JP5493674B2 - 光検出器、光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置 - Google Patents

光検出器、光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5493674B2
JP5493674B2 JP2009235996A JP2009235996A JP5493674B2 JP 5493674 B2 JP5493674 B2 JP 5493674B2 JP 2009235996 A JP2009235996 A JP 2009235996A JP 2009235996 A JP2009235996 A JP 2009235996A JP 5493674 B2 JP5493674 B2 JP 5493674B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
position detection
holder member
receiving element
photodetector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009235996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011086649A (ja
Inventor
康憲 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2009235996A priority Critical patent/JP5493674B2/ja
Priority to US12/852,709 priority patent/US8816960B2/en
Publication of JP2011086649A publication Critical patent/JP2011086649A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5493674B2 publication Critical patent/JP5493674B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/041Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means
    • G06F3/042Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means by opto-electronic means
    • G06F3/0428Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means by opto-electronic means by sensing at the edges of the touch surface the interruption of optical paths, e.g. an illumination plane, parallel to the touch surface which may be virtual
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J1/00Photometry, e.g. photographic exposure meter
    • G01J1/02Details
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J1/00Photometry, e.g. photographic exposure meter
    • G01J1/02Details
    • G01J1/0295Constructional arrangements for removing other types of optical noise or for performing calibration
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J1/00Photometry, e.g. photographic exposure meter
    • G01J1/02Details
    • G01J1/04Optical or mechanical part supplementary adjustable parts
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J1/00Photometry, e.g. photographic exposure meter
    • G01J1/02Details
    • G01J1/04Optical or mechanical part supplementary adjustable parts
    • G01J1/0407Optical elements not provided otherwise, e.g. manifolds, windows, holograms, gratings
    • G01J1/0437Optical elements not provided otherwise, e.g. manifolds, windows, holograms, gratings using masks, aperture plates, spatial light modulators, spatial filters, e.g. reflective filters

Description

本発明は、受光素子を備えた光検出器、当該光検出器を備えた光学式位置検出装置、および該光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置に関するものである。
フォトダイオードやフォトトランジスター等の受光素子を有する光検出器は、各種センサや光通信用の受信装置等として用いられている。また、受光素子の前側にレンズを設けて感度を高めるレンズ付き光検出器が提案されている(特許文献1参照)。
特開平09−153646号公報
しかしながら、広い角度範囲から入射してくる光の強度を光検出器で検出しようとした際には、感度レベルの他にも、感度指向性が問題となるが、特許文献1に記載のレンズ付き光検出器では解消することができない。すなわち、光検出器では、受光素子の正面から入射した光に対しては感度が高い一方、受光素子の斜めから入射した光に対しては感度が低いという感度指向性があるため、光検出器での検出結果から入射光の強度を監視しようとした際、特許文献1に記載のレンズ付き光検出器を用いても、斜め方向から入射した光については入射光量を低く検出してしまうのである。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、広い入射角度範囲にわたって感度が同等な光検出器、かかる光検出器を用いた光学式位置検出装置、およびかかる光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、入射光を検出する受光素子を有する光検出器であって、前記受光素子の光入射側に、前記受光素子の中心光軸に直交する第1方向および第2方向のうち、第1方向において前記受光素子に対して一方側に設けられた第1遮光部と、前記第1方向において前記受光素子に対して他方側に設けられ、前記第1遮光部との間に前記受光素子の中心光軸の延在方向を含む角度範囲にわたって光入射用のスリットを形成する第2遮光部と、を備え、前記スリットは、前記受光素子の中心光軸側より当該中心光軸から離間する角度方向においてスリット幅が増大していることを特徴とする。
本発明では、受光素子に対して第1遮光部および第2遮光部が設けられており、かかる第1遮光部および第2遮光部によって、受光素子の中心光軸側より当該中心光軸から離間する角度方向においてスリット幅が増大する光入射用のスリットが形成されている。このため、受光素子が、正面から入射した光に対しては感度が高い一方、受光素子の斜めから入射した光に対しては感度が低いという感度指向性を有している場合でも、かかる感度指向性は、スリットによって相殺される。従って、本発明を適用した光検出器は、正面から入射した光、および斜め方向から入射した光に対しては同等の感度を有しているので、広い角度範囲から入射してくる光の強度を光検出器で検出しようとした場合でも、光の入射方向にかかわらず、同等の感度で検出することができる。
本発明において、前記第1遮光部は、前記受光素子を前記第1方向の一方側で保持する第1ホルダー部材に形成され、前記第2遮光部は、前記受光素子を前記第1ホルダー部材との間に挟んで当該第1ホルダー部材に重なる第2ホルダー部材に形成されていることが好ましい。かかる構成によれば、受光素子をホルダー部材(第1ホルダー部材および第2ホルダー部材)に保持された状態で各種機器に搭載することができるので、便利である。しかも、第1ホルダー部材および第2ホルダー部材の構成を改良するだけで、第1遮光部および第2遮光部を構成することができるので、感度指向性を改善するのに多大なコストを必要としない。
