JP5504314B2 - 食品盛り付け用トレー容器 - Google Patents

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Description

本発明は、刺身等の食品を盛り付けて収容する食品盛り付け用トレー容器に関する。
例えば、スーパーマーケット等の店頭で刺身を陳列販売する場合、一般的には、トレー状の容器に刺身を盛り付けて、その上からプラスチックフィルムや透明の蓋で覆うようにして冷蔵ケースに陳列される。また、容器に刺身を盛り付ける場合には、容器の底板部の上面に大根等のケンを敷き詰めてその上に刺身を盛り付けることが多いが、見栄えを良くするためにケンで小山を作り、その小山の斜面に刺身を盛り付けることで立体感を付与することも行われている。
しかしながら、ケンで小山を作る盛り付け方法の場合、盛り付けに要する作業工数が多くなるうえに、刺身が食された後においてケンの大部分が廃棄されるため無駄が多いという問題がある。
かかる問題に対して下記特許文献1では、中敷の上面を傾斜させてその傾斜面に刺身を盛り付けるようにする構成が提案されているが、単一の傾斜面に盛り付ける構成であるので、ケンの小山に盛り付けたような見栄えを再現することはできず、ケンの小山を使用した盛り付け状態に比して見劣りがする。また、傾斜面に滑り止め用の突起を設けているが、やはり単一の傾斜面に盛り付けるので刺身が滑り落ちやすく、盛り付け状態が崩れやすいという問題がある。
また、下記特許文献2では容器の底板部に傾斜面を形成する構成が提案されているが、該構成の場合も単一の傾斜面上に刺身を盛り付けるので上述したのと同様の問題点がある。
尚、下記特許文献3には、容器の底板部中央に容器の側壁よりも高く突出した山型突部を形成し、該山型突部の斜面に刺身を盛り付け、プラスチックフィルムを山型突部の頂部に当接させるようにして容器の上部を覆う構成が提案されている。しかしながら、この場合も山型突部の斜面に盛り付ける構成であるので、盛り付けた刺身が滑り落ちやすいという問題がある。
特開2005−67675号公報 実開平5−7613号公報 特開2000−355363号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、大根のケンのような下敷き用の線状部材の使用量を削減することができ、良好な見栄えが得られると共に、盛り付けた食品のズレ落ちを抑制することができる食品盛り付け用トレー容器を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る食品盛り付け用トレー容器は、刺身等の食品が盛り付けられてスーパーマーケット等の店頭で陳列販売される、シート成形により形成された食品盛り付け用トレー容器であって、食品を盛り付けるための盛り付け用小山部が底板部の上面に前記シート成形により一体的に膨出形成され、該盛り付け用小山部は、食品が載置される食品載置面を有し、該食品載置面は、盛り付け用小山部の斜面を構成すべく底板部から所定勾配で傾斜した下側載置面部と、盛り付け用小山部の頂部を構成すべく下側載置面部の上側に連設されて下側載置面部よりも緩勾配の上側載置面部とを備えて、食品を下側載置面部と上側載置面部とに跨るように載置できるように構成されていることを特徴とする。
該構成の食品盛り付け用トレー容器にあっては、底板部の上面に膨出形成された盛り付け用小山部の食品載置面に食品を盛り付けることになる。そして、食品載置面には所定勾配の下側載置面部とそれよりも緩勾配の上側載置面部とが連設されているので、食品を下側載置面部と上側載置面部とに跨るように載置して盛り付けることができる。
また、上側載置面部が盛り付け用小山部の頂部を構成し、下側載置面部がその頂部に至る斜面を構成していることにより、上側載置面部が盛り付け用小山部の頂部を構成していない場合、即ち、上側載置面部が盛り付け用小山部の頂部よりも低い位置に形成されている場合に比して盛り付け作業が容易になるうえに、盛り付け用小山部の全体を使って食品を容易に盛り付けることができ、より一層良好な見栄えが得られる。
