JP5029631B2 - 光学式位置検出装置、位置検出機能付き表示装置、および電子機器 - Google Patents

光学式位置検出装置、位置検出機能付き表示装置、および電子機器 Download PDF

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本発明は、光学式位置検出装置、該光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置、および当該位置検出機能付き表示装置を備えた電子機器に関するものである。
携帯電話、カーナビゲーション、パーソナルコンピューター、券売機、銀行の端末などの電子機器では、近年、液晶装置などの画像生成装置の前面にタッチパネルが配置され、画像生成装置に表示された画像を参照しながら、情報の入力が行えるものがある。このようなタッチパネルは、検出領域内において対象物体の位置を検出するための位置検出装置として構成される。
かかる位置検出を行なう方式としては、抵抗膜方式、超音波方式、静電容量方式、光学式などが知られている。抵抗膜方式は低コストであるが静電容量方式とともに透過率が低く、超音波方式や静電容量方式は高い応答速度を有するが、耐環境性が低い。これに対して、光学式は耐環境性、透過率、応答速度をそれぞれ高くすることができるという特徴がある(特許文献1、2参照)。
特開2004−295644号公報 特開2004−303172号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載の光学式位置検出装置では、表示画面の近傍に、検出すべき位置座標の分解能に対応する数の光源や光検出器などが必要であるので、コストが高いうえに、消費電力が増大するという問題点がある。
そこで、本願発明者は、図9に模式的に示すように、導光板13の端部に対向するように位置検出用光源12を設け、導光板13から出射された位置検出光(矢印L2で示す)が指などに当たって反射した光を光検出器15で検出する光学式位置検出装置を検討している。かかる光学式位置検出装置では、位置検出光が導光板13中で伝播して出射されるまでの減衰率が、位置によって相違するので、少ない位置検出用光源12や光検出器15で指などの接近位置を検出することができる。従って、光源や光検出器15の数が少なくて済む。
しかしながら、図9に示す光学式位置検出装置では、導光板13から出射された位置検出光のうち、導光板13の法線方向に対して大きな角度をもって出射された光成分(矢印LPで示す光)が直接、光検出器15に到達する量が多く、かかる直接入射は、指などの接近位置を検出する際の妨げになるため、好ましくない。すなわち、指が接近すると、矢印LLで示すように、指で反射した位置検出光が光検出器15に入射する一方、導光板13から直接、光検出器15に入射していた光成分(矢印LPで示す)が指で遮られるので、光検出器15で受光した結果に基づいて指の接近位置を正確に検出できなくなる。なお、図9に示す構成は、本願発明の問題点を示す説明図であり、従来技術ではない。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、位置検出用光源から出射した位置検出光を、導光板を介して出射して対象物体の接近位置を検出する方式を採用するにあたって、検出領域で光検出器に直接、入射する位置検出光の光量を低減することのできる光学式位置検出装置、かかる光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置、およびかかる位置検出機能付き表示装置を備えた電子機器を低コストかつ低消費電力仕様で提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、検出領域内において対象物体の位置を光学的に検出するための光学式位置検出装置であって、位置検出光を放出する位置検出用光源と、前記位置検出光を内部に採り込む光入射面、および該光入射面から入射した前記位置検出光を出射する光出射面を備えた導光板と、該導光板に対して前記位置検出光の出射側に配置された光学シートと、該光学シートに対して前記位置検出光の出射側で前記検出領域に受光部を向けた光検出器と、を有し、前記受光部は、前記検出領域の周りのうち、前記検出領域の平面的な中心位置からみて、前記光学シートに対する法線方向に対して大きな角度をなす方向での輝度が低い領域が広く存在する角度方向に配置されていることを特徴とする。
本発明に係る光学式位置検出装置では、位置検出光が導光板の光出射面から出射され、これが導光板の出射側に配置された対象物体によって反射されると、この反射光が光検出器によって検出される。ここで、位置検出光が導光板中で伝播して出射されるまでの減衰率は位置によって相違する。従って、光検出器での検出結果から、対象物体の位置を検出することができる。それ故、検出領域に沿って多数の光学素子を配置する必要がないので、低コストに位置検出装置を構成することができるとともに、位置検出装置の省電力化を図ることができる。かかる光学式位置検出装置において、本発明では、導光板に対して位置検出光の出射側に光学シートが配置され、かかる光学シートに対する法線方向に対して大きな角度をなす方向での輝度が低い領域が広く存在する角度方向に受光部を配置してある。このため、導光板の法線方向に対して大きな角度をもって出射された光成分が直接、光検出器に到達するのを抑制することができる。それ故、指などの対象物体が接近した際、導光板から直接、光検出器に入射していた光成分が対象物体で遮られることによる光検出器で受光量の変動が小さい。それ故、対象物体で反射した光が光検出器に入射した光量に基づいて対象物体の接近位置を正確に検出することができる。
本発明において、前記光学シートは、略三角柱状のプリズムをもって前記光出射面に対向するプリズムシートを少なくとも備え、前記受光部が配置された角度方向は、前記検出領域の平面的な中心位置からみて、前記プリズムの稜線の延在方向に対して15°から60°の角度を成す角度範囲にある。例えば、前記光学シートは、第1方向に稜線が延在する略三角柱状のプリズムをもって前記光出射面に対向する第1プリズムシートと、前記プリズムシートとして、前記第1方向に交差する第2方向に稜線が延在する略三角柱状のプリズムをもって前記第1プリズムシートに対して前記導光板が位置する側とは反対側で対向する第2プリズムシートと、を有し、前記受光部が配置された角度方向は、前記検出領域の平面的な中心位置からみて、前記第2方向に対して15°から60°の角度を成す角度範囲にある。
