JP5503905B2 - スパッタ装置及びスパッタ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のターゲットを単独または同時にスパッタして薄膜を形成するスパッタ装置及びスパッタ方法に関する。
半導体デバイスや磁気デバイスなどの製造分野においては、機能膜や絶縁膜の形成装置として、真空蒸着装置、CVD装置、スパッタ装置などが広く利用されている。特に、スパッタ装置は、イオンでターゲットをスパッタし、ターゲットから飛散する粒子を基板表面に堆積させることで薄膜を形成する。したがって、真空槽の内部に異なる材料でなる複数のターゲットを用意しておき、スパッタするターゲットまたはその組合せを適宜変更することによって、所望の積層膜または多成分膜を形成することが可能となる。
複数のターゲットを用いて1つのスパッタ空間で異なる成膜プロセスを実施する場合、異なるプロセス相互間での汚染(クロスコンタミネーション)が問題となる。このクロスコンタミネーションの発生を抑えるために、基板を支持するステージとターゲットとの間に、成膜空間を区画するための遮蔽板を設置したスパッタ装置が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のスパッタ装置は、4つのターゲットの中から使用する1つのターゲットを選択して当該1つのターゲットを基板側へ露出させ、他のターゲットは遮蔽する二重構造の回転シャッタ機構が開示されている。この回転シャッタ機構は、同一円周上に1つ又は2つ以上の孔がそれぞれ形成された第1シャッタ板及び第2シャッタ板で構成されている。そして、これら第1及び第2シャッタ板を独立して回転制御し、プロセス毎にターゲットに対する各シャッタ板の孔の位置を異ならせることで、プロセス間におけるクロスコンタミネーションの発生を抑えるようにしている。
特開2005−256112号公報(段落[0041]、図2、図3)
特許文献1に記載のスパッタ装置においては、第1シャッタ板及び第2シャッタ板がともに3つ以上の孔を有する構成は開示されていない。すなわち、3つ以上のターゲットを同時にスパッタすることで、3元系以上の多成分膜を基板上に形成することができないという不都合がある。
また、3つ以上のターゲットを同時にスパッタして薄膜を形成する場合以外にも、複数のターゲットのうち任意の1つのターゲットをスパッタして薄膜を形成したいという要求がある。このような要求に対しての具体的な解決策について、特許文献1に何ら記載はされていない。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、3つ以上のターゲットを同時にスパッタ可能とするのみならず、任意の1つのターゲットのみをスパッタして所望の薄膜を形成することが可能なスパッタ装置及びスパッタ方法を提供することにある。
本発明の一形態に係るスパッタ装置は、真空槽と、第1乃至第3のターゲットと、ステージと、第1及び第2のシャッタと、制御ユニットとを具備する。
第1乃至第3のターゲットは、上記真空槽の内部において同一円周上に等角度間隔で配置されている。
ステージは、上記スパッタ装置で薄膜が形成される基板を支持する。
上記第1のシャッタは、上記第1乃至第3のターゲットと上記ステージとの間に配置されている。第1のシャッタは、上記第1のターゲットと対応する第1の開口、上記第2のターゲットと対応する第2の開口及び上記第3のターゲットと対応する第3の開口、及び、上記第1の開口と上記第2の開口との間に位置する第4の開口がそれぞれ同一円周上に形成されており、当該円周方向に回転可能である。
上記第2のシャッタは、上記第1のシャッタと同軸的に配置されている。上記第2のシャッタは、上記第1のターゲットと対応する第5の開口、上記第2のターゲットと対応する第6の開口及び上記第3のターゲットと対応する第7の開口がそれぞれ同一円周上に形成されており、当該円周方向に回転可能である。
上記制御ユニットは、上記第1乃至第3のターゲットに対する上記第1のシャッタ及び上記第2のシャッタの各々の回転位置を制御するためのものである。
本発明の一形態に係るスパッタ方法は、第1のシャッタと第2のシャッタとを用いたスパッタ方法である。
上記第1のシャッタは、第1のターゲットと対応する第1の開口、第2のターゲットと対応する第2の開口、第3のターゲットと対応する第3の開口、及び、上記第1の開口と上記第2の開口との間に位置する第4の開口がそれぞれ同一円周上に形成されており、当該円周方向に回転可能である。
上記第2のシャッタは、上記第1のシャッタと同軸的に配置されている。上記第2のシャッタは、上記第1のターゲットと対応する第5の開口、上記第2のターゲットと対応する第6の開口及び上記第3のターゲットと対応する第7の開口がそれぞれ同一円周上に形成されており、当該円周方向に回転可能である。
このスパッタ方法は、上記第1乃至第3のターゲットをスパッタして薄膜を形成する場合には、当該第1乃至第3の開口が上記第1乃至第3のターゲットと対応する位置に上記第1のシャッタを回転させることを含む。上記第2のシャッタは、上記第5乃至第7の開口が上記第1乃至第3の開口と対応する位置に回転させられる。
このスパッタ方法は、上記第1乃至第3の何れか1つのターゲットをスパッタして薄膜を形成する場合には、上記第4の開口が上記1つのターゲットと対応する位置に上記第1のシャッタを回転させることを含む。上記第2のシャッタは、上記第5乃至第7の何れか1つの開口が上記第4の開口と対応する位置に回転させられる。
本発明の他の形態に係るスパッタ方法は、第1のシャッタと第2のシャッタとを用いたスパッタ方法である。
上記第1のシャッタは、第1のターゲットと対応する第1の開口、第2のターゲットと対応する第2の開口、第3のターゲットと対応する第3の開口、及び、上記第1の開口と上記第2の開口との間に位置する第4の開口がそれぞれ同一円周上に形成されており、当該円周方向に回転可能である。
上記第2のシャッタは、上記第1のシャッタと同軸的に配置されている。上記第2のシャッタは、上記第1のターゲットと対応する第5の開口、上記第2のターゲットと対応する第6の開口及び上記第3のターゲットと対応する第7の開口、上記第5の開口と上記第6の開口との間に位置する第8の開口、及び、上記第6の開口と上記第7の開口との間に位置する第9の開口がそれぞれ同一円周上に形成されており、当該円周方向に回転可能である。
