JP2019042477A - 傘 - Google Patents

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Noriyuki Sumitomo
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Abstract

【課題】開いたときの平面形状を変形することができ、しかも閉じた状態にしたときに、親骨の関節を折ることなく親骨を簡単にまとめることができる傘を提供する。【解決手段】伸縮親骨2aが、第1親骨21と、第1親骨21に沿って移動可能な第2親骨22とを備え、第1親骨21の一方端が上ロクロ12に揺動可能に連結され、受骨3aの一方端が第2親骨22に揺動可能に連結され、受骨3aの中途部と第1親骨21の中途部との間に連結骨4が揺動可能に連結される。上ロクロ12に接近する方向に下ロクロ13が移動すると、第1親骨21に沿って第2親骨22が傘半径方向外方に移動し第1親骨21の先端から突出する。【選択図】図3

Description

本発明は傘に関し、より詳細には平面形状を変形し得る傘に関するものである。
これまでの傘は、雨傘および日傘を問わず、同じ長さの親骨が中棒を中心として周方向に等角度に取り付けられ、傘を開くとその平面形状は略円形であった。このため、開いた傘の中棒の手元を利用者が持つと、中棒から偏倚した位置に利用者の身体が位置することになり、例えば雨傘の場合には足元や腕、肩、背中などが濡れることがあった。
かかる不具合を防止するためには傘の親骨を長くすることが考えられるが、親骨のすべてを長くすると、例えば傘をさした状態での狭い路でのすれ違いがしにくくなる。また中棒が長くなって傘が重くなるといった不都合が新たに生じるおそれがある。
そこで開いたときの傘の平面形状を略楕円形とし、前記不具合を解消しようとした傘がこれまでから種々提案されている(特許文献1〜3)。例えば、上ロクロに補助親骨を回転自在に装着し、この補助親骨に受骨と接続材を介在して親骨を可動するように装着した傘や、親骨に子骨を関節で接続して親骨の一部を長くできるようにした傘などが提案されている(特許文献3)。また、本発明者も、傘の平面形状を円形以外に変形でき、閉じた状態にしたときに、親骨の関節を折ることなく親骨を簡単にまとめられる傘を提案した(特許文献4)。
特開2003−9921号公報 特開2003−61723号公報 特開2003−310319号公報 特開2007−130353号公報
しかしながら、特許文献1で提案されている傘では、親骨の長さが異なっているため傘を閉じた状態としたときに親骨をまとめにくい。また特許文献2で提案されている傘では、傘を折り畳む際に利用者が関節の所で親骨を折る必要があり面倒である。さらに特許文献3で提案されている傘では、受骨や接続材を用いるため傘を閉じた状態としたときに嵩張ることが予想される。そしてまた、特許文献4で提案される傘では部材の加工や組み立てにおいて困難性が予想される。
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、開いたときの平面形状を変形することができ、しかも閉じた状態にしたときに、親骨の関節を折ることなく親骨を簡単にまとめることができる傘を提供することにある。
前記目的を達成する本発明に係る傘は、中棒と、前記中棒の上端部に固定された上ロクロと、前記中棒に移動可能に取り付けられた下ロクロと、上ロクロに揺動可能に一方端が連結された複数の親骨と、前記複数の親骨の中途部に一方端が揺動可能に連結され、他方端が下ロクロに揺動可能に連結された複数の受骨とを備えた傘であって、前記親骨の少なくとも1本が、第1親骨と、第1親骨に沿って移動可能な第2親骨とを備える伸縮親骨で、第1親骨の一方端が上ロクロに揺動可能に連結され、前記受骨の一方端が第2親骨に揺動可能に連結され、前記受骨の中途部と前記第1親骨の中途部との間に連結骨が揺動可能に連結され、上ロクロに接近する方向に下ロクロが移動すると、第2親骨が傘半径方向外方に移動し第1親骨の先端から突出することを特徴とする。
