JPH036371A - 対向ターゲット式スパッタ装置 - Google Patents

対向ターゲット式スパッタ装置

Info

Publication number
JPH036371A
JPH036371A JP14200589A JP14200589A JPH036371A JP H036371 A JPH036371 A JP H036371A JP 14200589 A JP14200589 A JP 14200589A JP 14200589 A JP14200589 A JP 14200589A JP H036371 A JPH036371 A JP H036371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
sputtering
targets
thin film
facing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14200589A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Wakabayashi
若林 昭
Hironobu Muroi
室井 尋伸
Masahiko Naoe
直江 正彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OSAKA SHINKU KIKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
OSAKA SHINKU KIKI SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OSAKA SHINKU KIKI SEISAKUSHO KK filed Critical OSAKA SHINKU KIKI SEISAKUSHO KK
Priority to JP14200589A priority Critical patent/JPH036371A/ja
Publication of JPH036371A publication Critical patent/JPH036371A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はターゲットの有効利用を図った膜質の良好な薄
膜形成作業、或いは複数組のターゲットを用いての合金
薄膜や金属間化合物の如き積層構造の薄膜形成作業を好
適に行うことができる対向ターゲット式スパッタ装置に
関する。
(従来の技術) 従来、対向ターゲット式スパッタ装置としては、例えば
特開昭57−158380号公報所載のもの等が存在す
る。その基本的な構造は、第8図の如く、対のターゲッ
トTe、 Teを対面させて装着させるためのターゲッ
トホルダー1e+ leを真空槽3e内に固定状態で設
けたもので、これに装着されたターゲットTe、 Te
の全面各所を同時にスパッタさせて、基板15の表面に
薄膜形成を行うものである。尚、従来では、ホルダー1
e、 Ieの前面部のバッキングプレート2el 2e
がスパッタ時に形成されるプラズマ空間に晒されて不当
にスパッタ侵食されるのを防圧する手段として、接地さ
れたシールドカバー10e、 IOeによってターゲッ
ト”’+ Teの外周縁部を覆う手段が適宜採用されて
いる。
(発明が解決しようとする課題) しかるに、上記従来のスパッタ装置では、実用面で下記
の如き不都合を生じていた。
すなわち、従来の手段は、ターゲットTe、Teの全面
又は略全面を露出させた状態でそのスパッタを行うもの
であるから、そのスパッタ時に空間部14eに形成され
るプラズマの密度は磁界分布の影響等に原因してターゲ
ットTe、Ieの中央側程その密度が高くなる現象を生
じる。ところが、この現象は、基板表面に形成される薄
膜の膜厚が中央部はど厚くなって不均一となる原因とな
り、膜厚が均一な良質の薄膜形成か困難となる問題点を
生じさせる。係る問題点はターゲットのサイズが大きい
程顕著となっていた。
また、プラズマ密度の中央側への集中現象は、第9図の
如く高密度のプラズマに晒されるターゲットTeの中央
部のスパッタ侵食が他のターゲット部位のスパッタ侵食
速度よりも高速となる作用をも生じさせ、ターゲットT
eの周縁部か殆どスパッタ利用されていないにも拘わら
ず、該ターゲットを早期に交換せねばならない事態をも
発生させる。
その結果、従来ては、ターゲットの頻繁な交換に起因す
る作業性の悪化、ターゲットの使用コストの上昇等の問
題点をも有していた。
更に、重要な問題点として、上記従来の装置ではターゲ
ットホルダー1e、 Ieに複数組のターゲットを設け
たとしても、これら各組のターゲットを個々にスパッタ
させることができない。即ち、組のターゲットホルダー
1e、 leを備えただけの装置構成では、材質が相違
する多層構造の薄膜形成を行うことが出来ないのである
従来に於いて多層薄膜を形成するには、例えば特開昭6
0−182711号公報所載の如き手段を採用せざるを
得ない。当該手段は第10図の如く、真空槽3f内に二
組のターゲットホルダーIf、 If、  19. 1
9を夫々設けて、材質が相違する二組のターゲットTf
、 Tf及び”9+ Tgを夫々個別にスパッタさせる
ものである。
