JP5491770B2 - 自動食器洗浄機用洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
本発明者らは、汚れ内部へ分子を拡散・浸透させるために、浸透剤分子の分子運動性が非常に重要であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルのような嵩高い親水部を有する基剤よりも、できるだけ分子量の小さい基剤を選択することが望ましいと考え、(a)成分を見出すに至った。従ってアミンオキシドのアルキル基は、通常本用途に用いるものよりも炭素数が短いものが選ばれる。
本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物は(b)成分として、特定のポリオキシエチレンアルキルエーテルを含有する。すなわちアルキル基の炭素数が12〜18、好ましくは12〜14であり、また好ましくはオキシエチレン基と結合するアルキル基の炭素原子が第1炭素原子又は第2炭素原子、より好ましくは第1炭素原子である直鎖アルキル基であって、オキシエチレン基の平均付加モル数が2〜8、好ましくは3〜4のポリオキシエチレンアルキルエーテルを含有する。(b)成分を含有することで、油汚れに対して優れた洗浄性を示す。
本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物は、(c)成分として、(c)カルボン酸基及び2つのカルボン酸基からの無水化構造の少なくとも何れかを有するモノマー構成単位と、炭素数3〜12の不飽和炭化水素由来のモノマー構成単位とを含有する高分子化合物を含有する。本発明でいうモノマー構成単位とは、モノマーに対応する高分子化合物中の構造を意味する。従って(c)成分は、カルボン酸基を有するモノマー又は2つのカルボン酸基からの無水構造を有するモノマー〔以下、これらをモノマー(c1)という〕を重合した時の構造と、炭素数3〜12の不飽和炭化水素〔以下、これらをモノマー(c2)という〕を重合した時の構造とを含有する高分子化合物(以下、高分子重合体という場合もある。)である。なお無水構造のモノマー由来のモノマー構造単位は、製造後、加水分解された構造であってもよい。また(c)成分においてカルボン酸基を有するモノマーと前記無水構造のモノマーを併用してもよい。
本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物には、(a)成分及び(b)成分以外の界面活性剤〔以下、(d)成分という〕を含有することができる。具体的には、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン界面活性剤を挙げることができる。
本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物には、(e)成分として、アルカリ剤〔以下、(e−1)成分という〕及び金属イオン封鎖剤〔以下、(e−2)成分という〕から選ばれる1種以上を配合することで、(a)成分及び(b)成分の効果を十分に発揮させることができる。
本発明の洗浄剤組成物には、洗浄力を更に向上させるために、一般に自動食器洗浄機用洗浄剤に配合することが知られている洗浄補助成分として、漂白剤及び漂白活性化剤〔以下、(f−1)成分という〕、酵素〔以下、(f−2)成分という〕並びに(c)成分以外の高分子重合体〔以下、(f−3)成分という〕を配合することが好ましい。
本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物の配合濃度につき説明する。
(a)成分の含有量は、本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物中に好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.2〜5質量%、最も好ましくは0.5〜3質量%である。
(e−1)成分のアルカリ剤の含有量は、本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物中に好ましくは1〜60質量%、より好ましくは3〜40質量%、より好ましくは5〜30質量%である。
表1で示される自動食器洗浄機用洗浄剤組成物を調製するにあたり、まず成分として粉末状のものを混合した。そこにアミンオキシドやポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの液状成分を添加して混合して組成物を得た。
<蛋白汚れ洗浄性能>
