JP5502934B2 - オーブン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、製菓、製パン等の調理、焼成加工等において使用されるよう、熱源として例えばガスバーナーを備えたオーブン装置に係り、主として業務用として厨房に設置されたときのオーブン装置自体から生じる調理・加工時の熱気を周囲に発散させず、厨房内の温度上昇を防止して、いわゆる涼厨として快適な作業環境雰囲気に維持できるようにしたオーブン装置に関する。
近時、スーパーマーケット等におけるコーナー、店舗その他では、いわゆる焼き立ての新鮮なパン、菓子等を提供するため、それらの店舗等で設けられている厨房に業務用のガスオーブン装置が据え付けられ、それによって製菓、製パン等の調理、焼成加工が行われている。また、これらの調理、焼成加工等を顧客にそのまま見せることでその購買意欲をそそるようにしている。
このようにして顧客・消費者等に調理、加工状況をアピールするにはガスオーブン装置自体を厨房の奥まったところに据え付けずに、厨房正面に配置するのが効果的であり、ガスオーブン装置自体の前面に配したガラス窓を経て内部の加工状況を覗けるようにしている。ただ、そうするとガスオーブン装置自体から通常では内部に設けてある燃焼ガス機器等の熱源による熱気が周囲に発散されているために、特に前面のガラス窓は耐熱性あるものとされても、ガラス窓自体が相当程度に高熱となることでガスオーブン装置の前方では高温雰囲気に晒されることになる。
また、このようにガスオーブン装置前面の内部視認用のガラス窓が熱せられて高温雰囲気になることは、ガスオーブン装置が厨房内に据え付けられていることで、厨房内で調理作業等を行う料理人等の作業員にとってもその作業環境は好ましいものではない。
これ等を解消するため、例えば特許文献1に示されるデッキオーブンにおける開閉扉、特許文献2に示される両扉式スルーオーブン等が提案されている。特許文献1の開閉扉は、デッキオーブンの開閉扉の焼成炉側に配した二重ガラスに対して空間部を設け、開閉扉の外側に装着単一の表面ガラスを備えたものとする。特許文献2のスルーオーブンは、厨房側と店舗側との両方向に開閉扉が装着されていて、店舗側で縦列されている複数の開閉扉に設けられているガラス窓部に対し空間部を設けて開閉自在な大型扉を連結枢支し、この大型扉を、覗き穴を開設した遮熱板部と空間部を設けたガラス板部との二重構造にして成るとする。
特開2005−318818号公報 特開2006−223136号公報
これらの特許文献1に係る開閉扉によると、焼成炉内部を観察するために覗き窓を大きくすることによる焼成炉内の温度の逃げを空間部によって防止して断熱効果を維持できるとする。ところが、二重ガラス前面の空間部内には焼成炉内の熱が少なからず伝播されており、その伝播された熱気は空間部上部で開放されている開放部を経て外部に発散されるから、デッキオーブンの周囲をいくらかでも高温に晒すことになる。また、特許文献2によるスルーオーブンによると、店舗側に配される開閉扉を覆う大型扉とすることで開閉扉と大型扉との間の空間で熱が遮断されることで店舗側に対する断熱作用が得られても、厨房側では特に断熱されてはいないから、厨房側で作業する作業員にとっての作業環境が高温雰囲気になることに変わりはない。
