JP5489475B2 - 携帯電子機器 - Google Patents
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Description
本実施形態の携帯端末100は、折り畳み型の携帯電話機を想定している。
図1は、本実施形態の携帯端末100の外観を示した図である。
図1に示すように、携帯端末100は表示装置10及びレシーバ11が設けられた第1筐体101(本発明の第1の筐体に対応)と、操作部12及びマイク13が設けられた第2筐体102(本発明の第2の筐体に対応)とを有する。
第1筐体101と第2筐体102とは、ヒンジ機構を内包するヒンジ部103(本発明の連結部に対応)によって連結される。
ヒンジ機構を内包するヒンジ部103は、携帯端末100を図1(a)に示す開状態と図1(b)に示す閉状態の2種類の状態に遷移させるように、第1筐体101と第2筐体102とを相対的に回動させることができる。
図2においては、符号20が付された側が第1筐体101の表示装置10側、すなわち携帯端末100を折り畳んだとき(閉状態)に内側になる側であり、符号25が付された側が閉状態において外側に露出される側である。
LCDモジュール21は、携帯端末100のメイン表示デバイスであるLCDのモジュール部であり、携帯端末100が開状態であるときに露出する表示装置10を構成するものである。
フロントケース22は、後述するリアケース25と嵌合され第1筐体101を構成するケース部材である。フロントケース22は導電性を有する金属で構成された板金部材60(本発明の金属部に対応)と一体に構成されている。板金部材60の詳細については後述する。
回路基板23は、携帯端末100の第1筐体101の機能を実現するための電子部品を実装した回路基板であり、例えばLCDモジュール21やサブLCDモジュール24を駆動させ表示を行わせるための制御回路等が実装されている。また、回路基板23は、基準電位に電気的に接続された基準電位部231を有する。
サブLCDモジュール24は、携帯端末100の閉状態においても外部に露出される図示しない副表示部を構成する小型の液晶ディスプレイモジュールである。
なお、第1筐体101を構成する上述した各構成要素は一例であり、本発明は上述した例には限定されない。例えば、サブLCDモジュール24はなくてもよい。
リアケース25は、フロントケース22と嵌合され第1筐体101を構成するケース部材である。
図3は、第1筐体101と第2筐体102とを分離して示した図である。
図3に示すように、第1筐体101には嵌合部40(本発明の嵌合部に対応)が形成されており、第1筐体101は第2筐体に形成された突起部50と嵌合する。その結果、ヒンジ部103により第1筐体101と第2筐体102とが連結される。ヒンジ部103のヒンジアセンブリ31は、嵌合部40の開口部41及び突起部50の開口部51に嵌入されて第1筐体101と第2筐体102とを結合する。
図4では、第1筐体101及び第2筐体102が最大限に開かれた状態において、第1筐体101のレシーバ11付近にさらに第1筐体101と第2筐体102とを開く方向の負荷がかかった場合(例えば、ユーザが開状態の携帯端末100を耳に当て、通話を開始しようとした場合)を示している。
第1筐体101及び第2筐体102が最大限に開かれた状態において、第1筐体101のレシーバ11付近にさらに負荷がかかった場合、ヒンジ部103を中心として、図4の矢印Aの方向の負荷が第1筐体101に、特にリアケース25及びヒンジカバー33にかかることになる。なお、本実施形態では、ヒンジカバー33はリアケース25の嵌合部40近傍に係合されている(図6参照)。なお、ヒンジカバー33は、嵌合部40(例えばフロントケース22)に直接嵌合されるように構成してもよい。
図5は、嵌合部40に配設されたストッパ42について説明するための図である。
図5は、第1筐体101と第2筐体102とが最大限に開かれた状態における、嵌合部40と突起部50とが結合される部位の拡大断面図である。
図5に示すように、嵌合部40には、断面が例えばほぼ三角形状のストッパ42が配設される。ストッパ42は、第1筐体101及び第2筐体102が最大限に開かれた状態において、第2筐体102側の突起部50に形成されたストッパ52と当接するように構成されている。第1筐体101及び第2筐体102が最大限に開かれた状態において、図4に示したようにさらに開方向への負荷がかかると、図5において矢印Bの方向に負荷がかかることになる。図5における矢印Bの方向は、図4における矢印Aの方向と一致している。ストッパ42は、ストッパ52に接することにより、図5に示す矢印Bの方向の負荷を受け、携帯端末100の他の部位、すなわち第1筐体101のフロントケース22、リアケース25、ヒンジ部103のヒンジアセンブリ31、ヒンジカバー33、第2筐体102のケース部材等に負荷がかかり、これらの構成が破損したり、外れてしまったりする事態を回避する役割を果たす。
