JP3154601U - 間仕切り装置の取っ手 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作框の操作時には取っ手の把持部と操作框との間隔を確保しながら、取っ手及び操作框の無用な大型化を防止して美観の向上を図り得る間仕切り装置の取っ手を提供する。【解決手段】操作框3の側面に設けられた取っ手6の操作により、蛇腹状に伸縮する間仕切り部材を引き出し、あるいは畳み込み可能とした間仕切り装置において、取っ手6を平行四節リンクで構成して、該取っ手6の把持部9を操作框3に対し平行状態を維持しながら接離可能とした。【選択図】図2

Description

この考案は、アコーデオンカーテンや折戸等の間仕切り装置の取っ手に関するものである。
アコーデオンカーテンは、蛇腹状に伸縮可能としたカーテン生地を壁面間で引き出し、あるいは一方の壁面側に畳み込んで、室内空間を適宜に区画するものである。カーテン生地の引き出し操作及び畳み込み操作は、例えば操作框に設けられた取っ手を把持して同移動框をハンガーレールに沿って移動させることにより行われる。
このようなアコーデオンカーテンでは、操作框を全閉状態まで引き出したとき、取っ手が壁面等に近接して位置するので、取っ手を握り辛いという問題点がある。
特許文献1には、走行棹に取っ手を水平方向に回動可能に支持して操作性及び収納性を向上させる構成が開示されている。
特許文献2には、水平取っ手を開き戸に対し弾性変形可能として壁の損傷を防止する構成が開示されている。
特許文献3には、引き戸の取っ手を開閉方向と平行に回動させて、操作力の軽減及び全閉時の戻りを防止する構成が開示されている。
実公平6−36199号 特開2004−201729号 特開2003−214010号
上記のようなアコーデオンカーテンでは、美観を向上させるために、操作框及び取っ手を小型化することが望ましい。
しかし、取っ手の把持部と操作框との間隔が狭いと、全閉時には取っ手と壁面との間隔も狭いため、取っ手を把持しにくくなる。
そこで、取っ手の把持部を把持し易くするために、その把持部と操作框との間隔を十分に確保すると、取っ手が大型化して美観上好ましくないとともに、カーテン生地を畳み込んだとき、取っ手と蛇腹状に畳まれるカーテン生地とが干渉するという問題点がある。
また、操作框が小型化されているため、不操作時に取っ手を操作框に収納する構成を採用することもできない。
この考案の目的は、操作框の操作時には取っ手の把持部と操作框との間隔を確保しながら、取っ手及び操作框の無用な大型化を防止して美観の向上を図り得る間仕切り装置の取っ手を提供することにある。
請求項1では、操作框の側面に設けられた取っ手の操作により、蛇腹状に伸縮する間仕切り部材を引き出し、あるいは畳み込み可能とした間仕切り装置において、前記取っ手を平行四節リンクで構成して、該取っ手の把持部を前記操作框に対し平行状態を維持しながら接離可能とした。
請求項2では、前記操作框に一対の基台部を取着し、前記基台部に一対のアームの基端部をそれぞれ回動可能に支持し、前記把持部の両端部を前記各アームの先端部に回動可能に連結して平行四節リンクを構成した。
請求項3では、前記アームは、前記基台部から水平方向に延びる状態から上方へ向かってのみ回動可能とした。
請求項4では、前記アームには、該アームを水平方向及び垂直方向にのみ保持する保持手段を備えた。
請求項5では、前記保持手段は、前記基台部に設けたカム部と、前記アーム内に移動可能に支持されて前記カム部に当接する押圧部材と、前記アームを支点として前記押圧部材を前記カム部に押圧するコイルスプリングとを備えた。
請求項6では、前記アームは、その先端が前記操作框が当接する柱面から遠ざかる方向に斜めに延びるように前記基台部に支持した。
請求項7では、前記把持部には、該把持部を前記操作框に沿って畳み込むとき、前記アームを収容する凹部を備えた。
本考案によれば、操作框の操作時には取っ手の把持部と操作框との間隔を確保しながら、取っ手及び操作框の無用な大型化を防止して美観の向上を図り得る間仕切り装置の取っ手を提供することができる。
アコーデオンカーテンを示す平面図である。 (a)(b)は第一の実施形態を示す構成図である。 (a)(b)は第一の実施形態の動作を示す説明図である。 (a)(b)は第一の実施形態の動作を示す説明図である。 第二の実施形態を示す正面図である。 第二の実施形態の動作を示す正面図である。 第二の実施形態の動作を示す正面図である。
(第一の実施形態)
