JP5505732B2 - 高圧ポンプ - Google Patents

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本発明は、エンジンに用いられる高圧ポンプに関する。
従来、エンジンへ燃料を供給する燃料供給装置は、高圧ポンプから圧送された高圧燃料を燃料レールに蓄積し、燃料レールに接続された燃料噴射弁から高圧燃料をエンジンの燃焼室などに噴射する。ここで、例えば高圧ポンプの吸入弁や吐出弁の故障または温度上昇等によって燃料レール内の圧力が許容範囲を超えて異常高圧となる場合に所定のリリーフ圧以上の過剰圧をリターン通路に逃がすリリーフ弁を備える高圧ポンプが知られている。
特許文献1の高圧ポンプは、加圧室の燃料を吐出弁を経由して吐出口に圧送する吐出通路と、燃料レール(特許文献1の「燃料集合管路」に相当する。)の過剰圧の燃料を吐出口からリリーフ弁を経由して加圧室に戻すリリーフ通路とが並列に配置されている。そのため、燃料吐出時、加圧室の燃圧は吐出弁を開弁させる方向に作用するとともに、リリーフ弁をシート部に当接させる方向に作用する。したがって、吐出時に加圧室の燃圧がリリーフ開弁圧を超えたときでもリリーフ弁は開弁しない。これにより、吐出燃料の一部がリリーフ弁から流出することを防止し、調量の精度を確保する。
ところが、特許文献1の高圧ポンプは、吐出弁が収容される穴とリリーフ弁が収容される穴とをそれぞれハウジングに加工しており、高圧シールが必要となる箇所が多くなる。
そこで、特許文献2の高圧ポンプは、吐出弁が収容される穴とリリーフ弁が収容される穴とを、1つの大きな穴(チャンバー)の底に別々に加工した後、大きな穴の開口に吐出コネクタを接合する。これにより、高圧シールが必要な箇所を低減する。
一方、特許文献3の高圧ポンプは、リリーフ弁を開放したとき、燃料を加圧室でなく、低圧領域に戻す。また、吐出時に、吐出弁のリフトに伴って吐出口からリリーフ弁へのリリーフ通路を閉鎖する。これにより、加圧室の燃圧がリリーフ弁開弁圧を超えたとき、リリーフ弁が開弁して吐出燃料の一部が流出することを防止し、調量の精度を確保する。
特開2004−138062号公報 米国特許第7401593B2号明細書 特開2010−174903号公報
特許文献1、2の高圧ポンプは、吐出通路とリリーフ通路とが並列に配置され、共に加圧室に連通している。そのため、加圧行程において、本来加圧されるべき加圧室の燃料に加え、吐出通路の吐出弁の加圧室側の容積、及びリリーフ通路のリリーフ弁の加圧室側の容積分の燃料が同時に加圧されることとなる。すなわち、特許文献1、2の高圧ポンプでは、この加圧室以外の加圧される容積である「デッドボリューム」が増大する。デッドボリュームの増大は、高圧ポンプの吐出効率を低下させる。
これに対し、特許文献3の高圧ポンプは、デッドボリュームを増加させることはない。しかし、吐出弁の構成が複雑であり、高い加工精度が要求されるため、製造コストが増大する。また、高圧ポンプから燃料レールに至る高圧配管内の燃圧脈動によって、吐出弁のリフトは大きく影響を受ける。燃圧脈動は、エンジン回転数、ポンプの吐出量はもとより、高圧配管の曲げ位置、角度等によっても変化するため、全てのエンジンの、運転条件、搭載条件において、常に特許文献3で示している様な作用効果を得る事は非常に困難である。もしくは、各個別のエンジンの制約条件に合わせて、吐出弁の質量やバネ力、バネ常数等の要素をチューニングする必要があり、開発工数及び製造コストが増大するという問題があった。
さらに、特許文献1、2、3の高圧ポンプは、いずれも吐出弁とリリーフ弁とがそれぞれ別の通路内に設けられており、両方の弁の収容部をハウジングに加工する必要がある。また、両方の弁について組立工程が必要である。よって、ハウジングの体格が大きくなり、製造コストが増大するという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、吐出弁とリリーフ弁との構成を簡素化し、吐出効率を向上する高圧ポンプを提供することにある。
請求項1に記載の発明によると、高圧ポンプは、プランジャ、シリンダ、およびハウジングを備える。シリンダは、プランジャを軸方向に往復移動可能に収容し、内部にプランジャの外壁とシリンダの内壁とから形成される加圧室を有する。ハウジングは、シリンダを収容し、加圧室にて加圧された燃料をインジェクタが接続される燃料レールへ吐出する燃料通路を有する。
ハウジングと接続する弁ボディは、加圧室側の端面に形成され燃料通路と連通する吐出弁入口およびリリーフ弁出口、反加圧室側の端面に形成される吐出弁出口およびリリーフ弁入口、吐出弁入口と吐出弁出口とを連通する吐出弁通路、ならびにリリーフ弁入口とリリーフ弁出口とを連通し吐出弁通路とは非連通であるリリーフ弁通路、を有する。また、弁ボディの反加圧室側の端面には吐出弁座が形成される。一方、弁ボディの加圧室側の端面にはリリーフ弁座が形成される。吐出弁部材は、吐出弁座に当接可能に設けられる。リリーフ弁部材は、吐出弁部材との関係で弁ボディの軸方向に直列に設けられ、リリーフ弁座に当接可能に設けられる。リリーフ弁部材がリリーフ弁座から離間すると、燃料レールに蓄積されている燃料はリリーフ弁通路を通って加圧室に流れる。吐出弁付勢手段は、吐出弁部材を吐出弁座に着座する方向に付勢する。リリーフ弁付勢手段は、リリーフ弁部材をリリーフ弁座に着座する方向に付勢する。

請求項1に記載の高圧ポンプでは、加圧室側の燃圧が吐出弁部材の加圧室側の端面に作用する第1受圧力が反加圧室側の燃圧が吐出弁部材の反加圧室側の端面に作用する第2受圧力と吐出弁付勢手段の付勢力との合力である吐出弁作用力以下のとき、吐出弁部材は吐出弁座に着座して吐出弁出口を閉塞する。これにより、加圧室から反加圧室側への燃料の流れが遮断される。また、第1受圧力が吐出弁作用力より大きいとき、吐出弁部材は吐出弁座から離座して吐出出口を開放する。これにより、加圧室側から反加圧室側への燃料の流れを許容する。
また、反加圧室側の燃圧がリリーフ弁部材の反加圧室側の端面に作用する第3受圧力が加圧室側の燃圧がリリーフ弁部材の加圧室側に作用する第4受圧力とリリーフ弁付勢手段の付勢力との合力であるリリーフ弁作用力以下のとき、リリーフ弁部材はリリーフ弁座に着座してリリーフ弁出口を閉塞する。これにより、反加圧室側から加圧室側への燃料の流れが遮断される。また、第3受圧力がリリーフ弁作用力より大きいとき、リリーフ弁部材はリリーフ弁座から離座してリリーフ出口を開放する。これにより、反加圧室側から加圧室側への燃料の流れを許容する。
