JP5499850B2 - インバータの放電制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インバータの放電制御装置に関する。
電気自動車やハイブリッド車両などのモータを駆動源に持つ車両は、モータに交流電力を供給するために、インバータを搭載している。インバータには、直流電源からの直流電力を平滑化し、電荷を蓄電するコンデンサが設けられている。このコンデンサには通常でも高電圧(例えば、650V程度)の電荷が蓄電されるが、インバータにはモータで発生する逆起電力によって非常に高い電圧(例えば、最大で1400V程度)が入力される場合があるので、この場合にはコンデンサにはその非常に高い電圧の電荷が蓄電されることになる。
車両に搭載される各種装置は、衝突した場合を想定して、衝突した場合でも可能な限り安全性を確保する必要がある。車両が衝突した場合、インバータでは外部ワイヤハーネス(例えば、バッテリ(低圧電源用+B)との電源線、上位ECU[Electronic Control Unit]との通信線、モータとのパワーケーブル)が断線する可能性がある。このような場合に対処するために、インバータに電源が供給されていないことを想定して、インバータ単独で上記したようなコンデンサの高電圧の電荷を短時間で放電する機能が必要となる。特許文献1には、インバータの上アームと下アームのIGBT[Insulated Gate Bipolar Transistor]をスイッチング(ON/OFF)してコンデンサの電荷を放電することが開示されている。
特開2005−20952号公報 特開2010−4668号公報 特開2008−306795号公報
上記の放電方法では下アームのIGBTをON/OFFするので、下アームのIGBTがOFFしている場合、上アームのIGBTのエミッタの電位はVH電位(インバータでの高圧側電位)となる。そのため、上アームのIGBTをONするためには、上アームのゲート電圧としてVH電圧より高い電圧(例えば、1400V以上の電圧)が必要となる。このような高電圧の駆動電圧を発生させるためには、スイッチングレギュレータなどの高価で回路規模が大きい電源回路が必要となる。また、上アームのIGBTと下アームのIGBTとを高精度にON/OFF制御するためには、駆動回路や同期回路などが必要となる。そのため、高コストとなり、回路規模も大型化する。
そこで、本発明は、簡素な回路構成でインバータ内に蓄積された電荷を放電することができるインバータの放電制御装置を提供することを課題とする。
本発明に係るインバータの放電制御装置は、車両に搭載され、上アームのスイッチング素子と下アームのスイッチング素子を備えるインバータにおいて、インバータ内に蓄積された電荷を放電するための放電制御装置であって、車両における異常又は車両における異常が予測される場合、下アームのスイッチング素子をONに固定した後に、上アームのスイッチング素子をON/OFF又はONに固定してインバータ内の電荷を放電し、上アームのスイッチング素子をON/OFF又はONに固定する場合、上アームのスイッチング素子のゲートに磁気結合により絶縁された信号伝達手段を介してON/OFF又はONに固定するための駆動電圧を印加し、磁気結合における一次側制御信号は、下アームの電位を基準として動作する回路で生成されることを特徴とする。
このインバータは、上アームのスイッチング素子と下アームのスイッチング素子を備えており、通常、上アームのスイッチング素子と下アームのスイッチング素子をON/OFF制御することによって直流電力を交流電力に変換してモータに供給する。放電制御装置では、車両における異常又は車両における異常が予測される場合、まず、下アームのスイッチング素子をONに固定する。下アームのスイッチング素子がONのときには、上アームのスイッチング素子のエミッタがN電位(インバータでの低圧側電位)となる。したがって、上アームのスイッチング素子をONするためにN電位を基準とした駆動電圧を印加すればよい。そこで、放電制御装置では、下アームのスイッチング素子のON固定状態で、上アームのスイッチング素子をON/OFF又はONに固定するためにN電位を基準とした駆動電圧を印加する。