JP5501102B2 - 配線設計装置及び配線設計方法 - Google Patents

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この発明は、配線設計装置及び配線設計方法に関する。
従来、CAD(Computer Aided Design)システムを用いて電子回路の配線を設計する技術が知られている。例えば、CADシステムを用いた配線設計としては、半導体パッケージの配線設計が知られている。CADシステムを用いた半導体パッケージの配線設計では、例えば、ボンディングパッド(Bonding Pad)とビア(Via)とを接続する配線が設計される。また、CADシステムを用いた半導体パッケージの配線設計では、例えば、多層基板において同一の層上に位置するビア間を接続する配線が設計される。なお、ボンディングパッドとは、半導体チップを基板に接続するパッドである。また、ビアとは、多層基板の層間を接続するための貫通孔である。
ここで、CADシステムにより配線設計が実行される場合には、デザインルールを満たしつつ、実装密度を向上させるように配線設計が実行される。例えば、CADシステムによる配線設計では、配線間の距離がデザインルールに規定された距離よりも短くならないように、かつ、配線間をできるだけ詰めるように配線設計が実行される。なお、デザインルールとは、半導体パッケージの形状や配線間の距離などの設計基準である。
ところで、設計された配線間の距離が短いと、CADシステムにより設計された配線を実際に基板上に作成するエッチング処理の段階で不良が発生することがある。例えば、配線間の距離が短い場合には、隣接する配線間が接続されてしまう不良が発生する。従って、上述したCADシステムによる配線設計が実行された後、エッチング処理を実行する前に、局所的に集中している配線間の距離を広げる修正が実行される。
例えば、設計者が自身の空間把握能力とCADシステムの測長機能とを用いて、どの配線を、どの方向へ、どの程度移動させるかを決定した後、配線間の距離を広げる修正を手作業で実行する。なお、CADシステムの測長機能とは、配線やビアなどの座標データに基づいて配線間や配線とビアとの間の距離を測定する機能である。
図10は、手作業による配線の修正の一例を示す図である。図10においては、CADシステムによる配線設計が実行された後の配線の修正について示している。例えば、図10の(A)に示すように、CADシステムによってビア15とビア16との間に配線24〜26が設計された場合に、設計者はCADシステムの測長機能を用いてビア16と配線26との間に十分な距離があることを見つける。
そして、設計者は、図10の(B)の矢印57に示すように、配線26の一部である配線27をビア16の方向へ手作業で移動させる。その後、設計者は、図10の(C)に示すように、配線26の一部である配線28と配線29とを移動させて配線27に接続する。そして、設計者は、残りの配線24と配線25に対しても同様の処理を実行することで、図10の(D)に示すように、配線24〜26を分散させる。このように、設計者は、例えば、配線間の距離が均等になるように配線24〜26を修正する。
特開2002−83006号公報
しかしながら、上述した従来技術では、半導体パッケージの歩留まりを向上させることが困難であるという問題があった。具体的には、上述した従来技術では、手作業で配線を修正することから、複数の条件を満たすように修正することは容易ではなく、半導体パッケージの歩留まりを向上させることが困難である。例えば、設計者が配線間の距離を均等にすることに注視してしまい、配線間の距離をデザインルールで規定された距離よりも短くしてしまうなどのミスが生じることとなり、半導体パッケージの歩留まりを向上させることが困難である。
そこで、本開示の技術は、上述した従来技術の問題を鑑みて、半導体パッケージの歩留まりを向上させることを可能にする配線設計装置及び配線設計方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、開示の装置は、位置情報記憶部が半導体パッケージの配線に係る位置情報を少なくとも記憶する。そして、移動先候補算出部が位置情報記憶部によって記憶された位置情報から定まる配線を長手方向に所定の幅で分割した場合における各分割された配線部分ごとに、当該配線部分を複数の移動条件それぞれで移動させた場合における各移動後の位置情報を移動先候補として算出する。そして、移動先決定部が配線部分ごとに、移動先候補算出部によって算出された移動先候補の中から移動距離が最短となる移動先候補を抽出し、抽出した移動先候補を配線部分の移動先として決定する。
開示の装置は、半導体パッケージの歩留まりを向上させることを可能にする。
図1は、実施例1に係る配線設計装置の構成を示す図である。 図2は、設計情報記憶部によって記憶された情報の例を模式的に示す図である。 図3は、移動データ記憶部によって記憶される情報の例を示す図である。 図4は、配線分割部の処理を模式的に示す図である。 図5は、障害物検出部152の処理を模式的に示す図である。 図6Aは、デザインルール情報に基づいた移動先候補算出の一例を模式的に示す図である。 図6Bは、均等距離情報に基づいた移動先候補算出の一例を模式的に示す図である。 図6Cは、指定距離情報に基づいた移動先候補算出の一例を模式的に示す図である。 図7は、実施例1に係る配線設計装置による配線の修正の一例を模式的に示す図である。 図8は、実施例1に係る配線設計装置による配線の修正処理の手順を示すフローチャートである。 図9は、配線設計プログラムを実行するコンピュータを示す図である。 図10は、手作業による配線の修正の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本願の開示する配線設計装置及び配線設計方法の実施例を詳細に説明する。なお、本願の開示する配線設計装置及び配線設計方法は、以下の実施例により限定されるものではない。
