JP2016149935A - 車載モータ駆動用制御基板 - Google Patents

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省二 斉藤
角田 義一
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ハッサン フッセイン ハリッド
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慎太郎 荒木
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Abstract

【課題】電源の冗長性の確保が可能な態様で、車載モータ駆動用制御基板を小型化及び低コスト化する車載モータ駆動用制御基板を提供する。
【解決手段】昇降圧回路を駆動する昇降圧駆動回路と、2つのインバータ回路の一方を駆動する第一インバータ駆動回路と、2つのインバータ回路の他方を駆動する第二インバータ駆動回路と、昇降圧駆動回路、第一インバータ駆動回路及び第二インバータ駆動回路を構成する複数の要素回路の一部に電力を供給する第一電源回路と、昇降圧駆動回路、第一インバータ駆動回路及び第二インバータ駆動回路を構成する複数の要素回路のうち第一電源回路が電力を分担しない残りの部分に前記第一電源回路と重複することなく電力を供給する第二電源回路と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載された2つの三相モータ各々に接続された2つのインバータ回路とそれらインバータ回路各々に電力を供給する昇降圧回路とを駆動する回路が形成された車載モータ駆動用制御基板に関する。
特許文献1に示されるように、従来のハイブリッド自動車には、2つの三相モータと、それら三相モータ各々に接続された2つのインバータ回路と、それらインバータ回路各々に電力を供給する昇降圧回路とが搭載されている。ここで、昇降圧回路は、チョッパ回路により構成され、高圧バッテリから供給される入力電圧の昇圧変換及び降圧変換を行うことにより、インバータ回路が必要なP相電位及びN相電位を生成する。また、例えば、2つの三相モータのうちの一方は車輪駆動用のモータであり、他方は電力回生用のモータである。
さらに、従来のハイブリッド自動車には、2つのインバータ回路及び昇降圧回路の各々を駆動する回路が形成された制御基板が搭載されている。以下、その制御基板のことを車載モータ駆動用制御基板と称する。この車載モータ駆動用制御基板は、1つのプリント回路板からなり、2つのインバータ回路及び昇降圧回路を含む半導体モジュールと接続される。
車載モータ駆動用制御基板は、2つのインバータ回路各々を駆動する回路である2つのインバータ回路駆動回路と、昇降圧回路を駆動する回路である昇降圧駆動回路とを備えている。
さらに、車載モータ駆動用制御基板は、2つのインバータ回路駆動回路及び昇降圧駆動回路に一定の直流電圧を供給する電源回路も備えている。この電源回路は、バッテリから供給される入力電圧を、2つのインバータ回路駆動回路及び昇降圧駆動回路が必要な制御電圧(出力電圧)へ変換する。
特開2008−283766号公報
一般に、従来の車載モータ駆動用制御基板は、2つのインバータ回路駆動回路及び昇降圧駆動回路の各々に対応した3つの電源回路を備えている。車載モータ駆動用制御基板が3つの電源回路を備えることにより、仮に、1つの電源回路が故障した場合でも、2つのインバータ回路のうちの一部の動作を継続させることが可能となり、電源の冗長性が確保される。
しかしながら、昨今、車載モータ駆動用制御基板のさらなる小型化及び低コスト化が要求されている。さらに、車載モータ駆動用制御基板において、電源の冗長性の確保も重要である。
本発明の目的は、電源の冗長性の確保が可能な態様で、車載モータ駆動用制御基板を小型化及び低コスト化することである。
本発明の一態様に係る車載モータ駆動用制御基板は、1つのプリント回路板からなり、車両に搭載された2つの三相モータ各々に接続された2つのインバータ回路とそれらインバータ回路各々に電力を供給する昇降圧回路とを駆動する回路が形成された基板である。さらに、本発明の一態様に係る車載モータ駆動用制御基板は、以下に示される昇降圧駆動回路と第一インバータ駆動回路と第二インバータ駆動回路と第一電源回路と第二電源回路とを備えている。上記昇降圧駆動回路は、上記昇降圧回路を駆動する回路である。上記第一インバータ駆動回路は、2つの上記インバータ回路の一方を駆動する回路である。上記第二インバータ駆動回路は、2つの上記インバータ回路の他方を駆動する回路である。上記第一電源回路は、上記昇降圧駆動回路、上記第一インバータ駆動回路及び上記第二インバータ駆動回路を構成する複数の要素回路の一部に電力を供給する回路である。上記第二電源回路は、上記昇降圧駆動回路、上記第一インバータ駆動回路及び上記第二インバータ駆動回路を構成する複数の上記要素回路のうち前記第一電源回路が電力を分担しない残りの部分に前記第一電源回路と重複することなく電力を供給する回路である。
以上に示された本発明の一態様に係る車載モータ駆動用制御基板は、3つの電源回路を備える従来の基板と比較して、1つの電源回路が省略された分だけ小型化及び低コスト化が可能である。さらに、この車載モータ駆動用制御基板においては、2つの電源回路が、昇降圧駆動回路及び2つのインバータ駆動回路を構成する複数の要素回路に対して分担して電力(直流電圧)を供給する。そのため、一方の電源回路が故障した場合でも、2つのインバータ回路のうちの一部の動作を継続させる機能(電源の冗長性)を実現することも可能となる。
