JP5488915B2 - 樹脂製パレット - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂製パレットに関し、より詳細には、少ない部品数でありながら、荷物を安定して載置することが可能な樹脂製パレットに関する。
従来から、上面に荷物を載置して荷物を移動したり、保管したりするのにパレットが用いられてきた。
荷物を移動する場合には、たとえばフォークリフトを利用して、パレットの内部にフォークを挿入して持ち上げてパレットごと運搬し、荷物を保管する場合には、パレットを地面に下ろして用いられる。
特に、パレットは、荷物の重さに耐え得る剛性が要求される反面、運搬の便宜上、軽量性が要求されることから、樹脂製中空構造物が採用されている。
特許文献1は、その一例を開示する。
特許文献1には、複数の樹脂製ブロックと、複数の樹脂製連結部材と、平板とを有する樹脂パレットが開示されている。より詳細には、樹脂パレットは、断面L字、断面X字および断面T字の樹脂製ブロックを有し、各樹脂製ブロックは、互いに上下方向に間隔を隔てた一対の樹脂製連結部材により連結されて、この隙間を通じて内部にフォークの挿入部を形成するとともに、骨格部を構成し、その上に平板が設けられる。
複数の樹脂製ブロックはそれぞれ、リブ付ボックス構造とされて、荷物の重さに耐え得る剛性が確保されている。
このような樹脂パレットによれば、複数の樹脂製ブロックおよび複数の樹脂製連結部材を適宜選択することにより、種々の仕様のパレットを組み立てることが可能であるが、部品点数が多く、その分、平板が設けられる骨格部の上面の平面度が低下し、平面上に載置する荷物の安定性が損なわれることがある。特に、パレットの上に荷物を複数段積みする場合には、この問題が顕著となる。
それに対して、特許文献2には、このような問題点を解決した樹脂パレットが開示されている。
この樹脂パレットは、樹脂製第1板材と、該樹脂製第1板材と対向する樹脂製第2板材とを有し、該樹脂製第1板材および該樹脂製第2板材それぞれの周縁部同士を接着することにより、側周面が形成されて、内部に中空部が構成され、該樹脂製第1板材および該樹脂製第2板材の少なくとも一方は、内表面側で突出するように複数の凹陥部を外表面に有し、該複数の凹陥部それぞれは、先端に突き合わせ平面部を有し、該突き合わせ平面部が対向する他方の板材に突き合わせ溶着することにより、両板材間を延びる環状リブが形成され、前記側周面の対向する一対の面それぞれに、フォーク挿入用開口が設けられ、前記フォーク挿入用開口に関連付けて、前記中空部の内部にフォーク挿入用スペースが形成され、前記樹脂製第1板材および前記樹脂製第2板材の少なくとも一方の前記外表面の前記フォーク挿入用スペースに対応する部位に、フォーク挿入方向とほぼ直交する向きに延びる複数の長溝が設けられ、該複数の長溝は、フォーク挿入方向に互いに間隔を隔てて整列配置され、該複数の長溝はそれぞれ、裏面が前記フォーク挿入用開口から挿入されたフォークに当接する底面を有し、前記凹陥部は、前記複数の長溝それぞれの各端に、対応する長溝に連接するように設けられる。
このような樹脂パレットによれば、部品点数が少なく、複数の凹陥部により環状リブを形成することにより、荷物の重さに耐え得る剛性を確保することが可能であり、特にフォーク挿入用スペースまわりに環状リブを整列させることにより、強度を確保することができる。
しかしながら、この樹脂パレットには、凹陥部が長溝に連接することに起因して、以下のような技術的問題点が存する。
すなわち、複数の凹陥部それぞれの開口を構成する周縁部のうち、長溝に連接する部位は、長溝の底面と凹陥部の曲面状の内周面との不連続な境界部に相当し応力集中部となることから、荷物を外表面に載置する際、凹陥部の周縁部が局所的に変形して、あるいは外表面が全体として撓むことにより、外表面の平面度が低下して、荷物の安定性が損なわれる。
特開2004−345737号公報 特開2003−170941号公報
以上の技術的問題点に鑑み、本発明の目的は、少ない部品数でありながら、荷物を安定して載置することが可能な樹脂製パレットを提供することにある。
