JP5503721B2 - 傘の骨組み及びこの骨組みを用いてなる傘 - Google Patents

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Description

本発明は、傘の骨組み及びこの骨組みを用いて構成される傘に関する。
従来の傘では図9に示されているように、中棒6の軸線に沿う方向である軸方向に沿ってランナー8が摺動自在に外嵌されており、中棒6の上部の上ろくろ7に近い下方に形成された上はじき溝にはランナー8の下向きの移動を防止する上はじき61が浮沈可能に設けられ、中棒6の上ろくろ7から離れた下部に形成された下はじき溝には下はじき62が浮沈可能に設けられている。
この傘を使用するとき、指でランナー8を押してランナー8を中棒6の軸方向に沿って上ろくろ7向きに摺動させながら、上はじき61を押して上はじき溝内に退避させ、ランナー8が上はじき溝を滑り越えると、上はじき61がすぐその弾性反発力によって弾き出てランナー8を係止定位させる。これによって骨組み9が中棒6に対して外側に展開されると同時に傘が開傘状態に保持されることができる。
一方、開傘状態において指で上はじき61を上はじき溝内に押し込んでランナー8を引っ張って下向きに移動させながら、下はじき62を押して下はじき溝内に退避させ、ランナー8が下はじき溝を滑り超えると下はじき62がすぐその弾性反発力によって弾き出てランナー8を係止定位される。これによって骨組み9が中棒6の周りに取り巻いて集束すると共に傘が閉傘状態に保持されることができる。
図9及び図10に示すように、骨組み9は上ろくろ7に枢動可能に連結されている複数の親骨91と、ランナー8に枢動可能に連結されている複数の受骨93とからなっており、親骨91の基端部を上ろくろ7に枢着すると共に、受骨93の先端部を枢結具92によって親骨91の中間部に枢着し、受骨93の基端部をランナー8に枢着している。受骨93は親骨91に対して揺動可能に枢結具92によって連結されているので、閉傘状態において傘布に形成されたひだ(図示せず)の重力などにより骨組み9がやや外側に広がるため、傘布(図示せず)に取り付けられたバンド等の留め具(図示せず)で骨組み9を中棒6の周りにまとめて束ねることによって、骨組み9の先端が服等に引っ掛かって骨組み9が折れたり、人に怪我をさせたりすることを少なくすることができる。
台湾登録実用新案第M428691号第7図 台湾実用新案公告第31255号代表図
上記従来の傘において、バンド等の留め具で閉傘状態の骨組み9の広がった先端をまとめて束ねることができるが、傘の製造中に傘布にバンド等の留め具を取り付ける取付工程が必要になり、製造コストがアップする。また、閉傘時傘布を中棒6に巻き取る際に骨組み9の広がりが邪魔になって骨組み9や傘布をまとめ難い等の問題点もある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、傘の閉傘時の骨組みが広がらずまとまり易い構造にすることができる傘の骨組みを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る傘の骨組みは、長く延びるように設けられた中棒の長手方向の上部に上ろくろが固定され、前記上ろくろの下方にて前記中棒の前記上ろくろに近づく開傘位置及び前記中棒の前記上ろくろから離れた閉傘位置の間に上下摺動可能にランナーが外嵌されてなる傘の前記上ろくろと前記ランナーとに枢動可能に連結されている骨組みであって、長く延びる親骨であって、その基端部が前記上ろくろに枢動可能に連結されている親骨と、長く延びる受骨であって、その基端部が前記ランナーに枢動可能に連結され、前記ランナー側の前記基端部と反対側の先端部が、枢結具を介して前記親骨の中間部に枢動可能に連結されている受骨とを備え、前記親骨は、前記枢結具によって前記枢結具における前記ランナーが前記開傘位置に移動した時前記傘を開傘状態に保持する第1の定位位置側の第1の親骨部と、前記枢結具における前記ランナーが前記閉傘位置に移動した時前記傘を閉傘状態に保持する第2の定位位置側の第2の親骨部とに2分割され、前記親骨と前記受骨とが前記中棒側に近づくと共に前記受骨と前記親骨の前記第2の親骨部とが近寄る時、前記親骨及び前記受骨が前記中棒に対して一時的に移動不能に定位