本発明の第1実施形態に係る車載モータ駆動用制御基板10を含む車載モータ駆動装置の概略ブロック図である。 車載モータ駆動用制御基板10の駆動対象回路の概略構成図である。 車載モータ駆動用制御基板10が備える電源回路の一例であるDC−DCコンバータの概略構成図である。 車載モータ駆動用制御基板10における制御電圧の供給系統図である。 車載モータ駆動用制御基板10が備える2つの電源回路の一方が故障したときの駆動対象回路の動作状態を模式的に表す図である。 車載モータ駆動用制御基板10における概略の回路配置及び制御電圧の供給系統を表す図である。 車載モータ駆動用制御基板10とそれに接続される半導体モジュールの概略斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る車載モータ駆動用制御基板10Aにおける概略の回路配置及び制御電圧の供給系統を表す図である。 車載モータ駆動用制御基板10Aとそれに接続される半導体モジュールの概略斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る車載モータ駆動用制御基板10Bにおける制御電圧の供給系統図である。 本発明の第4実施形態に係る車載モータ駆動用制御基板10Cを含む車載モータ駆動装置の概略ブロック図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
以下に示される各実施形態における車載モータ駆動用制御基板は、ハイブリッド自動車などの電動車両に搭載される。
<第1実施形態>
<車載モータ駆動装置の概略構成>
まず、図1,2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る車載モータ駆動用制御基板10及びそれを含む車載モータ駆動装置の概略構成について説明する。車載モータ駆動用制御基板10が搭載される車両には、2つの三相モータ9a,9b、それら2つの三相モータ9a,9b各々に接続された2つのインバータ回路8a,8b、及びそれら2つのインバータ回路8a,8b各々に電力を供給する昇降圧回路7も搭載される。
本実施形態においては、2つの三相モータ9a,9bのうちの一方である第一の三相モータ9aは、車輪駆動用のモータである。また、2つの三相モータ9a,9bのうちの他方である第二の三相モータ9bは、車輪から伝達される回転駆動力によって電力を回生する電力回生用のモータである。従って、本実施形態における第二の三相モータ9bは、三相交流発電機でもある。
また、2つのインバータ回路8a,8bは、第一の三相モータ9aに接続された第一インバータ回路8aと、第二の三相モータ9bに接続された第二インバータ回路8bとを含む。
図2は、車載モータ駆動用制御基板10の駆動対象回路である、昇降圧回路7、第一インバータ回路8a及び第二インバータ回路8bの概略構成図である。なお、図2において、記号CPはチョッパ回路を表し、記号P、Nはそれぞれ昇降圧回路7の出力のP相及びN相を表し、記号Mはモータを表し、記号Gは電力回生(発電)を表し、記号U,V,Wはそれぞれ三相交流のU相、V相及びW相を表している。
昇降圧回路7は、チョッパ回路により構成され、高圧バッテリ70から供給される入力電圧の昇圧変換及び降圧変換を行うことにより、第一インバータ回路8a及び第二インバータ回路8bが必要なP相電位及びN相電位を生成する。そのため、昇降圧回路7は、入力電圧を降圧してN相電位を生成するN相パワースイッチング回路71と、入力電圧を昇圧してP相電位を生成するP相パワースイッチング回路72とを備えている。なお、高圧バッテリ70の出力電圧は、例えば100V以上である。
N相パワースイッチング回路71及びP相パワースイッチング回路72は、それぞれIGBT(Insulated gate bipolar transistor)とそれに逆並列に接続されたFWD(Free Wheeling Diode)とで構成され、互いに直列接続されてハーフブリッジを構成している。FWDは、負荷電流を転流させるためのダイオードである。
N相パワースイッチング回路71及びP相パワースイッチング回路72の接続点は、チョークコイル63を通じて高圧バッテリ70の正極端に接続されている。また、高電圧の電気を蓄電する第一コンデンサ61が、高圧バッテリ70から昇降圧回路7への電圧供給ラインに対し、高圧バッテリ70と並列に接続されている。
N相パワースイッチング回路71の低電位側端子は、昇降圧回路7のN相の出力端であり、第一インバータ回路8a及び第二インバータ回路8bの低電位側の直流電源ラインに接続されている。一方、P相パワースイッチング回路72の高電位側端子は、昇降圧回路7のP相の出力端であり、第一インバータ回路8a及び第二インバータ回路8bの高電位側の直流電源ラインに接続されている。
昇降圧回路7は、昇降圧駆動回路2からの駆動信号に従って、所定周波数で断続的に昇圧された直流電圧を出力する。なお、チョッパ回路からなる昇降圧回路7の構成及び動作は周知である。
第一インバータ回路8aは、N相側(下アーム側)の三相各々のパワースイッチング回路811〜813と、P相側(上アーム側)の三相各々のパワースイッチング回路814〜816とを備えている。N相側のU相パワースイッチング回路811及びP相側のU相パワースイッチング回路814は、昇降圧回路7と同じ回路を構成している。N相側のV相パワースイッチング回路812及びP相側のV相パワースイッチング回路815も、昇降圧回路7と同じ回路を構成している。さらに、N相側のW相パワースイッチング回路813及びP相側のW相パワースイッチング回路816も、昇降圧回路7と同じ回路を構成している。
第一インバータ回路8aは、第一インバータ駆動回路1aからの駆動信号に従って、位相が相互に120°異なる三相交流電圧(U相電圧、V相電圧、W相電圧)を出力する。
一方、第二インバータ回路8bも、第一インバータ回路8aと同じ回路を構成している。即ち、第二インバータ回路8bは、N相側のU相パワースイッチング回路821及びP相側のU相パワースイッチング回路824と、N相側のV相パワースイッチング回路822及びP相側のV相パワースイッチング回路825と、N相側のW相パワースイッチング回路823及びP相側のW相パワースイッチング回路826とを備えている。
但し、第二インバータ回路8bは、第二インバータ駆動回路1bからの駆動信号に従って、第二の三相モータ9bから供給される三相交流電圧を直流電圧に変換し、第二コンデンサ62に蓄える。第二コンデンサ62は、昇降圧回路7からの電圧供給ラインに対して当該第二インバータ回路8bと並列に接続されている。なお、三相インバータ回路である第一インバータ回路8a及び第二インバータ回路8bの構成及び動作は周知である。
<車載モータ駆動用制御基板の構成>
次に、図1及び図3,4を参照しつつ、車載モータ駆動用制御基板10の構成について説明する。
車載モータ駆動用制御基板10は、1つのプリント回路板からなり、第一インバータ回路8aと第二インバータ回路8bと昇降圧回路7とを駆動する回路が形成された基板である。
図1に示されるように、車載モータ駆動用制御基板10は、昇降圧駆動回路2、第一インバータ駆動回路1a、第二インバータ駆動回路1b、第一電源回路3a及び第二電源回路3bを備えている。
<昇降圧駆動回路>
昇降圧駆動回路2は、昇降圧回路7を駆動する回路である。図4に示されるように、昇降圧駆動回路2は、昇降圧回路7のN相パワースイッチング回路71に駆動信号を出力するN相昇降圧駆動回路201と、昇降圧回路7のP相パワースイッチング回路72に駆動信号を出力するP相昇降圧駆動回路202とを備えている。
N相昇降圧駆動回路201は、N相パワースイッチング回路71のIGBTにおけるゲートとエミッタとの間にゲート電圧(駆動信号)を出力する。同様に、P相昇降圧駆動回路202は、P相パワースイッチング回路72のIGBTにおけるゲートとエミッタとの間にゲート電圧(駆動信号)を出力する。なお、N相昇降圧駆動回路201及びP相昇降圧駆動回路202は、昇降圧駆動回路2の要素回路200の一例である。
<インバータ駆動回路>
第一インバータ駆動回路1aは、第一インバータ回路8aを駆動する回路である。図4に示されるように、第一インバータ駆動回路1aは、第一N相インバータ駆動回路111と、第一P相インバータ駆動回路112とを備えている。第一N相インバータ駆動回路111は、第一インバータ回路8aにおけるN相側(下アーム側)の三相各々のパワースイッチング回路811〜813に駆動信号を出力する回路である。一方、第一P相インバータ駆動回路112は、第一インバータ回路8aにおけるP相側(上アーム側)の三相各々のパワースイッチング回路814〜816に駆動信号を出力する回路である。なお、第一N相インバータ駆動回路111及び第一P相インバータ駆動回路112は、第一インバータ駆動回路1aの要素回路110の一例である。
一方、第二インバータ駆動回路1bは、第二インバータ回路8bを駆動する回路である。図4に示されるように、第二インバータ駆動回路1bは、第一インバータ駆動回路1aと同様に、第二N相インバータ駆動回路121と、第二P相インバータ駆動回路122とを備えている。第二N相インバータ駆動回路121は、第二インバータ回路8bにおけるN相側の三相各々のパワースイッチング回路821〜823に駆動信号を出力する回路である。一方、第二P相インバータ駆動回路122は、第二インバータ回路8bにおけるP相側の三相各々のパワースイッチング回路824〜826に駆動信号を出力する回路である。なお、駆動信号は、2つのインバータ回路8a,8bが備えるIGBTのゲート電圧信号である。なお、第二N相インバータ駆動回路121及び第二P相インバータ駆動回路122は、第二インバータ駆動回路1bの要素回路120の一例である。
<電源回路>
第一電源回路3aは、昇降圧駆動回路2、第一インバータ駆動回路1a及び第二インバータ駆動回路1bを構成する複数の要素回路200,110,120の一部に直流電力を供給する回路である。同様に、第二電源回路3bは、昇降圧駆動回路2、第一インバータ駆動回路1a及び第二インバータ駆動回路1bを構成する複数の要素回路200,110,120の残りの部分に電力を供給する回路である。
即ち、第一電源回路3a及び第二電源回路3bは、昇降圧駆動回路2及び2つのインバータ駆動回路1a,1bを構成する複数の要素回路200,110,120に対して分担して直流の制御電圧を供給する。
図3は、第一電源回路3a及び第二電源回路3bの一例であるDC−DCコンバータ3の概略構成図である。DC−DCコンバータ3は、電源トランス31、インバータ回路32、整流回路33及び出力電圧安定化回路34を備えている。
電源トランス31は、1つの一次コイル310と複数の二次コイル311〜316とを備えている。以下の説明において、電源トランス31における四方の外縁部のうち、一次コイル310が配置されている側の外縁部を第一外縁部F1、その隣の外縁部を第二外縁部F2、第一外縁部F1に対し反対側の外縁部を第三外縁部F3、第二外縁部F2に対し反対側の外縁部を第四外縁部F4と称する。
より具体的には、電源トランス31は、第一外縁部F1に沿って配列された一次コイル310及び複数の二次コイル316,315と、第三外縁部F3に沿って配列された複数の二次コイル311〜314とを備えている。
図3に示される例では、電源トランス31は、第一外縁部F1に沿って第二外縁部F2側から順に配列された一次コイル310、第六の二次コイル316及び第五の二次コイル315を備えている。さらに、図3に示される電源トランス31は、第三外縁部F3に沿って第二外縁部F2側から順に配列された第一の二次コイル311、第二の二次コイル312、第三の二次コイル313及び第四の二次コイル314を備えている。即ち、図3に示される例では、電源トランス31は、1つの一次コイル310と6つの二次コイル311〜316とを備えている。
6つの二次コイル311〜316のうち、一次コイル310の隣に配置された第六の二次コイル316は、整流回路33を介して出力電圧安定化回路34に接続される。また、残りの第一の二次コイル311から第五の二次コイル315までの5つの二次コイルは、整流回路33を介して、車載モータ駆動用制御基板10に形成された昇降圧駆動回路2、第一インバータ駆動回路1a及び第二インバータ駆動回路1bを構成する複数の要素回路200,110,120のいずれかに接続される。
インバータ回路32は、低圧バッテリ30から入力される直流の入力電圧を交流電圧へ変換し、その交流電圧を一次コイル310に供給する。なお、低圧バッテリ30は、例えば、12V又は24Vなどの比較的低い電圧を出力するバッテリである。