上記課題を達成するために、本発明の樹脂製パレットは、
樹脂製第1板材と、該樹脂製第1板材と対向する樹脂製第2板材とを有し、
該樹脂製第1板材および該樹脂製第2板材それぞれの周縁部同士を接着することにより、側周面が形成されて、内部に中空部が構成され、
該樹脂製第1板材および該樹脂製第2板材の少なくとも一方は、内表面側で突出するように複数の凹陥部を外表面に有し、
該複数の凹陥部それぞれは、先端に突き合わせ平面部を有し、該突き合わせ平面部が対向する他方の板材に突き合わせ溶着することにより、両板材間を延びる環状リブが形成され、
前記側周面の対向する一対の面それぞれに、フォーク挿入用開口が設けられ、前記フォーク挿入用開口に関連付けて、前記中空部の内部にフォーク挿入用スペースが形成され、
前記樹脂製第1板材および前記樹脂製第2板材の少なくとも一方の前記外表面の前記フォーク挿入用スペースに対応する部位に、フォーク挿入方向とほぼ直交する向きに延びる複数の長溝が設けられ、
該複数の長溝は、フォーク挿入方向に互いに間隔を隔てて整列配置され、該複数の長溝はそれぞれ、裏面が前記フォーク挿入用開口から挿入されたフォークに当接する底面を有し、
前記凹陥部は、前記複数の長溝それぞれの各端に、対応する長溝に連接するように設けられる樹脂製パレットにおいて、
前記複数の凹陥部それぞれの開口を構成する周縁部のうち、前記長溝に連接する部位には、前記長溝の前記底面から前記凹陥部の内周面に向かって傾斜する傾斜面を底面とする補強リブが設けられ、
該補強リブの対向する側面それぞれが、立ち壁を構成し、
それぞれの立ち壁は、前記凹陥部の内周面と交差する向きに、前記長溝の前記底面から前記凹陥部の深さ方向に延びるように形成される構成としている。
以上の構成を有する樹脂製パレットによれば、樹脂製第1板材と、該樹脂製第1板材と対向する樹脂製第2板材との2部品によりパレットを構成することが可能であるとともに、樹脂製第1板材および樹脂製第2板材のいずれかの外表面に荷物を載置する際、樹脂製第1板材および樹脂製第2板材の間を延びる環状リブにより、荷物の重さに耐える強度を確保することが可能である。
その際、複数の凹陥部それぞれの開口を構成する周縁部のうち、長溝に連接する部位は、長溝の底面と凹陥部の曲面状の内周面との不連続な境界部に相当し応力集中部となるところ、この部位には、長溝の底面から凹陥部の内周面に向かって傾斜する傾斜面を底面とする補強リブが設けられ、補強リブの対向する側面それぞれが、立ち壁を構成し、それぞれの立ち壁は、凹陥部の内周面と交差する向きに、長溝の底面から凹陥部の深さ方向に延びるように形成されることから、この立ち壁がつっぱりとなって周縁部の局所的な変形が防止され、あるいは外表面の全体的な撓みが抑制され、それにより載置面を構成する外表面の平面度が保持され、以て外表面に載置する荷物の安定性を維持することが可能となる。

さらに、前記樹脂製第1板材および前記樹脂製第2板材それぞれは、内表面側で突出するように内方に向かって先細の複数の凹陥部を外表面に有し、前記複数の凹陥部それぞれは、最先細部に突き合わせ平面部を有し、
前記樹脂製第1板材および前記樹脂製第2板材それぞれの対応する凹陥部同士の平面部が互いに背向する形態で突き合わせ溶着することにより、両板材間を延びる環状リブが形成され、
前記樹脂製第1板材および前記樹脂製第2板材それぞれの前記外表面の前記フォーク挿入用スペースに対応する部位に、フォーク挿入方向とほぼ直交する向きに延びる複数の長溝が設けられ、
前記樹脂製第1板材の外表面に設けられる複数の凹陥部それぞれ、および前記樹脂製第2板材の外表面に設けられる複数の凹陥部それぞれに対して、前記補強リブが設けられるのでもよい。
さらにまた、前記凹陥部は、内表面側に向かって先細の円錐台形状で、前記開口は、円形開口であり、前記立ち壁は、円形開口のほぼ半径方向に延びるように設けられるのがよい。
成形品が、両面使用で一方向差しタイプの矩形形状の載置面を構成するパレットを例として、本発明に係る樹脂製パレットの第1実施形態を図面を参照しながら、以下に詳細に説明する。
