JP2011092818A - 竪型ミル - Google Patents

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基樹 永田
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秀作 山崎
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Abstract

【課題】粉砕テーブルの駆動装置を省いたことで省スペース化及びコストの削減を図ると共に、前記粉砕テーブルと加圧ローラの接触面間に相対速度差を発生させることで粉砕効率の向上を図る竪型ミルを提供する。
【解決手段】分級室26を形成するハウジング7と、該ハウジングの下部に収納される粉砕テーブル1と、該粉砕テーブルに加圧ローラ4を押圧し、前記粉砕テーブル上の石炭を粉砕する複数のローラ加圧装置15と、少なくとも1つの前記加圧ローラを回転させて前記粉砕テーブルを従動回転させるローラ駆動装置30と、塊状石炭を前記粉砕テーブルに供給する給炭装置29とを具備した。
【選択図】図1

Description

本発明は、石炭焚きボイラへ供給する石炭を粉砕する竪型ミルに関するものである。
石炭を燃料とする石炭焚きボイラでは、塊状の石炭を竪型ミルにより粉砕して微粉炭とし、微粉炭を1次空気と共に燃焼装置であるバーナに供給している。
先ず、図9、図10に於いて、従来の竪型ミルについて説明する。
従来の竪型ミルでは、石炭を粉砕する粉砕テーブル1が減速機2を介して立設され、該減速機2は粉砕テーブル駆動モータ3に接続されている。
又、前記粉砕テーブル1の上方には、加圧ローラ4が複数個、例えば120°間隔で3個設けられており、該加圧ローラ4は図示しないローラ加圧装置によって前記粉砕テーブル1上に押下されている。
石炭の粉砕処理の際には、図示しない石炭供給装置から塊状の石炭が前記粉砕テーブル1の中央に投下され、それと並行して前記粉砕テーブル1が前記減速機2を介して前記粉砕テーブル駆動モータ3により回転される。
又、前記加圧ローラ4は前記粉砕テーブル1との摩擦によって従動回転しており、該粉砕テーブル1上に投下された石炭は、該粉砕テーブル1の回転によって移動し、前記加圧ローラ4に噛込まれることで粉砕される。
上記の様に、前記粉砕テーブル1の回転により前記加圧ローラ4が従動的に回転する様な構造とした場合、前記減速機2や前記粉砕テーブル駆動モータ3等の粉砕テーブル駆動装置を設置する為のスペースを確保する必要があり、竪型ミル本体の高さが高くなり、コストアップの要因となっていた。
又、前記加圧ローラ4の回転は従動的であり、該加圧ローラ4の回転速度は前記粉砕テーブルの回転速度と等速となる。前記加圧ローラ4によって石炭を噛込み粉砕するが、粉砕力は図示しないローラ加圧装置によって前記粉砕テーブル1上に押下される圧下力のみによる粉砕となる。従って、塊状の石炭を目標とする細かさを持つ微粉炭とする迄に時間が掛り、粉砕効率が悪いという問題があった。
特開平9−276726号公報 特開平1−254265号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、粉砕テーブルの駆動装置を省いたことで省スペース化及びコストの削減を図ると共に、前記粉砕テーブルと加圧ローラの接触面間に相対速度差を発生させることで粉砕効率の向上を図る竪型ミルを提供するものである。
本発明は、分級室を形成するハウジングと、該ハウジングの下部に収納される粉砕テーブルと、該粉砕テーブルに加圧ローラを押圧し、前記粉砕テーブル上の石炭を粉砕する複数のローラ加圧装置と、少なくとも1つの前記加圧ローラを回転させて前記粉砕テーブルを従動回転させるローラ駆動装置と、塊状石炭を前記粉砕テーブルに供給する給炭装置とを具備した竪型ミルに係るものである。
又本発明は、前記ローラ駆動装置の駆動を制御する制御部を更に具備し、該制御部は前記加圧ローラの回転速度を制御する竪型ミルに係り、又少なくとも2つの前記加圧ローラに設けられた前記ローラ駆動装置の駆動を制御する制御部を更に具備し、該制御部は前記ローラ駆動装置を同期駆動させる竪型ミルに係り、更に又粉砕処理中の前記粉砕テーブルの状態を検出する検出器を更に具備し、前記制御部は前記検出器からの検出結果に基づき前記ローラ駆動装置の駆動を制御する竪型ミルに係るものである。
本発明によれば、分級室を形成するハウジングと、該ハウジングの下部に収納される粉砕テーブルと、該粉砕テーブルに加圧ローラを押圧し、前記粉砕テーブル上の石炭を粉砕する複数のローラ加圧装置と、少なくとも1つの前記加圧ローラを回転させて前記粉砕テーブルを従動回転させるローラ駆動装置と、塊状石炭を前記粉砕テーブルに供給する給炭装置とを具備したので、前記粉砕テーブルと前記加圧ローラとの接触面にはスリップが発生し、該加圧ローラに噛込まれた石炭に対して圧下力だけではなく剪断力が掛ることで、石炭の粉砕時間が削減でき、粉砕効率の向上を図ることができる。