整流回路33は、複数の二次コイル311〜316各々に接続されており、二次コイル311〜316各々に生じる交流電圧を直流電圧へ変換する。従って、図3に示されるDC−DCコンバータ3は、6つの整流回路33を備えている。第一の二次コイル311から第五の二次コイル315までの5つの二次コイル各々に接続された5つの整流回路33各々の出力端は、制御電圧の出力端である。
図3に示されるDC−DCコンバータ3が、第一電源回路3a及び第二電源回路3bとして採用された場合、安定して電力を供給できる電源回路を構成することが可能となる。
また、DC−DCコンバータ3の二次コイルのうち、昇降圧駆動回路2の要素回路200に接続される二次コイルの絶縁性を高めることにより、電源回路の信頼性が向上する。
出力電圧安定化回路34は、第六の二次コイル316の出力電圧と目標電圧との差に応じてインバータ回路32に対するフィードバック制御を行うことにより、二次コイル311〜316各々の出力電圧を目標電圧へ一定化させる。フィードバック制御は、例えば、インバータ回路32が備える不図示のMOSトランジスタへ出力する制御信号のPWM(Pulse Width Modulation)制御である。
図4は、車載モータ駆動用制御基板10における制御電圧の供給系統図である。図3に示されるDC−DCコンバータ3が第一電源回路3a及び第二電源回路3bとして採用される場合、第一電源回路3a及び第二電源回路3bが、図4に示される系統に従って昇降圧駆動回路2、第一インバータ駆動回路1a及び第二インバータ駆動回路1bに制御電圧を供給することが考えられる。
図4に示される例では、第一電源回路3aが、昇降圧駆動回路2の一部であるN相昇降圧駆動回路201と、第一インバータ駆動回路を構成する全ての要素回路110である第一N相インバータ駆動回路111及び第一P相インバータ駆動回路112とに電力(制御電圧)を供給する。また、第二電源回路3bが、残りの回路、即ち、昇降圧駆動回路2の一部であるP相昇降圧駆動回路202と、第二インバータ駆動回路1bを構成する全ての要素回路120である第二N相インバータ駆動回路121及び第二P相インバータ駆動回路122とに電力(制御電圧)を供給する。
また、部品の種類が少なくなればコストがより低減されるという観点において、第一電源回路3a及び第二電源回路3bは、同一仕様の回路であることが望ましい。なお、同一仕様の回路とは、回路を構成する部品及び部品の接続構造が同じであることを意味する。
<電源の冗長性>
第一電源回路3a及び第二電源回路3bが、図4に示される系統に従って制御電圧を供給する場合、第一電源回路3a及び第二電源回路3bの一方が故障しても、2つのインバータ回路8a,8bのうちの一部の動作を継続させることが可能となり、電源の冗長性が確保される。
図5は、第一電源回路3aが故障したときの駆動対象回路の動作状態を模式的に表す図である。図5において、バツ印が記されている回路は、第一電源回路3aの故障によって動作が停止する回路である。
第一電源回路3aが故障した場合、昇降圧駆動回路2のN相昇降圧駆動回路201と第一インバータ駆動回路1aとが動作停止の状態となり、そのため、昇降圧回路7のN相パワースイッチング回路71及び第一インバータ回路8a全体において、IGBTの動作が停止する。
一方、昇降圧駆動回路2のP相昇降圧駆動回路202と、電力回生用の第二インバータ回路8bとは正常に動作し、さらに、昇降圧回路7におけるN相側のFWDも正常に動作する。そのため、それら正常に動作する回路及びチョークコイル63(インダクタンス)は、降圧チョッパ回路を構成し、第二コンデンサ62の電圧を降圧するとともに、第一コンデンサ61の充電を行う。
以上に示したように、第一電源回路3aが故障しても、第二電源回路3bが正常であれば、電力回生用の第二インバータ回路8bによる第一コンデンサ61への蓄電動作を継続させることが可能である。さらに、上記の降圧チョッパ回路が母線の電圧を降圧するため、母線の電圧が過剰に上昇して装置が破壊することを防止できるという効果も得られる。
同様に、第二電源回路3bが故障しても、第一電源回路3aが正常であれば、昇降圧駆動回路2のN相昇降圧駆動回路201と第一インバータ回路8aとは正常に動作し、さらに、昇降圧回路7におけるP相側のFWDも正常に動作する。そのため、それら正常に動作する回路及びチョークコイル63は、昇圧チョッパ回路を構成し、第二コンデンサ62の電圧を昇圧する。そのため、第一インバータ回路8aは、第二コンデンサ62からの電力供給と第一インバータ駆動回路1aからの制御信号とによって正常に動作し、第一の三相モータ9aの駆動が可能となる。
以上に示したように、第二電源回路3bが故障しても、第一電源回路3aが正常であれば、第一インバータ回路8aによる第一の三相モータ9aの駆動を継続させることが可能である。
<回路配置>
次に、図6,7を参照しつつ、車載モータ駆動用制御基板10における回路配置について説明する。図6は、車載モータ駆動用制御基板10における概略の回路配置及び制御電圧の供給系統を表す図である。また、図7は、車載モータ駆動用制御基板10とそれに接続される半導体モジュール6の概略斜視図である。
図6に示される車載モータ駆動用制御基板10は、図3に示されるDC−DCコンバータ3からなる第一電源回路3a及び第二電源回路3bを備え、それら2つの電源回路3a,3bが、図4に示される系統に従って制御電圧を供給する。以下の説明において、第一電源回路3aの電源トランス31のことを第一電源トランス31aと称し、第二電源回路3bの電源トランス31のことを第二電源トランス31bと称する。
図6に示されるように、車載モータ駆動用制御基板10において、第一電源トランス31a及び第二電源トランス31bは、それら各々における第四外縁部F4が対向する状態で並んで配置されている。
また、第一インバータ駆動回路1aの一部を構成する要素回路110、昇降圧駆動回路2の一部を構成する要素回路200及び第二インバータ駆動回路1bの一部を構成する要素回路120が、第一電源トランス31aの第三外縁部F3及び第二電源トランス31bの第一外縁部F1が位置する側の第一領域A1において、第一電源トランス31aの第二外縁部F2側から順に配列されている。
