JP5504816B2 - エチレン系重合体製造用触媒及びエチレン系重合体の製造方法 - Google Patents
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Description
で表されるM1に配位する配位子であり、R1とR2はM1と一緒にサンドイッチ構造を形成し、R3は一般式(5)または(6)
で表され、R1とR2を架橋するように作用しており、nは1〜5の整数である。]
で示される。
で表され、R7は一般式(11)
で表され、R8は一般式(12)または(13)
で表され、R6とR7を架橋するように作用しており、nは1〜5の整数である。]
で示される。
R4、R5、R9、R10の炭素数1〜20のアルキルアミノ基としては、例えばメチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、ジ(n−プロピルアミノ基)、iso−プロピルアミノ基、ジ(iso−プロピルアミノ基)、n−ブチルアミノ基、ジ(n−ブチルアミノ基)、iso−ブチルアミノ基、ジ(iso−ブチルアミノ基)、t−ブチルアミノ基、ジ(t−ブチルアミノ基)、フェニルアミノ基、ジフェニルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ−N−メチレン基を例示することができる。
または未変性粘土100gあたり60mmol以上300mmol以下の一般式(15)
で表される有機化合物にて変性した粘土である。ここで変性とは、未変性粘土中に存在するイオン交換性カチオンと有機化合物を構成する有機カチオンとのイオン交換および粘土の層間や層表面への有機化合物の吸着のことをいう。単位質量当たりの粘土の交換性イオンの量は、陽イオン交換容量(CEC)あるいは陰イオン交換容量(AEC)と呼ばれ、粘土100gあたりのミリ当量数(meq)で表される。CECは粘土の種類によって異なるが、通常3〜150meq/100gである。しかし、アルキルアンモニウム等の一部の有機化合物はCEC以上に担持されることもあり、KohらはセチルピリジニウムがスメクタイトのCECの2倍担持されることを報告している。(Clay Science 13, 167−180(2008))。
(1)粘土の変性
1Lのビーカーに工業用アルコール(日本アルコール販売社製・商品名:エキネンF−3)300mL及び水200mLを入れ、濃塩酸6.4mL及びメチルジオレイルアミン(ライオン株式会社製・商品名:アーミンM2O)31.9g(60mmol)を添加し、60℃に加熱してヘクトライトを100g分散させて60℃を保持したまま1時間攪拌した。このスラリーを濾別後、60℃の水300mLで2回洗浄し、85℃の乾燥機で2日乾燥させることで125.0gの有機変性粘土を得た。この有機変性粘土はジェットミル粉砕して、メジアン径を15μmとした。
(2)触媒の調製
300mLのフラスコに(1)で得られた有機変性粘土25.0gとヘキサンを121mL入れ、次いでジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(2,4,7−トリメチルインデニル)ジルコニウムジクロリドを396.5mg、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド55.7mg、20%トリエチルアルミニウムを43.4mL及び20%トリイソブチルアルミニウム71.0mLを添加して60℃で3時間攪拌した。45℃まで冷却後に上澄み液を抜き取り、192mLのヘキサンにて5回洗浄後、フラスコ内を窒素流通により触媒を乾固させて重量を測定したところ、23.8g(収率95%)であった。
(3)重合
2Lのオートクレーブにヘキサンを1.2L、20%トリイソブチルアルミニウムを1.0mL、(2)で得られた触媒を28.7mg加え、70℃に昇温後、1−ブテンを17.6g加え、分圧が0.8MPaになるようにエチレンを連続的に供給した。90分経過後に脱圧し、スラリーを濾別後、乾燥することで93.4gのポリマーを得た(活性:3,250g/g触媒)。このポリマーのMIは2.52g/10分、重量平均分子量は120,000、密度は926.5kg/m3、溶融張力は69mN、長鎖分岐数は0.06個/1000Cであった。
濃塩酸を8.0mL及びメチルジオレイルアミンを39.9g(75mmol)用いた以外の実施例1の(1)と同様にしてメジアン径15μmの有機変性粘土を133.0g得た。さらにこの有機変性粘土25.0g、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(2,4,7−トリメチルインデニル)ジルコニウムジクロリドを418.5mg、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド27.8mgを用いた以外、実施例1の(2)と同様にして触媒22.5g(収率90%)を得た。
