JP5595299B2 - オーブン装置 - Google Patents

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Description

本発明は例えば製菓、製パン等の調理、焼成加工等において使用されるよう、熱源として例えばガスバーナーを備えたオーブン装置に係り、主として業務用として厨房に設置されたときのオーブン装置自体から生じる調理・加工時の熱気を周囲に発散させず、厨房内の温度上昇を防止して快適な作業環境雰囲気に維持できるようにしたオーブン装置に関する。
近時、スーパーマーケット等におけるコーナー、店舗その他では、いわゆる焼き立ての新鮮なパン、菓子等を提供するため、それらの店舗等で設けられている厨房に業務用のガスオーブン装置が据え付けられ、それによって製菓、製パン等の調理、焼成加工が行われている。また、これらの調理、焼成加工等を顧客にそのまま見せることでその購買意欲をそそるようにしている。
このようにして顧客・消費者等に調理、加工状況をアピールするにはガスオーブン装置自体を厨房の奥まったところに据え付けずに、厨房正面に配置するのが効果的であり、ガスオーブン装置自体の前面に配したガラス窓を経て内部の加工状況を覗けるようにしている。ただ、そうするとガスオーブン装置自体から通常では内部に設けてある燃焼ガス機器等の熱源による熱気が周囲に発散されているために、特に前面のガラス窓は耐熱性あるものとされても、ガラス窓自体が相当程度に高熱となることでガスオーブン装置の前方では高温雰囲気に晒されることになる。
また、このようにガスオーブン装置前面の内部視認用のガラス窓が熱せられて高温雰囲気になることは、ガスオーブン装置が厨房内に据え付けられていることで、厨房内で調理作業等を行う料理人等の作業員にとってもその作業環境は好ましいものではない。
これ等を解消するため、例えば特許文献1に示されるデッキオーブンにおける開閉扉、特許文献2に示される両扉式スルーオーブン等が提案されている。特許文献1の開閉扉は、デッキオーブンの開閉扉の焼成炉側に配した二重ガラスに対して空間部を設け、開閉扉の外側に装着単一の表面ガラスを備えたものとする。特許文献2のスルーオーブンは、厨房側と店舗側との両方向に開閉扉が装着されていて、店舗側で縦列されている複数の開閉扉に設けられているガラス窓部に対し空間部を設けて開閉自在な大型扉を連結枢支し、この大型扉を、覗き穴を開設した遮熱板部と空間部を設けたガラス板部との二重構造にして成るとする。
特開2005−318818号公報 特開2006−223136号公報
これらの特許文献1に係る開閉扉によると、焼成炉内部を観察するために覗き窓を大きくすることによる焼成炉内の温度の逃げを空間部によって防止して断熱効果を維持できるとする。ところが、二重ガラス前面の空間部内には焼成炉内の熱が少なからず伝播されており、その伝播された熱気は空間部上部で開放されている開放部を経て外部に発散されるから、デッキオーブンの周囲をいくらかでも高温に晒すことになる。また、特許文献2によるスルーオーブンによると、店舗側に配される開閉扉を覆う大型扉とすることで開閉扉と大型扉との間の空間で熱が遮断されることで店舗側に対する断熱作用が得られても、厨房側では特に断熱されてはいないから、厨房側で作業する作業員にとっての作業環境が高温雰囲気になることに変わりはない。
そこで本発明は上述したような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、その目的はオーブン内部の加工状況を観察すべく覗き窓部を設けてある開閉扉の前面等において、作業環境を高温雰囲気とさせる原因の熱気を速やかに排気することで、厨房内の温度上昇を防止して作業環境を良好な状態に維持し、またオーブン装置自体がその前面を例えば一般消費者側に向けられた状態で据え付けられ使用されても、熱気に晒されることによる不快感を一般消費者に与えることなく、オーブン内部を簡単に覗けるようにもできるオーブン装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、被調理物を内部配置の熱源によって加熱、焼成加工し、前面に設けた開閉扉2によって開閉可能にしてあるオーブン本体1を上下方向に沿って適数段に配置構成して成るオーブン装置であって、オーブン本体1の前面側には、オーブン本体1の前面から発散される熱気を排気する熱排気機構10が設けられており、この熱排気機構10は、開閉扉2の前面部側に設けられた熱気通路室11と、オーブン本体1前面に配されている下部カバー7の前面部分に設けられていて、熱気通路室11に上下方向で連通している熱気案内室21と、これらの熱気通路室11及び熱気案内室21の側方部分に、熱気案内室21に連通させて上下方向に沿って設けられた熱気排気樋室31とによって形成されていることを特徴とする。
熱気通路室11は、断熱処理が施されている扉本体3の前面と適宜の間隔を隔てることで扉本体3自体の前面を覆うように遮熱板12を配すると共に、この遮熱板12によって覆った扉本体3の前面の空隙上下を開放させることで形成することができ、また、遮熱板12には、扉本体3に設けてある覗き窓5に対応する覗き部13を形成して構成することができる。
熱気案内室21は、オーブン本体1における下部カバー7前面と所定間隙を隔てて配されている排気案内板22と、熱気案内室21自体の内部を後部では熱溜まり部21Aに、前部では通気部21Bに区画させて配されている仕切板23と、排気案内板22の下部に配されていて、熱気案内室21内自体に外気を導入する外気導入板24と、排気案内板22の上部に配されていて、熱気案内室21内自体の熱気を外部に導出排気する熱気導出板26と、排気案内板22の側部に配されていて、熱気案内室21内自体の熱気を外部に導出排気する排気側板28とによって形成することができる。
外気導入板24には仕切板23の前後位置で区画されている熱溜まり部21A、通気部21Bそれぞれに対応している導入孔25を、また熱気導出板26には仕切板23の前後位置で区画されている熱溜まり部21A、通気部21Bそれぞれに対応している導出孔27をそれぞれ開穿配列して構成することができる。
熱気排気樋室31は、熱気案内室21と連通して、開閉扉2及び熱気案内室21の側方で上下の鉛直方向に沿って形成された縦長筒状の熱気排気樋32と、この熱気排気樋32の上部に配された排気部33とを備えて構成することができる。
熱気案内室21に連通する熱気排気樋室31部位、熱気排気樋室31の上部の少なくともいずれかに排気ファン30,34を配装することができる。
また、最上段に配置されているオーブン本体1における開閉扉2の熱気通路室11の上部に配してある天板36に開口した上部排気孔37を覆うと共に、オーブン本体1の熱源からの燃焼排気を排気させるようオーブン本体1の後部に配した燃焼排気部40に上部排気孔37を連通させる排気カバー38から成る合流路35を付設して構成することができる。
以上のように構成された本発明に係るオーブン装置にあって、被調理物の加熱、焼成加工等に伴いオーブン本体1外方である前面に発散される熱気は、開閉扉2の熱気通路室11、この開閉扉2の下方に配置の熱気案内室21に一時的に留まるも、これらの熱気通路室11、熱気案内室21側方に配置されてこれらに連通している熱気排気樋室31を経て、オーブン本体1上方に熱気を排気させ、オーブン本体1の前方における作業環境を高温雰囲気化させない。
開閉扉2の前面部に設けた熱気通路室11は、上下が開放された空洞状の断熱空間になっていてオーブン本体1内の熱気をオーブン本体1前方に伝播させず、また、下方に配置の熱気案内室21からの熱気と共に上方に排気案内させる。
