JP5497320B2 - 磁気ディスクの製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は以下の構成を有する。
(構成1)
基板上に少なくとも磁性層と保護層が設けられた磁気ディスクであって、カーボン60(C60)をエッチング用のガスとして用いたESCA(エスカ)にて測定される前記磁性層中のアルゴン(Ar)含有量が許容値となるように前記磁性層の成膜条件を設定し、該設定した成膜条件により前記磁性層を形成してなることを特徴とする磁気ディスク。
予め前記磁性層の成膜条件が判っている磁気ディスクについて、カーボン60(C60)をエッチング用のガスとして用いたESCA(エスカ)にて前記磁性層中のアルゴン(Ar)含有量を測定し、前記磁性層中のアルゴン(Ar)含有量の許容値を設定し、該設定した許容値となるように前記磁性層の成膜条件を設定することを特徴とする構成1に記載の磁気ディスク。
前記磁性層は、スパッタリング法により成膜され、前記成膜条件は成膜時のガス圧であることを特徴とする構成1又は2に記載の磁気ディスク。
前記磁性層は、CoPt系磁性層であることを特徴とする構成1乃至3のいずれか一項に記載の磁気ディスク。
起動停止機構がロードアンロード方式の磁気ディスク装置に搭載される磁気ディスクであることを特徴とする構成1乃至4のいずれか一項に記載の磁気ディスク。
基板上に少なくとも磁性層と保護層が設けられた磁気ディスクであって、カーボン60(C60)をエッチング用のガスとして用いたESCA(エスカ)にて測定される前記磁性層中のアルゴン(Ar)含有量が、0.1〜1.2原子%の範囲であることを特徴とする磁気ディスク。
まず、本発明により製造される磁気ディスク、とりわけ高記録密度化に好適な垂直磁気記録媒体の概略を説明する。
本発明に係る上記垂直磁気記録媒体の層構成の一実施の形態としては、具体的には、基板に近い側から、例えば密着層、軟磁性層、シード層、下地層、磁気記録層(垂直磁気記録層)、保護層、潤滑層などを積層したものである。
軟磁性層の膜厚は、構造及び磁気ヘッドの構造や特性によっても異なるが、全体で15nm〜100nmであることが望ましい。なお、上下各層の膜厚については、記録再生の最適化のために多少差をつけることもあるが、概ね同じ膜厚とするのが望ましい。
具体的に上記強磁性層を構成するCo系磁性材料としては、非磁性物質である酸化ケイ素(SiO2)又は酸化チタン(TiO2)の少なくとも一方を含有するCoCrPt(コバルト−クロム−白金)からなる硬磁性体のターゲットを用いて、hcp結晶構造を成型する材料が望ましい。また、この強磁性層の膜厚は、例えば20nm以下であることが好ましい。
(1)予め前記磁性層の成膜条件、例えば成膜時のチャンバー内のガス圧が判明している1つあるいは複数の磁気ディスクについて、C60を用いたESCAにて前記磁性層中のAr含有量を測定する。なお、本発明において、磁性層中のAr含有量を測定する際のESCAにおける測定条件は、C60で約5Åずつメディアをエッチングしていき、各々で1kVの電圧でX線を照射して得られるBinding Energyを測定する。
(3)設定した許容値となるように前記磁性層の成膜条件、例えば成膜時のArガス圧を設定する。
(4)設定した成膜条件により前記磁性層を形成する。
(磁気ディスクの製造)
以下のようにして、基板上に、密着層、軟磁性層、シード層、下地層、磁気記録層、炭素系保護層、及び潤滑層を順次形成して、磁気ディスクを作製した。
このディスク基板上に、DCマグネトロンスパッタリング法により、Arガス雰囲気中で、密着層、軟磁性層、シード層、下地層、磁気記録層を順次形成した。
まず、密着層として、10nmのCr-50Ti層を成膜した。
次に、軟磁性層として、非磁性層を挟んで反強磁性交換結合する2層の軟磁性層の積層膜を成膜した。すなわち、最初に1層目の軟磁性層として、25nmの(50Fe-50Co)-3Ta4Zr層を成膜し、次に非磁性層として、0.7nmのRu層を成膜し、さらに2層目の軟磁性層として、(46Fe-54Co)-1Ta6Zr層を25nmに成膜した。
そして、真空装置から取り出し、この後、PFPE(パーフロロポリエーテル)からなる潤滑層をディップコート法により形成した。潤滑層の膜厚は1nmとした。
以上の製造工程により、実施例1の垂直磁気記録ディスクが得られた。
実施例1における磁気記録層の成膜時のArガス圧を5Pa(実施例2)、10Pa(実施例3)に変更したこと以外は実施例1と同様にして、実施例2、実施例3の垂直磁気記録ディスクを得た。
実施例1における磁気記録層の成膜時のArガス圧を1Pa(比較例1)、15Pa(比較例2)に変更したこと以外は実施例1と同様にして、比較例1、比較例2の垂直磁気記録ディスクを得た。
[金属イオン耐溶出性評価]
磁気ディスクの表面に3%の硝酸100μLを各8点滴下し、約1時間室温で放置した後、当該8点を回収し、これら液滴の半径を測定して、これを1mLに定容する。これらの液滴をICP(誘導結合プラズマ:Inductively CoupledPlasma)質量分析装置で金属成分を定量し、溶液濃度と滴下面積から磁気ディスク表面1m2当たりのCo溶出量を算出した。溶出したCo量が少ないほど、磁気ディスクの耐腐食性が優れていると言える。
恒温槽を98%RH、90℃に保った後、そこに磁気ディスクを入れて3日間放置した後、MMX(MicroMax製)を用いてメディア表面を観察して、コロージョンスポットの数(白い輝点の集まりが表面上にいくつあるかを数える。
コロージョンスポットのカウント数が少ないほど、コロージョン耐性が優れていると言える。
Claims (5)
- 基板上に少なくとも磁性層と保護層が設けられた磁気ディスクの製造方法であって、
カーボン60(C60)をエッチング用のガスとして用いたESCA(エスカ)にて測定される前記磁性層中のアルゴン(Ar)含有量が、0.1〜1.2原子%の範囲となるように前記磁性層の成膜条件を設定し、該設定した成膜条件により前記磁性層を形成することを特徴とする磁気ディスクの製造方法。 - 予め前記磁性層の成膜条件が判っている磁気ディスクについて、カーボン60(C60)をエッチング用のガスとして用いたESCA(エスカ)にて前記磁性層中のアルゴン(Ar)含有量を測定し、前記磁性層中のアルゴン(Ar)含有量が、0.1〜1.2原子%の範囲となるように前記磁性層の成膜条件を設定することを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスクの製造方法。
- 前記磁性層は、スパッタリング法により成膜され、前記成膜条件は成膜時のガス圧であることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気ディスクの製造方法。
- 前記磁性層は、CoPt系磁性層であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の磁気ディスクの製造方法。
- 起動停止機構がロードアンロード方式の磁気ディスク装置に搭載される磁気ディスクであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の磁気ディスクの製造方法。
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