上アームのスイッチング素子がONすると、上アームのスイッチング素子に電流が流れ、インバータ内に蓄電された電荷を上下アームのスイッチング素子を同時にON通電することによりN電位に放電する。したがって、放電時の上アームのスイッチング素子への駆動電圧を発生させるためには、スイッチングレギュレータなどの高電圧の絶縁電源回路が必要ない。また、放電時には上アームのスイッチング素子及び下アームのスイッチング素子をON/OFF制御しないので、高性能な駆動回路や同期回路などが必要ない。このように、このインバータの放電制御装置は、下アームのスイッチング素子をONに固定した後に上アームのスイッチング素子をON/OFF又はONに固定することにより、簡素な回路構成でインバータ内に蓄積された電荷を放電することができる。
本発明の上記インバータの放電制御装置では、上アームのスイッチング素子をON/OFF又はONに固定する場合、インバータによって駆動されるモータ又はDC−DCコンバータの駆動制御電圧よりも低くすると好適である。
この放電制御装置では、下アームのスイッチング素子をON固定した後に、上アームのスイッチング素子をON/OFF又はONに固定する場合にインバータによって駆動されるモータ又はDC−DCコンバータの駆動制御電圧よりも低い駆動電圧を上アームのスイッチング素子に印加する。このような駆動電圧を印加すると、スイッチング素子には少しずつしか電流が流れない。そのため、放電時にインバータ内に蓄電された高電圧の電荷が上アームのスイッチング素子に大電流となって一気に流れないので、スイッチング素子が故障などしない。このように、このインバータの放電制御装置は、放電時に上アームのスイッチング素子をON/OFF又はONに固定する場合にモータ又はDC−DCコンバータの駆動制御電圧よりも低くすることにより、上アームのスイッチング素子を保護することができる。
この放電制御装置では、放電実施時は下アームのスイッチング素子のON固定した後に、磁気結合により絶縁された信号伝達手段を介して上アームのスイッチング素子のゲートにON/OFF又はONに固定するための駆動電圧を印加する。このように、インバータの放電制御装置は、モータ駆動時において磁気結合により絶縁された信号伝達手段によって絶縁され、上アームのスイッチング素子を保護することができる。
本発明は、下アームのスイッチング素子をONに固定した後に上アームのスイッチング素子をON/OFF又はONに固定することにより、簡素な回路構成でインバータ内に蓄積された電荷を放電することができる。
本実施の形態に係るインバータの構成図である。 本実施の形態に係るインバータの他の形態の構成図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るインバータの放電制御装置の実施の形態を説明する。なお、各図において同一又は相当する要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施の形態では、本発明に係るインバータの放電制御装置を、モータを駆動源に持つ車両(例えば、ハイブリッド車両、電気自動車、燃料電池車両)のインバータの放電制御機能に適用する。本実施の形態に係るインバータは、モータ駆動時にバッテリの直流電力を三相交流電力に変換してモータに供給する。
図1を参照して、本実施の形態に係るインバータ1について説明する。図1は、本実施の形態に係るインバータの構成図である。なお、図1のインバータでは出力段の上アームと下アームのIGBT等についてはモータの1相分のみ示しているが、実際には出力段にモータの3相分の上アームと下アームのIGBT等がある。
インバータ1は、モータ駆動時(通常時)に、バッテリBからの直流電力を三相交流電力に変換し、モータの各相のコイルCに供給する。また、車両の異常を検知した場合、インバータ1は、放電時、コンデンサに蓄電された電荷をモータの各コイルCで放電する。
インバータ1には、システムメインリレーR1,R2を介してバッテリBに接続されるとともに、モータの各相のコイルCが接続される。また、インバータ1には、モータ制御、ハイブリッド制御などの上位ECU[Electronic Control Unit](図示せず)が接続され、上位ECUからの制御信号に応じて動作する。インバータ1は、主に、低電圧コンデンサ2、DC/DCコンバータ3、高電圧コンデンサ4、シリーズレギュレータ5、駆動回路6、パルストランス7、各相の上アームのIGBT8(上アームのスイッチング素子に相当)と下アームのIGBT9(下アームのスイッチグ素子に相当)を備えている。
