JP2019513860A - 自動食器洗浄洗剤組成物 - Google Patents

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Abstract

分散剤ポリマー及び表面改質表面直接付着ポリマーを含む自動食器洗浄洗剤組成物であって、自動食器洗浄機において当該組成物で洗浄された後に当該組成物がガラスから離れ、脱イオン水との接触角が約50°未満であり、表面改質表面直接付着ポリマーが、ガラスからの水はけに対して細流形成効果を有する、自動食器洗浄洗剤組成物。

Description

本発明は、分散剤ポリマー及び表面改質表面直接付着ポリマー(surface-modification surface-substantive polymer)を含む洗剤組成物、特に自動食器洗浄洗剤組成物に関する。当該組成物は、斑点形成の予防に優れ、良好な光沢を提供する。
食器洗浄組成物の役割は2つあり、汚れた食器を洗浄すること及びこの食器に光沢を残すことである。典型的には、水が表面から乾燥する際に、水跡、しみ、及び/又は斑点が残る。これら水跡は、水中に溶解した固形物として存在していた、表面に残った鉱物の沈着物(例えば、カルシウムイオン、マグネシウムイオン及びナトリウムイオン、並びにこれらの塩)から水が蒸発することによるものである場合もあれば、水に含まれる汚れの沈着物、又は更には洗浄製品の残留物である場合もある。この研究の過程において、自動食器洗浄プロセス中に食器の表面を改質するいくつかの洗剤組成物によってこの問題が悪化することがあり、その結果、すすぎ後、水がはけるのではなく不連続の水の滴又はビーズが表面上に残存することが観察された。これらの液滴又はビーズは、乾燥して、水跡として既知の目立った斑点又は跡を残す。この問題は、セラミックス、ステンレス鋼、プラスチック、ガラス、及び塗面において特に明白である。
本発明の目的は、洗浄された食器に光沢を残し、斑点の発生が少ないか又は斑点が生じない食器洗浄組成物を提供することである。
本発明の第1の態様によれば、自動食器洗浄洗剤組成物が提供される。当該組成物は、2つのポリマー:分散剤ポリマー及び表面改質表面直接付着ポリマーの組み合わせを含む。
本発明の洗剤組成物は、洗浄される食器の表面を改質する。ガラスの場合、本発明の組成物でガラスを洗浄した後、汚れの存在下で食器洗浄サイクル後に測定される脱イオン水との接触角は、約50°未満、好ましくは約30°、より好ましくは約38°〜約48°、より好ましくは約40°〜約48°である。
表面改質表面直接付着ポリマーはガラスなどの表面を改質し、その結果、跡を残すことなくガラス表面から迅速に退いていく細流を形成することによって水がはける。これは、斑点の形成を低減するか又は回避し、食器の良好な光沢に寄与する。
本発明の組成物中の2つのポリマーの組み合わせは、良好な洗浄を提供し、斑点の形成を予防し、それによって、光沢のある食器が得られる。
本発明の第2の態様によれば、本発明の組成物を使用する食器洗浄方法が提供される。本発明の方法に従って洗浄される食器は、残存する斑点の数が少なく、非常に光沢感がある。
本発明の最後の態様によれば、自動食器洗浄において斑点を低減するための本発明の組成物の使用が提供される。
本発明の第1の態様に関連して記載されている本発明の組成物の各要素は、本発明の第2及び第3の態様に対して準用して適用される。
本発明は、分散剤ポリマー及び表面改質表面改質ポリマーを含む自動食器洗浄洗剤組成物を包含する。当該組成物は、斑点形成を大幅に低減し、優れた洗浄及び光沢を提供する。また、本発明は、当該組成物を使用する自動食器洗浄方法、及び自動食器洗浄において斑点形成を低減するための当該組成物の使用も包含する。
本発明の目的において、「食器」は、食卓用食器、調理器具、並びに食事の支度、調理及び/又は飲食に使用される任意の食品保持/取扱用物品を包含する。食器は、通常、セラミックス、ステンレス鋼、プラスチック、又はガラス製である。
脱イオン水接触角測定試験法
汚れの存在下において本発明の自動食器洗浄組成物を用いて食器洗浄機で洗浄されたグラス上における脱イオン水の接触角は、以下のプロトコルに従って測定される。
4つの新たなタンブラー形の飲用グラス(例えば、Libbey(登録商標)部品番号158LIB Heavy Base 20Ozアイスティー用タンブラー、Libbey Inc,Toledo,Ohio,U.S.A.製)を、リン酸塩を含まない自動食器洗浄洗剤組成物(例えば、本明細書では実施例1の組成物Aと指定される食器洗浄洗剤組成物など)で洗浄し、次いで、20gの食品グレードのクエン酸粉末で再度当該グラスを洗浄することによってコンディショニングする。両洗浄は、軟水(3 US gpg)を用いて、通常の50℃洗浄プログラムにおいて、Miele GSL食器洗浄機(Miele Co.Ltd,Oxon,U.K.)又は等価物を使用して実施される。
本明細書において上記したとおりコンディショニングした後、食器洗浄機の一番上のラックに4つのグラスを置き、主洗浄の開始時に洗剤組成物と同時に、50gのATS凍結汚れ(本明細書において以下に詳述)を収容している2つのプラスチック製ポットをMiele GSL食器洗浄機(Miele Co.Ltd,Oxon,U.K.)又は等価物に入れることによって、当該グラスを本発明の組成物で洗浄する。通常の50℃洗浄プログラムは、硬水(20 US gpg)を用いて実施される。完全洗浄サイクルの最後にグラスを取り出し、迅速にかつ当該グラスの外表面が汚染されないように十分注意しながら、脱イオン水の接触角を測定する。
接触角の測定は、Kruss MobileDrop機器(例えば、MobileDropモデルGH11、Kruss GmbH,Hamburg,Germany製)及び添付のソフトウェア(例えば、Drop Shape Analysis 2ソフトウェア)を使用して実施される。測定は、20℃で脱イオン水を用いて行われる。6滴がグラスの外周に均一に分布した状態で、各個々のグラスの外側で6回測定を行う。各滴の画像の両側を測定し、平均化し、全ての滴について測定された総平均値を報告する。
以下の成分及び調製指示を用いてATS凍結汚れ組成物を調製する:
Figure 2019513860
汚れの調製:
1.上に詳述した各成分を適量量り分ける。
2.じゃがいもデンプンに水を加え、ゲルが形成されるまでフライパンで加熱する。フライパンを室温で一晩冷却する。
3.ケチャップ及びマスタードをボウルに加え、十分に合わさるまで約1分ブレンダー(例えば、6速のBlixer Coupe 5VV)を使用して激しく混合する。
4.マーガリン(1分)、ラード(2分)、及びパン焼き用スプレッド(1分)を個別に電子レンジ(フルパワー750W)で溶かし、室温まで放冷した(15分)後、一緒に激しく混合する。
5.小麦粉及び安息香酸をボウルに加え、激しく混合する。
6.大きな卵約6個をボウルに割り入れ、卵の内容物を激しく混合する(1分)。
7.卵の内容物219gをボウルに量り分ける。植物油219gを卵に加え、ハンドブレンダーを使用して攪拌する(1分)。
8.クリームと乳とをボウル内で混合する(1分)。
9.全ての成分を一緒に大きな容器に添加し、フードブレンダー(6速のBlixer Coupe 5VVなど)を使用して10分間激しく混合する。
10.この混合物をプラスチック製ポットに50gずつ量り分け、約−18℃で冷凍する。
表面改質表面直接付着ポリマー
本発明の洗剤組成物は、好ましくは、洗剤組成物の約0.01重量%〜10重量%、より好ましくは0.05重量%〜8重量%、特に0.1重量%〜5重量%の表面改質表面直接付着ポリマーを含む。
本発明の組成物の表面改質表面直接付着ポリマーは、ガラスの非常に特徴的な水はけプロファイルを提供する。当該ポリマーを含む水性組成物でグラスを処理し、次いで、水ですすいだとき、水が均一な「水膜」としてはける参照未処理グラスと比較して、水は狭い細流又は「水柱(water fingers)」を形成してグラスから流れ落ちる。これら細流又は「水柱」は、いったん形成されると非常に速やかにグラスからはけるか又は加速して、これら細流又は「水柱」の存在の痕跡を残さない。
表面改質表面直接付着(SMSS)ポリマー試験法。
ポリマーが本発明の意味における表面改質表面直接付着(SMSS)ポリマーであるかどうかを評価するために、以下の試験を実施する:コンディショニングされた飲用グラス(接触角測定試験法の指示部分において本明細書に詳述したとおり、リン酸塩を含まない洗剤組成物を用いて50℃の軟水中で自動食器洗浄機において洗浄し、次いで、食品グレードのクエン酸粉末20gで再度洗浄された)を、脱イオン水5L中に試験ポリマー0.5gを含む溶液に20分間浸漬する。次いで、濡れたグラスを支持ラック上に反転させて(すなわち、上下逆に)置き、染色水ですすぐ。染色水は、サノリンブルー液体染料EHRL(Clariant International Ltd,Muttenz,Switzerland)8mLで染色された脱イオン水6000mLで構成される。直径2mmの出口を有するシリンジで、反転させたグラスの外壁上に染色水100mLを吹きかける。染色水の流れ挙動を目視観察する。水はけ中に連続シートしか形成しないこととは対照的に、染色水が水はけ中に細流を形成することが観察された場合、試験ポリマーは表面改質表面直接付着ポリマーであるとみなされる。