請求項1に記載の高圧ポンプでは、吐出弁座とリリーフ弁座とが1つの弁ボディにおいて互いに対向するように設けられている。したがって、吐出弁とリリーフ弁とを弁ボディの軸方向に直列に配置することができる。また、この配置により1つの通路内に2つの異なる弁を収容する。したがって、吐出弁とリリーフ弁とを並列に配置することでそれぞれ別の通路に収容していた従来技術に対して、構成を簡素にすることができる。これにより、請求項1に記載の発明による高圧ポンプは、吐出弁およびリリーフ弁の体格を小さくすることができる。また、製造コストを低減することができる。
また、請求項1に記載の高圧ポンプでは、1つの弁ボディ内に吐出弁用の吐出弁通路およびリリーフ弁用のリリーフ弁通路が形成されている。これにより、2つの弁に用いられる通路に必要な体積を小さくすることができる。したがって、吐出弁用の通路とリリーフ弁用の通路とが個別に形成されていた従来技術に比べて、加圧室以外の加圧される容積であるデッドボリュームを低減することができる。よって、高圧ポンプの吐出効率を向上することができる。
また、1つの弁ボディに吐出弁通路およびリリーフ弁通路が形成され、これに吐出弁部材、リリーフ弁部材、吐出弁付勢手段、およびリリーフ弁付勢手段が配置されている。これにより、高圧ポンプの吐出部は、弁ボディによる吐出リリーフ弁ユニットの「サブアッセンブリ」が構成される。この構成により、高圧ポンプの製造時、以下の(a)〜(c)の効果を奏する。
(a)高圧ポンプのメイン組立とは別のサブ組立ラインで吐出リリーフ弁ユニットを生産することができるため、タクトタイムを短縮することができる。
(b)リリーフ弁開弁圧を検査しつつ所定の範囲内に収めるように調整する工程で、ハウジング全体を検査設備に載せる場合に比べて、小さな吐出リリーフ弁ユニットを検査設備に載せればよいため、検査設備を小型化、簡素化することができる。また、作業者が持ち上げるワークを軽量化し、作業負荷を軽減することができる。
(c)上記(b)のリリーフ弁開弁圧の検査、調整工程において、設備の故障等の理由によってリリーフ弁開弁圧が所定の範囲内に収まらず、しかも修正ができない場合、不良品として廃却せざるを得ない。そのため、ハウジング全体でリリーフ弁開弁圧を調整する構成では、不良品を廃却する場合、多数の工程を経てコストが累積されたハウジングごと廃却しなければならない。それに対し、吐出リリーフ弁ユニットをサブアッセンブリとすることで、不良品となった吐出リリーフ弁ユニットのみを廃却すればよく、廃却による損失コストを大幅に低減することができる。
請求項2に記載の発明によると、吐出弁通路は、リリーフ弁通路に対して弁ボディの周方向でずれて形成されている。これにより、さらに小さい容積に吐出弁通路およびリリーフ弁通路を形成することができる。したがって、吐出弁およびリリーフ弁の体格を小さくすることができる。
請求項3に記載の発明によると、加圧室側の端面に複数形成される吐出弁入口に連通する複数の吐出弁通路は、弁ボディの中心軸を中心として周方向に均等に設けられ、吐出弁出口と連通する。
吐出弁出口に対して複数形成されている吐出弁入口、および吐出弁入口と連通する複数の吐出通路は弁ボディの中心軸を中心として周方向に均等配置されている。これにより、加圧室より流入する燃料は偏ることなく吐出弁出口に到達する。したがって、偏った燃料の流れによる圧力分布が吐出弁に作用した結果、吐出弁が傾いた状態でリフトするために発生する吐出効率の低下を防止することができる。
請求項4に記載の発明によると、反加圧室側の端面に複数形成されるリリーフ弁入口に連通する複数のリリーフ弁通路は、弁ボディの中心軸を中心として周方向に均等に設けられ、リリーフ弁出口と接続する。
リリーフ弁出口に対して複数形成されているリリーフ弁入口、およびリリーフ弁入口と連通する複数のリリーフ弁通路は弁ボディの中心軸を中心として周方向に均等配置されている。これにより、反加圧室側から流入する燃料は偏ることなくリリーフ弁出口に到達する。したがって、偏った燃料の流れによる圧力分布がリリーフ弁に作用した結果、リリーフ弁が傾いた状態でリフトするために発生するリリーフ特性の悪化を防止することができる。
請求項5に記載の発明によると、吐出弁部材またはリリーフ弁部材は、略平板形状である。これにより、吐出弁部材および吐出弁座、またはリリーフ弁部材およびリリーフ弁座をテーパ状や球面状に形成する場合に比べて、研削加工や研磨加工の工数を低減し、製造コストを低減することができる。
請求項6に記載の発明によると、吐出弁部材またはリリーフ弁部材は、略球形状である。請求項7に記載の発明によると、吐出弁部材またはリリーフ弁部材は、略円錐形状である。
請求項8に記載の発明によると、リリーフ弁付勢手段の加圧室側の端部に当接し弁ボディに挿入されるリリーフ弁付勢手段ホルダは、弁ボディに対する挿入深さを変更することによりリリーフ弁付勢手段の付勢力を調整可能である。
請求項8に記載の高圧ポンプでは、リリーフ弁付勢手段ホルダの挿入深さによりリリーフ弁付勢手段ホルダとリリーフ弁部材との距離が変化する。これにより、リリーフ弁付勢手段ホルダおよびリリーフ弁部材に当接するリリーフ弁付勢手段の設置状態での長さが変化する。設置状態でのリリーフ弁付勢手段の長さが変化することにより、リリーフ弁付勢手段の付勢力が変化する。したがって、リリーフ弁部材をリリーフ弁座に押し付ける力を制御することができる。すなわち、リリーフ弁の開弁圧を調整することができる。
本発明の第1実施形態による高圧ポンプの模式的な断面図である。 図1のII−II線の断面図である。 図1のIII−III線の断面図である。 本発明の第1実施形態による高圧ポンプのカバーの断面図である。 本発明の第1実施形態による高圧ポンプのカバーの断面図であって、(a)図4のVa−Va断面図、(b)図4のVb−Vb断面図、(c)図4のVc−Vc断面図、である。 図1のVI−VI線の断面図である。 本発明の第1実施形態による高圧ポンプの燃料吐出リリーフ部の拡大断面図であって、(a)図1に示す符号VIIa線の拡大断面図、(b)図3に示す符号VIIb線の拡大断面図、である。 本発明の第2実施形態による高圧ポンプの燃料吐出リリーフ部の断面図である。 本発明の第3実施形態による高圧ポンプの燃料吐出リリーフ部の断面図である。 本発明の第4実施形態による高圧ポンプの燃料吐出リリーフ部の断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位は同一の符号を付し説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による高圧ポンプ1を図1〜図7に示す。高圧ポンプ1は、図示しない燃料タンクから図示しない低圧ポンプにより汲み上げられた燃料を加圧室14に供給し、加圧室14で加圧した燃料を吐出弁93から図示しない燃料レールへ圧送する。燃料レールはインジェクタに接続されている。以下、図1の上側を「上」、図1の下側を「下」として説明する。