そこで本発明は上述したような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、その目的はオーブン装置内部の調理・加工状況を観察すべく覗き窓部を設けてある開閉扉の前面等において、作業環境を高温雰囲気とさせる原因の熱気を速やかに排気することで、厨房内の温度上昇を防止して作業環境を良好な状態に維持し、またオーブン装置自体がその前面を例えば一般消費者側に向けられた状態で据え付けられ使用されても、熱気に晒されることによる不快感を一般消費者に与えることなく、オーブン内部を簡単に覗けるようにもできるオーブン装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、後述する発明を実施するための形態における使用符号を付記して説明すると、被調理物を内部配置の熱源によって加熱、焼成加工し、前面に設けた開閉扉2によって開閉可能にしてあるオーブン本体1を上下方向に沿って適数段に配置構成して成るオーブン装置であって、オーブン本体1の前面側には、オーブン本体1の前面から発散される熱気を排気する熱排気機構40が設けられており、この熱排気機構40は、開閉扉2の前面部側に設けられて、上下で外部に連通されている断熱空間室41と、オーブン本体1前面に配されている下部カバー30の前面部分に設けられていて、断熱空間室41に上下方向で連通している熱気案内室34と、最上段に配置されているオーブン本体1における断熱空間室41を覆い、外部に熱気を排出させるようにした排気室45とによって形成されていることを特徴とする。
断熱空間室41は、断熱処理が施されている開閉扉2の後部に設けた断熱材部10の区画板9と適宜の間隔を隔てることで開閉扉2自体の前面を覆う前面板4との間における空隙として形成されていると共に、この開閉扉2を形成している底面板8に通気導入孔42を、同じく天面板7に通気導出孔43をそれぞれ開穿配列して構成することができる。
熱気案内室34は、オーブン本体1における下部カバー30前面と所定間隙を隔てて配されている区画壁31によって前後に区画されている空洞状に形成されていて、前方側空隙部分、後方側空隙部分それぞれで、断熱空間室41における通気導出孔43に通じる導入孔32を、また同じく通気導入孔42に通じる導出孔33が開穿配列されていることで、それぞれの空隙部分に存する熱気を上段側の開閉扉2における断熱空間室41を経て上方に案内排気されるようにして構成することができる。
排気室45は、最上段に配置されているオーブン本体1の開閉扉2における断熱空間室41の通気導出孔43を覆い、オーブン本体1における熱源の燃焼排気を外部に排気する燃焼排気部50に接続されるよう、断面で下方開放のほぼコ字形状を呈するカバーとして形成されることで構成することができる。
オーブン本体1の開閉扉2における前面板4には、断熱材部10に形成されている開口覗き窓25を経てオーブン本体1内部を覗く覗き窓20を開口形成してあって、この覗き窓20は、前面板4自体に開口形成された窓開口の内周縁に断面ほぼL字形状の窓取付枠21を配置し、この窓取付枠21内に内外のパッキン材22を介在させることで内外で二重となる耐熱性の窓ガラス板23によって、この二重の窓ガラス板23相互間を断熱空気層となすことで構成することができる。
開口覗き窓25は、断熱材部10に開口形成された窓開口の内周縁に断面溝形状の開口取付枠26を配置し、この開口取付枠26の前後面にパッキン材27を介在させて耐熱性ある内外の開口ガラス板28を装着固定することによって形成された断熱空間を備えることで構成することができる。
以上のように構成された本発明に係るオーブン装置にあって、被調理物の加熱、焼成加工等に伴いオーブン本体1外方である前面に発散される熱気は熱排気機構40によってオーブン装置の上方外部に排出され、オーブン本体1の前方における作業環境を高温雰囲気化させない。すなわち、熱排気機構40において、開閉扉2の断熱空間室41、この開閉扉2の下方に配置の下部カバー30における熱気案内室34に熱気が一時的に留まるも、これらの断熱空間室41、熱気案内室34は上下方向に沿って連通していることでオーブン本体1上方に熱気を排気案内させ、最上段位のオーブン本体1の上方に設けた排気室45を経ることで、オーブン本体1前方に熱気を留まらせずに、オーブン装置外部に熱気を排出させる。