このスパッタ方法は、上記第1乃至第3のターゲットをスパッタして薄膜を形成する場合には、上記第1乃至第3の開口が上記第1乃至第3のターゲットと対応する位置に上記第1のシャッタを回転させることを含む。上記第2のシャッタは、上記第5乃至第7の開口が上記第1乃至第3の開口と対応する位置に回転させられる。
このスパッタ方法は、上記第1乃至第3の何れか1つのターゲットをスパッタして薄膜を形成する場合には、上記第4の開口が上記第1乃至第3の何れか1つのターゲットと対応する位置に上記第1のシャッタを回転させることを含む。上記第2のシャッタは、上記第5乃至第7の何れか1つの開口が上記第4の開口と対応する位置に回転させられる。
そして、このスパッタ方法は、上記第1乃至第3の何れか2つのターゲットをスパッタして薄膜を形成する場合には、上記第1乃至第3の何れか2つの開口が上記2つのターゲットと対応する位置に上記第1のシャッタを回転させることを含む。上記第2のシャッタは、上記第8及び第9の開口が上記2つのターゲットと対応する位置に回転させられる。
本発明の一実施の形態によるスパッタ装置の構成を概略的に示す側断面図である。 図1のスパッタ装置の概略平面図である。 図1のスパッタ装置におけるターゲットと各シャッタとの関係を模式的に示す斜視図である。 図3において基板側から見たときの第1及び第2のシャッタの関係を示す図である。 図4の各シャッタを重ね合わせたときの図である。 本発明の一実施の形態における第1のターゲットの予備放電時の第1及び第2のシャッタの関係を示す図である。 本発明の一実施の形態における第1のターゲットを用いた薄膜形成時の第1及び第2のシャッタの関係を示す図である。 本発明の一実施の形態における第2のターゲットの予備放電時の第1及び第2のシャッタの関係を示す図である。 本発明の一実施の形態における第2のターゲットを用いた薄膜形成時の第1及び第2のシャッタの関係を示す図である。 本発明の一実施の形態における第3のターゲットの予備放電時の第1及び第2のシャッタの関係を示す図である。 本発明の一実施の形態における第3のターゲットを用いた薄膜形成時の第1及び第2のシャッタの関係を示す図である。 本発明の一実施の形態における第1及び第2のターゲットの予備放電時の第1及び第2のシャッタの関係を示す図である。 本発明の一実施の形態における第1及び第2のターゲットを用いた薄膜形成時の第1及び第2のシャッタの関係を示す図である。 本発明の一実施の形態における第2及び第3のターゲットの予備放電時の第1及び第2のシャッタの関係を示す図である。 本発明の一実施の形態における第2及び第3のターゲットを用いた薄膜形成時の第1及び第2のシャッタの関係を示す図である。 本発明の一実施の形態における第1及び第3のターゲットの予備放電時の第1及び第2のシャッタの関係を示す図である。 本発明の一実施の形態における第1及び第3のターゲットを用いた薄膜形成時の第1及び第2のシャッタの関係を示す図である。 本発明の一実施の形態における第1〜第3のターゲットの予備放電時の第1及び第2のシャッタの関係を示す図である。 本発明の一実施の形態における第1〜第3のターゲットを用いた薄膜形成時の第1及び第2のシャッタの関係を示す図である。 図6〜図19に示した各動作例をまとめて示す図である。
本発明の一実施形態に係るスパッタ装置は、真空槽と、第1乃至第3のターゲットと、ステージと、第1及び第2のシャッタと、制御ユニットとを具備する。
第1乃至第3のターゲットは、上記真空槽の内部において同一円周上に等角度間隔で配置されている。
ステージは、上記スパッタ装置で薄膜が形成される基板を支持する。
上記第1のシャッタは、上記第1乃至第3のターゲットと上記ステージとの間に配置されている。第1のシャッタは、上記第1のターゲットと対応する第1の開口、上記第2のターゲットと対応する第2の開口及び上記第3のターゲットと対応する第3の開口、及び、上記第1の開口と上記第2の開口との間に位置する第4の開口がそれぞれ同一円周上に形成されており、当該円周方向に回転可能である。
上記第2のシャッタは、上記第1のシャッタと同軸的に配置されている。上記第2のシャッタは、上記第1のターゲットと対応する第5の開口、上記第2のターゲットと対応する第6の開口及び上記第3のターゲットと対応する第7の開口がそれぞれ同一円周上に形成されており、当該円周方向に回転可能である。
上記制御ユニットは、上記第1乃至第3のターゲットに対する上記第1のシャッタ及び上記第2のシャッタの各々の回転位置を制御するためのものである。
このスパッタ装置によれば、上記第1乃至第3のターゲットに対して、上記第1乃至第4の開口を有する第1のシャッタと、上記第5乃至第7の開口を有する第2のシャッタの回転位置が各々制御される。これにより、全てのターゲットに対する同時スパッタによる薄膜形成と、個々のターゲットに対する個別スパッタによる薄膜形成が可能となる。
上記スパッタ装置は、上記第2のシャッタが、上記第5の開口と上記第6の開口との間の上記同一円周上に位置する第8の開口、及び、上記第6の開口と上記第7の開口との間の上記同一円周上に位置する第9の開口を有する構成としてもよい。
このスパッタ装置によれば、上記第2のシャッタを上記第8、第9の開口が上記第1乃至第3の何れか2つのターゲットと対応する位置に回転させることができる。上記第1のシャッタは、上記第1乃至第3の何れか2つの開口が上記2つのターゲットを対応する位置に回転させられる。これにより、全てのターゲットの同時スパッタによる薄膜形成と、任意の2つのターゲットの同時スパッタによる薄膜形成と、個々のターゲットに対する個別スパッタによる薄膜形成が可能となる。
上記スパッタ装置は、上記第1乃至第3のターゲットがそれぞれ異種の材料でなる構成であってもよい。
これにより、一元系、二元系及び三元系の材料でなる薄膜を同一の真空槽内で形成することが可能となる。
上記スパッタ装置においては、上記真空槽の内部に配置されるターゲットの数は3つに限られず、4つ以上であってもよい。この場合においても、第1、第2のシャッタは、少なくとも、上記4つ以上のターゲットに対応する位置に、ターゲットの数に対応する数の開口を有している。そして、各々のシャッタについて、例えば、4つの開口のうち隣接する任意の2つの開口の間に少なくとも1つの開口を別途設ければよい。
上記スパッタ装置において、第1乃至第3のターゲットは、スパッタカソードの一部として構成することができる。このスパッタカソードには、直流電源または高周波電源が接続される。スパッタカソードは、マグネトロンスパッタカソードとして構成されていてもよい。
一方、本発明の一実施形態に係るスパッタ方法は、以下の構成を有する第1のシャッタと第2のシャッタを用いたスパッタ方法である。