高圧ポンプ1は、本体部10、燃料供給部30、プランジャ部50、燃料吸入部70、燃料吐出リリーフ部90を備える。
本体部10は、下部ハウジング11、シリンダ13、上部ハウジング15を備える。
下部ハウジング11は、円筒状のシリンダ保持部111、そのシリンダ保持部111の下部から径外方向へ周方向に連続し突出する環状かつ板状のエンジン取付部112、およびエンジン取付部112からシリンダ保持部111の反対側へ突出する円筒状の嵌合部113を有する。エンジン取付部112には、シリンダ保持部111の径方向外側かつ嵌合部113の径方向内側において厚み方向に貫通する燃料通路114が形成されている。本実施形態では、燃料通路114は、例えば周方向の等間隔に2つ設けられている。また嵌合部113の外壁にはOリング溝115が設けられている。このOリング溝115には、嵌合部113と図示しないエンジンとの間に形成される隙間を液密に封止するためのOリングが装着されている。下部ハウジング11は、特許請求の範囲に記載の「ハウジング」に相当する。
シリンダ13は、下方すなわちシリンダ保持部111に対しエンジン取付部112側に向けて開口する有底円筒状を成し、プランジャ51を摺動可能に保持する筒部132の外側壁132aがシリンダ保持部111の保持部内壁111bに固定されている。シリンダ13は、筒部132の外側壁132aから径外方向へ周方向に連続して突出しシリンダ13の底部131側の上面がシリンダ保持部111の下面と当接する環状突起135を有する。シリンダ13は、環状突起135が下部ハウジング11に対し軸方向に当接することにより、上方への移動が規制されている。すなわち、環状突起135は、シリンダ13の上側への軸方向移動を規制する移動規制手段として機能する。
シリンダ13は、開口部133側から挿入されるプランジャ51の上端面515、シリンダ13の内側壁132b、および底部131の内底壁131bとから形成される加圧室14を有する。加圧室14は、燃料を加圧するための室である。本実施形態では、加圧室14の内径は、シリンダ13の内径よりも大きく設定されている。また、シリンダ13は底部131側の筒部132の外側壁132aに加圧室14から燃料吸入部70側に向けて貫通する吸入口141、および加圧室14から燃料吐出リリーフ部90側に向けて貫通する吐出口142を有する。吸入口141および吐出口142の内径は、径外方向に向かうほど大きくなるように形成されている。上端面515は、特許請求の範囲に記載の「外壁」に相当する。内側壁132bは、特許請求の範囲に記載の「内壁」に相当する。
上部ハウジング15は、図3に示すようにシリンダ13の軸方向に略直交する方向に長手状の略直方体形状をなしている。上部ハウジング15は、長手方向の中央に形成されているシリンダ収容室151(図3参照)にシリンダ13が圧入されており、加圧室14で加圧された燃料がシリンダ13の筒部132の外側壁132aとシリンダ収容室151の内壁との間から漏れないように接合している。
上部ハウジング15は、吸入口141に対し加圧室14の反対側に向けて上部ハウジング15の長手方向に貫通する段付状の第1吸入通路161、およびその第1吸入通路161から上部ハウジング15の側壁に向けて貫通する複数の第2吸入通路162を有する。第1吸入通路161には、燃料吸入部70が圧入固定される。
上部ハウジング15は、吐出口142に対し加圧室14の反対側に向けて上部ハウジング15の長手方向に貫通する段付状の第1吐出通路163を有する。第1吐出通路163には、燃料吐出リリーフ部90が圧入固定される。上部ハウジング15は、特許請求の範囲に記載の「ハウジング」に相当する。第1吐出通路163は、特許請求の範囲に記載の「燃料通路」に相当する。
次に、燃料供給部30について説明する。
燃料供給部30は、カバー31、パルセーションダンパ33、燃料インレット40を備える。
カバー31は、図2に示すように上部ハウジング15を内部に収容し、エンジン取付部112側に開口する有底円筒状をなしている。カバー31の側壁は、図4に示すように底部311の周縁と接続する底部311側の第1側壁部321、エンジン取付部112側の側壁を形成する第3側壁部323、および第1側壁部321の底部311と接続する側とは反対側の周縁と第3側壁部323の周縁とを接続する第2側壁部322からなる。カバー31の側壁のシリンダ13の軸方向に垂直な断面形状を図5に示す。第1側壁部321(図5(a))および第3側壁部323(図5(c))は略円形であり、内径は第3側壁部323の方が第1側壁部321より大きい。また、第2側壁部322は、図5(b)に示すように略八角形をなしている。第2側壁部322には、第1吸入通路161に対し加圧室14の反対側で内外に貫通する第1貫通孔322aを有する。第1貫通孔322aには、燃料吸入部70が挿通している。また、第2側壁部322には、第1吐出通路163に対し加圧室14の反対側で第1貫通孔322aの反対側に内外に貫通する第2貫通孔322bを有する。第2貫通孔322bには、燃料吐出リリーフ部90が挿通している。また、第2側壁部322には、第1貫通孔322aおよび第2貫通孔322bが形成されている面とは異なる第2側壁部322を形成する側面に第3貫通孔322cが形成されている。第3貫通孔322cには、外部からカバー31内に形成される燃料ギャラリ32に燃料を供給する燃料インレット40が設けられる。
カバー31は、第3側壁部323のエンジン取付部112側の端部とエンジン取付部112との隙間が液密に封止されるように、エンジン取付部112に例えば溶接等により接合されている。また、カバー31は、第1貫通孔322aとそれに挿入される燃料吸入部70との隙間、および第2貫通孔322bとそれに挿入される燃料吐出リリーフ部90との隙間が液密に封止されるように、吸入弁ボディ72および燃料吐出リリーフハウジング91に例えば溶接等により接合されている