本発明において、前記導光板は全体として四角形の平面形状を備え、前記光学シートは、前記受光部が前記四角形の辺部分と対向する領域のうち、当該辺部分の長さ方向の中央からずれた位置に配置されるように設けられている構成を採用することできる。
本発明において、前記検出領域は略四角形の平面形状を備え、前記光学シートは、前記受光部が前記四角形の辺部分の長さ方向の中央に対向するように設けられている構成を採用してもよい。
本発明において、前記検出領域は略四角形の平面形状を備え、前記光学シートは、前記受光部が前記四角形の角部分に対向するように設けられている構成を採用してもよい。
本発明においては、前記位置検出用光源として、第1位置検出光を出射する第1位置検出用光源と、第2位置検出光を出射する第2位置検出用光源とを備え、前記導光板は、前記光入射面として、前記第1位置検出光を内部に採り込む第1の光入射面と、前記第2位置検出光を内部に採り込む第2の光入射面とを備えていることが好ましい。かかる構成によれば、第1位置検出用光源による検出結果と第2位置検出光による検出結果との光量比や位相差などから、第1位置検出用光源と第2位置検出用光源とが離間する方向での対象物体の接近位置を正確に検出することができる。
本発明において、前記第1位置検出用光源および前記第2位置検出用光源からなる光源対を2組備え、当該2組の光源対は、出射光軸が交差する方向に向いていることが好ましい。かかる構成によれば、一方の光源対の第1位置検出用光源による検出結果と第2位置検出光による検出結果との光量比や位相差などから、一方の光源対において第1位置検出用光源と第2位置検出用光源とが離間する方向での対象物体の接近位置を検出することができ、他方の光源対の第1位置検出用光源による検出結果と第2位置検出光による検出結果との光量比や位相差などから、他方の光源対において第1位置検出用光源と第2位置検出用光源とが離間する方向での対象物体の接近位置を検出することができる。
本発明を適用した光学式位置検出装置は、画像生成装置と組み合わせることにより、位置検出機能付き表示装置を構成することができる。この場合、画像生成装置は、前記導光板に対して対向配置された電気光学パネルを備えている。かかる構成を採用する場合、電気光学パネルは、光学シートに対して導光板が位置する側とは反対側に配置される。
かかる光学式位置検出装置において、前記画像生成装置は、前記電気光学パネルとしての液晶パネルと、前記液晶パネルに対して光を供給する照明装置とを備え、当該照明装置は、前記導光板あるいは該導光板と別体の照明用導光板に対して照明光を出射する照明用光源を備えている。
本発明を適用した位置検出機能付き表示装置は、携帯電話、カーナビゲーション、パーソナルコンピューター、券売機、銀行の端末などの電子機器に用いられる。
本発明の第1実施形態に係る光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置の構成を模式的に示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置の断面構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置の構成に用いた第1プリズムシートおよび第2プリズムシートの説明図である。 本発明の第1実施形態に係る光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置における検出領域と光検出器との平面的な位置関係を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置に用いた第1プリズムシートおよび第2プリズムシートの輝度特性を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置における検出領域と光検出器との平面的な位置関係を示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係る光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置における検出領域と光検出器との平面的な位置関係を示す説明図である。 本発明に係る位置検出機能付き表示装置を用いた電子機器の説明図である。 本発明の参考例に係る光学式位置検出装置の問題点を示す説明図である。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置の構成を模式的に示す分解斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置の断面構成を模式的に示す断面図である。図3は、本発明の第1実施形態に係る光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置の構成に用いた第1プリズムシートおよび第2プリズムシートの説明図である。
図1および図2において、本形態の位置検出機能付き表示装置100は、光学式位置検出装置10と画像生成装置200とを備えおり、光学式位置検出装置10は、例えば、画像生成装置200によって表示された画像に指などの対象物体Obを検出領域10Rに接近させた際、対象物体Obの位置を検出する。
かかる光学式位置検出装置10は、位置検出光L2a〜L2dを放出する位置検出用光源12A〜12Dと、位置検出光L2a〜L2dが入射する光入射部13a〜13dを周囲の端面部に備える導光板13と、検出領域10Rに受光部15aを向けた光検出器15とを備えており、導光板13は、内部を伝播した位置検出光L2a〜L2dを出射する光出射面13sを一方の表面(図示上面)に備えている。位置検出用光源12A〜12Dは光入射部13a〜13dと対向するように配置され、好ましくは光入射部13a〜13dと密接するように配置されている。本形態では、光検出器15に加えて、補償用光検出器15xも用いられている。かかる補償用光検出器15xは、光検出器15の検出結果に対する温度などの影響を補償するためのものであり、位置検出光L2a〜L2dを検出するものではない。