また、下側載置面部には、周囲に対して凹んだ凹状載置面部が形成されていることが好ましい。例えば、食品として塩辛等の珍味を盛り付ける場合、大葉等を下側載置面部における凹状載置面部と上側載置面部とに跨るように載置し、その上に珍味を盛り付けるようにすると、載置した珍味が位置ずれしにくく安定した状態で盛り付けることができる。従って、陳列棚に陳列した状態から購買者が持ち帰って食するまで良好な見栄えを維持することができる。また、熟練した作業者でなくても容易にしかも美しく盛り付けることができる。
以上のように、本発明に係る食品盛り付け用トレー容器にあっては、食品を下側載置面部と上側載置面部とに跨るように載置することができるので、従来のような単一の傾斜面から構成された食品載置面に食品を載置して盛り付ける場合に比して見栄えが良く、ケンから形成した小山に盛り付けた場合と同様の立体的な盛り付け状態が得られる。また、下側載置面部の上側に勾配の緩やかな上側載置面部を備えているので、食品のズレが抑制され、盛り付け状態が良好に維持される。従って、ケン等の下敷き用の線状部材を使用することなく盛り付けることが可能になる。
本発明の一実施形態における食品盛り付け用トレー容器を示す斜視図。 図1のA−A線断面図。 同実施形態の食品盛り付け用トレー容器に装着される蓋の要部断面図。 同実施形態の食品盛り付け用トレー容器を蓋付きで断積み状態にした際の容器と蓋との係合関係を示す概略平面図。 (a)及び(b)は本発明の他の実施形態における食品盛り付け用トレー容器の要部を示す断面図。 本発明の他の実施形態における食品盛り付け用トレー容器を示す斜視図。
以下、本発明の一実施形態に係る食品盛り付け用トレー容器について図1〜図4を参酌しつつ説明する。図1に示す食品盛り付け用トレー容器は、食品としての刺身を盛り付けて収容するためのものであって、全体として若干横長の長方形状となっており、図1において符号Xで示す方向が左右方向(幅方向)であり、符号Yで示す方向が前後方向(奥行き方向)である。従って、符号3が容器の前縁部で、符号4が容器の後縁部で、符号5が容器の左側縁部で、符号6が容器の右側縁部である。容器はその前縁部3が前側となるようにして陳列棚等に陳列される。
該容器はいわゆるシート成形により形成されている。シート成形としては例えば真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形、熱板成形等があり、何れにしても合成樹脂シートを熱成形することにより形成される。従って、容器の上面と下面は凹凸が逆の形状となる。ここで、合成樹脂シートとしては、例えばポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂や、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂から構成された、単層や多層のシートを使用することができる。特に、前記樹脂を発泡させた発泡樹脂を素材とした合成樹脂製発泡シートを使用することが好ましく、断熱性を備えるうえに軽量化することができる。また、各種シートの表面に合成樹脂フィルムをラミネートした積層シートを使用してもよく、特に、発泡シートの両面のうちの上面のみに合成樹脂フィルムをラミネートすることが好ましく、また、そのラミネートする合成樹脂フィルムに各種の印刷を施すようにすることが好ましい。
容器は、底板部1と、該底板部1の周縁部から上方に延びた側壁部2とを備えている。底板部1の上面(表面)には、刺身を立体的に盛り付けるために上側に向けて膨出された盛り付け用小山部10a,10b,10c,10dが形成されている。尚、以下、特に区別を要しない場合には最後の小文字を付すことなく総称して盛り付け用小山部10とする。他の符号についても同様である。本実施形態における容器は四種類の刺身を盛り付ける、いわゆる四点盛り用のものであり、刺身の盛り点数(種類)に合わせて盛り付け用小山部10が合計四つ形成されている。例えば、盛り付け用小山部10は前側に二つ、後側に二つ、合計四つ形成され、前後左右に整列状態で配置されているが、この配列は任意である。
盛り付け用小山部10は、その上に食品として刺身や塩辛等の珍味を盛り付けることができる食品載置面を有している。該食品載置面は、盛り付け用小山部10の頂部を構成する水平面からなる上側載置面部11と、該上側載置面部11の周縁部から下側に向けて連設されて盛り付け用小山部10の斜面を構成するように傾斜した下側載置面部12とを備えている。尚、盛り付け用小山部10の高さは底板部1の上面から例えば2cm程度であるが、この高さについては後述する。
