JP2013239073A - レイアウト方法及び設計支援プログラム - Google Patents

レイアウト方法及び設計支援プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2013239073A
JP2013239073A JP2012112446A JP2012112446A JP2013239073A JP 2013239073 A JP2013239073 A JP 2013239073A JP 2012112446 A JP2012112446 A JP 2012112446A JP 2012112446 A JP2012112446 A JP 2012112446A JP 2013239073 A JP2013239073 A JP 2013239073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
redundant
wiring
cell
cells
redundant via
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012112446A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Sugino
徳勇 杉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Electronics Corp
Original Assignee
Renesas Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Electronics Corp filed Critical Renesas Electronics Corp
Priority to JP2012112446A priority Critical patent/JP2013239073A/ja
Publication of JP2013239073A publication Critical patent/JP2013239073A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】ビアセルの冗長率の向上及び配線の信頼性の向上を図る。
【解決手段】冗長ビア形成処理においては、スタンダードセル上の素子と配線層との接点に対するアクセス回数の指定情報と、冗長ビア構造におけるビアセルの配置領域の指定情報と、冗長ビア構造におけるビアセル同士の配置間隔の指定情報とが第1処理条件とされる。上記冗長ビア形成処理においては、冗長ビア構造におけるビアセル同士の接続形態の指定情報が第2処理条件とされる。上記冗長ビア形成処理は、第1処理(202)、第2処理(203)、第3処理(204)、第4処理(205,206)を含む。未使用アクセスポイントの有効利用を図ることにより、下層配線層において、多くの冗長ビアセルを配置することができる。冗長ビア構造におけるビアセルの同士の接続形態を指定することができるので、直列接続に限定されず、並列接続も可能とされ、配線の信頼性の向上を図ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体集積回路のレイアウト方法及び設計支援プログラムに関し、特に、標準化されている機能セル(「スタンダードセル」という)を組み合わせて配置配線する方式の半導体集積回路のレイアウトに好適に利用できるものである。
半導体集積回路の多層配線において、下層の配線と上層の配線とを電気的につなぐ接続領域が配置される。この接続領域を「ビア」という。プロセスの微細化に伴いビアの接触不良が顕在化している。これを回避するためには、同電位のビアを複数設ける冗長ビア構造が有効とされる。
特許文献1には、専有面積の少ない冗長ビア構造に関する技術が記載されている。
特許文献2には、新たなビアを配置するための領域の有無に依存することなく、冗長ビアを構成する技術が記載されている。
特開2007−115959号公報 特開2009−252805号公報
冗長ビア構造を得るための従来の冗長ビア形成処理によれば、最下位の配線層で極端にビアセルの冗長率が低いことが判明した。例えば、駆動能力が小さく面積が小さなスタンダードセルは、スタンダードセル上の素子と配線層との接点(これを「ピン」という)のサイズも小さく、かつピン同士の間隔も狭いことから、下位層配線になるに従いデザインルールを満たす冗長ビア構造の実現が困難とされる。ピンを構成する配線層の中でも、EDA(electronic design automation)ツールによって接続可能な箇所を「アクセスポイント」とすると、特に最下位層であるピンへの接続に関しては、ピンのサイズが小さくなるほど、アクセスポイント自体のサイズが小さくなる。この結果、ピンに一度しかアクセス(接続)できないEDAツールの場合、アクセスポイントに配置できるビアセルが1個となるスタンダードセル多数存在してしまい、デザインルールを満足できない。このため、ビアセルをアレイ状に複数配置することが困難となり、このことが、ビアセルの冗長率低下につながっている。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