燃料ギャラリ32は、図2および図3に示すようにカバー31の内壁、エンジン取付部112のカバー31側の上壁、および上部ハウジング15の外壁により形成される。燃料ギャラリ32は、第2吸入通路162を介して第1吸入通路161と連通する。これにより、燃料ギャラリ32は、第2吸入通路162および第1吸入通路161を介して加圧室14と接続可能である。カバー31の底部311の内側には、燃料ギャラリ32内の燃料の圧力脈動を低減するパルセーションダンパ33を収容固定している。カバー31は、パルセーションダンパ33の収容部材として機能している。
パルセーションダンパ33は、2枚のダイアフラム34、35の周縁部が接合されることにより構成され、内部に所定圧の気体が密封されている。パルセーションダンパ33は、2枚のダイアフラム34、35が燃料ギャラリ32内の燃圧の変化に応じて弾性変形することで、燃圧脈動を低減する。図6に示すように、パルセーションダンパ33とカバー31との間には燃料通路331が形成されている。燃料ギャラリ32内の燃料が燃料通路331を通ってパルセーションダンパ33の上方に流出入することにより、燃圧脈動が低減される。
次にプランジャ部50について説明する。
プランジャ部50は、プランジャ51、オイルシールホルダ52、スプリングシート53およびプランジャスプリング54などを備える。
プランジャ51は、加圧室14を挟んでシリンダ13の底部に対向するように配置される。プランジャ51は、シリンダ13の内部を軸方向に往復移動可能に保持されている中実円筒状部材である。プランジャ51は、外径が相対的に大きい大径部511と外径が相対的に小さい小径部512とが一体に形成される。加圧室14側に形成される大径部511は、シリンダ13の内壁を摺動する。加圧室14と反対側に形成される小径部512は、オイルシールホルダ52に挿入される。
オイルシールホルダ52は、シリンダ13の端部に配置されており、プランジャ51の小径部512の外周に位置する基部521と、下部ハウジング11の嵌合部113の内壁との間に圧入される圧入部522とを有する。
基部521は、内部にリング状のシール523を有する。シール523は、径方向内側のテフロン(登録商標)リング523aと、径方向外側のOリング523bとからなる。シール523により、プランジャ51の小径部512周囲の燃料油膜の厚さが調整され、エンジンへの燃料のリークが抑制される。
また、基部521は、先端部分にオイルシール525を有する。オイルシール525によって、プランジャ51の小径部512の周囲のオイル油膜の厚さが規制され、オイルのリークが抑制される。
圧入部522は、基部521の周囲に円筒状に張り出す部分であり、円筒部分は縦断面が「コの字」状となっている。下部ハウジング11には、圧入部522に対応する凹部526が形成される。オイルシールホルダ52は、圧入部522が凹部526の径外方向の内壁に圧接するように圧入される。
スプリングシート53は、プランジャ51の端部に設けられる。プランジャ51の端部は、例えば図示しないタペットに当接している。タペットは、図示しないカムシャフトに取り付けられたカムに外面を当接させ、カムシャフトの回転により、カムプロファイルに応じて軸方向に往復移動する。
プランジャスプリング54は、スプリングシート53に一端を係止し、他端をオイルシールホルダ52の圧入部522の深部に係止する。これにより、プランジャスプリング54は、プランジャ51の戻しばねとして機能し、プランジャ51をタペットに当接させるよう付勢する。
かかる構成により、カムシャフトの回転に応じてプランジャ51が往復移動する。このとき、プランジャ51の大径部511の移動によって加圧室14の容積が変化する。
次に、燃料吸入部70について説明する。
燃料吸入部70は、吸入弁部71および電磁駆動部81を備える。
吸入弁部71は、吸入弁ボディ72、シートボディ73、吸入弁部材74、第1スプリングホルダ75、第1スプリング76などを備える。
吸入弁ボディ72は、第1吸入通路161に例えば圧入固定することにより上部ハウジング15に接合する。吸入弁ボディ72は、内部に吸入室711を有する。吸入室711は、吸入通路712および第2吸入通路162を経由して燃料ギャラリ32と連通している。吸入室711には、略円筒状のシートボディ73が配置されている。シートボディ73の加圧室14側には、吸入弁部材74と当接可能な弁座731が形成されている。
吸入弁部材74はシートボディ73に対して加圧室14側に配置されている。吸入弁部材74は、吸入弁部材74から加圧室14側とは反対側の軸方向に延びるニードル86の軸部741が吸入室711内を往復移動する。吸入弁部材74は、弁座731から離座することで吸入室711と加圧室14とを連通し、弁座731に着座することで吸入室711と加圧室14とを遮断する。
第1スプリングホルダ75は、燃料吸入部70の加圧室14側に固定される。第1スプリングホルダ75は、吸入弁部材74の開弁方向(図1の右方向)への移動を規制する。第1スプリングホルダ75の内側と吸入弁部材74の加圧室14側の端面との間には第1スプリング76が設けられている。第1スプリング76は、吸入弁部材74を閉弁方向(図1の左方向)へ付勢している。
電磁駆動部81は、フランジ82、固定コア83および可動コア84などを有する。
フランジ82は、吸入弁ボディ72の径外側に取り付けられている。吸入弁ボディ72のフランジ82が取り付けられている内部に略円筒状の可動コア室85が設けられる。
この可動コア室85に略円筒状の可動コア84が軸方向に往復移動可能に収容されている。また、可動コア84にはニードル86が接続している。ニードル86は、吸入弁ボディ72の内壁に固定されている第2スプリングホルダ852に往復移動可能に支持されている。ニードル86は、一方の端部が可動コア84に固定され、他方の軸部741が吸入弁部材74に当接可能である。第2スプリングホルダ852は、一端を第2スプリングホルダ852の軸方向の壁面に当接し、他端を軸部741の加圧室14側とは反対側の壁面に当接する第2スプリング851を有する。第2スプリング851は、第1スプリング76が吸入弁部材74を閉弁方向に付勢する力よりも強い力で可動コア84およびニードル86を開弁方向へ付勢している。
固定コア83は、コイル87の径内方向で可動コア84の吸入弁部材74と反対側に設けられている。固定コア83と吸入弁ボディ72との間に非磁性材料から形成された筒部材88が設けられている。筒部材88は、固定コア83と吸入弁ボディ73との間の磁束の短絡を抑制し、可動コア84と固定コア83との間の磁気ギャップに流れる磁束量を増加する。