上記第1のシャッタは、第1のターゲットと対応する第1の開口、第2のターゲットと対応する第2の開口、第3のターゲットと対応する第3の開口、及び、上記第1の開口と上記第2の開口との間に位置する第4の開口がそれぞれ同一円周上に形成されており、当該円周方向に回転可能である。
上記第2のシャッタは、上記第1のシャッタと同軸的に配置されている。上記第2のシャッタは、上記第1のターゲットと対応する第5の開口、上記第2のターゲットと対応する第6の開口及び上記第3のターゲットと対応する第7の開口がそれぞれ同一円周上に形成されており、当該円周方向に回転可能である。
このスパッタ方法は、上記第1乃至第3のターゲットをスパッタして薄膜を形成する場合には、当該第1乃至第3の開口が上記第1乃至第3のターゲットと対応する位置に上記第1のシャッタを回転させることを含む。上記第2のシャッタは、上記第5乃至第7の開口が上記第1乃至第3の開口と対応する位置に回転させられる。
このスパッタ方法は、上記第1乃至第3の何れか1つのターゲットをスパッタして薄膜を形成する場合には、上記第4の開口が上記1つのターゲットと対応する位置に上記第1のシャッタを回転させることを含む。上記第2のシャッタは、上記第5乃至第7の何れか1つの開口が上記第4の開口と対応する位置に回転させられる。
このスパッタ方法によれば、全てのターゲットに対する同時スパッタによる薄膜形成と、個々のターゲットに対する個別スパッタによる薄膜形成が可能となる。
上記スパッタ方法は、さらに、上記第1乃至第3の何れか1つのターゲットまたは全部のターゲットを予備放電することを含むことができる。この場合、上記第1のシャッタは、上記第4の開口が上記第1乃至第3の何れか1つのターゲットと対応する位置に回転させられる。第2のシャッタは、上記第5乃至第7の開口が上記第1乃至第3の開口と対応する位置に回転させられる。
ターゲットの予備放電は、成膜前のターゲット表面の清浄化などを目的として実施することができる。
このスパッタ方法によれば、上記第1、第2のシャッタ部材による遮蔽効果によって、基板にスパッタ粒子を付着させることなく、任意の1つのターゲットまたは全部のターゲットの予備放電を実施することが可能である。
本発明の他の実施形態に係るスパッタ方法は、以下の構成を有する第1のシャッタと第2のシャッタを用いたスパッタ方法である。
上記第1のシャッタは、第1のターゲットと対応する第1の開口、第2のターゲットと対応する第2の開口、第3のターゲットと対応する第3の開口、及び、上記第1の開口と上記第2の開口との間に位置する第4の開口がそれぞれ同一円周上に形成されており、当該円周方向に回転可能である。
上記第2のシャッタは、上記第1のシャッタと同軸的に配置されている。上記第2のシャッタは、上記第1のターゲットと対応する第5の開口、上記第2のターゲットと対応する第6の開口、上記第3のターゲットと対応する第7の開口、上記第5の開口と上記第6の開口との間に位置する第8の開口、及び、上記第6の開口と上記第7の開口との間に位置する第9の開口がそれぞれ同一円周上に形成されており、当該円周方向に回転可能である。
このスパッタ方法は、上記第1乃至第3のターゲットをスパッタして薄膜を形成する場合には、上記第1乃至第3の開口が上記第1乃至第3のターゲットと対応する位置に上記第1のシャッタを回転させることを含む。上記第2のシャッタは、上記第5乃至第7の開口が上記第1乃至第3の開口と対応する位置に回転させられる。
このスパッタ方法は、上記第1乃至第3の何れか1つのターゲットをスパッタして薄膜を形成する場合には、上記第4の開口が上記第1乃至第3の何れか1つのターゲットと対応する位置に上記第1のシャッタを回転させることを含む。上記第2のシャッタは、上記第5乃至第7の何れか1つの開口が上記第4の開口と対応する位置に回転させられる。
そして、このスパッタ方法は、上記第1乃至第3の何れか2つのターゲットをスパッタして薄膜を形成する場合には、上記第1乃至第3の何れか2つの開口が上記2つのターゲットと対応する位置に上記第1のシャッタを回転させることを含む。上記第2のシャッタは、上記第8及び第9の開口が上記2つのターゲットと対応する位置に回転させられる。
このスパッタ方法によれば、全てのターゲットに対する同時スパッタによる薄膜形成と、任意の2つのターゲットに対する同時スパッタによる薄膜形成と、個々のターゲットに対する個別スパッタによる薄膜形成が可能となる。
上記スパッタ方法は、さらに、上記第1乃至第3の何れか2つのターゲットを予備放電することを含むことができる。この場合、上記第1のシャッタは、上記第4の開口が上記第1乃至第3の何れか1つのターゲットと対応する位置に回転させられる。第2のシャッタは、上記第8及び第9の開口が上記第1乃至第3の残りの2つのターゲットと対応する位置に回転させられる。
ターゲットの予備放電は、成膜前のターゲット表面の清浄化などを目的として実施することができる。
このスパッタ方法によれば、上記第1、第2のシャッタ部材による遮蔽効果によって、基板にスパッタ粒子を付着させることなく、任意の2つのターゲットの予備放電を実施することが可能である。
以下、本発明の実施の形態の詳細につき図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明の一実施の形態によるスパッタ装置1の概略構成図である。本実施の形態において、スパッタ装置1は、マグネトロンスパッタ装置として構成されている。
スパッタ装置1は、真空槽2を備えている。真空槽2の内部には、基板Wを支持するためのステージ3と、複数(本例では3組)のスパッタカソード5A、5B、5Cが設置されている。ステージ3とスパッタカソード5A〜5Cの間には、シャッタ機構14が設けられている。
真空槽2の内部には処理室6が画成されている。処理室6は、図示しない真空排気装置を介して所定の真空度にまで減圧されることが可能である。スパッタ装置1は、処理室6の内部にアルゴンガス等、あるいは酸素、窒素等の反応性ガスを導入するためのガス導入ノズル(図示略)を備えている。上記ガス導入ノズルは、真空槽2の所定位置に取り付けられている。
ステージ3は、内部に加熱源10を有するホットプレートで構成されている。この加熱源10は、ステージ3上に載置された基板Wを所定温度に加熱する。上記所定温度としては、例えば、20℃から500℃の範囲の一定温度とされる。加熱源10は、例えば抵抗加熱方式の加熱源が適用される。
