JP5491821B2 - 冷却機構を備えた装置 - Google Patents
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Description
凝縮器、シュラウドに配設されるファンモータおよび圧縮機が機械室に収容される冷却機構を備えた装置において、
前記シュラウドに対するファンモータの取付枠に、シュラウドに向けて突出する一対の固定用ボスが、取付枠の中央を通る線上において該取付枠に形成される開口部を挟んで設けられ、
前記取付枠における前記一対の固定用ボスと反対の対角に、前記シュラウドに向けて突出する一対の非固定用ボスが前記取付枠の開口部を挟んで設けられ、
前記一対の固定用ボスをシュラウドに固定した際に、該シュラウドと取付枠との間に該取付枠の揺動を許容する空間が画成されると共に、前記シュラウドの前記各非固定用ボスと対応する位置に一対の大径通孔が夫々形成されており、
前記大径通孔の内径は前記非固定用ボスの外径より大きく設定されているよう構成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、一方の対角に位置する隅部の夫々にボスを設けることで、一対のボスの離間間隔を大きくとることができ、衝撃力が加わった際に取付枠が揺動し易くなる。
請求項3に係る発明によれば、取付枠とシュラウドとの固定部分が破損しない範囲で、該取付枠による揺動により衝撃力を緩和し得る。
次に、前述した実施例に係る冷蔵ショーケースの作用につき説明する。
前記冷却機構17のメンテナンスに際して前記ファンモータ16を機械室13から取り出す場合は、冷蔵ショーケース10からトップカバー26およびサイドパネル23を取り外し、サイドフレーム21の底部20に対する固定を解除すると共にトップフレーム22の仕切壁12に対する固定を解除することで両フレーム21,22を一体的に取り外す。サイドパネル23およびサイドフレーム21を取り外すことで、機械室13の側方には側部開口部27が開口する(図1参照)。側部開口部27が開口することで、前記凝縮器15にシュラウド34を固定している前記ネジ43が側部開口部側に露出する。従って、該ネジ43を弛み外して凝縮器15の第2延出部30aとシュラウド34の第2フランジ部42との固定を解除した後、該シュラウド34を側部開口部側に移動することで、シュラウド34の第1フランジ部41における各突片41aが凝縮器15の第1延出部29aにおける対応する抜き孔29bから引き抜かれ、該シュラウド34はファンモータ16と共に側部開口部27から機械室外方に取り出される(図3参照)。なお、前記突片41aを抜き孔29bから引き抜く際には、シュラウド34の位置決め孔44から位置決め片45の屈曲片45aを抜くように、該シュラウド34を若干斜め前側に傾斜させた状態で行なう。
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1.実施例では凝縮器の第1延出部に抜き孔を設けると共に、シュラウドの第1フランジ部に突片を設けたが、第1延出部に突片を設けると共に、第1フランジ部に抜き孔を設ける構成であってもよい。
2.第1延出部に設ける係合部と第1フランジ部に設ける被係合部は、抜き孔と突片に限らず、側方から係脱自在であれば、凸部と凹部等、その他の構成を採用可能である。
3.第1延出部および第1フランジ部に設ける係合部および被係合部の数は実施例の2つに限らず、1つあるいは3つ以上であってもよく、係合部と被係合部との係合によりシュラウドを位置決めし得るものであればよい。
4.実施例では、シュラウドの固定部を凝縮器の第2延出部にネジによって着脱自在に固定するよう構成したが、固定部を第2延出部に着脱自在に固定する固定手段は、ネジに代えて嵌合式のピン等、その他公知の手段を採用することができ、着脱操作するための操作部が開口部側から操作可能なものであればよい。
5.実施例ではシュラウドに位置決め孔を設けると共に、ユニットベースに位置決め片を設けたが、シュラウドに設けた位置決め片をユニットベースに設けた位置決め孔に差込み係止する構成であってもよい。また、シュラウドに設ける係止手段とユニットベースに設ける被係止手段は、位置決め孔と位置決め片に限らず、係脱自在で係止された際にシュラウドの中間部を張った状態に保持し得るものであれば、凸部と凹部等、その他の構成を採用可能である。
6.実施例では機械室の側方に設けた開口部からファンモータを挿脱自在に構成したが、凝縮器とファンモータとの並び方向との交差方向に開口する開口部を介してファンモータを挿脱し得るものであればよい。例えば、機械室に対して凝縮器とファンモータとが左右方向に並んで配設される構成であれば、機械室の前側または後側に開口する開口部を介してファンモータを挿脱し得るようにすればよい。
7.実施例では取付枠に設けた非固定用ボスに対応してシュラウドに設けた大径通孔の内径を非固定用ボスの外径より大きくすることで、該非固定用ボスがシュラウドに接触しないよう構成したが、非固定用ボスを短かくしたり省略する構成であってもよく、その場合は大径通孔を設ける必要もない。
8.実施例では取付枠の一方の対角線上に一対の固定用ボスを設けたが、一対の固定用ボスの配設位置は、対角線上に限らず、開口部を挟んで該開口部を縦断または横断する線上の位置等、取付枠の中央を通る線上において開口部を挟んで離間する位置であればよい。
9.実施例では外装パネルに電源スイッチが配設される構成としたが、外装パネルに照明用のスイッチやブレーカ等の各種のスイッチが配設されるものであってもよい。
10.実施例では、冷却機構を備える装置として冷蔵ショーケースを挙げたが、機械室に冷却機構を備える冷蔵庫や製氷機等であってもよい。
33a 開口部,34 シュラウド,35 固定用ボス(ボス),S 空間
Claims (3)
- 凝縮器(15)、シュラウド(34)に配設されるファンモータ(16)および圧縮機(14)が機械室(13)に収容される冷却機構を備えた装置において、
前記シュラウド(34)に対するファンモータ(16)の取付枠(33)に、シュラウド(34)に向けて突出する一対の固定用ボス(35,35)が、取付枠(33)の中央を通る線上において該取付枠(33)に形成される開口部(33a)を挟んで設けられ、
前記取付枠(33)における前記一対の固定用ボス(35,35)と反対の対角に、前記シュラウド(34)に向けて突出する一対の非固定用ボス(36,36)が前記取付枠(33)の開口部(33a)を挟んで設けられ、
前記一対の固定用ボス(35,35)をシュラウド(34)に固定した際に、該シュラウド(34)と取付枠(33)との間に該取付枠(33)の揺動を許容する空間(S)が画成されると共に、前記シュラウド(34)の前記各非固定用ボス(36,36)と対応する位置に一対の大径通孔(37c,37c)が夫々形成されており、
前記大径通孔(37c)の内径は前記非固定用ボス(36)の外径より大きく設定されているよう構成した
ことを特徴とする冷却機構を備えた装置。 - 前記取付枠(33)は矩形状に形成され、一方の対角に位置する隅部の夫々に前記固定用ボス(35)が設けられ、両固定用ボス(35,35)を通る一方の対角線を軸として取付枠(33)における他方の対角側がシュラウド(34)に対する近接・離間方向に揺動可能に構成される請求項1記載の冷却機構を備えた装置。
- 前記空間(S)におけるシュラウド(34)に対する近接・離間方向の寸法は、前記取付枠(33)の揺動量が前記固定用ボス(35)とシュラウド(34)との固定部分が破損しない範囲で、該取付枠(33)がシュラウド(34)に接触しない値に設定される請求項1または2記載の冷却機構を備えた装置。
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