理論に束縛されるものではないが、表面改質表面直接付着ポリマーは、流れを形成することにより洗浄液及び/又はすすぎ水の効果的な排水を促進することで機能すると考えられている。これは、乾燥の際、食器表面に残留物が付着し、その結果、目に見える斑点又はスジが形成される原因となり得る、水滴の発生防止に役立つ。表面改質表面直接付着ポリマーは、すすぎサイクル中に、食器表面上に残存するのに十分な表面直接付着を有するため、表面改質表面直接付着ポリマーが主に洗浄溶液中に送達された場合であっても、残りの洗剤組成物とともに、すすぎ段階中に排水動作を提供する。これによって、個別のすすぎ助剤製品の必要性を低減又は排除する。本発明の組成物は、ガラス、セラミックス、プラスチック及びステンレス鋼の食器に利益をもたらす。
好ましくは、表面改質表面直接付着ポリマーは、カチオン性である。「カチオン性」ポリマーとは、本明細書では、使用条件下で正味電荷が正であるポリマーを意味する。当該ポリマーはアニオン性モノマーを有していてもよいが、食器洗浄作業において本発明の組成物中で当該ポリマーが使用されるときの正味電荷はカチオン性である。表面改質表面直接付着ポリマーのカチオン性の性質は、ガラス、セラミックス、及びステンレス鋼などの負に帯電している表面に対するその親和性に寄与する。
好ましいポリマーは、式(I)のモノマー(モノマーA)及び式(IIa〜IId)のモノマー(モノマーB)を含む群から選択されるモノマーを含む。ポリマーは、60〜99重量%、好ましくは70〜95重量%、特に80〜90重量%の少なくとも1つの式(I)のモノエチレン性不飽和ポリアルキレンオキシドモノマー(モノマーA):
Figure 2019513860
(式中、式(I)のYは、−O−及び−NH−から選択され、式(I)のYが−O−の場合、式(I)のXは−CH−又は−CO−から選択され、式(I)のYが−NH−である場合、式(I)のXは−CO−であり;式(I)のRは、水素、メチル及びこれらの混合物から選択され;式(I)のRは、独立して、直鎖又は分岐鎖のC〜C−アルキレンラジカルから選択され(これらは、ブロック様式又は無作為に配列され得る);式(I)のRは、水素、C〜C−アルキル、及びこれらの混合物から選択され;式(I)のnは、5〜100、好ましくは10〜70、より好ましくは20〜60の整数である)を含む。
ポリマーは、1〜40重量%、好ましくは2〜30重量%、特に5〜25重量%の少なくとも1つの式(IIa〜IId)の四級化窒素含有モノエチレン性不飽和モノマー(モノマーB)を含む。
Figure 2019513860
モノマーは、ポリマーが20,000〜500,000g/mol、好ましくは25,000超〜250,000g/mol、特に30,000〜200,000g/molの重量平均分子量(M)を有するように選択される。
ポリマーは、pH 5以上で水溶液に溶解されるとき、正味の正電荷を有することが好ましい。
ポリマーは、モノマーC及び/又はDを更に含み得る。モノマーCは、ポリマーの0重量%〜15重量%、好ましくは0〜10重量%、特に1〜7重量%のアニオン性モノエチレン性不飽和モノマーを含み得る。
モノマーDは、ポリマーの0重量%〜40重量%、好ましくは1〜30重量%、特に5〜20重量%の他の非イオン性モノエチレン性不飽和モノマーを含み得る。
本発明の組成物に使用するのに好ましい表面改質表面直接付着ポリマーは、重合モノマーAとして、式(I)のモノエチレン性不飽和ポリアルキレンオキシドモノマー(ここでは、式(I)のYは−O−であり;式(I)のXは−CO−であり;式(I)のRは、水素又はメチルであり;式(I)のRは、独立して、ブロック状又はランダム状に配置された直鎖又は分岐鎖のC〜C−アルキレンラジカルから選択され、好ましくはエチレン、1,2−若しくは1,3−プロピレン、又はこれらの混合物、特に好ましくはエチレンであり;式(I)のRは、メチルであり;nは、5〜100の整数である)を含む。
モノマーA
モノマーAは、例えば、
(a)(メタ)アクリル酸と末端封止されていないポリアルキレングリコールとの、一端がアルキルラジカルで末端封止された反応生成物;及び
(b)末端封止されていないか又は一端がアルキルラジカルで末端封止されたポリアルキレングルコールのアルケニルエーテルであり得る。
好ましいモノマーAは、(メタ)アクリレート及びアリルエーテルであり、アクリレート及び主にメタアクリレートが特に好ましい。モノマーAの特に好適な例は:
(a)各々5〜100、好ましくは10〜70、特に好ましくは20〜60のアルキレンオキシド単位を有する、メチルポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート及び(メタ)アクリルアミド、メチルポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート及び(メタ)アクリルアミド、メチルポリブチレングリコール(メタ)アクリレート及び(メタ)アクリルアミド、メチルポリ(プロピレンオキシド−コ−エチレンオキシド)(メタ)アクリレート及び(メタ)アクリルアミド、エチルポリエチレングリコール(メタ)アクリレート及び(メタ)アクリルアミド、エチルポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート及び(メタ)アクリルアミド、エチルポリブチレングリコール(メタ)アクリレート及び(メタ)アクリルアミド及びエチルポリ(プロピレンオキシド−コ−エチレンオキシド)(メタ)アクリレート及び(メタ)アクリルアミドであって、メチルポリエチレングリコールアクリレートが好ましく、メチルポリエチレングリコールメタアクリレートが特に好ましい;
(b)各々5〜100、好ましくは10〜70、特に好ましくは20〜60のアルキレンオキシド単位を有する、エチレングリコールアリルエーテル及びメチルエチレングリコールアリルエーテル、プロピレングリコールアリルエーテル及びメチルプロピレングリコールアリルエーテル。
ポリマー中のモノマーAの比率は、ポリマーの60重量%〜99重量%、好ましくは70重量%〜95重量%、より好ましくは75重量%〜90重量%である。
モノマーB
特に好適なモノマーBとしては、1−ビニルイミダゾール、ビニルピリジン、(メタ)アクリル酸エステルと、アミノアルコールの四級化生成物が挙げられ、このアルコールは特に、アミノ含有(メタ)アクリルアミド(特に、(メタ)アクリル酸、及びジアリルアルキルアミン(特にジアリル−C〜C−アルキルアミン)のN,N−ジ−C〜C−アルキルアミノ−C〜C−アルキルアミド)のN,N−ジ−C〜C−アルキルアミノ−C〜C−アミノアルコールである。
好適なモノマーBは、以下の式IIa〜IIbを有する:
Figure 2019513860
式中、式IIa〜IIdのRは、C〜C−アルキル又はベンジル、好ましくはメチル、エチル又はベンジルから選択され;式IIcのR’は、水素又はメチルから選択され;式IIcのYは、−O−又は−NH−から選択され;式IIcのAは、C〜C−アルキレン、好ましくは直鎖又は分岐鎖のC〜C−アルキレン、特に1,2−エチレン、1,3−及び1,2−プロピレン又は1,4−ブチレンから選択され;式IIa〜IIdのXは、ヨウ化物、好ましくは塩化物又は臭化物などのハロゲン化物、C〜C−アルキルサルフェート、好ましくはメチルサルフェート又はエチルサルフェート、C〜C−アルキルスルホネート、好ましくはメチルスルホネート又はエチルスルホネート、C〜C−アルキルカーボネート、及びこれらの混合物から選択される。
用いることができる好ましいモノマーBの具体例は、
(a)3−メチル−1−ビニルイミダゾリウムクロリド、3−メチル−1−ビニルイミダゾリウムメチルサルフェート、3−エチル−1−ビニルイミダゾリウムエチルサルフェート、3−エチル−1−ビニルイミダゾリウムクロリド、及び3−ベンジル−1−ビニルイミダゾリウムクロリド;
(b)1−メチル−4−ビニルピリジニウムクロリド、1−メチル−4−ビニルピリジニウムメチルサルフェート、及び1−ベンジル−4−ビニルピリジニウムクロリド;
(c)3−メタクリルアミド−N,N,N−トリメチルプロパン−1−アミニウムクロリド、3−アクリル−N,N,N−トリメチルプロパン−1−アミニウムクロリド、3−アクリル−N,N,N−トリメチルプロパン−1−アミニウムメチルサルフェート、3−メタクリル−N,N,N−トリメチルプロパン−1−アミニウムクロリド、3−メタクリル−N,N,N−トリメチルプロパン−1−アミニウムメチルサルフェート、2−アクリルアミド−N,N,N−トリメチルエタン−1−アミニウムクロリド、2−アクリル−N,N,N−トリメチルエタン−1−アミニウムクロリド、2−アクリル−N,N,N−トリメチルエタン−1−アミニウムメチルサルフェート、2−メタクリル−N,N,N−トリメチルエタン−1−アミニウムクロリド、2−メタクリル−N,N,N−トリメチルエタン−1−アミニウムメチルサルフェート、2−アクリル−N,N−ジメチル−N−エチルエタン−1−アミニウムエチルサルフェート、2−メタクリル−N,N−ジメチル−N−エチルエタン−1−アミニウムエチルサルフェート、並びに
(d)ジメチルジアリルアンモニウムクロリド及びジエチルジアリルアンモニウムクロリドである。
好ましいモノマーBは、3−メチル−1−ビニルイミダゾリウムクロリド、3−メチル−1−ビニルイミダゾリウムメチルサルフェート、3−メタクリル−N,N,N−トリメチルプロパン−1−アミニウムクロリド、2−メタクリル−N,N,N−トリメチルエタン−1−アミニウムクロリド、2−メタクリル−N,N−ジメチル−N−エチルエタン−1−アミニウムエチルサルフェート、及びジメチルジアリルアンモニウムクロリドから選択される。
