JP6039787B2 - 高圧ポンプ - Google Patents
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Description
上記問題に対し、プランジャの摺動部、加圧室形成部および通路形成部をハウジングから分割して構成することが考えられる。これによれば、ハウジングは、加圧室の燃料の圧力を直接受けないため、薄肉化することができる。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハウジングの振動を抑制可能な高圧ポンプを提供することである。
したがって、ハウジングの外壁は、凹部または凸部により剛性が上げられており、振動しにくい。例えば、凹部または凸部が外壁の振動加速度のピーク値を小さくするように作用する場合、外壁の最大振幅を小さくすることができる。また、凹部または凸部が外壁の固有振動数を高周波側にずらすように作用する場合、従来のように凹部または凸部が無いハウジングだと共振が発生していた周波数帯域において振動を抑制することができる。
また、ハウジングの外壁は、従来のように凹部または凸部が無いものと比べて表面積が増加する。そのため、ハウジングは、外壁の内部から外部への放熱効果が高められている。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による高圧ポンプを図1、図2および図3に示す。高圧ポンプ10は、エンジンのインジェクタに燃料を供給するポンプである。
先ず、高圧ポンプ10の概略構成を説明する。高圧ポンプ10は、固定部材11、シリンダ20、プランジャ30、通路部材35、ハウジング40、吸入弁60および吐出弁70を備えている。以下の説明では、図1の上を「上」、図1の下を「下」として説明する。
シリンダ20は、有底筒状に形成され、底側端部21が開口端部22に対し上方に位置するように固定部材11のシリンダ保持部13を軸方向へ貫通している。シリンダ20は、固定部材11のシリンダ保持部13に例えば圧入により固定されている。
可動コア65は、コイル67が通電されると固定コア66側に吸引され、吸入弁部材63を吸入弁ボディ62に着座させる。また、スプリング64は、コイル67が非通電となると吸入弁部材63を吸入弁ボディ62から離座させる。吸入弁部材63は、吸入弁ボディ62に着座すると吸入通路37を閉じ、吸入弁ボディ62から離座すると吸入通路37を開ける。
吐出弁部材73は、加圧室24の燃料の圧力が所定値以上になると、当該燃料の圧力により吐出弁ボディ72から離座する。また、スプリング75は、加圧室24の燃料の圧力が所定値を下回ると吐出弁部材73を吐出弁ボディ72に着座させる。吐出弁部材73は、吐出弁ボディ72から離座すると吐出通路38を開け、吐出弁ボディ72に着座すると吐出通路38を閉じる。
一方、吸入弁60が吸入通路37を閉じているとき、加圧室24の燃料はプランジャ30が上昇すると加圧され、圧力が所定値以上になると吐出弁70を押し開けて外部に吐出される。
ハウジング40の筒部41は、プランジャ30の軸方向において底部42側から順に第1円形部51、多辺形部52、および第2円形部53を形成している。第1円形部51および第2円形部53は、プランジャ30の軸心に直交する横断面形状が円形であり、多辺形部52は横断面形状が多辺形である。本実施形態では、多辺形部52は、横断面形状が八辺形であり、8つの平板部S1〜S8が含まれている。
また、ハウジング40の筒部41は、従来のように強化部54が無いものと比べて表面積が増加しており、内部から外部への放熱効果が高められている。
本発明の第2実施形態による高圧ポンプを図8および図9に基づき説明する。ハウジング80の筒部81の強化部82は、楕円形状に延びる溝83を有している。ハウジング80の筒部81は、強化部82によって剛性が上がるとともに表面積が増している。例えば、ハウジング80の筒部81の平板部S3と平板部S7とを結ぶ方向へ固定部材を所定の加速度で加振した場合、図7に示すように、実線で示すハウジング80の平板部S7の振動加速度のピーク値は、破線で示す強化部82が設けられていない比較形態の振動加速度のピーク値に対し小さくなる。
本発明の第3実施形態による高圧ポンプを図10および図11に基づき説明する。ハウジング85の筒部86の強化部87は、軸方向へ延びる二本の溝88を有している。ハウジング85の筒部86は、強化部87によって剛性が上がるとともに表面積が増している。例えば、ハウジング85の筒部86の平板部S3と平板部S7とを結ぶ方向へ固定部材を所定の加速度で加振した場合、平板部S7の振動周波数と振動加速度との関係は、図12に実線で示すようになる。図12に破線で示すのは、ハウジングの筒部に強化部87が設けられていない比較形態の振動周波数と振動加速度との関係である。図12に示すように、第3実施形態によるハウジング85の平板部S7の振動加速度のピーク値は、比較形態の振動加速度のピーク値に対し高周波側にずれている。