本発明において、前記第1ホルダー部材および前記第2ホルダー部材は遮光性材料から構成されており、前記第1ホルダー部材は、第1ホルダー部材側基部と、該第1ホルダー部材側基部から前記受光素子の前側に突出して前記第1遮光部を構成する第1ホルダー部材側突出部と、を備え、前記第2ホルダー部材は、前記第1ホルダー部材側基部に結合される第2ホルダー部材側基部と、該第2ホルダー部材側基部から前記受光素子の前側に突出して前記第2遮光部を構成する第2ホルダー部材側突出部と、を備えていることが好ましい。このように構成すると、第1ホルダー部材および第2ホルダー部材に対して、互いに結合する部分(第1ホルダー部材側基部および第2ホルダー部材側基部)と、第1遮光部および第2遮光部を構成する部分(第1ホルダー部材側突出部および第2ホルダー部材側突出部)を容易に構成することができる。
本発明において、前記第1方向からみたとき、前記第1ホルダー部材側突出部は、前記受光素子が位置する側を中心とする半円形状をもって前記第1ホルダー部材側基部から突出し、前記第2ホルダー部材側突出部は、前記受光素子が位置する側を中心とする半円形状をもって前記第2ホルダー部材側基部から突出していることがこのましい。このように構成すると、受光素子の中心光軸の延在方向を含む角度範囲にわたってスリット状の光入射口を形成する場合でも、第1ホルダー部材側突出部および第2ホルダー部材側突出部が小さくて済む。それ故、光検出器の小型化を図ることができる。
本発明において、前記受光素子の光入射側に、前記第1方向からみたとき、前方に凸曲面を向けたレンズを備えていることが好ましい。このように構成すると、スリットから入射した光を確実に受光素子に導くことができきる。
本発明においては、前記受光素子の光入射側に透光性部材を備え、前記第1遮光部および前記第2遮光部は、前記透光性部材に形成された遮光層により構成してもよい。
この場合、前記透光性部材は、前記第1方向からみたとき、前方に凸曲面を向けたレンズであることが好ましい。このように構成すると、光検出器に向かう光を効率よく受光素子に導くことができるので、光検出器の感度自身を高めることができる。
本発明において、前記受光素子は、例えば、少なくとも赤外光を検出するように構成される。かかる光検出器であれば、赤外光を利用した光学式位置検出装置に用いることができる。かかる光学式位置検出装置は、検出領域内の対象物体の位置を光学的に検出する装置であって、前記検出領域に向けて赤外光からなる位置検出光を出射して、当該検出領域に前記位置検出光の強度分布を形成する位置検出用光源装置と、前記対象物体の位置を検出する位置検出部と、を有し、前記光検出器は、前記検出領域に受光部を向け、前記検出領域において前記対象物体により反射した前記位置検出光を受光し、前記位置検出部は、前記光検出器の受光結果に基づいて前記対象物体の位置を検出する。
かかる構成の光学式位置検出装置では、検出領域の面内方向に位置検出光の強度分布を形成し、かかる検出領域において対象物体により反射した位置検出光を光検出器で検出する。このため、多数の光検出器を用いなくても、位置検出を行なうことができる。
本発明を適用した光学式位置検出装置は、例えば、位置検出機能付き表示装置に用いられる。この場合、位置検出機能付き表示装置は、前記検出領域に対して重なる領域に画像を形成する画像生成装置を有することになる。本発明に係る位置検出機能付き表示装置は、投射型表示装置等の各種表示装置の他、携帯電話、カーナビゲーション、パーソナルコンピューター、券売機、銀行の端末等の電子機器に用いられる。
本発明を適用した位置検出機能付き表示装置の構成を模式的に示す説明図である。 本発明を適用した位置検出機能付き表示装置をスクリーン部材に対して直交する側からみたときの様子を模式的に示す説明図である。 本発明を適用した光学式位置検出装置の基本構成を示す説明図である。 本発明を適用した光学式位置検出装置において光検出器で用いたフォトダイオードの感度指向性を示す説明図である。 本発明を適用した光学式位置検出装置で用いた光検出器の説明図である。 図5に示す光検出器の分解斜視図である。 本発明を適用した光学式位置検出装置に用いた光検出器の改良例の説明図である。 本発明を適用した光学式位置検出装置に用いた別の光検出器の正面図である。 本発明を適用した光学式位置検出装置に用いたさらに別の光検出器の正面図である。 本発明を適用した光学式位置検出装置に用いた別の位置検出用光源装置の説明図である。 本発明を適用した光学式位置検出装置における光検出器の別のレイアウトを示す説明図である。 本発明の変形例1に係る光学式位置検出装置および光学式位置検出装置の分解斜視図である。 本発明の変形例1に係る光学式位置検出装置および光学式位置検出装置の断面構成を示す説明図である。 本発明の変形例2に係る光学式位置検出装置および光学式位置検出装置の分解斜視図である。 本発明の変形例2に係る光学式位置検出装置および光学式位置検出装置の断面構成を示す説明図である。 本発明に係る位置検出機能付き表示装置を用いた電子機器の説明図である。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、検出領域内における面内方向をXYZ直交座標におけるXY面とし、検出領域内における面内方向に直交する方向をZ軸方向として説明する。
[光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置の構成]
(位置検出機能付き表示装置の全体構成)
図1は、本発明を適用した位置検出機能付き表示装置の構成を模式的に示す説明図であり、図1(a)、(b)は、位置検出機能付き表示装置の要部を斜め上からみた様子を模式的に示す説明図、および横方向からみた様子を模式的に示す説明図である。
図1(a)、(b)に示す位置検出機能付き表示装置100は、光学式位置検出装置10と画像生成装置200とを備えており、光学式位置検出装置10は、画像生成装置200によって表示された画像に基づいて指等の対象物体を検出領域10Rに接近させた際、対象物体Obの平面的な位置(X座標位置およびY座標位置)を検出する。
詳しくは後述するように、光学式位置検出装置10は、赤外光からなる位置検出光を放出する複数の位置検出用光源12を備えた位置検出用光源装置11と、検出領域10Rに受光部151を向けた光検出器15とを有している。本形態において、位置検出用光源装置11は、XY平面に平行に配置された導光板13も備えている。光検出器15は、フォトダイオードやフォトトランジスター等の受光素子150を備えている。
本形態において、画像生成装置200は投射型であり、導光板13の前面側(入力操作側)に重ねて配置されたスクリーン部材220と、スクリーン部材220の一方面220s側に表示光を拡大投射する画像投射装置250とを有しており、画像生成装置200は、スクリーン部材220上に画像表示領域20Rを有している。かかるスクリーン部材220に対して画像投射装置250が位置する一方面220s側には、光学式位置検出装置10の検出領域10Rが位置し、スクリーン部材220の他方面220t側には、導光板13および位置検出用光源12を備えた位置検出用光源装置11が配置されている。本形態において、画像表示領域20Rは検出領域10Rと略重なる領域である。
本形態において、スクリーン部材220としては、以下に説明する各種のものを用いることができるが、いずれの場合も、赤外光を通過可能な材質からなる。まず、スクリーン部材220としては、表面に白い塗料が塗ってある布地や、エンボス加工された白いビニール素材からなるホワイトスクリーンを用いることができる。また、スクリーン部材220としては、光の反射率を高めるために高銀色としたシルバースクリーンを用いることができる。さらに、スクリーン部材220としては、布地表面に樹脂加工を行なって光の反射率を高めたパールスクリーンや、表面に細かいガラス粉末が塗布して光の反射率を高めたピーススクリーンを用いることもできる。かかるスクリーン部材220は、吊下型の手動式の受光素子付きスクリーン、あるいは電動式の受光素子付きスクリーンとして構成される。
なお、図1(a)、(b)には、スクリーン部材220の正面に画像投射装置250が配置された例を示してあるが、画像投射装置250については、図1(b)に一点鎖線で示すように、斜め方向からスクリーン部材220に向けて表示光を投射する場合もある。
(光学式位置検出装置10の基本構成)
図2は、本発明を適用した位置検出機能付き表示装置をスクリーン部材に対して直交する側からみたときの様子を模式的に示す説明図である。図3は、本発明を適用した光学式位置検出装置10の基本構成を示す説明図であり、図3(a)、(b)、(c)は、光学式位置検出装置10の断面構成を模式的に示す説明図、光学式位置検出装置に用いた導光板13等の構成を示す説明図、および導光板13内での位置検出用赤外光の減衰状態を示す説明図である。なお、図3では、Z軸方向を上下方向として表してある。
図2および図3(a)、(b)に示すように、本形態の光学式位置検出装置10において、位置検出用光源装置11は、略長方形の平面形状を有する導光板13を備えており、導光板13の側端面13mでは、長辺に相当する辺部分13k、13l同士がY軸方向で対向し、短辺に相当する辺部分13i、13j同士がX軸方向で対向している。かかる導光板13の形状に対応して、光学式位置検出装置10は、位置検出光L2a〜L2dを放出する4つの位置検出用光源12A〜12D(図1に示す位置検出用光源12)を有しており、導光板13は、側端面13mに、位置検出光L2a〜L2dが入射する4つの光入射部13a〜13dを備えている。導光板13は、内部を伝播した位置検出光L2a〜L2dを出射する光出射面13sを一方の表面(図示上面)に備えており、かかる光出射面13sと側端面13mとは直交している。光学式位置検出装置10は、検出領域10Rに受光部151を向けた光検出器15を備えている。