導光板13は、ポリカーボネートやアクリル樹脂などの透明な樹脂板で構成されている。導光板13において、光出射面13s、または光出射面13sの反対側の背面13tには、表面凹凸構造、プリズム構造、散乱層(図示せず)などが設けられており、このような光散乱構造によって、光入射部13a〜13dから入射して内部を伝播する光は、その伝播方向に進むに従って徐々に偏向されて光出射面13sより出射される。導光板13の背後には反射シートなどで構成される反射板14が配置され、導光板13の背面13tから出射される位置検出光L2a〜L2dを導光板13の内部に戻すように機能する。
本形態において、導光板13は、4つの辺部分13i〜13lを備えた略四角形の平面形状を備えており、四角形の4つの角部分13e〜13hが各々、光入射部13a〜13dになっている。ここで、光入射部13a〜13dは、例えば、導光板13の角部分13e〜13hを除去してなる端面(光入射面)により構成されている。
位置検出用光源12A〜12Dは、例えばLED(発光ダイオード)などの発光素子で構成され、駆動回路(図示せず)から出力される駆動信号に応じて、例えば赤外光からなる位置検出光L2a〜L2dを放出する。位置検出光L2a〜L2dの種類は、特に限定されないが、後述する信号処理などによって外光と区別して検出可能なものが好ましく、可視光とは波長分布が異なるか、点滅などの変調が加えられることで発光態様が異なることが好ましい。また、位置検出光L2a〜L2dは、指やタッチペンなどの対象物体Obにより効率的に反射される波長域を有することが好ましい。例えば、対象物体Obが指などの人体であれば、人体の表面で反射率の高い赤外線(特に可視光領域に近い近赤外線、例えば波長で850nm付近)であることが望ましい。
位置検出用光源12A〜12Dは本質的に複数設けられ、相互に異なる位置から位置検出光を放出するように構成される。本形態において、4つの位置検出用光源12A〜12Dのうち、任意の2つの位置検出用光源は対になって第1光源対を構成し、他の2つの位置検出用光源は対になって第2光源対を構成している。本形態では、導光板13の対角位置に配置された位置検出用光源12A、12Bが第1光源対を構成し、他の2つの位置検出用光源12C、12Dが第2光源対を構成している。この場合、第1光源対では、2つの位置検出用光源12A、12Bの一方が第1位置検出用光源とされ、他方が第2位置検出用光源として用いられる。従って、第1光源対では、位置検出光L2aが第1検出光に相当し、位置検出光L2bが第2検出光に相当する。また、導光板13の光入射部13a、13bの一方が第1光入射部に相当し、他方が第2光入射部に相当する。このため、第1光源対において、第1の位置検出用光源12Aと第2の位置検出用光源12Bは導光板13を挟んで対向した状態にある。
また、第2光源対では、2つの位置検出用光源12C、12Dの一方が第1位置検出用光源とされ、他方が第2位置検出用光源として用いられる。従って、第2光源対では、位置検出光L2cが第1検出光に相当し、位置検出光L2dが第2検出光に相当する。また、導光板13の光入射部13c、13dの一方が第1光入射部に相当し、他方が第2光入射部に相当する。このため、第2光源対において、第1の位置検出用光源12Cと第2の位置検出用光源12Dは導光板13を挟んで対向した状態にある。
このように構成した位置検出機能付き表示装置100において、第1光源対における中心光軸と第2光源対における中心光軸とは、互いに交差している。このため、第1の位置検出光L2aと第2の位置検出光L2bは、導光板13の内部では、矢印Aで示す方向において互いに逆向きに伝播し、それらの伝播方向に沿って徐々に光出射面13sから出射される。これに対して、第1の位置検出光L2cと第2の位置検出光L2dは、矢印Aで示す方向に対して交差する方向(矢印Bで示す方向)において互いに逆向きに伝播し、それらの伝播方向に沿って徐々に光出射面13sから出射される。
本形態の位置検出機能付き表示装置100において、導光板13の光出射側には、必要に応じて、位置検出光L2a〜L2dの均―化を図るための光学シート16が配置されている。本形形態においては、光学シート16として、導光板13の光出射面13sに対向する第1プリズムシート161と、第1プリズムシート161に対して導光板13が位置する側とは反対側で対向する第2プリズムシート162と、第2プリズムシート162に対して導光板13が位置する側とは反対側で対向する光散乱板163とを備えている。
図3に示すように、第1プリズムシート161の光出射側の面には、第1方向(矢印Sで示す)に稜線161aが延在する略三角柱状のプリズムが形成されており、第2プリズムシート162の光出射側の面には、第1方向に直交する第2方向(矢印Tで示す)に稜線162aが延在する略三角柱状のプリズムが形成されている。かかる第1プリズムシート161および第2プリズムシート162は、導光板13の光出射面13sから出射される位置検出光L2a〜L2dの出射角(光出射面13sの法線方向との角度)が小さくなるように屈折させる機能を発揮する。これによって位置検出光L2a〜L2dが効率的に視認側(操作側)に出射される。
なお、光学シート16に対して導光板13が位置する側とは反対側には矩形枠状の遮光シート17が光学シート16の周囲に配置されている。かかる遮光シート17は、位置検出用光源12A〜12Dから出射された位置検出光L2a〜L2dが漏れるのを防止する。
(画像生成装置200の構成)
再び図1および図2において、画像生成装置200は、光学シート16(第1プリズムシート161、第2プリズムシート162および光散乱板163)に対して導光板13とは反対側に電気光学パネル20を備えている。本形態において、電気光学パネル20は、透過型の液晶パネルであり、2枚の透明性基板21、22をシール材23で貼り合わせ、基板間に液晶24を充填した構造を有している。かかる電気光学パネル20において、2枚の透明性基板21、22の一方側には透光性の画素電極(図示せず)が形成され、他方側には透光性の共通電極(図示せず)が形成されている。なお、画素電極および共通電極が同一の基板に形成されることもある。
電気光学パネル20において、一方の透光性基板21には、他方の透光性基板22の外形より周囲に張り出した基板張出部21tが設けられている。この基板張出部21tの表面)上には駆動回路などを構成する電子部品25が実装されている。また、基板張出部21tには、フレキシブル配線基板(FPC)などの配線部材26が接続されている。なお、基板張出部21t上には配線部材26のみが実装されていてもよい。なお、必要に応じて透光性基板21、22の外面側には偏光板(図示せず)が配置される。
