JP5007707B2 - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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本発明は電子機器に係り、特に、光検出手段を備えた表示機器として用いる場合に好適
な電子機器の構成に関する。
一般に、液晶表示体などの電気光学装置を備えた表示機器には、表示画面を視認可能と
するために、或いは、その視認性を高めるために、バックライト等の照明装置が用いられ
る場合がある。また、上記表示機器には、表示画面にタッチパネル等の指示位置検出手段
が設けられる場合もあり、この場合には、表示画面の特定箇所をペンや指などで指示する
ことで、当該指示位置が検出され、情報処理装置等に入力される。
上記のタッチパネル等の指示位置検出手段(位置座標入力手段)としては、表示画面へ
の接触状態を機械的・電気的に検出するための静電容量式若しくは抵抗膜式等のタッチパ
ネルが知られている他、例えば、表示画面に沿って多数の赤外線を縦横に走らせるととも
にこれらの赤外線を検出する光検出器を対応して設けることで、これらの赤外線を指等で
遮断したときに当該指等の位置座標を検出可能とした光学式タッチパネルが知られている
。一般に光学式タッチパネルといっても種々のものが知られているが、例えば、以下の特
許文献1及び2に記載されているものがある。
特開2004−295644号公報 特開2004−303172号公報
しかしながら、前述の光学式タッチパネルでは、表示画面の近傍に検出すべき位置座標
の分解能に対応する多数の光源及び光検出器或いは光スイッチや導光構造などを配列させ
る必要があるので、構造が複雑になるとともに、光学素子の数が多くなるために高い製造
コストを負担しなければならないという問題点がある。
また、上記のように複雑な構造を設けることで装置の厚みが増大したり、或いは、これ
を防止するために外周側に構造を設けると装置の外形が拡大するという問題点もある。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、光検出手段を簡易に構成すること
により、低コストかつコンパクトに構成できる電子機器を実現することにある。
斯かる実情に鑑み、本発明の電子機器は、相互に相対移動可能に連結された第1の筐体
及び第2の筐体と、前記第1の筐体に収納された、光入射面及び該光入射面と隣接し交差
する光出射面を有する導光板と、前記光入射面に向けて位置検出光を放射する位置検出用
光源と、前記導光板の光出射側に配置された透光性部材と、前記位置検出用光源からの位
置検出光を検出する光検出器と、前記位置検出用光源を制御するとともに、前記光検出器
の出力に基づいて前記透光性部材上の対象物体の位置情報を取得する位置情報取得手段と
、を具備することを特徴とする。
この発明によれば、位置検出用光源からそれぞれ放射された位置検出光が光入射面から
導光板の内部に入射し、内部を伝播した後に光出射面から出射し、透光性部材を透過して
第1の筐体の表面から導出される。したがって、透光性部材上に配置される対象物体によ
り位置検出光が反射され、その少なくとも一部が光検出器に到達すると、光検出器により
位置検出光が検出され、位置情報取得手段により対象物体の位置情報が検出される。した
がって、例えば、透光性部材上において指やタッチペン等で指示することで、電子機器の
種々の操作を行うことが可能になる。この場合、筐体表面上に位置検出用光源や、光ファ
イバー等の出光端部を配置する必要がないので、表面領域周辺の構成を簡易化することが
できるため、製造コストの低減及び装置のコンパクト化を図ることができる。
本発明においては、前記第1の筐体と前記第2の筐体の相対移動により、前記透光性部
材が前記第2の筐体により被覆される被覆状態と、前記第2の筐体に被覆されずに外部に
露出する露出状態とが切替可能に構成され、光検出器の受光面が透光性部材の光出射側の
側方に露出して配置されるので、第1の筐体が第2の筐体により被覆された状態では位置
情報の取得ができないが、第1の筐体が第2の筐体に被覆されずに外部に露出する露出状
態では、対象物体の反射光が側方に露出して配置された光検出器の受光面に到達するので
、対象物体の位置情報の取得が可能になる。
本発明の一の態様においては、前記被覆状態においては前記位置検出光が前記第1の筐
体若しくは前記第2の筐体により遮光され、前記露出状態においては前記第1の筐体若し
くは前記第2の筐体による前記位置検出光の遮光が解除される。これによれば、第1の筐
体と第2の筐体とが相対移動可能に連結されることで、第1の筐体の透光性部材が第2の
筐体に被覆される被覆状態では位置検出光が遮光されることにより、位置情報取得手段の
誤動作を防止できる。
また、本発明の他の態様においては、前記被覆状態においては前記位置情報取得手段が
停止し、前記露出状態においては前記位置情報取得手段が動作する。これによれば、被覆
状態において位置情報取得手段が停止することで、誤動作を防止できる。このような構成
は、例えば、上記被覆状態と露出状態とを検知する位置検出器を設け、この位置検出器の
出力に応じて位置情報取得手段の停止と動作を切り替えることで実現できる。
本発明のより具体的な一の構成例においては、前記第1の筐体と前記第2の筐体は両筐
体の端部に設けられたヒンジ部により開閉可能に構成され、前記光検出器は、前記ヒンジ
部に配置され、前記第1の筐体と前記第2の筐体を開いた状態において前記透光性部材の
光出射側の側方に位置している。このように既存のヒンジ部に光検出器を設けることで、
利用者に違和感を与えることなしに、位置情報の検出が可能になる。
また、より具体的な他の構成例においては、前記第1の筐体の前記透光性部材の設けら
れた内側表面上を前記第2の筐体がスライド可能に構成され、前記光検出器は、前記第2
の筐体が前記第1の筐体の内側表面上からスライドして前記透光性部材が露出したときに
前記透光性部材の光出射側の側方に位置している。このように透光性部材が設けられた第
1の筐体の内側表面上をスライド可能に構成された第2の筐体に上記光検出器を構成する