課題を解決するための手段のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、課題を解決するためのレイアウト方法において、冗長ビア形成処理が行われる。この冗長ビア形成処理においては、スタンダードセル上の素子と配線層との接点に対するアクセス回数の指定情報と、冗長ビア構造におけるビアセルの配置領域の指定情報と、冗長ビア構造におけるビアセル同士の配置間隔の指定情報とが第1処理条件とされる。また、上記冗長ビア形成処理においては、冗長ビア構造におけるビアセル同士の接続形態の指定情報が第2処理条件とされる。そして、上記冗長ビア形成処理は、第1処理、第2処理、第3処理、第4処理を含む。上記第1処理では、上記スタンダードセル上の素子と配線層との接点毎に、配線又はビアセルを配置可能な領域が検索される。上記第2処理では、上記第1処理の検索結果に基づいて未使用領域が抽出される。上記第3処理では、上記第2処理で抽出された未使用領域に、冗長ビア構造におけるビアセルを配置可能な領域があるか否かが判別される。上記第4処理では、上記第3処理での判別結果に基づいて、シングルのビアセルが上記第1処理条件に従って配置され、複数のビアセル同士が上記第2処理条件に従って配線される。
課題を解決するための手段のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、ビアセルの冗長率の向上及び配線の信頼性の向上を達成することができる。
ワークステーションを使って行われる自動レイアウトの流れを示すフローチャートである。 図1における冗長ビア形成処理の流れを示すフローチャートである。 半導体集積回路のレイアウトの実施に用いられるワークステーションの構成例ブロック図である。 冗長ビア形成処理の条件を示す説明図である。 冗長ビア形成処理の具体的例の説明図である。 シングルビアセルの平面図である。 図6に示されるシングルビアセルのA−A’線での切断断面図である。 実施の形態1での冗長ビア形成処理の優位性の説明図である。 冗長ビア構造におけるビアセル配置の説明図である。 冗長ビア構造におけるビアセル配置の説明図である。 冗長ビア構造におけるビアセル配置の説明図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕代表的な実施の形態に係るレイアウト方法は、冗長ビア形成処理(15,18)を含む。この冗長ビア形成処理においては、スタンダードセル上の素子と配線層との接点に対するアクセス回数の指定情報と、冗長ビア構造におけるビアセルの配置領域の指定情報と、冗長ビア構造におけるビアセル同士の配置間隔の指定情報とが第1処理条件とされる。また、上記冗長ビア形成処理においては、冗長ビア構造におけるビアセル同士の接続形態の指定情報が第2処理条件とされる。そして、上記冗長ビア形成処理は、第1処理(202)、第2処理(203)、第3処理(204)、第4処理(205,206)を含む。上記第1処理(202)では、上記スタンダードセル上の素子と配線層との接点毎に、配線又はビアセルを配置可能な領域が検索される。上記第2処理(203)では、上記第1処理の検索結果に基づいて未使用領域が抽出される。上記第3処理(204)では、上記第2処理で抽出された未使用領域に、冗長ビア構造におけるビアセルを配置可能な領域があるか否かが判別される。上記第4処理(205,206)では、上記第3処理での判別結果に基づいて、シングルのビアセルが上記第1処理条件に従って配置され、複数のビアセル同士が上記第2処理条件に従って配線される。これにより、冗長セル構造が得られる。
上記の冗長ビア形成処理によれば、未使用のアクセスポイントがある場合、第1処理条件として、ピンに対するアクセス回数を指定された場合に、その指定されたアクセス回数の範囲で、デザインルールを満たす限り、シングルビアセルの多様な配置が可能となる。例えば、図9の(C)に示されるように、コ字状に形成された配線層(52)のアクセスポイントに対して、それぞれシングルビア(93,94)を配置し、シングルビア(93,94)を配線(95)で結合することにより、冗長構造を得ることができる。
また、第1処理条件として、冗長ビア構成におけるビアセルの配置領域の指定が可能とされるので、冗長ビア構成におけるビアセルの配置領域が配線の優先方向に限定されない。つまり、配線の延長線上にも配置可能であるし、それと交差する方向への配置も可能である。例えば図10の(B)に示されるように、配線の優先方向(矢印Y方向)とは交差する方向にビアセル(104)を配置することが可能となる。この場合、第2金属配線(106)を設けてビアセル(103,104)を結合することで、冗長ビア構造とすることができる。このような冗長ビア構造においては、ビアセル(103)が、異物(105)の混入に起因して接触不良になっても、第1金属配線(101)から第2金属配線(102)への信号伝達が可能になる。
このように上記の冗長ビア形成処理によれば、未使用アクセスポイントの有効利用を図ることができるので、下層配線層において、多くの冗長ビアセルを配置することができ、ビアセルの冗長率の向上を図ることができる。
さらに、第1処理条件として、冗長ビア構造におけるビアセル同士の配置間隔の指定が可能とされるので、DRC(デザインルールチェック)に基づいて不連続にビアセルを配置することもできる。例えば、図11の(C)に示されるように、ビアセル(112,113)間を十分に離すことができるので、比較的大きな異物(111)が混入した場合でも、ビアセル(112,113)の双方が接触不良となることを避けることができる。つまり、冗長ビア構造におけるビアセル同士の配置間隔を広げることで、異物に対する回避率の向上を図ることができる。