しかるに、この様な手段では、各ターゲットTf。
Tf間、及びT9+ ’r9間の各空間部+7. +7
aの側方に基板15を移送させる必要が生じ、それ専用
の特殊な移送装置が必要となる。よって、装置構造が複
雑化、大型化して、装置の製作コストが非常に高価とな
る問題点がある。しかも、前記手段ではターゲットホル
ダーも複数設ける必要性があるから、これを収容する真
空槽の容積も大きくせねばならず、装置全体の煩雑化、
大型化が一層顕著になっていた。
尚、第11図の如く複数組のターゲットTh+ Ti。
Tjを配置してその各空間部18,18a、 Jabの
側方に基板15を固定的に配置させて積層膜を形成する
ことは一応可能である。ところが、係る手段では、各空
間部18.18a、 18bから基板表面までの距離が
相違し、又基板15に対するスパッタ粒子の入射角も夫
々異なるために、所望の良質な薄膜を得ることが出来な
い。従来に於いて良質の積層薄膜を得るには、基板15
の移送が余儀なく強いられていたのである。
それ故、本発明は早期にターゲットを交換させる必要を
無くし、且つターゲットサイズが大きい場合であっても
成膜される膜厚の均一化が図れるものとし、しかも積層
薄膜の形成作業を行う場合には基板を移動させる必要を
無くして従来よりも簡易な装置構成で良質の薄膜形成作
業が行える様1こすることを、その目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は従来の如くターゲットを固定的に設けてその全
面を同時にスパッタさせるのではなく、ターゲットを移
動させながら該ターゲットの部分的なスパッタを順次繰
り返し行わせ、又その各スパッタによって発生するプラ
ズマ空間か常時同箇所に形成される様に考慮することに
より、上記従来の課題を解決せんとするものである。
すなわち、本発明は、一対のターゲットホルダー1,1
の各前方位置に、各ターゲットホルダー1.1に夫々取
付けられるターゲットのスパッタ面を部分的に覆って該
スパッタ面の一部を露出させるための開口部I+、 +
+を相互に対面させて形成してなるシールドカバー10
.10が接地して設けられてなる対向ターゲット式スパ
ッタ装置であって、前記ターゲットホルダー1,1は、
ターゲットを回転移動させてシールドカバー10.10
の開口部11゜11に対面して露出されるターゲットス
パッタ面部位を順次位置変更可能とすべく回転自在に設
けられてなる、対向ターゲット式スパッタ装置である。
(作用) 上記構成に於いては、ターゲットホルダー1゜1に取付
けたターゲットのうち接地されたシールドカバーIQ、
 10で覆われた部分のスパッタを防止した上で、開口
N+I、 ++に対面して露出するスパッタ面部位を部
分的にスパッタさせることかてき而して、当該部分的な
スパッタではターゲット全体のサイズが大きい場合であ
っても、前記スパッタ作業で形成されるプラズマ空間に
はターゲットの全面を同時にスパッタさせる場合はど顕
著な磁界のばらつきがなく、プラズマ密度の均等化が図
れる。よって、当該スパッタ作業により形成される薄膜
の膜厚分布も均一化されることとなる。
また、ターゲットが部分的にスパッタされる位置は、タ
ーゲットホルダー1,1を回転させて該ターゲット自身
を回転移動させることにより順次変更できるために、当
該位置変更によってターゲットのスパッタ面の全面又は
略全面を各所均等な状態に有効にスパッタできることと
なる。
更に、一対のターゲットホルダー1.1に複数組のター
ゲットを取付けた場合には、該各ターゲットの夫々をシ
ールドカバー10.10の開口部11゜11と対面する
位置へ順次移動させて各ターゲットを個別に順次スパッ
タさせることができるが、各ターゲットのスパッタ作業
では何れの場合も開口部II、 Hの相互間の同−空間
部の位置にプラズマ空間が形成されることとなる。従っ
て、薄膜形成を行うための基板を何ら移動させる必要は
なく、前記プラズマ空間が形成される位置に対面させて
固定的に設けておくだけで、各ターゲットの材質の薄膜
が積層された積層薄膜形成が行える。
また、係る場合には基板表面とプラズマ空間との距離は
何ら変化せず、又基板表面に対するスパッタ粒子の入射
角も同一であるから、積層薄膜の膜質も非常に良好なも
のにできるのである。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
(第1実施例〕 第1図中、1,1はターゲットT、Tを相互に対向させ
て取付配置させるための一対のターゲットホルダーで、
その背面側には真空槽3と絶縁材4を介して回転可能に
支持された中空状の支持軸5.5が連設されている。6
,6は該支持軸5゜5に歯車7,7aを介して回転駆動
力を付与する電動機で、これによってターゲットホルダ
ー1,1は水平方向に駆動回転自在でその回転位置決め
が自在に行える。8,8は支持軸5,5内に挿入された
ターゲット冷却用配管。9はターゲットホルダー1.1
に装着されるターゲットへの電圧印加用の電源である。
10、10はターゲットホルダー1,1の略全周囲を覆
うべく真空槽3内に着脱自在に設けられたシールドカバ
ーで、電気的に接地されているが、各シールドカバー1
0には第2図の如く扇形状の開口部11が開設されてい
る。又、両シールドカバー10゜10の各開口部I1.