本形態において、4つの位置検出用光源12A〜12Dおよび4つの光入射部13a〜13dはいずれも、導光板13の角部分13e、13f、13g、13hに設けられている。位置検出用光源12A〜12Dは光入射部13a〜13dと対向するように配置され、好ましくは光入射部13a〜13dと密接するように配置されている。
導光板13は、ポリカーボネートやアクリル樹脂等の透明な樹脂板で構成されている。導光板13において、光出射面13s、または光出射面13sの反対側の背面13tには、表面凹凸構造、プリズム構造、散乱層(図示せず)等が設けられており、このような光散乱構造によって、光入射部13a〜13dから入射して内部を伝播する光は、その伝播方向に進むに従って徐々に偏向されて光出射面13sより出射される。なお、導光板13の光出射側には、必要に応じて、位置検出光L2a〜L2dの均―化を図るために、プリズムシートや光散乱板等の光学シートが配置される場合もある。
位置検出用光源12A〜12Dは、例えばLED(発光ダイオード)等の発光素子で構成され、駆動回路(図示せず)から出力される駆動信号に応じて、赤外光からなる位置検出光L2a〜L2dを発散光として放出する。位置検出光L2a〜L2dの種類は、特に限定されないが、可視光とは波長分布が異なるか、点滅等の変調が加えられることで発光態様が異なればよい。また、位置検出光L2a〜L2dは、指やタッチペン等の対象物体Obにより効率的に反射される波長域を有することが好ましい。従って、対象物体Obが指等の人体であれば、人体の表面で反射率の高い赤外線(特に可視光領域に近い近赤外線、例えば波長で850nm付近)、あるいは950nmであることが望ましい。
位置検出用光源12A〜12Dは本質的に複数設けられ、相互に異なる位置から位置検出光L2a〜L2dを放出するように構成される。4つの位置検出用光源12A〜12Dのうち、対角位置の位置検出用光源は対になって第1光源を構成し、他の2つの位置検出用光源は対になって第2光源を構成している。また、4つの位置検出用光源12A〜12Dのうち、隣り合う2つの位置検出用光源は対になって第1光源対を構成し、他の2つの位置検出用光源は対になって第2光源対を構成することもある。
検出領域10Rは、位置検出光L2a〜L2dが視認側(操作側)に出射される平面的な領域であり、対象物体Obによる反射光が生じうる領域である。本形態において、検出領域10Rの平面形状は、矩形状であり、四つの辺部分のうちの1つの辺部分の長さ方向の略中央部分に光検出器15が配置されている。検出領域10Rにおいて、隣接する各辺の角部分の内角は90度となっており、かかる内角は、導光板13の角部分13e〜13hの内角と同一の角度とされている。なお、光検出器15は、短辺に相当する辺部分に配置することもできる。
図3に示すように、本形態の位置検出機能付き表示装置100において、4つの位置検出用光源12A〜12Dに対しては光源駆動部460が設けられ、光検出器15に対しては位置検出部450が設けられている。
このように構成した位置検出機能付き表示装置100において、位置検出光L2aと位置検出光L2bは、導光板13の内部では、矢印Aで示す方向において互いに逆向きに伝播しながら、光出射面13sから出射される。また、位置検出光L2cと位置検出光L2dは、矢印Aで示す方向に対して交差する方向(矢印Bで示す方向)において互いに逆向きに伝播しながら光出射面13sから出射される。従って、導光板13から検出領域10Rに出射される位置検出光L2aの光量は、図3(c)に実線で示すように、位置検出用光源12Aからの距離に伴って直線的に減衰する強度分布を有することになる。また、検出領域10Rに出射される位置検出光L2bの光量は、図3(c)に点線で示すように、位置検出用光源12Bからの距離に伴って直線的に減衰する強度分布を有することになる。
(XY座標を検出するための基本原理)
上記光検出器15での検出に基づいて対象物体ObのXY座標の取得方法について説明する。この位置情報の取得方法は種々のものが考えられるが、例えば、その一例としては、位置検出部450において、二つの位置検出光の検出光量の比率に基づいてそれらの減衰係数の比率を求め、この減衰係数の比率から両位置検出光の伝播距離を求めることにより、対応する二つの光源を結ぶ方向の位置座標を求める方法等が挙げられる。また、位置検出部450において、二つの位置検出光の検出光量の差を求め、この差から、対応する二つの光源を結ぶ方向の位置座標を求める方法が挙げられる。これらいずれの方法においても、光検出器15からの出力値をそのまま演算に用いる方法、光検出器15を介してキャパシタに蓄電あるいは放電させてキャパシタの端子間電圧が所定の電圧になるまでの時間を演算に用いる方法等を挙げることができる。いずれの場合も、以下に説明する性質を利用したものである。
まず、位置検出機能付き表示装置100においては、位置検出用光源12A〜12Dから放出された位置検出光L2a〜L2dは各々、光入射部13a〜13dから導光板13の内部に入射し、導光板13の内部を伝播しながら徐々に光出射面13sから出射される。その結果、位置検出光L2a〜L2dは、光出射面13sから面状に放出される。
例えば、位置検出光L2aは光入射部13aから光入射部13bに向けて導光板13の内部を伝播しながら徐々に光出射面13sから放出されていく。同様に、位置検出光L2c、L2dも導光板13の内部を伝播しながら徐々に光出射面13sから放出されていく。従って、検出領域10Rに指等の対象物体Obが配置されると、対象物体Obにより上記位置検出光L2a〜L2dが反射され、その反射光の一部が上記光検出器15により検出される。
ここで、検出領域10Rに出射される位置検出光L2aの光量は、図3(c)に実線で示すように、位置検出用光源12Aからの距離に伴って直線的に減衰し、検出領域10Rに出射される位置検出光L2bの光量は、図3(c)に点線で示すように、位置検出用光源12Bからの距離に伴って直線的に減衰すると考えられる。
また、位置検出用光源12Aの制御量(例えば電流量)、変換係数、および放出光量をIa、k、およびEaとし、位置検出用光源12Bの制御量(電流量)、変換係数、および放出光量をIb、k、およびEbとすれば、
Ea=k・Ia
Eb=k・Ib
となる。また、位置検出光L2aの減衰係数、および検出光量をfa、およびGaとし、位置検出光L2bの減衰係数、および検出光量をfb、およびGbとすれば、
Ga=fa・Ea=fa・k・Ia
Gb=fb・Eb=fb・k・Ib
となる。
従って、光検出器15において両位置検出光の検出光量の比であるGa/Gbが検出できるとすれば、
Ga/Gb=(fa・Ea)/(fb・Eb)=(fa/fb)・(Ia/Ib)
となるから、放出光量の比Ea/Eb、および制御量の比Ia/Ibに相当する値が分かれば、減衰係数の比fa/fbが分る。この減衰係数の比と両位置検出光の伝播距離の比との間に直線関係があれば、この直線関係を予め設定しておくことで、対象物体Obの位置情報を得ることができる。
上記減衰係数の比fa/fbを求める方法としては、例えば、位置検出用光源12Aと位置検出用光源12Bを逆相で点滅(例えば、矩形波状若しくは正弦波状の駆動信号を伝播距離の差に起因する位相差が無視できる周波数で相互に180度の位相差を持つように動作)させた上で、検出光量の波形を解析する。より現実的には、例えば、一方の制御量Iaを固定し(Ia=Im)、検出波形が観測できなくなるように、すなわち、検出光量の比Ga/Gbが1となるように他方の制御量lbを制御し、このときの制御量Ib=Im・(fa/fb)から上記減衰係数の比fa/fbを導出する。
また、両制御量の和が常に一定、すなわち、下式
Im=Ia+Ib
を満たすように制御してもよい。この場合には、下式
Ib=Im・fb/(fa十fb)
となるので、
fb/(fa十fb)=α
とすると、下式
fa/fb=(1−α)/α
により、減衰係数の比が求まる。
従って、対象物体Obの矢印A方向の位置情報は、位置検出用光源12Aと位置検出用光源12Bを相互に逆相で駆動することで取得することができる。また、対象物体Obの矢印B方向の位置情報は、位置検出用光源12Cと位置検出用光源12Dを相互に逆相で駆動することで取得することができる。それ故、制御系において上記A方向とB方向の検出動作を順次行って対象物体ObのXY平面上の位置座標を取得できる。
上記のように、光検出器15により検出される位置検出光の光量比に基づいて対象物体Obの検出領域10R内の平面位置情報を取得するにあたって、例えば、位置検出部450としてマイクロプロセッサーユニット(MPU)を用い、これにより所定のソフトウェア(動作プログラム)を実行することに従って処理を行う構成を採用することができる。また、論理回路等のハードウェアを用いた位置検出部450で処理を行う構成を採用することもできる。かかる位置検出部450は、位置検出機能付き表示装置100の一部として組み込まれていても良く、位置検出機能付き表示装置100が搭載される電子機器の内部において構成されていてもよい。
(本形態の検出方法)
本形態の光学式位置検出装置10において、検出領域10Rにおける対象物体ObのX座標位置を検出するには、位置検出用光源12A、12Dを同相で駆動し、位置検出用光源12B、12Cを同相で駆動し、かつ、位置検出用光源12A、12Dと位置検出用光源12B、12Cとを逆相で駆動する。すなわち、光源駆動部460は、位置検出用光源12A、12Dを点灯させ、位置検出用光源12B、12Cを消灯させてX軸方向の一方方向が高い強度分布を形成するX座標検出用第1期間と、位置検出用光源12B、12Cを点灯させ、位置検出用光源12A、12Dを消灯させてX軸方向の他方方向の出射強度が高い強度分布を形成するX座標検出用第2期間とを交互に設定する。従って、位置検出部450において、X座標検出用第1期間とX座標検出用第2期間とにおける光検出器15の検出値の比や差を用いれば、検出領域10Rでの対象物体ObのX座標を検出することができる。