ことでも、利用者に違和感を与えることなしに、位置情報の検出が可能になる。
上記各発明においては、前記導光板は、前記光入射面を外縁に設けられた端面とし、前
記光出射面を表面とする平面視多角形状の板状体で構成される。これによれば、電子機器
の薄型化を図ることができる。
また、上記各発明においては、前記光入射面に向けて照明光を放射する照明用光源をさ
らに具備することが好ましい。これによれば、照明用光源から放射された照明光を共通の
導光板を通して透光性部材上に出射することができるので、透光性部材の照明を同時に行
うことができ、さらに、照明用と位置検出用とで共通の導光板を用いることにより、照明
機能を付加しても構成の複雑化や大型化を抑制することができる。この照明光は、透光性
部材として透過型の表示体を配置する場合には当該表示体の表示を形成するための照明光
として用いることができ、また、透過型の操作面やデザイン形成面などの表示板の透過照
明にも用いることができる。
さらに、上記各発明においては、透光性部材が電気光学パネルであることが好ましい。
特に、電気光学パネルとして液晶表示パネルを配置する場合には、上記照明光を照射する
ことで表示を視認可能に構成することが可能になる。
また、本発明の電子機器としては、テレビジョン受像機、各種のモニタ装置、携帯電話
機、電子時計、カーナビゲーション装置、メータクラスターパネル装置など車載用の各種
の表示機器などが挙げられる。
次に、添付図面を参照して本発明の電子機器の基本構成について詳細に説明する。
[基本構成]
図1は本発明に係る電子機器の基本構成を模式的に示す概略断面図、図2は当該基本構
成の光源及び導光板の例を示す平面図(a)及び配線基板の平面図(b)である。ここで
、図2(b)においては、図示の都合上、配線基板を図示一点鎖線で示す切断線で分離し
て示してある。なお、この点は以下の図3(b)も同様である。
電子機器100は、基本構成として、照明装置10と、以下に説明する電気光学パネル
20とを含む。照明装置10は、照明光L1を放出する照明用光源11Lと、位置検出光
La、Lb、Lc、Ldを放出する位置検出用光源11A、11B、11C、11Dと、
これらの光源がそれぞれ実装されている配線基板12と、上記光源から放射された光が入
射し、内部を伝播させた後に光を出射する導光板13と、導光板13の背後に配置される
反射板14と、上記位置検出光の出射側に配置された光検出器15とを備えている。
また、導光板13はアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等の透明導光体からなり、平
面視多角形状(図示例では平面視矩形状)の板状体で構成される。導光板13は、外縁の
辺13A、13B、13C、13D(図2参照)のそれぞれの端面で構成される光入射面
13a、13b、13c、13dと、この光入射面と隣接するとともに交差(図示例では
直交)する表面で構成される光出射面13eと、この光出射面13eの反対側の背面13
fとを有する。さらに、導光板13の光出射側には、必要に応じて、照明光の均一化を図
るための光拡散板、照明光の指向性を高めるためのプリズムシート等の集光板などの光学
シート16が適宜に配置される。
上記照明装置10の光出射側には、上述の透光性部材に相当する透過型の液晶表示体等
よりなる電気光学パネル20が配置される。この電気光学パネル20は、たとえば、透明
な基板21と22をシール材23で貼り合わせ、基板間に液晶24を配置してなり、この
液晶24の配向状態を図示しない電極によりそれぞれ制御可能に構成した複数の画素を備
えている。なお、必要に応じて基板21及び22の外面側には偏光板(図示せず)が配置
される。各画素は、半導体ICチップ等よりなる駆動回路25が出力する駆動信号によっ
て駆動され、画素ごとに所定の透過状態となるように制御される。
電気光学パネル20の照明装置10とは反対側には光透過性を有する表装板30が配置
され、この表装板30の外面(電気光学パネル20とは反対側の面)上に光検出器15が
配置される。この光検出器15はフォトダイオード等の受光素子であり、上記位置検出光
の強度を検出可能となるように構成される。例えば、後述するように位置検出光が赤外線
であれば、光検出器15も赤外線に感度を有する受光素子で構成される。
照明用光源11Lは例えばLED(発光ダイオード)等の発光素子で構成され、図示し
ない駆動回路から出力される駆動信号に応じて例えば白色の照明光L1を放出する。図2
に示すように、複数の照明用光源11Lが一つの辺13Aに設けられた光入射面13aに
沿って配列される。
位置検出用光源11A〜11Dは例えばLED(発光ダイオード)等の発光素子で構成
され、図示しない駆動回路から出力される駆動信号に応じて例えば赤外線である位置検出
光La〜Ldを放出する。位置検出光は特に限定されないが、後述する信号処理等によっ
て上記照明光L1や外光と区別して検出可能なものが好ましく、上記照明光L1とは波長
分布や発光態様が異なることが好ましい。また、本発明の対象物体Obにより効率的に反
射される波長域を有することが好ましい。例えば対象物体Obが指等の人体であれば、人
体の表面で反射率の高い赤外線(特に可視光領域に近い近赤外線)であることが望ましい
。位置検出用光源11A〜11Dは本質的に複数設けられ、相互に異なる位置から異なる
方向へ向けて位置検出光を放出するように構成される。
図2に示すように、上記照明用光源11L及び位置検出用光源11A〜11Dは共通の
配線基板12に実装される。配線基板12は図2(b)に示すように直線状に伸びる帯状
に形成され、ポリイミド樹脂等の可撓性を有する基材の表面若しくは内部に所定の配線パ
ターン(図示せず)が形成されたものである。配線基板12の一方の端部には、電気光学
装置の内部若しくは外部の配線基板、コネクタ等の配線部材に接続可能に構成された細幅
の接続端子部12aが設けられる。この配線基板12に形成された配線パターンは、それ
ぞれ上記複数の照明用光源11Lと複数の位置検出用光源11A〜11Dに接続される。
通常、照明用光源11Lに接続される配線と、位置検出用光源11A〜11Dに接続され