 ++は相互に対面されているが、何れもその形成位置
はターゲットホルダー1の回転中心から偏心されている
12、12・・・は前記開口部II、 ++の形成位置
の各背面側に対向配置された垂直磁界形成用の磁石で、
ターゲットホルダー1,1に追随して回転しない様に位
置決めか図られている。13は開口部II、 ++の相
互間の空間部14の側方に設けられた基板15の支持用
ホルダーである。
本実施例に係る装置は以上の構成からなり、次0 にその使用法並びに作用について説明する。
先ず、第1図の如く、−組の円形状のターゲットT、下
をターゲットホルダー1,1の前面部に取付けた状態に
於いては、該ターゲットT、Tはそのスパッタ面の一部
16Aか扇形状の開口部11゜11に対面露出されるか
、その他のスパッタ面部位は全てシールドカバーto、
 toによって覆われた状態にある。
次に、スパッタ作業を行うには、真空槽3内をアルゴン
等のスパッタガスの低圧条件に設定し、電源9から各タ
ーゲットT、 Tに負の電圧を印加させる。
これによって、開口部IL  I+に対面して露出され
たスパッタ面部位+6Aからターゲット原子が放出され
て、両開口部IL 11間の垂直磁界が形成された空間
部14にプラズマ空間が形成される。一方、接地された
シールドカバー10.10によって覆われた他のスパッ
タ面部位は前記プラズマ空間に晒されず、当該部位のス
パッタ侵食は生じない。従って、両開口部IL l’l
に対面露出するスパッタ面部位+6Aのみが適切にスパ
ッタされて、基板15の表面に薄膜形成か行われる。
而して、上記スパッタ作業では、プラズマ空間が両ター
ケットT、 T間の空間部全体に形成されず、開口部I
I、 N間に於いて部分的に発生するために、当該プラ
ズマ空間では磁石12.12・・・が形成する磁界分布
に大きなばらつきが発生しない。よって、前記プラズマ
空間のプラズマ密度は均等化されて、基板15上に被着
する薄膜の膜厚分布に大きなばらつきが生じることもな
いのである。
また、上記スパッタ作業では開口部IL I+に対面す
るスパッタ面部位+6Aが専ら侵食されるから、該スパ
ッタ面部位+6Aの侵食が限界に達すれば、この時点て
スパッタ作業を一時中断させる。その後、第3図(イ)
の如くターゲットホルダー1゜1を回転させて前記侵食
された部位+6Aがシールドカバー10.10によって
覆われる位置にターゲラ1−T、  Tを回転移動させ
る。
これによって、次の新たなスパッタ面部位16Bか開口
部IL I+に対面露出し、その後該新たなス1 2 バッタ面部位168のスパッタ作業が行える。この様に
して、その後スパッタ面部位か侵食される都度、第3図
(ロ)の如くターゲットホルダー1゜1及びターゲット
T、 Tを回転移動させて新たなスパッタ面部位160
・・・を開口部II、 I+に対面させて順次スパッタ
させていけば、ターゲットT、 Tの全面又は略全面の
各所を均等な状態にスパッタ使用でき、ターゲットT、
Tの有効利用が図れる。
各ターゲットT、 Tはその全面か所定の限界状態まで
有効にスパッタされた後に初めてその交換を行えばよい
。よって、ターゲットの交換頻度は非常に少なくなる。
また、上記複数回に亙るスパッタ作業では、スパッタさ
れるターゲットスパッタ面+6A、16B・・・の位置
は変更されてなるものの、開口部II、 I+の位置は
何ら変更されていないから、スパッタにより形成される
プラズマ空間の位置は常時一定である。従って、固定状
態で設けた基板15からプラズマ空間までの距離、並び
に基板15へのスパッタ粒子の入射角度は常に同一に維