されるべく、前記受骨が前記枢結具の前記第2の定位位置にて定位されるように、前記枢結具には第1の係止部が設けられ、前記受骨の前記先端部には前記第1の係止部と互いに係止される第2の係止部が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る傘の骨組みによれば、ランナーが中棒の下端側の閉傘位置に摺動して傘を閉傘状態に保持する際、親骨と受骨とが中棒側に近づくと共に受骨と親骨の第2の親骨部とが近寄ると、受骨に設けられた第2の係止部が枢結具に設けられた第1の係止部を乗り越えて第2の定位位置に受け留められることができる。このように閉傘時に親骨と受骨が中棒に対して定位されることができるので、骨組みが閉傘時において傘布のひだの重力により外側に広がらずに済む。従って、本発明に係る骨組みを用いて閉傘時に傘布や骨組みがまとまり易い構造を有する傘が製造される。
本発明に係る骨組みを用いた傘の閉傘状態を概略的に示す図である。 本発明に係る骨組みの第1の実施例を概略的に示す図である。 図2の分解斜視図である。 本発明に係る骨組みを用いた傘の開傘状態を概略的に示す図である。 図4の傘における骨組みを示す側面断面図である。 本発明に係る骨組みの第2の実施例を概略的に示す図である。 本発明に係る骨組みの第3の実施例を概略的に示す図である。 図7におけるVIII-VIII線の断面図である。 従来の傘の一例を概略的に示す図である。 従来例の傘の閉傘時骨組みが広がった状態を示す図である。
図1は、傘の一例を概略的に示す図である。この傘は図1に示すように、長く延びるように設けられた中棒100と、中棒100の上部に固定された上ろくろ200と、上ろくろ200の下方にて中棒100の上ろくろ200に近づく開傘位置及び中棒100の上ろくろ200から離れた閉傘位置の間に上下摺動可能に中棒100に外嵌されたランナー300と、上ろくろ200とランナー300とに枢動可能に連結されている骨組み1を備えている。この傘の構成は、従来の傘とほぼ同様な構成を有するので、詳細な説明を省略する。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の特徴構成である骨組みについていくつかの実施例をもって詳しく説明する。なお、下記実施例において、同一構成及び機能を有する構成要素については、同一番号を付してその説明を省略する。
(第1の実施例)
図2は、本発明に係る傘の骨組みの第1の実施例を傘の閉傘状態において概略的に示す図、図3は、第1の実施例に係る骨組みの分解斜視図である。
本発明に係る傘の骨組み1は、図示の如く棒状に長く延びる親骨10であって、その基端部10aが上ろくろ200に枢動可能に連結されている親骨10と、棒状に長く延びる受骨30であって、その基端部30aがランナー300に枢動可能に連結され、該基端部30aと反対側の先端部30bが枢結具20によって親骨10の基端部10a及び該基端部10aの反対側の先端部10bの間の中間部10cに枢動可能に連結されている受骨30とを備えている。
親骨10は、枢結具20によって、枢結具20におけるランナー300が開傘位置に移動した時傘を開傘状態に保持する第1の定位位置側の第1の親骨部11と、枢結具20におけるランナー300が閉傘位置に移動した時傘を閉傘状態に保持する第2の定位位置側の第2の親骨部12とに長手方向に2分割されている。
枢結具20は、親骨10の中間部10cを取り巻く筒状の取付部材21と、取付部材21の周部から親骨10の軸線(図示せず)に沿う軸方向と垂直な径方向の受骨30側に向かって張り出された枢支片22とからなっている。
受骨30は、ランナー300の移動に従って第1の親骨部11側に近づく、又は第2の親骨部12側に近づくように、枢結具20を支点として親骨10に対して揺動自在に枢着されている。
受骨30の枢結具20側の先端部30bには、枢支片22を支点として枢動自在に枢支片22を挟持するブラケット部材31が取り付けられ、ブラケット部材31は、枢支片22を挟持するように2つの支持片311,311が突設され、2つの支持片311,311の間には、2つの支持片311,311とにより外部と空間的に連通する受容空間313を画成すると共に、枢結具20が接触して回動するように案内するガイド面312が形成されている。ガイド面312には第2の係止部32が受容空間313内に例えば突き出るように形成されている。