ポリマーは、ポリマーの1重量%〜40重量%、好ましくは2重量%〜30重量%、特に好ましくは5〜20重量%のモノマーBを含む。モノマーAのモノマーBに対する重量比は、好ましくは2:1以上、好ましくは3:1〜5:1である。
モノマーC
本発明のポリマーの任意成分、モノマーC及びDも用いられ得る。モノマーCは、アニオン性モノエチレン性不飽和モノマーから選択される。好適なモノマーCは、
(a)アクリル酸、メタクリル酸、2−メチレンブタン酸、クロトン酸及びビニル酢酸などの、好ましくは3〜6個の炭素原子を有するα,β−不飽モノカルボン酸、好ましくはアクリル酸及びメタクリル酸;
(b)イタコン酸及びマレイン酸、これらの無水物(無水マレイン酸など)などの、好ましくは4〜6個の炭素原子を有する不飽和ジカルボン酸;
(c)ビニルスルホン酸、アクリルアミド−プロパンスルホン酸、メタアリルスルホン酸、メタアクリルスルホン酸、m−及びp−スチレンスルホン酸、(メタ)アクリルアミドメタンスルホン酸、(メタ)アクリルアミドエタンスルホン酸、(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−ブタンスルホン酸、3−メタクリルアミド−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、メタンスルホン酸アクリレート、エタンスルホン酸アクリレート、プロパンスルホン酸アクリレート、アリルオキシベンゼンスルホン酸、メタアリルオキシベンゼンスルホン酸、及び1−アリルオキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸などのエチレン性不飽和スルホン酸、並びに
(d)ビニルホスホン酸、並びにm−及びp−スチレンホスホン酸などのエチレン性不飽和ホスホン酸から選択され得る。
アニオン性モノマーCは、水溶性の酸非含有形態又は水溶性塩形態、特にアルカリ金属及びアンモニウム形態、特にアルカリアンモニウム、塩、及び好ましくはナトリウム塩である塩の形態で存在し得る。
好ましいモノマーCは、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、ビニルスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及びビニルホスホン酸、特に好ましくは、アクリル酸及びメタクリル酸、並びに2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸から選択され得る。
ポリマー中のモノマーCの比率は、ポリマーの15重量%以下、好ましくは1重量%〜5重量%であり得る。
モノマーCがポリマー中に存在する場合、モノマーBのモノマーCに対するモル比は1を超える。モノマーAのモノマーCに対する重量比は、好ましくは4:1以上、より好ましくは5:1以上である。更には、モノマーBのモノマーCに対する重量比は、2:1以上であり、更により好ましくは2.5:1〜20:1未満である。これらの比率を有するポリマーは、斑点形成を低減又は減少させ、光沢表面を提供するのに効果的なレベルの表面改質を付与し得る。
モノマーD
ポリマーの任意成分として、モノマーDも用いられ得る。モノマーDは、
(a)モノエチレン性不飽和C〜C−カルボン酸、特にアクリル酸及びメタクリル酸と一価のC〜C22−アルコール、特にC〜C16−アルコールとのエステル;並びにモノエチレン性不飽和C〜C−カルボン酸、特にアクリル酸及びメタクリル酸と二価のC〜Cアルコールとのヒドロキシアルキルエステル、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、パルミチル(メタ)アクリレート及びステアリル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート及びヒドロキシブチル(メタ)アクリレート;
(b)モノエチレン性不飽和C〜C−カルボン酸、特にアクリル酸及びメタクリル酸とC〜C12−アルキルアミン及びジ(C〜C−アルキル)アミンとのアミド、例えばN−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−tert−オクチル(メタ)アクリルアミド及びN−ウンデシル(メタ)アクリルアミド、並びに(メタ)アクリルアミド;
(c)飽和C〜C30−カルボン酸、特にC〜C14−カルボン酸のビニルエステル、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、2−エチルヘキサン酸ビニル、及びラウリン酸ビニル;
(d)ビニルC〜C30−アルキルエーテル、特にビニルC〜C18−アルキルエーテル、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニル−n−プロピルエーテル、ビニルイソプロピルエーテル、ビニル−n−ブチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニル−2−エチルヘキシルエーテル及びビニルオクタデシルエーテル;
(e)N−ビニルアミド及びN−ビニルラクタム、例えばN−ビニルホルムアミド、N−ビニル−N−メチルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、N−ビニルイミダゾール、N−ビニルピロリドン、N−ビニルピペリドン、及びN−ビニルカプロラクタム;
(f)脂肪族及び芳香族のオレフィン、例えばエチレン、プロピレン、C〜C24−α−オレフィン、特にC〜C16−α−オレフィン、例えばブチレン、イソブチレン、ジイソブチレン、スチレン、及びα−メチルスチレン、並びに活性二重結合を有するジオレフィン、例えばブタジエン;
(g)不飽和ニトリル、例えばアクリロニトリル及びメタクリロニトリル;から選択される非イオン性モノエチレン性不飽和モノマーから選択される。
好ましいモノマーDは、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルメチルエーテル、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルイミダゾール、及びN−ビニルカプロラクタムから選択される。N−ビニルイミダゾールが、特に好ましい。
モノマーDがポリマー中に存在する場合には、モノマーDの比率は、ポリマーの40重量%以下、好ましくは1重量%〜30重量%、より好ましくは5重量%〜20重量%であり得る。
本発明の好ましいポリマーとしては以下が挙げられ:
Figure 2019513860
(式中、添字y及びzは、モノマー比(z:y)が3:1〜20:1になるようなものであり、添字x及びzは、モノマー比(z:x)が1.5:1〜20:1になるようなものである)、当該ポリマーは、20,000〜500,000g/モル、好ましくは25,000超〜250,000g/モル、特に30,000〜200,000g/モルの重量平均分子量を有する。
これらポリマーは、モノマーA及びB、そして必要に応じてC及び/又はDのフリーラジカル重合によって調製することができる。モノマーのフリーラジカル重合は、全ての既知の方法、好ましくは、溶液重合及びエマルション重合のプロセスに従って実行され得る。好適な重合開始剤は、熱又は光化学的(光開始剤)に分解して、ベンゾフェノン、アセトフェノン、ベンゾインエーテル、ベンジルジアルキルケトン及びこれらの誘導体などのフリーラジカルを形成する化合物である。
重合開始剤は、重合される材料の必要条件に従って、通常、重合されるモノマーの重量に対して、0.01重量%〜15重量%、好ましくは0.5重量%〜5重量の量で使用され、個別又は互いに組み合わせて使用され得る。
四級化モノマーBの代わりに、対応する四級アミンを使用することも可能である。この場合、生じたコポリマーと、ハロゲン化アルキル、硫酸ジアルキル及び炭酸ジアルキル、又はハロゲン化ベンジル(塩化ベンジルなど)などのアルキル化剤とを反応させることによる重合の後に、四級化が行われる。記載され得る好適なアルキル化剤の例としては、塩化メチル、臭化メチル及びヨウ化メチル、塩化エチル及び臭化エチル、硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、炭酸ジメチル及び炭酸ジエチルがある。
アニオン性モノマーCは、遊離酸の形態、又は部分的若しくは完全に塩基で中和された形態のいずれかで重合に使用され得る。列挙され得る具体例には、水酸化ナトリウム溶液、水酸化カリウム溶液、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、エタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンがある。
ポリマーのモル質量を制限するために、重合中に、例えばメルカプト化合物(メルカプトエタノール、チオグリコール酸及び重亜硫酸ナトリウムなど)の従来の調節剤が付加され得る。調節剤の好適な量は、重合されるモノマーの重量に対して、0.1重量%〜5重量%である。
他の好ましいポリマーは、モノマーB、C及びDの組み合わせを含み得るが、その場合、モノマーBのモル%は、モノマーCのモル含有率よりも高く、それによってコポリマーに正電荷がもたらされる。