上側載置面部11は、三角形や矩形等の多角形、半円形等、種々の形状であってよいが、特に左右方向に長い形状とすることが好ましい。本実施形態では、左側の前後二つの盛り付け用小山部10a,10cにおける上側載置面部11a,11cを互いに同じ形状とし、右側の前後二つの盛り付け用小山部10b,10dにおける上側載置面部11b,11dを互いに同じ形状としているが、このような形態には限定されず、全ての盛り付け用小山部10の上側載置面部11の形状を同一形状としてもよいし、異なる形状としてもよい。
この上側載置面部11の前側に下側載置面部12が連設されている。即ち、下側載置面部12は盛り付け用小山部10の斜面全周のうち前側を向いている傾斜面であり、上側載置面部11の前縁をその上縁としている。該下側載置面部12には、図2にも示しているように、周囲に対して一段低く凹んで形成された凹状載置面部13が形成されている。該凹状載置面部13は、下側載置面部12の略中央に形成されると共に下側載置面部12の大部分の面積を占めているが、例えば下側載置面部12の上側半分の領域のみに形成されてもよい。また、凹状載置面部13は下側載置面部12と同じ勾配の傾斜平面としてもよいし、上側凸に湾曲した凸状傾斜曲面や下側凸に湾曲した凹状傾斜曲面としてもよい。尚、盛り付け用小山部10の斜面のうち下側載置面部12を除く部分はその勾配が下側載置面部12の勾配よりも急であるが、同じ勾配であってもよいし、逆に緩い勾配であってもよい。
底板部1の下面(裏面)における周縁部所定箇所には、複数の脚部31が間隔をおいて突設されている。容器の上面開口部を上側凸に形成された透明なプラスチックシートからなる蓋60で覆う場合には、その蓋60の天面部61に容器の脚部31と係合可能な凸形状を形成しておくことが好ましい。蓋60の天面部61と容器の脚部31との係合の形態は種々あって容器の脚部31が外側に位置する形態としてもよいし内側に位置する形態としてもよい。その一例を図3及び図4に示しているが、蓋60の天面部61が長方形状である場合、天面部61の四つの縁部にそれぞれ突条62を形成し、これらの突条62の内側に容器の脚部31が位置して係合するようにすることができる。蓋付きの容器を上下に複数段積み上げた際に、平面視において、下段の容器における蓋60の天面部61の突条62の内側に上段の容器の脚部31が係合関係を有して位置するので、上下の容器が互いに左右方向と前後方向の二方向に位置規制されることになり、安定した段積み状態が得られる。また、脚部31を底板部1の下面に突設することにより底板部1の上面にはそれに対応した凹部が形成されるので、収容した刺身等の食品からドリップが生じた場合にはそのドリップ溜めとしても機能する。
底板部1の下面の所定位置には、容器を成形型から吸着して取り出す際の吸着パッド面部32が形成されている。該吸着パッド面部32は、容器成形工程のみならず容器搬送工程においても使用されるものであって例えば円形に形成されており、他の部分よりも薄くなっている。該吸着パッド面部32の形成位置としては種々の態様があるが、本実施形態においては、図1に示すように、二つの盛り付け用小山部10の前側を形成位置としている。即ち、本実施形態において吸着パッド面部32は二箇所形成されている。吸着パッド面部32の形成領域を確保するために、二つの盛り付け用小山部10の下側載置面部12には平面視略半円状の切欠部14が形成されている。従って、この二つの盛り付け用小山部10における下側載置面部12の面積は切欠部14の分だけ小さくなっている。尚、左右の盛り付け用小山部10a,10bの間、及び盛り付け用小山部10c,10dの間には、それぞれそれよりも低い丘陵部15が形成されていて該丘陵部15で左右の盛り付け用小山部10が互いに中腹において連結されている。また、四つの盛り付け用小山部10と左右の側壁部2との間にも丘陵部16が形成されていて。該丘陵部16によって四つの盛り付け用小山部10は左右の側壁部2と中腹において連結されている。同様に、後側の二つの盛り付け用小山部10c,10dと後側の側壁部2との間にもそれぞれ丘陵部17が形成されていて、図2にも示しているが、該丘陵部17によって後側の二つの盛り付け用小山部10c,10dは後側の側壁部2と中腹において連結されている。