持される。その結果、基板表面に形成される薄膜の膜質
が、各スパッタ作業毎にばらつく様なこともなく、偏れ
た膜質再現性か得られることとなる。
〔第2実施例〕 次に、積層構造薄膜を成膜させる場合の実施例について
説明すれば、本実施例では第4図及び第5図の如く、一
対のターゲットホルダー1,1の個々に複数組、例えば
材質が相違する四組の円形状ターゲットTa、 Tb、
 Tc、 Tdを適当な間隔で取付けている。また、こ
れに対応してシールドカバー10、10に形成される開
口@ll、 Hも円形状に形成され、そのサイズは各タ
ーゲットと路間−である。
これらの細かな相違点を除けば、本実施例に係る装置の
他の構成は上記第1実施例のものと同一であり、その詳
細は省略する。
上記装置を用いてのスパッタ作業について説明すれば、
先ず四組のターゲットのうち何れか一組のターゲットT
a、 Taを開口部H,Hに対面させて露出させた状態
に於いて、所定条件下書ターゲットに負の電圧を印加す
れば、シールドカバー10゜3 4 −4へ4= 10によって覆われた三組のターゲットTb、 Tc、
 Tdはスパッタされず、前記ターゲットTa、 Ta
のみを適切にスパッタできる。従って、基板15の表面
には該ターゲットTa、 Taの材質からなる第1の薄
膜層を形成することができる。当該薄膜層に他のターゲ
ットTb、 Tc、 Tdの成分が混入する不都合は生
じない。
また、該第1の薄膜層の成膜作業終了後には、ターゲッ
トホルダー1.1を順次回転させて他のターゲットTb
、 Tb、 、Tc、 Tc、 Td、 Tdを夫々順
次開口部N、 I+に対面させて、これら各組のターゲ
ットのスパッタを夫々行えばよい。
而して、何れのターゲットTa+ Tb+ Tc、 T
dのスパッタ作業の場合にも、前記第1実施例と同様に
プラズマ空間は両開口部II、 I+の相互間の同−空
間部14に形成されるから、基板15を該空間部14の
側方に単に固定的に配置させておくだけで、第6図の如
く基板15の表面には各ターゲットの材質に対応する四
種類の薄膜層20a・・・20dからなる積層構造薄膜
が形成できる。しかも、前記同一空間部14に形成され
るプラズマ空間から基板15の表面までの距離、並びに
基板表面へのスパッタ粒子の入射角度は常時同一である
から、四層構造の薄膜の各薄膜層20a・・・20dは
何れも所望の良質なものに設定できるのである。
また、上記スパッタ作業に於いて、同一素材のターゲッ
トどうしを相互に対面させてスパッタさせず、異種のタ
ーゲットとうしを対面させてスパッタさせれば、二種類
のターゲツト材質が複合した積層構造薄膜の形成か行え
る。この場合にはその薄膜材質の組合数が非常に多くな
り、多種類の合金薄膜或いは金属間化合物の薄膜形成を
行う場合に最適となる。
〔他の実施例〕
尚、上記実施例では、一組又は四組のターゲットを用い
た薄膜形成作業を説明したが、本発明は決してこれに限
定されない。使用するターゲットの具体的な数は一切問
わない他、ターゲットの具体的なサイズ、形状、材質等
も問わない。これらは作業用途に応して任意に変更でき
る事項である。
5 例えば、円形ターゲット以外の角形ターゲットを用いる
ことも可能である。
従って、シールドカバーto、  toの開口部II、
  I+の具体的なサイズや形状も特定されない。−組
の円形ターゲットを用いる場合に上記第1実施例の如く
開口部I1. I+を円弧状に形成すれば、ターゲット
の利用効率を最良にてきるか、必ずしもこれに限定され
るものではない。例えば第4図のシールドカバー10.
