JP2004247069A - 車両用灯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】LEDランプを光源とする車両用灯具において、白熱電球を光源とする灯具と混在させると、LEDランプ側の発光面に輝度ムラが大きく、車両用灯具全体としての表示品位が低下する問題点を生じていた。
【解決手段】本発明により、少なくとも一部にLEDランプを光源とするLED灯具1Aを含む車両用灯具であって、LED灯具1AはLEDランプ2からの光束のほぼ全てを照射方向に反射する反射面3が設けられて、LEDランプ2からの直射光が照射方向に達することのないものとされ、LED灯具1Aの部分の構成はLEDランプと反射面とが所定位置として組付けられたランプ組立が車体側に開口部を設けないハウジング7に取付けられている車両用灯具1とすることでLEDランプを光源とする部分の光ムラをなくし課題を解決する。
【選択図】 図4
【解決手段】本発明により、少なくとも一部にLEDランプを光源とするLED灯具1Aを含む車両用灯具であって、LED灯具1AはLEDランプ2からの光束のほぼ全てを照射方向に反射する反射面3が設けられて、LEDランプ2からの直射光が照射方向に達することのないものとされ、LED灯具1Aの部分の構成はLEDランプと反射面とが所定位置として組付けられたランプ組立が車体側に開口部を設けないハウジング7に取付けられている車両用灯具1とすることでLEDランプを光源とする部分の光ムラをなくし課題を解決する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用灯具に関するものであり、詳細には、例えばリアコンビネーション灯具など、複数の灯具が組み合わされた車両用灯具に係り、加えて、少なくとも一部にLEDランプを光源とする灯具が含まれる構成とされた車両用灯具に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種、LEDランプを光源として採用する車両用灯具としては、LEDランプの光軸を車両用灯具の照射方向に略合致させて設置し、その前方に拡散カットなどを設けたアウターレンズで覆う構成のものが知られている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開2000−067610号公報(図4、図5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の車両用灯具においては、LEDランプの光軸が車両用灯具の照射方向に向けられているために、LEDランプからの中心照度が高いビーム状の光束がアウターレンズを透して観視されるものとなり、アウターレンズ面を見るときには光ムラが顕著に感じられて、例えば白熱電球を光源とする他の灯具との統一感に欠け、車両用灯具全体としての表示品位が低下するという問題点を生じている。
【0005】
また、LEDランプを光源とするときにも、特にLEDランプに対して最適化した構成が採用されているものでもなく、よって、例えば光源の数の増加による組立の煩雑化など工程上の問題を生じたり、或いは、光源の数が複数化することで反射鏡などに対する位置合わせの精度が低下して車両用灯具としての性能に不十分な面を生じるなどの問題点を生じていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した従来の課題を解決するための具体的手段として、少なくとも一部にLEDランプを光源とするLED灯具を含む車両用灯具であって、前記LED灯具は、前記LEDランプからの光束のほぼ全てを反射して照射方向に反射する反射面が設けられて、前記LEDランプからの直射光が照射方向に達することのないものとされ、前記LED灯具の部分の構成は前記LEDランプと前記反射面とが所定位置として組付けられたランプ組立体が車体側に開口部を設けないハウジングに取付けられていることを特徴とする車両用灯具、および、前記反射面への前記LEDランプの取付けが、電気配線を受け持つ金属ホルダと、前記金属ホルダが取付けられ、且つ、前記LEDランプの前記反射面に対する位置決めを受け持つ樹脂ホルダとから成るランプ基板により行われていることを特徴とする車両用灯具を提供することで、上記した従来の課題を解決するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1に示すものは本発明に係る車両用灯具1であり、本発明における車両用灯具1は、例えばストップランプ、ターンシグナルランプなど複数の灯具(図示は2個の例で示す)が組み合わされて構成されているものであり、更には、その複数の灯具の内の少なくとも1つの灯具はLEDランプ2を光源として採用するLED灯具1Aとされている。