本明細書に用いるのに好ましい表面改質表面直接付着ポリマーは、モノマーAとしてメチルポリエチレングリコール(メタ)アクリレートを含むものである。また、本明細書に用いるのに好ましいポリマーは、モノマーBとして3−メチル−1−ビニルイミダゾリウムの塩を含むものである。本明細書に用いるのに特に好ましいポリマーは、モノマーAとしてメチルポリエチレングリコール(メタ)アクリレートを、モノマーBとして3−メチル−1−ビニルイミダゾリウムの塩を含む。より好ましくは、当該ポリマーは、当該ポリマーの70〜80重量%のメチルポリエチレングリコール(メタ)アクリレートと、当該ポリマーの10〜30重量%の3−メチル−1−ビニルイミダゾリウムの塩とを含む。これらのポリマーは、洗浄表面上の斑点及び被膜形成の数を減少させ、表面に光沢を残すことが見出されている。
モノマーAとしてメチルポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、モノマーBとして3−メチル−1−ビニルイミダゾリウムの塩、及びモノマーDとしてN−ビニルイミダゾールを含む表面改質表面直接付着ポリマーも好ましい。
好ましいコポリマーは、エチレングリコール単位が、3〜100、より好ましくは10〜80、特に15〜50繰り返されるものである。
BASF製のPolyQuartシリーズのいくつかの市販のポリマーが、本発明の組成物に好適な表面改質表面直接付着ポリマーであり得る。
修飾ポリアクリレートであるPolyQuart Ampho 149は、3−メタクリルアミド−N,N,N−トリメチルプロパン−1−アミニウムクロリド(モノマーB)、2−エチル−アクリル酸及びアクリル酸(モノマーC)を含む水性ターポリマーである。
PolyQuat Pro Aも、N−イソプロピルアクリルアミド(モノマーD)、3−メタクリルアミド−N,N,N−トリメチルプロパン−1−アミニウムクロリド(モノマーB)、及びスルホン化モノマー2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホネート(モノマーB)を含むカチオン性ポリアミドである。
BASF製のSOKALAN HPシリーズは、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、及び非イオン特性を有するモノマーに基づくホモ又はコポリマーであり、これも本発明の意味における表面改質表面直接付着ポリマーとして使用され得る。
表面改質表面直接付着ポリマーの組み合わせも本明細書において有用である。
分散剤ポリマー
分散剤ポリマーは、組成物の約0.1〜約20重量%、好ましくは0.2〜約15重量%、より好ましくは0.3〜量%の任意の好適な量で使用される。
分散剤ポリマーは、自動食器洗浄プロセスにおいてカルシウム又は炭酸カルシウムを懸濁させることができる。
分散剤ポリマーは、25℃で分散剤ポリマー1gあたり30〜250mgのCa、好ましくは、分散剤ポリマー1gあたり35〜200mgのCa、より好ましくは、分散剤ポリマー1gあたり40〜150mgのCaの範囲内のカルシウム結合能を有する。ポリマーが本発明の意味における分散剤ポリマーであるかどうかを判定するために、以下の指示に従って以下のカルシウム結合能判定を実施する:
カルシウム結合能試験法
本明細書において言及されるカルシウム結合能は、Meettler Toledo SevenMulti(商標)ベンチトップメーターなどのpH/イオンメーター及びPerfectION(商標)櫛形Ca複合電極を使用して、滴定を介して判定される。結合能を測定するために、ビーカー又はターゴトメーターポットに好適な加熱及び撹拌装置を25℃に設定し、製造業者の指示書に従ってイオン電極付きメーターを較正する。電極を較正するための標準的な濃度は試験濃度を囲んでいなくてはならず、25℃で測定されなければならない。3.67gのCaCl−2HOを1Lの脱イオン水に添加することによって1000mg/gのCaの原液を調製し、次いで、希釈して、それぞれ100mg/g、10mg/g、及び1mg/gの濃度のカルシウムを含む3つの作業溶液各100mLを調製する。100mg Ca/gの作業溶液を滴定中に初期濃度として使用し、25℃で滴定を実施する。それぞれに2.5g/LのNaClを添加することによって、各作業溶液のイオン強度を調整する。100mg Ca/gの作業溶液100mLを加熱し、25℃に達するまで撹拌する。イオン電極を使用して溶液が25℃に達したときにカルシウムイオン濃度の初期読み出しを実施する。次いで、カルシウム作業溶液に試験ポリマーを漸増式に添加し(0.01g/L間隔で)、各漸増添加後5分間撹拌した後に測定する。溶液が1mg/gのカルシウムに達したとき、滴定を停止する。残り2つのカルシウム濃度の作業溶液を使用して、滴定手順を繰り返す。添加された試験ポリマー1Lあたりのグラムに対する測定されたカルシウム濃度の線形勾配として、試験ポリマーの結合能を計算する。
分散剤ポリマーは、好ましくは、6超のpHを有する水溶液に溶解させたとき、負の正味電荷を有する。
また、分散剤ポリマーは、より低いpHにおける負電荷を増加させ、硬水への分散特性を改善するために、スルホン化カルボン酸エステル又はアミドも有し得る。好ましい分散剤ポリマーは、スルホン化/カルボキシル化ポリマー、すなわち、スルホン化モノマー及びカルボキシル化モノマーの両方を含むポリマーである。
好ましくは、分散剤ポリマーは、ポリカルボン酸のスルホン化誘導体であり、2、3、4、又はそれ以上の異なるモノマー単位を含み得る。好ましいコポリマーは、以下を含有する。
一般式(III)を有するカルボン酸モノマーに由来する少なくとも1つの構造単位:
Figure 2019513860
(式中、R〜Rは、独立して、水素、メチル、2〜12個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和アルキル基、2〜12個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の一価又は多価の不飽和アルケニル基、−NH2又は−OH又は−COOH又はCOORで置換されている上述のアルキル又はアルケニル基から選択され、Rは、水素、アルカリ金属、又は2〜12個の炭素を有する直鎖若しくは分枝鎖の飽和若しくは不飽和のアルキル若しくはアルケニル基から選択される)。
好ましいカルボン酸モノマーとしては、アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、2−フェニルアクリル酸、ケイ皮酸、クロトン酸、フマル酸、メタクリル酸、2−エチルアクリル酸、メチレンマロン酸、又はソルビン酸のうちの1つ以上が挙げられる。アクリル及びメタクリル酸がより好ましい。
所望により、一般式(IV)を有する少なくとも1つの非イオン性モノマーに由来する1つ以上の構造単位:
Figure 2019513860
(式中、R〜Rは、独立して、水素、メチル、フェニル、又は1〜6個の炭素原子を含有するヒドロキシアルキル基から選択され、環状構造の一部であり得、Xは、所望により存在する、−CH−、−COO−、−CONH−、又は−CONR−から選択されるスペーサー基であり、Rは、1〜22個の炭素原子を有する直鎖若しくは分枝鎖の飽和アルキルラジカル、又は6〜22個の炭素原子を有する不飽和、好ましくは芳香族のラジカルから選択される)。
好ましい非イオン性モノマーとしては、ブテン、イソブテン、ペンテン、2−メチルペンタ−1−エン、3−メチルペンタ−1−エン、2,4,4−トリメチルペンタ−1−エン、2,4,4−トリメチルペンタ−2−エン、シクロペンテン、メチルシクロペンテン、2−メチル−3−メチル−シクロペンテン、ヘキセン、2,3−ジメチルヘキサ−1−エン、2,4−ジメチルヘキサ−1−エン、2,5−ジメチルヘキサ−1−エン、3,5−ジメチルヘキサ−1−エン、4,4−ジメチルヘキサ−1−エン、シクロヘキセン、メチルシクロヘキセン、シクロヘプテン、10個以上の炭素原子を有するアルファオレフィン、例えば、デカ−1−エン、ドデカ−1−エン、ヘキサデカ−1−エン、オクタデカ−1−エン、及びドコサ−1−エンのうちの1つ以上が挙げられ、好ましい芳香族モノマーは、スチレン、アルファメチルスチレン、3−メチルスチレン、4−ドデシルスチレン、2−エチル−4−ベンジルスチレン、4−シクロヘキシルスチレン、4−プロピルスチロール、1−ビニルナフタレン、2−ビニルナフタレンであり;好ましいカルボン酸エステルモノマーは、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、及びベヘニル(メタ)アクリレートであり;好ましいアミドは、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N−2−エチルヘキシルアクリルアミド、N−オクチルアクリルアミド、N−ラウリルアクリルアミド、N−ステアリルアクリルアミド、N−ベヘニルアクリルアミドである。
加えて、一般式(V)及び(VI)を有する少なくとも1つのスルホン酸モノマーに由来する少なくとも1つの構造単位:
Figure 2019513860
(式中、Rは、少なくとも1つのsp2結合を含む基であり、Aは、O、N、P、S、アミド又はエステル結合であり、Bは、単環式若しくは多環式の芳香族基又は脂肪族基であり、各tは独立して0又は1であり、M+はカチオンである)。一態様では、Rは、C2〜C6アルケンである。別の態様では、R7は、エテン、ブテン又はプロペンである。