実施例1に係る配線設計装置は、CADシステムによって設計された半導体パッケージの配線の位置情報に基づいて、配線の位置を修正する。なお、CADシステムによって設計された半導体パッケージの配線とは、例えば、CADシステムがデザインルールに基づいて自動で設計した配線を意味する。具体的には、実施例1に係る配線設計装置は、配線を長手方向に仮想的に分割した配線部分ごとに、複数の移動条件それぞれで移動させた場合の移動先の位置情報を移動先候補として算出する。ここで、複数の移動条件とは、例えば、配線間の距離がデザインルールで規定された距離よりも短くならないようにすることや配線間の距離を均等にすることなどである。
そして、実施例1に係る配線設計装置は、仮想的に分割した配線部分ごとに、算出した移動先候補の中から移動距離が最短となる移動先候補を配線部分の移動先として決定する。従って、実施例1に係る配線設計装置は、配線部分ごとに複数の移動条件を全て満たす移動先を自動的に決定することができる。すなわち、実施例1に係る配線設計装置によれば、例えば、配線間の距離を均等にすることに注視してしまい、配線間の距離がデザインルールで規定された距離よりも短くなってしまうなどのミスをなくすことができ、半導体パッケージの歩留まりを向上させることを可能にする。
[実施例1に係る配線設計装置の構成]
まず、実施例1に係る配線設計装置の構成について説明する。図1は、実施例1に係る配線設計装置100の構成を示す図である。図1に示すように、配線設計装置100は、入出力制御I/F部110と、入力部120と、表示部130と、記憶部140と、制御部150とを有し、CADシステムによって設計された半導体パッケージの配線を修正する。なお、配線設計装置100は、例えば、PC(Personal computer)、ワークステーション又は配線設計用の専用装置である。
入出力制御I/F部110は、入力部120、表示部130と制御部150との間での各種情報のやり取りを制御するインタフェース部である。入力部120は、例えば、設計者による種々の情報の入力処理を受付ける。例えば、入力部120は、キーボードやタッチパネルなどである。表示部130は、例えば、設計者に設計の情報を表示出力する。例えば、表示部130は、ディスプレイなどである。
記憶部140は、図1に示すように、設計情報記憶部141と、移動条件記憶部142と、移動データ記憶部143とを有し、入力部120を介して利用者から入力された情報や後述する制御部150による処理結果などを記憶する。記憶部140は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。
設計情報記憶部141は、半導体パッケージの配線に係る位置情報を少なくとも記憶する。具体的には、設計情報記憶部141は、基板の形状、基板の層数、ビアや配線の位置などの設計情報を記憶する。図2は、設計情報記憶部141によって記憶された情報の例を模式的に示す図である。図2においては、CADシステムによって設計された配線の一部を拡大した図を示している。図2に示すように、CADシステムによる配線の設計では、例えば、ビア10とボンディングパッド60とが配置され、配線20によって接続される。そして、半導体チップとボンディングパッド60とが配線70によって接続される。なお、図2の矢印80は、配線設計装置100による修正の対象となる配線部分を指示している。
例えば、設計情報記憶部141は、図2に示すボンディングパッド60からビア10に接続された配線20の位置データを記憶する。ここで、設計情報記憶部141は、配線20の位置データとして、例えば、図2に示す配線20の始点、終点、配線の角度が変化する地点などの座標及び配線幅などを記憶する。また、設計情報記憶部141は、ビア10やボンディングパッド60などの中点の座標、径及び径の曲率などを記憶する。同様に、設計情報記憶部141は、CADシステムによって設計された全ての配線やボンディングパッドなどの位置データを記憶する。
移動条件記憶部142は、後述する制御部150による配線の修正に用いられる移動条件を記憶する。例えば、移動条件記憶部142は、移動させる配線と障害物との距離がデザインルールに規定された距離よりも短くならない位置に配線を移動させる旨の条件であるデザインルール情報を記憶する。また、移動条件記憶部142は、複数の障害物からの距離が均等になる位置に配線を移動させる旨の条件である均等位置情報を記憶する。また、移動条件記憶部142は、設計者によって指定された距離の位置に配線を移動させる旨の条件である指定距離情報を記憶する。
移動データ記憶部143は、後述する制御部150によって実行される修正の処理結果である移動データを記憶する。図3は、移動データ記憶部143によって記憶される情報の例を示す図である。図3に示すように、移動データ記憶部143は、原点、移動先候補、移動先、移動距離、総移動距離及び移動状況をセグメントID(Identifier)に対応付けた移動データを記憶する。また、移動データ記憶部143は、図3に示すように、移動先候補としてデザインルール、均等位置、指定距離をセグメントIDに対応付けた移動データを記憶する。
