JP5488100B2 - 竪型ミル及びテーブルセグメントの継目縮小方法 - Google Patents

竪型ミル及びテーブルセグメントの継目縮小方法 Download PDF

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Description

本発明は、石炭、石灰岩等の塊状物を微粉に粉砕する竪型ミル及びテーブルセグメントの継目縮小方法に関するものである。
竪型ミルは、粉砕テーブル上に石炭等の塊状物を投下し、該塊状物を粉砕テーブルに押圧される加圧ローラにより粉砕するものである。前記粉砕テーブルには複数のテーブルセグメントがリング状に設けられ、前記加圧ローラは前記テーブルセグメントに押圧される様になっている。
近年、微粉粉砕用竪型ミルでの高度運用の要求から、低給炭状態に於ける粉砕や、起動及び停止回数の増加等の必要性が高まっている。
粉炭層が低層厚となる低給炭量運転時や、粉炭層が存在しない起動時には、加圧ローラとテーブルセグメントが直接接触するメタルタッチが発生し易くなり、メタルタッチに起因する振動が発生する頻度が増加する。
図8は、従来のテーブルセグメント8を示しており、該テーブルセグメント8は円周を所要等分(図示では8等分)された円弧形状であり、周方向に無端に連設されてリング状を成している。この為、前記テーブルセグメント8の組立て上、前記テーブルセグメント8,8の継目23には間隙が形成されることは避けられない。
この為、粉炭層が低層厚、或は存在しない場合には、テーブルセグメントの継目を加圧ローラが通過する際に、テーブルセグメントの継目の隙間により振動が発生する。
メタルタッチ時、或は低層厚状態で、加圧ローラがテーブルセグメントの継目を通過する際に振動が発生すると、竪型ミルに構造損傷が生じる可能性があり、又起動及び停止回数の増加に伴い振動の発生頻度が増加することで、加圧ローラやテーブルセグメント等の部品が疲労し、部品の寿命が短縮される等の問題がある。
特開2000−480号公報 特開平5−345138号公報 特開平10−118510号公報 特開平10−118509号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、テーブルセグメント間の継目の隙間を縮小し、隙間をローラが乗継ぐ際の振動を抑制することで、低給炭量運転時及び起動時に於ける振動の発生を防止する竪型ミル及びテーブルセグメントの継目縮小方法を提供するものである。
本発明は、ハウジング下部に収納された粉砕テーブルと、該粉砕テーブル上にリング状に設けられた複数のテーブルセグメントと、該テーブルセグメントに対して転動可能に設けられた加圧ローラとを具備し、該加圧ローラと前記粉砕テーブルとの相対回転により、前記加圧ローラにより塊状物を粉砕する竪型ミルであって、前記加圧ローラと前記テーブルセグメント間に発生する摩擦反力により、テーブルセグメントを縮径方向に変位させる変位方向変換部を有する竪型ミルに係るものである。
又本発明は、前記粉砕テーブルにテーブルセグメントを収納するセグメント収納溝が設けられ、該セグメント収納溝は、円周を所要等分された1つの区分で前記粉砕テーブルの反回転方向に向って縮径する外周分割分を有し、前記テーブルセグメントに前記摩擦反力が作用した場合に前記外周分割分によって周方向の変位が縮径方向の変位に変換される竪型ミルに係るものである。
又本発明は、テーブルセグメントとテーブルセグメントとの継目が加圧ローラの走行軌跡に対して傾斜し、テーブルセグメントの1つが粉砕テーブルに固定され、前記テーブルセグメントに前記摩擦反力が作用した場合に前記継目によって周方向の変位が縮径方向の変位に変換される竪型ミルに係るものである。