ステージ3は、絶縁性材料(例えばPBN:パイロリティックボロンナイトライド)で構成されており、その表面近傍の内部には静電チャック用電極11が適宜の位置に適宜の個数設置されている。これにより、基板Wをステージ3の表面に密着させて基板温度の面内均一化を図るようにしている。基板Wは、例えばシリコン基板等の半導体基板である。
ステージ3は、金属(例えばアルミニウム)製の台座7の上に設置される。台座7はその下面中心部に回転軸4が取り付けられており、モータ等の駆動源9を介して回転可能に構成されている。回転軸4は、軸受機構(図示略)及び磁性流体シール等のシール機構8を介して真空槽2の底壁に取り付けられている。
台座7の内部には図示せずとも冷却媒が循環する冷却ジャケットが設けられており、ステージ3を所定温度(例えば−40℃から0℃)に冷却することが可能である。この冷却媒の導入・導出管路12は、加熱源用配線10L、静電チャック用配線11L等とともに回転軸4の内部に設置されている。この回転軸4の内部には更に、ステージ3の温度を測定する図示しない熱電対等の測温手段に接続される測温用配線13Lが設置されている。
次に、スパッタカソード5A〜5Cは、図2に示すように、真空槽2の上部において基板Wを中心とする円周上に等角度間隔(本例では120度間隔)で配置されている。これらスパッタカソード5A〜5Cには、詳細を省略するが、処理室6内においてプラズマを形成するための高周波電源及びマグネット機構等を含むプラズマ発生源が、各々独立して配備されている。
各々のスパッタカソード5A、5B、5Cには基板Wに成膜する任意の材料からなるスパッタターゲット(以下、単にターゲットという。)T1、T2、T3がそれぞれ保持されている。ターゲットT1〜T3は、同一の形状及び大きさで形成されている。スパッタカソード5A〜5Cは、プラズマ中のアルゴンイオンによってターゲットT1〜T3から叩き出されたスパッタ粒子が基板Wの法線方向に対して斜め方向から入射するように、各々所定角度傾斜して真空槽2に設置されている。以下の説明では、ターゲットT1を第1のターゲット、ターゲットT2を第2のターゲット、ターゲットT3を第3のターゲットともいう。
すなわち、本実施の形態においては、自転するステージ3上の基板Wに対して斜め方向からスパッタ粒子を入射させて成膜する際、基板温度を一定に保持することで、成膜時における基板上の温度ムラをなくして膜質の面内均一化を図るようにしている。
スパッタカソード5A〜5Cに保持されるターゲットT1〜T3は、それぞれ略同一径の円板状に形成されている。本実施形態において、ターゲットT1〜T3は、例えば異種の材料で構成されて積層順に使い分けられる。あるいは、上記スパッタカソード5A〜5Cに保持されるターゲットは、複数同時に使用されて所定の成分組成比をもった2元系材料層あるいは3元系材料層の成膜に供せられる。スパッタカソードの数は3つに限られず、4つ以上でもよく、成膜すべき材料層の組成等に応じて適宜設定される。
ターゲットの構成材料は特に限定されない。例えば、MRAM(Magnetic Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)等の抵抗変化素子の作製においては、当該素子の少なくとも1つの機能層を構成する強磁性材料あるいは反強磁性材料を用いることができる。具体的には、Ni−Fe、Co−Fe、Pt−Mn、Ge−Sb−Te、Tb−Sb−Fe−Co系材料などが挙げられる。これら元素毎にターゲットを用意し、複数同時にスパッタして所望の成分組成比をもった材料層を形成することができる。
また、磁性多層膜素子における絶縁層や保護層、導電層を構成する材料のターゲットが用いられていてもよく、例えば、Cu、Ru、Ta、Al等、作製される素子の種類に応じてターゲット材料を選定することができる。また、酸素や窒素等の反応性ガスを導入して酸化膜や窒化膜を成膜することも可能である。
なお、スパッタカソードを複数使用して成膜する場合、個々のスパッタカソードの駆動周波数を例えば1kHz以上相互に異ならせることで、スパッタカソード間のクロストークを回避することができ、安定したプラズマ形成が可能となる。
ところで、スパッタカソードを複数設置した場合、これら複数のスパッタカソードは同時に全部使用される場合に限らず、任意の1つ又は2つのスパッタカソードを使用して基板W上に薄膜を形成する場合がある。この場合、処理室6に形成されたプラズマに使用されないスパッタターゲットが曝されることによって、形成された薄膜中に異種材料の混入(コンタミネーション)が発生するおそれがある。これを防止するため、本実施形態のスパッタ装置1はシャッタ機構14を備えている。
シャッタ機構14は、第1のシャッタ15Aと、第2のシャッタ15Bと、これら第1、第2のシャッタ15A,15Bを回転させる駆動機構20とを有する。
各シャッタ15A、15Bは、例えば、全てのスパッタカソード5A〜5Cを覆うことができる大きさの傘状の金属板で構成されている。そして、第1、第2の各スパッタカソード5A〜5Cの対応部位に、後述する開口H1〜H4及び開口H5〜H9がそれぞれ形成されている。
シャッタ15A,15Bのそれぞれの周縁部には、後述するように、ターゲットT1〜T3の少なくとも1つを基板W側へ露出させるための複数の開口を有している。シャッタ15A,15Bはほぼ同等の外形状を有し、同軸的に重ねて設置されている。本実施の形態では、ターゲット側に第1のシャッタ15Aが配置され、ステージ3側に第2のシャッタ15Bが配置されているが、第1のシャッタ15Aがステージ側に配置され、第2のシャッタ15Bがターゲット側に配置されてもよい。シャッタ15A,15Bの各々の中心部には、これらシャッタ15A,15Bを回転させることが可能な回動軸16が設置されている。
回動軸16は、第1のシャッタ15Aと第2のシャッタ15Bとを相互に独立して回転させることが可能な2軸構造を有している。すなわち、回動軸16は、第1のシャッタ15Aを回動させる第1の軸部16Aと、第2のシャッタ15Bを回動させる第2の軸部15Bを有している。第1、第2の軸部16A、16Bは、それぞれ同軸的に配置されており、中空状の第2の軸部16Bの軸心部に第1の軸部16Aが挿通されている。第1の軸部16Aは第1のシャッタ15Aの中心部を貫通して第2のシャッタ15Bの中心部に固定されており、第2の軸部16Bは第2のシャッタ15Bの中心部に固定されている。第1、第2のシャッタ15A,15Bの中心部は、ターゲットT1〜T3を通る円の中心にそれぞれ相当する。駆動機構20は、第1の軸部16Aと第2の軸部16Bを相互に独立して回転させることが可能である。