【0008】
図2は、上記LEDランプ2を光源とするLED灯具1Aの部分の基本構成を示すものであり、このLED灯具1Aは1つのLEDランプ2に対して1つの反射面3がホルダ4で組み合わされて、1つの投光ユニット5が構成され、この投光ユニット5の複数が組み合わされてLED灯具1Aが形成されている。
【0009】
そして、本発明においては前記LEDランプ2から放射される光は全てが一旦反射面3に反射した後に照射方向に放射されるものとするのであり、このように構成するために前記LEDランプ2の光軸Yは、LED灯具1Aの照射方向Xに対し例えば下方に向けて傾くものとされている。
【0010】
尚、前記LEDランプ2が傾けられる方向は、上記したように下向きでも良く、或いは上向き、右向き、左向きなど何れの方向に向けられていても良いものであるが、灯具1Aを観視するときに、LEDランプ2が傾けられた方向から覗き込むとLEDランプ2が直視され易く美観を損い、且つ、点灯時の表示品位を損なうものとなるので、覗き込みを困難とするように下向きに設定するのが有利である。
【0011】
上記したように、下向きなどと光軸Yが設定されたLEDランプ2からの光は、例えば、LEDランプ2の発光源の位置を焦点とし、回転軸を照射方向Xと平行とする回転放物面などとした反射面3に反射させることで、光の進行方向が車両用灯具1の照射方向Xに変換される。このときに、前記反射面3には前記LEDランプ2からの光の特性に合わせた反射面カット3aが施され、光束内での光量の分布に応じて拡散度を調整するなどして、反射面3の全面が均一な輝度で輝くようにされている。
【0012】
尚、本発明においては、LED灯具1A以外の他の灯具1Bはどのような構成のものであっても良く、例えば、白熱電球10と、この白熱電球10を焦点とする回転放物面とした反射鏡11など、通常の構成の他の灯具1Bであっても良く、或いは、上記で説明したのと同様にLEDランプ2と反射面3とから構成されるものであっても良い。
【0013】
図3、図4は、上記LEDランプ2と反射面3との複数が組み合わされて構成されるLED灯具1Aを示す断面図であり、前記反射面3はホルダ4により必要数のものが縦横方向に一体化され、所望の面積の発光面が形成されている。また、前記ホルダ4には、前記LEDランプ2を保持すると共に、このLEDランプ2を前方から覆い通常の状態では直接に観視されないようにするためのフード部4aが設けられている。
【0014】
前記ホルダ4のフード部4aには、LEDランプ2が取付けられたランプ基板6が挿入され更にネジ止めが行われるなどして、前記反射面3に対しLEDランプ2が正確な位置を保つ状態での固定が行われている。このときに、従来の電球を光源とする車両用灯具においては、断線時の交換に備えランプ基板と電球とはソケットを介して接続されるものであった。
【0015】
従って、従来のランプ基板には、電球(光源)を所定位置に保持する機能は要求されることはなく、専らに給電機能のみを満足すれば良いものであったので、金属板の打抜・折曲加工などで形成され、光源を保持する機能に関して考慮されることは少なかった。
【0016】
しかしながら、光源がLEDランプ2とされた場合、断線を考慮する必要はないので、LEDランプ2はソケットなど交換のための部材を介することなくランプ基板に直付けするのがコストダウンなどの面から有利となるが、金属板の打抜加工などで形成されたランプ基板ではホルダ4への取付時などに変形を生じやすく、LEDランプ2に損傷を与える可能性が高いものとなる。
【0017】
よって、本発明では図5に示すように、ランプ基板6を専らに電気の伝導を行うために金属板の打抜・折曲加工などで形成された金属基板部6bと、樹脂部材の成型などで形成され、前記金属基板部6bを保持し変形を生じないようにする樹脂基板部6aとから構成されるものとして、取付時のランプ基板6の変形を避け、LEDランプ2の破損を防止する。
また、樹脂基板部6aは、複数の金属基板部を保持する形状に形成することも可能であり、この場合においては樹脂基板部6aと金属基板部とを、ホルダ4の形状に影響されることのない作業性のよい場所にて別体の組立体として組み立てた後、ホルダ4に取り付けるものとすれば、ホルダ4への取付け工数の低減によりコストダウンなどの面から有利となる。
【0018】
以上の説明のようにして、LEDランプ2、反射面3、ホルダ4、ランプ基板6が組立てられた投光ユニット5は、ハウジング7に取付けられ、しかる後にレンズ8で前方を閉塞され、雨滴などの浸入を防止されるものとなるが、このときに、本発明では図4にも示したように、前記ハウジング7はLEDランプ2を光源とする灯具、即ち、LED灯具1Aに対しては、車体側に開口部を設けないものとしている。