底板部1の周縁部を周回するように側壁部2が形成されている。上述したように容器の外形が矩形具体的には長方形状であるため、側壁部2も四つの壁部から構成されている。側壁部2は、底板部1の周縁部から外側に向けて斜め上方に延びており、その上端部には外側に向けてフランジ部41が形成されている。該フランジ部41は側壁部2の全周に亘って形成されている。該フランジ部41は、上面が上側凸の円弧状に形成されて側壁部2から連続的に形成されたフランジ主部42と、該フランジ主部42の外縁から外側に向けて略水平に延設されてフランジ主部42よりも細幅の水平端部43とを有している。
該水平端部43の幅は例えば1mm程度である。該水平端部43の上面には、容器を形成する際の熱成形と同時に細かな凹凸加工やエンボス加工を施すことが好ましく、特に、側面視において正弦波や三角波、台形波等の波形形状に形成することが好ましい。水平端部43の端面はシート成形時に抜刃でカットされたシート切断面であるが、水平端部43の上面に凹凸形状を形成することで、シート切断面の上側エッジライン(上側の輪郭線)が、上面の凹凸形状に対応して側面視において上下に波打つように蛇行した波形形状となる。このように水平端部43の上側エッジラインが側面視波形形状となることで鋭利ではなくなり、容器に触れる指先を保護することができるうえに、水平端部43の強度、即ちシートエッジの強度を向上させることができ、容器が水平端部43の外縁を起点として裂断することを効果的に防止することができる。従って、エンボス加工等された水平端部43もまた全周に亘って形成することが好ましい。尚、水平端部43の上面の凹凸形状が水平端部43からフランジ主部42の斜面へと連続するように形成されていてもよい。
一方、水平端部43の下面は平坦に形成されているが、この平坦面44の幅は図2のように水平端部43の幅すなわち水平端部43の上面よりも幅広であり、水平端部43の上面の幅が例えば1.5mm程度であるのに対して下面の平坦面44の幅は例えば3mm程度と幅広であって上面の幅の略二倍程度となっている。従って、下面の平坦面44の内側の一部はフランジ主部42の下面の一部を構成している。但し、水平端部43の下面の平坦面44が上面と同幅であってもよい。このように水平端部43の下面は平坦面44となっているので、水平端部43の外縁におけるシート切断面の下側エッジラインは側面視において直線となっているが、水平端部43の下面にも上面と同様に凹凸形状を形成してもよい。水平端部43の下面を平坦に形成した場合には、後述するようにその下面に蓋60をしっかりと外嵌させることができる。水平端部43の下面に凹凸形状を形成した場合には、ラップフィルムなどで容器を包装した際に、フィルムが不用意に切断することを防止できる。
側壁部2の上端部はフランジ部41から構成されているので側壁部2の上端部の高さは即ちフランジ部41の高さである。本実施形態においては図2のようにフランジ部41よりも盛り付け用小山部10の方が高くなっているが、両者が同等の高さであってもよいし、盛り付け用小山部10の方が低くてもよい。フランジ部41の高さは全周に亘って同一高さであってもよいが、全周に亘って同一高さでなくてもよい。例えば、容器の四隅において相対的に高く、容器の各辺の中央部において相対的に低く形成してもよい。
容器はトレー状であるため、側壁部2の高さはそれほど高いものではなく、底板部1の上面からフランジ部41までの高さは例えば1〜3cm程度である。ここで、側壁部2と盛り付け用小山部10の高さ関係について説明すると、側壁部2の高さに対して盛り付け用小山部10の高さが同等以上である場合や、側壁部2の高さに対して盛り付け用小山部10の高さが若干低くてもその上側載置面部11の上に盛り付けた刺身等の食品が側壁部2の高さと同等以上となる場合には、保形性を有する蓋60を使用する。該蓋60としては、透明なプラスチックシートからシート成形により上側凸に形成した成形蓋が好ましい。図1に示している容器は、側壁部2よりも盛り付け用小山部10の方が高いので、この成形蓋を使用することが好ましい。但し、容器の側壁部2よりも盛り付け用小山部10を十分低くした場合には柔軟なラップフィルムで容器の上面開口部を覆うことも可能である。即ち、ラップフィルムを使用する場合には、特に上側載置面部11の上に盛り付けた刺身等の食品にラップフィルムが触れないように、側壁部2に対して盛り付け用小山部10の高さを低くする。側壁部2の一部の高さを高くしてその側壁部2の高所を頂点としてラップフィルムを張ることによって、上側載置面部11の上に盛り付けた刺身等の食品にラップフィルムが接触しないようにしてもよい。