開閉扉2の前面部に設けた断熱空間室41は、上下が外部に連通している空洞状の断熱空間になっていてオーブン本体1内の熱気をオーブン本体1前方に伝播させず、また、下方に配置の下部カバー30における熱気案内室34からの熱気と共に上方に排気案内させる。
開閉扉2の後部における断熱処理が施されている断熱材部10、この断熱材部10の前方で、前面板4との間における空隙として形成されている断熱空間室41、前面板4に設けてある覗き窓20における断熱空気層等によって、開閉扉2自体はオーブン本体1の内外方向で3重ないし3層の断熱処理部分を備え、これによってオーブン本体1内外を確実に熱遮断させる。
下部カバー30における熱気案内室34の区画壁31は、空洞状の熱気案内室34内を前後に区画し、オーブン本体1の内外方向での熱遮断を一層有効にさせ、前方側・後方側空隙部分内それぞれの熱気を上段側の断熱空間室41に案内排気させて、オーブン本体1前方を高温雰囲気にさせない。
断熱材部10の開口覗き窓25の断熱空間、前面板4の覗き窓20の断熱空気層それぞれは、オーブン本体1内部を覗かせる覗き窓20、開口覗き窓25それぞれにおける遮熱空間を形成し、オーブン本体1内部を覗かせながらもオーブン本体1内部の熱気を外部に伝播させない。
オーブン本体1における熱源の燃焼排気を外部に排気する燃焼排気部50に接続される排気室45は、燃焼排気が自然に上昇するのに伴い、開閉扉2内に生じる熱気を下段位から上段位に順次に引き入れ、強制的な排気器具を要することなく効率的にオーブン装置外部に熱気を排気させる。
本発明は以上説明したように構成されているため、オーブン装置における内部で加熱、焼成加工される各種の被調理物の加工状況を観察すべく覗き窓20、開口覗き窓25を設けてある開閉扉2の前面等において、オーブン本体1内部を高温雰囲気としている熱気が伝播されることで高温とさせる熱気を速やかに排気でき、オーブン本体1前方が高温雰囲気となるのを防止できる。こうすることで、例えば空調設備によって低温化されている厨房内の温度上昇を防止して作業環境を良好な状態に維持して料理人らの作業者の身体的負担を軽減し、作業能率を向上させる。そればかりでなく、オーブン装置自体がその前面を例えば一般消費者側に向けられた状態で据え付けられ使用されても、一般消費者・顧客等に対し熱気に晒させることでの不快感を与えずに済み、オーブン内部を簡単に覗けるようにして、その購買意欲をも醸成できる。
これは本発明において、オーブン本体1の前面側に設けた熱排気機構40を、開閉扉2の前面部側に設けられて、上下で外部に連通されている断熱空間室41と、オーブン本体1前面に配されている下部カバー30の前面部分に設けられていて、断熱空間室41に上下方向で連通している熱気案内室34と、最上段に配置されているオーブン本体1における断熱空間室41を覆い、外部に熱気を排出させるようにした排気室45とによって形成したからである。これによって、例えば厨房内の温度作業環境の定温維持、作業員が高温雰囲気に晒されないことによる作業効率の向上、店舗における消費者・顧客へのサービス向上等を図り得る。
尚、本発明者らが、本発明オーブン装置の前面である開閉扉2前面、下部カバー30前面の温度を計測したところ、65℃以下であった。この65℃以下であれば、通常、人が直接に触れることがあっても火傷らを負うことがないとされており、安全であることも確認された。また、オーブン装置前面に設けられている操作盤における前面3の温度は50℃以下、オーブン装置の側面、背面の表面温度は75℃以下であり、しかも作業者にオーブン本体1内の排気熱が及ばない構造となっていることによって、財団法人日本ガス機器検査協会(JIA)において実施している作業環境向上ガス機器認証としての認証条件である、厨房機器が発する熱を削減して厨房内での作業環境を向上させる業務用ガス厨房機器における認証条件を満たしていることも確認された。