前記構成の傘において、前記受骨の一方端が、第2親骨の傘半径方向内方側の端部に連結している構成とするのが好ましい。
また前記構成の傘において、第1親骨及び第2親骨を有さない通常の親骨を少なくとも1本有し、前記通常の親骨と前記伸縮親骨の第1親骨との間に張り付けられる第1傘布と、前記伸縮親骨の隣りに位置する前記通常の親骨と前記伸縮親骨の第2親骨との間に張り付けられる第2傘布とを備える構成とするのが好ましい。
また前記構成の傘において、上ロクロから離れる方向に下ロクロが移動して傘が閉じられた状態になると、第2親骨の先端が第1親骨の先端よりも上ロクロ側に位置する状態となる構成とするのが好ましい。
また前記構成の傘において、前記中棒から弾発的に外方に突出する係止部を有する下ハジキを前記中棒の下部に備え、前記中棒から外方に突出した前記係止部が下ロクロに接触することによって下ロクロを係止して閉傘状態を維持し、開いた状態の傘の平面視において、前記中棒を中心として前記係止部の前記中棒からの突出方向と、前記伸縮親骨の前記中棒からの突出方向とのなす角度が180°である構成とするのが好ましい。
なお、前記の伸縮親骨が奇数本ある場合には、その中央の伸縮親骨と係止部となす角度が180°であればよく、前記の伸縮親骨が偶数本の場合は想定されていない。
また本発明によれば、前記記載の傘に使用される下ロクロであって、下ハジキの係止部が係止可能な開口部を有する柱状の把持部と、前記把持部の上部に一体成形され、前記複数の受骨の基端が揺動可能に連結される枢支部とを有し、前記把持部と前記枢支部とには前記中棒が挿通する貫通孔が形成され、前記枢支部における前記伸縮親骨に連結する受骨の基端の連結位置と、前記把持部の前記開口部の位置とが周方向に180°隔たっていることを特徴とする下ロクロが提供される。
本発明に係る傘によれば、傘を開くと、複数の親骨の少なくとも一本の親骨が傘の半径方向外方に伸び出すので、例えば雨傘の場合には足元や腕、肩、背中などが濡れることが有効に防止される。また傘を閉じると、傘の半径方向外方に伸び出した親骨が元の状態に戻るので、骨の関節を折ることなく親骨を簡単にまとめることができる。
本発明に係る傘の一例を示す平面図である。 図1の傘におけるA−A線断面図である。 傘を開いた状態における第1親骨と第2親骨との連結構造等を示す部分拡大断面図である。 連結部材6の拡大図である。 支持部材7の拡大図である。 傘を閉じる途中の第1親骨と第2親骨と状態を示す部分断面図である。 下ハジキ14の係止部141と伸縮親骨2aとの周方向の位置関係を示す平面図である。 傘を開閉する際の下ロクロ13と下ハジキ14の位置関係を示す斜視図である。 傘を閉じた状態における下ロクロ13の側面図である。 傘を閉じた状態における下ロクロ13の側断面図である。
以下、本発明に係る傘について図に基づいてさらに詳しく説明するが本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
図1に、本発明に係る傘の一例を平面図を示し、図2に、図1のA−A線断面図を示す。なお、これらの図に記載の左右方向、前後方向、上下方向が、傘の左右方向、前後方向、上下方向である。
図1及び図2に示す傘は開いた状態である。傘は、中棒11と、中棒11の上端部に固定された上ロクロ12と、中棒11に摺動可能に取り付けられた下ロクロ13とを有する。中棒11の下部には、中棒11から弾発的に外方に突出する係止部141を有する下ハジキ14が備えられ(図10を参照)、中棒11の上部には下ハジキ14と同じ構造で上下対称に配置された上ハジキ(不図示)が備えられている。下ハジキ14及び上ハジキ(不図示)は下ロクロ13を係止可能であって、下ハジキ14の係止部141が下ロクロ13に接触することによってに下ロクロ13は下ハジキ14に係止され傘は閉状態を維持し、上ハジキの係止部が下ロクロ13に接触することによってに下ロクロ13は上ハジキに係止され傘は開状態を維持する。下ハジキ14の係止部141と下ロクロ13との係止構造については後述する。