図3に成形蓋の一例の要部断面図を示している。蓋60は、下側に開口するように全体として上側凸のドーム形状に形成されており、該蓋60には、天面部61と、該天面部61の周縁から垂設された上段側壁部63と、該上段側壁部63の下端縁から外方に向けて略水平に延設されて、容器のフランジ主部42に上方から対峙する内側対峙面部64と、該内側対峙面部64の外縁から略垂直あるいは斜め下方に垂下して容器のフランジ主部42を側方から覆う下段側壁部65と、該下段側壁部65の下端縁から外側に向けて略水平に延設されて、容器の水平端部43に上方から対峙する外側対峙面部66と、該外側対峙面部66の外縁から略垂直に垂下して水平端部43の外縁を側方から覆いつつ下方に延びるスカート部67と、該スカート部67の下端縁から外方に向けて略水平に延設された蓋水平端部68とが形成されている。また、スカート部67の内面には内側に向けて係合突起69が突設され、該係合突起69が容器の水平端部43の下面と係合する。
以上のように構成された食品盛り付け用トレー容器には、例えば四種類の刺身が盛り付けられて、いわゆる四点盛りとされ、各盛り付け用小山部10に刺身を一種類ずつ盛り付けていくことができる。具体的には、盛り付け用小山部10の上側載置面部11から下側載置面部12にかけて一枚の大葉等を敷いてその上に刺身を盛り付けると、盛り付けた刺身の見栄えが良い。尚、例えば一点目の刺身の次に二点目の刺身を盛り付ける場合、二点目の刺身が部分的に一点目の刺身の上に重なるようにして盛り付けてもよい。
上側載置面部11と下側載置面部12とに跨るように刺身を盛り付けることで、単一の傾斜面上に刺身を盛り付ける従来の構成に比して見栄えが良く、大根のケンから形成した小山に盛り付けた場合と同様の立体的な盛り付け状態が得られる。また、上側載置面部11と下側載置面部12に跨るようにして刺身を盛り付けるので、刺身の位置ずれが抑制されることになり、美しい盛り付け状態が良好に維持されることになる。従って、大根のケンのような下敷き用の線状部材を使用しなくても、ケンを使用したときと同様の見栄えが得られると共に美しい盛り付け状態を維持することができる。
特に、上側載置面部11を水平面とした場合には、刺身を盛り付けやすいという利点があるうえに盛り付けた刺身の安定性にも優れるため、上側載置面部11を水平面とすることは最も好ましい態様である。また、上側載置面部11を水平面とすることで、上側載置面部11と下側載置面部12との間の勾配差も比較的大きくなるので、上側載置面部11と下側載置面部12とに跨るように刺身を盛り付けることで、その刺身を上側載置面部11と下側載置面部12との間の境界部分においてしっかりと安定させることができる。しかも、水平面である上側載置面部11を盛り付け用小山部10の中腹などではなくて頂部に形成した場合には、刺身の盛り付け作業がしやすいうえに盛り付けた刺身が目立ちやすくその存在感が際立つことになる。
また、下側載置面部12には凹状載置面部13が形成されているので、例えば刺身に代えて塩辛等の珍味を盛り付ける場合、大葉等を下側載置面部12の凹状載置面部13と上側載置面部11とに跨るように敷いて、その上に珍味を盛り付けるようにすると、載置した珍味が位置ずれしにくく安定した状態で盛り付けることができる。従って、陳列棚に陳列した状態から購買者が持ち帰って食するまで良好な見栄えを維持することができる。また、熟練した作業者でなくても容易にしかも美しく盛り付けることができる。
但し、下側載置面部12に凹状載置面部13を設けなくてもよく、下側載置面部12を一つの傾斜平面としてもよい。尚、盛り付け用小山部10が複数形成されている場合にはそのうちの少なくとも一つに凹状載置面部13を設けることが好ましい。また、下側載置面部12は傾斜平面でなくてもよい。即ち、図5に二点鎖線で示しているように下側載置面部12を傾斜平面としてもよいが、図5(a)のように上側凸に湾曲した傾斜曲面としてもよいし、図5(b)のように下側凸に湾曲した傾斜曲面としてもよい。盛り付け用小山部10を複数設けている場合には、それらの下側載置面部12を傾斜平面と上側凸に湾曲した傾斜曲面と下側凸に湾曲した傾斜曲面のうちの何れにしてもよく、それらを適宜組み合わせて用いてもよい。