かかる電気光学パネル20では、その略中央領域に構成された画像表示領域20Rにおいて、複数の画素の各々で液晶24の配向が制御され、画像が形成される。
ここで、電気光学パネル20は、導光板13および光学シート16よりも視認側(操作側)に配置されている。また、対象物体Obの平面位置を検出するためには、位置検出光L2a〜L2dを対象物体Obによる操作が行われる視認側へ出射させる必要がある。従って、電気光学パネル20において、少なくとも画像表示領域20Rは、位置検出光L2a〜L2dを透過可能に構成される。なお、電気光学パネル20が導光板13の視認側とは反対側に配置される場合には、画像表示領域20Rが位置検出光L2a〜L2dを透過するように構成されている必要はないが、その代りに、画像表示領域20Rが導光板13を通して視認側より透視可能に構成される必要がある。
画像生成装置200は、電気光学パネル20を照明するための照明装置40を備えている。本形態において、照明装置40は、導光板13に対して電気光学パネル20が位置する側とは反対側において、導光板13と反射板14との間に配置されている。
照明装置40は、照明用光源41と、この照明用光源41から放出される照明光を伝播させながら出射する照明用導光板43とを備えており、照明用導光板43は、矩形の平面形状を備えている。照明用光源41は、例えばLED(発光ダイオード)などの発光素子で構成され、駆動回路(図示せず)から出力される駆動信号に応じて例えば白色の照明光L4を放出する。本形態において、照明用光源41は、照明用導光板43の辺部分43aに沿って複数、配列されている。
図2に示すように、照明用導光板43は、辺部分43aに隣接する光出射側の表面部分(光出射面43sの辺部分43a側の外周部)に傾斜面43gが設けられ、これにより照明用導光板43では辺部分43aに向けて厚みが徐々に増加するように構成される。この傾斜面43gを有する入光構造によって光出射面43sが設けられる部分の厚みの増加を抑制しつつ、辺部分43aの高さを大きくして照明用光源41の光放出領域の高さと対応するように形成される。
かかる照明装置40では、照明用光源41から出射された照明光は、照明用導光板43の辺部分43aから照明用導光板43の内部に入射した後、照明用導光板43の内部を反対側の外縁部43bに向けて伝播し、一方の表面である光出射面43sから出射される。ここで、照明用導光板43は、辺部分43a側から反対側の外縁部43bに向けて内部伝播光に対する光出射面43sからの出射光の光量比率が単調に増加する導光構造を有している。かかる導光構造は、例えば、照明用導光板43の光出射面43s、または背面43tに形成された光偏向用あるいは光散乱用の微細な凹凸形状の屈折面の面積、印刷された散乱層の形成密度などを上記内部伝播方向に向けて徐々に高めることで実現される。このような導光構造を設けることで、辺部分43aから入射した照明光L4は光出射面43sからほぼ均一に出射される。
照明用導光板43は電気光学パネル20の視認側とは反対側に、電気光学パネル20の画像表示領域20Rと平面的に重なるように配置され、いわゆるバックライトとして機能する。但し、照明用導光板43を電気光学パネル20の視認側に配置して、いわゆるフロントライトとして機能するように構成してもよい。また、本形態において、照明用導光板43は導光板13と反射板14との間に配置されているが、照明用導光板43を光学シート16と導光板13との間に配置してもよい。また、照明用導光板43と導光板13とは共通の導光板として構成してもよい。
また、本形態では、光学シート16を位置検出光L2a〜L2dと照明光L4との間で共用としている。但し、照明用導光板43の光出射側に、上記の光学シート16とは別の専用の光学シートを配置してもよい。これは、照明用導光板43においては、光出射面43sから出射される照明光L4の平面輝度を均―化することを目的に、十分な光散乱作用を呈する光散乱板を用いることが多いが、位置検出用の導光板13においては光出射面13sから出射される位置検出光L2a〜L2dを大きく散乱させてしまうと位置検出の妨げとなる。このため、光散乱板を設けないか、あるいは比較的軽度の光散乱作用を呈する光散乱板を用いる必要があることから、光散乱板については照明用導光板43の専用品とすることが好ましい。但し、プリズムシート(第1プリズムシート161や第2プリズムシート162)などの集光作用のある光学シートについては共用としても構わない。また、本形態では、2枚のプリズムシート(第1プリズムシート161や第2プリズムシート162)が用いられているが、プリズムシートが1枚のみ用いられることもある。
(検出領域の構成)
図4は、本発明の第1実施形態に係る光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置における検出領域と光検出器との平面的な位置関係を示す説明図である。
図2に示すように、電気光学パネル20の視認側(操作側)には光透過性を有する表装板30が配置され、この表装板30の外面(電気光学パネル20とは反対側の面)上に光検出器15が配置される。この光検出器15はフォトダイオードなどの受光素子で構成され、上記位置検出光L2a〜L2dの強度を検出可能となるように構成される。例えば、後述するように位置検出光L2a〜L2dが赤外線であれば、光検出器15も赤外線に感度を有する受光素子で構成される。光検出器15の受光感度を位置検出光L2a〜L2dの波長域を選択的に検出できるように選定することにより、外光などの他の光による影響を低減できる。
表装板30の光検出器15側には、位置検出機能付き表示装置100を保持固定するための枠体や、位置検出機能付き表示装置100を搭載する電子機器の筐体などで構成される表面板31(図2に二点鎖線で示す。)が配置され、この表面板31には、表装板30のうちの光学式位置検出装置10の検出領域10R、および電気光学パネル20の画像表示領域20Rを露出させる開口部31aが形成されている。
図4に示すように、検出領域10Rは、位置検出光L2a〜L2dが視認側(操作側)に出射される平面範囲であり、対象物体Obによる反射光が生じうる平面範囲である。本形態において、検出領域10Rの平面形状は、全体として矩形状であり、四つの辺部分10Ra〜10Rdを備えている。辺部分10Ra、10Rbは短辺であり、辺部分10Rc、10Rdは長辺である。隣接する各辺の角部分10Re〜10Rhの内角は90度となっており、かかる内角は、図1および図2を参照して説明した導光板13の角部分13e〜13hの内角と同一の角度とされている。但し、角部分10Re〜10Rhの内角は、表面板31の開口部31aの角部分により規定されているので、導光板13の角部分13e〜13hの内角とは独立して設定することができる。