より具体的には、第一P相インバータ駆動回路112、N相昇降圧駆動回路201及び第二N相インバータ駆動回路121が、第一領域A1において第一電源トランス31aの第二外縁部F2側から順に配列されている。
これら第一領域A1に配列された各要素回路は、第一電源トランス31aにおける第三外縁部F3側に配列された複数の二次コイル311〜314及び第二電源トランス31bにおける第一外縁部F1側に配列された二次コイル315のいずれかに接続されている。
より具体的には、第一P相インバータ駆動回路112が、第一電源トランス31aにおける第一の二次コイル311、第二の二次コイル312及び第三の二次コイル313に接続されており、N相昇降圧駆動回路201が、第一電源トランス31aにおける第四の二次コイル314に接続されており、第二N相インバータ駆動回路121が、第二電源トランス31bにおける第五の二次コイル315に接続されている。
また、第一インバータ駆動回路1aの残りの部分を構成する要素回路110、昇降圧駆動回路2の残りの部分を構成する要素回路200及び第二インバータ駆動回路1bの残りの部分を構成する要素回路120が、第一電源トランス31aにおける第一外縁部F1及び第二電源トランス31bにおける第三外縁部F3が位置する側の第二領域A2において、第一電源トランス31aにおける第二外縁部F2側から順に配列されている。
より具体的には、第一N相インバータ駆動回路111、P相昇降圧駆動回路202及び第二P相インバータ駆動回路122が、第二領域A2において第一電源トランス31aの第二外縁部F2側から順に配列されている。
これら第二領域A2に配列された各要素回路は、第一電源トランス31aにおける第一外縁部F1側に配列された二次コイル315及び第二電源トランス31bにおける第三外縁部F3側に配列された二次コイル311〜314のいずれかに接続されている。
より具体的には、第一N相インバータ駆動回路111が、第一電源トランス31aにおける第五の二次コイル315に接続されており、P相昇降圧駆動回路202が、第二電源トランス31bにおける第四の二次コイル314に接続されており、第二P相インバータ駆動回路122が、第二電源トランス31bにおける第三の二次コイル313、第二の二次コイル312及び第一の二次コイル311に接続されている。
なお、各要素回路は、図3に示される整流回路33を介して各二次コイルに接続されているが、図6において、2つの電源回路3a,3bを構成する電源トランス31以外の回路の記載は省略されている。
図6に示される回路配置が採用されれば、第一電源トランス31a及び第二電源トランス31bと、2つのインバータ駆動回路1a,1b及び昇降圧駆動回路2との間の給電ラインをごく短く形成することが可能となる。
図7に示されるように、車載モータ駆動用制御基板10には、昇降圧回路7及び2つのインバータ回路8a,8bを含む半導体モジュール6に接続される複数の接続端子1pが設けられている。これら接続端子1pは、車載モータ駆動用制御基板10における2つのインバータ駆動回路1a,1b及び昇降圧駆動回路2と、半導体モジュール6における2つのインバータ回路8a,8b及び昇降圧回路7とを電気的に接続し、駆動信号を伝送する。
そして、図6に示される車載モータ駆動用制御基板10は、第一領域A1の裏側に1列に配列された複数の接続端子1pと、第二領域A2の裏側に1列に配列された複数の接続端子1pとを備えている。即ち、車載モータ駆動用制御基板10において、昇降圧回路7及び2つのインバータ回路8a,8bへ駆動信号を供給する接続端子1pは、対応する駆動信号を生成する回路の裏側に設けられている。図6に示される回路配置は、車載モータ駆動用制御基板10における複数の接続端子1pが、2列に分かれて配列される場合に好適である。
<効果>
以上に示された車載モータ駆動用制御基板10は、3つの電源回路を備える従来の基板と比較して、1つの電源回路が省略された分だけ小型化及び低コスト化が可能である。さらに、車載モータ駆動用制御基板10においては、2つの電源回路3a,3bが、昇降圧駆動回路及び2つのインバータ駆動回路を構成する複数の要素回路200,110,120に対して分担して電力(直流電圧)を供給する。そのため、一方の電源回路が故障した場合でも、2つのインバータ回路のうちの一部の動作を継続させる機能(電源の冗長性)を実現することも可能となる。
例えば、図4に示されるように、第一電源回路3aがN相昇降圧駆動回路201と第一インバータ駆動回路1aの全ての要素回路110とに電力を供給し、第二電源回路3bが、P相昇降圧駆動回路202と第二インバータ駆動回路1bの全ての要素回路120とに電力を供給すれば、第一電源回路3a及び第二電源回路3bのいずれか一方の異常時においても、電力回生用の第二インバータ回路8bによる第一コンデンサ61への蓄電機能などの一部の機能を継続させることが可能となる。
なお、図4,6に示される構成において、N相昇降圧駆動回路201の位置及び接続先とP相昇降圧駆動回路202の位置及び接続先とが入れ替えられた場合でも、図4,6に示される構成により得られる効果と同様の効果が得られる。この場合、P相昇降圧駆動回路202は、第一電源回路3aにおける第一電源トランス31aの第四の二次コイル314から電力(制御電圧)の供給を受け、N相昇降圧駆動回路201は、第二電源回路3bにおける第二電源トランス31bの第四の二次コイル314から電力の供給を受ける。
また、車載モータ駆動用制御基板10において、第一電源回路3a及び第二電源回路3bが同一仕様の回路であれば、さらなる低コスト化が可能となる。
また、車載モータ駆動用制御基板10において、複数の接続端子1pが2列に分かれて配列される場合に、図6に示される回路配置が採用されれば、2つの電源回路3a,3bから各駆動回路への電力の供給経路が短くなり、より安定した電力供給が可能となる。さらに、各駆動回路から昇降圧回路7及び2つのインバータ回路8a,8bへの駆動信号の供給経路も短くなり、より安定した駆動信号の供給が可能となる。