また、スパッタ装置1は、制御ユニット21を備えている。制御ユニット21は、駆動機構20に対して、第1の軸部16A及び第2の軸部16Bに対する駆動信号を生成し、第1〜第3のターゲットT1〜T3に対する第1のシャッタ15A及び第2のシャッタ15Bの回転位置を制御する。
図3は、ターゲットT1〜T3とシャッタ機構14との関係を説明する概略斜視図である。説明を分かりやすくするため、図3においては、ターゲットT1〜T3及びシャッタ15A,15Bがいずれも基板Wの表面に対して平行な平面形状で描かれている。
第1のシャッタ15Aは、第1の開口H1と、第2の開口H2と、第3の開口H3と、第1の開口H11と第2の開口H12の間に位置する第4の開口H4とを有している。第1〜第4の開口H1〜H4は、ターゲットT1〜T3と対応する形状を有している。すなわち、第1〜第4の開口H1〜H4はそれぞれ丸孔であり、ターゲットT1〜T3の外径よりもやや大きな内径を有している。本実施の形態では、第1〜第4の開口H1〜H4はそれぞれ同一の大きさで形成されている。
第1〜第3の開口H1〜H3は、第1〜第3のターゲットT1〜T3と対向し得るように同一円周上に等角度間隔(120度間隔)で形成されている。第4の開口H4は、第1の開口H1と第2の開口H2の中間位置における上記円周上に形成されている。したがって、開口H1〜H3がそれぞれターゲットT1〜T3と対応する位置に第1のシャッタ15Aが回転したとき、開口H4は、図3に示すようにターゲットT1とターゲットT2の間に位置することになる。また、開口H1〜H3がターゲットT1〜T3と対応しない位置に第1のシャッタ15Aが回転したとき、開口H4は、ターゲットT1〜T3の何れか1つに対応して位置することになる。
一方、第2のシャッタ15Bは、第5の開口H5と、第6の開口H6と、第7の開口H7と、第8の開口H8と、第9の開口H9とを有している。第5〜第9の開口H5〜H9は、ターゲットT1〜T3と対応する形状を有している。すなわち、第5〜第9の開口H5〜H9はそれぞれ丸孔であり、ターゲットT1〜T3の外径よりもやや大きな内径を有している。本実施の形態では、第1〜第9の開口H1〜H9はそれぞれ同一の大きさで形成されている。
第5〜第7の開口H5〜H7は、第1〜第3のターゲットT1〜T3と対向し得るように同一円周上に等角度間隔(120度間隔)で形成されている。第8の開口H8は、第5の開口H5と第6の開口H6の中間位置における上記円周上に形成されている。第9の開口H9は、第6の開口H6と第7の開口H7の中間位置における上記円周上に形成されている。したがって、開口H5〜H7がターゲットT1〜T3と対応する位置に第2のシャッタ15Bが回転したとき、開口H8及びH9は、それぞれターゲットT1〜T3の間に位置することになる。また、開口H8及びH9がそれぞれターゲットT2及びターゲットT1と対応する位置に第2のシャッタ15Bが回転したとき、開口H5〜H7は、図3に示すようにターゲットT1〜T3のそれぞれの間に位置することになる。
そして、本実施形態のスパッタ装置1は、処理室6の内部に、真空槽2の内壁面への成膜材料の付着を防止するための防着板17を備えている。この防着板17は上下方向に移動可能であり、ステージ3に対する基板Wの着脱操作に応じて駆動される。また、基板Wに磁性薄膜を形成する場合、成膜時に当該磁性膜の磁化方向を制御するためのマグネット18がステージ3の上面周縁に適宜配置されていてもよい。
次に、以上のように構成される本実施形態のスパッタ装置1の動作を説明する。
本実施形態のスパッタ装置1は、第1〜第3のターゲットT1〜T3のうち何れか1つ、2つ又は全部のターゲットを使用して基板Wの表面に薄膜を形成する。制御ユニット21は、シャッタ機構14を駆動することによって、全てのターゲットT1〜T3を基板W側に開放させる状態と任意の1つ又は2つのターゲットのみを基板側へ開放させる状態とを選択する。
図4は、図3において、基板W側から第1、第2のシャッタ15A、15Bを見たときの各シャッタ15A、15Bの回転位置を示している。図5は、図3において、基板W側から第1、第2のシャッタ15A,15Bを介してターゲットT1〜T3側を見たときの状態を示している。
P1は第1のターゲットT1に対応する回転位置、P2は第2のターゲットT2に対応する回転位置、P3は第3のターゲットT3に対応する回転位置をそれぞれ示している。P4は、第1のターゲットT1と第3のターゲットT3の中間の回転位置、P5は、第1のターゲットT1と第2のターゲットT2の中間の回転位置、P6は、第2のターゲットT2と第3のターゲットT3の中間の回転位置をそれぞれ示している。
Da,Dbは、第1、第2のシャッタ15A,15Bの回転位置を説明するために便宜的に表した指標である。図4に示すように、第1のシャッタ15Aに関しては、指標Daが回転位置P3を向いているとき、第1の開口H1は第1のターゲットT1に、第2の開口H2は第2のターゲットT2に、そして、第3の開口H3は第3のターゲットT3にそれぞれ対向している。また、第2のシャッタ15Bに関しては、指標Dbが回転位置P3を向いているとき、第8の開口H8は第1のターゲットT1に、そして、第9の開口T9は第2のターゲットT2にそれぞれ対向している(図5)。
したがって、第1のシャッタ15Aと第2のシャッタ15Bがそれぞれ図4に示す回転位置関係にある場合、基板Wから見ると、開口H1及びH8を介して第1のターゲットT1が開放された状態にあり、開口H2及びH9を介して第2のターゲットT2が開放された状態にある。また、第3のターゲットT3は第2のシャッタ15Bによって閉塞された状態にある。
本実施形態のスパッタ装置1は、ターゲットT1〜T3を用いた薄膜形成に先立って、使用するターゲットを予備放電して当該ターゲットの表面を清浄化するように遮蔽板15A,15Bの回転位置を制御する。すなわち、ターゲットの予備放電時、放電により発生するスパッタ粒子が基板Wへ到達することを防止するため、制御ユニット21は、予備放電されるターゲットを遮蔽できるように第1及び第2のうち少なくとも何れかのシャッタ15A,15Bの回転位置を制御する。
以下、使用するターゲットの組み合わせに応じて、成膜時(放電時)及び予備放電時における各シャッタ15A,15Bの回転位置の制御例を説明する。なお、各シャッタ15A,15Bの回転位置の制御例は以下の例に限定されるものではない。
[ターゲットT1の単独使用時]
図6及び図7は、第1のターゲットT1の単独使用時における各シャッタ15A、15Bの回転位置の組み合わせの一例を示している。