また、検出領域10Rにおける対象物体ObのY座標位置を検出するには、位置検出用光源12A、12Cを同相で駆動し、位置検出用光源12B、12Dを同相で駆動し、かつ、位置検出用光源12A、12Cと位置検出用光源12B、12Dとを逆相で駆動する。すなわち、光源駆動部460は、位置検出用光源12A、12Cを点灯させ、位置検出用光源12B、12Dを消灯させてY軸方向の一方方向が高い強度分布を形成するY座標検出用第1期間と、位置検出用光源12B、12Dを点灯させ、位置検出用光源12A、12Cを消灯させてY軸方向の他方方向の出射強度が高い強度分布を形成するY座標検出用第2期間とを交互に設定する。従って、位置検出部450において、Y座標検出用第1期間とY座標検出用第2期間とにおける光検出器15の検出値の比や差を用いれば、検出領域10Rでの対象物体ObのY座標を検出することができる。
なお、4つの位置検出用光源12A〜12Dを同時に点灯させてZ軸方向に位置検出光の強度分布を形成し、Z座標の検出を行なってもよい。
(光学式位置検出装置10の詳細構成)
図4は、本発明を適用した光学式位置検出装置10において光検出器15で用いたフォトダイオードの感度指向性を示す説明図である。図5は、本発明を適用した光学式位置検出装置で用いた光検出器15の説明図であり、図5(a)、(b)は、光検出器15の斜視図、および光検出器15の正面図である。図6は、図5に示す光検出器15の分解斜視図であり、図6(a)、(b)は、斜め上方からみた光検出器15の分解斜視図、および斜め下方からみた光検出器15の分解斜視図である。
図1〜図3に示す光検出器15は、受光素子150としてフォトダイオードを備えており、かかるフォトダイオードは、図4に示す感度指向性を備えている。図4には、光検出器15の中心光軸に対して成す角度Φと感度f(Φ)との関係が示されており、光検出器15の中心光軸の側(正面)での感度f(Φ)を1.0として示してある。図4に示すように、受光素子150の感度f(Φ)は、中心光軸の側(正面)で最高であり、光検出器15の中心光軸となす角度Φが大きくなるに伴って感度f(Φ)が低下し、中心光軸に対して90°を成す角度方向での感度f(Φ)は0となる。ここで、受光素子150の中心光軸に対して成す角度Φが片側30°以下の角度範囲(中心光軸を中心に60°の角度範囲)では、感度f(Φ)が0.87以上であり、かかる高感度角度範囲であれば、図3を参照して説明した位置検出を精度よく行うことができる。また、受光素子150の中心光軸に対して成す角度Φが片側60°以下の角度範囲(中心光軸を中心に120°の角度範囲)では、感度f(Φ)が0.50以上であり、かかる高感度角度範囲でも、図3を参照して説明した位置検出を十分行うことができる。これに対して、光検出器15の中心光軸に対して成す角度Φが片側60°を超えると、感度f(Φ)が低下し、かかる角度範囲では検出誤差が大となる。
本形態では、図4に示す感度指向性に基づいて、光検出器15の高感度角度範囲(片側60°)で受光された結果に基づいて位置検出を行なう。但し、図4から分るように、かかる高感度角度範囲でも感度f(Φ)は1〜0.5の範囲で変動する。
そこで、本形態では、図5および図6に示すように、光検出器15については、受光素子150とホルダー部材155とによって構成し、かかるホルダー部材155を指向性調整部材として用いて、受光素子150の中心光軸L150側での入射光量と中心光軸L150から離間した角度方向での入射光量との差を圧縮する。
本形態において、ホルダー部材155は、受光素子150に対してZ軸方向の一方側に配置された黒色の樹脂成形品からなる第1ホルダー156と、受光素子150に対してZ軸方向の他方側で、受光素子150を第1ホルダー部材156との間に挟む黒色の樹脂成形品からなる第2ホルダー部材157とを備えている。かかるホルダー部材155(第1ホルダー部材156および第2ホルダー部材157)は、受光素子150の中心光軸L150側での光入射口を中心光軸L150から離間した角度方向での光入射口より狭くする。
より具体的には、ホルダー部材155では、図5(a)、(b)に示すように、第1ホルダー部材156と第2ホルダー部材157とによって、受光素子150の中心光軸L150側から周方向の両側に延在する延在するスリット158が光入射口として形成されており、かかるスリット158は、受光素子150の中心光軸L150側より中心光軸L150から離間する角度方向においてスリット幅が増大している。
図5(a)、(b)および図6(a)、(b)に示すように、本形態のホルダー部材155を構成するにあたって、第1ホルダー部材156は、受光素子150の2本のリード線150a、150bを保持する略直方体の基部156a(第1ホルダー部材側基部)と、基部156aの前面から前方に突出した半円板状の遮光用突出部156b(第1ホルダー部材側突出部/第1遮光部)とを備えている。第2ホルダー部材157も、第1ホルダー部材156と同様、略直方体の基部157a(第2ホルダー部材側基部)と、基部157aの前面から前方に突出した半円板状の遮光用突出部157b(第2ホルダー部材側突出部/第2遮光部)とを備えている。ここで、遮光用突出部156b、157bは、Z軸方向からみたとき、受光素子150が位置する側を中心とする半円形形状を有している。
本形態の光検出器15において、受光素子150は、第1ホルダー部材156の基部156aにおいて第2ホルダー部材157と重なる面側で突出するように保持されている。第2ホルダー部材157において受光素子150と重なる部分には凹部157eが形成されており、かかる凹部157eの前方は開放されている。このため、基部156a、157aが重なるように第1ホルダー部材156と第2ホルダー部材157とを重なることができるとともに、第1ホルダー部材156と第2ホルダー部材157とを重ねた状態で、受光素子150の受光部151は、凹部157eを介して外部に開放された状態にある。
また、基部156a、157aの一方の端部には互いに連通する穴156s、157sが形成されているとともに、基部156a、157aの他方の端部には互いに連通する穴156t、157tが形成されている。このため、穴156s、157sでのネジ止め、および穴156t、157tでのネジ止めによって、第1ホルダー部材156と第2ホルダー部材157とを基部156a、157aで結合することができる。また、基部156a、157a同士を接着固定して第1ホルダー部材156と第2ホルダー部材157とを連結してもよい。なお、基部156aにおいて穴156sの形成領域は凹部156rになっている。
このように構成したホルダー部材155では、第1ホルダー部材156と第2ホルダー部材157とを連結すると、遮光用突出部156bと遮光用突出部157bとの間にスリット158が約180°の角度範囲にわたって形成され、かかるスリット158の奥に受光素子150の受光部151が位置する。ここで、第1ホルダー部材156の遮光用突出部156bは一定の厚さであるため、遮光用突出部156bにおいてスリット158が位置する側の内面156cは、受光素子150の中心光軸L150と平行な面である。これに対して、第2ホルダー部材157の遮光用突出部157bは、スリット158が位置する側とは反対側の外面が受光素子150の中心光軸L150と平行な面であるが、スリット158が位置する側の内面157cは、テーパー面になっている。このため、遮光用突出部157bの中心光軸L150側の厚さtaは、中心光軸L150から離間した角度方向における厚さtbよりも厚い。このため、スリット158の幅寸法は、中心光軸L150に対して成す角度が大きくなるに伴って大きくなっており、スリット158の中心光軸L150側での幅寸法Gaは、中心光軸L150から離間する角度方向における幅寸法Gbよりも狭い。ここで、スリット158の幅寸法は、中心光軸L150が位置する側から周方向の両端部に向けて連続的に拡張しており、光検出器15での感度f(Φ)の変化を相殺する。例えば、スリット158の各角度位置における幅寸法は、感度f(Φ)の逆数になっている。なお、スリット158の幅寸法については、中心光軸L150が位置する側から周方向の両端部に向けて階段状に拡張している構成を採用してもよい。また、光検出器15は、片側60°の範囲で使用されるだけであるが、スリット158は片側90°の範囲に形成されている。
このように構成した光検出器15において、受光素子150単独では、片側60°の角度範囲で感度f(Φ)が1〜0.50の範囲で変動していたが、受光素子150とホルダー部材155と組み合わせると、受光素子150の中心光軸L150側での光入射口は、中心光軸L150から離間した角度方向での光入射口より狭いため、片側60°の範囲での感度f(Φ)が一定である。すなわち、光検出器15では、片側60°の全範囲において、感度f(Φ)を図4に示す角度60°での感度(=0.50)に合わせてある。従って、図5に示す光検出器15では、片側60°の高感度角度範囲の範囲全体において、感度f(Φ)が同等である。