低電圧コンデンサ2は、システムメインリレーR1,R2を介してバッテリBに並列に接続される。低電圧コンデンサ2では、バッテリBの低電圧の直流電圧を平滑化し、低電圧の電荷を蓄電する。
DC/DCコンバータ3は、コイル3a、IGBT3b,3c、還流ダイオード3d,3eからなる。コイル3aの一端には、低電圧コンデンサ2の高電圧側が接続される。コイル3aの他端には、IGBT3bとIGBT3cの接続点が接続される。IGBT3bとIGBT3cとは直列に接続され、IGBT3bのコレクタに高電圧コンデンサ4の高電圧側(VH電位)が接続され、IGBT3cのエミッタに高電圧コンデンサ4の低電圧側(N電位)が接続される。IGBT3b、IGBT3cには、還流ダイオード3d,3eがそれぞれ逆並列接続される。このような回路構成によって、DC/DCコンバータ3では、低電圧コンデンサ2の低電圧の直流電力を高電圧の直流電力に変換する。
高電圧コンデンサ4は、DC/DCコンバータ3に接続される。高電圧コンデンサ4では、DC/DCコンバータ3で昇圧された直流電圧を平滑化し、高電圧の電荷を蓄電する。なお、インバータ1のVH電位は、通常時、例えば、650V程度(DC/DCコンバータ3で昇圧される電圧)である。インバータ1にモータで発生する非常に高い逆起電力が入力された場合、インバータ1のVH電位は、例えば、最大で1400V程度になる。高電圧コンデンサ4には、このVH電位の高電圧の電荷が蓄電される。
シリーズレギュレータ5は、高電圧コンデンサ4が接続されるとともに、駆動回路6が接続される。シリーズレギュレータ5では、高電圧コンデンサ4の高電圧を降圧して駆動回路6に定電圧(例えば、15V程度)を出力する。なお、シリーズレギュレータ5は、N電位に接続され、N電位を基準として動作する。
駆動回路6は、シリーズレギュレータ5が接続されるとともに、パルストランス7及び下アームのIGBT9のゲートが接続される。駆動回路6では、モータ駆動時(通常時)はパルストランス7を介して駆動せず、放電実施時のみパルストランス駆動するため上アームのIGBT8をON/OFFするためのパルス駆動電圧をパルストランス7に出力するとともに、下アームのIGBT9をON/OFFするためのパルス駆動電圧をIGBT9のゲートに印加する。なお、駆動回路6は、N電位に接続され、N電位を基準として動作する。
また、駆動回路6では、インバータ1で上位ECUから衝突などの車両異常を通知する信号を受信したか否か、あるいは、インバータ1の異常を検知したか否かを判定する。インバータ1の異常を検知する方法としては、例えば、インバータ1へのバッテリBからの電源が供給されているか否か、上位ECUなどとの通信ができるか否かで検知する。上位ECUからの異常信号を受信した場合あるいはインバータ1の異常を検知した場合、駆動回路6では、まず、下アームのIGBT9をフルON(飽和領域でのON)するための駆動電圧(例えば、フルON時にはN電位+15V程度)をIGBT9のゲートに印加する。IGBT9へのフルONの駆動電圧を印加中に、駆動回路6では、上アームのIGBT8をハーフON(非飽和領域でのON)/OFFするためのパルス駆動電圧(例えば、ハーフON時にはN電位+8V程度)をパルストランス7に出力する。このパルス駆動電圧は、インバータ1によって駆動されるモータの駆動制御電圧よりも低い。
パルストランス7は、絶縁用のパルストランスであり、磁気結合により絶縁された信号伝達手段である。パルストランス7は、入力側に駆動回路6が接続されるとともに出力側に上アームのIGBT8のゲートが接続される。パルストランス7では、絶縁して、駆動回路6からのパルス駆動電圧を1対1でIGBT8のゲートに出力する。ちなみに、下アームのIGBT9がOFFのときには、上アームのIGBT8のエミッタの電位がVH電位となる。一方、駆動回路6はN電位を基準として動作している。したがって、下アームのIGBT9がOFFのときには上アームのIGBT8と駆動回路6との電位差が非常に大きくなり、この状態で駆動回路6からパルス駆動電圧をIGBT8に直接印加すると、上アームのIGBT8が故障する虞がある。そこで、パルストランス7を駆動回路6と上アームのIGBT8との間に設けて絶縁している。
