JP5494466B2 - キャンロール上でのシワ伸ばし方法及びシワ伸ばし装置、並びにこれを備えた成膜装置 - Google Patents
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図5に示すようなスパッタリングウェブコータ(金属膜付耐熱性樹脂フィルムの製造装置)50を用いて長尺耐熱性樹脂フィルムFに金属膜を成膜した。キャンロール56には、アルミ製で作製された直径900mm、幅750mmのものを使用した。このキャンロール56の表面には、ハードクロムめっきが施されていた。長尺耐熱性樹脂フィルムF(以降、実施例に限りフィルムFと称する)には、幅500mm、長さ500m、厚さ25μmの宇部興産株式会社製の耐熱性ポリイミドフィルム「ユーピレックス(登録商標)」を使用した。
実施例1の突起20を有するキャンロール56に代えて図8に示すような窪み25を有するキャンロール156を用いた以外は実施例1と同様にしてフィルムFに金属膜を成膜した。この窪み25は、深さDを0.3mmとし、傾斜部26の傾斜角βはキャンロール156の回転軸156oに対して5°とした。また、傾斜部26の角部は滑らかに削った上、この角部がキャンロール156の外周面156aに画定される搬送経路Pの端部から搬送経路内側に10mmの位置となるように窪み25を形成した。
比較のため、キャンロール56の外周面56aに突起や窪みを設けず、ホイールユニット30も取り付けなかった以外は上記実施例1と同様にしてフィルムFに金属膜を成膜した。
21、26 傾斜部
25 窪み
30 ホイールユニット
31 ホイール
32 付勢手段
50 スパッタリングウェブコータ
51 真空チャンバー
52 巻き出しロール
53、63 フリーロール
54、62 張力センサロール
55、61 フィードロール
56、156 キャンロール
57、58、59、60 マグネトロンスパッタリングカソード
64 巻き取りロール
F 長尺耐熱性樹脂フィルム(長尺基板)
Claims (21)
- ロールツーロール方式で搬送される長尺基板をキャンロールの外周面に巻き付けて冷却しながら外周面上に画定される長尺基板の搬送経路に対向して設けられた処理手段により熱負荷の掛かる処理を行う際に生じる長尺基板のシワをキャンロールの外周面上で伸ばす方法であって、前記キャンロールの外周面のうち少なくとも片端側において長尺基板の端部付近が接触する箇所にキャンロールの端部側に向かってキャンロールの外径が徐々に細くなるような傾斜部を設けるとともに、該傾斜部のうち前記処理手段に対向していない箇所に設けたホイールにより長尺基板の端部を傾斜部に押しつけることにより長尺基板をその幅方向に広げることを特徴とする長尺基板のシワ伸ばし方法。
- 前記傾斜部がキャンロールの全周に亘って略一定の高さと略一定の傾斜角で連続する帯状の突起によって形成されることを特徴とする、請求項1に記載の長尺基板のシワ伸ばし方法。
- 前記傾斜部がキャンロールの全周に亘って略一定の深さと略一定の傾斜角で連続する帯状の窪みによって形成されることを特徴とする、請求項1に記載のキャンロール上での長尺基板のシワ伸ばし方法。
- 前記傾斜部の傾斜角がキャンロールの回転軸方向に対して5〜30°であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の長尺基板のシワ伸ばし方法。
- 前記傾斜部の斜面には、フッ素樹脂膜が塗布されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の長尺基板のシワ伸ばし方法。
- 前記傾斜部の斜面には、キャンロールの回転軸方向に延在する溝が形成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の長尺基板のシワ伸ばし方法。
- 前記傾斜部がキャンロールの外周面に画定される搬送経路の端部から搬送経路内側に50mmまでの領域内に設けられていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の長尺基板のシワ伸ばし方法。
- 前記ホイールは、長尺基板と接触する外周部の材質が、ブチルゴム、ポリウレタン、シリコンゴム、又はフッ素ゴムであること特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の長尺基板のシワ伸ばし方法。
- 前記ホイールは、付勢手段により前記傾斜部に向けて付勢されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の長尺基板のシワ伸ばし方法。
- 前記ホイールは、長尺基板の搬送方向に関して前記処理手段の対向する領域の前後に配置されていることを特徴とする、請求項1から9のいずれかに記載のキャンロール上での長尺基板のシワ伸ばし方法。
- ロールツーロール方式で搬送される長尺基板をキャンロールの外周面に巻き付けて冷却しながら外周面上に画定される長尺基板の搬送経路に対向して設けられた処理手段により熱負荷の掛かる処理を行う際に生じる長尺基板のシワをキャンロールの外周面上で伸ばす装置であって、前記キャンロールの外周面のうち少なくとも片端側において長尺基板の端部付近が接触する箇所に設けたキャンロールの端部側に向かってキャンロールの外径が徐々に細くなるような傾斜部と、該傾斜部のうち前記処理手段に対向していない箇所に設けた長尺基板の端部を該傾斜部に押しつけるホイールとからなることを特徴とする長尺基板のシワ伸ばし装置。
- 前記傾斜部がキャンロールの全周に亘って略一定の高さと略一定の傾斜角で連続する帯状の突起によって形成されることを特徴とする、請求項11に記載の長尺基板のシワ伸ばし装置。
- 前記傾斜部がキャンロールの全周に亘って略一定の深さと略一定の傾斜角で連続する帯状の窪みによって形成されることを特徴とする、請求項11に記載の長尺基板のシワ伸ばし装置。
- 前記傾斜部の傾斜角がキャンロールの回転軸方向に対して5〜30°であることを特徴とする、請求項11〜13のいずれかに記載の長尺基板のシワ伸ばし装置。
- 前記傾斜部の斜面には、フッ素樹脂が塗布されていることを特徴とする、請求項11〜14のいずれかに記載の長尺基板のシワ伸ばし装置。
- 前記傾斜部がキャンロールの外周面に画定される搬送経路の端部から搬送経路内側に50mmまでの領域内に設けられていることを特徴とする請求項11〜15のいずれかに記載の長尺基板のシワ伸ばし装置。
- 前記ホイールは、長尺基板と接触する外周部の材質が、ブチルゴム、ポリウレタン、シリコンゴム、又はフッ素ゴムであること特徴とする、請求項11〜16のいずれかに記載の長尺基板のシワ伸ばし装置。
- 前記ホイールは、付勢手段により前記傾斜部に向けて付勢されていることを特徴とする、請求項11〜17のいずれかに記載の長尺基板のシワ伸ばし装置。
- 前記ホイールは、長尺基板の搬送方向に関して前記処理手段の対向する領域の前後に配置されていることを特徴とする、請求項11〜18のいずれかに記載の長尺基板のシワ伸ばし装置。
- 内部が減圧雰囲気となる真空チャンバー内に請求項11〜19のいずれかに記載のシワ伸ばし装置が搭載されており、前記熱負荷の掛かる処理が乾式成膜処理であることを特徴とする成膜装置。
- 前記処理手段がスパッタリングカソードであることを特徴とする、請求項20に記載の成膜装置。
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