なお、本形態の第1ホルダー部材156の底部には凹部156eが形成されており、かかる凹部156eの端部には、基部156aを貫通する溝状貫通穴156gが形成されている。また、基部156aにおいて第2ホルダー部材157と重なる面には、溝状貫通穴156gが開口する部分が凹部156fになっており、第2ホルダー部材157において凹部156fと重なる部分には凹部157fが形成されている。さらに、凹部157fは、受光素子150が収容される凹部157eと繋がっている。このため、図5に示すホルダー部材155では、受光素子150をフレキシブル配線基板(図示せず)に面実装した状態で使用する場合、フレキシブル配線基板を凹部156f、157f、および溝状貫通穴156gを通して外側に引き出すことができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の光学式位置検出装置10および位置検出機能付き表示装置100では、位置検出光L2a〜L2dが導光板13の光出射面13sから出射され、これが導光板13の出射側に配置された対象物体Obによって反射されると、この反射光が光検出器15によって検出される。ここで、検出領域10Rにおける位置検出光L2a〜L2dの強度と位置検出用光源12A〜12Dからの距離とが所定の相関性を有しているので、光検出器15を介して得られた受光強度から対象物体ObのXY座標を検出することができる。かかる検出方式によれば、多数の光源や受光素子を用いなくても位置検出を行なうことができる。また、スクリーン部材220の一方面220s側に位置検出光の光強度分布を形成すればよく、必ずしもスクリーン部材220の前側に導光板13を配置する必要がないので、スクリーン部材220に画像を表示するタイプの位置検出機能付き表示装置100を構成するのに適している。
また、本形態では、光検出器15は、受光素子150の中心光軸側での入射光量と中心光軸L150から離間した角度方向での入射光量との差を圧縮するホルダー部材155を備えている。このため、光検出器15で利用した高感度角度範囲内に感度指向性があっても、かかる感度指向性をホルダー部材155によって緩和することができるので、位置検出精度を高めることができる。しかも、本形態では、受光素子150を光学式位置検出装置10に搭載するためのホルダー部材155を利用して受光素子150の感度指向性を補正している。それ故、受光素子150を光学式位置検出装置10に搭載するのに便利であるとともに、ホルダー部材155の構成を変更するだけで済むので、多大なコストを必要としない。
また、ホルダー部材155は、受光素子150の中心光軸側での光入射口を中心光軸から離間した角度方向での光入射口より狭くする2つのホルダー部材(第1ホルダー部材156および第2ホルダー部材157)からなる。このため、光入射口の大小という簡単な構成で、光検出器15において高感度角度範囲として利用した角度範囲内での感度指向性を緩和することができるので、位置検出精度を高めることができる。しかも、第1ホルダー部材156および第2ホルダー部材157は、受光素子150の中心光軸側から中心光軸から離間した角度方向側に向けて延在するスリット158を光入射口として備えている。このため、スリット幅を連続的あるいは段階的に変化させることにより、光検出器15で利用した高感度角度範囲内での感度指向性を効果的に相殺することができるので、位置検出精度を高めることができる。
しかも、第1ホルダー部材156および第2ホルダー部材157に半円形状に形成した遮光用突出部156b、157bを第1遮光部および第2遮光部として利用しているため、受光素子150の中心光軸L150の延在方向を含む角度範囲にわたってスリット158(光入射口)を形成する場合でも、遮光用突出部156b、157bが小さくて済む。それ故、光検出器15の小型化を図ることができる。
[光検出器150の改良例]
図7は、本発明を適用した光学式位置検出装置10に用いた光検出器15の改良例の説明図であり、図7(a)、(b)は、斜め上方からみた光検出器15の分解斜視図、および受光素子150の平面図である。なお、本形態の光検出器15の基本的な構成は、図5および図6を参照して説明した構成と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
図7(a)に示すように、本形態でも、上記実施の形態と同様、受光素子150は、第1ホルダー部材156および第2ホルダー部材157からなるホルダー部材155に保持されている。ここで、光検出器15は、図7(a)、(b)に示すように、受光素子150の光入射側に透光性部材159を備えており、かかる透光性部材159は、Z軸方向からみたとき、前方に凸曲面159eを向けたレンズである。かかる構成によれば、図5(a)、(b)を参照して説明したスリット158に入射した光を確実に受光素子150に導くことができるという利点がある。
[光検出器15の変形例1]
図8は、本発明を適用した光学式位置検出装置10に用いた別の光検出器15の正面図である。なお、本形態の光検出器15の基本的な構成は、図5および図6を参照して説明した構成と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図8に示すように、本形態でも、ホルダー部材155を用いて、スリット158の幅寸法を、中心光軸L150に対して成す角度が大きくなるに伴って増大させる。かかるホルダー部材155において、本形態では、第1ホルダー部材156においてスリット158が位置する側の内面156c、および第2ホルダー部材157においてスリット158が位置する側の内面157cの双方がテーパー面になっている。このため、スリット158の幅寸法は、中心光軸L150に対して成す角度が大きくなるに伴って大きくなっており、スリット158の中心光軸L150側での幅寸法Gaは、中心光軸L150から離間する角度方向における幅寸法Gbよりも狭い。ここで、スリット158の幅寸法は、中心光軸L150が位置する側から周方向の両端部に向けて連続的に拡張しており、光検出器15での感度f(Φ)の変化を相殺する。その他の構成は、図5および図6を参照して説明したホルダー部材155と同様であるため、説明を省略する。
[光検出器15の変形例2]
図9は、本発明を適用した光学式位置検出装置10に用いたさらに別の光検出器15の説明図であり、図9(a)、(b)、(c)は、光検出器15の斜視図、平面図、および正面図である。
図9に示すように、本形態の光検出器15は、受光素子150の光入射側に透光性部材159を備えており、本形態において、透光性部材159は、Z軸方向からみたとき、前方に凸曲面159eを向けたレンズである。かかる構成の光検出器15において、透光性部材159の凸曲面159eには、受光素子150の中心光軸L150に直交するZ軸方向において受光素子150に対して一方側には黒色の第1遮光層159a(第1遮光部)が形成されており、Z軸方向において受光素子150に対して他方側には黒色の第2遮光層159b(第2遮光部)が形成されている。このため、第1遮光層159aと第2遮光層159bとの間には、受光素子150の中心光軸L150の延在方向を含む角度範囲にわたってスリット159s(光入射口)が形成されている。
ここで、第1遮光層159aおよび第2遮光層159bにおいてスリット159s側の端部はテーパー面になっている。このため、スリット159sの幅寸法は、中心光軸L150に対して成す角度が大きくなるに伴って大きくなっており、スリット159sの中心光軸L150側での幅寸法Gaは、中心光軸L150から離間する角度方向における幅寸法Gbよりも狭い。ここで、スリット159sの幅寸法は、中心光軸L150が位置する側から周方向の両端部に向けて連続的に拡張しており、光検出器15での感度f(Φ)の変化を相殺する。例えば、スリット159sの各角度位置における幅寸法は、感度f(Φ)の逆数になっている。なお、スリット159sの幅寸法については、中心光軸L150が位置する側から周方向の両端部に向けて階段状に拡張している構成を採用してもよい。
このように構成した光検出器15においても、片側60°の高感度角度範囲の範囲全体において、感度f(Φ)が同等である。また、透光性部材159は、集光レンズとして機能するため、受光素子150への入射光量が増大する。従って、光検出器15の感度自身が高い。それ故、本形態の光検出器15を用いた光学式位置検出装置10では位置検出精度が高い。
かかる構成の光検出器15については、そのまま光学式位置検出装置10に搭載することができる。また、光検出器15については、図5および図6を参照して説明したホルダー部材155に搭載して光学式位置検出装置10に搭載してもよい。この場合、ホルダー部材155に形成したスリット158については、周方向の全体で等しいスリット幅になっている構成を採用してもよい。
[別の位置検出用光源装置11の構成]
図10は、本発明を適用した光学式位置検出装置10に用いた別の位置検出用光源装置11の説明図である。上記実施の形態では、位置検出用光源装置11として、導光板13を用いたが、図10に示すように、スクリーン部材220の背面側において、検出領域10Rに対してZ軸方向で対向する位置に、複数の位置検出用光源12が配列された基板120を設け、導光板を有しない構成の位置検出用光源装置11を採用してもよい。
かかる構成の場合にも、対象物体ObのX座標位置を検出する際、複数の位置検出用光源12のうち、X方向で離間する位置検出用光源12の一方のみを点灯させれば、位置検出光の強度分布を形成することができる。また、対象物体ObのY座標位置を検出する際、複数の位置検出用光源12のうち、Y方向で離間する位置検出用光源12の一方のみを点灯させれば、位置検出光の強度分布を形成することができる。