又本発明は、ハウジング下部に収納された粉砕テーブルと、該粉砕テーブル上にリング状に設けられた複数のテーブルセグメントと、該テーブルセグメントに対して転動可能に設けられた加圧ローラとを具備し、該加圧ローラと前記粉砕テーブルとの相対回転により、前記加圧ローラにより塊状物を粉砕する竪型ミルに於けるテーブルセグメントの継目縮小方法であって、前記加圧ローラと前記テーブルセグメント間に発生する摩擦反力により、テーブルセグメントを縮径方向に変位させ、テーブルセグメント間の継目の隙間を減少させるテーブルセグメントの継目縮小方法に係るものである。
又本発明は、テーブルセグメント組立時に、摩擦反力によりテーブルセグメントを縮径方向に変位させ、該テーブルセグメント間の継目の隙間を減少させ、その後前記テーブルセグメントを粉砕テーブルに固定するテーブルセグメントの継目縮小方法に係るものである。
本発明によれば、ハウジング下部に収納された粉砕テーブルと、該粉砕テーブル上にリング状に設けられた複数のテーブルセグメントと、該テーブルセグメントに対して転動可能に設けられた加圧ローラとを具備し、該加圧ローラと前記粉砕テーブルとの相対回転により、前記加圧ローラにより塊状物を粉砕する竪型ミルであって、前記加圧ローラと前記テーブルセグメント間に発生する摩擦反力により、テーブルセグメントを縮径方向に変位させる変位方向変換部を有するので、継目の隙間を詰める為の調整手段、調整作業が省略できる。
又本発明によれば、前記粉砕テーブルにテーブルセグメントを収納するセグメント収納溝が設けられ、該セグメント収納溝は、円周を所要等分された1つの区分で前記粉砕テーブルの反回転方向に向って縮径する外周分割分を有し、前記テーブルセグメントに前記摩擦反力が作用した場合に前記外周分割分によって周方向の変位が縮径方向の変位に変換されるので、前記外周分割分が変位方向変換部として機能し、変位方向変換部として別途部品等を必要とせず、構造が簡単である。
又本発明によれば、テーブルセグメントとテーブルセグメントとの継目が加圧ローラの走行軌跡に対して傾斜し、テーブルセグメントの1つが粉砕テーブルに固定され、前記テーブルセグメントに前記摩擦反力が作用した場合に前記継目によって周方向の変位が縮径方向の変位に変換されるので、前記継目が変位方向変換部として機能し、前記テーブルセグメント形状のみを考慮するだけで、別途部品等を必要とせず、構造が簡単である。
又本発明によれば、ハウジング下部に収納された粉砕テーブルと、該粉砕テーブル上にリング状に設けられた複数のテーブルセグメントと、該テーブルセグメントに対して転動可能に設けられた加圧ローラとを具備し、該加圧ローラと前記粉砕テーブルとの相対回転により、前記加圧ローラにより塊状物を粉砕する竪型ミルに於けるテーブルセグメントの継目縮小方法であって、前記加圧ローラと前記テーブルセグメント間に発生する摩擦反力により、テーブルセグメントを縮径方向に変位させ、テーブルセグメント間の継目の隙間を減少させるので、継目の隙間を詰める為の調整手段、調整作業が省略できる。
又本発明によれば、テーブルセグメント組立時に、摩擦反力によりテーブルセグメントを縮径方向に変位させ、該テーブルセグメント間の継目の隙間を減少させ、その後前記テーブルセグメントを粉砕テーブルに固定するので、テーブルセグメント組立時の調整作業が省略でき、竪型ミル組立時、或は保守時の作業性が向上する等の優れた効果を発揮する。
本発明が実施される竪型ミルの粉砕テーブルを含む部分図である。 該粉砕テーブルの上面図である。 第1の実施例に於けるテーブルセグメントの説明図である。 該テーブルセグメントの形状の説明図である。 第2の実施例に於けるテーブルセグメントの説明図である。 継目が走行軌跡に対して直交している場合の、粉砕テーブルのテーブルセグメントに於ける継目の乗越え時の作用を示す説明図であり、(A)(B)は、加圧ローラとテーブルセグメントとの接触を示し、(A)(C)は乗移り状態を示している。 継目が走行軌跡に対して傾斜している場合の、粉砕テーブルのテーブルセグメントに於ける継目の乗越え時の作用を示す説明図であり、(A)(B)は、加圧ローラとテーブルセグメントとの接触を示し、(A)(C)は乗移り状態を示している。 従来の粉砕テーブルのテーブルセグメント部分の平面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
図1、図2に於いて、竪型ミルについて略述する。尚、図1、図2は、竪型ミルの粉砕テーブル部分の構造を示している。
中空構造又は脚構造の基台2に筒状のハウジング3が立設され、該ハウジング3によって密閉された空間が形成される。該空間の下部には減速機4を介して粉砕テーブル5が立設され、前記粉砕テーブル5は前記減速機4を介し粉砕テーブルモータ6によって定速又は可変速で回転される。
前記粉砕テーブル5の上面には、断面が円弧状の凹溝7を有する複数のテーブルセグメント8がリング状に設けられ、前記凹溝7は連続したリング状となっている。前記テーブルセグメント8は2年に1回程度メンテナンスが行われ、該メンテナンスにより該テーブルセグメント8が交換されるかどうかが決定される様になっている。
前記粉砕テーブル5の回転中心から放射状に所要組数、例えば3組の加圧ローラユニット9が120°間隔で設けられている。該加圧ローラユニット9は、加圧ローラ11を有し、水平支持軸12を中心に傾動自在となっている。又、前記ハウジング3の下部には、放射状に貫通する3組のローラ加圧装置13が設けられている。該ローラ加圧装置13は、アクチュエータ、例えば油圧シリンダ14を具備し、該油圧シリンダ14によって前記加圧ローラ11を前記凹溝7に押圧する様になっている。
前記粉砕テーブル5の下方には1次空気室15が形成され、前記ハウジング3内部の前記粉砕テーブル5より上方は、分級室16となっている。
前記ハウジング3の下部には1次空気供給口17が取付けられ、該1次空気供給口17は図示しない送風機に接続されると共に、前記1次空気室15に連通している。前記粉砕テーブル5の周囲には、1次空気19の吹出し口18が全周に設けられ、該吹出し口18より前記1次空気19が上方に噴出される様になっている。
前記粉砕テーブル5の中央上方には給炭管21が垂下しており、該給炭管21から塊状物、例えば塊状の石炭が前記粉砕テーブル5の中央に供給される様になっている。
前記粉砕テーブル5が、前記減速機4を介して前記粉砕テーブルモータ6により回転され、前記1次空気供給口17より200℃前後の1次空気19が前記1次空気室15に導入された状態で、前記給炭管21より塊状の石炭が投入される。塊状の石炭は、前記給炭管21の下端より前記粉砕テーブル5の中心部に流落し、該粉砕テーブル5上に供給される。
該粉砕テーブル5上の石炭は、該粉砕テーブル5の回転による遠心力で外周方向に移動し、前記加圧ローラ11に噛込まれて粗粉炭と微粉炭からなる粉砕炭に粉砕され、更に遠心力によって外周に移動する。又、前記加圧ローラ11を前記テーブルセグメント8に押圧して塊状の石炭を粉砕する場合、前記凹溝7には粉砕された石炭の層(粉砕層)が形成される。
前記1次空気供給口17より前記1次空気室15に導入された1次空気19が、前記粉砕テーブル5の前記吹出し口18より吹上がり、遠心力によって前記テーブルセグメント8を乗越えた粉砕炭は、前記吹出し口18から吹上がった1次空気19に乗って前記分級室16の外周部を前記ハウジング3の壁面に沿って上昇する。
1次空気19によって運ばれた粉砕炭は分級器(図示せず)で分級され、微粉炭がボイラのバーナ(図示せず)に供給される。
竪型ミルの運転を停止する場合は、火災の発生を防止する等の目的から、内部に残った粉砕炭は全て除去される。
上記した様に、近年では、竪型ミルでの高度運用の要求から、竪型ミルの低給炭運転状態での運転や、頻繁な起動、停止の必要が高まっているが、低給炭運転状態では上記した粉砕層が薄くなり、前記加圧ローラ11が前記テーブルセグメント8,8の継目23を乗越える際の振動が問題となり、更に再始動時では粉炭層が存在しない状態となるので、前記加圧ローラ11と前記テーブルセグメント8との間のメタルタッチ状態での前記テーブルセグメント8,8の継目23を乗越える際の振動が問題となる。