また、オーブン装置の前面に作業者が立っても暑さをほとんど感じず、厨房での作業環境雰囲気の温度は25℃以下に維持することができ、作業がし易くなるばかりでなく、厨房内の空調機器にかかるエネルギーコストを低減でき、炭酸ガス排出量の削減にも役立つものであった。
また、熱排気機構40において、開閉扉2の前面部に設けた断熱空間室41は、開閉扉2の後部に設けた断熱材部10の区画板9と開閉扉2自体の前面を覆う前面板4との間における空隙として形成されているから、開閉扉2の後部に設けた断熱材部10と相俟ち、それが断熱空間となっている。しかも、底面板8に通気導入孔42を、同じく天面板7に通気導出孔43をそれぞれ開穿配列してあるから、上下が開放されていることで、開閉扉2を経てオーブン本体1内部から伝播される熱気は、ここに籠もることもなく、速やかに上方に案内排気される。
熱気案内室34は、下部カバー30前面と区画壁31によって前後に区画されている空洞状に形成されていて、前方側空隙部分、後方側空隙部分それぞれで、断熱空間室41に通じる導入孔32、導出孔33が開穿配列されていて、それぞれの空隙部分に存する熱気は上段側の開閉扉2における断熱空間室41を経て上方に案内排気されるから、オーブン本体1の内外方向で一層有効に熱遮断すると共に、熱気を上段側の断熱空間室41に案内排気させて、オーブン本体1前方を高温雰囲気にさせることがない。
排気室45は、最上段のオーブン本体1の断熱空間室41、すなわち開閉扉2における通気導出孔43を覆うようにして、オーブン本体1における熱源の燃焼排気を外部に排気する燃焼排気部50に接続してあるから、燃焼排気部50の燃焼排気が自然に上昇するのに伴い、開閉扉2内に生じる熱気を下段位から上段位に順次に引き入れるものとなり、排気ファンのような強制的な排気器具を要することなく熱気を効率的にオーブン装置外部に排気することできる。また、このような排気ファンを要しないことで、故障を生じる余地がなく、定期的な保守点検も容易である。
オーブン本体1内部の調理・加工状況を観察すべく、前面板4に設けてある覗き窓20には断熱空気層を、断熱材部10に設けてある開口覗き窓25には断熱空間をそれぞれ形成してあるから、オーブン本体1内部を容易に覗くことができながらも、オーブン本体1内部の熱気は外部に伝播されず、開閉扉2前方を高温雰囲気にさせない。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。本発明は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
本発明を実施するための一形態を示す一部切欠の概略斜視図である。 同じく側断面図である。 同じく開閉扉における断面図である。 同じく平断面図である。 同じく開閉扉に内装した扉支持バー部位における正断面図である。 同じく扉支持バー部位における側断面図である。 同じく扉支持バー部位における平断面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための一形態を説明すると、図において示される符号1は例えば製菓、製パン用にこれらを調理、焼成等のために加熱加工するオーブン本体であり、このオーブン本体1は例えば1段に、あるいは図示のように上下方向に積み重ねられて2段、3段等の多段に配置されることでオーブン装置が構成される。各オーブン本体1には、例えばガス、電気等によるバーナー、熱源が設けられていて、熱板上に載置される所定の被調理物が加熱加工され、前面に配された開閉自在な開閉扉2に設けられている覗き窓20、開口覗き窓25を経て内部の被調理物等の焼き具合、加工程度等を観察、確認できるようにしてある。
