JP5504527B2 - ボールエンドミル - Google Patents

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Description

本発明は例えばチタン合金、超耐熱合金などの熱伝導率の小さな難切削材の切削加工に用いられるボールエンドミルに関するものである。
従来、この種のボールエンドミルとして、例えば、軸状の本体の側周面及び先端球面部に被加工物を切削する複数のねじれ刃状の切刃を備えてなる構造のものが知られている。
また、切刃による被加工物の切削性及び切刃寿命向上のため、上記切刃をノーズに達する単数又は複数の主切刃と、該ノーズとの間に無刃離隔部を存して該ノーズに達しない単数又は複数の副切刃とで構成し、無刃離隔部の大きさを大小に設定して被加工物を主切刃及び副切刃からなる切刃により段階的に切削することで高速切削や切刃寿命の向上を企図したものも知られている。
特許第2723768号公報 特開平10−80816号公報
しかしながら上記従来構造の場合、上記被加工物の切削により発生する切削熱については、現状において、冷却液などによる冷却手段により除去することに止まり、冷却手段による除去のみにあっては、切削性や切刃寿命、切削精度の向上において制約を受けることがあるという不都合を有している。
すなわち、従来構造の場合、冷却液などによる冷却手段により除去しようとする発想に止どまり、切削熱を切り屑に伝導させて除去しようとする知見までには至っていない。すなわち、例えば、チタン合金の熱伝導率は鋼の約6分の1であり、超耐熱合金では約4分の1と小さいことが知られており、一方、切削によって生じる工具刃面の温度θは、近似的に、切削速度V、送りf、熱伝導率κ、密度ρ、比熱Cとしたとき、θ=(V×f/κ×ρ×C)1/2で表され、したがって、鉄系材料に比べて熱伝導率が小さな材料では、切削温度が高くなり、高速回転、高速送り加工においては、多くの熱を切り屑に伝導させる必要がある。そこで、発明者らは、切り屑の厚みや大きさを大小に制御し、例えば、ノーズ付近の切り屑の厚み大きさを制御し、ノーズ付近の切り屑の熱容量を大きくすることで切り屑に効果的に熱を伝導させ、切削熱を容易に除去し、切削性や切刃寿命、切削精度の向上を図ることができるという知見に至ったのである。
本発明はこのような不都合を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請求項1記載の発明にあっては、軸状の本体の側周面及び先端球面部に被加工物を切削する複数のねじれ刃状の切刃が形成されてなり、上記切刃を、ノーズに達する単数又は複数の主切刃と、該ノーズとの間に無刃離隔部を存して該ノーズに達しない複数の副切刃とで構成し、該無刃離隔部の大きさを該ノーズと該副切刃との間の離隔寸法の大小により定めると共に該ノーズと該各副切刃との間の各無刃離隔部の大きさを定める離隔寸法をそれぞれ異なる寸法に設定し、該副切刃から該ノーズと該副切刃との間の離隔寸法の大小により定められた該無刃離隔部に移行する移行部分を該副切刃が該無刃離隔部に滑らかに移行するように円弧の一部により形成し、該無刃離隔部の離隔寸法の大小により定まる該無刃離隔部の大きさの大小設定により上記切刃による上記ノーズ近傍の切り屑の大きさを大小に定め、該切り屑の大きさを大小に定めることにより切り屑の熱容量を制御し、切削部位に応じた熱容量の切り屑を生成除去することにより上記被加工物の切削により発生する切削熱を切り屑に効果的に伝導させ、上記本体及び該被加工物に存在する切削熱を切り屑により効果的に除去し、本体及び被加工物への切削熱の蓄積を抑制するようにしたことを特徴とするボールエンドミルにある。