図6に示すように、ターゲットT1の単独での予備放電時、第1のシャッタ15Aはその指標Daが回転位置P6に対応する位置に回転され、第2のシャッタ15Bはその指標Dbが回転位置P1に対応する位置に回転される。その結果、P1からP3に位置するターゲットT1〜T3はそれぞれ第1、第2のシャッタ15A、15Bによって基板W側から遮蔽された状態とされる。この状態で、ターゲットT1の表面にマグネトロン放電を発生させる。これにより、ターゲットT1は、プラズマ中のイオンによりスパッタされて、清浄化される。
予備放電後、図7に示すように、第1のシャッタ15Aはその回転位置が維持され、第2のシャッタ15Bはその指標Dbが回転位置P4に対応する位置に回転される。その結果、第1のターゲットT1は、第4及び第5の開口H4、H5を介して基板W側に向かって開放された状態とされる。この状態で、ターゲットT1の表面にマグネトロン放電を発生させることで、ターゲットT1がスパッタされる。これにより、ターゲットT1の構成材料でなる薄膜が基板Wの表面に形成される。
ターゲットT1を用いた薄膜形成の際に適用可能な他の実施形態として、図7において第2のシャッタ15Bをその指標Dbが回転位置P6に対応する位置に回転させる方法と、Dbが回転位置P5に対応する位置に回転させる方法とがある。前者の場合、第1のターゲットT1は、第4及び第6の開口H4、H6を介して基板W側に開放される。後者の場合、第1のターゲットT1は、第4及び第7の開口H4、H7を介して基板W側に開放される。これらの方法によっても、ターゲットT1の構成材料でなる薄膜を基板Wの表面に形成することが可能である。
[ターゲットT2の単独使用時]
図8及び図9は、第2のターゲットT2の単独使用時における各シャッタ15A,15Bの回転位置の組み合わせの一例を示している。
図8に示すように、ターゲットT2の単独での予備放電時、第1のシャッタ15Aはその指標Daが回転位置P4に対応する位置に回転され、第2のシャッタ15Bはその指標Dbが回転位置P2に対応する位置に回転される。その結果、P1からP3に位置するターゲットT1〜T3はそれぞれ第1、第2のシャッタ15A、15Bによって基板W側から遮蔽された状態とされる。この状態で、ターゲットT2の表面にマグネトロン放電を発生させる。これにより、ターゲットT2は、プラズマ中のイオンによりスパッタされて、清浄化される。
予備放電後、図9に示すように、第1のシャッタ15Aはその回転位置が維持され、第2のシャッタ15Bはその指標Dbが回転位置P5に対応する位置に回転される。その結果、第2のターゲットT2は、第4及び第5の開口H4、H5を介して基板W側に向かって開放された状態とされる。この状態で、ターゲットT2の表面にマグネトロン放電を発生させることで、ターゲットT2がスパッタされる。これにより、ターゲットT2の構成材料でなる薄膜が基板Wの表面に形成される。
ターゲットT2を用いた薄膜形成の際に適用可能な他の実施形態として、図9において第2のシャッタ15Bをその指標Dbが回転位置P4に対応する位置に回転させる方法と、Dbが回転位置P6に対応する位置に回転させる方法とがある。前者の場合、第2のターゲットT2は、第4及び第6の開口H4、H6を介して基板W側に開放される。後者の場合、第1のターゲットT1は、第4及び第7の開口H4、H7を介して基板W側に開放される。これらの方法によっても、ターゲットT2の構成材料でなる薄膜を基板Wの表面に形成することが可能である。
[ターゲットT3の単独使用時]
図10及び図11は、第3のターゲットT3の単独使用時における各シャッタ15A,15Bの回転位置の組み合わせの一例を示している。
図10に示すように、ターゲットT3の単独での予備放電時、第1のシャッタ15Aはその指標Daが回転位置P5に対応する位置に回転され、第2のシャッタ15Bはその指標Dbが回転位置P3に対応する位置に回転される。その結果、P1からP3に位置するターゲットT1〜T3はそれぞれ第1、第2のシャッタ15A、15Bによって基板W側から遮蔽された状態とされる。この状態で、ターゲットT3の表面にマグネトロン放電を発生させる。これにより、ターゲットT3は、プラズマ中のイオンによりスパッタされて、清浄化される。
予備放電後、図11に示すように、第1のシャッタ15Aはその回転位置が維持され、第2のシャッタ15Bはその指標Dbが回転位置P6に対応する位置に回転される。その結果、第3のターゲットT3は、第4及び第5の開口H4、H5を介して基板W側に向かって開放された状態とされる。この状態で、ターゲットT3の表面にマグネトロン放電を発生させることで、ターゲットT3がスパッタされる。これにより、ターゲットT3の構成材料でなる薄膜が基板Wの表面に形成される。
ターゲットT3を用いた薄膜形成の際に適用可能な他の実施形態として、図11において第2のシャッタ15Bをその指標Dbが回転位置P5に対応する位置に回転させる方法と、Dbが回転位置P4に対応する位置に回転させる方法とがある。前者の場合、第3のターゲットT3は、第4及び第6の開口H4、H6を介して基板W側に開放される。後者の場合、第3のターゲットT3は、第4及び第7の開口H4、H7を介して基板W側に開放される。これらの方法によっても、ターゲットT3の構成材料でなる薄膜を基板Wの表面に形成することが可能である。
[ターゲットT1とT2の同時使用時]
図12及び図13は、第1のターゲットT1と第2のターゲットT2の同時使用時における各シャッタ15A,15Bの回転位置の組み合わせの一例を示している。
図12に示すように、ターゲットT1及びT2の同時予備放電時、第1のシャッタ15Aはその指標Daが回転位置P5に対応する位置に回転され、第2のシャッタ15Bはその指標Dbが回転位置P3に対応する位置に回転される。その結果、P1からP3に位置するターゲットT1〜T3はそれぞれ第1、第2のシャッタ15A,15Bによって基板W側から遮蔽された状態とされる。この状態で、ターゲットT1及びT2の表面に同時にマグネトロン放電を発生させる。これにより、ターゲットT1及びT2は、プラズマ中のイオンによりスパッタされて、清浄化される。
予備放電後、図13に示すように、第1のシャッタ15Aはその指標Daが回転位置P1に対応する位置に回転され、第2のシャッタ15Bはその回転位置が維持される。その結果、ターゲットT1は、第3及び第8の開口H3、H8を介して基板W側に向かって開放された状態とされ、ターゲットT2は、第1及び第9の開口H1、H9を介して基板W側に向かって開放された状態とされる。この状態で、ターゲットT1及びT2の表面に同時にマグネトロン放電を発生させることで、ターゲットT1及びT2がスパッタされる。これにより、ターゲットT1及びT2の構成材料を含有する2元系材料の薄膜が基板Wの表面に形成される。