ここで、図3に示すセグメントIDとは、後述する制御部150によって仮想的に分割された配線の一部であるセグメントを一意に特定するための識別子である。例えば、セグメントIDは、後述する制御部150によって配線が分割された時点でシーケンシャルに付加される。また、図3に示す原点とは、セグメントの移動が実行される前の位置を示している。また、図3に示す移動先候補とは、移動条件に基づいて算出された移動先候補の座標を示している。
また、図3に示すデザインルールとは、セグメントをデザインルール情報に基づいて移動させた場合の移動後の位置の座標を示している。また、図3に示す均等位置とは、セグメントを均等位置情報に基づいて移動させた場合の移動後の位置の座標を示している。また、図3に示す指定距離とは、セグメントを指定距離情報に基づいて移動させた場合の移動後の位置の座標を示している。また、図3に示す移動先とは、後述する制御部150によって決定された各セグメントの移動先の座標を示している。
また、図3に示す移動距離とは、1回の移動処理でセグメントが移動した距離を示している。また、図3に示す総移動距離とは、各セグメントの原点から現時点の位置までの距離を示している。また、図3に示す移動状況とは、直前の移動処理で各セグメントの移動があったか否かを示している。
例えば、移動データ記憶部143は、図3に示すように、「セグメントID:1」に対応付けて「原点:(X1、Y1)」、「移動先候補、デザインルール:(X11、Y11)」、「移動先候補、均等位置:(X12、Y12)」、「移動先候補、指定距離:(X13、Y13)」を記憶する。また、移動データ記憶部143は、図3に示すように、「セグメントID:1」に対応付けて「移動先:(X12、Y12)」、「移動距離:0.2」、「総移動距離:0.5」、「移動状況:あり」を記憶する。
同様に、移動データ記憶部143は、図3に示すように、「セグメントID:2」及び「セグメントID:3」それぞれに「原点」、「移動先候補」、「移動先」、「移動距離」、「総移動距離」及び「移動状況」を対応付けて記憶する。
図1に戻って、制御部150は、配線分割部151と、障害物検出部152と、移動先候補算出部153と、移動先決定部154と、データ処理部155とを有する。制御部150は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路、または、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。
配線分割部151は、設計情報記憶部141によって記憶された位置情報から定まる配線を長手方向に所定の幅で分割する。具体的には、配線分割部151は、設計情報記憶部141によって記憶された配線の位置データに基づいて、各配線を長手方向に所定の幅のセグメントに分割する。ここで、配線分割部151は、基板上の任意の領域に位置する配線から分割を開始する。例えば、配線分割部151は、図2に示す基板の左上の領域に位置する配線から分割を開始する。そして、配線分割部151は、例えば、図2に示す基板の右下に向かって順に配線を分割する。なお、配線分割部151による配線の分割は、どの位置から開始されてもよい。
図4は、配線分割部151の処理を模式的に示す図である。図4においては、CADシステムによって設計された配線の一部を示している。図4に示すように、ビア11とビア12との間に配線21〜23が設計されている。例えば、配線分割部151は、図4の(A)に示す配線21〜23を配線の短手方向の幅に分割する。すなわち、配線分割部151は、図4の(B)に示すように、配線21〜23を配線の短手方向の幅のセグメントに分割する。ここで、図4の(B)に示すように、分割した各セグメントにおける任意の位置の座標が原点30として決定される。例えば、各セグメントの中心の座標が原点30として決定される。
そして、配線分割部151は、各セグメントにセグメントIDを付加して、原点を対応付けて移動データ記憶部143に格納する。例えば、配線分割部151は、図3に示すように、「セグメントID:1」に「原点:(X1、Y1)」を対応付けて移動データ記憶部143に格納する。なお、配線を分割する幅は、配線の短手方向の幅に限定されるものではなく、例えば、設計者によって任意に設定されたものでもよい。また、図4は、配線分割部151の処理を模式的に示しているが、実際には、配線の座標のデータを用いた演算処理が実行されている。
図1に戻って、障害物検出部152は、配線分割部151による配線の分割処理によって決定された原点の座標に基づいて、セグメントごとの障害物を検出する。具体的には、障害物検出部152は、設計情報記憶部141によって記憶された設計情報に基づいて、原点の座標から所定の距離内に位置する配線やビアなどを障害物として検出する。なお、障害物検出部152は、配線を障害物として検出する場合には、障害物検出の対象となるセグメントを含む配線以外の配線を障害物として検出する。
図5は、障害物検出部152による処理を模式的に示す図である。図5においては、図4の(B)に示す配線分割部151によるセグメントごとの原点が算出された後の状態からの障害物検出を示している。また、図5の(B)においては、図5の(A)のビア11、配線21及び配線22を拡大した図を示している。図5の点31及び点32は、配線21に含まれるセグメントの原点を示している。また、図5の(B)に示す線41は、原点31と原点32とを通過する直線を示している。また、図5の(B)に示す線42は、線41に直交し、かつ、原点31を通る直線を示している。