又、請求項2記載の発明は、軸状の本体の側周面及び先端球面部に被加工物を切削する複数のねじれ刃状の切刃が形成されてなり、上記切刃を、ノーズに達する単数又は複数の主切刃と、該ノーズとの間に無刃離隔部を存して該ノーズに達しない複数の副切刃とで構成し、該無刃離隔部の大きさを該ノーズと該副切刃との間の離隔寸法の大小により定めると共に該ノーズと該各副切刃との間の各無刃離隔部の大きさを定める離隔寸法をそれぞれ異なる寸法に設定し、該副切刃から該ノーズと該副切刃との間の離隔寸法の大小により定められた該無刃離隔部に移行する移行部分を該副切刃が該無刃離隔部に滑らかに移行するように円弧半径の異なる複数の円弧の一部により形成し、該無刃離隔部の離隔寸法の大小により定まる該無刃離隔部の大きさの大小設定により上記切刃による上記ノーズ近傍の切り屑の大きさを大小に定め、該切り屑の大きさを大小に定めることにより切り屑の熱容量を制御し、切削部位に応じた熱容量の切り屑を生成除去することにより上記被加工物の切削により発生する切削熱を切り屑に効果的に伝導させ、上記本体及び該被加工物に存在する切削熱を切り屑により効果的に除去し、本体及び被加工物への切削熱の蓄積を抑制するようにしたことを特徴とするボールエンドミルにある。
又、請求項3記載の発明は、軸状の本体の側周面及び先端球面部に被加工物を切削する複数のねじれ刃状の切刃が形成されてなり、上記切刃を、ノーズに達する単数又は複数の主切刃と、該ノーズとの間に無刃離隔部を存して該ノーズに達しない複数の副切刃とで構成し、該無刃離隔部の大きさを該ノーズと該副切刃との間の離隔寸法の大小により定めると共に該ノーズと該各副切刃との間の各無刃離隔部の大きさを定める離隔寸法をそれぞれ異なる寸法に設定し、該副切刃から該ノーズと該副切刃との間の離隔寸法の大小により定められた該無刃離隔部に移行する移行部分を該副切刃が該無刃離隔部に滑らかに移行するように楕円の一部により形成し、該無刃離隔部の離隔寸法の大小により定まる該無刃離隔部の大きさの大小設定により上記切刃による上記ノーズ近傍の切り屑の大きさを大小に定め、該切り屑の大きさを大小に定めることにより切り屑の熱容量を制御し、切削部位に応じた熱容量の切り屑を生成除去することにより上記被加工物の切削により発生する切削熱を切り屑に効果的に伝導させ、上記本体及び該被加工物に存在する切削熱を切り屑により効果的に除去し、本体及び被加工物への切削熱の蓄積を抑制するようにしたことを特徴とするボールエンドミルにある。
本発明は上述の如く、請求項1記載の発明にあっては、軸状の本体の側周面及び先端球面部に被加工物を切削する複数のねじれ刃状の切刃が形成されてなり、上記切刃、ノーズに達する単数又は複数の主切刃と、ノーズとの間に無刃離隔部を存してノーズに達しない複数の副切刃とで構成し、無刃離隔部の大きさをノーズと副切刃との間の離隔寸法の大小により定めると共にノーズと各副切刃との間の各無刃離隔部の大きさを定める離隔寸法をそれぞれ異なる寸法に設定し、無刃離隔部の離隔寸法の大小により定まる無刃離隔部の大きさの大小設定により上記切刃による上記ノーズ近傍の切り屑の大きさを大小に定め、切り屑の大きさを大小に定めることにより切り屑の熱容量を制御し、切削部位に応じた熱容量の切り屑を生成除去することにより上記被加工物の切削により発生する切削熱を切り屑に効果的に伝導させ、上記本体及び被加工物に存在する切削熱を切り屑により効果的に除去し、本体及び被加工物への切削熱の蓄積を抑制するように構成しているから、主切刃により切り屑が生成されると共