好ましいスルホン化モノマーとしては、1−アクリルアミド−1−プロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−プロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸、2−メタクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸、3−メタクリルアミド−2−ヒドロキシ−プロパンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸、アリルオキシベンゼンスルホン酸、メタアリルオキシベンゼンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−(2−プロペニルオキシ)プロパンスルホン酸、2−メチル−2−プロペン−1−スルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、3−スルホプロピル、3−スルホ−プロピルメタクリレート、スルホメタクリルアミド、スルホメチルメタクリルアミド、及び上記酸又はその水溶性塩の混合物のうちの1つ以上が挙げられる。
好ましくは、当該ポリマーは、以下の濃度の各種モノマーを含む:当該ポリマーの重量に対して約40〜約90重量%、好ましくは約60〜約90重量%の1種類以上のカルボン酸モノマー;当該ポリマーの重量に対して約5〜約50重量%、好ましくは約10〜約40重量%の1種類以上のスルホン酸モノマー;及び、任意に、当該ポリマーの重量に対して約1〜約30重量%、好ましくは約2〜約20重量%の1種類以上の非イオン性モノマー。特に好ましいポリマーは、ポリマーの約70重量%〜約80重量%の少なくとも1種のカルボン酸モノマー及びポリマーの約20重量%〜約30重量%の少なくとも1種のスルホン酸モノマーを含む。
ポリマー中、カルボン酸基又はスルホン酸基の全て又は幾つかが中和形態で存在していてよく、すなわち幾つか又は全ての酸性基中のカルボン酸基及び/又はスルホン酸基の酸性水素原子が、金属イオン、好ましくはアルカリ金属イオン、特にナトリウムイオンと置き換えられ得る。
カルボン酸は、好ましくは、(メタ)アクリル酸である。スルホン酸モノマーは、好ましくは、2−アクリルアミド−2−プロパンスルホン酸(AMPS)である。
好ましい市販のポリマーとしては、Alco Chemical社により供給されるAlcosperse 240、Aquatreat AR 540、及びAquatreat MPS、Rohm & Haas社により供給されるAcumer 3100、Acumer 2000、Acusol 587G、及びAcusol 588G、BF Goodrich社により供給されるGoodrich K−798、K−775、及びK−797;並びにISP technologies Inc社により供給されるACP 1042が挙げられる。特に好ましいポリマーは、Rohm & Haas社により供給されるAcusol 587G及びAcusol 588Gである。
好適な分散剤ポリマーとしては、低分子量のアニオン性カルボン酸ポリマーが挙げられる。当該分散剤ポリマーは、約200,000g/モル以下、又は約75,000g/モル以下、又は約50,000g/モル以下、又は約3,000〜約50,000g/モル、好ましくは約5,000〜約45,000g/モルの重量平均分子量を有するホモポリマー又はコポリマーであり得る。分散剤ポリマーは、1,000〜20,000、特に2,000〜10,000、特に好ましくは3,000〜5,000の平均分子量を有する、ポリアクリレートの低分子量ホモポリマーであり得る。
分散剤ポリマーは、分子量70,000未満の、アクリル酸とメタクリル酸、アクリル酸及び/又はメタクリル酸とマレイン酸、並びにアクリル酸及び/又はメタクリル酸とフマル酸とのコポリマーであり得る。これらの分子量は、2,000〜80,000、より好ましくは20,000〜50,000、特に30,000〜40,000g/モルの範囲であり、(メタ)アクリレートセグメントのマレエート又はフマレートセグメントに対する比は30:1〜1:2である。
分散剤ポリマーは、3,000〜100,000、あるいは4,000〜20,000の分子量を有するアクリルアミドとアクリレートとのコポリマーであり得、分散剤ポリマーの50重量%未満、あるいは20重量%未満のアクリルアミド含量を使用することもできる。あるいは、このような分散剤ポリマーは、4,000〜20,000の分子量及び当該ポリマーの0重量%〜15重量%のアクリルアミド含量を有し得る。
本明細書で好適な分散剤ポリマーは、イタコン酸のホモポリマー及びコポリマーも含む。
あるいは、分散剤ポリマーは、アルコキシル化ポリアルキレンイミン、アルコキシル化ポリカルボキシレート、ポリエチレングリコール、スチレンコポリマー、セルロース硫酸エステル、カルボキシル化多糖、両親媒性グラフトコポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。
自動食器洗浄洗剤組成物
自動食器洗浄洗剤組成物は、任意の物理的形態であってよい。当該自動食器洗浄洗剤組成物は、ルース粉末であっても、ゲルであっても、又は単位用量形態で提示されてもよい。好ましくは、当該自動食器洗浄洗剤組成物は単位用量形態であり、単位用量形態としては、圧縮錠剤及び水溶性パックが挙げられる。本発明の自動食器洗浄洗剤組成物は、好ましくは、単位容量形態で提示され、固体、液体、及びゲルの形態を含む任意の物理的形態であり得る。本発明の組成物は、多区画型パックの形態、より具体的には、異なる物理的形態の組成物を有する区画、例えば固体形態の組成物を含む区画と液体形態の組成物を含む別の区画とを含む多区画型パックでの提供に非常によく適している。当該組成物は、好ましくは、ポリビニルアルコールなどの水溶性フィルムに封入される。厚さ100μm未満のポリビニルアルコールフィルムに包まれた単位用量形態の組成物が特に好ましい。本発明の洗剤組成物は、約8〜約25グラム、好ましくは約10〜約20グラムの重量を有する。この重量範囲は、食器洗い機のディスペンサーに余裕をもって収まる。この範囲は洗剤としては少ない量に相当するものであるが、洗剤は上記に述べたような効果の全てを提供するように配合されている。
組成物は、好ましくは、リン酸塩を含まない。本明細書において「リン酸塩を含まない」とは、当該組成物が、当該組成物の1重量%未満、好ましくは0.1重量%未満のリン酸塩を含むものとして理解される。
本発明の表面改質表面直接付着ポリマー及び分散剤ポリマーと錯化剤とを含む組成物により、優れた洗浄及び光沢の利点が得られる。本発明の目的のため、「錯化剤」とは、カルシウム、マグネシウム、鉛、銅、亜鉛、カドミウム、水銀、マンガン、鉄、アルミニウム、及び他のカチオン性多価イオンのような多価イオンと結合して水溶性の錯体を形成することが可能な化合物のことである。錯化剤は、Ca2+に対する対数安定性定数([log K])が少なくとも5、好ましくは少なくとも6である。安定度定数log Kは、温度25℃でイオン強度0.1の溶液中において測定される。
好ましくは、本発明の組成物は、好ましくはメチル−グリシン−二酢酸(MGDA)、その塩及び誘導体、グルタミン酸−N,N−二酢酸(GLDA)、その塩及び誘導体、イミノジコハク酸(IDS)、その塩及び誘導体、カルボキシメチルイヌリン、その塩及び誘導体、並びにこれらの混合物からなる群から選択されるアミノカルボキシル化錯化剤を含む。本明細書における使用に特に好ましい錯化剤は、MGDA及びその塩からなる群から選択され、本明細書における使用に特に好ましいものは、MGDAの三ナトリウム塩である。好ましくは、錯化剤はMGDAの三ナトリウム塩であり、分散剤ポリマーはスルホン化ポリマーであり、より好ましくは2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸モノマーを含む。
漂白剤
本発明の組成物は、好ましくは、組成物の約1〜約20重量%、より好ましくは約5〜約18重量%、更により好ましくは約8〜約15重量%の漂白剤を含む。
無機及び有機漂白剤が、本明細書における使用に好適である。無機漂白剤には、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩、過硫酸塩、及び過ケイ酸塩などの過水和塩が挙げられる。無機過水和塩は、通常、アルカリ金属塩である。無機過水和塩は、追加の保護なしの結晶性固体として含まれ得る。代替的に、塩はコーティングされていてもよい。好適なコーティングには、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、及びこれらの混合物が挙げられる。当該コーティングは、表面に塗布される混合物として塗布されるか、又は順次積層して塗布され得る。
アルカリ金属過炭酸塩、特に過炭酸ナトリウムは、本明細書における使用に好ましい漂白剤である。過炭酸塩は、最も好ましくは、製品内安定性を提供するコーティングされた形態で製品に組み込まれる。
過酸化モノ過硫酸カリウムは、本明細書で有用な別の無機過水和塩である。
典型的な有機漂白剤は、有機ペルオキシ酸、特にドデカンジペルオキシ酸、テトラデカンジペルオキシ酸、及びヘキサデカンジペルオキシ酸である。モノ及びジペルアゼライン酸、モノ及びジペルブラシル酸も、本明細書において好適である。ジアシル及びテトラアシル過酸化物、例えば過酸化ジベンゾイル及び過酸化ジラウロイルは、本発明の関連において使用可能な他の有機過酸化物である。