開閉扉2は断熱構造としてあって、オーブン本体1の下部前面に設けた軸支部(11)によって枢支されていて、窯であるオーブン本体1前面で起伏することでオーブン本体1が開閉される。尚、開閉扉2は、オーブン本体1内部における熱板上の被調理物等の出し入れを可能にさせれば良く、そのためオーブン本体1下部内に配置構成される熱板下の熱源を覆う下部カバー30の上方部位のオーブン本体1の前面に配した軸支部(11)位置を支点として前方に倒すようにすることでオーブン本体1を開放するようになっている。もとより、開閉扉2の開閉形態、形状、配置等は図示例に限定されない。尚、図中符号3は、開閉扉2の前面に付設された平面でコ字状を呈する開閉操作用の取っ手である。
開閉扉2自体は、この開閉扉2自体によってオーブン本体1を閉塞したとき前面に位置する前面板4、同じく窯側の内部である背面に位置する背面板5、及び左右側板6、上部の天面板7、下部の底面板8によって囲繞されることで前後に所定の空隙幅員が設定された空洞部分を有するいわばボックス状に形成されており、底部における左右側板6間で挿通した扉軸12を、オーブン本体1を支持している枠部に固定されている軸受11に支承することで、オーブン本体1の開口部で前後に起伏揺動することで開閉するようになっている。すなわち、図5乃至図7に示すように、開閉扉2の左右側板6の内側面及び前面板4の内側面、背面板5の内側面それぞれに当接することで開閉扉2に内装した左右の扉支持バー13を扉軸12に取り付けてあり、この扉支持バー13に支えられることで開閉扉2が起伏揺動される。
この扉支持バー13自体は、扉軸12に取り付ける取付軸孔を底部に設け、前面板4の内側面に当接する先端面部分を可能な限り小さくしてある前面側支持部14を前側面の上部に突部状に設け、背面板5の内側面に当接する背面側支持部15を背面側の上部に突部状に設けると共に、本体部分はいわゆる中抜き状に開口して成る。また、この扉支持バー13の取付軸孔部分の下方に突設形成した突部に調整ネジ16を進退自在にねじ込んであり、この調整ネジ16の先端を軸受11面等に押し付けることで扉支持バー13自体の起伏角度を調整規制できるようにしてある。
扉支持バー13における前面側支持部14の先端面を可能な限り小さくすることで、オーブン本体1内部で生じる熱気が扉支持バー13を熱橋として開閉扉2の前面板4を加熱させるのを防止している。
また、この開閉扉2は、左右側板6で囲繞されて前後に配した前面板4、背面板5相互間に後述する熱排気機構40の断熱空間室41、断熱材部10を前後に配して成る。そして、窯側の後部における断熱材部10は、背面板5と開閉扉2内を前後に区画する区画板9とによって区画された背部側に窯内部と断熱させるよう所定の断熱材を充填内蔵することで形成してあり、前部における断熱空間室41は、区画板9からの前部側で上下方向に沿う空気流動を可能にさせるよう前面板4との間で空隙部分として区画形成してあって、上下で外部に連通されている。
このように形成された開閉扉2には、オーブン本体1内部を覗く覗き窓20、開口覗き窓25が設けられており、図示にあっての覗き窓20は、開閉扉2の前面板4におけるほぼ中央部分に例えば正面からみてメガネ形を呈する∞形状に形成されていて、覗き窓20及び開口覗き窓25それぞれは、前面板4、断熱材部10それぞれに開閉扉2の正面からみてほぼ同一位置に配されている。
前面板4における覗き窓20は、外形が∞形状に開口形成された窓開口の内周縁に断面ほぼL字形状の窓取付枠21を配置し、この窓取付枠21内に内外のパッキン材22を介在させることで内外で二重となる耐熱性の窓ガラス板23によって、この二重の窓ガラス板23相互間を断熱空気層となし、パッキン材24Aを周縁に介在させた窓枠材24を前面板4に固定することで構成してある。
断熱材部10における開口覗き窓25は、前面板4における∞形状の覗き窓20の外郭に比しやや大きい例えば矩形状に開口形成された窓開口の内周縁に断面溝形状の開口取付枠26を配置し、この開口取付枠26の前後面にパッキン材27を介在させて耐熱性ある内外の開口ガラス板28を装着固定することによって形成された断熱空間を備えることで構成されている。