例えば、図5の(A)の原点31を有するセグメントの障害物を検出する場合には、障害物検出部152は、まず、同一配線上の他の原点を抽出する。例えば、障害物検出部152は、図5の(B)に示す原点32を抽出する。そして、障害物検出部152は、抽出した原点と障害物検出の対象となる原点とを通過する直線に対して直交し、かつ、障害物検出の対象となる原点を通過する直線を算出する。例えば、障害物検出部152は、図5の(B)に示すように、直線42を算出する。
そして、障害物検出部152は、算出した直線上で任意の距離内に位置する配線やビアなどを障害物として検出する。例えば、障害物検出部152は、ビア11と配線22とを原点31を有するセグメントの障害物として検出する。なお、上記した障害物検出の例では、2つの原点を通過する直線に直交し、かつ、障害物検出の対象となる原点を通過する直線上で任意の距離内に位置する配線やビアなどを障害物として検出する場合について説明した。しかしながら、本実施例はこれに限定されるものではなく、例えば、障害物検出の対象となる原点から所定の距離内に位置する配線やビアなどを障害物として検出する場合であってもよい。また、図5は、障害物算出部152の処理を模式的に示しているが、実際には、配線の座標のデータを用いた演算処理が実行されている。
図1に戻って、移動先候補算出部153は、配線分割部151によって分割された配線部分ごとに、当該配線部分を複数の移動条件それぞれで移動させた場合における各移動後の位置情報を移動先候補として算出する。また、移動先候補算出部153は、半導体パッケージの配線に係る設計基準に基づいて配線部分を移動させた場合における移動後の位置情報を移動先候補として算出する。また、移動先候補算出部153は、配線部分から所定の距離内に位置する複数の障害物に対する距離が等しい位置に配線部分を移動させた場合における移動後の位置情報を移動先候補として算出する。またさらに、移動先候補算出部153は、配線部分を任意の指定距離だけ移動させた場合における移動後の位置情報を移動先候補として算出する。
具体的には、移動先候補算出部153は、移動条件記憶部142によって記憶された移動条件に基づいて、配線分割部151が分割したセグメントの移動先候補を算出する。例えば、移動先候補算出部153は、移動条件記憶部142によって記憶されたデザインルール情報に基づいて、配線分割部151が分割したセグメントの移動先候補を算出する。ここで、デザインルール情報に基づいて移動先候補を算出する場合には、移動先候補算出部153は、まず、原点から障害物までの距離を算出する。そして、移動先候補算出部153は、算出した距離が長い障害物の方向にセグメントを移動することを決定する。そして、移動先候補算出部153は、決定した障害物との距離がデザインルールによって規定された距離よりも短くならない位置を移動先候補として算出する。
図6Aは、デザインルール情報に基づいた移動先候補算出の一例を模式的に示す図である。図6Aにおいては、図5の(B)に示す障害物検出部152による処理の後の状態を示している。すなわち、障害物検出部152によってビア11及び配線22が原点31を含むセグメントの障害物として検出された後の状態について示している。図6Aに示すように、移動先候補算出部153は、原点31から障害物であるビア11及び配線22までの距離を算出する。そして、移動先候補算出部153は、算出した距離が長い障害物である配線22の方向に原点31を含むセグメントを移動することを決定する。そして、移動先候補算出部153は、配線22からデザインルールで規定された距離51を離した位置33を移動先候補として算出する。
また、例えば、移動先候補算出部153は、移動条件記憶部142によって記憶された均等位置情報に基づいて、セグメントの移動先候補を算出する。ここで、均等位置情報に基づいて移動先候補を算出する場合には、移動先候補算出部153は、障害物検出部152によって検出された複数の障害物までの距離がそれぞれ等しい位置を移動先候補として算出する。
図6Bは、均等位置情報に基づいた移動先候補算出の一例を模式的に示す図である。図6Bにおいては、図6Aと同様に、障害物検出部152によってビア11及び配線22が原点31を含むセグメントの障害物として検出された後の状態について示している。例えば、図6Bに示すように、移動先候補算出部153は、障害物検出部152によって障害物として検出されたビア11及び配線22それぞれからの距離52が等しい位置34を移動先候補として算出する。
また、例えば、移動先候補算出部153は、移動条件記憶部142によって記憶された指定距離情報に基づいて、セグメントの移動先候補を算出する。ここで、指定距離情報に基づいて移動先候補を算出する場合には、移動先候補算出部153は、まず、原点から障害物までの距離を算出する。そして、移動先候補算出部153は、算出した距離が長い障害物の方向に原点を含むセグメントを移動することを決定する。そして、移動先候補算出部153は、セグメントを指定された距離移動させた位置を移動先候補として算出する。
図6Cは、指定距離情報に基づいた移動先候補算出の一例を模式的に示す図である。図6Cにおいては、図6A及び図6Bと同様に、障害物検出部152によってビア11及び配線22が原点31を含むセグメントの障害物として検出された後の状態について示している。例えば、図6Cに示すように、移動先候補算出部153は、原点31から障害物であるビア11及び配線22までの距離を算出する。そして、移動先候補算出部153は、算出した距離が長い障害物である配線22の方向に原点31を移動することを決定する。そして、移動先候補算出部153は、原点31を含むセグメントを指定された距離53を移動させた位置35を移動先候補として算出する。なお、図6A、図6B及び図6Cそれぞれに示す矢印54〜56は、それぞれの条件で移動する方向を指示している。