【0019】
尚、本発明の車両用灯具1においても、光源に白熱電球10を採用する灯具、例えば灯具1Bに対応する部分となるハウジング7には開口部7aが設けられ、白熱電球10の断線時の交換に備えるものとされている。従って、前記開口部7aには蓋7bも用意され、交換時以外の浸水などに備えるものとされている。
【0020】
即ち、開口部7aを設けることで、蓋7b、或いは、図示は省略するが開口部7aと蓋7bとに気密性を持たせるためのパッキングなど幾多の部品の追加が必要となり、しかも、開口部7aを設けることで電球10の交換時には、閉め忘れなどを生じやすく、気密性は確実に低下する。よって本発明では、光源の交換が予定されないLEDランプ2を光源とするLED灯具1Aの部分には開口部7aを設けない。開口部7aを設けないということは対応する車体ボディ側にも開口部が不要ということであり、車体ボディ剛性の向上に寄与することとなる。また、車体ボディ側に開口不要なことから、灯具レイアウトにおいて車体ボディ側に開口部設置が困難な位置に対する灯具の配置が可能となり、車体デザインの自由度向上に役立つようになる。
【0021】
以上に説明したように、本発明によりLEDランプ2を光源とするLED灯具1Aの部分をLEDランプ2からの光の全てを適宜な反射面カット3aが施された反射面3で反射させ、その後にLED灯具1A外に放射されて観視者に達する構成としたことで、LEDランプ2からの放射角が比較的に狭いビーム状の光が直接にLED灯具1A外に放射されることをなくし、これにより、LED灯具1Aの発光面に光ムラが生じるのを防止する。よって、白熱電球などを光源とする車両用灯具1の他の灯具1Bとの統一感を向上させ、この種の車両用灯具1の表示品位を向上させる。
【0022】
また、このときに、当該部分のハウジング7を車体側に開口部を設けないものとすることで、部品点数の低減によるコストダウンと、より高い気密性の実現により信頼性の向上とが共に図れるものとなり、更には、ランプ基板6を金属基板部6bと樹脂基板部6aとからで構成することで、LEDランプ2の破損も防止する。
【0023】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明により、少なくとも一部にLEDランプを光源とするLED灯具を含む車両用灯具であって、前記LED灯具は、前記LEDランプからの光束のほぼ全てを反射して照射方向に反射する反射面が設けられて、前記LEDランプからの直射光が照射方向に達することのないものとされ、前記LED灯具の部分の構成は前記LEDランプと前記反射面とが所定位置として組付けられたランプ組立が車体側に開口部を設けないハウジングに取付けられている車両用灯具としたことで、第一には、ビーム状の光を発するLEDランプが直接に見えることをなくし、信号用の発光面が均一な明るさで光る車両用灯具として、白熱電球を光源とする部分との統一感を向上させ、この種の車両用灯具の表示品位の向上に極めて優れた効果を奏するものである。
【0024】
また、前記LEDランプを光源とする灯具部分のハウジングには車体側への開口部を設けないことで、気密性を向上させる信頼性を向上させると共に、部品点数も削減しコストダウンにも極めて優れた効果を奏するものとする。加えて、反射面へのLEDランプの取付けが、電気配線を受け持つ金属基板部と、前記金属基板部が取付けられ、且つ、前記LEDランプの前記反射面に対する位置決めを受け持つ樹脂基板部とから成るランプ基板により行われている車両用灯具とすることで、各反射面に対するLEDランプの取付位置の精度を向上すると共に、LEDランプの破損も生じないものとして信頼性向上にも優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用灯具の実施形態を示す正面図である。
【図2】本発明に係る車両用灯具の要部を示す説明図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図5】本発明に係る車両用灯具の要部であるランプ基板を示す断面図である。
【符号の説明】
1……車両用灯具
1A……LED灯具
1B……他の灯具
2……LEDランプ
3……反射面
3a……反射面カット
4……ホルダ
4a……フード部
5……投光ユニット
6……ランプ基板
6a……金属基板部
6b……樹脂基板部
7……ハウジング
7a……開口部
7b……蓋
8……レンズ
10……白熱電球
11……反射鏡
