JP2019017958A - 装身具用連結具 - Google Patents
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Abstract
Description
先行技術文献において、連結部材は、先端部にC字状掛合部片(フック部)を一体的に有する本体と、本体と回動可能に取り付けられた回動体と、この回動体を閉位置に向けて付勢するバネによって構成されている。この回動体は、中間部に押動操作部を有し、この押動操作により、前記本体のC字状掛合部片(フック部)の開口部を開閉させることが可能であり、開口させた際に、被連結部材を着脱させる仕組みである。
また、係合プロセス・係合解除プロセスの改善により、係合・係合解除をスムーズに行うことが出来るようになる。
本体2にはフック部2bが設けられており、フック部2bの外縁と掛合部と外側ガイド部3dにより、差込口8aが形成される。
また、フック部2bの内側面と掛合部と内側ガイド部3cにより、内部空間8bが形成される。
外側ガイド部3dは、係止具4が差込口8aに当たることの出来る範囲を拡張させる役割をする。また、係止具4が差込口8aに至る差込角度の自由度を向上させる。さらに、滑らかな曲面により、スムーズに係止具4を内部空間8bに移行させることが出来る。
連結環7xは、本体2の接続部2kと接続され、連結環7yは、本係止具4の接続部4kと接続されている。
<本体>
図4で示すように、本体2は全体として略S字型の形状をしており、図の上方にフック部2bを備えている。フック部2bは、なめらかに変化する曲線を備えている。フック部2bの先端には先端部2aを備えている。図の下方に基端部2dを備えている。線状の装身具と繋がる接続部が基端部のさらに下方に形成されている。
図6で示すように、回動体3は、全体として略L字型の形状である。基端部3bの近傍に軸支孔3fが形成されている。基端部3b近傍から先端部3aへ緩やかに細くなって伸びている。弾性部材5を収納可能な収納部3gが形成されている。
回動体の周面に、ゆるやかな曲面が係止具4を案内するガイド部として形成されており、本体2と掛合する位置を堺にして、内側ガイド部3cと外側ガイド部3dに分かれる。
図23と図24においては、外側ガイド部3d近傍に係止具4を一時的に支持可能な仮凹部3hが形成されている。
図9で示すように、係止具4の先端部4aの側面はフラットな場合もあり、図10で示すように、係止具4の先端部4aの側面は先の尖った形状(先鋭形状)になっている場合もある。先鋭形状の場合には、係止具4を差込口8aに押し当てたときに、係止具4が内部空間8bに入り込みやすくなる。
その他、係止具4が星形の形状である場合でも、サイド凹部の役割を果たすことが可能である。
弾性部材5は、金属素材のねじりばね(トーションバネ)を用いている。これ以外にも、板バネや弾性を有する合成樹脂やゴムなどでも代替が可能である。
板バネを複数層に折り畳んだ形状のバネ(上下に伸びるバネ)を利用することも可能である。
金属素材の長さの短い棒状タイプのピンを用いている。ピンを用いずに、本体2と回動体3の軸支孔に代わり、凹凸形状を持たせたダボにより本体2と回動体3を回動可能に連結させることが可能である。
接続部材9はこれまで示した形状と同様である為、図示を省略しているが、接続部材9には、様々なタイプのものが考えられる。一例として、本体2と回動体3と弾性部材4と同様の形状・機能を備えたものが、もう一個あった場合を想定している。
同様の形状・機能を備えたものを、本体2’のように、「’」と付けて表記する。線状の装身具の一端を本体2の接続部2kに接続させ、線状の装身具の他端を本体2’の接続部2k’に接続させて、フック部2bとフック部2b’を係合させることが出来る。
係止具4の代替が可能であり、簡単に着脱させることが出来る。これにより使用者の便宜に資する使い道を提供することが可能である。
図17は、本体2のフック部2bの先端近傍に膨張部2iが形成されている。この膨張部2iにより、係止具4が差込口8aに差込まれる角度を適正化させることが可能になる。
図17で示した膨張部2iに、外側ガイド部と同様の機能を持たせることも可能である。言い換えれば、本体2と回動体3の両方の先端部が外側ガイド部として機能させることも有効な手段である。
このような形状であれば、外側に出っ張り部分がなくなる為、装身具用連結具として美観の向上につながる。
<係合プロセス>
図19〜20は、本発明により実現可能な係合プロセスの一例を示す図である。使用者が係止具4のヘッド凹部4eを、差込口8aに突き当てれば、回動体3が下方へ回動する。係止具4を内側ガイド部3cの上に滑動させると、弾性部材5の反発により、係止具4が持ち上げられて、先端部4aがフック内部空間2gへ移行し、本体2と係止具4が係合された状態(連結状態)になる。これにより、押圧操作を必要とせずに、本体2と係止具4を係合させることが簡単に出来る仕組みを提供することが可能である。
本発明における摺動とは、なめらかに移動させること、滑動することを含めた意味である。
図21〜22は、本発明により実現可能な係合解除プロセスの一例を示す図である。使用者が係止具4のヘッド内壁4gを回動体3の内側ガイド部3cおよび外側ガイド部3dに当てて図中の右下方向へ引っ張ると回動体3を回動し、回動角が一定の角度以上になると、係止具のヘッド内壁4gが、回動体の内側ガイド部3cおよび外側ガイド部3dを摺動しつつ、滑るようにして外れる。係止具4を回転させることで簡単に係合解除出来る仕組みを提供することが可能である。