そして、移動先候補算出部153は、配線分割部151によって分割された全てのセグメントに対して移動先候補を算出して、算出した移動先候補をセグメントIDに対応付けて移動データ記憶部143に格納する。例えば、移動先候補算出部153は、図3に示すように、「セグメントID:1、原点:(X1、Y1)、デザインルール:(X11、Y11)、均等位置:(X12、Y12)、指定距離:(X13、Y13)」を移動データ記憶部143に格納する。なお、障害物検出部152によって障害物が検出されなかったセグメントに対しては、移動先候補算出部153は、移動先候補を算出せずに、移動先候補がない旨の情報をセグメントIDに対応付けて移動データ記憶部143に格納する。
図1に戻って、移動先決定部154は、配線部分ごとに、移動先候補算出部153によって算出された移動先候補の中から移動距離が最短となる移動先候補を抽出し、抽出した移動先候補を配線部分の移動先として決定する。また、移動先決定部154は、抽出した移動先候補の位置情報が配線部分の移動開始前の位置情報から所定の距離を越えた位置であった場合には、当該所定の距離に対応する位置情報を配線部分の移動先として決定する。
具体的には、移動先決定部154は、移動データ記憶部143によって記憶されたセグメントごとに、原点又は現在位置から移動先候補それぞれまでの移動距離を算出する。そして、移動先決定部154は、算出した移動距離が最短である移動先候補を抽出し、抽出した移動先候補を移動先として決定する。さらに、移動先決定部154は、原点から移動先までの距離である総移動距離を算出する。そして、移動先決定部143は、決定した移動先、移動距離、及び総移動距離を移動データ記憶部143に格納する。
例えば、移動先決定部154は、図3に示す「セグメントID:1」の移動先候補「デザインルール:(X11、Y11)、均等位置:(X12、Y12)、指定距離:(X13、Y13)」の中から「原点:(X1、Y1)」からの移動距離が最短となる「均等位置:(X12、Y12)」を「セグメントID:1」が付与されたセグメントの移動先として決定する。そして、移動先決定部154は、図3に示すように、決定した移動先「(X12、Y12)」、移動距離「0.2」及び総移動距離「0.5」を移動データ記憶部143に格納する。
同様に、移動先決定部154は、図3に示すように、「セグメントID:2」以降の全てのセグメントの移動先、移動距離、及び総移動距離を決定して、移動データ記憶部143に格納する。さらに、移動先決定部154は、移動データ記憶部143によって記憶された全てのセグメントについて、移動したか否かの情報である移動状況を移動データ記憶部143に格納する。
例えば、移動先決定部154は、図3に示すように、「セグメントID:1」の移動先「(X12、Y12)」、移動距離「0.2」及び総移動距離「0.5」とともに「移動状況:あり」を移動データ記憶部143に格納する。ここで、移動距離が「0」、又は、移動先候補がない旨の情報が記憶されていた場合には、移動先決定部154は、「移動状況:なし」を移動データ記憶部143に格納する。例えば、移動先決定部154は、図3に示すように、移動距離が「0」である「セグメントID:2」の移動状況に「なし」を格納する。
また、移動先決定部154は、原点から移動先候補までの距離が設計者によって設定された距離を越える場合には、設定された距離に対応する位置を移動先として決定する。例えば、設計者によって設定された距離が「1.0」であり、原点から全ての移動先候補までの距離が「1.0」を越えていた場合には、移動先決定部154は、原点からの距離が「1.0」の位置を移動先として決定する。
実施例1に係る配線設計装置100は、上記した障害物検出部152、移動先候補算出部153及び移動先決定部154の各処理を全てのセグメントに対して繰り返し実行して、徐々に配線を分散させる。すなわち、障害物検出部152は、図3に示す移動先の座標を用いて再度障害物を検出する。そして、移動先候補算出部153は、移動先の座標と再度検出された障害物とを用いて移動先候補を再度算出する。
その後、移動先決定部154は、移動先候補算出部153によって再度算出された移動先候補の中から、移動距離が最短となる移動先候補を移動先として決定し、移動データを更新する。図7は、実施例1に係る配線設計装置による配線の修正の一例を模式的に示す図である。図7においては、図4に示す配線に対して修正が実行された状態を示している。
例えば、実施例1に係る配線設計装置100は、図7の(A)に示すように、配線21の全てのセグメントに対して障害物検出、移動先候補の算出及び移動先の決定を実行する。そして、配線設計装置100は、図7の(B)に示すように、配線22及び配線23に対しても順に同様の処理を実行する。そして、配線設計装置100は、配線21〜23に対する処理を繰り返して、図7の(C)に示すように、配線21〜23を分散させる。
図1に戻って、データ処理部155は、移動データ記憶部143によって記憶された移動データを用いて配線の移動状態を表示部130に表示させる。例えば、データ処理部155は、移動データ記憶部143によって記憶された移動先の座標を用いて、各セグメントの位置を表示部130に表示させる。