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用灯具に関するものであり、詳細には、例えばリアコンビネーション灯具など、複数の灯具が組み合わされた車両用灯具に係り、加えて、少なくとも一部にLEDランプを光源とする灯具が含まれる構成とされた車両用灯具に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種、LEDランプを光源として採用する車両用灯具としては、LEDランプの光軸を車両用灯具の照射方向に略合致させて設置し、その前方に拡散カットなどを設けたアウターレンズで覆う構成のものが知られている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開2000−067610号公報(図4、図5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の車両用灯具においては、LEDランプの光軸が車両用灯具の照射方向に向けられているために、LEDランプからの中心照度が高いビーム状の光束がアウターレンズを透して観視されるものとなり、アウターレンズ面を見るときには光ムラが顕著に感じられて、例えば白熱電球を光源とする他の灯具との統一感に欠け、車両用灯具全体としての表示品位が低下するという問題点を生じている。
【0005】
また、LEDランプを光源とするときにも、特にLEDランプに対して最適化した構成が採用されているものでもなく、よって、例えば光源の数の増加による組立の煩雑化など工程上の問題を生じたり、或いは、光源の数が複数化することで反射鏡などに対する位置合わせの精度が低下して車両用灯具としての性能に不十分な面を生じるなどの問題点を生じていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した従来の課題を解決するための具体的手段として、少なくとも一部にLEDランプを光源とするLED灯具を含む車両用灯具であって、前記LED灯具は、前記LEDランプからの光束のほぼ全てを反射して照射方向に反射する反射面が設けられて、前記LEDランプからの直射光が照射方向に達することのないものとされ、前記LED灯具の部分の構成は前記LEDランプと前記反射面とが所定位置として組付けられたランプ組立体が車体側に開口部を設けないハウジングに取付けられていることを特徴とする車両用灯具、および、前記反射面への前記LEDランプの取付けが、電気配線を受け持つ金属ホルダと、前記金属ホルダが取付けられ、且つ、前記LEDランプの前記反射面に対する位置決めを受け持つ樹脂ホルダとから成るランプ基板により行われていることを特徴とする車両用灯具を提供することで、上記した従来の課題を解決するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1に示すものは本発明に係る車両用灯具1であり、本発明における車両用灯具1は、例えばストップランプ、ターンシグナルランプなど複数の灯具(図示は2個の例で示す)が組み合わされて構成されているものであり、更には、その複数の灯具の内の少なくとも1つの灯具はLEDランプ2を光源として採用するLED灯具1Aとされている。
【0008】
図2は、上記LEDランプ2を光源とするLED灯具1Aの部分の基本構成を示すものであり、このLED灯具1Aは1つのLEDランプ2に対して1つの反射面3がホルダ4で組み合わされて、1つの投光ユニット5が構成され、この投光ユニット5の複数が組み合わされてLED灯具1Aが形成されている。
【0009】
そして、本発明においては前記LEDランプ2から放射される光は全てが一旦反射面3に反射した後に照射方向に放射されるものとするのであり、このように構成するために前記LEDランプ2の光軸Yは、LED灯具1Aの照射方向Xに対し例えば下方に向けて傾くものとされている。
【0010】
尚、前記LEDランプ2が傾けられる方向は、上記したように下向きでも良く、或いは上向き、右向き、左向きなど何れの方向に向けられていても良いものであるが、灯具1Aを観視するときに、LEDランプ2が傾けられた方向から覗き込むとLEDランプ2が直視され易く美観を損い、且つ、点灯時の表示品位を損なうものとなるので、覗き込みを困難とするように下向きに設定するのが有利である。
【0011】
上記したように、下向きなどと光軸Yが設定されたLEDランプ2からの光は、例えば、LEDランプ2の発光源の位置を焦点とし、回転軸を照射方向Xと平行とする回転放物面などとした反射面3に反射させることで、光の進行方向が車両用灯具1の照射方向Xに変換される。このときに、前記反射面3には前記LEDランプ2からの光の特性に合わせた反射面カット3aが施され、光束内での光量の分布に応じて拡散度を調整するなどして、反射面3の全面が均一な輝度で輝くようにされている。
【0012】