10に円形状の開口部I1. I+を形成した装置を用
いて、−組のターゲットT、Tのスパッタ作業を順次繰
り返して行うことも可能である。開口部IL Nを必ず
しもターゲットの寸法形状に正確に合致させる必要もな
い。
更に、磁界形成用の磁石12.12・・・は上記実施例
の如く開口部II、 flに対応する位置にのみ設けれ
ば充分であるが、第7図の如く複数取付けられるターゲ
ットTa、 Tcの各背面側に設けて、各磁石12・・
・か当該ターゲットTa、 Tcやターゲットホルダー
1.1と同時に回転する様にしても構わない。
その他、本発明はターゲットホルダー、シール6 ドカハー、及びその他の各部の具体的な構成は全て本発
明の意図する範囲内で任意に設計変更自在であり、又具
体的な使用法も一切限定されない。
(発明の効果) 叙上の様に、本発明は一組又は複数組のターゲットを取
付配置させるための一対のターゲットホルダーを回転自
在に設けて、シールドカバーの開口部と対面して露出さ
れるターゲットのスパッタ面部位を順次位置変更できる
様に構成したために、接地されたシールドカバーで覆わ
れた部分のスパッタを防止した上で、開口部に対面して
露出するスパッタ面部位を部分的に順次スパッタさせる
ことかでき、従来のターゲットのスパッタ面の全面を同
時にスパッタさせていた手段の如くターゲットの中央部
のみを集中的にスパッタ侵食させることがなく、ターゲ
ットスパッタ面の各所を均等な状態にスパッタできるこ
ととなった。その結果、本発明によればターゲットの全
面又は略全面の広域を有効にスパッタ利用できて、その
交換頻度を少なくでき、又ターゲットの使用コストの低
減化7 8 も図れる格別な効果を有するに至った。
また、本発明では、シールドカバーの開口部に対面する
スパッタ面部位を部分的にスパッタさせることにより、
当該スパッタによって形成されるプラズマ密度に大きな
ばらつきを生じさせることも極力回避でき、よって基板
上に形成される薄膜の膜厚分布の均一化が図れて、ター
ゲットサイズが大きい場合であっても良質の薄膜形成が
行えるという優れた効果をも有するに至った。
更に、重要な効果として、本発明に係る装置では、ター
ゲットホルダーに複数組のターゲットを取付けてこれら
各ターゲットの個々を順次スパッタさせることにより積
層構造の薄膜形成作業が行えるが、係る一連のスパッタ
作業では何れのスパッタ作業時にもシールドカバーの開
口部の相互間の同一空間部位置にプラズマ空間を形成で
きるために、当該プラズマ空間と対面する位置に基板を
固定状態で設けておくだけであっても基板表面からプラ
ズマ空間までの距離、並びにスパッタ粒子の入射角が常
時同一となって、基板を一切移動させることなく極めて
良質の積層薄膜の形成が行えることとなった。
その結果、本発明では積層構造薄膜の成膜作業を行う場
合であっても従来の如く構造の複雑な基板移送用装置を
設ける必要が一切なく、装置構造の簡素化を図って、そ
の製作コストを非常に安価にできる大なる実益がある。
また、本発明ではあく迄もターゲットホルダーが一対あ
ればよいから、装置構成の簡素化、小型化を一層徹底し
て図れる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明に係る装置の第1実施例を示
し第1図は断面図、第2図は要部分解斜視図。 第3図(イ)、(ロ)は作業工程を示す要部平面図。 第4図及び第5図は本発明の第2実施例を示し、第4図
は断面図、第5図は要部分解斜視図。 第6図は形成される薄膜の一例を示す要部断面図。 9 0 第7図は装置の他の実施例を示す断面図。 第8図乃至第11図は従来例を示す説明図。 1.1・・・ターゲットホルダー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一組又は複数組のターゲットを相互に対向させて取
    付配置させるための一対のターゲットホルダー1,1の
    各前方位置に、各ターゲットホルダー1,1に夫々取付
    けられるターゲットのスパッタ面を部分的に覆って該ス
    パッタ面の一部を露出させるための開口部11,11を
    相互に対面させて形成してなるシールドカバー10,1
    0が接地して設けられてなる対向ターゲット式スパッタ
    装置であって、前記ターゲットホルダー1,1は、ター
    ゲットを回転移動させてシールドカバー10,10の開
    口部11,11に対面して露出されるターゲットスパッ
    タ面部位を順次位置変更可能とすべく回転自在に設けら
    れてなることを特徴とする対向ターゲット式スパッタ装
    置。 2 特許請求の範囲第1項記載の対向ターゲット式スパ
    ッタ装置に於いて、一対のターゲットホルダー1,1に
    材質が相違する複数組のターゲットTa,Ta,Tb,
    Tb・・・が取付けられて、ターゲットホルダー1,1
    の回転によって前記ターゲットTa,Ta,Tb,Tb
    ・・・の夫々をシールドカバー10,10の開口部11
    ,11と対面する位置へ順次移動可能に構成されてなる
    ことを特徴とする対向ターゲット式スパッタ装置。
JP14200589A 1989-06-02 1989-06-02 対向ターゲット式スパッタ装置 Pending JPH036371A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14200589A JPH036371A (ja) 1989-06-02 1989-06-02 対向ターゲット式スパッタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14200589A JPH036371A (ja) 1989-06-02 1989-06-02 対向ターゲット式スパッタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH036371A true JPH036371A (ja) 1991-01-11