に複数の副切刃により切り屑が生成され、主切刃及び副切刃からなる切刃により無刃離隔部の大きさの大小設定により定められた大きさの切り屑が生成除去されることになり、切り屑が大小に定められることにより切り屑の熱容量を制御することができ、それだけ、切削部位に応じた熱容量の切り屑を生成除去することができ、被加工物の切削により発生する切削熱を切り屑に効果的に伝導することができ、本体及び被加工物に存在する切削熱を切り屑により効果的に除去することができ、本体及び被加工物への切削熱の蓄積を抑制することができ、切削性や切刃寿命、切削精度の向上を図ることができ、かつ、上記副切刃からノーズと副切刃との間の離隔寸法の大小により定められた無刃離隔部に移行する移行部分を副切刃が無刃離隔部に滑らかに移行するように円弧の一部により形成してなるから、急激な切削抵抗の変化を抑制することができ、当該部位による切刃の局所的な摩耗や摩損、欠損を抑制することができ、更に、上記ノーズと上記各副切刃との間の各無刃離隔部の大きさを定める離隔寸法がそれぞれ異なる寸法に設定されているから、主切刃及び副切刃により無刃離隔部の大きさの大小設定により定められた大きさの切り屑が生成除去されることになり、それだけ、切り屑の大小を細かに定めることができ、熱容量の異なる切り屑を細かに定めることができ、切り屑の熱容量を精度良く制御することができ、切削部位に応じた適切に対応した熱容量の切り屑を生成除去することができ、被加工物の切削により発生する切削熱を切り屑に効果的に伝導することができ、本体及び被加工物への切削熱の蓄積を抑制することができ、切削性や切刃寿命、切削精度の向上を図ることができる。
又、請求項2記載の発明にあっては、軸状の本体の側周面及び先端球面部に被加工物を切削する複数のねじれ刃状の切刃が形成されてなり、上記切刃を、ノーズに達する単数又は複数の主切刃と、ノーズとの間に無刃離隔部を存してノーズに達しない複数の副切刃とで構成し、無刃離隔部の大きさをノーズと副切刃との間の離隔寸法の大小により定めると共にノーズと各副切刃との間の各無刃離隔部の大きさを定める離隔寸法をそれぞれ異なる寸法に設定し、無刃離隔部の離隔寸法の大小により定まる無刃離隔部の大きさの大小設定により上記切刃による上記ノーズ近傍の切り屑の大きさを大小に定め、切り屑の大きさを大小に定めることにより切り屑の熱容量を制御し、切削部位に応じた熱容量の切り屑を生成除去することにより上記被加工物の切削により発生する切削熱を切り屑に効果的に伝導させ、上記本体及び被加工物に存在する切削熱を切り屑により効果的に除去し、本体及び被加工物への切削熱の蓄積を抑制するように構成しているから、主切刃により切り屑が生成されると共に複数の副切刃により切り屑が生成され、主切刃及び副切刃からなる切刃により無刃離隔部の大きさの大小設定により定められた大きさの切り屑が生成除去されることになり、切り屑が大小に定められることにより切り屑の熱容量を制御することができ、それだけ、切削部位に応じた熱容量の切り屑を生成除去することができ、被加工物の切削により発生する切削熱を切り屑に効果的に伝導することができ、本体及び被加工物に存在する切削熱を切り屑により効果的に除去することができ、本体及び被加工物への切削熱の蓄積を抑制することができ、切削性や切刃寿命、切削精度の向上を図ることができ、かつ、上記副切刃からノーズと副切刃との間の離隔寸法の大小により定められた無刃離隔部に移行する移行部分を副切刃が無刃離隔部に滑らかに移行するように円弧半径の異なる複数の円弧の一部により形成しているから、任意形状の切り屑を生成することができ、急激な切削抵抗の変化を抑制することができ、当該部位による切刃の局所的な摩耗や摩損、欠損を抑制することができ、更に、上記ノーズと上記各副切刃との間の各無刃離隔部の大きさを定める離隔寸法がそれぞれ異なる寸法に設定されているから、主切刃及び副切刃により無刃離隔部の大きさの大小設定により定められた大きさの切り屑が生成除去されることになり、それだけ、切り屑の大小を細かに定めることができ、熱容量の異なる切り屑を細かに定めることができ、切り屑の熱容量を精度良く制御することができ、切削部位に応じた適切に対応した熱容量の切り屑を生成除去することができ、被加工物の切削により発生する切削熱を切り屑に効果的に伝導することができ、本体及び被加工物への切削熱の蓄積を抑制することができ、切削性や切刃寿命、切削精度の向上を図ることができる。
又、請求項3記載の発明にあっては、軸状の本体の側周面及び先端球面部に被加工物を切削する複数のねじれ刃状の切刃が形成されてなり、上記切刃を、ノーズに達する単数又は複数の主切刃と、ノーズとの間に無刃離隔部を存してノーズに達しない複数の副切刃とで構成し、無刃離隔部の大きさをノーズと副切刃との間の離隔寸法の大小により定めると共にノーズと各副切刃との間の各無刃離隔部の大きさを定める離隔寸法をそれぞれ異なる寸法に設定し、無刃離隔部の離隔寸法の大小により定まる無刃離隔部の大きさの大小設定により上記切刃による上記ノーズ近傍の切り屑の大きさを大小に定め、切り屑の大きさを大小に定めることにより切り屑の熱容量を制御し、切削部位に応じた熱容量の切り屑を生成除去することにより上記被加工物の切削により発生する切削熱を切り屑に効果的に伝導させ、上記本体及び被加工物に存在する切削熱を切り屑により効果的に除去し、本体及び被加工物への切削熱の蓄積を抑制するように構成しているから、主切刃により切り屑が生成されると共に複数の副切刃により切り屑が生成され、主切刃及び副切刃からなる切刃により無刃離隔部の大きさの大小設定により定められた大きさの切り屑が生成除去されることになり、切り屑が大小に定められることにより切り屑の熱容量を制御することができ、それだけ、切削部位に応じた熱容量の切り屑を生成除去することができ、被加工物の切削により発生する切削熱を切り屑に効果的に伝導することができ、本体及び被加工物に存在する切削熱を切り屑により効果的に除去することができ、本体及び被加工物への切削熱の蓄積を抑制することができ、切削性や切刃寿命、切削精度の向上を図ることができ、かつ、上記副切刃からノーズと該副切刃との間の離隔寸法の大小により定められた無刃離隔部に移行する移行部分を該副切刃が該無刃離隔部に滑らかに移行するように楕円の一部により形成しているから、任意形状の切り屑を生成することができ、急激な切削抵抗の変化を抑制することができ、当該部位による切刃の局所的な摩耗や摩損、欠損を抑制することができ、更に、上記ノーズと上記各副切刃との間の各無刃離隔部の大きさを定める離隔寸法がそれぞれ異なる寸法に設定されているから、主切刃及び副切刃により無刃離隔部の大きさの大小設定により定められた大きさの切り屑が生成除去されることになり、それだけ、切り屑の大小を細かに定めることができ、熱容量の異なる切り屑を細かに定めることができ、切り屑の熱容量を精度良く制御することができ、切削部位に応じた適切に対応した熱容量の切り屑を生成除去することができ、被加工物の切削により発生する切削熱を切り屑に効果的に伝導することができ、本体及び被加工物への切削熱の蓄積を抑制することができ、切削性や切刃寿命、切削精度の向上を図ることができる。