上ロクロ12には周方向に等角度で、7本の通常の親骨2の一方端及び1本の伸縮する伸縮親骨2aの一方端がそれぞれ揺動可能に連結されている。伸縮親骨2aは、第1親骨21と第2親骨22とを備え、第2親骨22は第1親骨21に対して傘半径方向に移動可能に取り付けられている。第2親骨22の取り付け構造については後述する。また、下ロクロ13には周方向に等角度で、親骨2及び伸縮親骨2aのそれぞれに対応する受骨3の一方端及び受骨3aの一方端がそれぞれ揺動可能に連結されている。そして、受骨3の他方端は親骨2の中途部に揺動可能に連結され、受骨3aの他方端は第2親骨22の傘半径方向内方側の端部に揺動可能に連結されている。そして、受骨3aの中途部と、第1親骨21における受骨3aと第2親骨22との連結部よりも傘半径方向内側の中途部との間に連結骨4が揺動可能に連結されている。
図3に、第1親骨21、第2親骨22、受骨3a、連結骨4の各連結構造を示す部分拡大断面図を示す。まず、第1親骨21と第2親骨22との連結構造について説明する。第2親骨22の傘半径方向内方側の端部に連結部材6が取り付けられ、第2親骨22の中途部に支持部材7が取り付けられている。
図4に連結部材6の拡大図を示す。連結部材6は、上下方向に長い直方体形状の本体部61と、本体部61の傘半径方向外方側面から突出した突出部62とを有する。本体部61の上部には第1親骨21の外径よりも若干大きい内径を有する挿通孔611が傘半径方向に形成され、突出部62の傘半径方向外方側面には第2親骨22の外径と略同一の内径を有する凹部621が形成されている。本体部61の挿通孔611に第1親骨21が挿通され、凹部621には第2親骨22の端部が嵌め入れられる。第2親骨22の端部の凹部621への取り付けには接着剤の使用など従来公知の取り付け方法が適用可能である。そして、本体部61の下部には受骨3aの端部がピン63で揺動可能に支持されている。
図5に支持部材7の拡大図を示す。支持部材7は、傘半径方向に長い直方体形状の本体部71と、本体部71から上方に突出した突出部72とを有する。本体部71には第2親骨22の外径と略同一の内径を有する貫通孔711が傘半径方向に形成され、突出部72には第1親骨21の外径よりも若干大きい内径を有する挿通孔721が傘半径方向に形成されている。突出部72の挿通孔721に第1親骨21が挿通され、本体部71の貫通孔711には第2親骨22が嵌め入れられ固定される。第2親骨22における支持部材7の固定位置に特に限定はないが、第2親骨22の傘半径方向略中央部が安定性に観点から推奨される。
図3に示すように、第2親骨22は、連結部材6と支持部材7とによって第1親骨21に沿って移動可能に第1親骨21に取り付けられている。連結部材6には受骨3aの端部が揺動可能に支持され、受骨3aの中途部と第1親骨21の中途部とが連結骨4で連結されている。
このような構造により、下ロクロ13を中棒11の下から上へ移動させると、親骨2は受骨3によって押し上げられて開状態となる。また伸縮親骨2aも、第1親骨21が受骨3aによって押し上げられて開状態となるとともに、受骨3aと連結骨4とのリンク機構によって第2親骨22が第1親骨21に沿って移動し、第1親骨21の先端から外方に突出する。
反対に、開状態とした傘において下ロクロ13を中棒11の上から下へ移動させると、図6に示すように、親骨2は受骨3によって引き下げられて閉状態となる。また伸縮親骨2aも、第1親骨21が受骨3aによって引き下げられて閉状態となるとともに、受骨3aと連結骨4とのリンク機構によって第2親骨22が第1親骨21に沿って移動し、第2親骨22の先端は第1親骨21の先端よりも上ロクロ12側すなわち第1親骨21の先端よりも内方に収納される。第2親骨22の先端は第1親骨21の先端よりも内方に収納されることによって、親骨2及び伸縮親骨2aの先端を中棒11の周りに不図示のベルトの括り付けやすくなる。