以下、ストッパ42の強度を向上させるための構成について説明する。
図6は、ヒンジ部103を通る携帯端末100の長さ方向に沿った断面図である。具体的には、図6は、図1に示す線C−C’に沿った断面図である。
図6に示すように、矢印D方向の負荷を、第2筐体102のストッパ52と接したストッパ42が受ける構成となっている。図6における矢印Dの方向は、図4における矢印A及び図5における矢印Bの方向と一致している。
ここで、嵌合部40は、図6に示すように、フロントケース22の嵌合部40に対応する位置に形成された凸部であるリブ43(本発明の第1の凸部に対応)と、リアケース25の嵌合部40に対応する位置に形成されたリブ受け部44(本発明の第2の凹部に対応)とにより構成されている。すなわち、リブ43がリブ受け部44内に嵌入されることにより、嵌合部40が構成され、フロントケース22とリアケース25とが嵌合される。
図7に、フロントケース22と板金部材60について示す。
図7(a)は、フロントケース22と板金部材60を示した図である。
図7(a)に示すように、フロントケース22と板金部材60とは一体に構成されている。
図7(b)にフロントケース22を、図7(c)に板金部材60を分けて示す。
実際には、図7(b)に示すような板金部材60をフロントケース22の金型に入れ、樹脂等を射出成型することにより、図7(a)に示すような板金部材60と一体となったフロントケース22が構成される。
図7(d)に示すように、板金部材60はフロントケース22のリブ43に対応する部位において、屈曲部61を有する。すなわち、フロントケース22のリブ43内には、第1筐体101の長さ方向から厚さ方向へと屈曲した、板金部材60の屈曲部61が配設されている。これにより、リブ43の強度が向上し、ひいてはフロントケース22のリブ43がリアケース25のリブ受け部44に嵌入して構成される嵌合部40の強度も向上する。従って、図6に示す矢印D方向の力を受けて携帯端末100の他の部位に負荷がかかることにより、負荷の加わる部位が破損したり、外れてしまったりする事態を回避することができる。
図2に示すように、板金部材60と一体に構成されたフロントケース22は、回路基板23と隣接して配設される。すなわち、回路基板23上に配設された各電子部品は、第1筐体101内において板金部材60に覆われることになる。これにより、回路基板23上に配設された各電子部品は、板金部材60により物理的に保護される。
また、回路基板23の基準電位部231と板金部材60とは、少なくとも1点において当接するように構成される。すなわち、板金部材60は基準電位部231と電気的に接続され、基準電位となる。これにより、回路基板23上に配設された各電子部品から放射される電気的・磁気的ノイズによる他の部品への影響を抑えることができるとともに、第1筐体101外部からの電気的・磁気的ノイズの影響から回路基板23上の電子部品を保護することができる。
本実施形態の携帯端末100のように、第1筐体と第2筐体とがヒンジ部により物理的に結合される構成では、第1筐体と第2筐体とがヒンジ部により電気的に遮断されてしまい、アンテナのアンテナ特性が悪化してしまう、という事態が生じることがある。
しかし、本実施形態の携帯端末100では、第1筐体101と第2筐体102とを容量結合させることによりこの事態を回避することができる。
図8は、本実施形態の携帯端末100における第1筐体101と第2筐体102との容量結合について説明するための図である。
第2筐体102の突起部50は、その内部に金属蒸着部53を有する。
図8に示した携帯端末100の開状態において、第1筐体101側の板金部材60(本発明の第1の金属部に対応)と、第2筐体102側の金属蒸着部53(本発明の第2の金属部に対応)とは、距離が近くなるように構成されている。
2つの金属部材が近くにあることで、これら2つの金属部材は容量結合により電気的に接続された状態になることが知られている。従って、本実施形態の携帯端末100においては、第1筐体101側の板金部材60(屈曲部61)と第2筐体102側の金属蒸着部53とが携帯端末100の開状態において近くなるように構成されているため、板金部材60と金属蒸着部53とが容量結合により電気的に結合され、ひいては第1筐体101と第2筐体102とが電気的に接続されるため、アンテナ70のアンテナ特性を悪化させないようにすることができる。
なお、本実施形態では、第1筐体101内にアンテナ70が配設した例を示したが、第1筐体101と第2筐体102の両方にそれぞれアンテナが配設される場合でも、板金部材60と金属蒸着部53が容量結合されることによりアンテナ特性が維持される効果が生じる。すなわち、本発明は第1筐体と第2筐体の少なくとも1方にアンテナが配設されている携帯端末に対して適用が可能である。また、金属蒸着部53の代わりに第1筐体102の内部に配設された金属部を有する電子部品と、第1筐体101側の板金部材60とを容量結合するように構成してもよい。
