JP5489455B2 - 光学式距離測定システム - Google Patents
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Description
また、第3光ファイバのうち少なくとも一部を筐体に接するように設けることにより、筐体の温度による伸縮の影響を、第3光ファイバの伸縮量に直に反映させることができる。すなわち、本発明の光学式距離測定システムでは、高精度の温度センサを用いることなく、筐体の伸縮による影響を補正することができる。このため、温度センサを用いた場合と比較して、かかるコストを低くでき、かつ、簡易な構成にできる。
また、光ファイバは自在に曲げることができる。したがって、複数の光学系部品が設けられた筐体に対し、広範囲の面にわたって接するように第3光ファイバを設けることにより、筐体の温度による伸縮の影響を、第3光ファイバの伸縮量に、より正確に反映させることができる。
図1は、本実施形態に係る光学式距離測定システム1の構成を示す模式図である。
光学式距離測定システム1は、光測定装置2と、この光測定装置2に接続された演算装置6と、を備える。この光学式距離測定システム1では、光の速度を既知として、光を出射してからワークWで反射された光を検出するまでの時間に基づいて、光学式距離測定システム1の基点(後述の回転ミラーMの回転中心O)と被検体としてのワークWとの間の距離LOWを測定する。
光検出部32は、例えば、フォトダイオードなどの受光素子や、この受光素子で受光したことに応じて検出信号を出力する検出信号出力回路などを含んで構成され、スキャナヘッド4からの光を検出する。
受光用光ファイバ42の一端側は、距離計3の光検出部32に接続され、他端側は、光学系部品群45側に向けられた受光端42Eに接続されている。これにより、光学系部品群45から受光端42Eに入射した光を、光検出部32に入射することができる。
筐体Cは、平板状のアルミベースCBを備える。このアルミベースCBには、光学系部品群45としての回転ミラーMおよび複数のレンズLN1,LN2,LN3や、放射端41Eおよび受光端42E(図2には放射端41Eのみを示す)が、それぞれ所定の間隔を空けて固定される。また、光スイッチ41Sから延びる補正用光ファイバ43のうちファイバコイル43Cは、アルミベースCBの表面に接して設けられる。
図3は、光学式距離測定システム1における光の経路を模式的に示す図である。なお、この図3において、矢印が示す方向は光の進行方向を示す。また、実線の矢印(区間1,2,7,8,9,10,11)は光ファイバ中の経路を示し、一点鎖線の矢印(区間3,6)は筐体C内のアルミベースCB上に設定された経路を示し、破線の矢印(区間4,5)は筐体C外の空気中の経路を示す。
この場合、光源部31から放射された光は、光源側光ファイバ411(区間1)および放射端側光ファイバ412(区間2)を通過し、放射端41Eから回転ミラーMを経由してワークWに到達する(区間3,4)。ワークWで反射された光は、再び回転ミラーMを経由して受光端42Eに入射し(区間5,6)、受光端側光ファイバ421(区間7)および検出部側光ファイバ422(区間8)を通過し、光検出部32により検出される。
この場合、光源部31から放射された光は、光源側光ファイバ411(区間1)、補正用光ファイバ43の直線区間(区間9)、ファイバコイル43C(区間10)、補正用光ファイバ43の直線区間(区間11)、および検出部側光ファイバ422(区間8)を通過し、光検出部32により検出される。
また、基準温度からずれた場合における区間1,2,3,6,7,8,9,10,11の伸縮量を、それぞれ、ΔL1,ΔL2,ΔL3,ΔL6,ΔL7,ΔL8,ΔL9,ΔL10,ΔL11とする。
上述のように、光学式距離測定システム1における光の経路の長さは、光学式距離測定システム1が設けられた環境の温度に応じて伸縮する。補正用光ファイバ43は、距離LOWの測定時における構成部品の伸縮による影響を相殺し、温度によらず安定した測定を行うことを目的として設けられる。より具体的には、以下、詳細に説明するように、補正用光ファイバ43の長さは、測定時におけるこれら光ファイバの伸縮(ΔL1,ΔL2,ΔL7,ΔL8)およびアルミベースCBの伸縮(ΔL3,ΔL6)による影響を、自身の伸縮(ΔL9,ΔL10,ΔL11)により相殺できるように設定される。
L9+L11=L2+L7 ・・・(1)
L9+ΔL9+L11+ΔL11=L2+ΔL2+L7+ΔL7 ・・・(2)
ΔL10=ΔL3+ΔL6 ・・・(3)
図4は、ワークの距離LOWを算出する手順を示すフローチャートであり、演算装置により実行される。図4に示すように、光学式距離測定システムによる距離LOWの測定の手順は、ステップS1における前測定と、ステップS2における本測定と、ステップS3における距離演算との3つの工程を含んで構成される。