本発明の実施の第一形態例の全体斜視図である。 本発明の実施の第一形態例の先端正面図である。 本発明の実施の第一形態例の縦断面図である。 本発明の実施の第一形態例の説明縦断面図である。 本発明の実施の第一形態例の切り屑の説明断面斜視図である。 本発明の実施の第一形態例の切り屑の説明斜視図である。 本発明の実施の第一形態例の先端正面図である。 本発明の実施の第一形態例の説明縦断面図である。 本発明の実施の第一形態例の切り屑の斜視図である。 本発明の実施の第二形態例の先端正面図である。 本発明の実施の第二形態例の説明縦断面図である。 本発明の実施の第二形態例の切り屑の斜視図である。 本発明の実施の第三形態例の先端正面図である。 本発明の実施の第三形態例の説明縦断面図である。 本発明の実施の第三形態例の切り屑の斜視図である。
図1乃至図15は本発明の実施の形態例を示し、図1乃至図6及び図7乃至図9は第一形態例、図10乃至図12は第二形態例、図13乃至図15は第三形態例である。
図1乃至図6及び図7乃至図9の第一形態例において、Eはエンドミルの本体であって、この本体Eの先端球面部には被加工物Wを切削する複数の切刃Kが形成されており、この切刃Kは、先端回転中心たるノーズNに達する単数又は複数、この場合、2個の主切刃Sと、ノーズNとの間に無刃離隔部Mを存してノーズNに達しない複数、この場合、上記2個の各主切刃Sにつき、回転方向に2個ずつ、計4個の副切刃Fとで構成し、無刃離隔部Mの大きさを大小に設定し、無刃離隔部Mの大きさの大小設定により切刃S・Fによる切り屑Hの大きさを大小に定めるように構成している。
そして、図7乃至図9の如く、この場合、上記副切刃Fを上記無刃離隔部Mに滑らかに移行するため、円弧半径Rの副切刃Fから無刃離隔部Mに移行する移行部分を半径rの円弧cの一部により形成している。
この場合、上記副切刃Fが複数、この場合2個ずつとなっており、上記ノーズNと、この2個ずつの各副切刃F・Fとの間の各無刃離隔部M・Mの大きさを定める離隔寸法Gがそれぞれ異なる寸法G・Gに設定している。
この実施の第一形態例は上記構成であるから、エンドミルの本体Eの先端球面部に形成されている被加工物Wを切削する複数の切刃Kは、ノーズNに達する単数又は複数、この場合、2個の主切刃Sと、ノーズNとの間に無刃離隔部Mを存してノーズNに達しない単数又は複数、この場合、上記2個の各主切刃Sにつき、回転方向に2個ずつ、計4個の副切刃Fとで構成され、無刃離隔部M・Mの大きさをノーズNと副切刃Fとの間の離隔寸法Gの大小により定めると共にノーズNと各副切刃F・Fとの間の各無刃離隔部M・Mの大きさを定める離隔寸法Gをそれぞれ異なる寸法G ・G に設定し、離隔寸法Gの大小により定まる無刃離隔部Mの大きさの大小設定により切刃S・Fによる上記ノーズN近傍の切り屑Hの大きさを大小に定め、切り屑Hの大きさを大小に定めることにより切り屑Hの熱容量を制御し、切削部位に応じた熱容量の切り屑Hを生成除去することにより上記被加工物Wの切削により発生する切削熱を切り屑に効果的に伝導させ、上記本体E及び該被加工物Wに存在する切削熱を切り屑Hにより効果的に除去し、本体E及び被加工物Wへの切削熱の蓄積を抑制するように構成しているから、図4、図5、図6の如く、主切刃Sにより切り屑Hが生成されると共に二個ずつの副切刃Fにより切り屑Hが生成され、主切刃S及び副切刃Fからなる切刃S・Fにより無刃離隔部Mの大きさの大小設定により定められた大きさの切り屑Hが生成除去されることになり、切り屑Hが大小に定められることにより切り屑Hの熱容量を制御することができ、それだけ、切削部位に応じた熱容量の切り屑Hs・Hを生成除去することができ、被加工物Wの切削により発生する切削熱を切り屑Hに効果的に伝導することができ、本体E及び被加工物Wへの切削熱の蓄積を抑制することができ、切削性や切刃寿命、切削精度の向上を図ることができる。