更なる典型的な有機漂白剤としては、ペルオキシ酸が挙げられ、具体例は、アルキルペルオキシ酸及びアリールペルオキシ酸である。好ましい代表例は、(a)ペルオキシ安息香酸及びその環置換の誘導体、例えばアルキルペルオキシ安息香酸の他、ペルオキシ−α−ナフトエ酸及びモノペルフタル酸マグネシウム、(b)脂肪族又は置換脂肪族ペルオキシ酸、例えばペルオキシラウリン酸、ペルオキシステアリン酸、ε−フタルイミドペルオキシカプロン酸[フタロイミノペルオキシヘキサン酸(PAP)]、o−カルボキシベンズアミドペルオキシカプロン酸、N−ノネニルアミドペルアジピン酸及びN−ノネニルアミドペルスクシネート、並びに(c)脂肪族及び芳香脂肪族ペルオキシジカルボン酸、例えば1,12−ジペルオキシカルボン酸、1,9−ジペルオキシアゼライン酸、ジペルオキシセバシン酸、ジペルオキシブラシル酸、ジペルオキシフタル酸、2−デシルジペルオキシブタン−1,4−二酸、N,N−テレフタロイルジ(6−アミノペルカプロン酸)である。
漂白活性化剤
漂白活性化剤は、典型的には、60℃以下の温度での洗浄の過程で漂白作用を強化する有機過酸前駆体である。本明細書に用いるのに好適な漂白活性化剤としては、過加水分解(perhydrolysis)条件下で、好ましくは1〜12個の炭素原子、特に2〜10個の炭素原子を有する脂肪族ペルオキシカルボン酸、及び/又は任意に置換されている過安息香酸を生成する化合物が挙げられる。好適な物質は、炭素原子の数が指定されているO−アシル基及び/若しくはN−アシル基並びに/又は任意に置換ベンゾイル基を有する。ポリアシル化アルキレンジアミン、特にテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、アシル化トリアジン誘導体、特に1,5−ジアセチル−2,4−ジオキソヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン(DADHT)、アシル化グリコールウリル、特にテトラアセチルグリコールウリル(TAGU)、N−アシルイミド、特にN−ノナノイルスクシンイミド(NOSI)、アシル化フェノールスルホネート、特にn−ノナノイル−又はイソノナノイルオキシベンゼンスルホネート(n−又はイソ−NOBS)、デカノイルオキシ安息香酸(DOBA)、無水カルボン酸、特に無水フタル酸、アシル化多価アルコール、特にトリアセチン、二酢酸エチレングリコール及び2,5−ジアセトキシ−2,5−ジヒドロフラン、並びにクエン酸トリエチルアセチル(TEAC)も好まれる。存在する場合、本発明の組成物は、組成物の0.01〜5、好ましくは0.2〜2重量%の漂白活性化剤、好ましくはTAEDを含む。
漂白触媒
本明細書の組成物は、好ましくは、漂白触媒、好ましくは金属含有漂白触媒を含有する。より好ましくは、金属含有漂白触媒は、遷移金属含有漂白触媒、特にマンガン又はコバルト含有漂白触媒である。
本明細書での使用に好ましい漂白触媒としては、マンガントリアザシクロノナン及び関連する錯体、Co、Cu、Mn及びFeビスピリジルアミン及び関連する錯体、並びにペンタミン酢酸コバルト(III)及び関連する錯体が挙げられる。
本発明の組成物は、好ましくは、組成物の0.001〜0.5、より好ましくは0.002〜0.05重量%の漂白触媒を含む。好ましくは、漂白触媒は、マンガン系漂白触媒である。
無機ビルダー
本発明の組成物は、好ましくは、無機ビルダーを含む。好適な無機ビルダーは、炭酸塩、ケイ酸塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される。炭酸ナトリウムが、本明細書における使用に特に好ましい。本発明の組成物は、好ましくは、組成物の5〜50重量%、より好ましくは10〜40重量%、特に15〜30重量%の炭酸ナトリウムを含む。
界面活性剤
本明細書における使用に好適な界面活性剤には、非イオン性界面活性剤が挙げられ、好ましくは、組成物は、いかなる他の界面活性剤も含まない。従来、非イオン性界面活性剤は、フィルム形成及びスポッティングを回避し、光沢を改善するための表面改質、特にシート化を目的として、自動食器洗浄機において使用されてきた。非イオン性界面活性剤は、汚れの再堆積の防止にも寄与することができることが判明している。
好ましくは、本発明の組成物は、非イオン性界面活性剤又は非イオン性界面活性剤系を含み、より好ましくは、非イオン性界面活性剤又は非イオン性界面活性剤系は、蒸留水中、濃度1%で測定した場合に40〜70℃、好ましくは45〜65℃の転相温度を有する。「非イオン性界面活性剤系」とは、本明細書において、2つ以上の非イオン性界面活性剤の混合物を意味する。本明細書における使用に好ましいのは、非イオン性界面活性剤系である。これらは、単一の非イオン性界面活性剤よりも、製品中で、改善された洗浄及び仕上がり特性、並びに良好な安定性を有すると考えられる。
転相温度とは、それよりも低い温度では界面活性剤又はその混合物が油膨張ミセルとして水性相中に優先的に分配され、それよりも高い温度では水膨張逆ミセルとして油性相に優先的に分配される温度である。転相温度は、混濁が生じる温度を識別することによって視覚的に判断することができる。
非イオン性界面活性剤又は系の転相温度は、以下のように判断することができる:蒸留水中、溶液の1重量%の対応する界面活性剤又は混合物を含有する溶液を調製する。溶液を軽く撹拌した後、転相温度を分析して、プロセスが化学平衡で生じることを確実にする。転相温度は、75mm密封ガラス試験管中に溶液を浸漬することによって熱安定性の浴槽内で測定する。漏れがないことを確実にするために、転相温度の測定の前後に試験管を秤量しておく。温度が事前予測した転相温度より数度下に達するまで、温度を1℃/分未満の速度で徐々に増加させる。転相温度は、濁りの最初の兆候があった時点で視覚的に判断される。
好適な非イオン性界面活性剤としては、i)6〜20個の炭素原子を有するモノヒドロキシアルカノール又はアルキルフェノール(alkyphenol)と、アルコール又はアルキルフェノール1モル当たり、好ましくは少なくとも12モル、特に好ましくは少なくとも16モル、更により好ましくは少なくとも20モルのエチレンオキシドと、の反応によって調製されるエトキシル化非イオン性界面活性剤、ii)6〜20個の炭素原子及び少なくとも1つのエトキシ基及びプロポキシ基を有するアルコールアルコキシル化界面活性剤が挙げられる。本明細書における使用に好ましいのは、界面活性剤i)とii)との混合物である。
別の好適な非イオン性界面活性剤は、次式で表されるエポキシキャップされたポリ(オキシアルキル化)アルコールである。
R1O[CH2CH(CH3)O]x[CH2CH2O]y[CH2CH(OH)R2] (I)
式中、R1は、4〜18個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の脂肪族炭化水素基であり、R2は、2〜26個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の脂肪族炭化水素基であり、xは、0.5〜1.5の平均値を有する、より好ましくは約1の整数であり、yは、少なくとも15、より好ましくは少なくとも20の値を有する整数である。
好ましくは、式Iの界面活性剤は、末端エポキシド単位[CH2CH(OH)R2]中に少なくとも約10個の炭素原子を有する。本発明によれば、式Iの好適な界面活性剤は、例えば、Olin Corporationによって1994年10月13日に公開された国際公開第94/22800号に記載の、Olin CorporationのPOLY−TERGENT(登録商標)SLF−18B非イオン性界面活性剤である。
酵素
本明細書の酵素変異体を説明する中で、参照しやすいように以下の命名法が用いられる:元のアミノ酸(複数可):位置(複数可):置換アミノ酸(複数可)。標準的な酵素IUPACのアミノ酸の1文字コードを使用する。
プロテアーゼ
好適なプロテアーゼには、メタロプロテアーゼ及び中性又はアルカリ性微生物セリンプロテアーゼ等のセリンプロテアーゼ、例えばスブチリシン(EC 3.4.21.62)、並びにその化学的に又は遺伝的に修飾された突然変異体が挙げられる。好適なプロテアーゼとして、Bacillus lentus、Bacillus alkalophilus、Bacillus subtilis、Bacillus amyloliquefaciens、Bacillus pumilus及びBacillus gibsonii等のBacillus属由来のものを含むスブチリシン(EC 3.4.21.62)が挙げられる。
本発明の洗剤に特に好ましいプロテアーゼは、Bacillus lentus由来の野生型酵素と少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%、より好ましくは少なくとも98%、更により好ましくは少なくとも99%、特に100%の同一性を示すポリペプチドであり、これは、本明細書に参照により援用する国際公開第00/37627号に示されるようなBPN’番号付与システム及びアミノ酸略号を用いた場合に、以下に示す位置の1つ以上、好ましくは2つ以上、より好ましくは3つ以上に突然変異を有する:V68A、N87S、S99D、S99SD、S99A、S101G、S101M、S103A、V104N/I、G118V、G118R、S128L、P129Q、S130A、Y167A、R170S、A194P、V205I及び/又はM222S。
最も好ましくは、プロテアーゼは、PB92野生型(国際公開第08/010925号中、配列番号2)又はスブチリシン309野生型(N87Sの自然変異体を含む以外はPB92主鎖による配列)のいずれかに対して以下の突然変異体(BPN番号方式)を含む群から選択される。
(i) G118V+S128L+P129Q+S130A
(ii) S101M+G118V+S128L+P129Q+S130A
(iii)N76D+N87R+G118R+S128L+P129Q+S130A+S188D+N248R