[ターゲットT2とT3の同時使用時]
図14及び図15は、第2のターゲットT2と第3のターゲットT3の同時使用時における各シャッタ15A,15Bの回転位置の組み合わせの一例を示している。
図14に示すように、ターゲットT2及びT3の同時予備放電時、第1のシャッタ15Aはその指標Daが回転位置P6に対応する位置に回転され、第2のシャッタ15Bはその指標Dbが回転位置P1に対応する位置に回転される。その結果、P1からP3に位置するターゲットT1〜T3はそれぞれ第1、第2のシャッタ15A,15Bによって基板W側から遮蔽された状態とされる。この状態で、ターゲットT2及びT3の表面に同時にマグネトロン放電を発生させる。これにより、ターゲットT2及びT3は、プラズマ中のイオンによりスパッタされて、清浄化される。
予備放電後、図15に示すように、第1のシャッタ15Aはその指標Daが回転位置P2に対応する位置に回転され、第2のシャッタ15Bはその回転位置が維持される。その結果、ターゲットT2は、第3及び第8の開口H3、H8を介して基板W側に向かって開放された状態とされ、ターゲットT3は、第1及び第9の開口H1、H9を介して基板W側に向かって開放された状態とされる。この状態で、ターゲットT2及びT3の表面に同時にマグネトロン放電を発生させることで、ターゲットT2及びT3がスパッタされる。これにより、ターゲットT2及びT3の構成材料を含有する2元系材料の薄膜が基板Wの表面に形成される。
[ターゲットT1とT3の同時使用時]
図16及び図17は、第1のターゲットT1と第3のターゲットT3の同時使用時における各シャッタ15A,15Bの回転位置の組み合わせの一例を示している。
図16に示すように、ターゲットT1及びT3の同時予備放電時、第1のシャッタ15Aはその指標Daが回転位置P4に対応する位置に回転され、第2のシャッタ15Bはその指標Dbが回転位置P2に対応する位置に回転される。その結果、P1からP3に位置するターゲットT1〜T3はそれぞれ第1、第2のシャッタ15A,15Bによって基板W側から遮蔽された状態とされる。この状態で、ターゲットT1及びT3の表面に同時にマグネトロン放電を発生させる。これにより、ターゲットT1及びT3は、プラズマ中のイオンによりスパッタされて、清浄化される。
予備放電後、図17に示すように、第1のシャッタ15Aはその指標Daが回転位置P3に対応する位置に回転され、第2のシャッタ15Bはその回転位置が維持される。その結果、ターゲットT1は、第1及び第9の開口H1、H9を介して基板W側に向かって開放された状態とされ、ターゲットT3は、第3及び第8の開口H3、H8を介して基板W側に向かって開放された状態とされる。この状態で、ターゲットT1及びT3の表面に同時にマグネトロン放電を発生させることで、ターゲットT1及びT3がスパッタされる。これにより、ターゲットT1及びT3の構成材料を含有する2元系材料の薄膜が基板Wの表面に形成される。
[ターゲットT1、T2、T3の同時使用時]
図18及び図19は、第1のターゲットT1と第2のターゲットT2と第3のターゲットT3の同時使用時における各シャッタ15A,15Bの回転位置の組み合わせの一例を示している。
図18に示すように、ターゲットT1〜T3の同時予備放電時、第1のシャッタ15Aはその指標Daが回転位置P6に対応する位置に回転され、第2のシャッタ15Bはその指標Dbが回転位置P1に対応する位置に回転される。その結果、P1からP3に位置するターゲットT1〜T3はそれぞれ第1、第2のシャッタ15A,15Bによって基板W側から遮蔽された状態とされる。この状態で、ターゲットT1〜T3の表面に同時にマグネトロン放電を発生させる。これにより、ターゲットT1〜T3は、プラズマ中のイオンによりスパッタされて、清浄化される。
予備放電後、図19に示すように、第1のシャッタ15Aはその指標Daが回転位置P2に対応する位置に回転され、第2のシャッタ15Bはその指標Dbが回転位置P4に対応する位置に回転される。その結果、ターゲットT1は、第2及び第5の開口H2、H5を介して基板W側に向かって開放された状態とされ、ターゲットT2は、第3及び第6の開口H3、H6を介して基板W側に向かって開放された状態とされる。さらに、ターゲットT3は、第1及び第7の開口H1、H7を介して基板W側に向かって開放された状態とされる。この状態で、ターゲットT1〜T3の表面に同時にマグネトロン放電を発生させることで、ターゲットT1〜T3がスパッタされる。これにより、ターゲットT1〜T3の構成材料を含有する3元系材料の薄膜が基板Wの表面に形成される。
上述したような各シャッタ15A,15Bの組み合わせ例を図20にまとめて示す。ターゲットの項目中、「○」は使用、「×」は非使用、放電時の回転位置P1〜P6は、各シャッタ15A,15Bの指標Da,Dbの位置をそれぞれ表している。
以上のように、本実施形態のスパッタ装置1においては、第1〜第3のターゲットT1〜T3に対して、第1〜第4の開口H1〜H4を有する第1のシャッタ15Aと、第5〜第7の開口H5〜H7を有する第2のシャッタ15Bの回転位置が各々制御される。これにより、全てのターゲットに対する同時スパッタによる薄膜形成と、個々のターゲットに対する個別スパッタによる薄膜形成が可能となる。
また、本実施形態のスパッタ装置1においては、第2のシャッタ15Bを第8、第9の開口H8、H9が第1〜第3の何れか2つのターゲットと対応する位置に回転させることができる。この場合、第1のシャッタ15Aは、第1〜第3の開口H1〜H3のうち何れか2つの開口が上記2つのターゲットを対応する位置に回転させられる。これにより、全てのターゲットの同時スパッタによる薄膜形成と、任意の2つのターゲットの同時スパッタによる薄膜形成と、個々のターゲットに対する個別スパッタによる薄膜形成が可能となる。
さらに、本実施形態のスパッタ装置1によれば、薄膜形成の前に、基板を汚染することなく、使用するターゲットの予備放電を実行することが可能である。これにより、ターゲットの表面を清浄化できるので、異種材料でなる各ターゲットT1〜T3間におけるクロスコンタミネーションの発生を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の実施形態では、ターゲットを3つ有するスパッタ装置1を例に挙げて説明した。これに代えて、4つ以上のターゲットを有するスパッタ装置にも本発明は適用可能である。この場合、第1、第2のシャッタは、少なくとも、上記4つ以上のターゲットに対応する位置に、ターゲットの数に対応する数の開口を有する。そして、各々のシャッタについて、例えば、4つの開口のうち隣接する任意の2つの開口の間に少なくとも1つの開口を別途設ければよい。
