図、図7が図6に更にアウタカバーを取付けた工程を示す概略断面図である。
本発明に係るドアミラーターンランプ1は、ドアミラー本体7に設置されるものであって、ハウジング2と前記ドアミラー本体7の前面を車両側方から車両後方に向かって円弧状に覆うアウタレンズ3を備えている。ハウジング2とアウタレンズ3によって画成された空間には、透明なインナレンズ4と、フレキシブル基板5と、該フレキシブル基板5の外端部に搭載された上下2つのLED光源6および当該フレキシブル基板5の中央部に搭載された左右2つのLED光源61が収容され、灯室8を形成している。
ハウジング2は黒色のポリプロピレン樹脂により一体に成形され、光出射方向に開口した略箱形状をなしている。開口部2aの底面21には底面21から光出射方向に突出する複数の位置決めリブ22が一体に形成されている。位置決めリブ22は円柱もしくは四角柱形状をなし、その先端22aは平坦面42cとされている。また、開口部2aの周囲には、後述するレーザ溶着にてアウタレンズなどを接着するための接着用平坦部23が形成されている。符号24は周囲立壁である。
フレキシブル基板5は、所望の配線パターンとした銅箔をポリイミド樹脂等の絶縁性樹脂にて挟み込んだ構成とされ、ランプの光照射方向側の面5a(LED光源搭載面)には、LED光源6,61が搭載され、図示しない配線パターンと電気的に接続されている。また、ハウジング2への取り付け状態において前記位置決めリブ22に対応する位置には、フレキシブル基板5に位置決め孔52が形成されている。また、LED光源搭載面の反対側のハウジング側面5bは、LED光源を搭載しない平坦面とされている。ハウジング側面5bを平坦面とすることでハウジングの底面21と密着することができ、LED光源6,61の光軸のブレを抑制することができる。符号51は図示しないフレキシブル基板の配線パターンと電気的に接続している給電用端子部であって、給電用端子部を介して外部電源より電力を供給する。
LED光源6,61は、面実装タイプのLED光源(発光ダイオード光源)であり、LED光源6とLED光源61は異なる光軸方向として設置している。フレキシブル基板の光照射方向側の面5aに実装されている。LED光源6はフレキシブル基板5の外端部に搭載され、その設置角度は図2に示す角度αに設定される。これにより図2に示す配光方向、すなわち車両斜め後方方向を照射することができる。LED光源61はフレキシブル基板の中央部に搭載され、その出射方向は車両斜め前方方向を照射することができる。
インナレンズ4は、アウタレンズ3の内面に沿うよう円弧曲面状に成形されており、その外端部のLED光源6に対向する部分には、図3に詳細に示すように、配光用の第1のレンズカット4aが図示のaの範囲に亘って形成されている。また、インナレンズ4のLED光源側の面には、周囲に断面L字状の周囲固定部41が形成され、位置決めリブ22に対応する位置には突出脚部42が周囲固定脚部41よりも長い突出量にて形成されている。
周囲固定部41の先端は平坦面である。接着用平坦部23のうち、内側に位置するインナレンズ接着用平坦部231に当接する。突出脚部42の先端には平坦底面を備えた凹部42aと周囲立壁42bが形成される。当該凹部42aの平坦底面とハウジングの位置決めリブ22の先端とがレーザ溶着される。これにより、当該周囲立壁42bと前記ハウジングの底面21とで、フレキシブル基板の位置決め孔52周囲が挟持される(図6参照)。なお、インナレンズ4は、アクリル樹脂などの光透過性材料により一体に射出成形により形成されている。
前記アウタレンズ3もアクリル樹脂などの光透過性材料により一体に射出成形により形成されている。アウタレンズ3は、ドアミラー本体7の意匠形状に合うように円弧曲面形状に形成されており、その全周囲に渡って、ハウジング2側に折れ曲がった断面L字状の周囲固定部31が形成されている。周囲固定部31の先端は、平坦面とされ、前記接着用平坦部23のうち外側に位置するインナレンズ接着用平坦部232に当接する。また、アウタレンズ3の前記第1のレンズカット4aを挟み前記LED光源6に対向する部分には、第1のレンズカット4aを透過した光を更に車両後方に配光する第2のレンズカット3aが形成されている。尚、インナレンズ4に形成された第1のレンズカット4aとアウタレンズ3に形成された第2のレンズカット3aには魚眼フレネルカットやフルートカットが採用されている。
次にドアミラーターンランプ1の組立工程について、図5から図7を参照しながら説明する。所定の形状にて成形したハウジング2、インナレンズ4、アウタレンズ3を用意する。また、フレキシブル基板5のLED搭載面5aにLED光源6,61を実装する。