図23〜24は、本発明により実現可能な係合解除プロセスの一例を示す図である。使用者が、係止具のヘッド凹部4eで回動体3を押さえて、回動体3を下方へ回動させると、回動体の内側ガイド部3cと外側ガイド部3dを摺動しながら、外側へ移行してゆく。その際に、弾性部材5の反発力によって、係止具4が持ち上げられて、係合が解除される。回転体3の外側ガイド部3d近傍に仮凹部3hが形成されていると、係止具4の先端部4aが仮凹部3hに一時的に挟まり、弾性部材5の反発力で係止具4を押し上げる力を伝導効率が向上する。係合解除がワンタッチ式で出来る仕組みを提供することが可能である。
図に示していないが、上記の係合解除プロセス以外にも解除させる方法がある。使用者が係止具のヘッド凹部4eで回動体3を押さえて、回動体3を下方へ回動させると、回動体3の内側ガイド部3cと外側ガイド部3dを摺動するようになる。回動体3の先端部3aを越えたところで係合が解除される。係合解除された瞬間にギャップ感が生じる。この感覚により、係合が解除されたことを明確に認識することが可能となり、使用者の便宜に資する使い道を提供することが可能である。
図25〜26はカバー部材10の構造を示しており、図27はカバー部材を取り付けた状態を示した図である。
カバー部材10の周面上に軸支孔10fが形成されている。カバー部材10の基端面10bには、接続部10kが形成されている。
図27では、本体2に接続部2kが形成されていない場合を想定しているが、このカバー部材10を用いて、カバー部材10に形成された接続部10kを活用させて、線状の装身具の一端と連結された連結環7xと接続させることが可能である。
このカバー部材は、プレス加工での製造が可能であり、接続部10kは押出し造形することも可能である。
カバー部材10の形状や大きさなどは自由にアレンジすることが可能であり、カバー部材を用いることで、本体2と回動体3の連結方法のバリエーションが広がる。
図28〜32は、回動体3に遊挿孔3iが形成されており、この遊挿孔3iに本体2を遊挿させた場合における本体2および回動体3の構造を示している。
本発明においては、図1で示す遊挿孔2cが形成されているモデルを基本モデルと称し、図28以降で示す遊挿孔3iが形成されているモデルを変形モデル1と称する。
本体2は、図5と比べて厚さが小さくなっており、回動体3は図7と比べて回動体3の厚みが大きくなっている。
このような形状であれば、本体2を一枚板で製作することも可能であり、加工コストを縮減させることも可能である。
また、回動体3に本体2を遊挿させる遊挿孔3iが形成されていることで、本体2の形状の自由度が高まり、意匠性の向上に繋がる。
本発明において、様々な変形例が考えられるが、その中の一つとして、遊挿孔が形成されていない状態で、本体2と回動体3が積み重なった変形モデルも可能である。ここでは、変形モデル2と称する。
カバー部材10の中に、本体2と回動体3を収納させる構造であれば、ピンを用いた軸支や、凹凸の組み合わせにより枢支させることも可能である。
2 本体
2a 先端部
2b フック部
2c 遊挿孔
2d 基端部
2e 掛合部
2f 軸支孔
2g フック内部空間
2i 膨張部
2k 接続部
3 回動体
3a 先端部
3b 基端部
3c 内側ガイド部
3d 外側ガイド部
3e 掛合部
3f 軸支孔
3g 収納部
3h 仮凹部
3i 遊挿孔
4 係止具
4a 先端部
4b 基端部
4c 挿通孔
4d 接続孔
4e ヘッド凹部
4f サイド凹部
4g ヘッド内壁
4i 突出片
4k 接続部
5 弾性部材
6 ピン
7x 連結環
7y 連結環
8a 差込口
8b 内部空間
9 接続部材
10 カバー部材
10b 基端面
10f 軸支孔
10k 接続部
P 回動点
Claims (6)
- 線状の装身具の一端と他端を結び付ける装身具用部材であって、
本体2と、回動体3と、弾性部材5と、係止具4を備えており、
前記本体2と前記回動体3とは予め定められた回動点Pを中心として相互に回動可能に連結され、
前記弾性部材5は、前記本体2と前記回動体3が相互に開いたときに、前記本体2及び前記回動体3が相互に閉じる方向に前記本体2及び前記回動体3に対して弾性力を作用させるものである装身具用部材において、
前記回動体3には、前記係止具4を内部へ導く外側ガイド部3dが設けられていることを特徴とする装身具用連結具。 - 前記係止具4を滑動可能に案内する内側ガイド部3cが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の装身具用連結具。
- 前記係止具4には、少なくとも一つのサイド凹部4fが設けられている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の装身具用連結具。 - 前記本体2には、前記回動体3を遊挿する遊挿孔2cが形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至3に記載の装身具用連結具。 - 前記回動体3には、前記本体2を遊挿する遊挿孔3iが形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至4に記載の装身具用連結具。 - 前記線状の装身具の一端と連結可能であり、前記本体2の少なくとも一部を覆うカバー部材10を備えることを特徴とする請求項1乃至5に記載の装身具用連結具。
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