なお、傘を開状態としたときの第1親骨21の先端からの第2親骨22の突出長さ及び傘を閉状態としたときの第2親骨22の先端と第1親骨21の先端との位置関係は、第2親骨22や受骨3a、連結骨4の傘半径方向の長さ及びそれぞれの連結位置(リンク機構)などによって調整可能である。
また、部材の寸法誤差や組み立て誤差を考慮すると連結骨4を伸縮可能な部材として前記の誤差を連結骨4で吸収可能としてもよい。あるいは、連結骨4として例えばワイヤーなどの紐状部材を使用し、傘が閉状態では弛緩し開状態では張力が発生するように取り付けるようにしてもよい。
図1に示すように、親骨2及び第1親骨21には第1傘布51が張り付けられる。また第2親骨22と、第2親骨22の隣に位置する親骨2との間に第2傘布52が張り付けられる。このように2枚の傘布51,52を使用することにより、傘Uが開状態とされて第2親骨22が第1親骨21から外方に突出したときに、第2傘布52の円滑な張り出しが可能となる。また傘布が伸縮可能である場合には、1枚の傘布を親骨2及び伸縮親骨2aに張り付けることも可能となる
2枚の傘布51,52を用いる場合、傘布51と傘布52とが中棒11を中心とした周方向に連続して接合されていてもよい。傘布51と傘布52とが接合されていることにより、傘Uを開いた状態から閉じた状態としたときに傘布52表面の雨粒が傘布51と傘布52との間から傘Uの内部に滴り落ちることが防止される。
傘布51と傘布52とが中棒11を中心とした周方向に連続して接合されていない場合には、傘Uを開いた状態から閉じた状態とする際に傘布52表面の雨粒が傘布51と傘布52との間から傘Uの内部に進入するおそれがある。このような雨粒の傘U内への進入を抑制するためには、傘Uを開閉しようと中棒11を略鉛直状態から傾けた状態とする際に、親骨2,2aの半径方向外方端の中で伸縮親骨2aの半径方向外方端が最も地面に近くなるようにするとよい。伸縮親骨2aの半径方向外方端が最も地面に近くなることによって傘布52に付着していた雨粒は重力作用によって傘Uの半径方向外方向に流れ落ちる。
そこで、傘Uを開閉する場合に、必ず伸縮親骨2aの半径方向外方端が親骨2,2aの半径方向外方端の中で最も地面に近くなるようにするために、開いた状態の傘の平面視において、中棒11を中心として下ハジキ14の係止部141の中棒11からの突出方向と、伸縮親骨2aの中棒11からの突出方向とのなす角度θが180°となるように設定するのが好ましい(図7を参照)。
図8に示すように、通常、使用者は傘Uを開ける際及び閉じる際には下ハジキ14の係止部141が上を向くようにして、すなわち下ハジキ14の係止部141が使用者側を向くようにして、下ロクロ13を操作するので、下ハジキ14の係止部141の中棒11からの突出方向と、伸縮親骨2aの中棒11からの突出方向とのなす角度θが180°に設定すると、傘Uを開ける際及び閉じる際に必ず伸縮親骨2aの半径方向外方端が親骨2,2aの半径方向外方端の中で最も地面に近くなる。これにより、傘布52に付着していた雨粒は重力作用によって傘Uの半径方向外方向に流れ落ちる。
図8〜図10に、上記構成の傘Uに好適に使用される下ロクロ13の実施形態例を示す。図8は傘Uを開閉する際の下ロクロ13と下ハジキ14の係止部141との状態を示す斜視図、図9は傘Uを閉じた状態における下ロクロ13の側面図、図10は傘Uを閉じた状態における下ロクロ13の側断面図である。なお、図9では下ロクロ13の縦溝134、横溝135、ワイヤWが明確になるよう一部の受骨3が描かれていない。
下ロクロ13は、円柱状の把持部13aと、把持部13aの上部に連続して形成された円板状の枢支部13bとを有する。把持部13aと枢支部13bとは、ABS樹脂やポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などの樹脂材料により一体成形されている。そして、下ロクロ13には軸方向に貫通孔133が形成されている。貫通孔133に中棒11が挿通され、下ロクロ13は中棒11に対して摺動可能とされている。把持部13aには、軸方向に長い矩形状の開口部131が形成されている。また開口部131の半径方向外方を所定距離を隔てて覆うようにカバー部132が設けられている。カバー部132は、開口部131の軸方向両端の周縁から半径方向外方に延出した一対の垂直支持部132a,132bと、一対の垂直支持部132a,132bの先端間を接続した押圧部132cとから構成される。一対の垂直支持部132a,132bと押圧部132cの幅は開口部131と幅と略同一に設定され、押圧部132cと開口部131との間の距離は、後述する下ハジキ14の係止部141が開口部131に係止したときに、係止部141の先端が押圧部132cに僅かに接触するか、あるいは僅かに接触しない範囲に設定される。カバー部132は把持部13aと樹脂材料等により一体成形され、押圧部132cは軸方向中央部が外方から内方に向かって押圧されると軸方向中央部が内方に撓み、押圧が解除されると元の状態に戻る動きをする。
枢支部13bは把持部13aよりも大径の円板形状であって、外周には周方向に等間隔で受骨3,3aの本数に対応した複数の縦溝134が形成され、またそれらの縦溝134を軸方向略中央を横断して周方向全体に横溝135が形成されている。それぞれの縦溝134には受骨3,3aの基端が挿入される。受骨3,3aの基端には軸孔31が形成されている。受骨3,3aの基端の枢支部13bへの連結は、各々の受骨3,3aの軸孔31にワイヤWが挿通され、ワイヤWの両端を撚り結合するとともにワイヤWを横溝135に格納することによって行われる。これにより受骨3,3aは枢支部13bに揺動可能に連結される。
図10に示すように、下ハジキ14は「く」に屈曲した金属製の板バネであって、一方端部が半径方向外方に拡がった係止部141とされている。下ハジキ14は、中棒11の下部に形成された軸方向に長い開口部15から係止部141が外方に突出し、下ハジキ14の他方端と屈曲部とがそれぞれ中棒11の内壁に当接するように中棒11内に配置される。これにより下ハジキ14の係止部141は外方から内方に向かって外力が加わると中棒11内に没し、外力が解除されると外方に突出した元の状態に戻る。係止部141の下面が下ロクロ13の上方への移動を阻止する係止面となる。
中棒11に沿って下ロクロ13を下方に摺動させて傘を閉じる際、下ロクロ13の下端が下ハジキ14の係止部141に接触すると、下ロクロ13の貫通孔133の内周面に押圧されて係止部141は中棒11の開口部15内に没する。そして、下ロクロ13がさらに下方に摺動して下ロクロ13の開口部131が下ハジキ14の係止部141の位置に達すると、係止部141は弾発力によって中棒11の開口部15及び下ロクロ13の開口部131から外方に突出する。これにより、係止部141の係止面が下ロクロ13の開口部131の下内面に当接し閉傘状態が維持される。
一方、閉傘状態から開傘状態にする場合には、下ロクロ13の押圧部132cに力を加えて下ハジキ14の係止部141を中棒1の開口部15内に押し入れる。これにより、係止部141の係止面と下ロクロ13の開口部131の下内面との係止が解除されて下ロクロ13は上方へ移動可能となる。下ロクロ13を上方へ移動させると、受骨3,3aによって親骨2,2aが引き上げられて次第に傘Uは開かれる。そして、不図示の上ハジキで下ロクロ13が係止されて傘Uの開傘状態が維持される。なお、上ハジキ(不図示)は、下ハジキ14と略同形状であって、下ハジキ14とは上下逆にして中棒11の上部に埋め込まれている。
このような下ロクロ13と下ハジキ14の構造において重要なことは、枢支部13bの伸縮親骨2aに連結した受骨3aの基端の連結位置と、把持部13aの開口部131の位置とが周方向に180°隔たった位置としていることである。これにより、傘Uを開閉する場合に伸縮親骨2aの半径方向外方端が親骨2,2aの半径方向外方端の中で最も地面に近くなるようになる。
以上の説明のように、本発明の傘では、傘を開閉する動作に伴って伸縮親骨2aが伸縮するので、利用者は親骨を伸縮させるための特別の動作を行う必要がなく利便性に優れる。
以上説明した実施形態の傘では、伸縮する親骨は1本であったがこれに限定されるものではなく、2本以上の親骨が伸縮可能としても構わない。あるいはすべての親骨が伸縮可能としてもよい。親骨の伸縮機構は前記実施形態と同様である。また、上述の実施形態では親骨2,2aの本数は8本であったがこれに限定されるものではなく、9本以上あるいは7本以下であっても勿論構わない。
また、下ロクロ13は手動により移動させてもよいし、バネなどによって移動させてもよい。
本発明に係る傘は、傘を開くと、複数の親骨の少なくとも一本の親骨が傘の半径方向外方に伸び出すので、例えば雨傘の場合には足元や腕、肩、背中などが濡れることが有効に防止される。また傘を閉じると、傘の半径方向外方に伸び出した親骨が元の状態に戻るので、骨の関節を折ることなく親骨を簡単にまとめることができ有用である。
U 傘
2 親骨
2a 伸縮親骨
3 受骨
3a 受骨
4 連結骨
6 連結部材
7 支持部材
W ワイヤ
11 中棒
12 上ロクロ
13 下ロクロ
13a 把持部
13b 枢支部
14 下ハジキ
15 開口部
21 第1親骨
22 第2親骨
131 開口部
132 押圧部
133 貫通孔
134 縦溝
135 横溝
141 係止部

Claims (6)

  1. 中棒と、
    前記中棒の上端部に固定された上ロクロと、
    前記中棒に移動可能に取り付けられた下ロクロと、
    上ロクロに揺動可能に一方端が連結された複数の親骨と、
    前記複数の親骨の中途部に一方端が揺動可能に連結され、他方端が下ロクロに揺動可能に連結された複数の受骨と、
    を備えた傘であって、
    前記親骨の少なくとも1本が、第1親骨と、第1親骨に沿って移動可能な第2親骨とを備える伸縮親骨で、
    第1親骨の一方端が上ロクロに揺動可能に連結され、
    前記受骨の一方端が第2親骨に揺動可能に連結され、
    前記受骨の中途部と前記第1親骨の中途部との間に連結骨が揺動可能に連結され、
    上ロクロに接近する方向に下ロクロが移動すると、第1親骨に沿って第2親骨が傘半径方向外方に移動し第1親骨の先端から突出することを特徴とする傘。
  2. 前記受骨の一方端が、第2親骨の傘半径方向内方側の端部に連結している請求項1記載の傘。
  3. 第1親骨及び第2親骨を有さない通常の親骨を少なくとも1本有し、
    前記通常の親骨と前記伸縮親骨の第1親骨との間に張り付けられる第1傘布と、
    前記伸縮親骨の隣りに位置する前記通常の親骨と前記伸縮親骨の第2親骨との間に張り付けられる第2傘布と、
    を備える請求項1又は2に記載の傘。
  4. 上ロクロから離れる方向に下ロクロが移動して傘が閉じられた状態になると、第2親骨の先端が第1親骨の先端よりも上ロクロ側に位置する状態となる請求項1〜3のいずれかに記載の傘。
  5. 前記中棒から弾発的に外方に突出する係止部を有する下ハジキを前記中棒の下部に備え、
    前記中棒から外方に突出した前記係止部が下ロクロに接触することによって下ロクロを係止して閉傘状態を維持し、
    開いた状態の傘の平面視において、前記中棒を中心として前記係止部の前記中棒からの突出方向と、前記伸縮親骨の前記中棒からの突出方向とのなす角度が180°である請求項1〜4のいずれかに記載の傘。
  6. 前記請求項5に記載の傘に使用される下ロクロであって、
    下ハジキの係止部が係止可能な開口部を有する柱状の把持部と、
    前記把持部の上部に一体成形され、前記複数の受骨の基端が揺動可能に連結される枢支部とを有し、
    前記把持部と前記枢支部とには前記中棒が挿通する貫通孔が形成され、
    前記枢支部における前記伸縮親骨に連結する受骨の基端の連結位置と、前記把持部の前記開口部の位置とが周方向に180°隔たっていることを特徴とする下ロクロ。
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