本形態において、検出領域10Rは、表面板31の開口部31aによって規定されているが、本発明はこれに限らず、導光板13の光出射面13s自身によって規定される場合、電気光学パネル20の位置検出光の透過領域によって規定される場合、その他の遮光部材によって規定される場合など、結果として位置検出光が視認側(操作側)に出射される範囲であれば、その態様は特に問わない。また、表装板30や表面板31は設けられていなくても構わない。例えば、表装板30が設けられずに直接電気光学パネル20が露出した構造としてもよい。
また、電気光学パネル20の画像表示領域20Rは、電気光学パネル20において表示画像が表示される平面範囲である。本形態において、画像表示領域20Rは四つの辺を備えた矩形状であり、検出領域10Rと合同形状を有し、その位置は検出領域10Rと平面的に完全にー致している。但し、検出領域10Rと画像表示領域20Rとは少なくとも一部が平面的に重なっていればよい。
(光学式位置検出装置10の基本動作)
図1、図2および図4に示すように、光検出器15は、表面板31の開口縁部31bに取り付けられ、その受光部15aが検出領域10Rに向かう姿勢で固定されている。受光部15aは開口縁部31bにおける検出領域10R側の開口部31aに臨む縁部端面に露出している。本形態において、光検出器15は、開口縁部31bと平面的に重ねられ、視認側(操作側)から被覆された状態とされている。これにより、外装デザインヘの制約を低減することができる。
かかる構成の位置検出機能付き表示装置100においては、位置検出用光源12A〜12Dから放出された位置検出光L2a〜L2dは各々、光入射部13a〜13dから導光板13の内部に入射し、導光板13の内部を伝播しながら徐々に光出射面13sから出射される。その結果、位置検出光L2a〜L2dは、光出射面13sから面状に放出される。
例えば、位置検出光L2aは光入射部13aから光入射部13bに向けて導光板13の内部を伝播しながら徐々に光出射面13sから放出されていく。
そして、位置検出光L2a〜L2dは、光学シート16および電気光学パネル20を透過して表装板30の視認側(操作側)に検出領域10R全体から出射される。そして、表装板30の視認側(操作側)に指などの対象物体Obが配置されると、対象物体Obにより上記位置検出光L2a〜L2dが反射され、その反射光の一部が上記光検出器15により検出される。
次に、上記光検出器15での検出に基づいて対象物体Obの位置情報の取得方法について説明する。この位置情報の取得方法は種々のものが考えられるが、例えば、そのー例として、二つの位置検出光の検出光量の比率に基づいてそれらの減衰係数の比率を求め、この減衰係数の比率から両位置検出光の伝播距離を求めることにより、対応する二つの光源を結ぶ方向の位置座標を求める方法が挙げられる。
より具体的には、例えば、位置検出用光源12A、12Bを各々、第1の位置検出用光源および第2位置検出用光源として用い、位置検出光L2a、L2bを各々、第1の位置検出光および第2位置検出光として用いた場合を説明する。まず、第1の位置検出用光源12Aの制御量(例えば電流量)、変換係数、および放出光量をIa、k、およびEa、第2の位置検出用光源12Bの制御量(電流量)、変換係数、および放出光量をIb、k、およびEbとすれば、
Ea=k・Ia
Eb=k・Ib
となる。また、第1の位置検出光L2aの減衰係数、および検出光量をfa、およびGa、第2の位置検出光L2bの減衰係数、および検出光量をfb、およびGbとすれば、
Ga=fa・Ea=fa・k・Ia
Gb=fb・Eb=fb・k・Ib
となる。
従って、光検出器15において両位置検出光の検出光量の比であるGa/Gbが検出できるとすれば、
Ga/Gb=(fa・Ea)/(fb・Eb)=(fa/fb)・(Ia/Ib)
となるから、放出光量の比Ea/Eb、および制御量の比Ia/Ibに相当する値が分かれば、減衰係数の比fa/fbが分る。この減衰係数の比と両位置検出光の伝播距離の比との間には正の相関があるので、この相関関係を予め設定しておくことで、対象物体Obの位置情報(第1の位置検出用光源から第2の位置検出用光源へ向かう方向の位置座標を得ることができる。
上記減衰係数の比fa/fbを求める方法としては、例えば、第1の位置検出用光源12Aと第2の位置検出用光源12Bを逆相で点滅(例えば、矩形波状若しくは正弦波状の駆動信号を伝播距離の差に起因する位相差が無視できる周波数で相互に180度の位相差を持つように動作)させた上で、検出光量の波形を解析する。より現実的には、例えば、一方の制御量Iaを固定し(Ia=Im)、検出波形が観測できなくなるように(すなわち、検出光量の比Ga/Gbが1となるように)他方の制御量lbを制御し、このときの制御量Ib=Im・(fa/fb)から上記減衰係数の比fa/fbを導出する。
また、両制御量の和が常に一定、すなわち、下式
Im=Ia+Ib
を満たすように制御してもよい。この場合には、下式
Ib=Im・fb/(fa十fb)
となるので、
fb/(fa十fb)=α
とすると、下式
fa/fb=(1−α)/α
により、減衰係数の比が求まる。
本実施形態の場合、対象物体Obの図示A方向の位置情報は、第1の位置検出用光源12Aと第2の位置検出用光源12Bを相互に逆相で駆動することで取得することができる。また、対象物体ObのB方向の位置情報は、第1の位置検出用光源12Cと第2の位置検出用光源12Dを相互に逆相で駆動することで取得することができる。従って、制御系において上記A方向とB方向の検出動作を順次行って対象物体Obの平面上の位置座標を取得できる。
また、位置検出用光源12A、12Cを第1の位置検出用光源として同相で駆動し、位置検出用光源12B、12Dを第2の位置検出用光源として同相で駆動して、第1の位置検出用光源と第2の位置検出用光源とを相互に逆相で駆動して検出する場合と、位置検出用光源12A、12Dを第1の位置検出用光源として同相で駆動し、位置検出用光源12B、12Cを第2位の置検出用光源として同相で駆動して、第1の位置検出用光源と第2の位置検出用光源とを相互に逆相で駆動して検出する場合とを切り換えて順次に座標を求めることでも、対象物体Obの平面上の位置座標を取得できる。このような位置検出用光源を複数同時に点灯する構成によれば、例えば、第1の位置検出用光源から、対向する第2の位置検出用光源に向かう方向、あるいはその逆方向の出射光量分布(位置検出光の明暗傾斜分布)が、1つの位置検出用光源を点灯する構成よりも広い範囲で好適に得られるため、より正確な位置検出が可能である。