[光検出器15の別のレイアウト例]
図11は、本発明を適用した光学式位置検出装置10における光検出器15の別のレイアウトを示す説明図である。上記実施の形態では、光検出器15を検出領域10Rの辺部分に配置したが、検出領域10Rの角部分に光検出器15を配置してもよい。かかる構成によれば、光検出器15を検出領域10Rに近接させた場合、光検出器15への入射角度範囲には90°である。このため、光検出器15を検出領域10Rに近接させることができる分、光学式位置検出装置10の小型化を図ることができる。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、光検出器15を1つ用いたが、2つ以上の光検出器15を用いる場合に本発明を適用してもよい。
上記実施の形態では、横長のスクリーン部材220に本発明を適用したが、縦長のスクリーン部材220を用いた場合に本発明を適用してもよい。上記実施の形態では、スクリーン部材220の他方面220t側に位置検出用光源装置11を配置したが、スクリーン部材220の一方面220s側に位置検出用光源装置11を配置してもよい。また、位置検出用光源装置11については画像投射装置250に設けてもよい。
上記実施の形態では、投射型表示装置に用いられるスクリーン装置に本発明を適用したが、電子黒板に用いられるスクリーン装置に本発明を適用してもよい。
上記実施の形態では、光学式位置検出装置10に用いた光検出器15を例示したが、光学式位置検出装置10以外の装置、例えば、監視装置等に用いる光検出器15に本発明を適用してもよい。
[位置検出機能付き表示装置100の変形例]
上記実施の形態では位置検出機能付き表示装置100を投射型表示装置や電子黒板に適用した例であったが、図12〜図15に示すように、直視型の表示装置を画像生成装置200として採用すれば、図16を参照して後述する電子機器に用いることができる。
(位置検出機能付き表示装置100の変形例1)
図12および図13は、本発明の変形例1に係る光学式位置検出装置10および位置検出機能付き表示装置100の分解斜視図、および断面構成を示す説明図である。なお、本形態の位置検出機能付き表示装置100において、光学式位置検出装置10の構成は、上記実施の形態と同様であるため、共通する部分については同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図12および図13に示す位置検出機能付き表示装置100は、光学式位置検出装置10と画像生成装置200とを備えており、光学式位置検出装置10は、位置検出光を放出する位置検出用光源12と、導光板13と、検出領域10Rに受光部151を向けた光検出器15とを備えている。画像生成装置200は、有機エレクトロルミネッセンス装置やプラズマ表示装置等といった直視型表示装置208であり、光学式位置検出装置10に対して入力操作側とは反対に設けられている。直視型表示装置208は、導光板13に対して平面視で重なる領域に画像表示領域20Rを備えており、かかる画像表示領域20Rは検出領域10Rと平面視で重なっている。
(位置検出機能付き表示装置100の変形例2)
図14および図15は、本発明の変形例2に係る光学式位置検出装置10および位置検出機能付き表示装置100の説明図であり、図14および図15は各々、光学式位置検出装置10および位置検出機能付き表示装置100の分解斜視図、および断面構成を示す説明図である。なお、本形態の位置検出機能付き表示装置100において、光学式位置検出装置10の構成は、上記実施の形態と同様であるため、共通する部分については同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図14および図15に示す位置検出機能付き表示装置100は、光学式位置検出装置10と画像生成装置200とを備えており、光学式位置検出装置10は、位置検出光を放出する位置検出用光源12と、導光板13と、検出領域10Rに受光部151を向けた光検出器15とを備えている。画像生成装置200は、直視型表示装置である液晶装置209と、透光性のカバー部材30とを備えている。液晶装置209は、導光板13に対して平面視で重なる領域に画像表示領域20Rを備えており、かかる画像表示領域20Rは検出領域10Rと平面視で重なっている。
本形態の位置検出機能付き表示装置100において、導光板13の光出射側には、必要に応じて、位置検出光L2a〜L2dの均―化を図るための光学シート16が配置されている。本形態においては、光学シート16として、導光板13の光出射面13sに対向する第1プリズムシート161と、第1プリズムシート161に対して導光板13が位置する側とは反対側で対向する第2プリズムシート162と、第2プリズムシート162に対して導光板13が位置する側とは反対側で対向する光散乱板163とが用いられている。なお、光学シート16に対して導光板13が位置する側とは反対側には矩形枠状の遮光シート17が光学シート16の周囲に配置されている。かかる遮光シート17は、位置検出用光源12A〜12Dから出射された位置検出光L2a〜L2dが漏れるのを防止する。
液晶装置209(画像生成装置200)は、光学シート16(第1プリズムシート161、第2プリズムシート162および光散乱板163)に対して導光板13が位置する側とは反対側に液晶パネル209aを備えている。本形態において、液晶パネル209aは、透過型の液晶パネルであり、2枚の透光性基板21、22をシール材23で貼り合わせ、基板間に液晶24を充填した構造を有している。本形態において、液晶パネル209aは、アクティブマトリクス型液晶パネルであり、2枚の透光性基板21、22の一方側には透光性の画素電極、データ線、走査線、画素スイッチング素子(図示せず)が形成され、他方側には透光性の共通電極(図示せず)が形成されている。なお、画素電極および共通電極が同一の基板に形成されることもある。かかる液晶パネル209aでは、各画素に対して走査線を介して走査信号が出力され、データ線を介して画像信号が出力されると、複数の画素の各々で液晶24の配向が制御される結果、画像表示領域20Rに画像が形成される。
液晶パネル209aにおいて、一方の透光性基板21には、他方の透光性基板22の外形より周囲に張り出した基板張出部21tが設けられている。この基板張出部21tの表面上には駆動回路等を構成する電子部品25が実装されている。また、基板張出部21tには、フレキシブル配線基板(FPC)等の配線部材26が接続されている。なお、基板張出部21t上には配線部材26のみが実装されていてもよい。なお、必要に応じて透光性基板21、22の外面側には偏光板(図示せず)が配置される。
ここで、対象物体Obの平面位置を検出するためには、位置検出光L2a〜L2dを対象物体Obによる操作が行われる視認側へ出射させる必要があり、液晶パネル209aは、導光板13および光学シート16よりも視認側(操作側)に配置されている。従って、液晶パネル209aにおいて、画像表示領域20Rは、位置検出光L2a〜L2dを透過可能に構成される。なお、液晶パネル209aが導光板13の視認側とは反対側に配置される場合には、画像表示領域20Rが位置検出光L2a〜L2dを透過するように構成されている必要はないが、その代りに、画像表示領域20Rが導光板13を通して視認側より透視可能に構成される必要がある。
液晶装置209は、液晶パネル209aを照明するための照明装置40を備えている。本形態において、照明装置40は、導光板13に対して液晶パネル209aが位置する側とは反対側において導光板13と反射板14との間に配置されている。照明装置40は、照明用光源41と、この照明用光源41から放出される照明光を伝播させながら出射する照明用導光板43とを備えており、照明用導光板43は、矩形の平面形状を備えている。照明用光源41は、例えばLED(発光ダイオード)等の発光素子で構成され、駆動回路(図示せず)から出力される駆動信号に応じて、例えば白色の照明光L4を放出する。本形態において、照明用光源41は、照明用導光板43の辺部分43aに沿って複数、配列されている。
照明用導光板43は、辺部分43aに隣接する光出射側の表面部分(光出射面43sの辺部分43a側の外周部)に傾斜面43gが設けられ、照明用導光板43は、辺部分43aに向けて厚みが徐々に増加している。かかる傾斜面43gを有する入光構造によって、光出射面43sが設けられる部分の厚みの増加を抑制しつつ、辺部分43aの高さを照明用光源41の光放出面の高さに対応させてある。
かかる照明装置40において、照明用光源41から出射された照明光は、照明用導光板43の辺部分43aから照明用導光板43の内部に入射した後、照明用導光板43の内部を反対側の外縁部43bに向けて伝播し、一方の表面である光出射面43sから出射される。ここで、照明用導光板43は、辺部分43a側から反対側の外縁部43bに向けて内部伝播光に対する光出射面43sからの出射光の光量比率が単調に増加する導光構造を有している。かかる導光構造は、例えば、照明用導光板43の光出射面43s、または背面43tに形成された光偏向用あるいは光散乱用の微細な凹凸形状の屈折面の面積、印刷された散乱層の形成密度等を上記内部伝播方向に向けて徐々に高めることで実現される。このような導光構造を設けることで、辺部分43aから入射した照明光L4は光出射面43sからほぼ均一に出射される。