<第2実施形態>
次に、図8,9を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係る車載モータ駆動用制御基板10Aについて説明する。図8は、車載モータ駆動用制御基板10Aにおける概略の回路配置及び制御電圧の供給系統を表す図である。図9は、車載モータ駆動用制御基板10Aとそれに接続される半導体モジュール6の概略斜視図である。
車載モータ駆動用制御基板10Aは、図1〜7に示された車載モータ駆動用制御基板10と比較して、回路配置のみが異なる。図8,9において、図1〜7に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、車載モータ駆動用制御基板10Aにおける車載モータ駆動用制御基板10と異なる点についてのみ説明する。
車載モータ駆動用制御基板10Aは、図3に示されるDC−DCコンバータ3からなる第一電源回路3a及び第二電源回路3bを備え、それら2つの電源回路3a,3bが、図4に示される系統に従って制御電圧を供給する。
図8に示されるように、車載モータ駆動用制御基板10Aにおいて、第一電源トランス31a及び第二電源トランス31bは、それら各々における第三外縁部F3が対向する状態で並んで配置されている。
また、第一インバータ駆動回路1aの一部を構成する要素回路110、第一インバータ駆動回路1aの残りの部分を構成する要素回路110、及び昇降圧駆動回路2の一部を構成する要素回路200が、第一電源トランス31aの第二外縁部F2に対向する領域を含む第一領域A3において、第一電源トランス31aの第一外縁部F1側から順に配列されている。
より具体的には、第一N相インバータ駆動回路111、第一P相インバータ駆動回路112及びN相昇降圧駆動回路201が、第一領域A3において第一電源トランス31aの第一外縁部F1側から順に配列されている。
これら第一領域A3に配列された各要素回路は、第一電源トランス31aにおける複数の二次コイル311〜315のいずれかに接続されている。
より具体的には、第一N相インバータ駆動回路111が、第一電源トランス31aにおける第五の二次コイル315に接続されており、第一P相インバータ駆動回路112が、第一電源トランス31aにおける第一の二次コイル311、第二の二次コイル312及び第三の二次コイル313に接続されており、N相昇降圧駆動回路201が、第一電源トランス31aにおける第四の二次コイル314に接続されている。
また、第二インバータ駆動回路1bの一部を構成する要素回路120、第二インバータ駆動回路1bの残りの部分を構成する要素回路120及び昇降圧駆動回路2の残りの部分を構成する要素回路200が、第二電源トランス31bにおける第四外縁部F4に対向する領域を含む第二領域A4において、第二電源トランス31bにおける第一外縁部F1側から順に配列されている。図8に示されるように、第二領域A4は、第一領域A3に隣接する領域である。
より具体的には、第二N相インバータ駆動回路121、第二P相インバータ駆動回路122、及びP相昇降圧駆動回路202が、第二領域A4において第二電源トランス31bの第一外縁部F1側から順に配列されている。
これら第二領域A4に配列された各要素回路は、第二電源トランス31bにおける複数の二次コイル311〜315のいずれかに接続されている。
より具体的には、第二N相インバータ駆動回路121が、第二電源トランス31bにおける第五の二次コイル315に接続されており、第二P相インバータ駆動回路122が、第二電源トランス31bにおける第二の二次コイル312、第三の二次コイル313及び第四の二次コイル314に接続されており、P相昇降圧駆動回路202が、第二電源トランス31bにおける第一の二次コイル311に接続されている。
なお、各要素回路は、図3に示される整流回路33を介して各二次コイルに接続されているが、図8において、2つの電源回路3a,3bを構成する電源トランス31以外の回路の記載は省略されている。
図8に示される回路配置が採用されれば、2つのインバータ駆動回路1a,1bの要素回路110,120及び昇降圧駆動回路2の要素回路200が一列に配列される状態において、第一電源トランス31a及び第二電源トランス31bと、2つのインバータ駆動回路1a,1b及び昇降圧駆動回路2との間の給電ラインを短く形成することが可能となる。
図9に示されるように、車載モータ駆動用制御基板10Aには、半導体モジュール6に接続される複数の接続端子1pが設けられている。これら接続端子1pは、車載モータ駆動用制御基板10Aにおける2つのインバータ駆動回路1a,1b及び昇降圧駆動回路2と、半導体モジュール6における2つのインバータ回路8a,8b及び昇降圧回路7とを電気的に接続し、駆動信号を伝送する。
そして、図8に示される車載モータ駆動用制御基板10Aは、第一領域A3及び第二領域A4の裏側に1列に配列された複数の接続端子1pを備えている。即ち、車載モータ駆動用制御基板10Aにおいて、昇降圧回路7及び2つのインバータ回路8a,8bへ駆動信号を供給する接続端子1pは、対応する駆動信号を生成する回路の裏側に設けられている。図8に示される回路配置は、車載モータ駆動用制御基板10Aにおける複数の接続端子1pが、1列に配列される場合に好適である。
<効果>
車載モータ駆動用制御基板10Aが採用されれば、車載モータ駆動用制御基板10が採用される場合と同様の効果が得られる。
また、車載モータ駆動用制御基板10Aにおいて、複数の接続端子1pが1列に配列される場合に、図8に示される回路配置が採用されれば、2つの電源回路3a,3bから各駆動回路への電力の供給経路が短くなり、より安定した電力供給が可能となる。さらに、各駆動回路から昇降圧回路7及び2つのインバータ回路8a,8bへの駆動信号の供給経路も短くなり、より安定した駆動信号の供給が可能となる。
<第3実施形態>
次に、図10を参照しつつ、本発明の第3実施形態に係る車載モータ駆動用制御基板10Bについて説明する。図10は、車載モータ駆動用制御基板10Bにおける制御電圧の供給系統図である。