樹脂製パレットPは、図1及び図2に示すように、樹脂製第1板材102と、樹脂製第1板材102と対向する樹脂製第2板材104とを有し、樹脂製第1板材102および樹脂製第2板材104それぞれの周縁部同士を溶着することにより、側周面106が形成されて、内部に中空部108が構成される。樹脂製第1板材102および樹脂製第2板材104は、矩形状であり、後に説明するように、フォークは短辺方向に挿入されるようにしている。
パレットPの樹脂材料は、熱可塑性樹脂であり、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、または非晶性樹脂などで、より具体的にはエチレン、プロピレン、ブテン、イソプレンペンテン、メチルペンテン等のオレフィン類の単独重合体あるいは共重合体であるポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン)である。
樹脂製第1板材102および樹脂製第2板材104それぞれは、内表面側で突出するように内方に向かって先細の複数の凹陥部110を外表面103に有する。凹陥部110は、内表面側に向かって先細の円錐台形状で、開口105は、円形開口105である。これにより、樹脂製パレットPを後に説明する、溶融樹脂材料を用いてブロー成形により一体成形する場合、凹陥部110に対応する突起部を金型のキャビティに設ける場合、ブロー圧によりキャビティに対して押し付けられて賦形された溶融樹脂材料がキャビティから抜きやすいようにしている。開口105の大きさは、外表面103に荷物を載置する際、支障とならない程度である。
複数の凹陥部110それぞれは、最先細部に突き合わせ平面部112を有し、樹脂製第1板材102および樹脂製第2板材104それぞれの対応する凹陥部110同士の平面部112が互いに背向する形態で突き合わせ溶着することにより、両板材間を延びる環状リブ50が形成される。この環状リブ50により、実質的に樹脂製パレットPの厚みが構成され、樹脂製パレットPの厚み方向の荷重、特に樹脂製第1板材102および樹脂製第2板材104いずれかの外表面103に荷物を載置した場合に、圧縮強度を確保するようにしている。
側周面106の対向する一対の面それぞれに、フォーク挿入用開口114が設けられ、フォーク挿入用開口114に関連付けて、中空部108の内部にフォーク挿入用スペース116が形成される。より具体的には、本樹脂製パレットPは、一方向差しであることから、側周面106の対向する一対の面それぞれにおいて、互いに所定の間隔を隔てて、一対のフォーク挿入用開口114を設けている。
樹脂製第1板材102および樹脂製第2板材104それぞれの外表面103のフォーク挿入用スペース116に対応する部位に、フォーク挿入方向とほぼ直交する向きに延びる複数の長溝52が設けられる。複数の長溝52は、フォーク挿入方向に互いに間隔を隔てて整列配置され、複数の長溝52はそれぞれ、矩形状であり、裏面がフォーク挿入用開口114から挿入されたフォークに当接する底面53と、底面53のまわりの周側面107とを有する。これにより、外表面103に荷物を載置した状態で、フォークをフォーク挿入用開口114を介して樹脂製パレットPの内部に挿入して持ち上げる際、フォークの上面がそれぞれの長溝52の底面53の裏面に当接した状態で、樹脂製パレットPが上方に持ち上げられるので、各長溝52の周側面107により外表面103の平面度を保持することが可能である。フォーク挿入方向に隣接する長溝52の間隔および長溝52のフォーク挿入方向の幅は、このような観点から定めればよい。
図1に示すように、凹陥部110は、短辺側それぞれの縁部近傍に長溝52と整列するように短辺方向に所定の間隔を隔てて形成されている。
さらに、凹陥部110は、複数の長溝52それぞれの各端に、対応する長溝52に連接するように設けられる。
より詳細には、図3に示すように、長溝52の各端は、凹陥部110の内周面109に連結され、内周面109には、凹陥部110の開口105を構成する周縁部から長溝52の矩形断面に相当する切り欠き部が設けられる。
図3に示すように、樹脂製第1板材102の外表面103に設けられる複数の凹陥部110それぞれ、および樹脂製第2板材104の外表面103に設けられる複数の凹陥部110それぞれに対して、対応する長溝52との連接部に、補強リブ64が設けられる。補強リブ64は、外表面103から凹陥部110の内周面109に向かって傾斜する傾斜面57を底面とし、補強リブ64の対向する側面20それぞれが、立ち壁55を構成する。
それぞれの立ち壁55は、凹陥部110の内周面109と交差する向きに、長溝52の底面53から凹陥部110の深さ方向に延びるように形成され、より詳細には、円形開口105のほぼ半径方向に延びるように設けられる。
これにより、外表面103に荷物を載置する際、立ち壁55がつっぱりとなって、凹陥部110の開口105の周縁部を補強することが可能である。補強リブ64の傾斜面57の傾斜角度、すなわち立ち壁55の高さは、このような観点から定めればよい。
以上の構成を有する樹脂製パレットPによれば、樹脂製第1板材102と、樹脂製第1板材102と対向する樹脂製第2板材104との2部品によりパレットPを構成することが可能であるとともに、樹脂製第1板材102および樹脂製第2板材104のいずれかの外表面103に荷物を載置する際、樹脂製第1板材102および樹脂製第2板材104の間を延びる環状リブ50により、荷物の重さに耐える強度を確保することが可能である。
その際、複数の凹陥部110それぞれの開口105を構成する周縁部のうち、長溝52に連接する部位は、長溝52の底面と凹陥部110の曲面状の内周面109との不連続な境界部に相当し応力集中部となるところ、この部位には、長溝52の底面から凹陥部110の内周面109に向かって傾斜する傾斜面57を底面とする補強リブ64が設けられ、補強リブ64の対向する側面それぞれが、立ち壁55を構成し、それぞれの立ち壁55は、凹陥部110の内周面109と交差する向きに、長溝52の底面から凹陥部110の深さ方向に延びるように形成されることから、この立ち壁55がつっぱりとなって周縁部の局所的な変形が防止され、あるいは外表面103の全体的な撓みが抑制され、それにより載置面を構成する外表面103の平面度が保持され、以て外表面103に載置する荷物の安定性を維持することが可能となる。

次に、パレットPの成形装置について、以下に説明する。
パレットPの成形装置は、溶融樹脂の押出装置と、押出装置の下方に配置された、金型の型締装置とを有し、押出装置から押出された溶融状態の筒状パリソンを型締装置に送り、型締装置により溶融状態の筒状パリソンを成形するようにしている。
押出装置は、従来既知のタイプであり、その詳しい説明は省略するが、押出スリットを通じて所定の長さの連続的な筒状パリソンが押し出され、型締装置の分割金型の間に垂下される。
押出スリットは、鉛直下向きに配置され、押出スリットから押し出された筒状パリソンは、そのまま押出スリットから垂下する形態で、鉛直下向きに送られるようにしている。押出スリットは、その間隔を可変とすることにより、筒状パリソンの厚みを変更することが可能である。これにより、筒状パリソンが上下方向(押出方向)に一様な厚みを有する状態で、分割金型の間に配置される。

型締装置は、一対の分割形式の金型と、金型駆動装置とを有する。
2つの分割形式の金型は、キャビティを対向させた状態で配置され、それぞれキャビティが略鉛直方向に沿うように配置される。それぞれのキャビティ表面には、溶融状態の筒状パリソンに基づいて成形される成形品の外形、および表面形状に応じて凹凸が設けられる。
2つの分割形式の金型それぞれにおいて、キャビティのまわりには、ピンチオフ部が形成され、このピンチオフ部は、キャビティのまわりに環状に形成され、対向する金型に向かって突出する。これにより、2つの分割形式の金型を型締する際、それぞれのピンチオフ部の先端部が当接し、筒状パリソンは、その周縁にパーティングラインが形成されるように溶着され、中空部を閉塞する外周壁が形成される。
キャビティに設ける凹凸のうち突起体の例を図4に示す。
図4は、長溝52まわりを成形するのに用いる突起体であり、長溝52に対応する直方体部分150と、直方体部分150の各端に設けた、凹陥部110に対応する円錐台部分152と、直方体部分150の上面154と各円錐台部分152の周側面156との間を跨ぐように設けた、補強リブ64に対応する三角形断面の角柱台部分158とを有する。このような突起体がキャビティに設けられることにより、溶融樹脂材料が後に説明するようにブロー圧によりキャビティに向かって押し付けられることにより、円錐台部分152の外形に対応して凹陥部110が、直方体部分150の外形に対応して長溝52、角柱台部分158の外形に対応して補強リブ64がそれぞれ、溶融樹脂材料に賦形されるようにしている。なお、このような直方体部分150、円錐台部分152および角柱台部分158は、キャビティに対して一体に設けてもよいし、突起体として別個にキャビティに対して設けてもよい。
金型駆動装置については、従来と同様のものであり、その説明は省略するが、2つの分割形式の金型はそれぞれ、金型駆動装置により駆動され、開位置において、2つの分割金型の間に、筒状パリソンが配置可能なようにされ、一方閉位置において、2つの分割金型のピンチオフ部が当接し、環状のピンチオフ部が互いに当接することにより、2つの分割金型内に密閉空間が形成されるようにしている。
分割金型には、金型を型締したときに両金型により形成される密閉空間内から吹き込み圧をかけることが可能なように、従来既知のブローピン(図示せず)が設置されている。

以上の構成を有するパレットPの成形装置を利用したパレットPの製造方法について、図面を参照しながら以下に説明する。

まず、押出スリットから、貯留された熱可塑性樹脂を単位時間当たり所定押出量で間欠的に押し出すことにより、熱可塑性樹脂はスウェルし、溶融状態の筒状パリソンが下方に垂下するように所定の厚みにて所定押出速度で押し出される。
次いで、分割金型を型締して、金型内に密閉空間を形成する。
次いで、ブローピンを介して型締された金型内の密閉空間からブロー圧をかけることにより、筒状パリソンを対応する金型のキャビティに向かって押し付けることにより、筒状パリソンを賦形する。より詳細には、ピンチオフ部の内周面により周壁が賦形されるとともに、筒状パリソンのキャビティに対向する面には、キャビティの外形に応じた形状が賦形され、特に突起体の外形により、凹陥部110、長溝52および補強リブ64が形成される。
次いで、分割金型を型開きして、成形されたパレットを取り出し、ピンチオフ部の外側のバリ部分Bを切断し、フォーク挿入用開口114をくり抜き、以上で成形が完了する。
以上のように、溶融状態の筒状パリソンを間欠的に押し出すたびに、以上のような工程を繰り返すことにより、パレットを次々に成形することが可能であり、押出成形により熱可塑性樹脂を間欠的に溶融状態の筒状パリソンとして押し出し、押し出された筒状パリソンを金型を用いて所定の形状に賦形することが可能である。
ブロー成形方法の変形例として、成形材料として、上述のように、押し出し装置から下方に押し出された溶融状態の筒状パリソンを直接成形せずに、分割金型の間に2条の熱可塑性樹脂製シートを配置して成形してもよい。この場合、2条の熱可塑性樹脂製シートはそれぞれ、たとえば、押し出し後成形前に、一対のローラー(図示せず)の間を通過させることにより、筒状パリソンを押しつぶしてシート状にしてもよい。
また、成形手順として、上述のように、分割金型を型締することにより、分割金型内に密閉空間を形成し、この密閉空間からブロー圧をかけることにより、樹脂材料を成形するだけでなく、成形前にシート状樹脂とする場合には、分割金型を型締する前にキャビティと樹脂材料との間に密閉空間を形成し、キャビティ側から樹脂材料を吸引することにより、樹脂材料を予備賦形し、さらに分割金型を型締後、同様に密閉空間からブロー圧をかけることにより、樹脂材料を本賦形するのでもよい。
この方法によれば、本賦形前に予備賦形することにより、複雑な形状の成形であっても良好な成形性を確保することができる。さらに、分割金型を型締する際、キャビティ側から樹脂材料を吸引しつつ密閉空間からブロー圧をかけることにより、樹脂材料を賦形するのでもよい。この方法によれば、吸引によりキャビティの凹部に溜まった空気を除去しつつブロー圧をかけることにより、同様に良好な成形性を確保することが可能である。