また、データ処理部155は、配線の修正が終了した場合に、移動データ記憶部143によって記憶された移動データに基づいて、設計情報記憶部141が記憶する設計情報を更新する。例えば、データ処理部155は、設計情報記憶部141によって記憶された配線の座標データを移動データ記憶部143によって記憶された移動先の座標に更新する。なお、上述した処理を経て更新された設計情報を用いて半導体パッケージの製造過程であるエッチング処理が実行される。
[実施例1に係る配線設計装置による配線の修正処理の手順]
次に、実施例1に係る配線設計装置100による処理の手順を説明する。図8は、実施例1に係る配線設計装置100による配線の修正処理の手順を示すフローチャートである。図8に示すように、実施例1に係る配線設計装置100においては、修正処理の実行コマンドである移動コマンドが実行されると(ステップS101肯定)、まず、配線分割部151が配線をn個のセグメントに分割する(ステップS102)。具体的には、配線分割部151は、設計情報記憶部141によって記憶された配線の位置データに基づいて、各配線を長手方向に所定の幅のセグメントに分割する。
そして、障害物検出部152は、p=1として(ステップS103)、1個目のセグメントに対して障害物検出の処理を実行する。ここで、障害物を検出した場合には(ステップS104肯定)、移動先候補算出部153が移動先候補を算出する(ステップS105)。具体的には、移動先候補算出部153は、移動条件記憶部142によって記憶された移動条件に基づいて移動先候補を算出する。そして、移動先候補算出部153は、算出した移動先候補を移動データ記憶部143に格納する。
その後、移動先決定部154が、移動先候補算出部153によって算出された移動先候補から、最短の移動距離を抽出して(ステップS106)、移動距離が「0」か否かを判定する(ステップS107)。ここで、移動距離が「0」でない場合には(ステップS107否定)、移動先決定部154は、設定された距離に達するか否かを判定する(ステップS108)。具体的には、移動先決定部154は、原点から移動先候補までの距離が設計者によって設定された任意の距離を越えるか否かを判定する。
ここで、設定された距離に達しない場合には(ステップS108否定)、移動先決定部154は、移動距離が最短の移動先候補を移動先として決定して(ステップS109)、移動状況を「あり」と判定する(ステップS110)。そして、移動先決定部154は、決定した移動先と移動状況「あり」の情報を移動データ記憶部143に格納する。一方、設定された距離に達する場合には(ステップS108肯定)、移動先決定部154は、設定された距離に対応する位置を移動先として決定して(ステップS111)、移動状況を「あり」と判定する(ステップS112)。そして、移動先決定部154は、決定した移動先と移動状況「あり」の情報を移動データ記憶部143に格納する。
ところで、障害物を検出しなかった場合(ステップS104否定)、又は、移動距離が「0」であった場合には(ステップS107肯定)、移動先決定部154は、移動状況を「なし」と判定して(ステップS113)、移動状況「なし」の情報を移動データ記憶部143に格納する。そして、移動先決定部154は、p=nか否かを判定する(ステップS114)。すなわち、移動先決定部154は、全てのセグメントに対して処理したか否かを判定する。
ここで、p=nではない場合には(ステップS114否定)、障害物検出部152がp=p+1として(ステップS115)、次のセグメントに対して障害物検出の処理を実行する(ステップS104)。一方、p=nである場合には(ステップS114肯定)、移動先決定部154が、移動状況に「あり」があるか否かを判定する(ステップS116)。
ここで、移動状況に「あり」がある場合には(ステップS116肯定)、移動先決定部154が、移動データ記憶部143の移動状況をリセットする(ステップS117)。そして、障害物検出部152が再度n=1として障害物の検出処理を実行する(ステップS103)。一方、移動状況に「あり」がない場合には(ステップS116否定)、配線設計装置100は処理を終了する。なお、移動コマンドが実行されるまで、配線設計装置100は待機状態である(ステップS101否定)。
なお、上述した処理の手順では、ステップS116において移動状況に「あり」がある場合に、移動状況をリセットした後にステップS103に戻って1個目のセグメントから再度移動させる場合について説明した。しかしながら、本実施例はこれに限定されるものではなく、例えば、移動状況をリセットした後に、ステップS102に戻って配線の分割を再度実行した後に、新たに分割されたセグメントを移動させる場合であってもよい。
[実施例1の効果]
上述したように、実施例1によれば、設計情報記憶部141が、半導体パッケージの配線に係る位置情報を少なくとも記憶する。そして、移動先候補算出部153が、設計情報記憶部141によって記憶された位置情報から定まる配線を長手方向に所定の幅で分割した場合における配線部分ごとに、配線部分を複数の移動条件それぞれで移動させた場合における移動後の位置情報を移動先候補として算出する。そして、移動先決定部154が、
配線部分ごとに、移動先候補算出部153によって算出された移動先候補の中から移動距離が最短となる移動先候補を抽出し、抽出した移動先候補を配線部分の移動先として決定する。従って、実施例1に係る配線設計装置100は、複数の移動条件を満たす移動先を決定することができ、配線の修正に係るミスを低減し、半導体パッケージの歩留まりを向上させることを可能にする。