濃塩酸を10.6mL及びメチルジオレイルアミンを53.2g(100mmol)用いた以外の実施例1の(1)と同様にしてメジアン径15μmの有機変性粘土を145.5g得た。さらにこの有機変性粘土25.0gを用いた以外、実施例1の(2)と同様にして触媒22.5g(収率90%)を得た。
濃塩酸を4.8mL及びメチルジオレイルアミンを23.9g(45mmol)用いた以外の実施例1の(1)と同様にしてメジアン径15μmの有機変性粘土を117.0g得た。さらにこの有機変性粘土を用いて実施例1の(2)と同様にして触媒24.3g(収率97%)を得た。
(1)粘土の変性
1Lのビーカーに工業用アルコール)300mL及び水300mLを入れ、濃塩酸12.7mL及びジメチルベヘニルアミン(ライオン株式会社製・商品名:アーミンDM22D)42.4g(120mmol)を添加し、60℃に加熱してヘクトライトを100g分散させて60℃を保持したまま1時間攪拌した。このスラリーを濾別後、60℃の水300mLで2回洗浄し、85℃の乾燥機で2日乾燥させることで135.1gの有機変性粘土を得た。この有機変性粘土はジェットミル粉砕して、メジアン径を20μmとした。
(2)触媒の調製
300mLのフラスコに(1)で得られた有機変性粘土25.0gとヘキサンを99mL入れ、次いでジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(2,4,7−トリメチルインデニル)ジルコニウムジクロリドを418.5mg、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド27.8mg、20%トリイソブチルアルミニウム142mLを添加して60℃で3時間攪拌した。45℃まで冷却後に上澄み液を抜き取り、192mLのヘキサンにて5回洗浄後、フラスコ内を窒素流通により触媒を乾固させて重量を測定したところ、21.3g(収率85%)であった。
(3)重合
2Lのオートクレーブにヘキサンを1.2L、20%トリイソブチルアルミニウムを1.0mL、(2)で得られた触媒を5.5mg加え、70℃に昇温後、1−ブテンを17.6g加え、分圧が0.8MPaになるように水素濃度が510ppmのエチレンを連続的に供給した。90分経過後に脱圧し、スラリーを濾別後、乾燥することで56.5gのポリマーを得た(活性:10,300g/g触媒)。このポリマーのMIは1.07g/10分、重量平均分子量は120,000、密度は924.9kg/m3、長鎖分岐数は0.05個/1000Cであった。
濃塩酸を14.8mL及びジメチルベヘニルアミンを49.5g(140mmol)用いた以外の実施例4の(1)と同様にしてメジアン径20μmの有機変性粘土を144.2g得た。さらにこの有機変性粘土25.0gを用いて実施例4の(2)と同様にして触媒20.0g(収率80%)を得た。
濃塩酸を19.1mL及びジメチルベヘニルアミンを63.7g(180mmol)用いた以外の実施例4の(1)と同様にしてメジアン径20μmの有機変性粘土を153.7g得た。さらにこの有機変性粘土25.0gを用いて実施例4の(2)と同様にして触媒21.0g(収率84%)を得た。
(1)粘土の変性
濃塩酸を26.5mL及びジメチルベヘニルアミンを88.4g(250mmol)用いた以外の実施例4の(1)と同様にしてメジアン径20μmの有機変性粘土を163.9g得た。
(2)触媒の調製
300mLのフラスコに(1)で得られた有機変性粘土25.0gとヘキサンを133mL入れ、次いでジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(2,4,7−トリメチルインデニル)ジルコニウムジクロリドを418.5mg、ジメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド27.2mg、20%トリイソブチルアルミニウム142mLを添加して60℃で3時間攪拌した。45℃まで冷却後に上澄み液を抜き取り、192mLのヘキサンにて5回洗浄後、フラスコ内を窒素流通により触媒を乾固させて重量を測定したところ、19.2g(収率77%)であった。
(3)重合
2Lのオートクレーブにヘキサンを1.2L、20%トリイソブチルアルミニウムを1.0mL、(2)で得られた触媒を7.9mg加え、70℃に昇温後、1−ブテンを17.6g加え、分圧が0.8MPaになるように水素濃度が1,510ppmのエチレンを連続的に供給した。90分経過後に脱圧し、スラリーを濾別後、乾燥することで66.1gのポリマーを得た(活性:8,370g/g触媒)。このポリマーのMIは9.23g/10分、重量平均分子量は62,000、密度は932.0kg/m3、長鎖分岐数は0.05個/1000Cであった。