上記のように、光検出器15により検出される第1の位置検出光と第2の位置検出光の光量比に基づいて対象物体Obの検出領域10R内の平面位置情報を取得する方法としては、例えば、位置情報取得手段としてマイクロプロセッサーユニット(MPU)を用い、これにより所定のソフトウェア(動作プログラム)を実行することに従って処理を行う構成や、位置情報取得手段として論理回路などのハ一ドウェアを用いて処理を行う構成などが挙げられる。これらの位置情報取得手段は、位置検出機能付き表示装置100の一部として組み込まれていても良く、位置検出機能付き表示装置100が搭載される電子機器の内部において構成されていてもよい。
なお、位置情報の取得方法としては、上記のように導光板13の内部の伝播距離に対応する第1の位置検出光と第2の位置検出光の光量比に基づく方法の他に、たとえば、上記伝播距離に対応する第1の位置検出光と第2の位置検出光の位相差に基づく方法も考えられる。この場合には、当該位相差の大小と上記伝播距離の差との関係に応じて対象物体Obの平面位置情報を算出する。
このように構成された光学式位置検出装置10によれば、検出領域10R内において対象物体Obの位置情報を検出することができる。その際、位置検出光L2a〜L2dを導光板13の光入射部13a〜13dから入射させて導光板13の光出射面13sから出射させる。従って、従来の光学式位置検出装置と違って、多数の光源や光検出器を必要としないので、大幅な構造の簡易化、製造コストの低減、および消費電力の低減を図ることができる。
特に、第1の位置検出用光源と第2の位置検出用光源とが導光板13を挟んで互いに対向する位置に配置されているため、それぞれの光源より放出される第1の位置検出光と第2の位置検出光とが導光板13の内部を互いに逆向きに伝播する。従って、対象物体Obにより反射される両光の内部伝播距離の大小関係が相補的な関係、すなわち、一方の伝播距離が増大すると他方の伝播距離が減少する関係となるので、両光源を結ぶ方向の対象物体Obの位置情報を容易にしかも高精度に検出することができる。
(光検出器15の位置)
図5は、本発明の第1実施形態に係る光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置に用いた第1プリズムシートおよび第2プリズムシートの輝度特性を示す説明図であり、図5(a)は、プリズムシートの稜線方向とプリズムシートに対する法線方向に対して大きな角度をなす方向からみたときの平面的な輝度分布を示す説明図である。図5(b)は、プリズムシートに対する法線方向に対して水平方向および垂直方向に傾いたときの輝度変化を示す説明図である。なお、図5(a)では、輝度の高低をドットの密度で表してあり、各領域16a〜16eの輝度は以下の関係
16a>16b>16c>16d>16e
にある。
本形態の光学式位置検出装置10では、上記の検出原理を採用していることから、図4に示すように、光検出器15は、受光部15aを検出領域10Rに向けて配置される。ここで、光検出器15は、図5(a)、(b)を参照して以下に説明する理由から、図3を参照して説明した第2プリズムシート162の稜線162aが延在している第2方向(矢印Tで示す方向)に対して15°から60°の角度を成す角度範囲Θに配置されている。かかる角度範囲Θは、検出領域10Rの平面的な中心位置からみて、光学シート16において位置検出光L2a〜L2dの出射効率が相対的に低い領域が広く存在する角度方向である。
本形態では、光検出器15の配置位置を設定するにあたって、まず、図5(a)に示すように、第1プリズムシート161および第2プリズムシート162を互い稜線161a、162aが直交するように配置した場合の光の出射特性を検討した。ここで、第1プリズムシート161の稜線161a(延在方向を矢印Sで示す)は、水平方向H−Hに対して時計周りCWの方向に約4°傾いている。また、第2プリズムシート162の稜線162a(延在方向を矢印Tで示す)は、垂直方向V−Vに対して時計周りCWの方向に約4°傾いている。
かかる状態で、水平方向H−Hおよび垂直方向V−Vにおける輝度の角度特性を調査した結果を図5(b)に示す。図5(b)には、第1プリズムシート161および第2プリズムシート162に対する法線方向から傾いた角度を横軸とし、輝度を縦軸としてある。また、第1プリズムシート161および第2プリズムシート162に対する法線方向から水平方向H−Hに傾いた際の輝度特性を曲線LH(点線)で示し、垂直方向V−Vに傾いた際の輝度特性を曲線LV(実線)で示してある。
図5(b)に示すように、第1プリズムシート161および第2プリズムシート162は正面輝度を向上させる機能を担っている。但し、曲線LVで示す垂直方向V−Vの角度特性においては、角度が大きくなるに伴って輝度が低下しているのに対して、曲線LHで示す水平方向H−Hの角度特性においては、角度が大きくなるに伴って輝度が一旦低下するが、さらに角度が大きくなると、輝度が上昇している。
その結果、角度が大きな方向からみたときの平面的な輝度分布は、図5(a)に示すように表される。図5(a)に示すように、輝度が低い領域16eが広く存在している領域は、垂直方向V−Vと水平方向H−Hとを二等分する方向よりもやや垂直方向V−Vに偏っている。より具体的には、法線方向に対して大きな角度をなす方向における輝度特性において、輝度が低い領域16eは、第2プリズムシート162の稜線162aが延在している第2方向(矢印Tで示す方向)に対して15°から60°の角度を成す角度範囲Θで広がっている。
そこで、本形態では、光検出器15の受光部15aは、検出領域10Rの平面的な中心位置Cからみたとき、第2プリズムシート162の稜線162aが延在している第2方向(矢印Tで示す方向)に対して15°から60°の角度を成す角度範囲Θに配置されている。すなわち、光検出器15の受光部15aは、検出領域10Rの周りのうち、検出領域10Rの平面的な中心位置Cからみて、光学シート16(第1プリズムシート161および第2プリズムシート162)に対する法線方向に対して大きな角度をなす方向での輝度が低い領域16eが広く存在する角度方向に配置されている。