そして、図に示すように、オーブン本体1が上下方向に積み重ねられた多段構成である場合、それぞれのオーブン本体1の前面に配される開閉扉2の下方には下部カバー30が配されることになり、複数段で積み重ねられるオーブン本体1の中間部分では、上下の開閉扉2相互間に下部カバー30が介在される。この下部カバー30は、側面から見て背面側が開口され、前面側及び左右面側それぞれが閉塞されているほぼボックス形状を呈し、下板には導入孔32が、上板には導出孔33がそれぞれ開穿されていると共に、前後に区画している区画壁31によって、上下段のオーブン本体1の開閉扉2に設けられている断熱空間室41に通じる熱気案内室34を前後に区画形成している。
そして、オーブン本体1の前面側には、オーブン本体1の前面から発散される熱気を排気する熱排気機構40が設けられており、この熱排気機構40は、開閉扉2の前面部側に設けられて上下で外部に連通している前記断熱空間室41、下部カバー30の前部分に設けられて、上下で断熱空間室41に連通している前記熱気案内室34、及び最上段のオーブン本体1における断熱空間室41の上方に設けられて、外部に熱気を排出させるようにした排気室45によって形成される。また、図示を省略したが、これらの断熱空間室41及び熱気案内室34の側方部分である、オーブン本体1を多段状に支持している枠部に上下方向に沿って熱気排気樋室を設けることもあり、この熱気排気樋室に断熱空間室41及び熱気案内室34内の熱気を導出し、熱気排気樋室及び排気室45を経てオーブン装置外部に例えば強制的に排気させるように構成することもできる。
断熱空間室41は、開閉扉2の前面部側に上下が外部と通気可能にされている空洞状の空気通路として前記開閉扉2内に形成されており、開閉扉2内を前後に区画している前記前面板4と区画板9との相互間で前後方向に所定の空隙間隔を設定することで形成され、前記底面板8に通気導入孔42を、前記天面板7に通気導出孔43をそれぞれ開穿配列してある。また、この断熱空間室41に通じる左右側板6の部位には、外気を断熱空間室41内に導入する外気導入孔44を開穿配列してあり、これらの通気導入孔42、通気導出孔43、外気導入孔44それぞれは図示例のようにいずれも長円形状に開穿されているも、これらの開口形状はこれに限定されず、例えば円形状、楕円形状、矩形状、三角形状その他の形状であっても良く、その大きさも特に限定されない。
この断熱空間室41を形成する前記の前面板4は、熱伝導性が小さい、また必要があれば断熱処理された適宜肉厚の板材にて形成されていることが好ましく、同様に左右側板6と共に適宜に選択される。
尚、この断熱空間室41は、開閉扉2自体と共にその前面部に区画形成される場合に限らず、図示を省略したが、前記の断熱材部10による断熱構造を備えた開閉扉2の前面において、開閉扉2全体の周囲に適宜な空隙を設定すると共に、鉛直方向に沿って熱気を下方から上方に案内排気させるようにして開閉扉2を覆う所定の板材によって囲繞形成することで構成することも可能である。
また、下部カバー30における熱気案内室34は、オーブン本体1それぞれにおいて、開閉扉2における断熱空間室41の直下あるいは直上に位置させて配置形成されていて、オーブン本体1における下部カバー30部分外方に伝播されるオーブン本体1内の、加熱されることで高温雰囲気にある熱気を上方配置の断熱空間室41を経て、更に最上段位にオーブン本体1の断熱空間室41を経て外部に排気する。この熱気案内室34は、オーブン本体1における下部カバー30の前面で、加熱されて高温雰囲気にあるオーブン本体1内から下部カバー30を経て伝播される熱気を留める熱溜まりとなっていて、この熱気案内室34自体の前方の外部に熱気を伝播させないようにしている。また、オーブン本体1の上方に熱気を案内排気させるようにし、下部カバー30前面でオーブン本体1に付設してあることで、オーブン本体1が上下方向に複数段で配置構成されるとき、断熱空間室41と熱気案内室34とは上下の鉛直方向に沿って交互に配される。