車載モータ駆動用制御基板10Bは、図1〜7に示された車載モータ駆動用制御基板10と比較して、2つの電源回路3a,3bから各駆動回路への電力(制御電圧)の供給系統が異なる。図10において、図1〜7に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、車載モータ駆動用制御基板10Bにおける車載モータ駆動用制御基板10と異なる点について説明する。
車載モータ駆動用制御基板10Bにおいて、2つの電源回路3a,3bは、図10に示される系統に従って各駆動回路の要素回路へ制御電圧を供給する。
図10に示されるように、車載モータ駆動用制御基板10Bにおいて、第一電源回路3aは、昇降圧駆動回路2を構成するN相昇降圧駆動回路201及びP相昇降圧駆動回路202と、第一インバータ駆動回路1aの一部を構成する第一N相インバータ駆動回路111と、第二インバータ駆動回路1bの一部を構成する第二N相インバータ駆動回路121とに電力(制御電圧)を供給する。
一方、車載モータ駆動用制御基板10Bにおいて、第二電源回路3bは、残りの回路、即ち、第一インバータ駆動回路1aの残りの部分を構成する第一P相インバータ駆動回路112と、第二インバータ駆動回路1bの残りの部分を構成する第二P相インバータ駆動回路122とに電力(制御電圧)を供給する。
<効果>
車載モータ駆動用制御基板10Bが採用される場合、車載モータ駆動用制御基板10,10Aが採用される場合と同様に、1つの電源回路が省略された分だけ小型化及び低コスト化の効果が得られる。
なお、2つの電源回路3a,3bから各駆動回路の要素回路への制御電圧の供給のパターンとしては、図4,6,8に示されるパターン以外にも各種のパターンが考えられる。
<第4実施形態>
次に、図11を参照しつつ、本発明の第4実施形態に係る車載モータ駆動用制御基板10Cについて説明する。図11は、車載モータ駆動用制御基板10Cを含む車載モータ駆動装置の概略ブロック図である。
車載モータ駆動用制御基板10Cは、図1〜10に示された車載モータ駆動用制御基板10,10A,10Bのうちのいずれか1つと比較して、保護回路4が追加された構成を備えている。図11において、図1〜10に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、車載モータ駆動用制御基板10Cにおける車載モータ駆動用制御基板10,10A,10Bと異なる点についてのみ説明する。
図11に示されるように、車載モータ駆動用制御基板10Cは、車載モータ駆動用制御基板10,10A,10Bが備える構成要素に加え、さらに保護回路4を備えている。
保護回路4は、昇降圧回路7及び2つのインバータ回路8a,8bの各々から各回路の状態を表す状態信号を入力する。状態信号は、例えば、各回路に設けられたセンサの検出信号である。各回路に設けられるセンサは、例えば、電圧センサ、電流センサ及び温度センサのうちの1つ又は複数を含む。
そして、保護回路4は、昇降圧回路7及び2つのインバータ回路8a,8bの各々から得られる状態信号に基づく予め定められた異常条件が成立した場合に、昇降圧回路7及び2つのインバータ回路8a,8bのうち成立した異常条件に対応する回路に出力される駆動信号を予め定められたフェールセーフ信号(安全側制御信号)に切り替える。なお、駆動信号が昇降圧駆動回路2及び2つのインバータ駆動回路1a,1bの各々からそれに対応する昇降圧回路7及び2つのインバータ回路8a,8bのいずれかへ出力される信号であることは言うまでもない。
例えば、保護回路4は、昇降圧回路7及び2つのインバータ回路8a,8bのいずれかから得られた状態信号が予め定められた異常条件を満たした場合に、その状態信号の入力元の回路に出力される駆動信号を、予め定められたフェールセーフ信号へ切り替える。即ち、保護回路4は、入力した状態信号に基づく異常条件が成立した場合に、昇降圧回路7及び2つのインバータ回路8a,8bのうち成立した異常条件に対応する回路に出力される駆動信号をフェールセーフ信号に切り替える。
ここで、フェールセーフ信号は、成立した異常条件に対応するパワースイッチング回路のIGBTをオフにする信号である。また、異常条件は、例えば、状態信号に基づいて過電圧、過電流又は過剰高温であることを判別する条件である。
<効果>
車載モータ駆動用制御基板10Cが採用されれば、車載モータ駆動用制御基板10が採用される場合と同様の効果が得られる。
さらに、車載モータ駆動用制御基板10Cが採用されれば、昇降圧回路7及び2つのインバータ回路8a,8bにおけるパワースイッチング回路などの破損を回避することが可能となり、装置の信頼性が向上する。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施形態を自由に組み合わせること、或いは各実施形態を適宜、変形又は省略することによって構成されることも可能である。
2 昇降圧駆動回路、3 DC−DCコンバータ(電源回路)、4 保護回路、6 半導体モジュール、7 昇降圧回路、10,10A,10B,10C 車載モータ駆動用制御基板、30 低圧バッテリ、31,31a,31b 電源トランス、32 インバータ回路、33 整流回路、34 出力電圧安定化回路、61 第一コンデンサ、62 第二コンデンサ、63 チョークコイル、70 高圧バッテリ、71 N相パワースイッチング回路、72 P相パワースイッチング回路、110 第一インバータ駆動回路の要素回路、111 第一N相インバータ駆動回路、112 第一P相インバータ駆動回路、120 第二インバータ駆動回路の要素回路、121 第二N相インバータ駆動回路、122 第二P相インバータ駆動回路、200 昇降圧駆動回路の要素回路、201 N相昇降圧駆動回路、202 P相昇降圧駆動回路、310 一次コイル、311〜316 二次コイル、811,821 N相側のU相パワースイッチング回路、812,822 N相側のV相パワースイッチング回路、813,823 N相側のW相パワースイッチング回路、814,824 P相側のU相パワースイッチング回路、815,825 P相側のV相パワースイッチング回路、816,826 P相側のW相パワースイッチング回路、1a 第一インバータ駆動回路、1b 第二インバータ駆動回路、1p 接続端子、3a 第一電源回路、3b 第二電源回路、811〜816,821〜826 パワースイッチング回路、8a,8b インバータ回路、9a,9b 三相モータ、A1,A3 第一領域、A2,A4 第二領域、F1 電源トランスの第一外縁部、F2 電源トランスの第二外縁部、F3 電源トランスの第三外縁部、F4 電源トランスの第四外縁部。