Family

ID=15305168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14200589A Pending JPH036371A (ja) 1989-06-02 1989-06-02 対向ターゲット式スパッタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH036371A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0514662U (ja) * 1991-08-08 1993-02-26 三菱自動車エンジニアリング株式会社 イナーシヤロツク型同期噛合装置
US5482604A (en) * 1994-01-27 1996-01-09 Honeywell Inc. Off-axis radio frequency diode apparatus for sputter deposition of RLG mirrors
WO2007046243A1 (ja) * 2005-10-18 2007-04-26 Ulvac, Inc. スパッタリング装置及び成膜方法
JP2008266676A (ja) * 2007-04-17 2008-11-06 Choshu Industry Co Ltd 合金薄膜の製造装置及び方法
US9771647B1 (en) * 2008-12-08 2017-09-26 Michael A. Scobey Cathode assemblies and sputtering systems
US11479847B2 (en) 2020-10-14 2022-10-25 Alluxa, Inc. Sputtering system with a plurality of cathode assemblies

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0514662U (ja) * 1991-08-08 1993-02-26 三菱自動車エンジニアリング株式会社 イナーシヤロツク型同期噛合装置
US5482604A (en) * 1994-01-27 1996-01-09 Honeywell Inc. Off-axis radio frequency diode apparatus for sputter deposition of RLG mirrors
WO2007046243A1 (ja) * 2005-10-18 2007-04-26 Ulvac, Inc. スパッタリング装置及び成膜方法
US8585872B2 (en) 2005-10-18 2013-11-19 Ulvac, Inc. Sputtering apparatus and film-forming processes
JP2008266676A (ja) * 2007-04-17 2008-11-06 Choshu Industry Co Ltd 合金薄膜の製造装置及び方法
US9771647B1 (en) * 2008-12-08 2017-09-26 Michael A. Scobey Cathode assemblies and sputtering systems
US10801102B1 (en) 2008-12-08 2020-10-13 Alluxa, Inc. Cathode assemblies and sputtering systems
US11479847B2 (en) 2020-10-14 2022-10-25 Alluxa, Inc. Sputtering system with a plurality of cathode assemblies
US11932932B2 (en) 2020-10-14 2024-03-19 Alluxa, Inc. Sputtering system with a plurality of cathode assemblies

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4516199B2 (ja) スパッタ装置及び電子デバイス製造方法
US20080217170A1 (en) Sputtering system
JP2962912B2 (ja) 陰極スパッタリング装置で基板を被覆するためのスパッタカソード
JP4437290B2 (ja) スパッタ装置
WO2007066511A1 (ja) 成膜装置及び成膜方法
US5328583A (en) Sputtering apparatus and process for forming lamination film employing the apparatus
JP5503905B2 (ja) スパッタ装置及びスパッタ方法
JPH036371A (ja) 対向ターゲット式スパッタ装置
JP2005187830A (ja) スパッタ装置
JPH11302841A (ja) スパッタ装置
JPH10152772A (ja) スパッタリング方法及び装置
JP2971586B2 (ja) 薄膜形成装置
JP3056222B2 (ja) スパッタ装置およびスパッタ方法
JPS61235560A (ja) マグネトロンスパツタ装置
JPS6365069A (ja) スパツタ装置
JPH05339725A (ja) スパッタリング装置
JP2746292B2 (ja) スパッタリング装置
JPS62167619A (ja) 磁気デイスク製膜装置
JPH0375368A (ja) スパッタリング装置
JPS6396268A (ja) スパツタ装置
JPH02290971A (ja) スパッタ装置
JPS61235562A (ja) マグネトロンスパツタ装置
JP3048555B2 (ja) 薄膜の製造方法とその装置
JP3211458B2 (ja) 磁性膜形成装置
JPH01319671A (ja) 多元スパッタリング装置