る配線とは少なくとも一方の電位供給ラインにおいて異なる配線で構成されることが好ま
しい。
配線基板12の基板面(図2(a)に示す平面図において導光板13の端面に対向する
面、また、図2(b)に示す平面図の紙面に沿った表面)12bには、配線基板12の帯
形状の長手方向に沿って上記照明用光源11L及び上記位置検出用光源11A〜11Dが
一列に配列された状態で実装される。照明用光源11L及び位置検出用光源11A〜11
Dはいずれもトップビュー型の光源(配線基板12に対する実装面と光放射面とが表裏逆
側にあるもの)である。配線基板12は、上記基板面12bを導光板13の端面(後述す
る光入射面13a〜13d)に対向させ、基板面12bとは反対側の裏面12cを外側に
向けた姿勢で、導光板13の外縁に沿って周回方向に延在している。
導光板13は平面視矩形状に構成され、その外縁の辺に沿った端面にそれぞれ上記光入
射面13a〜13dが設けられる。配線基板12は導光板13の各辺13A〜13Dに沿
って延在し、上記基板面12bを導光板13の光入射面13a〜13dに対向させた姿勢
で設置される。光入射面13aにはその辺13Aに沿って複数の照明用光源11Lが配列
される。
照明光L1は光入射面13aから内部に採り込まれ、その内部を反対側の外縁部(光入
射面13c)へ向けて伝播していく。本基本構成の導光板13は本質的に光入射面13a
側から反対側の外縁部(図示例では光入射面13c)に向けて内部伝播光に対する光出射
面13eからの出射光の光量比率が単調に増加する導光構造を有している。この導光構造
は、例えば、導光板13の光出射面13e又は背面13fに形成された光偏向用若しくは
光散乱用の微細な凹凸形状の屈折面の面積、印刷層の形成密度などを上記内部伝播方向に
向けて徐々に高めることで実現される。このような導光構造を設けることで、一方の端面
である光入射面13aから入射した照明光L1は光出射面13eからほぼ均一に出射され
、その結果、導光板13が面状光源として機能するように構成される。
また、本基本構成では、光入射面13aに隣接する光出射側の表面部分(光出射面13
eの外周部)には傾斜面13agが設けられ、これにより導光板13の外周部では光入射
面13aに向けて導光板13の厚みが徐々に増加するように構成される。この傾斜面13
agを有する入光構造によって光出射面13eが設けられる部分の厚みの増加を抑制しつ
つ、光入射面13aの高さを大きくして照明用光源11Lの光放射面の高さと対応するよ
うに形成される。これは、近年の表示装置の薄型化の要請に応えるために導光板13の厚
みを小さくしつつ、小型化が進展していないLED等の発光素子(照明用光源11L)か
らの放出光の採り込み効率を高めて照明輝度を向上させるためである。
光入射面13aに対向配置される位置検出用光源11Aは、上記照明用光源11Lの列
の内部(すなわち、辺13A若しくは光入射面13aの幅方向中央部)に配置される。ま
た、他の辺13B〜13Dにおいては、光入射面13b〜13dにそれぞれ対向配置され
る位置検出用光源11B〜11Dは、辺13B〜13D若しくは光入射面13b〜13d
の幅方向中央部にそれぞれ配置される。これによって各位置検出光La〜Ldの導光板1
3に対する入光位置を相互に離間させることができ、しかも、導光板13内において伝播
する方向を相互に異なる方向とすることができる。特に、相互に対向する位置検出光La
とLc、LbとLdの入光位置を光出射面13eの両側に配置することができる。したが
って、各位置検出光による後述する位置検出(導光板13の各辺13A〜13Dに沿った
方向の位置座標の検出)の精度を高めることができる。
なお、本基本構成では、光入射面13aに対向配置された位置検出用光源11Aと、光
入射面13cに対向配置された位置検出用光源11Cとによって光入射面13aと光入射
面13cを結ぶ方向の位置座標の検出が行われる。また、光入射面13bに対向配置され
た位置検出用光源11Bと、光入射面13dに対向配置された位置検出用光源11Dとに
よって光入射面13bと光入射面13dを結ぶ方向の位置座標の検出が行われる。ただし
、このような位置座標の検出自体は、各位置検出用光源11A〜11Dをそれぞれ各辺1
3A〜13Dの中央位置以外の位置(例えば端部寄り又は角部の位置)に配置しても行う
ことができる。
上記のように構成された基本構成においては、照明光L1は、光入射面13aから導光
板13に入射した後に内部を伝播しながら徐々に光出射面13eの全体から面状に出射し
、電気光学パネル20を通過した後、表装板30を透過して視認側に出射する。この照明
光L1は、電気光学パネル20の各画素の光透過率がそれぞれ制御されることで形成され
る表示画像を視認可能に構成する。
一方、位置検出光La〜Ldも、光入射面13a〜13dから導光板13に入射した後
に内部を伝播しながら徐々に光出射面13eの全体から面状に出射し、電気光学パネル2
0及び表装板30を透過して出射する。このとき、表装板30の表面上に対象物体Obが
存在すると、この対象物体Obによる反射光が表装板30上に配置された光検出器15で
検出される。そして、光検出器15で検出される反射光の光量には、上記の複数の位置検
出光La〜Ldの寄与が含まれる。
なお、光検出器15を設ける位置は表装板30上に限られず、後述する電子機器の筐体
の表面上において位置検出光La〜Ldが出射される透光性部材上の領域から表面に沿っ
て到達可能な位置であればよい。
次に、上記位置検出用光源11A〜11D、導光板13及び光検出器15等で構成され
る光検出手段を用いて後述する位置情報取得手段により行われる対象物体Obの位置情報
の取得方法について説明する。この位置情報の取得方法は種々のものが考えられるが、例
えば、その一例として、二つの位置検出光の検出光量の比率に基づいてそれらの減衰係数
の比率を求め、この減衰係数の比率から両位置検出光の伝播距離を求めることにより、対
応する二つの光源を結ぶ方向の位置座標を求める方法が挙げられる。
より具体的には、第1の位置検出用光源として11Aを、第2の位置検出用光源として