また、実施例1によれば、移動先候補算出部153は、半導体パッケージの配線に係る設計基準に基づいて配線部分を移動させた場合における移動後の位置情報を移動先候補として算出する。また、移動先候補算出部153は、配線部分から所定の距離内に位置する複数の障害物に対する距離が等しい位置に配線部分を移動させた場合における移動後の位置情報を移動先候補として算出する。従って、実施例1に係る配線設計装置100は、製造上遵守する規定に従いつつ、障害物との距離のバランスがとれた適切な位置に配線することを可能にする。
また、実施例1によれば、移動先候補算出部153は、さらに、配線部分を任意の指定距離だけ移動させた場合における移動後の位置情報を移動先候補として算出する。従って、実施例1に係る配線設計装置100は、設計者が許容する移動距離を考慮した修正を実行することを可能にする。
また、実施例1によれば、移動先決定部154は、移動先候補算出部153によって算出された移動先候補の中から移動距離が最短となる移動先候補を抽出する。そして、移動先決定部154は、抽出した移動先候補の位置情報が配線部分の移動開始前の位置情報から所定の距離を越えた位置であった場合には、当該所定の距離に対応する位置情報を配線部分の移動先として決定する。従って、実施例1に係る配線設計装置100は、配線が過剰に移動させられることを防止することを可能にする。
さて、これまで実施例1について説明したが、上述した実施例1以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、種々の異なる実施例を(1)〜(5)に区分けして説明する。
(1)移動条件
上記実施例1では、移動条件としてデザインルール、均等位置及び指定距離を用いる場合について説明したが、本実施例はこれに限定するものではなく、例えば、移動条件としてデザインルール及び均等位置だけを用いる場合であってもよい。
(2)修正処理
上記実施例1では、設計情報記憶部141によって記憶された全ての配線を修正処理の対象とする場合について説明した。しかしながら、本実施例はこれに限定するものではなく、例えば、一部領域のみを修正処理の対象とする場合であってもよい。
(3)終了条件
上記実施例1では、全てのセグメントが移動しなくなった時点で修正を終了する場合について説明したが、本実施例はこれに限定するものではなく、例えば、セグメントの半数が移動しなくなった時点で修正を終了する場合であってもよい。また、同一の配線に対して所定の回数の移動処理が実行された時点で修正を終了する場合であってもよい。
(4)システム構成等
図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示された構成要素と同一であることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図1に示す配線分割部151と障害物検出部152とを一つの処理部として統合してもよい。また、一方で、図1に示す障害物検出部52を、距離を算出する距離算出部と、距離算出部によって算出された距離に基づいて障害物を検出する検出部とに分散してもよい。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともできる。例えば、図8における移動状況に「あり」があるか否かの判定を手動で行ってもよい。一方、手動的に行われるとして説明した処理の全部または一部を自動的に行うこともできる。例えば、図8における移動コマンドの実行を自動で行うこともできる。また、設計情報記憶部141を配線設計装置100の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしてもよい。また、設計情報記憶部141を別の装置が有し、ネットワークに接続されて協働することで、上記した配線設計装置100の機能を実現するようにしてもよい。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(5)配線設計プログラム
ところで、上記実施例1では、ハードウェアロジックによって各種の処理を実現する場合を説明したが、本実施例はこれに限定されるものではなく、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行するようにしてもよい。そこで、以下では、図9を用いて上記実施例1に示した配線設計装置100と同様の機能を有する配線設計プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図9は、配線設計プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図9に示すように、コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU(Central Processing Unit)1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有し、これらの各部はバス1080によって接続される。