この場合、上記副切刃Fが2個となっていて、各副切刃F・Fと各無刃離隔部M・Mとの間の各無刃離隔部M・Mの大きさを定める離隔寸法Gをそれぞれ異なる寸法 ・G に設定しているから、図4、図5、図6の如く、主切刃Sにより切り屑Hが生成されると共に二個ずつの副切刃F・Fにより大きさの異なる切り屑HF1・HF2が生成され、主切刃S及び副切刃F・Fからなる切刃S・F・Fにより無刃離隔部Mの大きさの大小設定により定められた大きさの切り屑Hs・HF1・HF2が生成除去されることになり、それだけ、切り屑Hの大小を細かに定めることができ、熱容量の異なる切り屑Hを細かに定めることができ、切り屑Hの熱容量を精度良く制御することができ、切削部位に応じて適切に対応した熱容量の切り屑Hs・Hを生成除去することができ、被加工物Wの切削により発生する切削熱を切り屑に効果的に伝導することができ、本体E及び被加工物Wへの切削熱の蓄積を抑制することができ、切削性や切刃寿命、切削精度の向上を図ることができる。
さらに、この場合、図7乃至図9の如く、上記副切刃Fを上記無刃離隔部Mに滑らかに移行するため、円弧半径Rの副切刃Fから無刃離隔部Mに移行する移行部分を半径rの円弧cの一部により形成しているから、副切刃Fから無刃離隔部Mへの移行部分を半径rの円弧cの一部によって滑らかに移行するように形成しているから、急激な切削抵抗の変化を抑制することができ、当該部位による切刃Kの局所的な摩耗や摩損、欠損を抑制することができる。
図10乃至図12の第二形態例は別例構造を示し、この場合、上記副切刃Fを上記無刃離隔部Mに滑らかに移行するため、副切刃Fを円弧半径Rn(n=1,2,3・・・)の異なる複数の円弧Cn(n=1,2,3・・・)の一部により形成している。
この実施の第二形態例は上記構成であるから、上記第一形態例と同様な作用効果を得ることができると共に、副切刃Fを円弧半径Rn(n=1,2,3・・・)の異なる複数の円弧Cn(n=1,2,3・・・)の一部により形成しているから、任意形状の切り屑Hを生成することができ、急激な切削抵抗の変化を抑制することができ、当該部位による切刃Kの局所的な摩耗や摩損、欠損を抑制することができる。
図13乃至図15の第三形態例は別例構造を示し、この場合、上記副切刃Fを上記無刃離隔部Mに滑らかに移行するため、該副切刃Fを楕円Dn(n=1,2,3・・・)の一部により形成している。
この実施の第三形態例は上記構成であるから、上記第一形態例と同様な作用効果を得ることができると共に、該副切刃Fを楕円Dn(n=1,2,3・・・)の一部により形成しているから、任意形状の切り屑Hを生成することができ、急激な切削抵抗の変化を抑制することができ、当該部位による切刃Kの局所的な摩耗や摩損、欠損を抑制することができる。
尚、本発明は上記の形態例に限られるものではなく、例えば、主切刃Sを1個、副切刃Fを2個の計3個の切刃としたり、その他、主切刃S、副切刃Fの数、すくい角、各刃のなす角、ねじれ角などの刃の形状、無刃離隔部の大きさや形態などは適宜変更して設計される。
以上の如く、所期の目的を充分達成することができる。
E 本体
W 被加工物
K 切刃
N ノーズ
S 主切刃
M 無刃離隔部
F 副切刃
H 切り屑
G 離隔寸法
C 円弧
D 楕円
R 円弧半径
r 半径

Claims (3)