ここで、第2プリズムシート162の稜線162aが延在している第2方向(矢印Tで示す方向)に対して15°から60°の角度を成す角度範囲Θは、周方向の4箇所に存在する。これらのいずれの角度範囲Θに光検出器15の受光部15aを配置してもよく、本形態では、図4に示すように、検出領域10Rの辺部分10Rdの長さ方向の中央から角部分10Rhにずれた位置に光検出器15の受光部15aが配置されている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の光学式位置検出装置10および位置検出機能付き表示装置100に用いた光検出器15の受光部15aは、検出領域10Rの周りのうち、検出領域10Rの平面的な中心位置からみて、光学シート16(第1プリズムシート161および第2プリズムシート162)に対する法線方向に対して大きな角度をなす方向での輝度が低い領域が広く存在する角度方向に配置されている。このため、図9を参照して説明した問題が発生しない。
すなわち、本形態によれば、導光板13から出射された位置検出光のうち、導光板13の法線方向に対して大きな角度をもって出射された光成分が直接、光検出器15の受光部15aに到達する量を低くすることができる。このため、検出領域10Rに指などの対象物体Obが接近した際、導光板13から光検出器15の受光部15aに到達しようとする光が対象物体Obで遮られることに起因する光検出器15の受光部15aでの受光量の変動が小さい。それ故、対象物体Obの位置を高い精度で検出することができる。
[第2実施形態]
図6は、本発明の第2実施形態に係る光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置における検出領域と光検出器との平面的な位置関係を示す説明図である。なお、本形態の基本的な構成は、第1実施形態と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
図4を参照して説明したように、第1実施形態では、第1プリズムシート161の稜線161aおよび第2プリズムシート162の稜線162aを水平方向H−Hおよび垂直方向V−Vに対して時計周りCWの方向に4°傾けたため、光検出器15の受光部15aは、検出領域10Rの辺部分10Rdの長さ方向の中央から角部分10Rhにずれた位置に配置されている。
これに対して、本形態では、図6に示すように、受光部15aが辺部分10Rdの長さ方向の中央に配置されるように第1プリズムシート161および第2プリズムシート162を配置してある。すなわち、第1プリズムシート161の稜線161aおよび第2プリズムシート162の稜線162aを水平方向H−Hおよび垂直方向V−Vに対して反時計周りCCWの方向に15°から60°傾けてあるので、受光部15aは辺部分10Rdの長さ方向の中央に配置される。
[第3実施形態]
図7は、本発明の第3実施形態に係る光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置における検出領域と光検出器との平面的な位置関係を示す説明図である。なお、本形態の基本的な構成は、第1実施形態と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
図4および図6を参照して説明したように、第1実施形態および第2実施形態では、光検出器15の受光部15aが、検出領域10Rの辺部分10Rdに配置されていたが、本形態では、図7に示すように、受光部15aが角部分10Rhに対向するように第1プリズムシート161および第2プリズムシート162が配置されている。すなわち、図4に示す形態よりも、第1プリズムシート161の稜線161aおよび第2プリズムシート162の稜線162aを水平方向H−Hおよび垂直方向V−Vに対してさらに時計周りCWの方向に傾けてあるので、受光部15aは、角部分10Rhに配置される。
[別の実施形態]
上記実施形態では、検出領域10Rを矩形状としたが、本発明は、三角形状、矩形以外の四角形状、五角形状など、任意の形状の検出領域10Rを備えた光学式位置検出装置10に適用することができる。ここで、多角形状とは、角部が丸められた多角形、角部が面取りされた多角形なども含む意味とされる。
また、上記実施形態では、位置検出用光源12A〜12Dおよび光入射部13a〜13dを導光板13の各角部分13e〜13hに設けたが、位置検出用光源12A〜12Dおよび光入射部13a〜13dを導光板13の辺部分13i〜13lに設けてもよい。
[他の実施形態]
本発明の光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置100は、上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。たとえば、上記各実施形態では、一つの光検出器15のみを設けているが、別の光検出器が適宜の位置に配置されていても構わない。
上記実施の形態では、2枚のプリズムシート(第1プリズムシート161や第2プリズムシート162)が用いられているが、プリズムシートが1枚のみ用いられた場合に適用してもよい。この場合にも、プリズムシートに対する法線方向に対して大きな角度をなす方向での輝度が低い領域が広く存在する角度方向(プリズムの稜線の延在方向に対して15°から60°の角度を成す角度範囲)に光検出器15の受光部15aを配置すればよい。
また、上記実施の形態では、プリズムシートが原因で発生した低輝度領域に向けて光検出器15の受光部15aを配置したが、他の光学シートが原因で発生した低輝度領域に向けて光検出器15の受光部15aを配置してもよい。
また、上記実施形態では、電気光学パネル20として液晶表示パネルを用いたが、有機エレクトロルミネッセンスパネルなどといった他の種類の電気光学パネルを用いてもよい。
[電子機器への搭載例]