メモリ1010は、図9に示すように、ROM(Read Only Memory)1011及びRAM(Random Access Memory)1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、図9に示すように、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、図9に示すように、ディスクドライブ1100に接続される。例えば磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が、ディスクドライブ1100に挿入される。シリアルポートインタフェース1050は、図9に示すように、例えばマウス1110、キーボード1120に接続される。ビデオアダプタ1060は、図9に示すように、例えばディスプレイ1130に接続される。
ここで、図9に示すように、ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、プログラムモジュール、プログラムデータを記憶する。すなわち、配線設計プログラムは、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュールとして、例えばハードディスクに記憶される。具体的には、上記実施例で説明した配線分割部151と同様の情報処理を実行する配線分割手順と、障害物検出部152と同様の情報処理を実行する障害物検出手順と、移動先候補算出部153と同様の情報処理を実行する移動先候補算出手順と、移動先決定部154と同様の情報処理を実行する移動先決定手順と、データ処理部155と同様の情報処理を実行するデータ処理手順とが記述されたプログラムモジュールが、ハードディスクに記憶される。
また、上記実施例で説明した設計情報記憶部141に記憶されるデータのように、配線設計プログラムによる情報処理に用いられるデータは、プログラムデータとして、例えばハードディスクに記憶される。そして、CPU1020が、ハードディスクに記憶されたプログラムモジュールやプログラムデータを必要に応じてRAM1012に読み出し、配線分割手順、障害物検出手順、移動先候補算出手順、移動先決定手順、データ処理手順を実行する。
なお、配線設計プログラムに係るプログラムモジュールやプログラムデータは、ハードディスクに記憶される場合に限られず、例えば着脱可能な記憶媒体に記憶され、ディスクドライブ1100等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、配線設計プログラムに係るプログラムモジュールやプログラムデータは、ネットワーク(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等)を介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェースを介してCPU1020によって読み出されてもよい。
100 配線設計装置
141 設計情報記憶部
142 移動条件記憶部
143 移動データ記憶部
151 配線分割部
152 障害物検出部
153 移動先候補算出部
154 移動先決定部

Claims (5)

  1. 半導体パッケージの配線に係る位置情報を少なくとも記憶する位置情報記憶部と、
    前記位置情報記憶部によって記憶された位置情報から定まる配線を長手方向に所定の幅で分割した場合における各分割された配線部分ごとに、当該配線部分を複数の移動条件それぞれで移動させた場合における各移動後の位置情報を移動先候補として算出する移動先候補算出部と、
    前記配線部分ごとに、前記移動先候補算出部によって算出された移動先候補の中から移動距離が最短となる移動先候補を抽出し、抽出した移動先候補を前記配線部分の移動先として決定する移動先決定部と、
    を有することを特徴とする配線設計装置。
  2. 前記移動先候補算出部は、前記半導体パッケージの配線に係る設計基準に基づいて前記配線部分を移動させた場合における移動後の位置情報を移動先候補として算出し、また、前記配線部分から所定の距離内に位置する複数の障害物に対する距離が等しい位置に前記配線部分を移動させた場合における移動後の位置情報を移動先候補として算出することを特徴とする請求項1に記載の配線設計装置。
  3. 前記移動先候補算出部は、さらに、前記配線部分を任意の指定距離だけ移動させた場合における移動後の位置情報を移動先候補として算出することを特徴とする請求項2に記載の配線設計装置。
  4. 前記移動先決定部は、前記移動先候補算出部によって算出された移動先候補の中から移動距離が最短となる移動先候補を抽出し、抽出した移動先候補の位置情報が前記配線部分の移動開始前の位置情報から所定の距離を越えた位置であった場合には、当該所定の距離に対応する位置情報を前記配線部分の移動先として決定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の配線設計装置。
  5. 半導体パッケージの配線を設計する配線設計装置によって実行される配線設計方法であって、
    半導体パッケージの配線に係る位置情報を少なくとも記憶する位置情報記憶部によって記憶された位置情報から定まる配線を長手方向に所定の幅で分割した場合における各分割された配線部分ごとに、当該配線部分を複数の移動条件それぞれで移動させた場合における各移動後の位置情報を移動先候補として算出する移動先候補算出ステップと、
    前記配線部分ごとに、前記移動先候補算出ステップによって算出された移動先候補の中から移動距離が最短となる移動先候補を抽出し、抽出した移動先候補を前記配線部分の移動先として決定する移動先決定ステップと、
    を含むことを特徴とする配線設計方法。
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