枢結具20は、枢支片22の第2の親骨部12側の底部221及び取付部材21から離れた外側部222の間に、第1の係止部23が第2の係止部32に対応すると共に枢支片22と同一平面状に突き出て形成されている。これによって、第1の係止部23によって第2の係止部32が枢結具20における第1の定位位置側又は第2の定位位置側にて定位されることによって、親骨10及び受骨30が中棒100に対して一時的に移動不能に定位されることができる。
第1の係止部23は、この例では枢支片22の少なくとも底部221及び外側部222の間の周面に丸く突設されることが好ましい。
第2の係止部32は、ガイド面部312に第1の係止部23に対して設けられている。これによって、受骨30が親骨10に対して揺動するとき、枢結具20の周面がガイド面部312を接触摺動しながら第2の係止部32が第1の係止部23を乗り越えて、外側部222側の第1の定位位置、又は底部221側の第2の定位位置に受け留められる。
この例では、第2の係止部32は図2及び図3に示されているように、例えばガイド面部312の中間部に位置するように且つ第1の係止部23と接触しながらこれを乗り越えるように設けられた当接面部321と、当接面部321の両端から続いて当接面部321を挟んで背斜する、つまり当接面部321の両端から互いに背向して傾斜延伸する第1の傾斜面部323と第2の傾斜面部322とを有し、第1の傾斜面部323は外側部222に、第2の傾斜面部322は底部221に対応するように設けられている。
なお、第2の係止部32は、第1の傾斜面部323から当接面部321、そして第2の傾斜面部322へと連続的且つ滑らかにつなぐアーク形状に形成されることが好ましい。
上記のように構成された傘の骨組みを用いた傘によれば、傘を閉傘する場合、傘の開傘状態(図4)において、指でランナー300を引っ張って下向きに移動させる操作によって、受骨30及び親骨10が中棒100の周りを取り巻くように枢動すると、ランナー300の移動に連動して、親骨10と受骨30とが中棒100側に近づくと共に受骨30と親骨10の第2の親骨部12とが近寄る。すると、第2の係止部32が第2の傾斜面部322に案内され第1の係止部23を乗り越えて、傘の閉傘状態に対応する底部221側の第2の定位位置に受け留められる(図2)。
これによって、第2の係止部32は第2の係止部32によって引っ掛けられることで受骨30が親骨10に対して定位されることができるので、親骨10が重力により広がることがなくなる。従って、骨組み1が中棒100の周りに取り巻いてまとまり易くなる。
また、傘を開傘する場合、傘の閉傘状態(図1)において、指でランナー300を上ろくろ200に向かって摺動させると、受骨30がランナー300の移動に連動して枢動し、親骨10が連動して受骨30と共に上側に展開される。このとき第2の係止部32が第1の傾斜面部323及び当接面部321に案内され、第1の係止部23を乗り越えて、傘の開傘状態に対応する外側部222側の第1の定位位置に受け留められる(図5)。
以上により、上記のように構成された本実施例に係る傘の骨組み1によれば、閉傘時傘布(図示せず)を中棒100に巻き取る際に骨組み1の広がりが邪魔になって骨組み1をまとめ難い問題点を解消できると共に、傘の製造中に傘布にバンド等の留め具を取り付ける取付工程をも不要で、製造コストを軽減することができる。
また、本発明に係る傘の骨組み1は中棒100に対して傘の開傘状態又は閉傘状態に保持するように定位されることができるので、従来のように中棒100にはじき溝を設けなくてもよい。従って、中棒100の構造強度が低減することがなく、また、はじきの押圧による指が挟まれる心配もなくなり、傘の開閉操作がより一層安全になる。
(第2の実施例)
図6は、本発明に係る骨組みの第2の実施例を概略的に示す図である。この例において、第2の係止部32が枢結具20Aの第2の親骨部12側の底部221及び第1の親骨部11側の外側部222の間の角部223を乗り越えて第2の定位位置側に受け留められるように、第2の係止部32が嵌入定位される凹部24が第1の係止部として設けられている。その他の構成は基本的に第1の実施例と同様であるので、ここでは重複する部分の説明を省略する。