開閉扉2の下方に配置の熱気案内室21は、仕切板23によって後部であるオーブン本体1側では熱気を一時的にでも留める熱溜まり部21A、前部である前方側では断熱空間となる通気部21Bにそれぞれ区画され、オーブン本体1内から直接に伝播される熱気を通気部21Bで遮断させ、前方へは伝播させない。また、外気導入板24の導入孔25、熱気導出板26の導出孔27がこの熱気案内室21における熱気を上方向に、また排気側板28の排気孔29を経て熱気排気樋室31にそれぞれ案内排気させ、上段側に配置されている熱気通路室11を経て、そして排気部33によって外部に排気させる。
排気ファン30,34は、熱気案内室21内の熱気のみならず、下段側に配置されている熱気通路室11から案内される熱気をも熱気案内室21内を経て、更に熱気排気樋室31によって熱気排気樋室31の上方から外部に強制的にでも排気させる。この強制排気は、オーブン本体1前面で熱気を籠もらせることなく、オーブン本体1前方の低温雰囲気を維持させ、例えば作業場である厨房内、店舗内の温度環境を一層快適にさせる。
合流路35は、最上段に配置されているオーブン本体1の開閉扉2の熱気通路室11を経る熱気を、オーブン本体1の後部に配した燃焼排気部40に合流させて排気させ、オーブン本体1前方での低温雰囲気を一層維持させる。
本発明は以上説明したように構成されているため、オーブン装置における内部で加熱、焼成加工される各種の被調理物の加工状況を観察すべく覗き窓5を設けてある開閉扉2の前面等において、オーブン本体1内部を高温雰囲気としている熱気が伝播されることで高温とさせる熱気を速やかに排気でき、オーブン本体1前方が高温雰囲気となるのを防止できる。こうすることで、例えば空調設備によって低温化されている厨房内の温度上昇を防止して作業環境を良好な状態に維持して料理人らの作業者の身体的負担を軽減し、作業能率を向上させる。そればかりでなく、オーブン装置自体がその前面を例えば一般消費者側に向けられた状態で据え付けられ使用されても、一般消費者・顧客等に対し熱気に晒させることでの不快感を与えずに済み、オーブン内部を簡単に覗けるようにして、その購買意欲をも醸成できる。
これは本発明において、オーブン本体1の前面側には、オーブン本体1の前面から発散される熱気を排気する熱排気機構10を設け、この熱排気機構10は、開閉扉2の前面部側に設けられた熱気通路室11と、オーブン本体1前面に配されている下部カバー7の前面部分に設けられていて、熱気通路室11に上下方向で連通している熱気案内室21と、これらの熱気通路室11及び熱気案内室21の側方部分に、熱気案内室21に連通させて上下方向に沿って設けられた熱気排気樋室31とによって形成されているからである。これにより、例えば厨房内の温度作業環境の定温維持、作業員が高温雰囲気に晒されないことによる作業効率の向上、店舗における消費者・顧客へのサービス向上等を図り得る。
また、開閉扉2の前面部に設けた熱気通路室11は、遮熱板12によって扉本体3自体の前面を覆うことで所定間隔の空隙を形成しているから、それが断熱空間となり、上下が開放されていることで、扉本体3を経てオーブン本体1内部から伝播される熱気は、ここに籠もることもなく、速やかに上方に案内排気される。
熱気案内室21は、熱気通路室11の下方で、オーブン本体1における下部カバー7の前面に排気案内板22にて覆うように設け、内部を仕切板23によって後部のオーブン本体1側には熱溜まり部21Aを、前部の排気案内板22側には通気部21Bを区画形成してあるから、熱溜まり部21Aではオーブン本体1内部の熱気が伝播されてその熱気を一時的にでも留めても、通気部21Bが断熱空間として機能することでその熱気を前方には伝播させない。また、外気導入板24の導入孔25によって下方から外気あるいは下段側の熱気通路室11における熱気が導入され、熱気導出板26の導出孔27によって熱気案内室21内の熱気を上段側の熱気通路室11内にあるいは上方に導出排気させるから、オーブン本体1の下部カバー7部位での熱気を速やかに排気できる。
熱気排気樋室31は、熱気通路室11及び熱気案内室21の側方部位に熱気案内室21と連通させて縦長筒状にした熱気排気樋32と、この熱気排気樋32の上部に配された排気部33とを備えているから、熱気通路室11、熱気案内室21を経た熱気をオーブン本体1の上方に排気でき、熱気通路室11、熱気案内室21のいずれにも熱気を籠もらせることがない。