11Cを用いる場合を挙げて説明すると、第1の位置検出用光源11Aの制御量(例えば
電流量)、変換係数及び放出光量をIa、ka及びEa、第2の位置検出用光源11Cの
制御量(電流量)、変換係数及び放出光量をIc、k及びEcとすれば、Ea=k・Ia
、Ec=k・Icとなる。また、第1の位置検出光Laの減衰係数及び検出光量をfa及
びGa、第2の位置検出光Lcの減衰係数及び検出光量をfc及びGcとすれば、Ga=
fa・Ea=fa・k・Ia、Gc=fc・Ec=fc・k・Icとなる。
したがって、光検出器15において両位置検出光の検出光量の比であるGa/Gcが検
出できるとすれば、Ga/Gc=(fa・Ea)/(fc・Ec)=(fa/fc)・(
Ia/Ic)となるから、放出光量の比Ea/Ec及び制御量の比Ia/Icに相当する
値が分かれば、減衰係数の比fa/fcが判明する。この減衰係数の比と両位置検出光の
伝播距離の比との間には正の相関があるので、この相関関係を予め設定しておくことで、
対象物体Obの位置情報(第1の位置検出用光源から第2の位置検出用光源へ向かう方向
の位置座標を得ることができる。
上記減衰係数の比fa/fcを求める方法としては、例えば、第1の位置検出用光源1
1Aと第2の位置検出用光源11Cを逆相で点滅(例えば、矩形波状若しくは正弦波状の
駆動信号を伝播距離の差に起因する位相差が無視できる周波数で相互に180度の位相差
を持つように動作)させた上で、検出光量の波形を解析する。より現実的には、例えば、
一方の制御量Iaを固定し(Ia=Im)、検出波形が観測できなくなるように(すなわ
ち、検出光量の比Ga/Gcが0となるように)他方の制御量Icを制御し、このときの
制御量Ic=Im・(fa/fc)から上記減衰係数の比fa/fcを導出する。
また、両制御量の和が常に一定Im=Ia+Icとなるように制御してもよい。この場
合には、Ic=Im・fc/(fa+fc)となるので、fc/(fa+fc)=αとす
ると、fa/fc=(1−α)/αにより、減衰係数の比が求まる。
本基本構成の場合、対象物体Obの導光板13における辺13Aと13Cの中点同士を
結ぶ方向の位置情報(位置座標)は、第1の位置検出用光源11Aと、第2の位置検出用
光源11Cとを相互に逆相で駆動することで取得することができる。また、対象物体Ob
の導光板13における辺13Bと13Dの中点同士を結ぶ方向の位置情報(位置座標)は
、第1の位置検出用光源11Bと、第2の位置検出用光源11Dを相互に逆相で駆動する
ことで取得することができる。したがって、制御系において上記2方向の検出動作を切り
換えることで、対象物体Obの平面上の位置座標を取得できる。なお、複数の位置検出光
を光源より同相で放出し、位置検出光間の位相差を検出することで上記座標平面と直交す
るZ方向の位置情報を得ることも可能である。
本基本構成によれば、特に画素ごとに光変調状態を制御するタイプの電気光学パネルを
照明しつつ、その表示画面上の対象物体Obの位置情報を検出することができるが、共通
の導光板13を照明用と位置検出用の双方に利用することができるので、構造を簡易に構
成できるため、製造コストを低減できるとともにコンパクト化を図ることができる。特に
、従来の表示画面上に多数の光源や光検出器、或いは、光スイッチ等を配列させる方法に
比べると、位置検出用の素子数を大幅に低減することができるため、大幅な構造の簡易化
、製造コストの低減、及び消費電力の低減を図ることができる。
また、本基本構成では、複数の照明用光源11Lと複数の位置検出用光源11A〜11
Dが共に配線基板12の基板面12b上に実装されているので、配線基板12が可撓性を
備えていることもあって、装置の組み立て時における手間を軽減できるとともに、導光板
13の外縁の複数の辺に沿って端面の外側に単一の配線基板12をコンパクトに配置でき
るから外形寸法を低減でき、特に、上記配線基板12は導光板13の外縁の端面と対向す
る基板面12bを有するように設置されるので、照明装置10の照明範囲の外側に必要と
される額縁領域の幅を小さく構成できる。また、この場合にはいわゆるトップビュー型の
光源を用いることができる。
さらに、本基本構成では、直線状に延びる帯状の配線基板12を用いることができるの
で、配線基板の取り数を高め、製造効率を高めることができるため、製造コストを低減で
きるという利点もある。
なお、本基本構成の以上の説明においては、導光板13に入射する照明光L1を放射す
る照明用光源11Lを設けることで、照明用光源11L、配線基板12、導光板13等を
有する照明装置10として構成されることを示したが、同じ構成を照明装置ではなく、光
検出手段10として捉えることもでき、また、照明用光源11Lを省略することで単なる
光検出手段10として構成することも可能である。
[異なる基本構成]
次に、図3を参照して本発明に係る異なる基本構成について説明する。本基本構成では
、上述の基本構成と同一部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。
本基本構成が先の基本構成と異なる点は、本基本構成の導光板13′の各辺13A〜1
3Dの間の角部13ab、13bc、13cd、13daにそれぞれ位置検出用光源11
A〜11Dが対向配置されている点である。導光板13′の上記角部は斜めにカットされ
、隣接する両側のいずれの辺に対しても傾斜し、位置検出用光源11A〜11Dの光放射
面と正対した平坦な光入射部が設けられる。
本基本構成では、導光板13′の辺13Aに沿って配列された複数の照明用光源11L
の列の両側に、位置検出用光源11Aと11Dがそれぞれ配置される態様で配線基板12
の基板面12bに実装されている。
本基本構成では、相互に所定の位相関係とされた、位置検出用光源11Aから放射され
る光と、11Cから放射される光とによって前述と同様に導光板13′の角部13abと
13cdを結ぶ方向の位置情報を取得することができる。また、相互に所定の位相関係と
された、位置検出用光源11Bから放射される光と、位置検出用光源11Dから放射され
る光とによって前述と同様に導光板13′の角部13bcと13daを結ぶ方向の位置情