図示にあっての熱気案内室34は、前述のように区画壁31によって前後に区画されている空洞状を呈していて、このように区画壁31によって前後に区画されることで後方側空隙部分に比し前方側空隙部分を低温に維持でき、オーブン本体1の前方が高温雰囲気になるのを防止している。また、区画壁31によって区画された前方側空隙部分、後方側空隙部分それぞれで、前記導入孔32、導出孔33が開穿配列されていることで、それぞれの空隙部分に存する熱気は上段側の開閉扉2における断熱空間室41を経て上方に案内排気されるようになっている。
尚、この熱気案内室34を形成する下部カバー30自体、区画壁31それぞれは、好ましくは熱伝導性が小さい、また必要があれば断熱処理された適宜肉厚の板材にて形成されていて、下部カバー30の前面を化粧して囲繞するように覆っていて、オーブン本体1と一体状になっている。また、下部カバー30は、開閉扉2の起伏動作による開閉操作に支障がないように上下に若干の間隙を形成しており、必要があればこの間隙は適宜に閉塞しておく。尚、この下部カバー30における前面部分は下部カバー本体に対して着脱自在にしておくこともできる。
前記排気室45は、最上段に配置されたオーブン本体1の上方であるオーブン装置全体の天井部に設けられており、オーブン本体1の開閉扉2における断熱空間室41の通気導出孔43を覆い、後述の燃焼排気部50に接続されるよう、断面で下方開放のほぼコ字形状を呈するカバーとして形成されている。すなわち、図示例のように、通気導出孔43を覆うよう広幅に形成した熱気導入覆い部46と、通気導出孔43から燃焼排気部50上部に至り、燃焼排気部50に接続するよう狭幅に形成した熱気排気部47とから、平面から見てほぼ凸字形の外郭を呈して成る。
また、図示例にあっては最上段のオーブン本体1の開閉扉2の上方に上部カバー48を配置形成し、この上部カバー48の上板に開口配列したほぼ矩形状の熱気排気孔49を排気室45の熱気導入覆い部46にて覆ってあるが、この上部カバー48を設けることなく、熱気導入覆い部46によって通気導出孔43を直接に覆うように構成することも可能である。
また、図中符号50は、ガスバーナー等による燃焼排気を外部に排気する燃焼排気部であり、例えばオーブン本体1自体の後部に配装されている。そして、オーブン本体1の前面で生じる熱気を排気するにつき、図示のようにこの燃焼排気部50による排気路に合流させるように前記排気室45を設けてある。このように燃焼排気部50に、オーブン装置自体の天井部分から発散されることがある熱気を合流、集約させることで排気するようにしてある。尚、排気室45、更には燃焼排気部50を覆う化粧カバー55によってオーブン装置の天板部の体裁を良好にすることもでき、場合によっては化粧カバー55によって排気室45を兼ねるようにして、これを合流経路とすることも可能である。
尚、燃焼排気部50からの燃焼排気は、図示を省略した排気設備等によって建物外部に排気されるようにしてあることで、オーブン本体1内の熱気の伝播によるオーブン本体1前面の熱気も建物外部に排気される。
次にこれの使用の一例を説明すると、オーブン本体1における開閉扉2を開放し、所定の被調理物を熱板上に載置し、熱源によって加熱、焼成加工等をすれば良い。そして、オーブン本体1内の高温雰囲気による熱気が開閉扉2、下部カバー30から伝播されてオーブン本体1前面に熱気が発散されると、これらは熱排気機構40における開閉扉2の断熱空間室41、下部カバー30の熱気案内室34によって上方に案内排気され、更に排気室45を経て、燃焼排気部50による熱源の燃焼排気と共に外部に排出される。
その結果、オーブン本体1の前面側の熱気は、熱排気機構40によってオーブン本体1の後部から排気される熱源からの燃焼排気と共にオーブン本体1の後方で排気されることになり、オーブン装置の前面側には発散されない。