最初に、ハウジング2の底面21に、LED光源6,61を実装したフレキシブル基板5を設置する。設置の際にはハウジング側の面5bが底面21に沿うように屈曲させ、位置決めリブ22が位置決め孔52を貫通するようにして固定する(図5参照)。
次にインナレンズ4を前記底面21側に設置する。このとき、インナレンズ周囲固定部41がインナレンズ接着用平坦部231に当接し、突出脚部42が位置決めリブ22に当接する。また、フレキシブル基板5は、突出脚部の周囲立壁42bと前記ハウジングの底面21とで挟持される。この状態のまま、インナレンズ4を通して当接部分にYAGレーザ等のレーザ光源9を用いてレーザ光91を照射する。これにより当接部分のハウジングがレーザ光を吸収、発熱し、ハウジング2とインナレンズ4を溶着される(図6参照)。
次にアウタレンズ3を前記底面21側に設置する。このとき、アウタレンズ周囲固定部31がアウタレンズ接着用平坦部232に当接する。両者を密着させた状態のまま、アウタレンズ3を通して当接部分にYAGレーザ等のレーザ光源9を用いてレーザ光91を照射する。これにより当接部分のハウジングがレーザ光を吸収、発熱し、ハウジング2とアウタレンズ3を溶着される(図7参照)。
レーザ光の照射方向は、インナレンズ4およびアウタレンズ3の何れもハウジング2の開口部2a側からとなるので、組立を用意に行なうことができる。また、ハウジング周囲には、周囲立壁24がインナレンズ周囲固定部41とアウタレンズ接着用平坦部232の間に形成されている。従って、アウタレンズ周囲固定部31と周囲立壁24とで迷路構造を形成しており、仮にアウタレンズ周囲固定部31がアウタレンズ接着用平坦部232との溶着が不十分な場合であっても灯室8内に水分等が侵入するのを予防している。
本発明に係るドアミラーターンランプ1において不図示のバッテリからフレキシブル基板5を介してLED光源6に電流が供給されると、該LED光源6が断続的に発光して点滅して車両が曲がる方向を表示する。本発明に係るドアミラーターンランプ1においては、LED光源6からの光はインナレンズ4に形成された第1のレンズカット4aによって車両後方に向けて1次配光制御され、インナレンズ4に形成された第1のレンズカット4aを透過して1次配光制御された光は、アウタレンズ3に形成された第2のレンズカット3aによって更に車両後方に向けて2次配光制御される。
同様にLED光源61からの光も、インナレンズ4およびアウタレンズ3を通過して車両側方に向けて照射される。
このように本発明に係るドアミラーターンランプ1においては、配光制御がインナレンズ4に形成された第1のレンズカット4aとアウタレンズ3に形成された第2のレンズカット3aによって2段階になされるため、ドアミラーのセット角度β(図2参照)が小さくなっても(例えば、従来のセット角度β'(図12参照)が230であるのに対して本発明のセット角度βは160に設定されている)、配光規格を満たすためにはLED光源6の設置角度αを従来よりも小さく抑えることができる。このため、アウタレンズ3を外側に大きく膨らませる必要がなく、該アウタレンズ3の意匠面の飛び出し量と当該ドアミラーターンランプ1の外形幅を小さく抑えることができるとともに、LED光源の設置場所の自由度が高められる。
また、フレキシブル基板5はインナレンズ4とハウジング2とで挟持する構成としているので、フレキシブル基板5の浮き上りが低減される。LED光源6,61は、フレキシブル基板5上に実装されているため、フレキシブル基板の浮き上りは、配光方向のブレに直結する。しかしながら、本発明に係るドアミラーターンランプ1においては、フレキシブル基板5の浮き上りが低減されているので、例えば、前記したLED光源6からの光により第1のレンズカット4a、第2のレンズカット3aによって更に車両後方に向けて2次配光制御するときの配光が当初設定した配光制御範囲と異なるようになることを抑制することができる。また、位置決めリブ22との溶着は、インナレンズ4を通してレーザ溶着により行なうことができるので、組立工程を簡略化することができ得る。
<第2の実施の形態>
図8は本発明の第2の実施態様に係る灯具200の構成の一例を示す概略断面図であり、第1の実施の形態における図7に相当する図面である。本実施形態の灯具200は、第1の実施形態と同様のドアミラーターンランプである。尚、第1の実施の形態と同一の構成については同一の符号を付し、ここでの詳細な説明を省略する。
第1の実施形態のドアミラーターンランプ1においては、インナレンズ4をハウジング2とアウタレンズ3の間に設けていたが、この実施の形態においてはインナレンズ4を設けていない。また、第1の実施形態ではインナレンズに設けた突出脚部42とハウジングに設けた位置決めリブ22をレーザ溶着していたが、この実施の形態では、アウタレンズ3に突出脚部32を設け、その先端を位置決めリブ22と溶着している点が相違する。