また、熱気案内室21に連通する熱気排気樋室31部位、熱気排気樋室31の上部の少なくともいずれかに排気ファン30,34を配装してあるから、熱気通路室11、熱気案内室21から案内排気される熱気を強制的にでも迅速に外部に排気でき、オーブン本体1の前方の厨房内、店舗内等の温度管理を維持するのに大きく役立つ。
オーブン本体1の前面側で、上下方向に沿って適数段で交互に配される熱気案内室21、熱気通路室11を経て上方に案内排気された熱気は、合流路35を経てオーブン本体1後部の燃焼排気部40に合流させて排気できるから、オーブン本体1の前方の定温状態を確実に維持できる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。本発明は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
本発明を実施するための一形態を示す概略斜視図である。 同じく要部縦断面図である。 同じく図2におけるA-A線矢視断面図である。 同じく他の実施の形態における概略斜視図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための一形態を説明すると、図において示される符号1は例えば製菓、製パン用にこれらを調理、焼成等のために加熱加工するオーブン本体であり、このオーブン本体1は例えば1段に(図4参照)、あるいは上下方向に積み重ねられて2段、3段等の多段に(図1参照)配置されることでオーブン装置が構成される。各オーブン本体1には、例えばガス、電気等によるバーナー、熱源が設けられていて、熱板上に載置される所定の被調理物が加熱加工され、前面に配された開閉自在な開閉扉2に設けられている覗き窓5を経て内部の被調理物等の焼き具合等を観察できるようにしてある。
開閉扉2における扉本体3は断熱構造としてあって、オーブン本体1の下部前面に設けた軸支部4によって枢支されていて、オーブン本体1前面で起伏することでオーブン本体1が開閉される。図示にあっての覗き窓5は、扉本体3のほぼ中央部分に例えば正面からみてメガネ形を呈する∞形状に形成されていて、耐熱性あるガラス板を内外面で二重に配置することで形成された断熱空間を備えている。尚、開閉扉2は、オーブン本体1内部における熱板上の被調理物等の出し入れを可能にさせれば良く、そのためオーブン本体1下部内に配置構成される熱板下の熱源を覆う下部カバー7の上方部位のオーブン本体1の前面に配した軸支部4位置を支点として前方に倒すようにすることでオーブン本体1を開放するようになっている。もとより、これらの開閉扉2、覗き窓5等の開閉形態、形状、配置等は図示例に限定されない。
図1に示すように、オーブン本体1が上下方向に積み重ねられた多段構成である場合、それぞれのオーブン本体1の前面に配される開閉扉2の下方には下部カバー7部分が配されることになり、複数段で積み重ねられるオーブン本体1の中間部分では、上下の開閉扉2相互間に下部カバー7がいわば化粧部分として介在される。
そして、オーブン本体1の前面側には、オーブン本体1の前面から発散される熱気を排気する熱排気機構10が設けられており、この熱排気機構10は、開閉扉2の前面部側に設けられた熱気通路室11、下部カバー3の前面部分に設けられた熱気案内室21、これらの熱気通路室11及び熱気案内室21の側方部分に上下方向に沿って設けられた熱気排気樋室31によって構成されている。
熱気通路室11は、開閉扉2の前面部側に上下が開放されている空気通路として形成されており、扉本体3の前面と適宜の間隔を隔てることで扉本体3自体の前面を覆うように遮熱板12を配すると共に、この遮熱板12によって覆った扉本体3の前面の空隙上下を開放させてあることで形成される。こうすることで、開閉扉2自体は、例えば断熱材が充填されていて扉本体3を構成している前後一対の板材と、熱気通路室11を形成している遮熱板12用の板材との三重板構成となっている。