本形態において、照明用導光板43は、液晶パネル209aの視認側とは反対側で液晶パネル209aの画像表示領域20Rと平面的に重なるように配置され、いわゆるバックライトとして機能する。但し、照明用導光板43を液晶パネル209aの視認側に配置して、いわゆるフロントライトとして機能するように構成してもよい。また、本形態において、照明用導光板43は導光板13と反射板14との間に配置されているが、照明用導光板43を光学シート16と導光板13との間に配置してもよい。また、照明用導光板43と導光板13とは共通の導光板として構成してもよい。また、本形態では、光学シート16を位置検出光L2a〜L2dと照明光L4との間で共用としている。但し、照明用導光板43の光出射側に、上記の光学シート16とは別の専用の光学シートを配置してもよい。これは、照明用導光板43においては光出射面43sから出射される照明光L4の平面輝度を均―化することを目的に、十分な光散乱作用を呈する光散乱板を用いることが多いが、位置検出用の導光板13においては光出射面13sから出射される位置検出光L2a〜L2dを大きく散乱させてしまうと位置検出の妨げとなる。このため、光散乱板を設けないか、あるいは比較的軽度の光散乱作用を呈する光散乱板を用いる必要があることから、光散乱板については照明用導光板43の専用品とすることが好ましい。但し、プリズムシート(第1プリズムシート161や第2プリズムシート162)等の集光作用のある光学シートについては共用としても構わない。
(電子機器への搭載例)
図16を参照しながら、図12〜図15を参照して説明した位置検出機能付き表示装置100を適用した電子機器について説明する。図16は、本発明に係る位置検出機能付き表示装置を用いた電子機器の説明図である。図16(a)に、位置検出機能付き表示装置100を備えたモバイル型のパーソナルコンピューターの構成を示す。パーソナルコンピューター2000は、表示ユニットとしての位置検出機能付き表示装置100と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001、およびキーボード2002が設けられている。図16(b)に、位置検出機能付き表示装置100を備えた携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001、およびスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての位置検出機能付き表示装置100を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、位置検出機能付き表示装置100に表示される画面がスクロールされる。図16(c)に、位置検出機能付き表示装置100を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001、および電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての位置検出機能付き表示装置100を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が位置検出機能付き表示装置100に表示される。
なお、位置検出機能付き表示装置100が適用される電子機器としては、図16に示すものの他、デジタルスチールカメラ、液晶テレビ、ビューファインダー型、モニター直視型のビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、銀行端末等の電子機器等が挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した位置検出機能付き表示装置100が適用可能である。
10・・光学式位置検出装置、10R・・検出領域、11・・位置検出用光源装置、12、12A、12B、12C、12D・・位置検出用光源、13・・導光板、15・・光検出器、150・・受光素子、151・・受光部、155・・ホルダー部材、158、159s・・スリット(光入射口)、159・・透光性部材、450・・位置検出部、100・・位置検出機能付き表示装置、200・・画像生成装置、L2a、L2b、L2c、L2d・・位置検出光

Claims (10)

  1. 入射光を検出する受光素子を有する光検出器であって、
    前記受光素子の光入射側に、前記受光素子の中心光軸に直交する第1方向において前記受光素子に対して一方側に設けられた第1遮光部と、前記第1方向において前記受光素子に対して他方側に設けられ、前記第1遮光部との間に前記受光素子の中心光軸の延在方向を含む角度範囲にわたって光入射用のスリットを形成する第2遮光部と、を備え、
    前記スリットは、前記受光素子の中心光軸側より当該中心光軸から前記受光素子の中心光軸と前記第1方向とに直交する第2方向に離間する角度方向においてスリット幅が増大していることを特徴とする光検出器。
  2. 前記第1遮光部は、前記受光素子を前記第1方向の一方側で保持する第1ホルダー部材に形成され、
    前記第2遮光部は、前記受光素子を前記第1ホルダー部材との間に挟んで当該第1ホルダー部材に重なる第2ホルダー部材に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光検出器。
  3. 前記第1ホルダー部材および前記第2ホルダー部材は遮光性材料から構成されており、
    前記第1ホルダー部材は、第1ホルダー部材側基部と、該第1ホルダー部材側基部から前記受光素子の前側に突出して前記第1遮光部を構成する第1ホルダー部材側突出部と、を備え、
    前記第2ホルダー部材は、前記第1ホルダー部材側基部に結合される第2ホルダー部材側基部と、該第2ホルダー部材側基部から前記受光素子の前側に突出して前記第2遮光部を構成する第2ホルダー部材側突出部と、を備えていることを特徴とする請求項2に記載の光検出器。
  4. 前記第1方向からみたとき、
    前記第1ホルダー部材側突出部は、前記受光素子が位置する側を中心とする半円形状をもって前記第1ホルダー部材側基部から突出し、
    前記第2ホルダー部材側突出部は、前記受光素子が位置する側を中心とする半円形状をもって前記第2ホルダー部材側基部から突出していることを特徴とする請求項3に記載の光検出器。
  5. 前記受光素子の光入射側に、前記第1方向からみたとき、前方に凸曲面を向けたレンズを備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の光検出器。
  6. 前記受光素子の光入射側に透光性部材を備え、
    前記第1遮光部および前記第2遮光部は、前記透光性部材に形成された遮光層であることを特徴とする請求項1に記載の光検出器。
  7. 前記透光性部材は、前記第1方向からみたとき、前方に凸曲面を向けたレンズであることを特徴とする請求項6に記載の光検出器。
  8. 前記受光素子は、少なくとも赤外光を検出することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の光検出器。
  9. 請求項8に記載の光検出器を備え、検出領域内の対象物体の位置を光学的に検出する光学式位置検出装置であって、
    前記検出領域に向けて赤外光からなる位置検出光を出射して、当該検出領域に前記位置検出光の強度分布を形成する位置検出用光源装置と、
    前記対象物体の位置を検出する位置検出部と、
    を有し、
    前記光検出器は、前記検出領域に受光部を向けて、前記検出領域において前記対象物体により反射した前記位置検出光を受光し、
    前記位置検出部は、前記光検出器の受光結果に基づいて前記対象物体の位置を検出することを特徴とする光学式位置検出装置。
  10. 請求項9に記載の光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置であって、
    前記検出領域に対して重なる領域に画像を形成する画像生成装置を有していることを特徴とする位置検出機能付き表示装置。
JP2009235996A 2009-10-13 2009-10-13 光検出器、光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置 Expired - Fee Related JP5493674B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009235996A JP5493674B2 (ja) 2009-10-13 2009-10-13 光検出器、光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置
US12/852,709 US8816960B2 (en) 2009-10-13 2010-08-09 Light detector, optical position detection apparatus, and display apparatus with position detection capability

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009235996A JP5493674B2 (ja) 2009-10-13 2009-10-13 光検出器、光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011086649A JP2011086649A (ja) 2011-04-28