報を取得することが可能である。さらに、相互に所定の位相関係とされた、位置検出用光
源11A及び11Bから放射される光と、位置検出用光源11C及び11Dから放射され
る光とによって、辺13A、13Cに沿った方向の位置情報を取得することができ、相互
に所定の位相関係とされた、位置検出用光源11A及び11Dから放射される光と、位置
検出用光源11B及び11Cから放射される光とによって、辺13B、13Dに沿った方
向の位置情報を取得することもできる。
この基本構成では、位置検出用光源11A〜11Dが導光板13′の角部13ab、1
3bc、13cd、13daに対向配置されるので、辺13Aに沿って配列される複数の
照明用光源11Lの配列態様に影響を与えずに位置検出用光源を配置することができる。
また、位置検出用光源11A〜11Dが対向配置される上記角部13ab、13bc、
13cd、13daがカットされた形状で平坦に構成されるので、位置検出用光源から放
射された光を効率的に導光板13の内部に取り込むことができる。
なお、上記基本構成では、位置検出用光La〜Ldのうち少なくとも二つを相互に異な
る位相の強度変動を備えたものとして相互に識別可能に構成し、それらの光強度比を得る
ことができるようにしているが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例
えば、異なる波長分布を有するものとして相互に識別可能に構成し、検出される光の波長
分布に基づいてそれらの光強度比を得ることができるようにするなど、種々の構成を用い
ることができる。
[第1実施形態]
次に、図4を参照して本発明に係る第1実施形態の電子機器100の全体構成について
詳細に説明する。図4(a)は電子機器100の第1の筐体及び第2の筐体を閉じた状態
(閉鎖状態)を示す側面図、図4(b)は電子機器100の当該二つの筐体を開いた状態
(露出状態)を示す概略縦断面図、図4(c)は電子機器100のヒンジ部の拡大断面図
である。本実施形態では、上記基本構成において説明した光検出器15有し、これらを筐
体の内外に配置した構成を備えている。
なお、本明細書において第1の筐体と第2の筐体を備えた電子機器を説明する場合に、
当該各筐体の内側若しくは内側表面とは他方の筐体の側若しくは他方の筐体の側にある表
面を言うこととする。
電子機器100は、第1の筐体110と、第2の筐体120とがヒンジ部130におい
て回動可能に連結されてなる。そして、図4(a)に示す閉鎖状態と、図4(b)に示す
露出状態とが手動にて切り替え可能に構成される。なお、本明細書において筐体とは、電
子機器の外装表面を構成する全ての部分を含む概念であり、ケース体に限らず、表示画面
の最表面を構成する透明板、操作ボタンなども包含する。
第1の筐体110の内部には、上述の照明装置10が収容され、この光出射側である内
側に電気光学パネル20が配置されるとともに、最表面に上記表装板30が配置される。
表装板30が露出した範囲は、上記導光板13、13′から出射される位置検出光La〜
Ldが電気光学パネル20及び表装板30を通して出射される光出射領域A1であり、こ
の光出射領域A1は、上記電気光学パネル20の表示画面と一致している。
一方、第2の筐体120の内部には、上述の照明装置10が収容され、この光出射側で
ある内側表面に透光性を有する材料よりなり、好ましくは数字等の表示が施された操作ボ
タン40が配置される。この操作ボタン40も上述の透光性部材に相当するものであり、
第2の筐体120の内側表面上に複数配列されており、各操作ボタン40が露出した範囲
は、上記導光板13、13′から出射される位置検出光La〜Ldが透過して表面から出
射される部分である各操作ボタン40を含む光出射領域A2となっている。
ヒンジ部130には、図4(b)に示すように第1の筐体110と第2の筐体120を
開いた露出状態としたとき、両筐体の内側表面間において突設された状態とされる内側突
出部131を有する。そして、図4(c)に示すように、この内側突出部131の内部に
第1の筐体用と第2の筐体用の光検出器15がそれぞれ収容される。また、図4(b)に
示すように第1の筐体110と第2の筐体120が既定の角度(例えば、ヒンジ部130
によって保持可能に構成された角度、具体的には100〜180度の範囲内で設定される
角度)に開いた状態では、内側突出部131の光出射領域A1側の側部には一方の光検出
器15の受光面R1が配置され、光出射領域A1上から光が内側表面に沿って受光面R1
に到達可能に構成される。すなわち、受光面R1は光出射領域A1の側方に露出して配置
される。また、内側突出部131の光出射領域A2側の側部には他方の光検出器15の受
光面R2が配置され、光出射領域A2上から光が内側表面に沿って受光面R2に到達可能
に構成される。すなわち、受光面R2は光出射領域A2の側方に露出して配置される。こ
れらの受光面R1、R2は、例えば、位置検出用光源11A〜11Dが赤外線を放射する
光源であり、位置検出光La〜Ldが赤外線であれば、可視光の透過率が相対的に低く、
赤外線の透過率が相対的に高い窓材で覆われることが好ましい。これらの窓材は市場にて
容易に入手できるが、位置検出用光源の発光特性に整合した透過率特性を有するものとす
ることが望ましい。
なお、ヒンジ部130は、通常、第1の筐体110に対し固定された第1のヒンジ構造
部と、第2の筐体120に対し固定された第2のヒンジ構造部とを有し、第1のヒンジ構
造部と第2のヒンジ構造部とが相互に回動可能に連結されることで構成される。したがっ
て、上記二つの光検出器15及び受光面R1、R2をいずれのヒンジ構造部に固定しても
よいが、結果的に上記既定の角度に開いた状態で光出射領域A1上から内側表面に沿って
光が受光面R1に到達し、光出射領域A2上から内側表面に沿って光が受光面R2に到達
するように構成されていればよい。
また、本実施形態では、図4(a)に示す閉鎖状態において、第1の筐体110と第2
の筐体120を閉じることで、第1の筐体110の光出射領域A1上に第2の筐体120
が配置された状態となり、第1の筐体110若しくは第2の筐体120に遮光される結果