この熱気通路室11を形成する遮熱板12は、好ましくは熱伝導性が小さい、また必要があれば断熱処理された適宜肉厚の板材にて形成されていて、開閉扉2の前面及び側面を囲繞するように覆っていて、扉本体3と一体になっている。この遮熱板12には、扉本体3における前記覗き窓5と同様な覗き部13が形成されていて、この覗き部13、覗き窓5を経てオーブン本体1内部を観察できるようにしていると共に、開閉扉2自体を開閉させる取っ手6が前面に付設されている。尚、図中符号14は、遮熱板12の側部に適宣開穿した扉排気孔である。
尚、この熱気通路室11は、開閉扉2自体の前面側部分に扉本体3と別に区画形成される場合に限らず、図示を省略したが、開閉扉2自体の前方に空隙となるように、開閉扉2前面と適宜間隔を隔てて遮熱板12を配することで形成することも可能である。また、熱気通路室11において、鉛直方向に沿って熱気を下方から上方に案内排気させればよいから、図示を省略したが、熱気通路室11の上下部分に複数の透孔が開穿されている板材を配して覆うようにすることも可能である。
また、熱気案内室21は、オーブン本体1それぞれにおいて、開閉扉2における熱気通路室11の下方に配置されていて、オーブン本体1における下部カバー7部分外方に伝播されるオーブン本体1内の、加熱されることで高温雰囲気にある熱気を上方配置の熱気通路室11を経て、また側方配置の熱気排気樋室31を経て外部に排気する。この熱気案内室21は、オーブン本体1における下部カバー7の前面で、加熱されて高温雰囲気にあるオーブン本体1内から下部カバー7を経て伝播される熱気を留める熱溜まりとなっていて、この熱気案内室21自体の前方の外部に熱気を伝播させないようにしている。また、オーブン本体1の上方に熱気を案内排気させるようにし、下部カバー7前面でオーブン本体1に付設してあることで、オーブン本体1が上下方向に複数段で配置構成されるとき、熱気通路室11と熱気案内室21とは上下の鉛直方向に沿って交互に配される。
すなわち、この熱気案内室21は前後に区画されている空洞状に形成されていて、下部カバー7前面と所定間隙を隔てて配されている排気案内板22と、熱気案内室21内部をオーブン本体1側の後部では熱溜まり部21Aに、オーブン本体1の前方側である前部では通気部21Bに区画させて配されている仕切板23と、排気案内板22の下部に配されていて、熱気案内室21内自体に外気を導入する外気導入板24と、排気案内板22の上部に配されていて、熱気案内室21内自体の熱気を外部に導出排気する熱気導出板26と、排気案内板22の側部に配されていて、熱気案内室21内自体の熱気を外部に導出排気する排気側板28とによって形成されている。
この熱気案内室21を形成する排気案内板22、外気導入板24、熱気導出板26、排気側板28は、好ましくは熱伝導性が小さい、また必要があれば断熱処理された適宜肉厚の板材にて形成されていて、下部カバー7の前面を化粧して囲繞するように覆っていて、オーブン本体1と一体状になっている。
排気案内板22は、下部カバー7の前方を排気側板28と共に囲繞するように覆っており、開閉扉2の起伏動作による開閉操作に支障がないように上下に若干の間隙を形成しており、必要があればこの間隙は適宜に閉塞しておく。
仕切板23は、熱気案内室21内部を前後に仕切って、下部カバー7側の後部は熱溜まり部21A、排気案内板22側の前部は通気部21Bそれぞれに区画しており、熱溜まり部21Aでは加熱されることで高温雰囲気になることでオーブン本体1内部から伝播される熱気を一時的に滞留させ、通気部21Bではその滞留した熱気を排気案内板22前面側に伝播させるのを防止する断熱空隙となっている。これらの熱溜まり部21A、通気部21Bの区画の割合は、それぞれの機能が発揮されるように適宜に設定され、上下の外気導入板24、熱気導出板26相互間で固定されており、また必要あれば左右の排気側板28相互間でも固定されている。