LOW_MES
=[(LOPE−L3−L6)−(LPRE−L10)]/2 ・・・(4)
先ず、本測定において測定した距離LOPEの内訳は、基準温度からの伸びを含めて下記式(5)により示される。
LOPE≒(L1+ΔL1)+(L2+ΔL2)+(L3+ΔL3)+L4+L5
+(L6+ΔL6)+(L7+ΔL7)+(L8+ΔL8) ・・・(5)
LPRE≒(L1+ΔL1)+(L9+ΔL9)+(L10+ΔL10)
+(L11+ΔL11)+(L8+ΔL8) ・・・(6)
LOW_MES≒[L4+L5+L2+ΔL2+ΔL3+ΔL6+L7+ΔL7
−L9−ΔL9−ΔL10−L11−ΔL11]/2
=(L4+L5)/2 ・・・(7)
LOW_MES≒LOW ・・・(8)
(1)光を放射する光源部31および光を検出する光検出部32に、それぞれ接続された放射用光ファイバ41および受光用光ファイバ42の他、筐体CのアルミベースCBに固定された光学系部品群45を迂回する補正用光ファイバ43を設けた。また、演算装置6では、この補正用光ファイバ43の伸縮量に基づいて測定距離の補正を行う。したがって、アルミベースCBの伸縮量が補正用光ファイバ43の伸縮量に反映するように補正用光ファイバ43を設定することにより、アルミベースCBの伸縮量に応じた測定距離の補正を行うことができる。これにより、筐体Cが設けられた環境の温度によらず、高い精度でワークまでの距離LOWを測定することができる。
また、光ファイバは自在に曲げることができる。したがって、光学系部品群45が設けられたアルミベースCBに対し、広範囲の面にわたって接するように補正用光ファイバ43を設けることにより、アルミベースCBの温度による伸縮の影響を、補正用光ファイバ43の伸縮量に、より正確に反映させることができる。
演算装置6Xでは、上記実施形態と同様に、補正用コイルを含んで構成されたオフセットリセット回路で前測定を行った後、本測定を行い、本測定の結果から前測定の結果を減算することにより、ワークWまでの距離を算出する。
すなわち、比較例の光学式距離測定システム1XでワークWの距離を測定した場合、その測定結果には、上記実施形態と異なり、筐体の伸縮による影響が考慮されない。
(L10+ΔL10)/v=(L3+ΔL3+L6+ΔL6)/c
(L10+ΔL10)=(L3+ΔL3+L6+ΔL6)v/c
(L10+ΔL10)=(L3+ΔL3+L6+ΔL6)/n ・・・(9)
ここで、c/nを光ファイバの屈折率nとした。
2…光測定装置
3…距離計
31…光源部(光源)
32…光検出部(光検出手段)
4…スキャナヘッド
41…放射用光ファイバ(第1光ファイバ)
41E…放射端
41S…光スイッチ
42…受光用光ファイバ(第2光ファイバ)
42E…受光端
43…補正用光ファイバ(第3光ファイバ)
43C…ファイバコイル
45…光学系部品群(光学系部品)
C…筐体
CB…アルミベース
6…演算装置
Claims (2)
- 光を放射する光源と、
光を検出する光検出手段と、
前記光源に一端が接続された第1光ファイバと、
前記光検出手段に一端が接続された第2光ファイバと、
前記第1光ファイバの他端側から放射した光を被検体に向けて出射するとともに、当該被検体により反射された光を前記第2光ファイバの他端側に入射する複数の光学系部品と、
前記第1光ファイバ、前記第2光ファイバ、および前記複数の光学系部品が固定された筐体と、
前記光源により光を放射してから、前記光検出手段により被検体で反射された光を検出するまでの測定用経路の光の時間を計測し、当該計測した時間に基づいて、被検体までの距離を算出する演算装置と、を備える光学式距離測定システムであって、
前記光源から放射した光を、前記複数の光学系部品を迂回して前記光検出手段に入射するオフセットリセット回路を構成するための第3光ファイバをさらに備え、
前記第3光ファイバは、前記第1光ファイバの中間部に接続され当該第1光ファイバから分岐し、前記第2光ファイバの中間部に至り、当該第3光ファイバの少なくとも一部は、前記筐体に接して設けられ、
前記第3光ファイバの長さは、前記測定用経路を構成する前記第1光ファイバ、前記第2光ファイバ、および前記筐体の温度による伸縮を、前記オフセットリセット回路を構成する前記第1光ファイバの部分、前記第2光ファイバの部分、および前記第3光ファイバの温度による伸縮により相殺するように設定され、
前記演算装置は、前記オフセットリセット回路の光の時間に基づいて測定距離の温度による影響の補正を行い、被検体までの距離を算出することを特徴とする光学式距離測定システム。 - 前記第3光ファイバは、前記第1光ファイバの中間部に設けられた光スイッチに接続され当該第1光ファイバから分岐することを特徴とする請求項1に記載の光学式距離測定システム。
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