表1の自動食器洗浄機用の洗浄剤組成物を用いて、以下の条件で自動食器洗浄機により汚染皿の洗浄を行った。この洗浄機は、2.2Lの水を20℃から60℃まで徐々に昇温して洗浄し、その後すすぎを3回(昇温しない)行い、最終すすぎ(20℃から70℃まで徐々に昇温した)後、乾燥する形式のもの(標準コース)である。汚染皿は3枚用い、当該洗浄機の食器受けの上段に垂直に並べた。その際、1枚目と2枚目の間隔を13mm、2枚目と3枚目の間隔を5mmとした。また、食器受けの下段には直径230mmの皿(障害皿)5枚を25mmの等間隔で配置した。なお、ここでの皿の間隔は、一方の皿の外面(裏面)の底部から他方の内面(表面)の縁までの距離である。本試験は、隣接する食器間の距離が狭まってしまった非理想的条件を想定したものであり、同時に障害皿の設置によって水流の掛かりにくい状況を想定している。
蛋白汚れ洗浄率(%)=(M2−M3)/(M2−M1)×100
汚染皿:卵黄0.7gを直径103mmの陶器皿にできるだけ均一に塗布し、115℃で1時間変性したもの
使用水:3.5°DHの水
使用洗浄機:松下電器産業株式会社製自動食器洗い機(機種NP−60SS5)
洗浄コース:標準コース
洗浄剤組成物の添加量:水3Lに対して6g
表1の自動食器洗浄機用の洗浄剤組成物を用いて、以下の条件で自動食器洗浄機により、標準コースにて汚染皿の洗浄を行った。汚染皿は2枚用い、直径230mmの皿(障害皿)3枚とともに、当該洗浄機の食器受けの下段に25mmの等間隔で交互に(障害皿、汚染皿、障害皿、汚染皿、障害皿)配置した。本試験は、隣接する食器間の距離が狭まってしまった非理想的条件を想定したものであり、同時に障害皿の設置によって水流の掛かりにくい状況を想定している。
牛脂汚れ残留量(g)=M2−M1
汚染皿:牛脂2gを直径230mmのポリプロピレン皿にできるだけ均一に塗布したもの
使用水:3.5°DHの水
使用洗浄機:松下電器産業株式会社製自動食器洗い機(機種NP−60SS5)
洗浄コース:標準コース
洗浄剤組成物の添加量:水3Lに対して6g
評価結果を表1に合わせて示した。
なお、牛脂汚れ洗浄性能に関し、目視による違いやベタツキの程度において、残留量が0.01gと0.00gとの間に違いによる差は殆どなかったが、残留量が0.02gの場合、残留量が0.01gの場合に対して、目視による違いは明確であり、またベタツキについても明らかな違いが診られた。
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル(2):炭素数12〜14の直鎖2級アルコールにエチレンオキシドを3モル付加(平均付加モル数3)させたもの
・ジイソブチレン/マレイン酸共重合体:ジイソブチレン/マレイン酸=50/50(モル比)、重量平均分子量=12000、BASF社製 Sokalan CP9
・シリケート:結晶性層状珪酸ナトリウム(プリフィード(商品名)、株式会社トクヤマシルテック製)
・過炭酸ナトリウム:メタホウ酸ナトリウムで表面を被覆した過炭酸ナトリウム。平均粒径700μm
・アミラーゼ:デュラミル120T(商品名)(ノボノルディスクバイオインダストリー株式会社)、平均粒径600μm
・プロテアーゼ:サビナーゼ18.0T(商品名)(ノボノルディスクバイオインダストリー株式会社)、平均粒径600μm
Claims (3)
- (a)下記一般式(1)で表されるアミンオキシド〔以下、(a)成分という〕、(b)アルキル基の炭素数が12〜18であり、オキシエチレン基の平均付加モル数が2〜8であり、オキシエチレン基と結合するアルキル基の炭素原子が第2炭素原子であるポリオキシエチレンアルキルエーテル〔以下、(b)成分という〕、並びに、(c)カルボン酸基及び2つのカルボン酸基からの無水化構造の少なくとも何れかを有するモノマー構成単位と、炭素数3〜12の不飽和炭化水素由来のモノマー構成単位とを含有する高分子化合物〔以下、(c)成分という〕を含有する自動食器洗浄機用洗浄剤組成物。
- (a)成分を0.1〜10質量%、(b)成分を0.1〜5質量%及び(c)0.01〜20質量%含有する請求項1記載の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物。
- (c)成分の炭素数3〜12の不飽和炭化水素が、イソブテン及び/又はジイソブテンである請求項1又は2記載の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物。
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