JP5493674B2 true JP5493674B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=43854449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009235996A Expired - Fee Related JP5493674B2 (ja) 2009-10-13 2009-10-13 光検出器、光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8816960B2 (ja)
JP (1) JP5493674B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5742398B2 (ja) 2011-04-06 2015-07-01 セイコーエプソン株式会社 光学式位置検出装置、および入力機能付き表示システム
JP2013024579A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Seiko Epson Corp 光学式位置検出装置および入力機能付き表示システム
US9489056B2 (en) 2014-02-21 2016-11-08 Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. Off-axis detection for proximity or gesture sensor
CN104501720B (zh) * 2014-12-24 2017-07-14 河海大学常州校区 非接触式物体大小及距离图像测量仪
US9588224B2 (en) * 2015-03-06 2017-03-07 Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. Proximity-sensing device
US10447946B2 (en) * 2017-04-26 2019-10-15 Marco Pinter Interactive artistic presentation system with thermographic imagery
US10684173B2 (en) * 2017-04-26 2020-06-16 Marco Pinter Interactive artistic presentation system with thermographic imagery
CN111369671B (zh) * 2020-03-16 2023-11-17 安博思华智能科技有限责任公司 一种调整多媒体黑板的方法、装置、介质和电子设备

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2955866B2 (ja) 1989-09-25 1999-10-04 旭化成工業株式会社 ジアルキルカーボネートの製造方法
JP2544237Y2 (ja) * 1990-02-26 1997-08-13 三洋電機株式会社 ホトインタラプタ
US5851449A (en) * 1995-09-27 1998-12-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Method for manufacturing a surface-mounted type optical semiconductor device
JPH09153646A (ja) 1995-09-27 1997-06-10 Toshiba Corp 光半導体装置およびその製造方法
JP3554859B2 (ja) * 2000-11-15 2004-08-18 日本航空電子工業株式会社 遮光スリット付き受光素子及び光学式タッチパネル装置
JP2002251259A (ja) * 2001-02-22 2002-09-06 Ricoh Co Ltd タッチパネル装置
EP1850210B1 (en) * 2006-04-05 2012-02-01 Société Civile "GALILEO 2011" Optoelectronic device for determining relative movements or relative positions of two objects
US8243048B2 (en) * 2007-04-25 2012-08-14 Elo Touch Solutions, Inc. Touchscreen for detecting multiple touches
GB2457690A (en) * 2008-02-21 2009-08-26 Sharp Kk Viewer position tracking display
JP5025552B2 (ja) * 2008-04-16 2012-09-12 キヤノン株式会社 タッチパネル
US20090309838A1 (en) * 2008-06-11 2009-12-17 Microsoft Corporation Use of separation elements with rear projection screen
JP2010204788A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Epson Imaging Devices Corp 照明装置及び電気光学装置
JP5381833B2 (ja) * 2009-07-31 2014-01-08 セイコーエプソン株式会社 光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
US8816960B2 (en) 2014-08-26
US20110084903A1 (en) 2011-04-14
JP2011086649A (ja) 2011-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5381833B2 (ja) 光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置
JP5326989B2 (ja) 光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置
JP5493674B2 (ja) 光検出器、光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置
JP4623154B2 (ja) 照明装置、座標入力装置、電気光学装置及び電子機器
JP4683135B2 (ja) 位置検出機能付き表示装置および電子機器
US20110043826A1 (en) Optical information input device, electronic device with optical input function, and optical information input method
JP2011065409A (ja) 光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置
JP5515280B2 (ja) 位置検出装置及び電気光学装置
JP2011257337A (ja) 光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置
JP2011090604A (ja) 光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置
JP2011257338A (ja) 光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置
JP2011048811A (ja) 光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置
JP2010204994A (ja) 光学式位置検出装置、位置検出機能付き表示装置、および電子機器
JP2010198548A (ja) 位置検出装置、電気光学装置及び電子機器
JP5412868B2 (ja) 位置検出装置、電気光学装置及び電子機器
JP5007732B2 (ja) 位置検出方法、光学式位置検出装置、位置検出機能付き表示装置、および電子機器
JP4952726B2 (ja) 位置検出装置、電気光学装置及び電子機器
JP2010211355A (ja) 位置検出方法、光学式位置検出装置、位置検出機能付き表示装置、および電子機器
JP5029631B2 (ja) 光学式位置検出装置、位置検出機能付き表示装置、および電子機器
JP5007707B2 (ja) 電子機器
JP2011065511A (ja) 光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置
JP2011252882A (ja) 光学式位置検出装置
JP2011034375A (ja) 照明機能付き光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置
JP2011039958A (ja) 情報入力装置、携帯用電子機器、および情報入力方法
JP2011065408A (ja) 光学式位置検出装置、光学式位置検出装置の校正方法、および位置検出機能付き表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120719

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5493674

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees