JP5305032B2 - 光ファイバ分布型温度測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ラマン後方散乱光を利用した光ファイバ分布型温度測定装置に関し、詳しくは、センサ用光ファイバの損失劣化度(SIF: Signal Impairment Factor)の測定改善に関する。
光ファイバをセンサとして用いた分布型測定装置の一種に、光ファイバに沿った温度分布を測定するように構成された温度測定装置がある。この技術は光ファイバ内で発生する後方散乱光を利用している。
後方散乱光には、レイリー散乱光、ブリルアン散乱光、ラマン散乱光などがあるが、温度測定には温度依存性の高い後方ラマン散乱光が利用され、この後方ラマン散乱光を波長分波して測定を行う。後方ラマン散乱光には、入射光の波長に対して短い波長側に発生するアンチストークス光と、長い波長側に発生するストークス光がある。
光ファイバ分布型温度測定装置は、ストースク光とアンチストークス光の強度を測定してその強度比から温度を算出し、光ファイバに沿った温度分布を表示するものであり、プラント設備の温度管理、防災関連の調査・研究、発電所や大型建設物の空調関連などの分野で利用されている。
図4は、このような光ファイバ分布型温度測定装置の一例を示すブロック図である。図4において、光源1は光分波器2の入射端に接続され、光分波器2の入出射端には光ファイバ3が接続され、光分波器2の一方の出射端には光電変換器(以下O/E変換器という)4sが接続され、光分波器2の他方の出射端にはO/E変換器4aが接続されている。
O/E変換器4sの出力端子にはアンプ5sおよびA/D変換器6sを介して演算制御部7に接続され、O/E変換器4aの出力端子にはアンプ5aおよびA/D変換器6aを介して演算制御部7に接続されている。なお、演算制御部7は、光源1にも接続されている。
光源1としてはたとえばレーザダイオードが用いられ、演算制御部7からのタイミング信号に対応してパルス光を出射する。光分波器2は、その入射端に光源1から出射されたパルス光が入射され、その入出射端から出射されたパルス光を光ファイバ3に出射し、光ファイバ3内で発生した後方ラマン散乱光をその入出射端から入射してストークス光とアンチストークス光に波長分離する。光ファイバ3は、その入射端から光分波器2から出射されたパルス光を入射し、光ファイバ3内で発生した後方ラマン散乱光をその入射端から光分波器2に向けて出射する。
O/E変換器4sおよび4aとしてはたとえばフォトダイオードが用いられ、O/E変換器4sには光分波器2の一方の出射端から出射されたストークス光が入射され、O/E変換器4aには光分波器2の他方の出射端から出射されたアンチストークス光が入射されて、それぞれ入射光に対応する電気信号を出力する。
アンプ5sおよび5aは、O/E変換器4sおよび4aから出力された電気信号をそれぞれ増幅する。A/D変換器6sおよび6aは、アンプ5sおよび5aから出力された信号をそれぞれディジタル信号に変換する。
演算制御部7は、A/D変換器6sおよび6aから出力されたディジタル信号に基づいて後方散乱光の2成分、すなわち、ストークス光とアンチストークス光の強度比から温度を演算し、その時系列に基づいて光ファイバ3に沿った温度分布を表示手段(図示せず)に表示する。なお、演算制御部7にはあらかじめ、強度比と温度の関係がテーブルや式の形で記憶されている。また、演算制御部7は、光源1にタイミング信号を送り、光源1から出射される光パルスのタイミングを制御する。
次に温度分布測定の原理を説明する。ストークス光およびアンチストークス光の信号強度を光源1における発光タイミングを基準にした時間の関数として表すと、光ファイバ3中の光速が既知であるので、光源1を基準にして光ファイバ3に沿った距離の関数に置き換えることができる。すなわち、横軸を距離とし、光ファイバの各距離地点で発生したストークス光およびアンチストークス光の強度、つまり距離分布とみなすことができる。
一方、ストークス光強度Isとアンチストークス光強度Iaはいずれも光ファイバ3の温度に依存し、さらに、両光の強度比Is/Iaも光ファイバ3の温度に依存する。したがって、強度比Is/Iaが分かればラマン散乱光が発生した箇所の温度を知ることができる。ここで、強度比Is/Iaは距離xの関数Is(x)/Ia(x)であるから、この強度比Is(x)/Ia(x)から光ファイバ3に沿った温度分布T(x)を求めることができる。
光ファイバ分布型温度測定装置に関連する先行技術文献としては、次のようなものがある。
特開2009−115568号公報
ところで、図4の構成で得られるストークス光強度とアンチストークス光強度のデータを用いて、センサ用光ファイバのSIFを求めることが行われている。
図5は図4の構成における特性例図であり、Aは温度測定結果を示し、BはSIF計算結果を示している。図5の特性例図において、距離310m付近に往復で0.2dB程度の光ファイバの損失劣化部分が現れている。
また、温度が変化している箇所のSIFの値に注目すると、パルス状に変化していることが分かる。これは、光ファイバ温度の影響を無くすために、ストークス光強度をアンチストークス光強度で補正しているが、温度の影響を完全に打ち消すことができないため、損失計算の結果が光ファイバの温度変化の影響を受けているものと考えられる。
本発明はこのような課題を解決するもので、その目的は、センサ用光ファイバの温度変化の影響を受けることなく、SIFを測定評価できる光ファイバ分布型温度測定装置を提供することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
光ファイバのラマン後方散乱光に基づき温度を測定するように構成され、前記光ファイバの温度変化の影響を補正して前記光ファイバの損失劣化度を演算する損失劣化度演算手段を設けた光ファイバ分布型温度測定装置において、
前記損失劣化度演算手段は、