尚、四点盛りの容器について説明したが、これに限らず、一点盛りの容器や、二点盛りの容器、三点盛りの容器、五点盛り以上の容器等、その盛り点数に合わせて応用できる。図6に二点盛りの容器の一例を示している。二点盛りの容器の場合には盛り付け用小山部10e,10fを例えば図6のように左右方向に並べて配置することが好ましいが、前後方向に並べて配置してもよいし、斜め方向に並べて配置してもよい。吸着パッド面部32を二箇所設けているが、例えば一箇所であってもよく、その個数は任意であって、また、その形成箇所についても任意である。
また、一つの盛り付け用小山部10に複数種類の刺身を盛り付けるようにしてもよい。即ち、盛り付け用小山部10の個数と刺身の盛り点数とは必ずしも一対一で対応していなくてもよい。但し、盛り付け用小山部10の個数と刺身の盛り点数とが対応していると盛り付け作業が容易になる。
、上側載置面部11を水平面としたが例えば傾斜面としてもよく、少なくとも下側載置面部12よりも緩い勾配であればよい。また、上側載置面部11についても、下側載置面部12と同様に、凸面や凹面としてもよい。下側載置面部12は前側を向いていることが好ましいが、前側に対して左右何れかに傾斜した方向を向いていてもよい。
更に、容器の四つの隅部のうちの任意の箇所に面取り部を形成してもよい。容器の外形形状についても任意であって、上述したような矩形のものの他、丸形や扇形、半月状等とすることができる。
尚、食品載置面における刺身の盛り付け箇所についても種々のバリエーションがあり、上述したように上側載置面部11と下側載置面部12とに跨るように載置する他、例えば上側載置面部11のみに載置するようにしてもよいし、下側載置面部12のみや凹状載置面部13のみに載置するようにしてもよい。複数種類の刺身を盛り付ける場合においては、少なくとも一種類の刺身については上側載置面部11を利用してそれのみに載置したり、上側載置面部11と下側載置面部12とに跨るように載置したりすることが好ましい。
また、フランジ主部42を上面が上側凸の半円状としたが、水平あるいは傾斜した平面としてもよく、その形状や幅寸法についても任意である。
その他、食品として刺身を盛り付ける場合について説明したが、刺身の他に例えばハムや蒲鉾等であってもよく、種々の食品の盛り付け用として使用することができる。
1 底板部
2 側壁部
3 前縁部
4 後縁部
5 左側縁部
6 右側縁部
10 盛り付け用小山部
11 上側載置面部
12 下側載置面部
13 凹状載置面部
14 切欠部
15 丘陵部
16 丘陵部
31 脚部
32 吸着パッド面部
41 フランジ部
42 フランジ主部
43 水平端部
44 平坦面
60 蓋
61 天面部
62 突条
63 上段側壁部
64 内側対峙面部
65 下段側壁部
66 外側対峙面部
67 スカート部
68 蓋水平端部
69 係合突起
X 左右方向
Y 前後方向

Claims (2)

  1. 刺身等の食品が盛り付けられてスーパーマーケット等の店頭で陳列販売される、シート成形により形成された食品盛り付け用トレー容器であって、
    食品を盛り付けるための盛り付け用小山部が底板部の上面に前記シート成形により一体的に膨出形成され、
    該盛り付け用小山部は、食品が載置される食品載置面を有し、
    該食品載置面は、盛り付け用小山部の斜面を構成すべく底板部から所定勾配で傾斜した下側載置面部と、盛り付け用小山部の頂部を構成すべく下側載置面部の上側に連設されて下側載置面部よりも緩勾配の上側載置面部とを備えて、食品を下側載置面部と上側載置面部とに跨るように載置できるように構成されていることを特徴とする食品盛り付け用トレー容器。
  2. 下側載置面部には、周囲に対して凹んだ凹状載置面部が形成されている請求項記載の食品盛り付け用トレー容器。
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