そして、第2処理条件として、冗長ビア構造におけるビアセルの同士の接続形態を指定することができるので、直列接続に限定されず、並列接続も可能とされる。同電位ビアセル同士の接続形態として、並列接続が指定された場合、例えば図10の(B)に示されるように、配線の優先方向(矢印Y方向)とは交差する方向にビアセル(104)を配置してビアセル(103,104)を結合する(並列接続)することができる。この場合、第2金属配線(106)を設けてビアセル(103,104)を結合することで、冗長ビア構造とすることができる。このような冗長ビア構造においては、ビアセル(103)が、異物(105)混入に起因して接触不良になっても、第1金属配線(101)から第2金属配線(102)への信号伝達が可能になる。これにより、配線の接続信頼性の向上を図ることができる。
〔2〕上記〔1〕において、上記冗長ビア形成処理として、上記第4処理の結果に、所定のデザインルールに違反する箇所が含まれているか否かの判別を行う第5処理(207)と、上記第5処理の判別結果に従って、上記第4処理における配線のリペアを行う第6処理(208)とを実行することができる。
このような処理が行われることにより、上記第4処理の結果に、所定のデザインルールに違反する箇所が含まれている場合には、配線のリペアを行うことができるので、配線の信頼性を更に向上させることができる。
〔3〕上記〔2〕において、上記冗長ビア形成処理では、上記冗長ビア形成処理の適正化を図るため、上記第1処理条件又は上記第2処理条件の内容を変更して、上記第1処理ないし上記6処理を必要に応じて、繰り返すことができる。
〔4〕上記〔3〕において、上記スタンダードセルを配置するスタンダードセル配置処理(11)と、上記スタンダードセル配置処理で配置された上記スタンダードセルの配線を行う配線処理(14,17)と、を含めることができる。このとき、上記冗長ビア形成処理は、上記スタンダードセルの配線処理に対応して行うことができる。例えば上記冗長ビア形成処理は、上記スタンダードセルの配線処理が終了する毎に行うようにしても良いし、上記スタンダードセルの配線処理中に行っても良い。
〔5〕上記〔4〕において、上記冗長ビア形成処理は、上記冗長ビア形成処理を示すコマンドに従ってコンピュータ(32)に実行させることができる。この場合において、上記第1処理条件及び上記第2処理条件は、上記コマンドの引数として上記コンピュータに与えることができる。
〔6〕本願において開示される別の実施の形態として、第1処理(202)、第2処理(203)、第3処理(204)、第4処理(205,206)を、コンピュータに実行させるための設計支援プログラムを挙げることができる。このとき、スタンダードセル上の素子と配線層との接点に対するアクセス回数の指定情報と、冗長ビア構造におけるビアセルの配置領域の指定情報と、冗長ビア構造におけるビアセル同士の配置間隔の指定情報とが第1処理条件とされる。冗長ビア構造におけるビアセル同士の接続形態の指定情報が第2処理条件とされる。上記第1処理において、上記スタンダードセル上の素子と配線層との接点毎に、配線又はビアセルを配置可能な領域を検索する。上記第2処理において、上記第1処理の検索結果に基づいて未使用領域を抽出する。上記第3処理において、上記第2処理で抽出された未使用領域に、冗長ビア構造におけるビアセルを配置可能な領域があるか否かを判別する。上記第4処理において、上記第3処理での判別結果に基づいて、シングルのビアセルを上記第1処理条件に従って配置し、複数のビアセル同士を上記第2処理条件に従って配線することで冗長セル構造を得る。
このような設計支援プログラムがコンピュータで実行されることにより、上記〔1〕の場合と同様の効果を得ることができる。
〔7〕上記〔6〕の設計支援プログラムにおいて、上記冗長ビア形成処理として、上記第4処理の結果に、所定のデザインルールに違反する箇所が含まれているか否かの判別を行う第5処理(207)と、上記第5処理の判別結果に従って、上記第4処理における配線のリペアを行う第6処理(208)とをコンピュータに実行させるように構成することができる。
かかる構成によれば、上記第4処理の結果に、所定のデザインルールに違反する箇所が含まれている場合には、配線のリペアを行うことができるので、配線の信頼性を更に向上させることができる。
2.実施の形態の詳細
実施の形態について更に詳述する。
《実施の形態1》
図3には、半導体集積回路のレイアウトの実施に用いられるワークステーションが示される。図3に示されるワークステーション30は、特に制限されないが、ディスプレイ31、ワークステーション本体32、記憶装置33、及び入力装置34を含んで成る。ワークステーション本体32は、所定のプログラムを実行するためのCPU(中央処理装置)を備えており、このワークステーション本体32が、コンピュータの一例とされる。記憶装置33は、例えばハードディスク装置であり、ワークステーション本体32で実行されるプログラムや、半導体集積回路のレイアウトに使用される各種情報が格納されている。ワークステーション本体32で実行されるプログラムには、自動配置配線処理を行うための自動配置配線用プログラムや、冗長ビア形成処理用プログラムが含まれる。この自動配置配線用プログラムや、冗長ビア形成処理用プログラムをEDAツール331と総称する。半導体集積回路のレイアウトに使用される各種情報には、ネットリスト332、配置配線情報333、デザインルールライブラリ334、セルライブラリ335が含まれる。入力装置34は、例えばキーボードやマウスであり、半導体集積回路の設計者の操作により、ワークステーション本体32に対して各種情報を入力することができる。ディスプレイ31は、ワークステーション本体32から供給された表示用データを可視化する。