固定コア84の径方向外側に樹脂から形成されたボビン871が設けられている。そのボビン871にコイル87が巻回されている。コイル87の径方向外側を筒状のケース89が覆い、フランジ82、吸入弁ボディ72、可動コア84、固定コア83とともに磁気回路を構成している。ケース89の径外方向にコネクタ891が延出している。コネクタ891の端子892を通じてコイル87に通電されると、コイル87は磁界を生じる。
コイル87に通電していないとき、可動コア84と固定コア83とは、第2スプリング851の弾性力により互いに離れている。これにより、可動コア84と一体のニードル86が加圧室14側へ移動し、ニードル86の端面が吸入弁部材74を押圧することで吸入弁部材74が開弁する。
コイル87に通電されると、吸入弁ボディ72、固定コア83、可動コア84、フランジ82およびケース89によって形成される磁気回路に磁束が発生し、可動コア84が第2スプリング851の弾性力に抗し、固定コア83側に磁気吸引される。これにより、ニードル86は、吸入弁部材74に対する押圧力を解除する。
次に、燃料吐出リリーフ部90について図7(a)、(b)を用いて説明する。図7(a)には、図1での高圧ポンプ1の断面図における燃料吐出リリーフ部90の拡大断面図を示す。図7(b)には、図3での高圧ポンプ1の断面図における燃料吐出リリーフ部90の拡大断面図を示す。
燃料吐出リリーフ部90は、燃料吐出リリーフハウジング91、弁ボディ92、吐出弁93、リリーフ弁95などを備える。
燃料吐出リリーフハウジング91は略円筒状をなしており、内部に弁ボディ92、吐出弁93、リリーフ弁95を収容している。燃料吐出リリーフハウジング91は、上部ハウジング15に形成されている第1吐出通路163に圧入固定されている。燃料リリーフハウジング91の第1吐出通路163側には加圧室14にて加圧される燃料が流入する燃料流入口98が形成されている。また、燃料リリーフハウジング91の第1吐出通路163側とは反対側には燃料吐出口99が形成されている。
弁ボディ92は、燃料吐出リリーフハウジング91の加圧室14側に挿入され設置されている。弁ボディ92は、略有底筒状をなしており、燃料吐出口99側に底部923を有し、加圧室14側に開口を有する。弁ボディ92の底部923において、加圧室14側の端面921には弁ボディ92の中心軸上にリリーフ弁出口953、当該中心軸を中心として周方向に均等な位置に吐出弁入口931、932が形成されている。一方、弁ボディ92の底部923において、燃料吐出口99側の端面922には弁ボディ92の中心軸上に吐出弁出口933、当該中心軸を中心として周方向に均等な位置にリリーフ弁入口951、952が形成されている。端面921は、特許請求の範囲に記載の「加圧室側の端面」に相当する。端面922は、特許請求の範囲に記載の「反加圧室側の端面」に相当する。
吐出弁入口931、932および吐出弁出口933は弁ボディ92の底部923に形成されている第1吐出弁通路935および第2吐出弁通路936、937で連通している。第1吐出弁通路935は、弁ボディ92の中心軸に対して略垂直な方向に形成されている。また、第2吐出弁通路936、937は、弁ボディ92の中心軸に対して略平行な方向、かつ中心軸以外の場所に形成されている。第1吐出弁通路935および第2吐出弁通路936、937は弁ボディ92に対する穴あけ加工により形成される。第1吐出弁通路935および第2吐出弁通路936、937は、特許請求の範囲に記載の「吐出弁通路」に相当する。
リリーフ弁出口953およびリリーフ弁入口951、952は弁ボディ92の底部923に形成されている第1リリーフ弁通路955および第2リリーフ弁通路956、957で連通している。第1リリーフ弁通路955は、弁ボディ92の中心軸に対して略垂直な方向に形成されている。また、第2リリーフ弁通路956、957は、弁ボディ92の中心軸に対して略平行な方向、かつ中心軸以外の場所に形成されている。第1リリーフ弁通路955および第2リリーフ弁通路956、957は穴あけ加工により形成される。
第1吐出弁通路935は、第1リリーフ弁通路955より燃料吐出口99側にあり、第1吐出弁通路935と第1リリーフ弁通路955とは弁ボディ92の周方向にずれて互いにねじれの位置に形成されている。第1リリーフ弁通路955および第2リリーフ弁通路956、957は、特許請求の範囲に記載の「リリーフ弁通路」に相当する。
吐出弁93は、燃料吐出リリーフハウジング91の内部において弁ボディ91の燃料吐出口99側に隣接するように配置されている。吐出弁93は、吐出弁部材94、吐出弁スプリング943、吐出弁スプリングホルダ945を備える。
吐出弁部材94は略平板形状をなしており、弁ボディ92の吐出弁出口933が形成されている端面922に当接するように配置されている。すなわち、吐出弁出口933を形成する開口部が吐出弁部材94に対する吐出弁座947となる。吐出弁部材94の端面922と当接する反対側には、吐出弁スプリング943の一端が当接する。吐出弁スプリング943の他端は、燃料吐出リリーフハウジング91の内壁に内接している吐出弁スプリングホルダ945に当接する。吐出弁スプリング943は、吐出弁部材94を燃料吐出口99側から加圧室14側に付勢する付勢力を有する。すなわち、吐出弁出口933を閉塞する方向に吐出弁部材94を付勢する。吐出弁スプリングホルダ945は、「コ」字状の断面を有する円管状をなしている。吐出弁スプリングホルダ945には、加圧室14側から燃料吐出口99側に、または燃料吐出口99側から加圧室14側に向かう燃料の流れを妨げないように複数の開口が形成されている。
吐出弁93では、加圧室14側の燃料の圧力が吐出弁部材94の加圧室14側の面941に作用する第1受圧力が燃料吐出口99側の燃料の圧力が吐出弁部材94の燃料吐出口99側の面942に作用する力と吐出弁スプリング943の付勢力との合力である吐出弁作用力以下の場合、吐出弁部材94は吐出弁座947に着座し、閉弁している。一方、第1受圧力が吐出弁作用力より大きくなる場合、吐出弁部材94は吐出弁座947から離座し、開弁する。これにより、加圧室14から燃料吐出リリーフ部90に流入した燃料は、第2吐出弁通路936、937、および第1吐出弁通路935を経由して燃料吐出口99から吐出される。
リリーフ弁95は、弁ボディ92の加圧室14側に配置されている。リリーフ弁95は、略平板形状のリリーフ弁部材96、リリーフ弁スプリング963、リリーフ弁スプリングホルダ965を備える。