この実施の形態において、フレキシブル基板5はアウタレンズ3とハウジング2とで挟持する構成としているので、フレキシブル基板5の浮き上りが低減される。LED光源6,61は、フレキシブル基板5上に実装されているため、フレキシブル基板の浮き上りは、配光方向のブレに直結する。本発明に係るドアミラーターンランプ200においても、フレキシブル基板5の浮き上りが低減されるので、当初設定した配光制御範囲と異なる配光にズレることを抑制することができる。また、位置決めリブ22との溶着は、アウタレンズ3を通してレーザ溶着により行なうことができるので、組立工程を簡略化することができ得る。
<第3の実施の形態>
図9は本発明の第3の実施態様に係る灯具300の構成の一例を示す概略断面図であり、第1の実施の形態における図5〜図7に相当する。図10は図9の灯具における光路を説明する概略断面図である。本実施形態の灯具300は、第1の実施の形態と同様のドアミラーターンランプである。第3の実施の形態では、第1の実施の形態のインナレンズ4に代えて、屈折および内面反射機能を有する導光インナレンズ340を用いている点が相違する。尚、同一の構成については第1の実施の形態と同一の符号を付し、ここでの詳細な説明を省略する。
ドアミラーターンランプ300の組立工程について、図9を参照しながら説明する。所定の形状にて成形したハウジング2、導光インナレンズ340、アウタレンズ3を用意する。また、フレキシブル基板5のLED搭載面5aにLED光源6,61を実装する。
導光インナレンズ340には周囲固定部341および突出脚部342が形成され、これらは後述するレーザ溶着工程にてハウジング2と溶着され接着固定する。突出脚部342,342の間で、LED光源61に対向する部分には、LED光源側に膨出した凸面343が形成されている。突出脚部342と周囲固定部341との間には傾斜面344がLED光源61側の表面に形成されている。凸面343は、LED光源61から照射した光の入射面であるとともに、一部の光を反射する反射面として機能するように、その凸面343の曲面形状が設計される。傾斜面344はLED光源側から周囲に向かうに従って導光インナレンズの厚みが薄くなるように傾斜しており、導光インナレンズ340内を進んできた光を屈折率差を利用した内面反射にて導光インナレンズ340の周囲に反射する機能を有する。
最初に、ハウジング2の底面21にLED光源6,61を実装したフレキシブル基板5を設置する。設置の際にはハウジング側の面5bが底面21に沿うように屈曲させ、位置決めリブ22が位置決め孔52を貫通するようにして固定する(図9(a)参照)。
次に導光インナレンズ340を前記底面21側に設置する。このとき、導光インナレンズ周囲固定部341がインナレンズ接着用平坦部231に当接し、突出脚部342が位置決めリブ22に当接する。また、フレキシブル基板5は、突出脚部の周囲立壁342bと前記ハウジングの底面21とで挟持される。この状態のまま、導光インナレンズ340を通して当接部分にYAGレーザ等のレーザ光源9を用いてレーザ光91を照射する。これにより当節部分のハウジングがレーザ光を吸収、発熱し、ハウジング2と導光インナレンズ340を溶着される(図9(b)参照)。
次にアウタレンズ3を前記底面21側に設置する。このとき、アウタレンズ周囲固定部31がアウタレンズ接着用平坦部232に当接する。両者を密着させた状態のまま、アウタレンズ3を通して当接部分にYAGレーザ等のレーザ光源9を用いてレーザ光91を照射する。これにより当節部分のハウジングがレーザ光を吸収、発熱し、ハウジング2とアウタレンズ3を溶着される(図9(c)参照)。
本発明に係るドアミラーターンランプ300において不図示のバッテリからフレキシブル基板5を介してLED光源61に電流が供給されると、該LED光源61が断続的に発光して点滅して車両が曲がる方向を表示する。このとき、LED光源61から出射した光のうち、光軸方向、すなわち導光インナレンズ340の凸面343の中心を直進する光L1は、凸面343にて殆ど反射されることも、屈折することもなく、導光インナレンズ340中を直進してアウタレンズ3を通って外部を照射する。LED光源61から側面に出射する光の一部は、突出脚部342の側面から入射し、傾斜面344に到達した後に、ドアミラーターンランプ300の周囲方向に向かう光L2となる。また、LED光源61から出射し、凸面343の表面にて反射した光の一部は、突出脚部342の側面から入射し、傾斜面344に到達した後に、ドアミラーターンランプ300の周囲方向に向かう光L3となる。従って、導光インナレンズ340を用いることで点光感の少ないランプ300を実現することができ得る。