(iv) N76D+N87R+G118R+S128L+P129Q+S130A+S188D+V244R
(v) N76D+N87R+G118R+S128L+P129Q+S130A
(vi) V68A+N87S+S101G+V104N
好適な市販のプロテアーゼ酵素として、Novozymes A/S(デンマーク)によって商標名Savinase(登録商標)、Polarzyme(登録商標)、Kannase(登録商標)、Ovozyme(登録商標)、Everlase(登録商標)及びEsperase(登録商標)で販売されているもの、Genencor Internationalによって商標名Properase(登録商標)、Purafect(登録商標)、Purafect Prime(登録商標)、Purafect Ox(登録商標)、FN3(登録商標)、FN4(登録商標)、Excellase(登録商標)、Ultimase(登録商標)及びPurafect OXP(登録商標)で販売されているもの、Solvay Enzymesによって商標名Opticlean(登録商標)及びOptimase(登録商標)で販売されているもの、Henkel/Kemiraから入手可能なもの、すなわちBLAPが挙げられる。
本発明の製品中のプロテアーゼの好ましい濃度としては、約0.1〜約10、より好ましくは約0.5〜約7、特に約1〜約6mgの活性プロテアーゼが挙げられる。
アミラーゼ
本明細書における使用に好ましい酵素には、細菌又は真菌由来のものを含むα−アミラーゼが挙げられる。化学的又は遺伝的に改変された突然変異体(変異体)が含まれる。好ましいアルカリ性α−アミラーゼは、Bacillusの菌種、例えば、Bacillus licheniformis、Bacillus amyloliquefaciens、Bacillus stearothermophilus、Bacillus subtilis又は他のBacillus種、例えばBacillus種NCIB 12289、NCIB 12512、NCIB 12513、DSM 9375(米国特許第7,153,818号)、DSM 12368、DSMZ番号12649、KSM AP1378(国際公開第97/00324号)、KSM K36又はKSM K38(欧州特許第1,022,334号)に由来する。好ましいアミラーゼとしては、以下が挙げられる:
(a)米国特許第5,856,164号並びに国際公開第99/23211号、同第96/23873号、同第00/60060号及び同第06/002643号に記載の変異体、特に国際公開第06/002643号において配列番号12に列挙されているAA560酵素に対して以下の位置に1つ以上の置換基を有する変異体:
9、26、30、33、82、37、106、118、128、133、149、150、160、178、182、186、193、195、202、214、231、256、257、258、269、270、272、283、295、296、298、299、303、304、305、311、314、315、318、319、320、323、339、345、361、378、383、419、421、437、441、444、445、446、447、450、458、461、471、482、484、好ましくはD183及びG184の欠失も含有する変異体。
(b)Bacillus種707由来の野生型酵素(米国特許第6,093,562号中の配列番号7)と少なくとも95%の同一性を示す変異体、特に以下の突然変異体:M202、M208、S255、R172及び/又はM261のうちの1つ以上を含むもの。好ましくは、当該アミラーゼは、M202L又はM202T突然変異体のうちの1つを含む。
好適な市販のα−アミラーゼとして、DURAMYL(登録商標)、LIQUEZYME(登録商標)、TERMAMYL(登録商標)、TERMAMYL ULTRA(登録商標)、NATALASE(登録商標)、SUPRAMYL(登録商標)、STAINZYME(登録商標)、STAINZYME PLUS(登録商標)、POWERASE(登録商標)、FUNGAMYL(登録商標)及びBAN(登録商標)(Novozymes A/S、Bagsvaerd,Denmark)、KEMZYM(登録商標)(AT9000 Biozym Biotech Trading GmbH Wehlistrasse 27b A−1200 Wien Austria)、RAPIDASE(登録商標)、PURASTAR(登録商標)、ENZYSIZE(登録商標)、OPTISIZE HT PLUS(登録商標)及びPURASTAR OXAM(登録商標)(Genencor International Inc.,Palo Alto,California)並びにKAM(登録商標)(花王、103−8210日本国東京都中央区1丁目日本橋茅場町14−10)が挙げられる。本明細書における使用に特に好ましいアミラーゼとしては、NATALASE(登録商標)、STAINZYME(登録商標)、STAINZYME PLUS(登録商標)、POWERASE(登録商標)、及びこれらの混合物が挙げられる。
好ましくは、本発明の製品は、少なくとも0.01mg、好ましくは約0.05〜約10、より好ましくは約0.1〜約6、特に約0.2〜約5mgの活性アミラーゼを含む。
好ましくは、本発明の製品のプロテアーゼ及び/又はアミラーゼは、顆粒の形態であり、この顆粒は顆粒の29重量%未満の硫酸ナトリウムを含むか、又は硫酸ナトリウムと活性酵素(プロテアーゼ及び/若しくはアミラーゼ)との重量比が4:1未満である。
結晶成長抑制剤
結晶成長抑制剤は、炭酸カルシウム結晶に結合して、アラゴナイト及び方解石などの種の更なる成長を防止することができる材料である。
本明細書における使用に特に好ましい結晶成長抑制剤は、HEDP(1−ヒドロキシエチリデン1,1−ジホスホン酸)である。本発明の組成物は、好ましくは製品の0.01〜5重量%、より好ましくは0.05〜3重量%、特に0.5〜2重量%の結晶成長抑制剤、好ましくはHEDPを含む。
金属ケア剤
金属ケア剤は、アルミニウム、ステンレス鋼並びに銀及び銅等の非鉄金属を含む金属の曇り、腐食、又は酸化を、防止又は低減することができる。好ましくは、本発明の組成物は、製品の0.1〜5重量%、より好ましくは0.2〜4重量%、特に0.3〜3重量%の金属ケア剤を含み、好ましくは金属ケア剤はベンゾトリアゾール(BTA)である。
ガラスケア剤
ガラスケア剤は、食器洗浄プロセス中にガラス製品の外観を保護する。好ましくは、本発明の組成物は、組成物の0.1〜5重量%、より好ましくは0.2〜4重量%、特に0.3〜3重量%の金属ケア剤を含み、好ましくは、ガラスケア剤は亜鉛含有材料、特に水亜鉛土である。
本発明の自動食器洗浄組成物は、20℃の蒸留水中の1重量/体積%の水溶液中で測定した場合に好ましくは約9〜約12、より好ましくは約10〜約11.5未満、特に約10.5〜約11.5のpHを有する。
本発明の自動食器洗浄組成物は、20℃で100グラムの製品を含むNaOH中で測定した場合に、pH9.5で、好ましくは約10〜約20、より好ましくは約12〜約18の予備アルカリ度を有する。
ポリマーの合成
ポリマーの分子量を決定するためのGPC(SEC)法
ポリマーの重量平均分子量(Mw)は、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を用いて決定される。SEC分離条件は、35℃で0,1%(w/w)トリフルオロ酢酸/0,1M NaClが存在する蒸留水中、3つの親水性ビニルポリマーネットワークゲルカラムであった。較正は、分子量がMw=620〜Mw=2,070,000であるPSS社(Deutschland)の狭分散ポリ(2−ビニルピリジン)標準品を使用して実施した。
ポリマー1
45 EO(エチレンオキシド)を含むMPEG−MA(メチルポリエチレングリコールメタクリレート)80重量%及びQVI(3−メチル−1−ビニルイミダゾリウム)20重量%
4Lの撹拌槽に水(838,5g)を仕込み、窒素流下で90℃に加熱した。Wako V50(1,35g、和光純薬株式会社)の水(12,15g)溶液を4時間かけて添加し、分子量〜2000g/モルのメトキシポリエチレングリコールメタクリレート(50%、1080g、Visiomer MPEG 2005 MA W、Evonik Industries)及び3−メチル−1−ビニル−1H−イミダゾリウム−メチル−サルフェート(45%、300g、BASF SE)の溶液を3時間かけて添加した。両方のストリームが完了した後、重合混合物をこの温度で更に30分間維持した。続いて、Wako V50(3,38g)の水(30,38g)溶液を15分間かけて添加し、1時間撹拌し、次いで、室温に放冷した。GPCによって得られた重量平均分子量の値は143,000g/モルである。
Figure 2019513860
Figure 2019513860
当該組成物から、重ね合わせられた二重区画水溶性パウチを作製した。一方の区画は固体組成物を含有し、他方の区画は液体組成物を含有していた。
実施例1:組成物の接触角
本発明の範囲外の洗剤組成物(組成物A)及び本発明の組成物(組成物B)で洗浄した後のグラス上における脱イオン水の接触角を測定した。当該組成物から、重ね合わせられた二重区画水溶性パウチを作製した。一方の区画は固体組成物を含有し、他方の区画は液体組成物を含有していた。
Figure 2019513860
Figure 2019513860
試験レッグあたり4つの新たなLibbeyグラスをコンディショニングし、当該グラスを標準的な食器洗浄洗剤で洗浄し、続いて、20gのクエン酸で酸性洗浄した。両洗浄は、通常の50℃サイクルにおいて、軟水(3 US gpg)を用いて実施した。