リリーフ弁部材96は、弁ボディ92のリリーフ弁出口953を形成する端面921に当接するように配置されている。すなわち、リリーフ弁出口953を形成する開口部がリリーフ弁部材96に対するリリーフ弁座967となる。リリーフ弁部材96の端面921と当接する反対側には、リリーフ弁スプリング963の一端が当接する。リリーフ弁スプリング963の他端は、弁ボディ92に圧入固定される略有底筒状のリリーフ弁スプリングホルダ965の底部に当接する。リリーフ弁スプリング963は、リリーフ弁部材96を加圧室14側から燃料吐出口99側に付勢する付勢力を有する。すなわち、リリーフ弁出口953を閉塞する方向にリリーフ弁部材96を付勢する。略有底筒状のリリーフ弁スプリングホルダ965には、加圧室14側から燃料吐出口99側に、または燃料吐出口99側から加圧室14側に向かう燃料が流通する複数の開口が底部および筒部に形成されている。なお、リリーフ弁スプリング963の付勢力は、吐出弁スプリング943の付勢力より大きくなるように設定されている。また、リリーフ弁部材96は、吐出弁部材94との関係において弁ボディ91の軸方向に直列に配置されている。
リリーフ弁95では、燃料吐出口99側の燃料の圧力がリリーフ弁部材96の燃料吐出口99側の面961に作用する第3受圧力が加圧室14側の燃料の圧力がリリーフ弁部材96の加圧室14側の面962に作用する力とリリーフ弁スプリング963の付勢力との合力であるリリーフ弁作用力以下の場合、リリーフ弁部材96はリリーフ弁座967に着座し、閉弁している。一方、第3受圧力がリリーフ弁作用力より大きくなる場合、リリーフ弁部材96はリリーフ弁座967から離座し、開弁する。これにより、燃料吐出口99側から燃料吐出リリーフ部90に流入した燃料は、第2リリーフ弁通路956、957、および第1リリーフ弁通路955を経由して加圧室14に戻る。
(作用)
次に、高圧ポンプ1の作動について説明する。
(I)吸入行程
図示しないカムシャフトの回転によりプランジャ51が上死点から下死点に向かって下降すると、加圧室14の容積が増加し、燃料が減圧される。吐出弁93の吐出弁部材94は、吐出弁座947に着座し燃料吐出口99を閉塞する。このとき、コイル87への通電は停止されているので、可動コア85およびニードル86は第2スプリング85の付勢力により加圧室14側に移動する。その結果、ニードル86が吸入弁部材74を押圧し、吸入弁部材74が第1スプリングホルダ75に当接した状態で開弁状態が維持される。これにより、燃料ギャラリ32から第2吸入通路162、吸入通路712、吸入室711、第1吸入通路161および吸入口141を経由して加圧室14に燃料が吸入される。
(II)調量行程
カムシャフトの回転によりプランジャ51が下死点から上死点に向かって上昇すると、加圧室14の容積が減少する。このとき、所定の時期まではコイル87への通電が停止され、吸入弁部材74は開弁状態となっている。このため、一度加圧室14に吸入された低圧燃料が吸入孔141、第1吸入通路161を経由して吸入室711へ戻される。
プランジャ51が上昇する途中の所定の時期にコイル87への通電を開始することにより、固定コア83と可動コア84との間に磁気吸引力が発生する。この磁気吸引力が第2スプリング851の付勢力より大きくなると、可動コア84およびニードル86が固定コア83側に移動し、吸入弁部材74に対するニードル86の押圧力が解除される。
すると、第1スプリング76の付勢力によって吸入弁部材74は第1スプリングホルダ75から離れ、吸入弁部材74は吸入室711側に移動する。その結果、吸入弁部材74は、シートボディ73に形成されている弁座731に着座して閉弁状態となる。
(III)加圧行程
吸入弁部材74が閉弁した後、加圧室14の燃圧は、プランジャ51の上昇と共に高くなる。加圧室14側の燃料の圧力が吐出弁部材94の面941に作用する力が燃料吐出口99側の燃料の圧力が吐出弁部材94の面942に作用する力と吐出弁スプリング943の付勢力との合力よりも大きくなると、吐出弁93は開弁する。これにより、加圧室14で加圧された加圧燃料は燃料吐出口99から吐出される。
なお、加圧行程の途中でコイル87への通電が停止される。加圧室14の燃圧が吸入弁部材74に作用する力は、第2スプリング851の付勢力より大きいので、吸入弁部材74は閉弁状態を維持する。
このように、高圧ポンプ1は、吸入行程、調量行程および加圧行程を繰り返し、吸入した燃料を加圧して燃料吐出口99から燃料レールに吐出する。燃料レールは、吐出された燃料を蓄積する。燃料レールに蓄積された燃料は、ECUからの通電によって燃料噴射弁から噴射される。ここで、燃料レール、燃料噴射弁、ECUはいずれも図示しない。
燃料レール内の燃料の圧力が所定圧以下のとき、リリーフ弁部材96は、リリーフ弁スプリング963の付勢力によってリリーフ弁座967に着座する。よって、リリーフ弁95は閉弁する。しかしながら、何らかの異常により燃料レール内の燃圧が上昇し、燃料レール内の燃料の圧力がリリーフ弁部材96の面961に作用する力が、加圧室14側の燃料の圧力がリリーフ弁部材96の面962に作用する力とリリーフ弁スプリング963の付勢力との合計より大きくなる場合、リリーフ弁部材96は加圧室14側に移動し、リリーフ弁95は開弁する。これにより、燃料吐出口99から加圧室14への燃料の流れを許容する。
(効果)
本発明の第1実施形態による高圧ポンプ1の効果を説明する。
(A)1つの弁ハウジング91内に吐出弁93およびリリーフ弁95の2つの弁を収容している。また、この2つの弁の弁部材は弁ボディ92の同軸上に形成されており、直列に配置されている。これにより、加圧室14で加圧された燃料を吐出するとともに燃料レールの異常により高圧燃料を加圧室に戻す吐出リリーフ部90の構成を簡素にすることができる。
(B)1つの通路を形成する吐出リリーフハウジング91内の弁ボディ92の加工により吐出弁93およびリリーフ弁95を形成することから、吐出弁93とリリーフ弁95との構成を簡素にし、吐出リリーフ部90の体格を小さくすることができる。また、ハウジングにリリーフ弁用の通路を形成する必要がある従来技術に比べて加工工数が少なくなるので製造コストを低減することができる。
(C)1つの通路を形成する吐出リリーフハウジング91内に吐出弁93およびリリーフ弁95を収容することから、燃料の加圧に寄与しないデッドボリュームを低減することができる。よって、高圧ポンプ1の吐出効率を向上することができる。