このように本発明に係るドアミラーターンランプ300においては、アウタレンズ3を外側に大きく膨らませる必要がなく、該アウタレンズ3の意匠面の飛び出し量と当該ドアミラーターンランプ1の外形幅を小さく抑えることができるとともに、LED光源の設置場所の自由度が高められる。
以上の結果、本発明に係るドアミラーターンランプによれば、配光規格を満たした薄型のLEDランプを比較的、容易に製造することができるという効果が得られる。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。例えば、アウタレンズはレンズ効果を奏する形状とするものに限らず、レンズ効果を有さないものも本発明に含まれ、アウタカバーはレンズ効果の有無問わない。インナレンズにはアウタレンズ側の面にレンズカットを設けたものも本発明に包含される。
本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
本発明に係るフレキシブル基板を用いたランプによれば、薄型で屈曲したランプを比較的、容易に製造することができるという効果が得られる。また、ハウジングとインナレンズまたはアウタカバーとの接着をフレキシブル基板の位置決め用リブを用いて実施しているのでフレキシブル基板の浮き上りを簡単な構成で抑制することができ、ドアミラーサイドターンランプに限らず、サイドターンランプ、照明スイッチなどを始めとする車両用信号灯具等の用途にも適用できる。
1,200,300 ドアミラーターンランプ
2 ハウジング
22 位置決めリブ
3 アウタレンズ
31 周囲固定脚部
32 突出脚部
4 インナレンズ
41 周囲固定部
42 突出脚部
340 導光インナレンズ
5 フレキシブル基板
52 位置決め孔
6,61 LED光源
7 ドアミラー本体
8 灯室
9 レーザ光源
91 レーザ光線
a インナレンズのレンズカット範囲
b アウタレンズのレンズカット範囲
α LED光源の設置角度
β ドアミラーのセット角度
101 ドアミラーターンランプ
102 ハウジング
103 アウタレンズ
104 エクステンション
105 フレキシブル基板
106 LED光源
107 ドアミラー本体1

Claims (4)

  1. 光出射方向が開口したハウジングと、前記開口に取付けられるアウタカバーと、
    前記ハウジングとアウタカバーとの間の灯室内に配設されるフレキシブル基板、当該フレキシブル基板に搭載された半導体光源およびインナレンズ、を備え、
    前記ハウジングは、溶着用レーザ光を吸収可能な光吸収性の樹脂材料により形成され、灯室内に向けて突出する位置決めリブと、位置決めリブより外周側に接着用平坦部を有しており、
    前記フレキシブル基板は、前記位置決めリブに対応する位置決め孔を有し、
    前記インナレンズは、前記ハウジングとインナレンズとの間に前記フレキシブル基板および光源が位置するように配置され、、前記フレキシブル基板に対向する面には溶着用レーザ光を透過可能な光透過性の樹脂材料によりなる突出脚部が形成されており、
    前記突出脚部は、先端に平坦底面を備えた凹部と周囲立壁が形成され、当該平坦底面とハウジングの位置決めリブとがレーザ溶着され、当該周囲立壁と前記ハウジングとで、前記フレキシブル基板の位置決め孔周囲が挟持されており、
    前記アウタカバーは、外周に断面L字状の周囲固定脚部を有し、
    前記アウタカバーの周囲固定脚部と、前記接着用平坦部が接着固定している、ことを特徴とするフレキシブル基板を用いた信号灯具。
  2. 前記インナレンズは、さらに、外周に溶着用レーザ光を透過可能な光透過性の樹脂材料により形成された周囲固定部を有し、
    前記インナレンズ周囲固定部と前記接着用平坦部が、レーザ溶着にて接着固定している、ことを特徴とする請求項1に記載の信号灯具。
  3. 前記アウタカバー周囲固定脚部および/またはインナレンズ周囲固定部が、前記接着用平坦部にレーザ溶着にて接着固定している、ことを特徴とする請求項1に記載の屋外用信号灯具。
  4. 前記アウタカバーは、全周にわたって前記周囲固定脚部を備え、
    前記ハウジングは、灯室内に、前記周囲固定脚部に隣接するとともに、当該周囲固定脚部と同一高さもしくは高さの低い周囲立壁を備え、
    前記周囲固定脚部がハウジングに接着固定して、迷路構造を形成している、ことを特徴とする請求項3に記載の信号灯具。
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