洗浄は、通常の50℃洗浄設定のMiele GSL食器洗浄機を使用して実施した。各サイクルにおいて、洗浄の開始時に洗剤組成物と同時に、50gの凍結汚れ(本明細書において上記に詳述)を収容している2つのポットを当該洗浄機に加えた。硬度20 US gpgの水をボアホールから注入した。
接触角測定は、Kruss mobile drop機器及びDrop Shape Analysis 2ソフトウェアを使用して行った。個々のグラスの側面の周囲(滴の各側)で6回測定を行い、平均値を報告する。
Figure 2019513860
実施例2:多サイクル斑点形成試験
本発明に従って分散剤ポリマーを表面改質表面直接付着ポリマーと合わせることの相乗効果を明らかにするために、3つの組成物を調製した。当該組成物から、重ね合わせられた二重区画水溶性パウチを作製した。一方の区画は固体組成物を含有し、他方の区画は液体組成物を含有していた。
Figure 2019513860
Figure 2019513860
多サイクル試験前に試験レッグあたり6つの新たなLibbeyグラスをコンディショニングし、当該グラスを標準的な食器洗浄洗剤で洗浄し、続いて、20gのクエン酸で酸性洗浄した。両洗浄は、通常の50℃サイクルにおいて、軟水(3 US gpg)を用いて実施した。
多サイクルフィルミング試験は、通常の50℃洗浄設定のMiele GSL食器洗浄機を使用して実施した。各サイクルにおいて、50gの凍結汚れ(本明細書において上記に詳述)を収容している2つのポットを洗浄の開始時に洗浄機に加え、更に、10gのマーガリンをステンレス鋼製のフライパンの内底に広げ、次いで、バラストとして底部バスケット上に加える。硬度20 US gpgの水をボアホールから注入した。
斑点の計数及びステンレス鋼の等級付け。
指定の条件において2回及び4回の連続サイクルを実施した後、次いで、光が制御された、黒色バックグラウンドに対するコントラスト設定の写真ブース内でグラスの写真を撮影した。得られた画像をコンピュータ支援ソフトウェアを用いて分析して、グラス上の斑点を計数した。
写真を白黒で撮影し、各画素のグレースケールを0〜255で計算する(0は完全に黒、255は完全に白である)。
写真のサイズを画素で測定し、典型的な写真は、約500万画素と等価な1944×2592画素を含有する。グラス表面上で領域を選択し、光強度が増大するグラスの縁部及び底部を排除し、この領域が解析可能領域である。斑点はバックグラウンドの残りに対してより白く現れ、それを計数するためには、バックグラウンドに対して4グレースケール高い必要がある。斑点は、バックグラウンドに対してより高い(4単位)グレースケールを有する4画素よりも大きな円形クラスタとして定義される。
ステンレス鋼製のフライパンも4サイクル後に目視評価した。
Figure 2019513860
前述の結果について、本発明に係る組成物を使用したとき斑点の量が低減されることが分かり得、4回の洗浄サイクル後により少ない斑点及びより優れたステンレス鋼のケアを示す。
本明細書に開示した寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に指定されないかぎり、そのような各寸法は、列挙された値とその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。

Claims (15)

  1. 分散剤ポリマー及び表面改質表面直接付着ポリマーを含む自動食器洗浄洗剤組成物であって、自動食器洗浄機において前記組成物で洗浄された後に前記組成物がガラスから離れ、脱イオン水との接触角が約50°未満であり、前記表面改質表面直接付着ポリマーが、ガラスからの水はけに対して細流形成効果を有する、自動食器洗浄洗剤組成物。
  2. 前記表面改質表面直接付着ポリマーがカチオン性ポリマーである、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記カチオン性ポリマーが、
    i.前記カチオン性ポリマーの60重量%〜99重量%の、少なくとも1つの式Iのモノエチレン性不飽和ポリアルキレンオキシドモノマー(モノマー(A))
    Figure 2019513860
    (式中、変数は以下の意味を有する:
    Yが−O−である場合、Xは、−CH2−又は−CO−であり、
    Yが−NH−である場合、Xは、−CO−であり、
    Yは、−O−又は−NH−であり、
    R1は、水素又はメチルであり、
    R2は、同一であるか又は異なるC2〜C6−アルキレンラジカルであり、
    R3は、H又はC1〜C4アルキルであり、
    nは、3〜100、好ましくは15〜60の整数である)、
    ii.前記カチオン性ポリマーの1〜40重量%の、式IIa〜IIdのモノマーのうちの少なくとも1つからなる群から選択される、少なくとも1つの四級化窒素含有モノマー(モノマー(B))
    Figure 2019513860
    (式中、変数は以下の意味を有する:
    Rは、C1〜C4アルキル又はベンジルであり、
    R’は、水素又はメチルであり、
    Yは、−O−又は−NH−であり、
    Aは、C1〜C6アルキレンであり、
    X−は、ハロゲン化物、C1〜C4−アルキルサルフェート、C1〜C4−アルキルスルホネート、及びC1〜C4−アルキルカーボネートである)、
    iii.前記カチオン性ポリマーの0〜15重量%の、少なくとも1つのアニオン性モノエチレン性不飽和モノマー(モノマー(C))、及び
    iv.前記カチオン性ポリマーの0〜30重量%の、少なくとも1つの他の非イオン性モノエチレン性不飽和モノマー(モノマー(D))、から共重合された形態を含み、
    前記カチオン性ポリマーが、2,000〜500,000、好ましくは25,000g/モル〜200,000g/モルの重量平均分子量(Mw)を有する、請求項2に記載の組成物。
  4. モノマー(A)の変数が以下の意味を有する:
    Xは、−CO−であり、
    Yは、−O−であり、
    は、水素又はメチルであり、
    は、エチレン、直鎖若しくは分枝鎖のプロピレン、又はこれらの混合物であり、
    は、メチルであり、
    nは、15〜60の整数である、請求項3に記載の組成物。
  5. 前記カチオン性ポリマーが、60〜98重量%のモノマー(A)と、1〜39重量%のモノマーBと、0.5〜6重量%のモノマー(C)と、を含む、請求項3又は4に記載の組成物。
  6. モノマー(A)が、メチルポリエチレングリコール(メタ)アクリレートであり、モノマー(B)が、3−メチル−1−ビニルイミダゾリウムの塩である、請求項3〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記カチオン性ポリマーが、69〜89%のモノマー(A)と、9〜29%のモノマー(B)と、を含む、請求項3〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. モノマー(A)のモノマー(B)に対する重量比が≧2:1であり、前記コポリマーがモノマー(C)を含む場合、モノマー(B)のモノマー(C)に対する重量比も≧2:1、より好ましくは≧2.5:1であり、好ましくは、モノマー(A)がメチルポリエチレングリコール(メタ)アクリレートを含み、モノマー(B)が3−メチル−1−ビニルイミダゾリウムの塩を含む、請求項3〜7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記分散剤ポリマーが、カルボキシル化/スルホン化ポリマーである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 前記組成物がリン酸塩を含まない、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. メチルグリシン二酢酸、その塩及びこれらの誘導体、グルタミン酸−N,N−二酢酸、その塩及びこれらの誘導体、イミノジコハク酸、その塩及びこれらの誘導体、カルボキシメチルイヌリン、その塩及びこれらの誘導体、並びにこれらの混合物からなる群から選択される錯化剤を含み、好ましくは、前記錯化剤が、メチルグリシン二酢酸、その塩及びこれらの誘導体からなる群から選択される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 前記組成物が、漂白剤及びマンガン漂白触媒を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 前記組成物が結晶成長阻害剤を含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 自動食器洗浄中の食器上の斑点形成を低減する方法であって、
    a)自動食器洗浄機に汚れた食器を入れる工程と、
    b)請求項1〜13のいずれか一項に記載の自動食器洗浄洗剤組成物を提供する工程と、
    c)前記自動食器洗浄機を稼働させる工程と、を含み、前記自動食器洗浄洗剤組成物中の前記分散剤ポリマー及び前記表面改質表面直接付着ポリマーが、食器上の斑点形成の低減に寄与する、方法。
  15. 自動食器洗浄における食器上の斑点形成を低減するための、請求項1〜13のいずれか一項に記載の組成物の使用。
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