Claims (5)

  1. 1つのプリント回路板からなり、車両に搭載された2つの三相モータ各々に接続された2つのインバータ回路とそれらインバータ回路各々に電力を供給する昇降圧回路とを駆動する回路が形成された車載モータ駆動用制御基板であって、
    前記昇降圧回路を駆動する昇降圧駆動回路と、
    2つの前記インバータ回路の一方を駆動する第一インバータ駆動回路と、
    2つの前記インバータ回路の他方を駆動する第二インバータ駆動回路と、
    前記昇降圧駆動回路、前記第一インバータ駆動回路及び前記第二インバータ駆動回路を構成する複数の要素回路の一部に電力を供給する第一電源回路と、
    前記昇降圧駆動回路、前記第一インバータ駆動回路及び前記第二インバータ駆動回路を構成する複数の前記要素回路のうち前記第一電源回路が電力を分担しない残りの部分に前記第一電源回路と重複することなく電力を供給する第二電源回路と、を備える車載モータ駆動用制御基板。
  2. 請求項1に記載の車載モータ駆動用制御基板であって、
    前記第一電源回路及び前記第二電源回路は同一仕様の回路である、車載モータ駆動用制御基板。
  3. 請求項1に記載の車載モータ駆動用制御基板であって、
    前記第一電源回路及び前記第二電源回路の各々は、
    四方の外縁部のうちの第一の外縁部に沿って前記第一の外縁部の隣の第二の外縁部側から順に配列された一次コイル及び複数の二次コイルと、
    前記第一の外縁部に対し反対側の第三の外縁部に沿って前記第二の外縁部側から順に配列された複数の二次コイルと、を有する電源トランスを備え、
    前記第一電源回路の前記電源トランス及び前記第二電源回路の前記電源トランスは、それら各々における前記第二の外縁部に対し反対側の第四の外縁部が対向する状態で並んで配置されており、
    前記第一インバータ駆動回路の一部を構成する前記要素回路、前記昇降圧駆動回路の一部を構成する前記要素回路及び前記第二インバータ駆動回路の一部を構成する前記要素回路は、前記第一電源回路の前記電源トランスにおける前記第三の外縁部及び前記第二電源回路の前記電源トランスにおける前記第一の外縁部が位置する側の第一領域において前記第一電源回路の前記電源トランスにおける前記第二の外縁部側から順に配列されているとともに、前記第一電源回路の前記電源トランスにおける前記第三の外縁部側に配列された前記二次コイル及び前記第二電源回路の前記電源トランスにおける前記第一の外縁部側に配列された前記二次コイルに接続されており、
    前記第一インバータ駆動回路の残りの部分を構成する前記要素回路、前記昇降圧駆動回路の残りの部分を構成する前記要素回路及び前記第二インバータ駆動回路の残りの部分を構成する前記要素回路は、前記第一電源回路の前記電源トランスにおける前記第一の外縁部及び前記第二電源回路の前記電源トランスにおける前記第三の外縁部が位置する側の第二領域において前記第一電源回路の前記電源トランスにおける前記第二の外縁部側から順に配列されているとともに、前記第一電源回路の前記電源トランスにおける前記第一の外縁部側に配列された前記二次コイル及び前記第二電源回路の前記電源トランスにおける前記第三の外縁部側に配列された前記二次コイルに接続されている、車載モータ駆動用制御基板。
  4. 請求項1に記載の車載モータ駆動用制御基板であって、
    前記第一電源回路及び前記第二電源回路の各々は、
    四方の外縁部のうちの第一の外縁部に沿って前記第一の外縁部の隣の第二の外縁部側から順に配列された一次コイル及び複数の二次コイルと、
    前記第一の外縁部に対し反対側の第三の外縁部に沿って前記第二の外縁部側から順に配列された複数の二次コイルと、を有する電源トランスを備え、
    前記第一電源回路の前記電源トランス及び前記第二電源回路の前記電源トランスは、それら各々における前記第三の外縁部が対向する状態で並んで配置されており、
    前記第一インバータ駆動回路の一部を構成する前記要素回路、前記第一インバータ駆動回路の残りの部分を構成する前記要素回路及び前記昇降圧駆動回路の一部を構成する前記要素回路は、前記第一電源回路の前記電源トランスにおける前記第二の外縁部に対向する領域を含む第一領域において、前記第一電源回路の前記電源トランスにおける前記第一の外縁部側から順に配列されているとともに、前記第一電源回路の前記電源トランスにおける前記二次コイルに接続されており、
    前記第二インバータ駆動回路の一部を構成する前記要素回路、前記第二インバータ駆動回路の残りの部分を構成する前記要素回路及び前記昇降圧駆動回路の残りの部分を構成する前記要素回路は、前記第二電源回路の前記電源トランスにおける前記第二の外縁部に対し反対側の第四の外縁部に対向する領域を含み前記第一領域に隣接する第二領域において、前記第二電源回路の前記電源トランスにおける前記第一の外縁部側から順に配列されているとともに、前記第二電源回路の前記電源トランスにおける前記二次コイルに接続されている、車載モータ駆動用制御基板。
  5. 請求項1に記載の車載モータ駆動用制御基板であって、
    前記昇降圧回路及び2つの前記インバータ回路の各々から各回路の状態を表す状態信号を入力し、該状態信号に基づく予め定められた異常条件が成立した場合に、前記昇降圧回路及び2つの前記インバータ回路のうち成立した前記異常条件に対応する回路に出力される駆動信号を予め定められた安全側制御信号に切り替える保護回路をさらに備える、車載モータ駆動用制御基板。
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