以下、この考案を具体化したアコーデオンカーテンの取っ手の第一の実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すアコーデオンカーテンは、パンタグラフ状に伸縮する骨組み1の前後両側に表面材2が取着されて間仕切り部材が構成され、その骨組み1の一端の支軸1aに操作框3が相対回動可能に取着され、他端の支軸1bに固定框4が相対回動可能に取着されている。
前記固定框4は壁面5に固定され、前記操作框3の前後両面における上下方向中央部には取っ手6が取着されている。
前記骨組み1は複数のランナーを介してハンガーレール(図示しない)に移動可能に吊下支持され、取っ手6を操作することにより、図1に示すように操作框3が対向する柱面15に当接している状態から固定框4近傍までの範囲でハンガーレールに沿って移動操作可能となっている。そして、操作框3の移動操作により、間仕切り部材が伸縮される。
次に、前記取っ手6の具体的構成を説明する。図2に示すように、取っ手6は前記操作框3に所定間隔を隔てて固定される基台部7a,7bにアーム8a,8bの基端部が回動可能に支持されている。また、図2(b)に示すように、アーム8a,8bはその先端が柱面15から遠ざかるように、基台部7a,7bに対し斜めに支持されている。
前記アーム8a,8bの先端部は、把持部9の上下両端部に回動可能に支持され、両アーム8a,8bが互いに平行となる状態を維持しながら回動するようになっている。従って、アーム8a,8bと把持部9とで、平行四節リンクが構成されている。
前記アーム8aにはその長手方向に収容溝10が設けられ、その収容溝10内にコイルスプリング11が配設されている。前記コイルスプリング11の一端は収容溝10の側壁に当接し、他端はL型の押圧部材12に当接している。
前記アーム8aの基端部は、前記基台部7aに設けられた断面方形のカム部13に回動可能に支持され、図2(a)に示すように、前記アーム8a,8bが水平方向に延びるとき、前記押圧部材12はコイルスプリング11の付勢力によりカム部13の側面に押圧されている。
そして、図3(a)に示すように、アーム8a,8bが上方へ45度回転されると、押圧部材12はカム部13の角部に乗り上げてコイルスプリング11が圧縮され、さらにアーム8a,8bが同方向へ回動されると、図4(a)に示すように、押圧部材12がカム部13の上面に当接する状態となる。従って、コイルスプリング11、押圧部材12及びカム部13により、アーム8aを水平方向あるいは垂直方向に保持する保持手段が構成される。
前記把持部9の上下両端部には、前記アーム8a,8bを収容可能とした凹部14が形成され、図4(a)に示すように、アーム8a,8bが垂直方向に回動されると、そのアーム8a,8bが凹部14内に収容されるようになっている。
また、把持部9の上端は前記アーム8aの先端部を覆うように湾曲しているので、図2(a)に示すようにアーム8a,8bが水平方向に延びる状態からさらに下方へ回動することはできないようになっている。
次に、上記のように構成された取っ手6の動作を説明する。
操作框3を移動操作する時には、図4(a)に示す状態から把持部9を下方へ引いてアーム8a,8bを回動させる。すると、図2(a)(b)に示すように、アーム8a,8bが水平方向に延びる状態まで回動される。この状態では、把持部9が操作框3から離れた状態となり、把持部9を確実に掴んで操作框3の移動操作を行うことができる。
操作框3を所望位置まで移動操作した後は、把持部9を上方へ押し上げて、アーム8a,8bを上方へ回動させる。このとき、図3(a)に示す状態では押圧部材12がカム部13の角部に乗り上げてコイルスプリング11が圧縮され、さらにアーム8a,8bを同方向へ回動させると、押圧部材12が角部を乗り越え、コイルスプリング11の付勢力により押圧部材12がカム部13の上面に当接する状態に保持される。
すると、把持部9は、図3(b)に示す状態から図4(b)に示すように、操作框3の側面に近接する状態に保持される。
上記のように構成されたアコーデオンカーテンの取っ手6では、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)取っ手6を操作することにより操作框3を移動させて、アコーデオンカーテンをハンガーレールに沿って引き出し、あるいは畳み込むことができる。
(2)操作框3を移動操作するとき、把持部9を下方へ引いてアーム8a,8bを下方へ回動させることにより、アーム8a,8bを回動させて、把持部9と操作框3との間隔を拡げることができる。従って、把持部9を握り易くなり、操作框3の移動操作を容易に開始することができる。
(3)操作框3が柱面15に当接している状態から、間仕切り部材を畳み込むとき、把持部9と操作框3との間隔を拡げると、把持部9が柱面15から離れる方向に移動するため、把持部9を握り易くなり、操作框3の移動操作を容易に開始することができる。