尚、本発明においては、LED灯具1A以外の他の灯具1Bはどのような構成のものであっても良く、例えば、白熱電球10と、この白熱電球10を焦点とする回転放物面とした反射鏡11など、通常の構成の他の灯具1Bであっても良く、或いは、上記で説明したのと同様にLEDランプ2と反射面3とから構成されるものであっても良い。
【0013】
図3、図4は、上記LEDランプ2と反射面3との複数が組み合わされて構成されるLED灯具1Aを示す断面図であり、前記反射面3はホルダ4により必要数のものが縦横方向に一体化され、所望の面積の発光面が形成されている。また、前記ホルダ4には、前記LEDランプ2を保持すると共に、このLEDランプ2を前方から覆い通常の状態では直接に観視されないようにするためのフード部4aが設けられている。
【0014】
前記ホルダ4のフード部4aには、LEDランプ2が取付けられたランプ基板6が挿入され更にネジ止めが行われるなどして、前記反射面3に対しLEDランプ2が正確な位置を保つ状態での固定が行われている。このときに、従来の電球を光源とする車両用灯具においては、断線時の交換に備えランプ基板と電球とはソケットを介して接続されるものであった。
【0015】
従って、従来のランプ基板には、電球(光源)を所定位置に保持する機能は要求されることはなく、専らに給電機能のみを満足すれば良いものであったので、金属板の打抜・折曲加工などで形成され、光源を保持する機能に関して考慮されることは少なかった。
【0016】
しかしながら、光源がLEDランプ2とされた場合、断線を考慮する必要はないので、LEDランプ2はソケットなど交換のための部材を介することなくランプ基板に直付けするのがコストダウンなどの面から有利となるが、金属板の打抜加工などで形成されたランプ基板ではホルダ4への取付時などに変形を生じやすく、LEDランプ2に損傷を与える可能性が高いものとなる。
【0017】
よって、本発明では図5に示すように、ランプ基板6を専らに電気の伝導を行うために金属板の打抜・折曲加工などで形成された金属基板部6bと、樹脂部材の成型などで形成され、前記金属基板部6bを保持し変形を生じないようにする樹脂基板部6aとから構成されるものとして、取付時のランプ基板6の変形を避け、LEDランプ2の破損を防止する。
また、樹脂基板部6aは、複数の金属基板部を保持する形状に形成することも可能であり、この場合においては樹脂基板部6aと金属基板部とを、ホルダ4の形状に影響されることのない作業性のよい場所にて別体の組立体として組み立てた後、ホルダ4に取り付けるものとすれば、ホルダ4への取付け工数の低減によりコストダウンなどの面から有利となる。
【0018】
以上の説明のようにして、LEDランプ2、反射面3、ホルダ4、ランプ基板6が組立てられた投光ユニット5は、ハウジング7に取付けられ、しかる後にレンズ8で前方を閉塞され、雨滴などの浸入を防止されるものとなるが、このときに、本発明では図4にも示したように、前記ハウジング7はLEDランプ2を光源とする灯具、即ち、LED灯具1Aに対しては、車体側に開口部を設けないものとしている。
【0019】
尚、本発明の車両用灯具1においても、光源に白熱電球10を採用する灯具、例えば灯具1Bに対応する部分となるハウジング7には開口部7aが設けられ、白熱電球10の断線時の交換に備えるものとされている。従って、前記開口部7aには蓋7bも用意され、交換時以外の浸水などに備えるものとされている。
【0020】
即ち、開口部7aを設けることで、蓋7b、或いは、図示は省略するが開口部7aと蓋7bとに気密性を持たせるためのパッキングなど幾多の部品の追加が必要となり、しかも、開口部7aを設けることで電球10の交換時には、閉め忘れなどを生じやすく、気密性は確実に低下する。よって本発明では、光源の交換が予定されないLEDランプ2を光源とするLED灯具1Aの部分には開口部7aを設けない。開口部7aを設けないということは対応する車体ボディ側にも開口部が不要ということであり、車体ボディ剛性の向上に寄与することとなる。また、車体ボディ側に開口不要なことから、灯具レイアウトにおいて車体ボディ側に開口部設置が困難な位置に対する灯具の配置が可能となり、車体デザインの自由度向上に役立つようになる。
【0021】
以上に説明したように、本発明によりLEDランプ2を光源とするLED灯具1Aの部分をLEDランプ2からの光の全てを適宜な反射面カット3aが施された反射面3で反射させ、その後にLED灯具1A外に放射されて観視者に達する構成としたことで、LEDランプ2からの放射角が比較的に狭いビーム状の光が直接にLED灯具1A外に放射されることをなくし、これにより、LED灯具1Aの発光面に光ムラが生じるのを防止する。よって、白熱電球などを光源とする車両用灯具1の他の灯具1Bとの統一感を向上させ、この種の車両用灯具1の表示品位を向上させる。