本発明では、前記加圧ローラ11と前記テーブルセグメント8間で発生する摩擦力の、摩擦反力を利用して前記テーブルセグメント8を縮径方向に変位させ、前記テーブルセグメント8,8の継目23を詰める様にしている。
図3、図4により、本発明の第1の実施例を説明する。
図3は、粉砕テーブル5のテーブルセグメント8部分の平面図を示している。尚、図3中、1点鎖線は、加圧ローラ11の走行軌跡24、実線は、前記粉砕テーブル5のテーブルセグメント8が嵌設されるセグメント収納溝25、破線は、前記テーブルセグメント8を示している。
前記セグメント収納溝25はラチェットホイール形状を有しており、該セグメント収納溝25の外周形状25aと内周形状25bとは相似形となっており、更に前記外周形状25aと前記内周形状25bとは位相が所定角度(以下位相ずれ角α)だけずれた様になっている。
例えば8個の前記テーブルセグメント8がリング状に配設されて、凹溝7を形成する場合は、前記セグメント収納溝25は、前記外周形状25a、前記内周形状25b共に、8等分された位置に爪部26a,26bが形成される。1つのテーブルセグメント8は、周方向に隣接する爪部間に収納される。
図4により、前記外周形状25a、前記内周形状25bの一例について説明する。尚、前記外周形状25a、前記内周形状25bとは相似形であるので、以下は前記外周形状25aについて説明する。又、図中、27は基準外円、即ちテーブルセグメント8を真円に連設した場合の外径円を示す。
8等分された前記外周形状25aの1つの外周分割分28の半径rは、前記基準外円27の半径Rと同一であり、又前記半径rの中心は、小円29上にあり、該小円29は前記基準外円27の中心Oと同心で半径ρを有している。前記外周分割分28の外周の始点S1は、前記基準外円27と交差する位置であり、終点S2は前記始点S1から45゜回転した前記基準外円27の半径と交差する位置となっている。
前記外周分割分28が円周方向に繰返され、連設されることで前記外周形状25aが形成される。又、該外周形状25aに於いて、前記中心Oを中心とする前記外周分割分28の曲率半径δは、前記終点S2から前記始点S1に向って漸次減少(δ1>δ2)している。この曲率半径δの漸次減少していく減少率は、前記半径ρの値を大きくすることで大きくなっていく。又、漸次減少する方向は、前記粉砕テーブル5の反回転方向となっている。
又、前記外周形状25aと前記内周形状25bとの位相ずれ角αは、1つのテーブルセグメント8がセグメント収納溝25内で動き得る角度であり、前記爪部26a,26bは前記テーブルセグメント8の動きを規制するストッパとなっている。
更に、前記外周分割分28は、曲率半径δが漸次減少していることから、前記テーブルセグメント8が周方向に移動することで、半径方向にも変位する。例えば、前記テーブルセグメント8が、図3中、反時計方向に移動すると、前記テーブルセグメント8は縮径方向にも変位する。従って、前記外周分割分28は、前記テーブルセグメント8の周方向の変位を半径方向の変位に変換する変位方向変換部として機能する。
以下、作用を説明する。
前記加圧ローラ11が前記凹溝7に押圧された状態で、前記粉砕テーブル5が回転し、前記加圧ローラ11が転動すると、該加圧ローラ11と前記凹溝7間は摩擦力が発生する。例えば、図3中、前記粉砕テーブル5が時計方向に回転すると、摩擦反力31は反時計方向に作用する。
前記テーブルセグメント8,8間の継目23に間隙が存在すると、前記テーブルセグメント8は前記摩擦反力31により、反時計方向に移動する。前記テーブルセグメント8の反時計方向の移動により、該テーブルセグメント8は前記セグメント収納溝25の前記外周分割分28から中心方向に押され、前記テーブルセグメント8は周方向に移動すると共に縮径方向に変位する。