濃塩酸を5.8mL及びジメチルベヘニルアミンを19.5g(55mmol)用いた以外の実施例4の(1)と同様にしてメジアン径20μmの有機変性粘土を114.7g得た。さらにこの有機変性粘土25.0gを用いて実施例4の(2)と同様にして触媒23.9g(収率96%)を得た。
濃塩酸を42.4mL及びジメチルベヘニルアミンを141.5g(400mmol)用いた以外の実施例4の(1)と同様にしてメジアン径20μmの有機変性粘土を182.2g得た。さらにこの有機変性粘土25.0gを用いて実施例4の(2)と同様にして触媒16.7g(収率67%)を得た。
ーを得た(活性:7,020g/g触媒)。このポリマーのMIは18.4g/10分、重量平均分子量は74,000、密度は932.4kg/m3、長鎖分岐数は0.05個/1000Cであった。
(1)触媒の調製
ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリドを用いなかった以外実施例4の(2)と同様にして触媒調製を行ったところ、21.7g(収率87%)の固体触媒を得た。
(2)重合
2Lのオートクレーブにヘキサンを1.2L、20%トリイソブチルアルミニウムを1.0mL、(1)で得られた触媒を13.4mg加え、65℃に昇温後、1−ブテンを17.3g加え、分圧が0.75MPaになるように水素濃度が950ppmのエチレンを連続的に供給した。90分経過後に脱圧し、スラリーを濾別後、乾燥することで62.0gのポリマーを得た(活性:4,630g/g触媒)。このポリマーのMIは1.48g/10分、溶融張力は58mN、長鎖分岐数は0.005個/1000Cであった。
(1)粘土の変性
1Lのビーカーに工業用アルコール300mL及び水300mLを入れ、濃塩酸12.7mL、メチルジオレイルアミン47.9g(90mmol)及びジメチルベヘニルアミン10.6g(30mmol)を添加し、60℃に加熱してヘクトライトを100g分散させて60℃を保持したまま1時間攪拌した。このスラリーを濾別後、60℃の水300mLで2回洗浄し、85℃の乾燥機で2日乾燥させることで141.7gの有機変性粘土を得た。この有機変性粘土はジェットミル粉砕して、メジアン径を20μmとした。
(2)触媒の調製
300mLのフラスコに(1)で得られた有機変性粘土25.0gとヘキサンを133mL入れ、次いでジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(2,4,7−トリメチルインデニル)ジルコニウムジクロリドを431.8mg、ジメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド10.9mg、20%トリイソブチルアルミニウム142mLを添加して60℃で3時間攪拌した。45℃まで冷却後に上澄み液を抜き取り、192mLのヘキサンにて5回洗浄後、フラスコ内を窒素流通により触媒を乾固させて重量を測定したところ、20.8g(収率83%)であった。
(3)重合
2Lのオートクレーブにヘキサンを1.2L、20%トリイソブチルアルミニウムを1.0mL、(2)で得られた触媒を12.6mg加え、70℃に昇温後、1−ブテンを17.6g加え、分圧が0.8MPaになるように水素濃度が280ppmのエチレンを連続的に供給した。90分経過後に脱圧し、スラリーを濾別後、乾燥することで53.9gのポリマーを得た(活性:4,280g/g触媒)。このポリマーのMIは12.1g/10分、重量平均分子量は61,000、長鎖分岐数は0.07個/1000Cであった。
濃塩酸を19.1mL、メチルジオレイルアミン23.9g(45mmol)及びジメチルベヘニルアミン47.7g(135mmol)用いた以外の実施例4の(1)と同様にしてメジアン径20μmの有機変性粘土を162.7g得た。さらにこの有機変性粘土25.0gを用いて実施例4の(2)と同様にして触媒19.7g(収率79%)を得た。
(1)粘土の変性
1Lのビーカーに工業用アルコール300mL及び水300mLを入れ、濃塩酸12.7mL及びトリオクチルアミン(花王ケミカル社製、商品名:ファーミンT−08)42.4g(120mmol)を添加し、60℃に加熱してヘクトライトを100g分散させて60℃を保持したまま1時間攪拌した。このスラリーを濾別後、60℃の水300mLで2回洗浄し、85℃の乾燥機で2日乾燥させることで140.5gの有機変性粘土を得た。この有機変性粘土はジェットミル粉砕して、メジアン径を20μmとした。
(2)触媒の調製