(4)操作框3の移動操作を終了した後は、把持部9を上方へ押し上げてアーム8a,8bを上方へ回動させることにより、把持部9と操作框3との間隔を縮小することができる。従って、取っ手6の不操作時には取っ手6を操作框3に近接する位置に畳み込んで美観の向上を図ることができる。
(5)取っ手6を操作框3内に収納することなく畳み込むことができるので、操作框3の大型化を防止することができる。
(6)把持部9を上方へ押し上げて取っ手6を畳み込むようにしたので、操作者が把持部9を意図的に上方へ押し上げない限り、取っ手6を畳み込むことはできない。従って、把持部9とアーム8a,8bとの間に指を挟むおそれはない。
(7)把持部9を操作框3に向かって畳み込むとき、アーム8a,8bを凹部14に収容することができる。従って、取っ手6を畳み込むとき、アーム8a,8bの露出を防止して、美観を向上させることができる。
(第二の実施形態)
図5〜図7は、第二の実施形態を示す。前記実施形態は、アーム8a,8bを上方へ回動させて把持部9を操作框3に近接する位置に畳み込むようにしたが、この実施形態はアームを下方へ回動させて把持部を畳み込むようにしたものである。前記実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明する。
この実施形態は、基台部7a,7b、アーム8a,8b及び把持部9からなる取っ手を前記第一の実施形態に対し、上下方向に逆方向に取着したものである。従って、図5に示すように把持部9を引き出した状態から、把持部9を下方へ引いてアーム8a,8bを下方へ回動させると、図6に示す状態を経て、図7に示すように把持部9が操作框3に近接する位置に畳み込まれる。
また、図7に示す状態から、把持部9を上方へ押し上げれば、アーム8a,8bが上方へ回動されて、把持部9が操作框3から離間する。
このような構成により、操作框3の移動操作時及び把持部9の畳み込み時には、第一の実施の形態と同様な作用効果を得ることができる。
上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・前記各実施形態の取っ手を折り戸の取っ手として使用してもよい。
・把持部9を畳み込んだ状態で、磁石により保持可能とすれば、コイルスプリング11及び押圧部材12を省略してもよい。
3…操作框、6…取っ手、7a,7b…基台部、8a,8b…アーム、9…把持部、11…保持手段(コイルスプリング)、12…保持手段(押圧部材)、13…保持手段(カム部)、15…柱面。

Claims (7)

  1. 操作框の側面に設けられた取っ手の操作により、蛇腹状に伸縮する間仕切り部材を引き出し、あるいは畳み込み可能とした間仕切り装置において、
    前記取っ手を平行四節リンクで構成して、該取っ手の把持部を前記操作框に対し平行状態を維持しながら接離可能としたことを特徴とする間仕切り装置の取っ手。
  2. 前記操作框に一対の基台部を取着し、前記基台部に一対のアームの基端部をそれぞれ回動可能に支持し、前記把持部の両端部を前記各アームの先端部に回動可能に連結して平行四節リンクを構成したことを特徴とする請求項1記載の間仕切り装置の取っ手。
  3. 前記アームは、前記基台部から水平方向に延びる状態から上方へ向かってのみ回動可能としたことを特徴とする請求項2記載の間仕切り装置の取っ手。
  4. 前記アームには、該アームを水平方向及び垂直方向にのみ保持する保持手段を備えたことを特徴とする請求項2又は3記載の間仕切り装置の取っ手。
  5. 前記保持手段は、
    前記基台部に設けたカム部と、
    前記アーム内に移動可能に支持されて前記カム部に当接する押圧部材と、
    前記アームを支点として前記押圧部材を前記カム部に押圧するコイルスプリングと
    を備えたことを特徴とする請求項4記載の間仕切り装置の取っ手。
  6. 前記アームは、その先端が前記操作框が当接する柱面から遠ざかる方向に斜めに延びるように前記基台部に支持したことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の間仕切り装置の取っ手。
  7. 前記把持部には、該把持部を前記操作框に沿って畳み込むとき、前記アームを収容する凹部を備えたことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の間仕切り装置の取っ手。
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