さらに、板金部材60は回路基板23の基準電位部231と当接し電気的に接続されているため、板金部材60も基準電位となり、覆っている回路基板23の各電子部品を、電気的・磁気的にも保護し、電子部品からの電気的・磁気的ノイズ、外部から電子部品へのノイズを除去することができる。
すなわち、本発明の実施に際しては、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
上述した実施形態では、携帯端末100の開状態において、第1筐体側のストッパ42と当接するストッパ52が形成されていたが、ストッパ52はなくてもよい。この場合、ストッパ42が第2筐体102の突起部50に直接当接するように構成されればよい。
また、上述した実施形態では、フロントケース22と板金部材60とが一体に構成され、板金部材60により回路基板23上の各電子部品が物理的・電気的・磁気的に保護されていたが、本発明はこれには限定されず、板金部材60とは別に回路基板23の電子部品を保護するシールド部材を用意してもよい。この場合、シールド部材は導電性を有する金属部材で形成され、基準電位部231と電気的に接続されることが好ましい。
また、上述した実施形態では、第1筐体101のフロントケース22にリブ43(凸部)が、リアケース25にリブ受け部44(凹部)が形成され、リブ受け部44にリブ43が嵌入されることにより嵌合部40が構成されていたが、本発明はこれには限定されない。すなわち、フロントケース22側にリブ受け部(本発明の第2の凹部に対応)が、リアケース25側にリブ(本発明の第2の凸部に対応)が形成される構成としてもよい。また、本実施形態においては、フロントケース22と板金部材60とが1体に構成され、リブ43に対応する部位に屈曲部61が形成されることにより嵌合部40の強度が向上されるように構成されていたが、本発明はこれには限定されず、例えばリアケース25が板金部材と一体に構成され、リアケース25側のリブ受け部44或いはリブに対応する部位に屈曲部が形成されるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、板金部材60は回路基板23の基準電位部231と電気的に接続されるとしたが、本発明はこれには限定されず、他の基準電位と接続されてもよい。
Claims (7)
- 第1筐体と、
第2筐体と、
前記第1筐体と前記第2筐体とが、閉状態と開状態の間を相対的に回動するように、前記第1筐体と前記第2筐体とを連結する連結部と、
を有し、
前記第1筐体は、第1フロントケース、第1リアケース及び前記第1フロントケース及び前記第1リアケースの一方に形成される凸部と他方に形成される凹部とからなる嵌合部を有し、
前記開状態において、前記第1リアケースにおける、前記嵌合部を構成する前記凸部又は前記凹部のいずれか一方の近傍の部位が前記第2筺体に当接することで、前記第1筐体及び前記第2筐体が開方向へ更に回動することが規制され、
前記第1筐体及び前記第2筺体が開方向へ更に回動することが規制されるときに前記第1フロントケースと前記第1リアケースとが外れないように、前記凸部が前記凹部に嵌入される向きと、前記第1リアケースが前記第2筺体に当接したときに受ける力の向きとは、所定の角度で交差している
ことを特徴とする携帯電子機器。 - 前記第1筺体に配置される表示部と、
前記第2筺体に配置される操作部と、をさらに有し、
前記開状態において、前記第1リアケースにおける、前記嵌合部を構成する前記凸部又は前記凹部のいずれか一方の近傍の部位が、前記第2筺体側の窪みに嵌合して当接することで、前記第1筐体及び前記第2筐体が開方向へ更に回動することが規制される
請求項1に記載の携帯電子機器。 - 前記第2筺体は、第2フロントケース及び第2リアケースを有し、
前記開状態において、前記第1リアケースは、前記第2フロントケースに当接する
請求項1又は2に記載の携帯電子機器。 - 前記第1筐体は、前記嵌合部の近傍に前記第1フロントケースと前記第1リアケースの少なくとも一方に嵌合される第3のケース部材を有する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯電子機器。 - 前記第3のケース部材は、前記嵌合部に嵌合される
ことを特徴とする請求項4に記載の携帯電子機器。 - 前記第3のケース部材は、前記開状態において前記第2筺体と当接しない
ことを特徴とする請求項4または5に記載の携帯電子機器。 - 前記嵌合部を構成する前記凸部又は前記凹部に対応する部位には、金属部が屈曲された屈曲部が配設される
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
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