以下に、本発明の第2実施形態について詳細に説明する。本実施形態において、第1実施形態と同様な構成要素については、同様な参照番号を付することによりその説明は省略し、以下では、本実施形態の特徴部分について詳細に説明する。
本実施形態の特徴部分は、成形品は、第1実施形態と同様に、両面使用タイプのパレットPであるが、第1実施形態では、フォークが1方向差しタイプであるのに対して、本実施形態では、2方向差しタイプである点が異なり、それに応じて、補強リブ64の配置が相違する点である。
より詳細には、図5に示すように、第1実施形態においては、1方向差しタイプであり、パレットの載置面が矩形状であり、載置面の短辺方向に沿ってフォークの挿入方向が形成されていたが、本実施形態では、2方向差しタイプであり、パレットの載置面が正方形形状である。
第1実施形態では、環状リブ50を構成する凹陥部110は、円形開口の円錐台形状であるが、本実施形態では、断面L字形の凹陥部110A、断面楕円形の凹陥部110B、C(長径/短径が大のものと、小のものの2種類)を採用している。断面L字形の凹陥部110Aは、正方形の外表面103の4隅にそれぞれ形成され、外表面103の水平方向および上下方向に隣り合う断面L字形の凹陥部110A同士の中央にそれぞれ、長径/短径が小の凹陥部110Bを所定間隔を隔てて一対形成し、外表面103の中心部に長径/短径が大の凹陥部110Cを同様な所定間隔を隔てて一対配置されている。それぞれの凹陥部110の向きは、断面L字形の凹陥部110Aは、L字のいずれか1辺を水平向きとし、長径/短径が小および大それぞれの凹陥部110B,Cは、長径を水平向きとしている。
各隅に配置された断面L字形の凹陥部110Aは、その水平部と、上下方向に隣接する長径/短径が小の凹陥部110Bとの間に、およびその鉛直部と、水平方向に隣接する長径/短径が小の凹陥部110Bとの間に、それぞれ、第1実施形態と同様に、長溝52が形成され、一方、長径/短径が大の凹陥部110Cそれぞれと水平方向および上下方向に隣接する長径/短径が小の凹陥部110Bとの間に、それぞれ、第1実施形態と同様に、長溝52が形成される。
加えて、図6に示すように、第1実施形態と同様に、断面L字形の凹陥部110A、断面楕円形の凹陥部110B,Cそれぞれと対応する長溝52との連接部には、立ち壁55を有する補強リブ64が形成され、パレットPに曲げ荷重が負荷されるときに、立ち壁55がつっぱりとなって、パレットPの撓みを制限することが可能である。
このように、第1実施形態に比べて、各凹陥部110において、周縁部に占める長溝52との連接部の割合が大きくなり、それに起因して周縁部における局所的な曲げ剛性の低下が引き起こされるところ、それぞれの連接部に対して補強リブ64を設けることにより、このような曲げ剛性の低下を抑制することが可能である。
以上のようにして、図5に示すように、水平方向に延びる長溝52が2列、上下方向に所定の間隔を隔てて整列し、一方上下方向に延びる長溝52が2列、水平方向に所定の間隔を隔てて整列し、それぞれパレットPの内部にフォーク挿入用スペース116を形成するようにしている。
なお、このようなブロー成形用金型を用いたパレットのブロー成形方法については、第1実施形態と同様であるので、その説明は省略する。


以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲内において、当業者であれば、種々の修正あるいは変更が可能である。
たとえば、本実施形態においては、パレットPの内部に設ける環状リブ50は、パレットPの第1板材102および第2板材104それぞれの対応する凹陥部110同士の平面が互いに背向する形態で突き合わせ溶着することにより形成したが、それに限定されることなく、たとえば、第1板材102から第2板材104に向かって延びる凹陥部110の平面部112を第2板材104の内表面に突き合わせ溶着させることにより形成してもよい。
また、本実施形態においては、環状リブを構成する凹陥部110を円錐台形状で、円形開口である旨説明したが、それに限定されることなく、たとえば、正六角形開口等の多角形開口の角錐台形状であってもよい。