、光出射領域A1上から光が表面に沿って受光面R1に到達できなくなる。具体的には、
光検出器15及びその受光面R1が第2の筐体120に固定されている場合には、両筐体
が閉じると受光面R1が光出射領域A1の背面側に没するため、第1の筐体110自体に
より遮光される。一方、光検出器15及びその受光面R1が第1の筐体110に対し固定
されている場合には、両筐体が閉じると受光面R1と光出射領域A1との間に第1の筐体
120が介在して遮光される。
同様に、第2の筐体120の光出射領域A2上に第1の筐体110が配置された状態と
なり、第1の筐体110若しくは第2の筐体120に遮光される結果、光出射領域A2上
から光が表面に沿って受光面R2に到達できなくなる。この場合にも、上記と同様に光検
出器15及びその受光面R2が第2の筐体120に対し固定されている場合には、両筐体
が閉じると受光面R2と光出射領域A2との間が第1の筐体110により遮光されるが、
光検出器15及びその受光面R2が第1の筐体110に対し固定されている場合には、両
筐体が閉じたときに受光面R2と光出射領域A2との間が第2の筐体120自体により遮
光される。
上記のように図4(a)に示す閉鎖状態では光出射領域とこれに対応する光検出器の受
光面との間が遮光されるので、位置情報取得手段の誤動作が防止される。
以上説明した第1実施形態では、図4(b)に示す露出状態において、光出射領域A1
、A2上に指やタッチペン等の対象物体を近づけると、導光板13、13′から出射され
た位置検出光La〜Ldが対象物体で反射され、この反射光の一部が受光面R1、R2に
達することにより、当該対象物体の光出射領域A1、A2上の位置情報を取得できる。し
たがって、電気光学パネル20による表示画面が構成される光出射領域A1上ではいわゆ
るタッチパネル機能を持たせることができる。また、複数の操作ボタン40が配列された
光出射領域A2上では各操作ボタン40に対する操作の有無を判別することで、操作入力
機能を光学的に実現することができる。
[第2実施形態]
次に、図5を参照して本発明に係る第2実施形態の電子機器200について説明する。
図5(a)は電子機器200の二つの筐体が重なった状態(重なり状態)を示す側面図、
図5(b)は電子機器200の二つの筐体をずらした状態(露出状態)を示す概略縦断面
図、図5(c)は電子機器200の第1の筐体上に配置された第2の筐体の端部を示す拡
大断面図である。この第2実施形態では、上記第1実施形態において説明した照明装置1
0、電気光学パネル20及び光検出器15を有し、これらを筐体の内外に配置した構成を
備えている。
この第2実施形態では、電子機器200は第1の筐体210と第2の筐体220とが、
第1の筐体210の内側表面上を第2の筐体220がスライド可能となるように連結され
る。すなわち、図5(a)に示すように第1の筐体210と第2の筐体220とが相互に
重なった重なり状態と、当該状態から第1の筐体210と第2の筐体220とが相互にス
ライドして、図5(b)に示すように第1の筐体210及び第2の筐体220の内側表面
がそれぞれ露出した露出状態とが切り替え可能に構成される。
本実施形態では、第1の筐体210内に上記の照明装置10が配置され、その光出射側
に透光性部材である電気光学パネル20が配置される。そして、第1の筐体210の内側
表面上には電気光学パネル20から光が出射される光出射領域A1′が設定されている。
なお、第2の筐体220内にも照明装置10′及び電気光学パネル20′が配置され、第
2の筐体220の内側表面に表示画面が構成されているが、ここには位置情報の取得のた
めの構成は含まれない。
第2の筐体220においては、図5(b)に示す露出状態にあるときに第1の筐体21
0の内側表面に設けられた光出射領域A1′の側に配置される端面部に、受光面R1′を
備えた光検出器15を設ける。これによって、上記露出状態においては電気光学パネル2
0の表示画面が構成される光出射領域A1′上から内側表面に沿って光が受光面R1′に
到達可能に構成される。すなわち、光出射領域A1′の側方に受光面R1′が露出した状
態に配置される。したがって、光出射領域A1′上に対象物体が配置されると、導光板1
3、13′より出射した位置検出光La〜Ldが対象物体により反射され、その反射光の
一部が光検出器15において検出される。
なお、本実施形態では第2の筐体220の内部にも照明装置10′を配置し、その光出
射側である外側表面の側に電気光学パネル20′が配置され、外側表面にその表示画面が
構成されているが、このような態様に限らず、第2の筐体220を第1の筐体210の内
側表面の単なるカバーとして構成してもよい。
この第2実施形態では、図5(a)に示す重なり状態では光検出器15の受光面R1′
と光出射領域A1′とが第2の筐体220によって遮光され、これによって誤動作が防止
される。
[第3実施形態]
次に、図6を参照して本発明に係る第3実施形態の電子機器200′について説明する
。図6(a)は電子機器200′の二つの筐体が重なった状態(重なり状態)を示す側面
図、図6(b)は電子機器200′の二つの筐体をずらした状態(露出状態)を示す概略
縦断面図、図6(c)は電子機器200′の第1の筐体上に配置された第2の筐体の端部
を示す拡大断面図である。第3実施形態では、上記第1実施形態又は第2実施形態の電子
機器において説明した照明装置10及び光検出器15を有し、これらを筐体の内外に配置
した構成を備えている。
この第3実施形態でも、電子機器200′は第1の筐体210′と第2の筐体220′
とが、第1の筐体210′の内側表面上を第2の筐体220′がスライド可能となるよう
に連結される。すなわち、図5(a)に示すように第1の筐体210′と第2の筐体22
0′とが相互に重なった重なり状態と、当該状態から第1の筐体210′と第2の筐体2
20′とが相互にスライドして、図5(b)に示すように第1の筐体210′及び第2の
筐体220′の内側表面がそれぞれ露出した露出状態とが切り替え可能に構成される。
本実施形態では、第1の筐体210′の内部に照明装置10が配置されるが、この照明