前記光ファイバの損失劣化評価関数として用いるSIF演算式を格納するSIF演算式格納部と、
前記ラマン後方散乱光におけるストークス光強度の測定結果を格納するストークス光強度測定部と、
前記ストークス光強度測定部に格納されているストークス光強度の測定結果を前記SIF演算式格納部に格納されている演算式に代入して、SIFを求めるための演算を行う代入式演算部、
を含むことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、
請求項1記載の光ファイバ分布型温度測定装置において、
前記損失劣化度演算手段は、
さらに、前記SIFの値が距離と無関係になるように設定する基準SIF設定部を含むことを特徴とする。
本発明によれば、光ファイバ分布型温度測定装置において、センサ用光ファイバの温度変化の影響を受けることなく、SIFを測定評価できる。
本発明の一実施例を示すブロック図である。 図1のデータ補間部71の具体例を示すブロック図である。 図1の特性例図である。 従来の光ファイバ分布型温度測定装置の一例を示すブロック図である。 従来の特性例図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例を示すブロック図であり、図4と同じ部分は同一の記号を付して重複する説明は省略する。図1と図4の相違点は、図1では演算制御部7に図2に示すような光ファイバの温度変化の影響を補正して光ファイバの温度変化の影響を受けることなく光ファイバの損失劣化度を演算する損失劣化度演算部71を設けていることである。
図2は、損失劣化度演算部71の具体例を示すブロック図である。損失劣化度演算部71には、SIF演算式格納部71aと、ストークス光強度測定部71bと、代入式演算部71cと、基準SIF設定部71dが設けられている。
SIF演算式格納部71aには、測定位置(z)における損失劣化評価関数として用いる(1)式が格納されている。
Figure 0005305032
(1)式において、
Is(z):測定位置(z)でのストークス光強度(W)
h:プランク定数6.626×10-34 Js
C:光速3×108 (m/s)
ν:ラマンシフト量
k:ボルツマン定数1.3806×10-23 JK-1
T(z) :測定位置(z)における測定温度(K)
αN:ストークス光におけるファイバ損失の基準値(dB/km)
SIF|ref:基準位置でのSIF計算値(dB)
である。
ストークス光強度測定部71bには、次式で求められるラマン後方散乱光におけるストークス光強度Isが格納されている。
Figure 0005305032
(2)式において、
α(z): 光源から距離(z)までの光ファイバの往復の損失量
β:光源のレベル等に依存する定数
である。
代入式演算部71cは、ストークス光強度測定部71bに格納されているストークス光強度の測定結果をSIF演算式格納部71aに格納されている(1)式に代入して、SIFを求めるための演算を行う。これにより、SIFは(3)式のようになる。
Figure 0005305032
(3)式に示すように、(1)式における温度(T)の項が打ち消される。また、光ファイバの損失α(z)が基準値どおりの場合には、(4)式のようになる。
Figure 0005305032
そして、基準SIF設定部71dは、SIF|ref=log(β)になるようにSIF|refを設定する。この結果、SIFの値は距離に関係無くゼロとなる。もし光ファイバ損失が基準値と異なった場合、SIFの値はファイバ損失の基準値との差分が求められることになる。
図3は本発明の構成に基づく特性例図であり、Aは温度測定結果を示し、BはSIF計算結果を示している。図1の特性例図においても、図5と同様に、距離310m付近に往復で0.2dB程度のファイバの損失劣化部分が現れている。
ところが、温度が変化している箇所のSIFの値に注目すると、図5のようなパルス状の変化は現れていない。これにより、SIFの値は温度変化の影響を受けておらず、純粋に光ファイバの基準値からの偏差分のみが測定できていることが分かる。
すなわち、光ファイバ敷設時の光ファイバ損失値を基準値に設定した場合、SIFの値は光ファイバ敷設時からの劣化分を示すことになる。
以上説明したように、本発明によれば、センサ用光ファイバの温度変化の影響を受けることなく、SIFを測定評価できる光ファイバ分布型温度測定装置を実現でき、光ファイバをセンサとした温度分布測定や故障検出などに好適である。
1 光源
2 光分波器
3 光ファイバ
4s,4a O/E変換器
6s,6a A/D変換器
7 演算制御部
71 損失劣化度演算部
71a SIF演算式格納部
71b ストークス光強度測定部
71c 代入式演算部
71d 基準SIF設定部

Claims (2)

  1. 光ファイバのラマン後方散乱光に基づき温度を測定するように構成され、前記光ファイバの温度変化の影響を補正して前記光ファイバの損失劣化度を演算する損失劣化度演算手段を設けた光ファイバ分布型温度測定装置において、
    前記損失劣化度演算手段は、
    前記光ファイバの損失劣化評価関数として用いるSIF演算式を格納するSIF演算式格納部と、
    前記ラマン後方散乱光におけるストークス光強度の測定結果を格納するストークス光強度測定部と、
    前記ストークス光強度測定部に格納されているストークス光強度の測定結果を前記SIF演算式格納部に格納されている演算式に代入して、SIFを求めるための演算を行う代入式演算部、
    を含むことを特徴とする光ファイバ分布型温度測定装置。
  2. 前記損失劣化度演算手段は、
    さらに、前記SIFの値が距離と無関係になるように設定する基準SIF設定部を含むことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ分布型温度測定装置。
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