前記加圧ローラ11が前記テーブルセグメント8を移動していくと、該テーブルセグメント8が順次摩擦反力31を受け、前記継目23に隙間が存在すると前記テーブルセグメント8は周方向に移動しつつ中心方向に変位し、前記テーブルセグメント8は全体として縮径し、前記継目23の隙間が減少していく。
該継目23で隙間が減少、若しくはなくなることで、該継目23を通過する際の振動が減少する。
尚、前記摩擦反力31を利用して、前記継目23の間隙を詰める場合、テーブルセグメント8の組立時のみに本実施例を適用し、前記継目23が詰った後は、各テーブルセグメント8をボルト等により粉砕テーブル5に固定してもよい。
図5により本発明の第2の実施例を説明する。
第2の実施例では、テーブルセグメント8の分割線(継目23)を粉砕テーブル5の半径Rに対して傾斜させ、摩擦反力が作用した場合に、前記継目23の傾斜でテーブルセグメント8に中心方向に変位させる力を発生させる様にしたものである。第2の実施例では、傾斜している前記継目23が、前記テーブルセグメント8の周方向の変位を半径方向の変位に変換する変位方向変換部として機能する。
粉砕テーブル5の上面には、テーブルセグメントを設置する為の溝(図示せず)が形成され、この溝の中に複数のテーブルセグメント8がリング状に嵌設される。又、1つのテーブルセグメント8aは、ボルト等所要の固定手段で前記粉砕テーブル5に固定し、他のテーブルセグメント8については、径方向、周方向に変位可能とする。
又、前記継目23と走行軌跡24との交点に於いて、該走行軌跡24の接線(即ち摩擦反力の方向)と前記継目23との成す角度がβとなる様に、前記継目23の傾斜角を設定する。
次に、摩擦反力と前記テーブルセグメント8との関係を説明する。
先ず、加圧ローラ11が前記テーブルセグメント8aからテーブルセグメント8bに乗移った直後での状態では、前記継目23方向にはFcosβ、継目23に対して垂直な方向にはFsinβの力が作用する。ここでFは乗越え時に発生する荷重を示す。
前記継目23に隙間が存在すると、垂直な方向の力Fsinβによって前記テーブルセグメント8bが前記テーブルセグメント8aに押しつけられ、更に継目23方向の力Fcosβによって、中心側に変位する。
次に、前記加圧ローラ11が前記テーブルセグメント8bとテーブルセグメント8cとの境界に達した場合を説明する。
摩擦反力は、前記加圧ローラ11が粉砕テーブル5に対して移動するにつれて、作用する方向が変化する。従って、前記加圧ローラ11が前記テーブルセグメント8bと前記テーブルセグメント8cとの境界に至った時でも、摩擦反力により、前記テーブルセグメント8bに縮径方向の力が作用することが好ましい。又、少なくとも、前記テーブルセグメント8bが拡径方向に変位しない様にする必要がある。
従って、前記加圧ローラ11が前記テーブルセグメント8bの前記テーブルセグメント8c側の継目23近傍に至った時の摩擦反力の作用線と、前記テーブルセグメント8aと前記テーブルセグメント8b間の継目23とがなす角度γが90゜以上となる必要がある。
尚、継目23での摩擦抵抗があるので、厳密には90゜以上でなくともよい。
而して、テーブルセグメント8が8個設置されるとし、該テーブルセグメント8間の角度ピッチは45゜となる。γが90゜とすると、幾何学的な関係から、前記継目23との成す角度βは、45°になる。従って、前記継目23の角度βは45゜以下が好ましい。
尚、前記継目23の角度βはセグメントの分割数に応じて変更され、45゜以下には限定されない。
第2の実施例では、前記走行軌跡24に対して前記継目23を傾斜させたが、該継目23を傾斜させることで、更に緩衝効果が発揮される。この緩衝効果について、図6、図7に於いて説明する。
先ず、図6は、テーブルセグメント8,8間の継目23が走行軌跡24に対して直交している場合に、前記加圧ローラ11が該継目23を乗越える状態を示している。
尚、説明を簡略化する為、前記加圧ローラ11はWの幅を有し、前記凹溝7に対する前記加圧ローラ11の接触部33は線接触であるとする。