(D)1つの弁ボディ92内に吐出弁93およびリリーフ弁95の2つの弁の通路を形成している。これにより、高圧ポンプ1の吐出リリーフ部90は、吐出弁93およびリリーフ弁95と接続する弁ボディ92、および弁ボディ92が収容される吐出リリーフハウジング91による吐出リリーフ部の「サブアッセンブリ」が構成される。この構成により、高圧ポンプ1の製造時、以下の(a)〜(c)の効果を奏する。
(a)高圧ポンプ1のメイン組立とは別のサブ組立ラインで吐出リリーフ弁ユニットを生産することができるため、タクトタイムを短縮することができる。
(b)リリーフ弁95の開弁圧を検査しつつ所定の範囲内に収めるように調整する工程で、ハウジング全体を検査設備に載せる場合に比べて、小さな吐出リリーフハウジング91を検査設備に載せればよいため、検査設備を小型化、簡素化することができる。また、作業者が持ち上げるワークを軽量化し、作業負荷を軽減することができる。
(c)上記(b)のリリーフ弁95の開弁圧の検査、調整工程において、設備の故障等の理由によってリリーフ弁開弁圧が所定の範囲内に収まらず、しかも修正ができない場合、不良品として廃却せざるを得ない。そのため、ハウジング全体でリリーフ弁95の開弁圧を調整する構成では、不良品を廃却する場合、多数の工程を経てコストが累積されたハウジングごと廃却しなければならない。それに対し、吐出リリーフ部91をサブアッセンブリとすることで、不良品となった吐出リリーフ部のみを廃却すればよく、廃却による損失コストを大幅に低減することができる。
(E)弁ボディ92に形成される吐出弁入口931、932は、弁ボディ92の中心軸を中心として周方向に均等に配置される。これにより、第1吐出弁通路935、および第2吐出弁通路936、937内を流れる燃料は、特定の方向に偏らないで流れることができる。したがって、偏った燃料流れによる圧力分布が作用する結果、吐出弁部材94が傾いた状態でリフトするために発生する吐出効率の低下を防止することができる。
また、弁ボディ92に形成されるリリーフ弁入口951、952は、弁ボディ92の中心軸を中心として周方向に均等に配置される。これにより、第1リリーフ弁通路955、および第2リリーフ弁通路956、957内を流れる燃料は、特定の方向に偏らないで流れることができる。したがって、燃料の偏り流れによる圧力分布がリリーフ弁に作用した結果、リリーフ弁が傾いた状態でリフトするために発生するリリーフ特性の悪化を防止することができる。
(F)吐出弁部材94およびリリーフ弁部材96は、それぞれ平板形状をなしている。弁体の形状を平板とすることにより、弁体と当接する吐出弁座947およびリリーフ弁座967も平面状となる。これにより、吐出弁93およびリリーフ弁95の研削加工や研磨加工の工数を低減し、製造コストを低減することができる。
(G)リリーフ弁スプリング963を支持するリリーフ弁スプリングホルダ965は、弁ボディ92の加圧室14側に圧入固定されている。このとき、圧入深さを調整することにより、リリーフ弁スプリングホルダ965とリリーフ弁部材96の間に配置されているリリーフ弁スプリング963の配置状態での長さが変更される。これにより、リリーフ弁スプリング963の付勢力を変えることができるため、リリーフ弁95の開弁圧を調整することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図8に基づいて説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対して、リリーフ弁の弁体の形状が異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
リリーフ弁97のリリーフ弁部材975が略球形状をなしている。このとき、リリーフ弁部材975は、リリーフ弁スプリング963の一端に設置されている略円錐状の弁シート978に支持されている。
リリーフ弁97では、燃料吐出口99側の燃料の圧力がリリーフ弁部材975の燃料吐出口99側の面971に作用する第5受圧力が加圧室14側の燃料の圧力がリリーフ弁部材975の加圧室14側の面972に作用する力とリリーフ弁スプリング963の付勢力との合力であるリリーフ弁作用力以下の場合、リリーフ弁部材975はリリーフ弁座967に着座し、閉弁している。一方、第5受圧力がリリーフ弁作用力より大きくなる場合、リリーフ弁部材975はリリーフ弁座967から離座し、開弁する。これにより、燃料吐出口99側から燃料吐出リリーフ部90に流入した燃料は、第2リリーフ弁通路956、957、および第1リリーフ弁通路955を経由して加圧室14に戻る。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を図9に基づいて説明する。第3実施形態は、第1実施形態に対して、燃料吐出リリーフハウジングの形状が一部異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第3実施形態では、燃料吐出リリーフハウジング91Aの内径のうち、弁ボディ92にリリーフ弁スプリングホルダ965が挿入、固定される加圧室14側の内径r1と弁ボディ92の底部923が固定される燃料吐出口99側の内径r2が異なる。具体的には、図9に示すように、燃料吐出リリーフハウジング91Aの加圧室14側の内径であって、特にリリーフ弁スプリングホルダ965の圧入部965aが弁ボディ92と当接する弁ボディ筒部924に対して弁ボディ筒部924の外壁に向かい合う燃料吐出リリーフハウジング91Aの内径r1が、弁ボディ92の底部923が固定される燃料吐出口99側の内径r2により大きく形成されている。
リリーフ弁スプリングハウジング965が弁ボディ92に圧入固定されるとき、リリーフ弁スプリングハウジング965の圧入部965aが当接する弁ボディ筒部924を径外方向に押し広げる。これにより、弁ボディ92を支持している燃料吐出リリーフハウジング91Aの寸法が変化すると、上部ハウジング15との圧入固定ができないおそれがある。そこで、燃料吐出リリーフハウジング91Aの内径のうち、圧入部965aが当接する弁ボディ筒部924の外壁に向かい合う燃料吐出リリーフハウジング91Aの内径を大きくすることにより、弁ボディ筒部924の径外方向への広がりによる燃料吐出リリーフハウジング91Aの寸法変化を防止することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を図10に基づいて説明する。第3実施形態は、第1実施形態に対して、弁ボディの形状が一部異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第4実施形態では、図10に示すように弁ボディ92Aにおいてリリーフ弁スプリングホルダ965が圧入固定されるときリリーフ弁スプリングハウジング965の圧入部965aが当接する弁ボディ筒部924Aの外径r3を弁ボディ92の底部923の外径r4より小さく形成する。