本発明の第4実施形態による高圧ポンプを図13および図14に基づき説明する。ハウジング90の筒部91の強化部92は、互いに交差する二本の溝93を有している。ハウジング90の筒部91は、強化部92によって剛性が上がるとともに表面積が増している。例えば、ハウジング90の筒部91の平板部S3と平板部S7とを結ぶ方向へ固定部材を所定の加速度で加振した場合、図12に示すように、ハウジング90の平板部S7の振動加速度のピーク値は、強化部92が設けられていない比較形態の振動加速度のピーク値に対し高周波側にずれている。
本発明の第5実施形態による高圧ポンプを図15および図16に基づき説明する。ハウジング95の底部96は、外側に膨らむドーム形状である。これによってハウジング95の底部96は剛性が上がるとともに表面積が増している。
したがって、第5実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏し、さらに、ハウジング95の底部96の振動が抑制され騒音の発生を一層抑制することができ、またハウジング95から外部への放熱効果を一層高めることができる。
本発明の他の実施形態では、ハウジングの筒部の強化部は、凸部から構成されてもよい。また、ハウジングの筒部の強化部は、凹部および凸部から構成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、ハウジングの筒部の強化部は、ディンプルと溝との組み合わせで構成してもよい。つまり、強化部は、複数種類の凹部から構成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、ハウジングの筒部の強化部は、平板部ごとに形状が異なっていてもよい。
本発明の他の実施形態では、ハウジングの筒部は、少なくとも一つの強化部を有していればよい。
本発明の他の実施形態では、ハウジングの筒部は、多辺形部を形成せず、円形部のみを形成してもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
20・・・シリンダ 21・・・底側端部
23・・・底面 24・・・加圧室
30・・・プランジャ 35・・・通路部材
37・・・吸入通路 38・・・吐出通路
40、80、85、90、95・・・ハウジング
41、81、86、91・・・筒部(外壁) 42、96・・・底部
54、82、87、92・・・強化部(凹部) 55・・・ディンプル
83、88、93・・・溝
Claims (7)
- 燃料を圧送する高圧ポンプ(10)であって、
固定部材(11)と、
軸方向へ往復移動可能であり、加圧室(24)を形成しているプランジャ(30)と、
前記加圧室に連通している吸入通路(37)および吐出通路(38)を有する通路部材(35)と、
前記通路部材に対し前記固定部材とは反対側に位置する底部(42、96)、および、前記通路部材を取り囲み、一端部が前記固定部材に固定されている外壁(41、81、86、91)を有するハウジング(40、80、85、90、95)と、
を備え、
前記ハウジングの前記外壁には、凹部(54、82、87、92)および凸部の少なくとも一方が形成されていることを特徴とする高圧ポンプ。 - 前記ハウジングの前記外壁は、平板部(S1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S8)を含み、
前記凹部または前記凸部は、前記平板部の中央に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の高圧ポンプ。 - 前記凹部または前記凸部は、複数のディンプル(55)を有することを特徴とする請求項1または2に記載の高圧ポンプ。
- 前記凹部または前記凸部は、円形状または楕円形状に延びる溝(83)を有することを特徴とする請求項1または2に記載の高圧ポンプ。
- 前記凹部または前記凸部は、軸方向へ延びる一本または複数本の溝(88)を有することを特徴とする請求項1または2に記載の高圧ポンプ。
- 前記凹部または前記凸部は、互いに交差する複数本の溝(93)を有することを特徴とする請求項1または2に記載の高圧ポンプ。
- 前記ハウジング(95)の前記底部(96)は、前記通路部材とは反対側に膨らむドーム形状であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
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