図1には、ワークステーション30を使って行われる自動レイアウトの流れが示される。
この自動レイアウトには、EDAルール331が用いられる。つまり、自動配置配線処理を行うための自動配置配線用プログラムや、冗長ビア形成処理用プログラムが記憶装置33が読み出されて、ワークステーション本体32で実行される。このとき、ワークステーション本体32によって、記憶装置33内のネットリスト332、配置配線情報333、デザインルールライブラリ334、及びセルライブラリ335が必要に応じて参照される。自動レイアウトは以下のように行われる。
先ず、スタンダードセルが配置される(11)。スタンダードセルは、予め用意された標準的な機能ブロックであり、セルライブラリ335にデータベース化されている。このセル配置後にセル間のタイミングの最適化が行われる(12)。その後、各部にクロック信号を供給するためのクロックツリーにおけるクロックスキューの調整が行われ(13)、それに応じて、クロック信号を伝達するためのクロックラインの配線が行われる(14)。このクロックラインの配線終了後に、設計者が、冗長ビア形成処理が必要と判断した場合には、冗長ビア形成処理をワークステーション本体32に実行させることができる(15)。その後、クロック調整後のタイミング最適化が行われ(16)、ネットリスト332や配置配線情報333が参照されて、スタンダードセル間の信号配線を含む詳細配線が行われる(17)。この詳細配線終了後に、設計者が、冗長ビア形成処理が必要と判断した場合には、冗長ビア形成処理をワークステーション本体32に実行させることができる(19)。その後、上記ステップ17で行われた詳細配線も含めて、再びタイミング最適化が行われる(19)。
上記ステップ11〜14,16,17,19の各処理は、記憶装置33内の自動配置配線用プログラムによって実現される。また、上記ステップ15,18の冗長ビア形成処理は、記憶装置33内の冗長ビア形成処理用プログラムによって実現される。
次に、上記ステップ15,18の冗長ビア形成処理について詳述する。
冗長ビア形成処理は、当該処理を示すコマンドを入力装置34からワークステーション本体32に与えることで可能となる。冗長ビア形成処理を示すコマンドが入力された場合、記憶装置33内の冗長ビア形成処理用プログラムが読み出されてワークステーション本体32で実行される。このとき、冗長ビア形成処理を示すコマンドの引数として、冗長ビア形成処理の条件をワークステーション本体32に与えることができる。冗長ビア形成処理の条件として、例えば図4に示されるような第1処理条件及び第2処理条件を挙げることができる。
第1処理条件として、スタンダードセル上の素子と配線層との接点に対するアクセス回数の指定情報と、冗長ビア構造におけるビアセルの配置領域の指定情報と、冗長ビア構造におけるビアセル同士の配置間隔の指定情報とを挙げることができる。また、第2処理条件として、冗長ビア構造におけるビアセル同士の接続形態の指定情報を挙げることができる。ビアセル同士の接続形態として、ビアセル同士の直列接続と、ビアセル同士の並列接続とを挙げることができる。このような処理条件が冗長ビア形成処理コマンドの引数として与えられることにより、ワークステーション本体32では、引数として与えられた処理条件に応じた冗長ビア形成処理が実行される。
図2には、上記ステップ15,18の冗長ビア形成処理の流れが示される。
先ず、ワークステーション本体32において、冗長ビア形成処理を示すコマンドの引数として入力された第1処理条件及び第2処理条件の設定が行われる(201)。
次に、上記スタンダードセル上の素子と配線層との接点毎に、配線又はビアセルを配置可能な領域(アクセスポイント)の検索が行われる(202)。ここで、スタンダードセル上の素子と配線層との接点は、「ピン」と称される。このピンは、例えば図5に示されるように、スタンダードセル50上に配線層が形成される場合に、EDAツールによって、スタンダードセル上の素子と配線層とを接続するための接点51であり、多数存在する。ピンを構成する配線層の中でも、EDAツールによって接続可能な箇所は「アクセスポイント」とされ、このアクセスポイントが、配線又はビアセルを配置可能な領域とされる。例えば図5において、コ字状に形成された配線層52は、ピンを構成する配線層である。この配線層52において、53で示される箇所は、EDAツールによって接続可能な箇所であるため、アクセスポイントとされるが、54で示される箇所は、EDAツールによって配線可能な幅を有していないため、アクセスポイントではない。アクセスポイントではない箇所に、配線やビアセルを配置することはできない。上記ステップ202での検索結果は、データAとして、記憶装置33に格納される。
次に、上記ステップ202で検索されたデータAに基づいて、配線又はビアセルを配置可能な領域毎に、配線又はビアセルの接続状況や配置状況を調査し、未使用の領域が抽出される(203)。未使用領域の抽出結果は、データBとして、記憶装置33に格納される。
次に、上記ステップ203で得られたデータBに基づいて、未使用の領域内に、デザインルールに違反しない範囲で、冗長ビア構造におけるビアセルを配置可能な領域があるか否かの判別が行われる(204)。このステップ204の判別において、ビアセルを配置可能な領域が無い(NO)と判断された場合には、この冗長ビア形成処理が終了される。
しかし、上記ステップ204の判別において、ビアセルを配置可能な領域が有る(YES)と判断された場合には、当該領域(利用可能な配置領域)に、第1処理条件に従って、シングルビアセルを配置する。図6には、シングルビアセルの平面図が示され、図7には、図6におけるA−A’線切断断面図が示される。
例えば第1層金属配線71と第2層金属配線72とを結合するためのビアセルは、第1層金属配線71と第2層金属配線72とを結合するビア73と、上記金属配線71,72の一部を含んで形成される。
次に、同電位のビアセル(シングルビアセル)同士を第2処理条件に従って配線で接続することにより、冗長ビア構造を得る(206)。第2処理条件は、冗長ビア構造におけるビアセル同士の接続形態(直列接続又は並列接続)の指定情報である。例えば第2処理条件として、「並列接続」が指定されていた場合には、上記ステップ206でのビアセル同士の接続は、並列接続が優先される。
次に、上記ステップ206での処理結果に、タイミング違反や配線ショート等の所定のデザインルールに違反する箇所が有るか否かの判別が行われる(207)。この判別において、デザインルールに違反する箇所が無い(NO)と判断された場合には、この冗長ビア形成処理が終了される。
しかし、上記ステップ207の判別において、デザインルールに違反する箇所が有る(YES)と判断された場合には、上記ステップ206での配線リペアにより、違反箇所が取り除かれる(208)。
上記ステップ201〜208までの処理は、EDAツール(記憶装置33内の冗長ビア形成処理用プログラム)によって実現される。
設計者は、上記ステップ201〜208までの処理が終了した時点で、その処理結果について検討する。この検討において、第1処理条件又は第2処理条件を変更して、冗長ビア形成処理を再び行う必要があると判断した場合には、第1処理条件又は第2処理条件(引数)を変更して当該処理を示すコマンドを入力装置34から再びワークステーション本体32に与える。これにより、ワークステーション本体32では、上記ステップ201〜208までの処理が実行される。このような処理により、デザインルールを満たす冗長ビア構造を得ることができる。
次に、この実施の形態での冗長ビア形成処理の優位性について説明する。
図8には、実施の形態での冗長ビア形成処理の優位性が、比較対象とされる従来技術との関係で示される。
(1)スタンダードセルのピンに対してアクセス可能な回数は、従来技術では1回に限られている。これに対して、この実施の形態では、第1処理条件として、ピンに対するアクセス回数を指定することができるので、1回に限定されない。つまり、半導体集積回路の設計者が、アクセス可能な回数として、任意の値をワークステーション本体32に設定することができる。これにより、未使用アクセスポイントの有効利用を図ることができ、それによって冗長ビア発生率の向上を図ることができる。ここで、図9の(A),(B)に示されるように、コ字状に形成された配線層52のアクセスポイントにビアセルを配置する場合を考える。従来技術によれば、ピンに対するアクセス可能な回数が1回に限定されているので、図9の(A)のようにシングルビアセル91を一度に2個配置しようとしても、シングルビアセル2個の面積に比べて、対象となるピンの面積が十分でないため、デザインルール違反となる。また、図9の(B)に示される場合には、隣接する他の配線層92にシングルビアセル91が接触してしまい、この場合もビアセルを配置できない。これに対して、この実施の形態によれば、未使用のアクセスポイントがある場合、第1処理条件として、ピンに対するアクセス回数を指定された場合に、その指定されたアクセス回数の範囲で、デザインルールを満たす限り、シングルビアセルの多様な配置が可能となる。例えば、図9の(C)に示されるように、コ字状に形成された配線層52のアクセスポイントに対して、それぞれシングルビア93,94を配置し、シングルビア93,94を配線95で結合することにより、冗長構造を得ることができる。
(2)冗長ビア構造におけるビアセルの配置領域は、従来技術によれば、配線の延長線上に限定される。例えば図10の(A)に示されるように、矢印Y方向を優先方向とするとき、冗長ビア構造におけるビアセルの配置領域が第2金属配線102方向に限定される場合、冗長ビア構造におけるビアセルの配置領域はこの第2金属配線102の延長線上に限定される。例えば第1金属配線101と第2金属配線102とが交差する箇所(アクセスポイント)に配置されたビアセル103に対して、第2金属配線102の延長線上で、上記ビアセル103に連接するようにビアセル100が配置される。
しかし、このような冗長ビア構造において、アクセスポイントに配置されたビアセル103が、異物105の混入に起因して接触不良になった場合には、第1金属配線101から第2金属配線102への信号伝達が不可能になる。
これに対して、この実施の形態によれば、第1処理条件として、冗長ビア構成におけるビアセルの配置領域の指定が可能とされるので、冗長ビア構成におけるビアセルの配置領域が配線の優先方向(矢印Y方向)に限定されない。つまり、配線の延長線上にも配置可能であるし、それと交差する方向への配置も可能である。例えば図10の(B)に示されるように、配線の優先方向(矢印Y方向)とは交差する方向にビアセル104を配置することが可能となる。この場合、第2金属配線106を設けてビアセル103,104を結合することで、冗長ビア構造とすることができる。このような冗長ビア構造においては、ビアセル103が、異物105の混入に起因して接触不良になっても、第1金属配線101から第2金属配線102への信号伝達が可能になる。
上記(1),(2)により、未使用アクセスポイントの有効利用を図ることができるので、下層配線層において、多くの冗長ビアセルを配置することができ、ビアセルの冗長率の向上を図ることができる。
(3)従来技術によれば、冗長ビア構造におけるビアセルの配置間隔を指定することができないため、DRC(デザインルールチェック)に基づきビアセルが連続して配置される場合に限定される。例えば図11の(A)に示されるように、ビアセル配置中に異物111が混入した場合において、ビアセル112,113が連続して配置されていると、比較的大きな異物111の混入に起因してビアセル112,113の双方が接触不良となる虞がある。
これに対して、この実施の形態によれば、第1処理条件として、冗長ビア構造におけるビアセル同士の配置間隔の指定が可能とされるので、DRCに基づいて不連続にビアセルを配置することもできる。例えば、図11の(C)に示されるように、ビアセル112,113間を十分に離すことができるので、比較的大きな異物111が混入した場合でも、ビアセル112,113の双方が接触不良となることを避けることができる。つまり、冗長ビア構造におけるビアセル同士の配置間隔を広げることで、異物に対する回避率の向上を図ることができる。
(4)従来技術によれば、同電位ビアセル同士の接続形態として、直列接続に限定されてしまう。例えば図10の(A)に示されるように、冗長ビア構造におけるビアセルの配置領域が第2金属配線102方向に限定される場合、冗長ビア構造におけるビアセルの配置領域はこの第2金属配線102の延長線上に限定される。この結果、第1金属配線101と第2金属配線102とが交差する箇所(アクセスポイント)に配置されたビアセル103に対して、第2金属配線102の延長線上で、ビアセル103に連接するようにビアセル100が配置される。つまり、ビアセル100は、ビアセル103に直列接続される。このような冗長ビア構造においては、ビアセル103が、異物105の混入に起因して接触不良になっても、第1金属配線101から第2金属配線102への信号伝達が可能になる。
これに対して、この実施の形態によれば、第2処理条件として、冗長ビア構造におけるビアセルの同士の接続形態を指定することができるので、直列接続に限定されず、並列接続も可能とされる。同電位ビアセル同士の接続形態として、並列接続が指定された場合、例えば図10の(B)に示されるように、配線の優先方向(矢印Y方向)とは交差する方向にビアセル104を配置してビアセル103,104を結合する(並列接続)することができる。この場合、第2金属配線106を設けてビアセル103,104を結合することで、冗長ビア構造とすることができる。このような冗長ビア構造においては、ビアセル103が、異物105の混入に起因して接触不良になっても、第1金属配線101から第2金属配線102への信号伝達が可能になる。これにより、配線の接続信頼性の向上を図ることができる。
尚、第2処理条件として、冗長ビア構造におけるビアセル同士の接続形態を「並列接続」とした場合において、特にクリティカルパス(タイミングの厳しいパス)を含むためにタイミングの収束が困難とされる場合には、冗長ビア構造におけるビアセル同士の接続形態を「直列接続」に変更して、冗長ビア形成処理を再実行することも可能である。この場合、クリティカルパスについては、タイミングの収束が優先され、当該クリティカルパスを除く配線について、接続信頼性の向上を図ることができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
30 ワークステーション
31 ディスプレイ
32 ワークステーション本体
33 記憶装置
34 入力装置
331 EDAツール
332 ネットリスト
333 配置配線情報
334 デザインルールライブラリ
335 セルライブラリ

Claims (7)

  1. スタンダードセル上の素子と配線層との接点に対するアクセス回数の指定情報と、冗長ビア構造におけるビアセルの配置領域の指定情報と、冗長ビア構造におけるビアセル同士の配置間隔の指定情報とを第1処理条件とし、冗長ビア構造におけるビアセル同士の接続形態の指定情報を第2処理条件として、冗長ビア構造を得るための冗長ビア形成処理を含み、
    上記冗長ビア形成処理は、上記スタンダードセル上の素子と配線層との接点毎に、配線又はビアセルを配置可能な領域を検索する第1処理と、
    上記第1処理の検索結果に基づいて未使用領域を抽出する第2処理と、
    上記第2処理で抽出された未使用領域に、冗長ビア構造におけるビアセルを配置可能な領域があるか否かを判別する第3処理と、
    上記第3処理での判別結果に基づいて、シングルのビアセルを上記第1処理条件に従って配置し、複数のビアセル同士を上記第2処理条件に従って配線することで冗長セル構造を得る第4処理と、を含むレイアウト方法。
  2. 上記冗長ビア形成処理は、上記第4処理の結果に、所定のデザインルールに違反する箇所が含まれているか否かの判別を行う第5処理と、
    上記第5処理の判別結果に従って、上記第4処理における配線のリペアを行う第6処理と、を更に含む請求項1記載のレイアウト方法。
  3. 上記冗長ビア形成処理は、上記第1処理条件又は上記第2処理条件の内容を変更して、上記第1処理ないし上記6処理が繰り返される請求項2記載のレイアウト方法。
  4. 上記スタンダードセルを配置するスタンダードセル配置処理と、
    上記スタンダードセル配置処理で配置された上記スタンダードセルの配線を行う配線処理と、を含み、
    上記冗長ビア形成処理は、上記スタンダードセルの配線処理に対応して行われる請求項3記載のレイアウト方法。
  5. 上記冗長ビア形成処理は、上記冗長ビア形成処理を示すコマンドに従ってコンピュータに実行させ、
    上記第1処理条件及び上記第2処理条件は、上記コマンドの引数として上記コンピュータに与える請求項4記載のレイアウト方法。
  6. スタンダードセル上の素子と配線層との接点に対するアクセス回数の指定情報と、冗長ビア構造におけるビアセルの配置領域の指定情報と、冗長ビア構造におけるビアセル同士の配置間隔の指定情報とを第1処理条件とし、冗長ビア構造におけるビアセル同士の接続形態の指定情報を第2処理条件として、
    上記スタンダードセル上の素子と配線層との接点毎に、配線又はビアセルを配置可能な領域を検索する第1処理と、
    上記第1処理の検索結果に基づいて未使用領域を抽出する第2処理と、
    上記第2処理で抽出された未使用領域に、冗長ビア構造におけるビアセルを配置可能な領域があるか否かを判別する第3処理と、
    上記第3処理での判別結果に基づいて、シングルのビアセルを上記第1処理条件に従って配置し、複数のビアセル同士を上記第2処理条件に従って配線することで冗長セル構造を得る第4処理と、をコンピュータに実行させるための設計支援プログラム。
  7. 上記第4処理の結果に、所定のデザインルールに違反する箇所が含まれているか否かの判別を行う第5処理と、
    上記第5処理の判別結果に従って上記第4処理における配線のリペアを行う第6処理と、をコンピュータに実行させるための請求項6記載の設計支援プログラム。
JP2012112446A 2012-05-16 2012-05-16 レイアウト方法及び設計支援プログラム Pending JP2013239073A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012112446A JP2013239073A (ja) 2012-05-16 2012-05-16 レイアウト方法及び設計支援プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012112446A JP2013239073A (ja) 2012-05-16 2012-05-16 レイアウト方法及び設計支援プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013239073A true JP2013239073A (ja) 2013-11-28

Family

ID=49764036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012112446A Pending JP2013239073A (ja) 2012-05-16 2012-05-16 レイアウト方法及び設計支援プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013239073A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10332870B2 (en) 2017-06-01 2019-06-25 Samsung Electronics Co, Ltd. Semiconductor device including a field effect transistor
US10916535B2 (en) 2017-06-01 2021-02-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor device including a field effect transistor
CN116432590A (zh) * 2023-06-13 2023-07-14 合肥晶合集成电路股份有限公司 半导体器件版图结构

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10332870B2 (en) 2017-06-01 2019-06-25 Samsung Electronics Co, Ltd. Semiconductor device including a field effect transistor
US10916535B2 (en) 2017-06-01 2021-02-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor device including a field effect transistor
US11557585B2 (en) 2017-06-01 2023-01-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor device including a field effect transistor
CN116432590A (zh) * 2023-06-13 2023-07-14 合肥晶合集成电路股份有限公司 半导体器件版图结构
CN116432590B (zh) * 2023-06-13 2023-08-18 合肥晶合集成电路股份有限公司 半导体器件版图结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11132488B2 (en) Method of modifying cell, system for modifying cell and global connection routing method
US10049175B1 (en) Methods, systems, and articles of manufacture for interactively implementing physical electronic designs with track patterns
CN107066681B (zh) 集成电路和制造集成电路的计算机实现方法
US10083269B2 (en) Computer implemented system and method for generating a layout of a cell defining a circuit component
US9171124B2 (en) Parasitic extraction in an integrated circuit with multi-patterning requirements
US8332803B1 (en) Method and apparatus for integrated circuit package thermo-mechanical reliability analysis
US9740815B2 (en) Electromigration-aware integrated circuit design methods and systems
US20210173999A1 (en) Electrical circuit design using cells with metal lines
US10268796B2 (en) Method and system for pin layout
JP2013239073A (ja) レイアウト方法及び設計支援プログラム
Choi et al. Probe3. 0: A systematic framework for design-technology pathfinding with improved design enablement
US9183343B1 (en) Methods, systems, and articles of manufacture for implementing high current carrying interconnects in electronic designs
US20140298278A1 (en) Graphical method and product to assign physical attributes to entities in a high level descriptive language used for vlsi chip design
Kabir et al. Holistic Chiplet–Package Co-Optimization for Agile Custom 2.5-D Design
US11449660B1 (en) Method to perform secondary-PG aware buffering in IC design flow
US11176303B2 (en) Constrained cell placement
TWI726852B (zh) 設計半導體元件的方法與系統
US20120221994A1 (en) Wire Routing Using Virtual Landing Pads
US9293450B2 (en) Synthesis of complex cells
KR101932805B1 (ko) 패턴 기반 전력 및 접지 (pg) 라우팅 및 비아 생성
US8549457B1 (en) Method and system for implementing core placement
JP4668974B2 (ja) 半導体装置の設計方法、半導体装置設計システム及びコンピュータプログラム
US11972192B2 (en) Superseding design rule check (DRC) rules in a DRC-correct interactive router
US10509888B1 (en) System and method for forming integrated device
JP2004157627A (ja) 配置配線プログラムおよび半導体装置の製造方法