熱気案内室21下部の外気導入板24には、オーブン本体1自体の左右方向に沿うように複数にして、また前後で配列された適宜大きさの導入孔25が開穿形成されている。この前後における配列間隔は、熱気案内室21内部を区画している仕切板23が前後で仕切区画している熱溜まり部21A、通気部21Bそれぞれに対応位置するものとしてある。導入孔25は、熱気案内室21における下方から外気あるいは下方位置にある下段側の開閉扉2における前記熱気通路室11からの熱気をこの熱気案内室21内に導入するのであり、図例のように長円形状を呈するも、これに限定されないことは勿論である。
熱気案内室21上部の熱気導出板26は、外気導入板24における導入孔25と同様な配列形態にした導出孔27が開穿形成されており、熱気案内室21内の熱気を熱気案内室21上方である外部に排気あるいは上方配置の上段側の開閉扉2における熱気通路室11内に案内排気する。
熱気案内室21側部の排気側板28は、熱気案内室21内の熱気を熱気案内室21の側方から排気させるもので、この排気側板28に開穿配列した排気孔29によって熱気排気樋室31に連通させることで、熱気案内室21の側方に配してある熱気排気樋室31に熱気を排気させる。また、この排気側板28あるいは熱気排気樋室31の側部には、必要があれば排気ファン30を例えば排気孔29に付設すること等で配置する。
また、熱気排気樋室31は、熱気案内室21と連通して、開閉扉2及び熱気案内室21の側方で上下の鉛直方向に沿って形成された熱気排気樋32と、この熱気排気樋32の上部に配された排気部33とを備える。
熱気排気樋32自体は、縦長筒状にしてオーブン本体1における前面の左右部の少なくともいずれか一方に配されており、オーブン本体1自体を操作する操作盤部8の構成部材と相互に干渉しないように配置される。
排気部33は、オーブン装置全体の天井部に位置する熱気排気樋32の上部に例えば複数の排気孔を開口させることで形成されており、熱気通路室11、熱気案内室21から排気される熱気を、その対流作用によって上方に排気させるようにしている。図示にあっての排気部33は、排気ファン34を付設することで熱気排気樋32内の熱気を強制排気するようにしてあり、これによって極めて効率的に排気できるように配慮してある。
また、図中符号40は、ガスバーナー等による燃焼排気を外部に排気する燃焼排気部であり、例えばオーブン本体1自体の後部に配装されている。そして、オーブン本体1の前面で生じる熱気を排気するにつき、この燃焼排気部40による排気路と合流させるように合流路35を設けることもできる。例えばこの合流路35は、最上段に配置されているオーブン本体1における開閉扉2の熱気通路室11の上部に配してある天板36に開口した上部排気孔37を覆うと共に、この上部排気孔37から燃焼排気部40上部に至るまでに連通させた排気カバー38から成る。図示例にあっては、天板36側から燃焼排気部40側に至るに従い平面から見て次第に狭幅状になるほぼ三角形状で、断面で下方開放のほぼコ字形状を呈するように形成し、最上段のオーブン本体1の天板を半ば覆うようにしてある。このように断面でほぼコ字状に形成することで、オーブン装置自体の天井部分から発散されることがある熱気をも、この排気カバー38によって集約させて排気できる。また、この排気カバー38を覆う化粧カバー39によってオーブン装置の天板部の体裁を良好にすることもでき、場合によっては化粧カバー39によって排気カバー38を兼ねるようにして、これを合流路35とすることも可能である。
尚、燃焼排気部40からの燃焼排気は、図示を省略した排気設備等によって建屋外部に排気されるようにしてあることで、オーブン本体1内の熱気の伝播によるオーブン本体1前面の熱気も建屋外部に排気される。
次にこれの使用の一例を説明すると、オーブン本体1における開閉扉2を開放し、所定の被調理物を熱板上に載置し、熱源によって加熱、焼成加工等をすれば良い。そして、オーブン本体1内の高温雰囲気による熱気が開閉扉2、下部カバー7から伝播されてオーブン本体1前面に熱気が発散されると、これらは開閉扉2の熱気通路室11、熱気案内室21によって、更に熱気排気樋室31内を経て上方に案内排気される。