次に、上述した実施形態に係る位置検出機能付き表示装置100を適用した電子機器について説明する。図8(a)に、位置検出機能付き表示装置100を備えたモバイル型のパーソナルコンピューターの構成を示す。パーソナルコンピューター2000は、表示ユニットとしての位置検出機能付き表示装置100と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001、およびキーボード2002が設けられている。図8(b)に、位置検出機能付き表示装置100を備えた携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001、およびスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての位置検出機能付き表示装置100を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、位置検出機能付き表示装置100に表示される画面がスクロールされる。図8(c)に、位置検出機能付き表示装置100を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001、および電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての位置検出機能付き表示装置100を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が位置検出機能付き表示装置100に表示される。
なお、位置検出機能付き表示装置100が適用される電子機器としては、図8に示すものの他、デジタルスチールカメラ、液晶テレビ、ビューファインダー型、モニター直視型のビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、銀行端末などの電子機器などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した位置検出機能付き表示装置100が適用可能である。
10・・光学式位置検出装置、10R・・検出領域、11・・照明用光源、12A、12B、12C、12D・・位置検出用光源、13・・導光板、13a、13b、13c、13d・・光入射部、13s・・光出射面、15・・検出器、15a・・受光部、16・・光学シート、41・・照明用光源、43・‥照明用導光板、L2a、L2b、L2c、L2d・・位置検出光、L4・・照明光、161・・第1プリズムシート、161a・・第1プリズムシートの稜線、162・・第2プリズムシート、162a・・第2プリズムシートの稜線

Claims (11)

  1. 検出領域内において対象物体の位置を光学的に検出するための光学式位置検出装置であって、
    位置検出光を放出する位置検出用光源と、
    前記位置検出光を内部に採り込む光入射面、および該光入射面から入射した前記位置検出光を出射する光出射面を備えた導光板と、
    該導光板に対して前記位置検出光の出射側に配置された光学シートと、
    該光学シートに対して前記位置検出光の出射側で前記検出領域に受光部を向けた光検出器と、
    を有し、
    前記受光部は、前記検出領域の周りのうち、前記検出領域の平面的な中心位置からみて、前記光学シートに対する法線方向に対して大きな角度をなす方向での輝度が低い領域が広く存在する角度方向に配置されていることを特徴とする光学式位置検出装置。
  2. 前記光学シートは、略三角柱状のプリズムをもって前記光出射面に対向するプリズムシートを少なくとも備え、
    前記受光部が配置された角度方向は、前記検出領域の平面的な中心位置からみて、前記プリズムの稜線の延在方向に対して15°から60°の角度を成す角度範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の光学式位置検出装置。
  3. 前記光学シートは、第1方向に稜線が延在する略三角柱状のプリズムをもって前記光出射面に対向する第1プリズムシートと、前記プリズムシートとして、前記第1方向に交差する第2方向に稜線が延在する略三角柱状のプリズムをもって前記第1プリズムシートに対して前記導光板が位置する側とは反対側で対向する第2プリズムシートと、を有し、
    前記受光部が配置された角度方向は、前記検出領域の平面的な中心位置からみて、前記第2方向に対して15°から60°の角度を成す角度範囲にあることを特徴とする請求項2に記載の光学式位置検出装置。
  4. 前記導光板は全体として四角形の平面形状を備え、
    前記光学シートは、前記受光部が前記四角形の辺部分と対向する領域のうち、当該辺部分の長さ方向の中央からずれた位置に配置されるように設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学式位置検出装置。
  5. 前記検出領域は略四角形の平面形状を備え、
    前記光学シートは、前記受光部が前記四角形の辺部分の長さ方向の中央に対向するように設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学式位置検出装置。
  6. 前記検出領域は略四角形の平面形状を備え、
    前記光学シートは、前記受光部が前記四角形の角部分に対向するように設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学式位置検出装置。
  7. 前記位置検出用光源として、第1位置検出光を出射する第1位置検出用光源と、第2位置検出光を出射する第2位置検出用光源とを備え、
    前記導光板は、前記光入射面として、前記第1位置検出光を内部に採り込む第1の光入射面と、前記第2位置検出光を内部に採り込む第2の光入射面とを備えていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の光学式位置検出装置。
  8. 前記第1位置検出用光源および前記第2位置検出用光源からなる光源対を2組備え、
    当該2組の光源対は、出射光軸が交差する方向に向いていることを特徴とする請求項7に記載の光学式位置検出装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置であって、
    前記導光板に対して対向配置された電気光学パネルを備えた画像生成装置を有していることを特徴とする位置検出機能付き表示装置。
  10. 前記画像生成装置は、前記電気光学パネルとしての液晶パネルと、前記液晶パネルに対して光を供給する照明装置と、を備え、
    当該照明装置は、前記導光板あるいは該導光板と別体の照明用導光板に対して照明光を出射する照明用光源を備えていることを特徴とする請求項9に記載の位置検出機能付き表示装置。
  11. 請求項9または10に記載の位置検出機能付き表示装置を備えていることを特徴とする電子機器。
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