  1. 軸状の本体の側周面及び先端球面部に被加工物を切削する複数のねじれ刃状の切刃が形成されてなり、上記切刃を、ノーズに達する単数又は複数の主切刃と、該ノーズとの間に無刃離隔部を存して該ノーズに達しない複数の副切刃とで構成し該無刃離隔部の大きさを該ノーズと該副切刃との間の離隔寸法の大小により定めると共に該ノーズと該各副切刃との間の各無刃離隔部の大きさを定める離隔寸法をそれぞれ異なる寸法に設定し、該副切刃から該ノーズと該副切刃との間の離隔寸法の大小により定められた該無刃離隔部に移行する移行部分を該副切刃該無刃離隔部に滑らかに移行するように円弧の一部により形成し、該無刃離隔部の離隔寸法の大小により定まる該無刃離隔部の大きさの大小設定により上記切刃による上記ノーズ近傍の切り屑の大きさを大小に定め、該切り屑の大きさを大小に定めることにより切り屑の熱容量を制御し、切削部位に応じた熱容量の切り屑を生成除去することにより上記被加工物の切削により発生する切削熱を切り屑に効果的に伝導させ、上記本体及び該被加工物に存在する切削熱を切り屑により効果的に除去し、本体及び被加工物への切削熱の蓄積を抑制するようにしたことを特徴とするボールエンドミル。
  2. 軸状の本体の側周面及び先端球面部に被加工物を切削する複数のねじれ刃状の切刃が形成されてなり、上記切刃を、ノーズに達する単数又は複数の主切刃と、該ノーズとの間に無刃離隔部を存して該ノーズに達しない複数の副切刃とで構成し該無刃離隔部の大きさを該ノーズと該副切刃との間の離隔寸法の大小により定めると共に該ノーズと該各副切刃との間の各無刃離隔部の大きさを定める離隔寸法をそれぞれ異なる寸法に設定し、該副切刃から該ノーズと該副切刃との間の離隔寸法の大小により定められた該無刃離隔部に移行する移行部分を該副切刃該無刃離隔部に滑らかに移行するように円弧半径の異なる複数の円弧の一部により形成し、該無刃離隔部の離隔寸法の大小により定まる該無刃離隔部の大きさの大小設定により上記切刃による上記ノーズ近傍の切り屑の大きさを大小に定め、該切り屑の大きさを大小に定めることにより切り屑の熱容量を制御し、切削部位に応じた熱容量の切り屑を生成除去することにより上記被加工物の切削により発生する切削熱を切り屑に効果的に伝導させ、上記本体及び該被加工物に存在する切削熱を切り屑により効果的に除去し、本体及び被加工物への切削熱の蓄積を抑制するようにしたことを特徴とするボールエンドミル。
  3. 軸状の本体の側周面及び先端球面部に被加工物を切削する複数のねじれ刃状の切刃が形成されてなり、上記切刃を、ノーズに達する単数又は複数の主切刃と、該ノーズとの間に無刃離隔部を存して該ノーズに達しない複数の副切刃とで構成し該無刃離隔部の大きさを該ノーズと該副切刃との間の離隔寸法の大小により定めると共に該ノーズと該各副切刃との間の各無刃離隔部の大きさを定める離隔寸法をそれぞれ異なる寸法に設定し、該副切刃から該ノーズと該副切刃との間の離隔寸法の大小により定められた該無刃離隔部に移行する移行部分を該副切刃該無刃離隔部に滑らかに移行するように楕円の一部により形成し、該無刃離隔部の離隔寸法の大小により定まる該無刃離隔部の大きさの大小設定により上記切刃による上記ノーズ近傍の切り屑の大きさを大小に定め、該切り屑の大きさを大小に定めることにより切り屑の熱容量を制御し、切削部位に応じた熱容量の切り屑を生成除去することにより上記被加工物の切削により発生する切削熱を切り屑に効果的に伝導させ、上記本体及び該被加工物に存在する切削熱を切り屑により効果的に除去し、本体及び被加工物への切削熱の蓄積を抑制するようにしたことを特徴とするボールエンドミル。
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