【0022】
また、このときに、当該部分のハウジング7を車体側に開口部を設けないものとすることで、部品点数の低減によるコストダウンと、より高い気密性の実現により信頼性の向上とが共に図れるものとなり、更には、ランプ基板6を金属基板部6bと樹脂基板部6aとからで構成することで、LEDランプ2の破損も防止する。
【0023】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明により、少なくとも一部にLEDランプを光源とするLED灯具を含む車両用灯具であって、前記LED灯具は、前記LEDランプからの光束のほぼ全てを反射して照射方向に反射する反射面が設けられて、前記LEDランプからの直射光が照射方向に達することのないものとされ、前記LED灯具の部分の構成は前記LEDランプと前記反射面とが所定位置として組付けられたランプ組立が車体側に開口部を設けないハウジングに取付けられている車両用灯具としたことで、第一には、ビーム状の光を発するLEDランプが直接に見えることをなくし、信号用の発光面が均一な明るさで光る車両用灯具として、白熱電球を光源とする部分との統一感を向上させ、この種の車両用灯具の表示品位の向上に極めて優れた効果を奏するものである。
【0024】
また、前記LEDランプを光源とする灯具部分のハウジングには車体側への開口部を設けないことで、気密性を向上させる信頼性を向上させると共に、部品点数も削減しコストダウンにも極めて優れた効果を奏するものとする。加えて、反射面へのLEDランプの取付けが、電気配線を受け持つ金属基板部と、前記金属基板部が取付けられ、且つ、前記LEDランプの前記反射面に対する位置決めを受け持つ樹脂基板部とから成るランプ基板により行われている車両用灯具とすることで、各反射面に対するLEDランプの取付位置の精度を向上すると共に、LEDランプの破損も生じないものとして信頼性向上にも優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用灯具の実施形態を示す正面図である。
【図2】本発明に係る車両用灯具の要部を示す説明図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図5】本発明に係る車両用灯具の要部であるランプ基板を示す断面図である。
【符号の説明】
1……車両用灯具
1A……LED灯具
1B……他の灯具
2……LEDランプ
3……反射面
3a……反射面カット
4……ホルダ
4a……フード部
5……投光ユニット
6……ランプ基板
6a……金属基板部
6b……樹脂基板部
7……ハウジング
7a……開口部
7b……蓋
8……レンズ
10……白熱電球
11……反射鏡
Claims (2)
- 少なくとも一部にLEDランプを光源とするLED灯具を含む車両用灯具であって、前記LED灯具は、前記LEDランプからの光束のほぼ全てを反射して照射方向に反射する反射面が設けられて、前記LEDランプからの直射光が照射方向に達することのないものとされ、前記LED灯具の部分の構成は前記LEDランプと前記反射面とが所定位置として組付けられたランプ組立体が車体側に開口部を設けないハウジングに取付けられていることを特徴とする車両用灯具。
- 前記反射面への前記LEDランプの取付けが、電気配線を受け持つ金属基板部と、前記金属基板部が取付けられ、且つ、前記LEDランプの前記反射面に対する位置決めを受け持つ樹脂基板部とから成るランプ基板により行われていることを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
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---|---|---|---|
JP2003032738A JP2004247069A (ja) | 2003-02-10 | 2003-02-10 | 車両用灯具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003032738A JP2004247069A (ja) | 2003-02-10 | 2003-02-10 | 車両用灯具 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003032738A Pending JP2004247069A (ja) | 2003-02-10 | 2003-02-10 | 車両用灯具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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