この例では、第2の係止部32が凹部24に凹凸嵌合することによって、親骨10及び受骨30が中棒100に対して一時的に移動不能に定位されることができる。なお、親骨10及び受骨30が中棒100に対してより一層定位できるように、枢結具20Aの第2の親骨部12側の底部221及び第1の親骨部11側の外側部222の間の角部223が突き出るように形成されてもよい。
これにより、傘の閉傘状態において第2の係止部32が枢結具20の第2の親骨部12側の底部221と第1の親骨部11側の外側部222との間の角部223を乗り越えて凹部24に嵌入される。これによって、枢結具20における底部221側の第2の定位位置にて一時的に定位されるように受け留められるので、骨組み1Aが中棒100に対して外側に広がらず中棒100の周りに集束することができる。
(第3の実施例)
図7は、本発明に係る骨組みの第3の実施例を概略的に示す図、図8は、図7におけるVIII-VIII線に沿う断面図である。この例において、第1の係止部として、突起23Bが枢支
片22の親骨10の径方向に平行する2つの側面部224,224に突設され、第2の係止部として、係止孔32Bが第1の係止部23Bに対応して凹凸嵌入されるように支持片311,311の受容空間313側の表面部311a,311aに設けられている。
これによって、傘を閉傘するとき、枢結具20を介して受骨30が親骨10に対して揺動すると、第1の係止部としての突起23Bが枢結具20の側面部224を摺動しながら第2の係止部としての係止孔32Bに嵌入係止されることによって、枢結具20に対して第2の定位位置側にて一時的に定位されるように受け留められるので、骨組み1Bが中棒100に対して外側に広がらず中棒100の周りに集束することができる。
なお、突起23B、係止孔32Bの個数等は図示例の場合に限らず、必要に応じて適宜増減することができ、上記実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
また、本発明に係る傘の骨組みは、長傘のみならず、例えば入れ子パイプによる伸縮式中棒を備えた折畳み傘にも有用である。
以上、本発明を実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
100 中棒
200 上ろくろ
1 骨組み
10 親骨
10a 基端部
10b 先端部
10c 中間部
11 第1の親骨部
12 第2の親骨部
20 枢結具
21 取付部材
22 枢支片
221 底部
222 外側部
223 角部
224 側面部
24 凹部
30 受骨
300 ランナー
30a 基端部
30b 先端部
31 ブラケット部材
311 支持片
311a 表面部
312 ガイド面
313 受容空間
32 第2の係止部
321 当接面部
322 第2の傾斜面部
323 第1の傾斜面部

Claims (10)

  1. 長く延びるように設けられた中棒の長手方向の上部に上ろくろが固定され、前記上ろくろの下方にて前記中棒の前記上ろくろに近づく開傘位置及び前記中棒の前記上ろくろから離れた閉傘位置の間に上下摺動可能にランナーが外嵌されてなる傘の前記上ろくろと前記ランナーとに枢動可能に連結されている骨組みであって、
    長く延びる親骨であって、その基端部が前記上ろくろに枢動可能に連結されている親骨と、
    長く延びる受骨であって、その基端部が前記ランナーに枢動可能に連結され、前記ランナー側の前記基端部と反対側の先端部が、枢結具を介して前記親骨の前記基端部及びこの基端部と反対側の先端部の間の中間部に枢動可能に連結されている受骨とを備え、
    前記親骨は、前記枢結具によって前記枢結具における前記ランナーが前記開傘位置に移動した時前記傘を開傘状態に保持する第1の定位位置側の第1の親骨部と、前記枢結具における前記ランナーが前記閉傘位置に移動した時前記傘を閉傘状態に保持する第2の定位位置側の第2の親骨部とに2分割され、
    前記親骨と前記受骨とが前記中棒側に近づくと共に前記受骨と前記親骨の第2の親骨部とが近寄る時、前記親骨及び前記受骨が前記中棒に対して一時的に移動不能に定位されるべく、前記受骨が前記枢結具の前記第2の定位位置にて定位されるように、前記枢結具には第1の係止部が、前記受骨の前記先端部には前記第1の係止部と互いに係止される第2の係止部が設けられていることを特徴とする傘の骨組み。