300mLのフラスコに(1)で得られた有機変性粘土25.0gとヘキサンを133mL入れ、次いでジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(2,4,7−トリメチルインデニル)ジルコニウムジクロリドを418.5mg、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド27.8mg、20%トリイソブチルアルミニウム142mLを添加して60℃で3時間攪拌した。45℃まで冷却後に上澄み液を抜き取り、192mLのヘキサンにて5回洗浄後、フラスコ内を窒素流通により触媒を乾固させて重量を測定したところ、21.0g(収率84%)であった。
(3)重合
2Lのオートクレーブにヘキサンを1.2L、20%トリイソブチルアルミニウムを1.0mL、(2)で得られた触媒を8.7mg加え、70℃に昇温後、1−ブテンを17.6g加え、分圧が0.8MPaになるように水素濃度が1,510ppmのエチレンを連続的に供給した。90分経過後に脱圧し、スラリーを濾別後、乾燥することで42.0gのポリマーを得た(活性:4,830g/g触媒)。このポリマーのMIは0.16g/10分、長鎖分岐数は0.04個/1000Cであった。
(1)粘土の変性
1Lのビーカーに工業用アルコール300mL及び水300mLを入れ、濃塩酸8.0mL及びジメチルオクタデシルアミン(ライオン株式会社製・商品名:アーミンDM18D)22.3g(75mmol)を添加し、60℃に加熱してヘクトライトを100g分散させて60℃を保持したまま1時間攪拌した。このスラリーを濾別後、60℃の水300mLで2回洗浄し、85℃の乾燥機で2日乾燥させることで113.8gの有機変性粘土を得た。この有機変性粘土はジェットミル粉砕して、メジアン径を20μmとした。
(2)触媒の調製
300mLのフラスコに(1)で得られた有機変性粘土25.0gとヘキサンを133mL入れ、次いでジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(2,4,7−トリメチルインデニル)ジルコニウムジクロリドを418.5mg、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド27.8mg、20%トリイソブチルアルミニウム142mLを添加して60℃で3時間攪拌した。45℃まで冷却後に上澄み液を抜き取り、192mLのヘキサンにて5回洗浄後、フラスコ内を窒素流通により触媒を乾固させて重量を測定したところ、22.2g(収率89%)であった。
(3)重合
2Lのオートクレーブにヘキサンを1.2L、20%トリイソブチルアルミニウムを1.0mL、(2)で得られた触媒を20.1mg加え、70℃に昇温後、1−ブテンを17.6g加え、分圧が0.8MPaになるようにエチレンを連続的に供給したが、90分経過後にポリマーは得られなかった。
(1)粘土の変性
1Lのビーカーに工業用アルコール300mL及び水300mLを入れ、濃塩酸10.6mL及びオクチルアミン(和光純薬社製)12.9g(100mmol)を添加し、60℃に加熱してヘクトライトを100g分散させて60℃を保持したまま1時間攪拌した。このスラリーを濾別後、60℃の水300mLで2回洗浄し、85℃の乾燥機で2日乾燥させることで104.0gの有機変性粘土を得た。この有機変性粘土はジェットミル粉砕して、メジアン径を20μmとした。
(2)触媒の調製
300mLのフラスコに(1)で得られた有機変性粘土25.0gとヘキサンを133mL入れ、次いでジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(2,4,7−トリメチルインデニル)ジルコニウムジクロリドを418.5mg、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド27.8mg、20%トリイソブチルアルミニウム142mLを添加して60℃で3時間攪拌した。45℃まで冷却後に上澄み液を抜き取り、192mLのヘキサンにて5回洗浄後、フラスコ内を窒素流通により触媒を乾固させて重量を測定したところ、21.8g(収率87%)であった。
(3)重合
2Lのオートクレーブにヘキサンを1.2L、20%トリイソブチルアルミニウムを1.0mL、(2)で得られた触媒を160.8mg加え、70℃に昇温後、1−ブテンを17.6g加え、分圧が0.8MPaになるようにエチレンを連続的に供給した。90分経過後に脱圧し、スラリーを濾別後、乾燥することで10.8gのポリマーを得た(活性:67g/g触媒)。このポリマーのMIは0.63g/10分であった。
(1)触媒の調製
300mLのフラスコに実施例5の(1)で得られた有機変性粘土25.0gとヘキサンを169mL入れ、次いでジメチルシリレン(ジシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドを320.6mg、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド53.5mg、20%トリエチルアルミニウム81mLを添加して60℃で3時間攪拌した。45℃まで冷却後に上澄み液を抜き取り、225mLのヘキサンにて5回洗浄後、フラスコ内を窒素流通により触媒を乾固させて重量を測定したところ、19.0g(収率76%)であった。