本発明の第1実施形態に係る樹脂パレットPの全体斜視図である。 図1の線A−Aに沿う断面図である。 図1のB部の部分詳細図である。 本発明の第1実施形態に係る樹脂パレットPをブロー成形する際にキャビティに設けられる突起体の部分斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る樹脂パレットPの全体平面図である。 図5のC部の部分詳細図である。
P 樹脂製パレット
50 環状リブ
52 長溝
53 底面
55 立ち壁
57 傾斜面
64 補強リブ
102 樹脂製第1板材
103 外表面
104 樹脂製第2板材
105 開口
106 側周面
107 周側面
108 中空部
109 内周面
110 凹陥部
111 周縁部
112 突き合わせ平面部
114 フォーク挿入用開口
116 フォーク挿入用スペース
152 円錐台部分
150 直方体部分
154 上面
156 周側面
158 角柱台部分

Claims (3)

  1. 樹脂製第1板材と、該樹脂製第1板材と対向する樹脂製第2板材とを有し、
    該樹脂製第1板材および該樹脂製第2板材それぞれの周縁部同士を接着することにより、側周面が形成されて、内部に中空部が構成され、
    該樹脂製第1板材および該樹脂製第2板材の少なくとも一方は、内表面側で突出するように複数の凹陥部を外表面に有し、
    該複数の凹陥部それぞれは、先端に突き合わせ平面部を有し、該突き合わせ平面部が対向する他方の板材に突き合わせ溶着することにより、両板材間を延びる環状リブが形成され、
    前記側周面の対向する一対の面それぞれに、フォーク挿入用開口が設けられ、前記フォーク挿入用開口に関連付けて、前記中空部の内部にフォーク挿入用スペースが形成され、
    前記樹脂製第1板材および前記樹脂製第2板材の少なくとも一方の前記外表面の前記フォーク挿入用スペースに対応する部位に、フォーク挿入方向とほぼ直交する向きに延びる複数の長溝が設けられ、
    該複数の長溝は、フォーク挿入方向に互いに間隔を隔てて整列配置され、該複数の長溝はそれぞれ、裏面が前記フォーク挿入用開口から挿入されたフォークに当接する底面を有し、
    前記凹陥部は、前記複数の長溝それぞれの各端に、対応する長溝に連接するように設けられる樹脂製パレットにおいて、
    前記複数の凹陥部それぞれの開口を構成する周縁部のうち、前記長溝に連接する部位には、前記長溝の前記底面から前記凹陥部の内周面に向かって傾斜する傾斜面を底面とする補強リブが設けられ、
    該補強リブの対向する側面それぞれが、立ち壁を構成し、
    それぞれの立ち壁は、前記凹陥部の内周面と交差する向きに、前記長溝の前記底面から前記凹陥部の深さ方向に延びるように形成される、ことを特徴とする樹脂製パレット。
  2. 前記樹脂製第1板材および前記樹脂製第2板材それぞれは、内表面側で突出するように内方に向かって先細の複数の凹陥部を外表面に有し、前記複数の凹陥部それぞれは、最先細部に突き合わせ平面部を有し、
    前記樹脂製第1板材および前記樹脂製第2板材それぞれの対応する凹陥部同士の平面部が互いに背向する形態で突き合わせ溶着することにより、両板材間を延びる環状リブが形成され、
    前記樹脂製第1板材および前記樹脂製第2板材それぞれの前記外表面の前記フォーク挿入用スペースに対応する部位に、フォーク挿入方向とほぼ直交する向きに延びる複数の長溝が設けられ、
    前記樹脂製第1板材の外表面に設けられる複数の凹陥部それぞれ、および前記樹脂製第2板材の外表面に設けられる複数の凹陥部それぞれに対して、前記補強リブが設けられる、請求項1に記載の樹脂製パレット。
  3. 前記凹陥部は、内表面側に向かって先細の円錐台形状で、前記開口は、円形開口であり、前記立ち壁は、円形開口のほぼ半径方向に延びるように設けられる、請求項1または請求項2に記載の樹脂製パレット。
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