  2. 前記第1の係止部は、前記枢結具から突起状に設けられ、
    前記第2の係止部は、前記第1の係止部を乗り越えて前記枢結具における前記第1の定位位置側、又は前記第2の定位位置側に受け留められるように前記第1の係止部に係止されるよう突起状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の傘の骨組み。
  3. 前記枢結具における前記第2の定位位置側には、前記第2の係止部が前記第1の係止部を乗り越えて前記第2の定位位置に一時的に定位されるように、前記第2の係止部が嵌合する係止凹部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の傘の骨組み。
  4. 前記第1の係止部及び前記第2の係止部は、前記受骨が前記枢結具に対して前記第2の定位位置側に一時的に定位されるように、互いに着脱可能に係合する凹凸形状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の傘の骨組み。
  5. 前記枢結具は、前記中間部側から前記親骨の軸線に沿う軸方向と垂直な径方向の前記受骨側に向かって突き出る枢支片が設けられ、
    前記第1の係止部は、前記枢支片の前記親骨の前記中間部から離れた外側部及び前記枢支片の前記第2の親骨部側の底部の間の周面に設けられ、
    前記受骨の前記先端部には、前記枢支片を支点として枢動自在に前記枢支片を挟持する受容空間を画成する2つの支持片が突設され、
    前記第2の係止部は、前記第1の係止部に対応して2つの前記支持片の前記受容空間内に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの一項に記載の傘の骨組み。
  6. 2つの前記支持片間の前記受容空間内には、前記第1の係止部が接触して摺動可能に案内されるガイド面を設け、
    前記第2の係止部は、前記第1の係止部に対応して前記ガイド面に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の傘の骨組み。
  7. 前記第2の係止部は、前記第1の係止部と接触しながら前記第1の係止部を乗り越えるように設けられた当接面部と、前記枢結具における前記第1の定位位置側に対応するように前記当接面部から続いて前記当接面部を挟んで背斜するように設けられた第1の傾斜面部と、前記枢結具における前記第2の定位位置側に対応するように設けられた第2の傾斜面部とを有することを特徴とする請求項6に記載の傘の骨組み。
  8. 前記枢結具は、前記中間部側から前記親骨の軸線に沿う軸方向と垂直な径方向の前記受骨側に向かって突き出る枢支片が設けられ、
    前記第1の係止部は、前記枢支片の前記親骨の前記径方向に平行する両側面部における少なくとも1つに設けられ、
    前記受骨の前記先端部には、前記枢支片を支点として枢動自在に前記枢支片を挟持する受容空間を画成する2つの支持片が前記受骨の軸線に沿う軸方向に突設され、
    前記第2の係止部として、前記第1の係止部に対応して少なくとも1つの前記支持片の前記受容空間側の表面部に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの一項に記載の傘の骨組み。
  9. 前記第1の係止部として、前記側面部より突起が突設され、
    前記第2の係止部として、前記表面部に前記突起が嵌入する係止孔が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の傘の骨組み。
  10. 長く延びるように設けられた中棒と、
    前記中棒の長手方向の上部に固定された上ろくろと、
    前記上ろくろの下方にて前記中棒の前記上ろくろに近づく開傘位置及び前記中棒の前記上ろくろから離れた閉傘位置の間に上下摺動可能に外嵌されたランナーと、
    前記上ろくろと前記ランナーとに枢動可能に連結されている骨組みとを備えている傘において、
    前記骨組みとして、請求項1〜9のいずれかの一項に記載の骨組みを用いることを特徴とする傘。
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