(3)重合
2Lのオートクレーブにヘキサンを1.2L、20%トリイソブチルアルミニウムを1.0mL、(2)で得られた触媒を23.4mg加え、85℃に昇温後、1−ブテンを2.4g加え、分圧が0.9MPaになるように水素濃度が900ppmのエチレンを連続的に供給した。90分経過後に脱圧し、スラリーを濾別後、乾燥することで110.4gのポリマーを得た(活性:4,720g/g触媒)。このポリマーのMIは0.099g/10分、溶融張力は659mN、長鎖分岐数は0.09個/1000Cであった。
実施例3の(1)で得られた有機変性粘土を用いて、実施例11の(1)と同様にして触媒19.9g(収率80%)を得た。
(1)粘土の変性
1Lのビーカーに工業用アルコール300mL及び水300mLを入れ、濃塩酸17.0mL及びジメチルオクタデシルアミン47.6g(160mmol)を添加し、60℃に加熱してヘクトライトを100g分散させて60℃を保持したまま1時間攪拌した。このスラリーを濾別後、60℃の水300mLで2回洗浄し、85℃の乾燥機で2日乾燥させることで132.9gの有機変性粘土を得た。この有機変性粘土はジェットミル粉砕して、メジアン径を20μmとした。
(2)触媒の調製
(1)で得られた有機変性粘土を用いた以外、実施例11の(1)と同様にして触媒を調製したところ、19.1g(収率76%)の触媒を得た。
(3)重合
(2)で得られた触媒を23.6mg用いた以外、実施例11の(2)と同様にして重合を実施したところ、55.3gのポリマーを得た(活性:2,340g/g触媒)。このポリマーのMIは0.33g/10分、溶融張力は474mN、長鎖分岐数は0.05個/1000Cであった。
(1)触媒の調製
実施例3の(1)で得られた変性粘土を有機変性粘土2.5gとヘキサンを16.9mL入れ、次いでイソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリドを43.3mg、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド2.08mg、20%トリエチルアルミニウム8.1mLを添加して60℃で3時間攪拌した。45℃まで冷却後に上澄み液を抜き取り、22.5mLのヘキサンにて5回洗浄後、フラスコ内を窒素流通により触媒を乾固させて重量を測定したところ、2.2g(収率88%)であった。
(2)重合
2Lのオートクレーブにヘキサンを1.2L、20%トリイソブチルアルミニウムを1.0mL、(2)で得られた触媒を10.0mg加え、75℃に昇温後、1−ブテンを10.8g加え、分圧が1.2MPaになるように水素濃度が1,170ppmのエチレンを連続的に供給した。90分経過後に脱圧し、スラリーを濾別後、乾燥することで40.7gのポリマーを得た(活性:4,070g/g触媒)。このポリマーのMIは5.56g/10分、溶融張力は18mN、長鎖分岐は認められなかった。
Claims (5)
- 一般式(1)
で表されるM1に配位する配位子であり、R1とR2はM1と一緒にサンドイッチ構造を形成し、R3は一般式(5)または(6)
で表され、R1とR2を架橋するように作用しており、nは1〜5の整数である。]
で表される遷移金属化合物(A−1)、一般式(7)
で表され、R7は一般式(11)
で表され、R8は一般式(12)または(13)
で表され、R6とR7を架橋するように作用しており、nは1〜5の整数である。]
で表される遷移金属化合物(A−2)、未変性粘土100gあたり120mmol以上300mmol以下の一般式(14)
または未変性粘土100gあたり60mmol以上300mmol以下の一般式(15)
で表される有機化合物にて変性した有機変性ヘクトライト(B)及び有機アルミニウム化合物(C)からなる、エチレン系重合体製造用触媒。 - 長鎖分岐が13C−NMR測定で検出されるヘキシル基以上の分岐であることを特徴とする請求項1に記載のエチレン系重合体製造用触媒。
- 一般式(14)または(15)で表される化合物を少なくとも2種類以上用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエチレン系重合体製造用触媒。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のエチレン系重合体製造用触媒を用いて、エチレンおよび任意に炭素数3以上のオレフィンを重合することを特徴とする、1,000個の炭素原子当たり0.01個以上3個以下の長鎖分岐を含有するエチレン系重合体の製造方法。
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