リリーフ弁スプリングハウジング965が弁ボディ92Aに圧入固定されるとき、リリーフ弁スプリングハウジング965の圧入部965aが当接する弁ボディ筒部924Aを径外方向に押し広げる。これにより、弁ボディ92Aを支持している燃料吐出リリーフハウジング91の寸法が変化すると、上部ハウジング15との圧入固定ができないおそれがある。そこで、弁ボディ92Aの外径のうち、圧入部965aが当接する弁ボディ92Aの弁ボディ筒部924の外径r3を弁ボディ92Aの底部923の外径r4より小さくすることにより、弁ボディ筒部924の径外方向への広がりによる燃料吐出リリーフハウジング91Aの寸法変化を防止することができる。
(他の実施形態)
(ア)上述の第1実施形態、第3実施形態および第4実施形態ではリリーフ弁部材の形状を平板形状とした。また、上述の第2実施形態ではリリーフ弁部材の形状を球形状とした。しかしながら、リリーフ弁部材の形状はこれに限定されない。円錐形状であってもよい。また、吐出弁部材の形状も平板形状に限定されるものでなく、球形状、円錐形状であってもよい。
(イ)上述の実施形態では、下部ハウジングに形成される燃料通路は2つとした。しかしながら、燃料通路の数はこれに限定されない。1つであってもよいし、2つ以上の複数であってもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1 ・・・高圧ポンプ、
11 ・・・下部ハウジング(ハウジング)、
13 ・・・シリンダ、
132a ・・・外側壁、
132b ・・・内側壁(内壁)、
14 ・・・加圧室、
15 ・・・上部ハウジング(ハウジング)、
163 ・・・第1吐出通路(燃料通路)、
51 ・・・プランジャ、
515 ・・・上端面(外壁)
91 ・・・吐出リリーフ部ハウジング、
92 ・・・弁ボディ、
921 ・・・端面(加圧室側の端面)、
922 ・・・端面(反加圧室側の端面)、
93 ・・・吐出弁、
931、932 ・・・吐出弁入口、
933 ・・・吐出弁出口、
935 ・・・第1吐出通路(吐出弁通路)、
936、937 ・・・第2吐出通路(吐出弁通路)、
94 ・・・吐出弁部材、
943 ・・・吐出弁スプリング(吐出弁付勢手段)、
947 ・・・吐出弁座、
95 ・・・リリーフ弁、
951、952 ・・・リリーフ弁入口、
953 ・・・リリーフ弁出口、
955 ・・・第1リリーフ通路(リリーフ弁通路)
956、957 ・・・第2リリーフ通路(リリーフ弁通路)、
96 ・・・リリーフ弁部材、
963 ・・・リリーフ弁スプリング(リリーフ弁付勢手段)、
965 ・・・リリーフ弁スプリングホルダ(リリーフ弁付勢手段ホルダ)、
967 ・・・リリーフ弁座。

Claims (8)

  1. 往復移動可能なプランジャと、
    前記プランジャを摺動可能な内壁と前記プランジャの外壁とで形成される加圧室を有するシリンダと、
    前記シリンダを収容し、前記加圧室にて加圧された燃料をインジェクタが接続される燃料レールへ吐出可能な燃料通路を有するハウジングと、
    前記加圧室側の端面に形成され前記燃料通路と連通する吐出弁入口およびリリーフ弁出口、反加圧室側の端面に形成される吐出弁出口およびリリーフ弁入口、前記吐出弁入口と前記吐出弁出口とを連通する吐出弁通路、ならびに前記リリーフ弁入口と前記リリーフ弁出口とを連通し前記吐出弁通路とは非連通であるリリーフ弁通路、を有する弁ボディと、
    前記弁ボディの前記反加圧室側の端面に形成される吐出弁座と、
    前記弁ボディの前記加圧室側の端面に形成されるリリーフ弁座と、
    前記吐出弁座に当接可能な吐出弁部材と、
    前記吐出弁部材との関係で前記弁ボディの軸方向に直列に設けられ、前記リリーフ弁座に当接可能なリリーフ弁部材と、
    前記吐出弁部材を前記吐出弁座に着座する方向に付勢する吐出弁付勢手段と、
    前記リリーフ弁部材を前記リリーフ弁座に着座する方向に付勢するリリーフ弁付勢手段と、
    を備え
    前記リリーフ弁部材が前記リリーフ弁座から離間すると、前記燃料レールに蓄積されている燃料は前記リリーフ弁通路を通って前記加圧室に流れることを特徴とする高圧ポンプ。
  2. 前記吐出弁通路は、前記リリーフ弁通路に対して前記弁ボディの周方向でずれて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の高圧ポンプ。
  3. 前記加圧室側の端面に複数形成される吐出弁入口に連通する複数の吐出弁通路は、前記弁ボディの中心軸を中心として周方向に均等に設けられ、前記吐出弁出口と連通することを特徴とする請求項1または2に記載の高圧ポンプ。
  4. 前記反加圧室側の端面に複数形成されるリリーフ弁入口に連通する複数のリリーフ弁通路は、前記弁ボディの中心軸を中心として周方向に均等に設けられ、前記リリーフ弁出口と連通することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  5. 前記吐出弁部材または前記リリーフ弁部材は、略平板形状であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  6. 前記吐出弁部材または前記リリーフ弁部材は、略球形であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  7. 前記吐出弁部材または前記リリーフ弁部材は、略円錐形状であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  8. 前記リリーフ弁付勢手段の前記加圧室側の端部に当接し前記弁ボディに挿入されるリリーフ弁付勢手段ホルダは、前記弁ボディに対する挿入深さを変更することにより前記リリーフ弁付勢手段の付勢力を調整可能であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
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