1…オーブン本体 2…開閉扉
3…取っ手 4…前面板
5…背面板 6…左右側板
7…天面板 8…底面板
9…区画板 10…断熱材部
11…軸受 12…扉軸
13…扉支持バー 14…前面側支持部
15…背面側支持部 16…調整ネジ
20…覗き窓 21…窓取付枠
22…パッキン材 23…窓ガラス板
24…窓枠材 24A…パッキン材
25…開口覗き窓 26…開口取付枠
27…パッキン材 28…開口ガラス板
30…下部カバー 31…区画壁
32…導入孔 33…導出孔
34…熱気案内室
40…熱排気機構 41…断熱空間室
42…通気導入孔 43…通気導出孔
44…外気導入孔 45…排気室
46…熱気導入覆い部 47…熱気排気部
48…上部カバー 49…熱気排気孔
50…燃焼排気部 55…化粧カバー

Claims (6)

  1. 被調理物を内部配置の熱源によって加熱、焼成加工し、前面に設けた開閉扉によって開閉可能にしてあるオーブン本体を上下方向に沿って適数段に配置構成して成るオーブン装置であって、オーブン本体の前面側には、オーブン本体の前面から発散される熱気を排気する熱排気機構が設けられており、この熱排気機構は、開閉扉の前面部側に設けられて、上下で外部に連通されている断熱空間室と、オーブン本体前面に配されている下部カバーの前面部分に設けられていて、断熱空間室に上下方向で連通している熱気案内室と、最上段に配置されているオーブン本体における断熱空間室を覆い、外部に熱気を排出させるようにした排気室とによって形成されていることを特徴とするオーブン装置。
  2. 断熱空間室は、断熱処理が施されている開閉扉の後部に設けた断熱材部の区画板と適宜の間隔を隔てることで開閉扉自体の前面を覆う前面板との間における空隙として形成されていると共に、この開閉扉を形成している底面板に通気導入孔を、同じく天面板に通気導出孔をそれぞれ開穿配列してある請求項1に記載のオーブン装置。
  3. 熱気案内室は、オーブン本体における下部カバー前面と所定間隙を隔てて配されている区画壁によって前後に区画されている空洞状に形成されていて、前方側空隙部分、後方側空隙部分それぞれで、断熱空間室における通気導出孔に通じる導入孔を、また同じく外気導入孔に通じる導出孔が開穿配列されていることで、それぞれの空隙部分に存する熱気を上段側の開閉扉における断熱空間室を経て上方に案内排気されるようにしてある請求項1または2に記載のオーブン装置。
  4. 排気室は、最上段に配置されているオーブン本体の開閉扉における断熱空間室の通気導出孔を覆い、オーブン本体における熱源の燃焼排気を外部に排気する燃焼排気部に接続されるよう、断面で下方開放のほぼコ字形状を呈するカバーとして形成してある請求項1乃至3のいずれかに記載のオーブン装置。
  5. オーブン本体の開閉扉における前面板には、断熱材部に形成されている開口覗き窓を経てオーブン本体内部を覗く覗き窓を開口形成してあって、この覗き窓は、前面板自体に開口形成された窓開口の内周縁に断面ほぼL字形状の窓取付枠を配置し、この窓取付枠内に内外のパッキン材を介在させることで内外で二重となる耐熱性の窓ガラス板によって、この二重の窓ガラス板相互間を断熱空気層となすことで形成してある請求項1乃至4のいずれかに記載のオーブン装置。
  6. オーブン本体の開閉扉における後部には断熱材部が設けてあって、この断熱材部に設けた開口覗き窓は、断熱材部に開口形成された窓開口の内周縁に断面溝形状の開口取付枠を配置し、この開口取付枠の前後面にパッキン材を介在させて耐熱性ある内外の開口ガラス板を装着固定することによって形成された断熱空間を備えて成る請求項1乃至5のいずれかに記載のオーブン装置。
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