前記加圧ローラ11が前記継目23を乗越える場合は、前記接触部33が幅全長に亘って同時に前記継目23に落ち、更に前記接触部33が同時に前記凹溝7に乗上げる。
即ち、前記継目23を乗越す時間は、極めて短く、前記継目23を乗越す際の荷重は極めて短時間に発生し、又極めて短時間に加圧ローラ11に伝達される。前記継目23乗越え時の荷重伝達の様子を、図6(C)に示しており、荷重は衝撃的に伝達される。
前記加圧ローラ11が前記継目23を乗越える際に、前記加圧ローラ11が持つ運動量の一部が衝撃力として消費されたと仮定し、消費された運動量をΔmとすると乗越えるのに要した時間をtとした場合、力積の関係から、F=Δmtとなる。従って、乗越えが短時間であった場合は、大きな荷重が発生し、振動が発生し易い。
次に、図7は、走行軌跡24に対して継目23が傾斜している場合に、前記加圧ローラ11が該継目23を乗越える状態を示している。
前記継目23が加圧ローラ11の走行軌跡24に対して傾斜していると、図7(C)に示される様に、前記接触部33が最初に前記継目23に到達し、該継目23を通過する迄の時間は、前記継目23の傾斜分だけ長くなり、乗越えも円滑になり、発生する荷重も小さくなる。この為、振動を抑制することができる。
而して、第2の実施例によれば、テーブルセグメント8,8間の継目23の隙間が減少され、乗越え時の衝撃が小さくなると共に、前記継目23を乗越える場合の時間が長くなり、乗越えも円滑になり、発生する荷重も小さくなる。この為、振動を抑制することができる。
5 粉砕テーブル
7 凹溝
8 テーブルセグメント
11 加圧ローラ
23 継目
24 走行軌跡
25 セグメント収納溝

Claims (5)

  1. ハウジング下部に収納された粉砕テーブルと、該粉砕テーブル上にリング状に設けられた複数のテーブルセグメントと、該テーブルセグメントに対して転動可能に設けられた加圧ローラとを具備し、該加圧ローラと前記粉砕テーブルとの相対回転により、前記加圧ローラにより塊状物を粉砕する竪型ミルであって、前記加圧ローラと前記テーブルセグメント間に発生する摩擦反力により、テーブルセグメントを縮径方向に変位させる変位方向変換部を有することを特徴とする竪型ミル。
  2. 前記粉砕テーブルにテーブルセグメントを収納するセグメント収納溝が設けられ、該セグメント収納溝は、円周を所要等分された1つの区分で前記粉砕テーブルの反回転方向に向って縮径する外周分割分を有し、前記テーブルセグメントに前記摩擦反力が作用した場合に前記外周分割分によって周方向の変位が縮径方向の変位に変換される請求項1の竪型ミル。
  3. テーブルセグメントとテーブルセグメントとの継目が加圧ローラの走行軌跡に対して傾斜し、テーブルセグメントの1つが粉砕テーブルに固定され、前記テーブルセグメントに前記摩擦反力が作用した場合に前記継目によって周方向の変位が縮径方向の変位に変換される請求項1の竪型ミル。
  4. ハウジング下部に収納された粉砕テーブルと、該粉砕テーブル上にリング状に設けられた複数のテーブルセグメントと、該テーブルセグメントに対して転動可能に設けられた加圧ローラとを具備し、該加圧ローラと前記粉砕テーブルとの相対回転により、前記加圧ローラにより塊状物を粉砕する竪型ミルに於けるテーブルセグメントの継目縮小方法であって、前記加圧ローラと前記テーブルセグメント間に発生する摩擦反力により、テーブルセグメントを縮径方向に変位させ、テーブルセグメント間の継目の隙間を減少させることを特徴とするテーブルセグメントの継目縮小方法。
  5. テーブルセグメント組立時に、摩擦反力によりテーブルセグメントを縮径方向に変位させ、該テーブルセグメント間の継目の隙間を減少させ、その後前記テーブルセグメントを粉砕テーブルに固定する請求項4のテーブルセグメントの継目縮小方法。
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