JP3075243U - キックスケータの折りたたみ定位装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、キックスケータのコントロールハ
ンドルを簡単に折りたためるようにすることを課題とす
る。 【解決手段】 前方のコントロールハンドル１１と下方
のスケートボード１２との間に、連結ロッド２０及び連
結ベース３０が設けてある。スケートボード１２を使用
していない場合、スケートボード１２は前方のコントロ
ールハンドル１１に向かって折りたたまれ、簡単に収納
及び携帯が出来る。連結ベース３０には、中心穴３１及
び円弧状の長穴３２が形成してある。連結ロッド２０が
中心穴３１に回動可能に連結してある。連結ロッド２０
には、円弧状長穴３２と相対する位置に、軸部材４０、
定位カバー５０、パッキングベース６０、固定ボタン７
０、ばね部材８０等で構成した定位装置が設けてある。
円弧状長穴３２の両端に、円錐形のリミットホール３３
が形成してある。固定ボタン７０の切り替えによって、
定位カバー４１，５０が連動して、内側に変位して係合
し、外側へ向かって変位して、円錐形のリミットホール
３３から抜け出して、便利及び安全の効果を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はキックスケータの改良した折りたたみ定位装置に関する。

【０００２】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、請求項１の考案は、前方のコントロールハンドル １１と下方のスケートボード１２との間に、連結ロッド２０及び連結ベース３０ が設け、連結ベース３０には、中心穴３１及び円弧状の長穴３２が形成してある 。連結ロッド２０が中心穴３１に回動可能に連結してあり、連結ロッド２０には 、円弧状長穴３２と相対する位置に、軸部材４０、定位カバー５０、パッキング ベース６０、固定ボタン７０、ばね部材８０等で構成した定位装置が設けてあり 、円弧状長穴３２の両端に、円錐形のリミットホール３３が形成してあり、固定 ボタン７０の切り替えによって、定位カバー４１，５０が連動して、内側に変位 して係合し、外側へ向かって変位して、円錐形のリミットホール３３から抜け出 すようにしたものである。

【０００３】

【考案の実施の形態】

図１は本考案の一実施例になるキックスケータ１０を示す。キックスケータ１ ０は、前方のコントロールハンドル１１と下方のスケートボード１２との間に、 連結ロッド２０及び連結ベース３０が設けてある。

【０００４】 図２は連結ロッド２０と連結ベース３０との連結部分を分解して示す。図２に 示すように、連結ベース３０には、中心穴３１及び円弧状の長穴３２が形成して ある。円弧状長穴３２の両端に、比較的大きい円錐形のリミットホール３３が形 成してある。連結ロッド２０には、上記の中心穴３１及びリミットホール３３に 相対する位置に、上側軸穴２１及び下側軸穴２２が形成してある。軸部材２３が 、連結ベース３０の中心穴３１及び連結ロッド２０の下側軸穴２２を通してＣ形 ロックリング２４で固定してあり、連結ロッド２０と連結ベース３０とは、軸部 材２３を中心に回動されて、閉まった状態又は開いた状態を形成する。連結ロッ ド２０の上側軸穴２１には、軸部材４０、定位カバー５０、パッキングベース６ ０、固定ボタン７０、ばね部材８０等で構成した定位装置が設けてある。

【０００５】 軸部材４０の一端には、円錐形状の定位カバー４１がねじで固定してある。定 位カバー４１の円錐の形状及び大きさは、円錐形のリミットホール３３の円錐に 対応する。軸部材４０の他端には、定位カバー４１及びパッキングベース６０が 変位可能に嵌合してある。軸部材４０の直径は、円弧状の長穴３２と対応する。 よって、軸部材４０は、円弧状の長穴３２の内部を滑って移動する。軸部材４０ の他端には、固定ボタン７０を支持するための軸穴４２及びばね部材８０を掛け 止めするフック穴４３が形成してあり、且つ、パッキングベース６０が回転しな いようにするための小判形状断面を形成する上下の面４４が形成してある。

【０００６】 定位カバー５０は、円錐形のリミットホール３３に対応する円錐部５１を有し 、且つ、中心に一つの軸穴５２を貫通して有し、軸穴５２を軸部材４０に滑るよ うに嵌合してある。

【０００７】 パッキングベース６０は、中心に、上記軸部材４０の他端の面４４によって形 成してある小判形状断面部分と嵌合する貫通穴６１が形成してある。パッキング ベース６０の外側の面には、縦に延びている凹溝６２及び二つの水平のガイド溝 ６３が形成してある。