また、オーブン装置の上部に合流路35を付設した場合には、オーブン本体1の前面側の熱気は、燃焼排気部40を経て後部から排気される熱源からの燃焼排気と共にオーブン本体1の後方で排気されることになり、オーブン装置の前面側には発散されない。
1…オーブン本体 2…開閉扉
3…扉本体 4…軸支部
5…覗き窓 6…取っ手
7…下部カバー 8…操作盤部
10…熱排気機構 11…熱気通路室
12…遮熱板 13…覗き部
14…扉排気孔
21…熱気案内室 22…排気案内板
21A…熱溜まり部 21B…通気部
23…仕切板 24…外気導入板
25…導入孔 26…熱気導出板
27…導出孔 28…排気側板
29…排気孔 30…排気ファン
31…熱気排気樋室 32…熱気排気樋
33…排気部 34…排気ファン
35…合流路 36…天板
37…上部排気孔 38…排気カバー
39…化粧カバー 40…燃焼排気部

Claims (7)

  1. 被調理物を内部配置の熱源によって加熱、焼成加工し、前面に設けた開閉扉によって開閉可能にしてあるオーブン本体を上下方向に沿って適数段に配置構成して成るオーブン装置であって、オーブン本体の前面側には、オーブン本体の前面から発散される熱気を排気する熱排気機構が設けられており、この熱排気機構は、開閉扉の前面部側に設けられた熱気通路室と、オーブン本体前面に配されている下部カバーの前面部分に設けられていて、熱気通路室に上下方向で連通している熱気案内室と、これらの熱気通路室及び熱気案内室の側方部分に、熱気案内室に連通させて上下方向に沿って設けられた熱気排気樋室とによって形成されて成り、前記熱気案内室は、オーブン本体における下部カバー前面と所定間隙を隔てて配されている排気案内板と、熱気案内室自体の内部を後部では熱溜まり部に、前部では通気部に区画させて配されている仕切板と、排気案内板の下部に配されていて、熱気案内室内自体に外気を導入する外気導入板と、排気案内板の上部に配されていて、熱気案内室内自体の熱気を外部に導出排気する熱気導出板と、排気案内板の側部に配されていて、熱気案内室内自体の熱気を外部に導出排気する排気側板とによって形成してあることを特徴とするオーブン装置。
  2. 前記外気導入板には仕切板の前後位置で区画されている熱溜まり部、通気部それぞれに対応している導入孔を、また熱気導出板には仕切板の前後位置で区画されている熱溜まり部、通気部それぞれに対応している導出孔をそれぞれ開穿配列してある請求項1に記載のオーブン装置。
  3. 前記熱気通路室は、断熱処理が施されている扉本体の前面と適宜の間隔を隔てることで扉本体自体の前面を覆うように遮熱板を配すると共に、この遮熱板によって覆った扉本体の前面の空隙上下を開放させることで形成してある請求項1または2に記載のオーブン装置。
  4. 前記遮熱板には、扉本体に設けてある覗き窓に対応する覗き部を形成してある請求項3に記載のオーブン装置。
  5. 前記熱気排気樋室は、熱気案内室と連通して、開閉扉及び熱気案内室の側方で上下の鉛直方向に沿って形成された縦長筒状の熱気排気樋と、この熱気排気樋の上部に配された排気部とを備えている請求項1乃至4のいずれかに記載のオーブン装置。
  6. 前記熱気案内室に連通する熱気排気樋室部位、熱気排気樋室の上部の少なくともいずれかに排気ファンを配装してある請求項1乃至5のいずれかに記載のオーブン装置。
  7. 最上段に配置されているオーブン本体における開閉扉の熱気通路室の上部に配してある天板に開口した上部排気孔を覆うと共に、オーブン本体の熱源からの燃焼排気を排気させるようオーブン本体の後部に配した燃焼排気部に上部排気孔を連通させる排気カバーから成る合流路を付設してある請求項1乃至6のいずれかに記載のオーブン装置。
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