装置10の光出射側に透光性部材としての透光性を有する操作ボタン40が配置される。
図示例では、複数の操作ボタン40が配列された光出射領域A1″が設けられる。そして
、第2の筐体220′において、図5(b)に示す露出状態にあるときに第1の筐体21
0′の内側表面に設けられた光出射領域A1″の側に配置される端面部に受光面R1″を
備えた光検出器15を設ける。これによって、上記露出状態においては複数の操作ボタン
40が配列された光出射領域A1″上から内側表面に沿って光が受光面R1″に到達可能
に構成される。したがって、光出射領域A1″上に対象物体が配置されると、導光板13
、13′より出射した位置検出光La〜Ldが対象物体により反射され、その反射光の一
部が光検出器15において検出される。
なお、第3実施形態では第2の筐体220′の内部にも照明装置10′を配置し、その
光出射側である外側表面の側に電気光学パネル20′が配置され、外側表面にその表示画
面が構成されているが、このような態様に限らず、第2の筐体220′を第1の筐体21
0′の内側表面の単なるカバーとして構成してもよく、或いは、第2の筐体220′の内
側表面に表示画面等で構成される表示透光領域を設け、この表示透光領域上から内側表面
に沿って光が到達可能な(当該光出射領域の側の)第1の筐体210′の端面部に受光面
を備えた光検出器を設置してもよい。
この第3実施形態では、図5(a)に示す重なり状態において光検出器15の受光面R
1″と光出射領域A1″とが第2の筐体220′によって遮光され、これによって誤動作
が防止される。
[第4実施形態]
最後に、本発明に係る電子機器の第4実施形態として制御系の構成例について説明する
。図7は電子機器100における表示体(電気光学パネル20)に対する制御系(表示制
御系)の全体構成を示す概略構成図である。なお、以下の説明では電子機器100につい
て説明するが、上記の電子機器200、200′についても同様に適用できる。
各実施形態の電子機器100は、表示情報出力源291と、表示情報処理回路292と
、電源回路293と、タイミングジェネレータ294と、照明装置10への電力供給を行
う光源制御回路295と、位置情報を取得するための座標検出回路296とを含む表示制
御回路290を有する。また、表示部には、上述のように照明装置10と、その光出射側
に配置される電気光学パネル20と、この電気光学パネル20を駆動する駆動回路25と
が設けられている。この駆動回路25は、電気光学パネル20に直接実装されたICチッ
プ等で構成される。ただし、駆動回路25は、上記のような態様の他に、電気光学パネル
20の基板表面上に形成された電子部品や回路パターン、或いは、電気光学パネル20に
導電接続された回路基板に実装されたICチップ若しくは回路パターンなどによっても構
成することができる。
表示情報出力源291は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memo
ry)等からなるメモリと、磁気記録ディスクや光記録ディスク等からなるストレージユニ
ットと、デジタル画像信号を同調出力する同調回路とを備え、タイミングジェネレータ2
94によって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号等
の形で表示情報を表示情報処理回路292に供給するように構成されている。
表示情報処理回路292は、シリアル−パラレル変換回路、増幅・反転回路、ローテー
ション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路等の周知の各種回路を備え、入力した表示情
報の処理を実行して、その画像情報をクロック信号CLKと共に駆動回路25へ供給する
。駆動回路25は、走査線駆動回路、信号線駆動回路及び検査回路を含む。また、電源回
路293は、上述の各構成要素にそれぞれ所定の電圧を供給する。
光源制御回路295は、電源回路293から供給される電圧に基づいて照明装置10の
光源(上記照明用光源11L及び位置検出用光源11A〜11D)に電力を供給し、所定
の制御信号に基づいて光源の点灯の有無及びその輝度等を制御するようになっている。こ
の光源制御回路295は、座標検出回路296からの指令に応じて位置検出用光源11A
〜11Dを上記第1実施形態で説明した態様で駆動する。
座標検出回路296は、上記光源制御回路295を制御するとともに、光源制御回路2
95の制御態様と同期して光検出器15の検出信号を受信し、位置検出用光源11A〜1
1Dに対する制御態様と、光検出器15の検出信号とに基づいて上記対象物体Obの位置
情報(座標)を取得する。このように取得された位置情報は、図示しない電子機器の制御
部に送出され、各種の制御に用いられる。
本実施形態において、光源制御回路295及び座標検出回路296は、上記照明装置1
0に構成される光検出手段とともに動作する、電子機器200における位置情報取得手段
を構成する。なお、光検出手段と位置情報取得手段により座標入力装置(光学式位置検出
手段)が構成される。ここで、本実施形態では光源制御回路295及び座標検出回路29
6は具体的な回路構成を有するハードウエアで構成されるが、MPU(マイクロプロセシ
ングユニット)等において特定の動作プログラムを稼動させることで実質的にソフトウエ
アにより実現することも可能である。
本実施形態では、電子機器100の第1の筐体110と第2の筐体120とが図4(a
)に示す閉鎖状態(又は図5(a)若しくは図6(a)に示す重なり状態)にあるか、図
4(b)に示す露出状態(又は図5(b)若しくは図6(b)に示す露出状態)にあるか
を検出する位置検出器55を備えている。ここで、上記閉鎖状態又は重なり状態は、いず
れも光出射領域が被覆された状態となる点で一致しており、上記の被覆状態に対応するも
のである。位置検出器55は、例えば、マイクロメカニカルスイッチ、近接磁気センサ、
エンコーダ等の回転位置検出器等の公知の検出器によって構成できる。
本実施形態では、上記のように被覆状態と露出状態を検出する位置検出器55を設ける