IGBT8とIGBT9とは、直列に接続され、IGBT8のコレクタにVH電位が接続され、IGBT9のエミッタにN電位が接続される。IGBT8のエミッタとIGBT9のコレクタの接続点に、モータの各相のコイルCが接続される。IGBT8、IGBT9には、還流ダイオード8a,9aがそれぞれ逆並列接続される。IGBT8では、ゲートに印加されるパルストランス7からのパルス駆動電圧に応じてON/OFFする。IGBT9では、ゲートに印加される駆動回路6からのパルス駆動電圧に応じてON/OFFする。なお、IGBT8,9では、ゲートにフルONするためのパルス駆動電圧が印加されると、フルONし、コレクタ−エミッタ間に通常量の電流が流れる。また、上アームのIGBT8では、放電時に、ゲートにハーフONするためのパルス駆動電圧が印加されると、ハーフONし、コレクタ−エミッタ間に少量ずつ電流が流れる。
モータを駆動する場合のインバータ1での動作について説明する。システムメインリレーR1,R2がONしている場合、インバータ1には、バッテリBから低電圧の直流電力が入力される。低電圧コンデンサ2では、そのバッテリBからの低電圧の直流電力を平滑化し、低電圧の電荷を蓄電する。DC/DCコンバータ3では、低電圧コンデンサ2の低電圧の直流電力を昇圧する。高電圧コンデンサ4では、その昇圧された高電圧の直流電力を平滑化し、高電圧の電荷を蓄電する。そして、各相のコイルCに間欠的に電流を流し、三相の交流電力をモータに供給する。
低電圧コンデンサ2及び高電圧コンデンサ4の電荷を放電する場合のインバータ1での動作について説明する。駆動回路6では、上位ECUからの異常信号を受信あるいはインバータ1の異常を検知すると、下アームのIGBT9をフルONするための駆動電圧をIGBT9のゲートに印加する。この駆動電圧がゲートに印加されると、下アームのIGBT9では、フルONする。IGBT9がフルONすると、上アームのIGBT8のエミッタの電位(下アームのIGBT9のコレクタの電位)が、N電位となる。したがって、上アームのIGBT8をONするためにはN電位を基準としたパルス駆動電圧を印加すればよい。そこで、駆動回路6では、上アームのIGBTをハーフON/OFFするためのN電位を基準としたパルス駆動電圧をパルストランス7に出力する。パルストランス7では、駆動回路6からのパルス駆動電圧を1対1でIGBT8のゲートに印加する。このパルス駆動電圧がゲートに印加されると、上アームのIGBT8では、ハーフON/OFFする。すると、低電圧コンデンサ2及び高電圧コンデンサ4に蓄電されている電荷がIGBT8のコレクタ−エミッタ間を通って少量ずつ流れ、N電位に放電する。
このインバータ1によれば、放電時に下アームのIGBT9をフルONに固定した後に上アームのIGBT8をハーフON/OFFすることにより、簡素な回路構成でインバータ1内に蓄積された電荷を放電することができる。放電時には上アームのIGBT8へのパルス駆動電圧はN電位を基準とした電圧でよいので、スイッチングレギュレータなどの高電圧の絶縁電源回路を必要とせず、回路規模が小さく(小型)かつ低コストなシリーズレギュレータで十分に供給可能である。また、放電時には上アームのIGBT及び下アームのIGBTをON/OFF制御しないので、高性能な駆動回路や同期回路などが必要ない。
また、インバータ1によれば、放電時に上アームのIGBT8をハーフONすることにより、IGBT8を保護することができる。ハーフONではインバータ1内に蓄電された高電圧の電荷が上アームのIGBT8に大電流となって一気に流れないので、IGBT8が故障などしない。また、インバータ1によれば、パルストランス7による絶縁によって、上アームのスイッチング素子8を保護することができる。
図2には、上アーム用と下アーム用に専用の駆動回路を備えるインバータ10を示している。このインバータ10は、上アームのIGBT8を駆動するための上アーム用駆動回路11とその上アーム用駆動回路11に定電圧を供給する上アーム用シリーズレギュレータ12を備えるとともに、下アームのIGBT9を駆動するための下アーム用駆動回路13とその下アーム用駆動回路13に定電圧を供給する下アーム用シリーズレギュレータ14を備えている。このインバータ10では、放電時には、下アーム用駆動回路13から下アームのIGBT9をフルONするための駆動電圧をIGBT9のゲートに印加し、その後に、上アーム用駆動回路11から上アームのIGBT8をハーフON/OFFするためのパルス駆動電圧をIGBT8のゲートに印加する。上アーム用駆動回路11は、上アームのIGBT8のエミッタに接続されているので、上アームのIGBT8のエミッタ電位を基準として動作する。そのため、下アームのIGBT9がOFFのときでも、上アームのIGBT8と上アーム用駆動回路11との電位差が大きくならない。したがって、このインバータ10では、絶縁用のパルストランスが必要ない。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
本実施の形態ではインバータのスイッチング素子としてIGBTを適用したが、他のスイッチング素子でもよい。また、本実施の形態ではインバータの構成の一例を示したが、この構成以外のインバータにも適用可能である。
また、本実施の形態では通常駆動時と放電駆動時の駆動回路として同じ駆動回路で構成したが、通常駆動時用と放電駆動時用で別々の駆動回路で構成してもよい。
また、本実施の形態では車両での各種異常が検出された場合にインバータでの放電を行う構成としたが、車両での各種異常が予測される場合にインバータでの放電を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では放電する際に下アームのIGBTをON固定した後に上アームのIGBTを非飽和領域でON/OFFする構成としたが、下アームのIGBTをONしているときに上アームのIGBTを飽和領域でON/OFFしてもIGBTが故障などしないことが保障されている場合には上アームのIGBTを飽和領域でONしてもよい。
また、本実施の形態では放電する際に下アームのIGBTをON固定した後に上アームのIGBTを非飽和領域でON/OFFする構成としたが、上アームのIGBTを非飽和領域でON固定してもIGBTが故障などしないことが保障されている場合には上アームのIGBTを非飽和領域でON固定してもよい。
また、本実施の形態ではパルストランスを介して上アームのIGBTに駆動電圧を供給する構成としたが、パルストランスによって絶縁しなくても上アームのIGBTが故障などしないことが保障されている場合にはパルストランスがない構成としてもよい。
1,10…インバータ、2…低電圧コンデンサ、3…DC/DCコンバータ、3a…コイル、3b,3c…IGBT、3d,3e…還流ダイオード、4…高電圧コンデンサ、5…シリーズレギュレータ、6…駆動回路、7…パルストランス、8,9…IGBT、8a,9a…還流ダイオード、11…上アーム用駆動回路、12…上アーム用シリーズレギュレータ、13…下アーム用駆動回路、14…下アーム用シリーズレギュレータ。

Claims (2)

  1. 車両に搭載され、上アームのスイッチング素子と下アームのスイッチング素子を備えるインバータにおいて、インバータ内に蓄積された電荷を放電するための放電制御装置であって、
    車両における異常又は車両における異常が予測される場合、前記下アームのスイッチング素子をONに固定した後に、前記上アームのスイッチング素子をON/OFF又はONに固定してインバータ内の電荷を放電し
    前記上アームのスイッチング素子をON/OFF又はONに固定する場合、前記上アームのスイッチング素子のゲートに磁気結合により絶縁された信号伝達手段を介してON/OFF又はONに固定するための駆動電圧を印加し、
    前記磁気結合における一次側制御信号は、前記下アームの電位を基準として動作する回路で生成されることを特徴とするインバータの放電制御装置。
  2. 前記上アームのスイッチング素子をON/OFF又はONに固定する場合、前記インバータによって駆動されるモータ又はDC−DCコンバータの駆動制御電圧よりも低くすることを特徴とする請求項1に記載のインバータの放電制御装置。
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