また、以上の実施形態では、第1〜第3のスパッタカソード5A〜5Cをマグネトロン放電型スパッタカソードで構成したが、勿論これに限られない。さらに、ターゲットT1〜T3の構成材料は、磁性多層膜を構成する各種材料に限られず、他の電子材料あるいは光学薄膜の作製にも、本発明は適用可能である。
1 スパッタ装置
2 真空槽
3 ステージ
5A〜5C スパッタカソード
6 処理室
14 シャッタ機構
15A 第1のシャッタ
15B 第2のシャッタ
16 回動軸
20 駆動軸
21 制御ユニット
H1〜H9 第1〜第9の開口
T1〜T3 第1〜第3のターゲット
W 基板

Claims (3)

  1. 基板の表面に薄膜を形成するためのスパッタ装置であって、
    真空槽と、
    前記真空槽の内部において同一円周上に等角度間隔で配置された第1、第2及び第3のターゲットと、
    前記基板を支持するステージと、
    前記第1乃至第3のターゲットと前記ステージとの間に配置され、かつ、前記第1のターゲットと対応する第1の開口、前記第2のターゲットと対応する第2の開口及び前記第3のターゲットと対応する第3の開口、及び、前記第1の開口と前記第2の開口との間に位置する第4の開口がそれぞれ同一円周上に形成された、当該円周方向に回転可能な第1のシャッタと、
    前記第1のシャッタと同軸的に配置され、かつ、前記第1のターゲットと対応する第5の開口、前記第2のターゲットと対応する第6の開口、前記第3のターゲットと対応する第7の開口、前記第5の開口と前記第6の開口との間の前記同一円周上に位置する第8の開口、及び、前記第6の開口と前記第7の開口との間の前記同一円周上に位置する第9の開口がそれぞれ同一円周上に形成された、当該円周方向に回転可能な第2のシャッタと、
    前記第1乃至第3のターゲットに対する前記第1のシャッタ及び前記第2のシャッタの各々の回転位置を制御するための制御ユニットと
    を具備し、
    前記制御ユニットは、
    前記第4の開口が前記第1乃至第3の何れか1つのターゲットと対応する位置に前記第1のシャッタが回転し、前記第8及び第9の開口が前記第1乃至第3の残りの2つのターゲットと対応する位置に前記第2のシャッタが回転した第1の状態と、
    前記第1乃至第3の開口が前記第1乃至第3のターゲットと対応する位置に前記第1のシャッタが回転し、前記第5乃至第7の開口が前記第1乃至第3の開口と対応する位置に前記第2のシャッタが回転した第2の状態と、
    前記第4の開口が前記第1乃至第3の何れか1つのターゲットと対応する位置に前記第1のシャッタが回転し、前記第5乃至第7の何れか1つの開口が前記第4の開口と対応する位置に前記第2のシャッタが回転した第3の状態と、
    前記第1乃至第3の何れか2つの開口が前記2つのターゲットと対応する位置に前記第1のシャッタが回転し、前記第8及び第9の開口が前記2つのターゲットと対応する位置に前記第2のシャッタが回転した第4の状態と、を選択的に切り替え可能に構成される
    スパッタ装置。
  2. 請求項1に記載のスパッタ装置であって、
    前記第1乃至第3のターゲットは、それぞれ異種の材料でなる
    スパッタ装置。
  3. それぞれ等角度間隔で配置された第1乃至第3のターゲットに対向して配置され、前記第1のターゲットと対応する第1の開口、前記第2のターゲットと対応する第2の開口、前記第3のターゲットと対応する第3の開口、及び、前記第1の開口と前記第2の開口との間に位置する第4の開口がそれぞれ同一円周上に形成された、当該円周方向に回転可能な第1のシャッタと、
    前記第1のシャッタと同軸的に配置され、かつ、前記第1のターゲットと対応する第5の開口、前記第2のターゲットと対応する第6の開口及び前記第3のターゲットと対応する第7の開口、前記第5の開口と前記第6の開口との間に位置する第8の開口、及び、前記第6の開口と前記第7の開口との間に位置する第9の開口がそれぞれ同一円周上に形成された、当該円周方向に回転可能な第2のシャッタとを用いたスパッタ方法であって、
    前記第1乃至第3のターゲットをスパッタして薄膜を形成する場合には、
    前記第4の開口が前記第1乃至第3の何れか1つのターゲットと対応する位置に前記第1のシャッタを回転させ、前記第8及び第9の開口が前記第1乃至第3の残りの2つのターゲットと対応する位置に前記第2のシャッタを回転させて前記第1乃至第3のターゲットを予備放電した後、
    前記第1乃至第3の開口が前記第1乃至第3のターゲットと対応する位置に前記第1のシャッタを回転させ、前記第5乃至第7の開口が前記第1乃至第3の開口と対応する位置に前記第2のシャッタを回転させて前記第1乃至第3のターゲットをスパッタし、
    前記第1乃至第3の何れか1つのターゲットをスパッタして薄膜を形成する場合には、
    前記第4の開口が前記第1乃至第3の何れか1つのターゲットと対応する位置に前記第1のシャッタを回転させ、
    前記第8及び第9の開口が前記第1乃至第3の残りの2つのターゲットと対応する位置に前記第2のシャッタを回転させて前記1つのターゲットを予備放電した後、
    前記第5乃至第7の何れか1つの開口が前記第4の開口と対応する位置に前記第2のシャッタを回転させて前記1つのターゲットをスパッタし、
    前記第1乃至第3の何れか2つのターゲットをスパッタして薄膜を形成する場合には、
    前記第4の開口が前記第1乃至第3の何れか1つのターゲットと対応する位置に前記第1のシャッタを回転させ、前記第8及び第9の開口が前記第1乃至第3の残りの2つのターゲットと対応する位置に前記第2のシャッタを回転させて前記2つのターゲットを予備放電した後、
    前記第1乃至第3の何れか2つの開口が前記2つのターゲットと対応する位置に前記第1のシャッタを回転させ、前記第8及び第9の開口が前記2つのターゲットと対応する位置に前記第2のシャッタを回転させて前記2つのターゲットをスパッタする
    スパッタ方法。
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