とともに、この位置検出器55の出力を座標検出回路296に与えることで、位置情報取
得手段の動作の停止と開始を切り替えることができる。例えば、位置検出器55の出力が
被覆状態に対応する場合にはOFF、露出状態に対応する場合にONとなる基準信号を生
成し、図8に示す概略フローチャートにて表してあるように、上記基準信号がONになる
と位置情報取得手段の検出動作を開始し、位置情報を取得し、取得した位置情報を上記制
御部に送信する。一方、基準信号がOFFになると、検出動作を停止し、基準信号がON
になるまで待機する。このように構成することで、基準信号がONになり、上記光出射領
域上から表面に沿って受光面に光が到達可能な状態でのみ位置情報取得手段が動作するの
で、誤動作を防止することができる。
本発明に係る電子機器としては、カーナビゲーションシステム、液晶テレビ、携帯電話
機、電子時計、電子手帳、電卓、ワークステーション、テレビ電話、POS端末機などが
挙げられる。そして、これらの各種電子機器において光検出手段及び位置情報取得手段を
用いることができるため、表示面上の指やタッチペン等の対象物体Obの位置情報を容易
に検出することができる。
電子機器の基本構成を模式的に示す概略断面図。 電子機器の基本構成における光源及び導光板の位置関係の例を示す平面図(a)及び配線基板の平面図(b)。 電子機器の基本構成における光源及び導光板の位置関係の他の例を示す平面図(a)及び配線基板の平面図(b)。 第1実施形態の被覆状態(閉鎖状態)の側面図(a)、露出状態(開放状態)の縦断面図(b)及びヒンジ部の拡大縦断面図(c)。 第2実施形態の被覆状態(重なり状態)の側面図(a)、露出状態(引き出し状態)の縦断面図(b)及び筐体端面部の拡大縦断面図(c)。 第3実施形態の被覆状態(重なり状態)の側面図(a)、露出状態(引き出し状態)の縦断面図(b)及び筐体端面部の拡大縦断面図(c)。 本発明に係る電子機器の表示制御系の概略構成図。 電子機器の位置情報取得手段の動作に関する概略フローチャート。
符号の説明
10…照明装置(光検出手段)、11L…照明用光源、11A、11B、11C、11D
…位置検出用光源、13、13′…導光板、13a、13b、13c、13d…光入射面
、13ag…傾斜面、13e…光出射面、13f…背面、14…反射板、15、15′…
光検出器、16…光学シート、20…電気光学パネル、25…駆動回路、30…表装板、
55…位置検出器、L1…照明光、La、Lb、Lc、Ld…位置検出光、100、20
0、200′…電子機器、110、210、210′…第1の筐体、120、220、2
20′…第2の筐体、295…光源制御回路、296…座標検出回路

Claims (8)

  1. 相互に相対移動可能に連結された第1の筐体及び第2の筐体と、
    前記第1の筺体に収納された、光入射面及び該光入射面と隣接し交差する光出射面を有
    する導光板と、前記光入射面に向けて位置検出光を放射する位置検出用光源と、前記導光
    板の光出射側に配置された透光性部材と、
    前記位置検出用光源からの位置検出光を検出する光検出器と、
    前記位置検出用光源を制御するとともに、前記光検出器の出力に基づいて前記透光性部
    材上の対象物体の位置情報を取得する位置情報取得手段と、を備え、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体の相対移動により、前記透光性部材が前記第2の筐体
    により被覆される被覆状態と、前記第2の筐体に被覆されずに外部に露出する露出状態と
    が切替可能に構成され、前記露出状態において、前記光検出器の受光面が前記透光性部材
    の光出射側の側方に露出して配置されることを特徴とする電子機器。
  2. 前記被覆状態においては前記位置検出光が前記第1の筐体若しくは前記第2の筐体によ
    り遮光され、
    前記露出状態においては前記第1の筐体若しくは前記第2の筐体による前記位置検出光
    の遮光が解除されることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記被覆状態においては前記位置情報取得手段が停止し、
    前記露出状態においては前記位置情報取得手段が動作することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の電子機器。
  4. 前記第1の筐体と前記第2の筐体は両筐体の端部に設けられたヒンジ部により開閉可能
    に構成され、
    前記光検出器は、前記ヒンジ部に配置され、前記第1の筐体と前記第2の筐体を開いた
    状態において前記透光性部材の光出射側の側方に位置していることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記第1の筐体の前記透光性部材の設けられた内側表面上を前記第2の筐体がスライド
    可能に構成され、
    前記光検出器は、前記第2の筐体が前記第1の筐体の内側表面上からスライドして前記
    透光性部材が露出したときに前記透光性部材の光出射側の側方に位置していることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記導光板は、前記光入射面を外縁に設けられた端面とし、前記光出射面を表面とする
    平面視多角形状の板状体で構成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に
    記載の電子機器。
  7. 前記光入射面に向けて照明光を放射する照明用光源をさらに具備することを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電子機器。
  8. 前記透光性部材が電気光学パネルであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一
    項に記載の電子機器。
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