【０００８】 固定ボタン７０は、ある側にスイングハンドル７１が設けてあり、別の側に円 弧形状ピボットラグ７２を有する。円弧形状ピボットラグ７２には、その中心か らずれた位置に偏心軸穴７３が形成してある。固定ボタン７０は、偏心軸穴７３ 及び軸部材４０の軸穴４２に通してある貫通ピン７４によって、回動可能に支持 されている。固定ボタン７０が貫通ピン７４を中心として引いて動かすことで、 貫通ピン７４に対する円弧形状ピボットラグ７２の円弧面７５までの間の距離が 徐々に短くなり、又は、徐々に長くなる。

【０００９】 固定ボタン７０をきつく締め付けた場合には、徐々に遠くなる円弧面７５が、 パッキングベース６０及び定位カバー５０を押す。逆に、固定ボタン７０を引い た場合には、徐々に近くなる円弧面７５が、パッキングベース６０及び定位カバ ー５０を緩める。

【００１０】 また、固定ボタン７０は、徐々に遠くなる円弧面７５の端に、相対して定位凸 部７６が形成してある。この定位凸部７６が、パッキングベース６０のガイド溝 ６３に沿って移動し、凹溝６２に嵌合して固定される。

【００１１】 また、固定ボタン７０の縁の貫通穴７７に、ロッド７８が固定してある。ロッ ド７８は、ばね部材８０の一端を掛け止めるのに利用される。

【００１２】 ばね部材８０は、一端を、固定ボタン７０のロッド７８に係止され、他端をフ ック穴４３に係止されている。よって、固定ボタン７０を締め付ける場合に、適 切な締める程度が得られる。

【００１３】 上記の各部品が組み合わされて、キックスケータ１０の改良された折り畳み定 位装置が提供される。

【００１４】 図３及び図４に示すように、キックスケータ１０の使用者が固定ボタン７０の ハンドル７１を引く操作を行うと、軸部材４０の一端に固定してある円錐形状の 定位カバー４１及び軸部材４０の他端の可動の定位カバー５０の円錐部５１が円 弧状長穴３２との係合関係から離れて、軸部材４０はリミットホール３３の中を 滑る。よって、前方のコントロールハンドル１１と下方のスケートボード１２と が折りたたまれて一体となって固定される目的が達成される。

【００１５】 図５及び図６は、固定状態を示す。固定ボタン７０をきつく締め付けると、徐 々に遠くなる円弧面７５がパッキングベース６０及び定位カバー５０を押し、軸 部材４０の一端に固定してある円錐形状の定位カバー４１及び軸部材４０の他端 の可動の定位カバー５０の円錐部５１がリミットホール３３と係合する関係が回 復される。

【００１６】 図７はキックスケータ１０の側面図である。固定ボタン７０の上に、定位凸点 ７６が形成してある。固定ボタン７０を締め付けた場合、定位凸点７６がパッキ ングベース６０のガイド溝６３に沿って凹溝６２に嵌合して固定される。また、 固定ボタン７０及び軸部材４０の間に掛けてあるばね部材８０を利用して係止す る効果が増加する。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、本願の請求項１の考案は、請求項１の考案は、前方のコ ントロールハンドルと下方のスケートボードとの間に、連結ロッド及び連結ベー スが設け、連結ベースには、中心穴及び円弧状の長穴が形成してある。連結ロッ ドが中心穴に回動可能に連結してあり、連結ロッドには、円弧状長穴と相対する 位置に、軸部材、定位カバー、パッキングベース、固定ボタン、ばね部材で構成 した定位装置が設けてあり、円弧状長穴の両端に、円錐形のリミットホールが形 成してあり、固定ボタンの切り替えによって、定位カバーが連動して、内側に変 位して係合し、外側へ向かって変位して、円錐形のリミットホールから抜け出す ようにしたものであるため、キックスケータを使用するときにはコントロールハ ンドルと下方のスケートボードとを開いた状態にしっかりと固定することが出来 、キックスケータを使用しない場合には、スケートボードがコントロールハンド ルに対して折りたたまれた状態にしっかりと固定することが出来、安全に収納及 び携帯が出来るようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のキックスケータの斜視図で
ある。

【図２】図１のキックスケータのハンドルの連結部分の
分解斜視図である。

【図３】図１のキックスケータを折りたたむ状態の側面
図である。

【図４】図１のキックスケータを折りたたむ操作を説明
する図である。

【図５】図１のキックスケータのハンドルを固定した状
態の側面図である。

【図６】図１のキックスケータのハンドルを固定する操
作を説明する図である。

【図７】図１のキックスケータの側面図である。

【符号の説明】

１ キックスケータ １１ コントロールハンドル １２ スケートボード ２０ 連結ロッド ２１ 上側軸穴 ２２ 下側軸穴 ２３ 軸部材 ３０ 連結ベース ３１ 中心穴 ３２ 円弧状の長穴 ３３ 円錐形のリミットホール ４０ 軸部材 ４１ 円錐形状の定位カバー ５０ 定位カバー ６０ パッキングベース ６１ 貫通穴 ６２ 縦に延びている凹溝 ６３ ガイド溝 ７０ 固定ボタン ７１ スイングハンドル ７２ 円弧形状ピボットラグ ７３ 偏心軸穴 ７４ 貫通ピン ７５ 円弧面 ７６ 定位凸部 ８０ ばね部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前方のコントロールハンドル（１１）と
   下方のスケートボード（１２）との間に、連結ロッド
   （２０）及び連結ベース（３０）が設けてあり、 連結ベース（３０）には中心穴（３１）及び円弧状の長
   穴（３２）が形成してあり、円弧状長穴（３２）の両端
   に円錐形のリミットホール（３３）が形成してあり、連
   結ロッド（２０）には上記の中心穴（３１）及びリミッ
   トホール（３３）に相対する位置に上側軸穴（２１）及
   び下側軸穴（２２）が形成してあり、軸部材（２３）
   が、連結ベース（３０）の中心穴（３１）及び連結ロッ
   ド（２０）の下側軸穴（２２）を通してＣ形ロックリン
   グ（２４）で固定してあり、連結ロッド（２０）と連結
   ベース（３０）とは、軸部材（２３）を中心に回動され
   て、閉まった状態又は開いた状態を形成し、 連結ロッド（２０）の上側軸穴（２１）には、軸部材
   （４０）、定位カバー（５０）、パッキングベース（６
   ０）、固定ボタン（７０）、ばね部材（８０）で構成し
   た定位装置が設けてあり、 軸部材（４０）の一端には円錐形状の定位カバー（４
   １）がねじで固定してあり、定位カバー（４１）の円錐
   の形状及び大きさは円錐形のリミットホール（３３）の
   円錐に対応し、軸部材（４０）の他端には定位カバー
   （４１）及びパッキングベース（６０）が変位可能に嵌
   合してあり、軸部材（４０）の直径は円弧状の長穴（３
   ２）と対応し、軸部材（４０）は、円弧状の長穴（３
   ２）の内部を滑って移動し、軸部材（４０）の他端には
   固定ボタン（７０）を支持するための軸穴（４２）及び
   ばね部材（８０）を掛け止めするフック穴（４３）が形
   成してあり、且つ、パッキングベース（６０）が回転し
   ないようにするための小判形状断面を形成する上下の面
   （４４）が形成してあり、 定位カバー（５０）は円錐形のリミットホール（３３）
   に対応する円錐部（５１）を有し、且つ、中心に一つの
   軸穴（５２）を貫通して有し、軸穴（５２）を軸部材
   （４０）に滑るように嵌合してあり、 パッキングベース（６０）は中心に上記軸部材（４０）
   の他端の面（４４）によって形成してある小判形状断面
   部分と嵌合する貫通穴（６１）が形成してあり、パッキ
   ングベース（６０）の外側の面には縦に延びている凹溝
   （６２）及び二つの水平のガイド溝（６３）が形成して
   あり、 固定ボタン（７０）は、一の側にスイングハンドル（７
   １）が設けてあり、別の側に円弧形状ピボットラグ（７
   ２）を有し、円弧形状ピボットラグ（７２）にはその中
   心からずれた位置に偏心軸穴（７３）が形成してあり、
   固定ボタン（７０）は偏心軸穴（７３）及び軸部材（４
   ０）の軸穴（４２）に通してある貫通ピン（７４）によ
   って回動可能に支持されており、固定ボタン（７０）が
   貫通ピン（７４）を中心にして引いて動かすことで、貫
   通ピン（７４）に対する円弧形状ピボットラグ（７２）
   の円弧面（７５）までの間の距離が徐々に短くなり、又
   は、徐々に長くなる形状であり、 固定ボタン（７０）をきつく締め付けた場合には、徐々
   に遠くなる円弧面（７５）が、パッキングベース（６
   ０）及び定位カバー（５０）を押し、逆に、固定ボタン
   （７０）を引いた場合には、徐々に近くなる円弧面（７
   ５）が、パッキングベース（６０）及び定位カバー（５
   ０）を緩め、且つ、徐々に遠くなる円弧面（７５）の端
   に、相対して定位凸部（７６）が形成してあり、この定
   位凸部（７６）が、パッキングベース（６０）のガイド
   溝（６３）に沿って移動し、凹溝（６２）に嵌合して固
   定してあり、且つ、固定ボタン（７０）の縁の貫通穴
   （７７）に、ばね部材（８０）の一端を掛け止めるのに
   利用されるロッド（７８）が固定してあり、 ばね部材（８０）は、一端を、固定ボタン（７０）のロ
   ッド（７８）に係止され、他端をフック穴（４３）に係
   止されており、固定ボタン（７０）を締め付ける場合
   に、適切な締める程度が得られる構成としたキックスケ
   ータの折りたたみ定位装置。