又本発明によれば、前記ローラ駆動装置の駆動を制御する制御部を更に具備し、該制御部は前記加圧ローラの回転速度を制御するので、スリップの度合によって前記加圧ローラの回転速度を変更することができ、前記粉砕テーブルを所定の速度で回転する様調整することができる。
又本発明によれば、少なくとも2つの前記加圧ローラに設けられた前記ローラ駆動装置の駆動を制御する制御部を更に具備し、該制御部は前記ローラ駆動装置を同期駆動させるので、前記粉砕テーブルと前記加圧ローラとの接触面に発生するスリップ量を抑制することができ、スリップが原因となる振動の発生を抑えることができる。
更に又本発明によれば、粉砕処理中の前記粉砕テーブルの状態を検出する検出器を更に具備し、前記制御部は前記検出器からの検出結果に基づき前記ローラ駆動装置の駆動を制御するので、処理中に発生したスリップ量の変動による前記粉砕テーブルの回転速度の増減や、振動の発生に応じて前記加圧ローラの回転速度を調整でき、安定した処理を実行できるという優れた効果を発揮する。
本発明に於ける竪型ミルの概略立断面図である。 本発明の第1の実施例に於ける竪型ミルの概略平断面図である。 本発明の第1の実施例に於ける作用を説明する側面図である。 本発明の第1の実施例に於ける作用を説明する平面図である。 本発明の第1の実施例に於ける作用を説明する側面図である。 本発明の第1の実施例に於ける作用を説明する側面図である。 本発明の第2の実施例に於ける竪型ミルの概略平断面図である。 本発明の第2の実施例に於ける作用を説明する平面図である。 従来の竪型ミルに於ける作用を説明する側面図である。 従来の竪型ミルに於ける作用を説明する平面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
先ず、図1、図2に於いて、本発明の第1の実施例に於ける竪型ミル5について説明する。尚、図1、図2中、図9中と同等のものには同符号を付し、その説明を省略する。
図中、実線は1次空気の流れを示しており、点線は石炭の流れを示している。
中空構造の基台6に筒状のハウジング7が立設され、該ハウジング7によって密閉された空間が形成される。該空間の下部には粉砕テーブル1が立設され、該粉砕テーブル1は前記基台6の内部でスラスト軸受け8によって垂直方向の荷重が支持され、又ラジアル軸受け9によって半径方向の荷重が支持されており、前記粉砕テーブル1は前記スラスト軸受け8及び前記ラジアル軸受け9を介して回転可能となっている。
又、前記粉砕テーブル1の上面には、断面が円弧状の凹溝11を有するテーブルセグメント12が設けられている。
前記粉砕テーブル1の回転中心から放射状に所要組数、例えば3組の加圧ローラユニット13が120°間隔で設けられている。該加圧ローラユニット13は、加圧ローラ4を有し、ピボット軸14を中心に傾動自在となっている。又、前記ハウジング7の下部には、3組のローラ加圧装置15が放射状に貫通する孔が穿設され、該ローラ加圧装置15はジャーナルカバー16によって支持されると共に、該ジャーナルカバー16が前記孔を覆い、シールしている。
前記ローラ加圧装置15は、アクチュエータ、例えば油圧シリンダ20を具備し、該油圧シリンダ20によって前記加圧ローラ4を前記凹溝11に押圧する様になっている。
3組の前記加圧ローラユニット13のうちの1つの後方には、加圧ローラ回転軸17が延出し、前記ジャーナルカバー16には前記加圧ローラ回転軸17が貫通する貫通孔18が穿設されている。該貫通孔18は前記加圧ローラ回転軸17の径よりも大きく、該加圧ローラ回転軸17と前記貫通孔18の内周縁との間には隙間が形成される様になっている。
又、前記加圧ローラ回転軸17の後方にはローラ駆動装置30が設けられ、該ローラ駆動装置30は加圧ローラ回転モータ21を有している。該加圧ローラ回転モータ21はカップリング19を介して前記加圧ローラ回転軸17と連結されており、前記加圧ローラ4は前記加圧ローラ回転モータ21によって回転される様になっている。
該加圧ローラ回転モータ21はモータ支持具22に取付けられ、該モータ支持具22と前記ジャーナルカバー16外壁の間には蛇腹状のシール部材23が設けられており、該シール部材23によって前記加圧ローラ回転軸17の貫通部がシールされる。
又、前記加圧ローラ回転モータ21は制御部24と電気的に接続されており、該制御部24からの命令に従って、前記加圧ローラ4の回転速度が制御される。
前記粉砕テーブル1の下方には1次空気室25が形成され、前記ハウジング7内部の前記粉砕テーブル1より上方は、分級室26となっている。
前記ハウジング7の下部には1次空気供給口27が取付けられ、該1次空気供給口27は前記1次空気室25に連通している。又、前記粉砕テーブル1の周囲には、1次空気の吹出し口28が全周に設けられている。
前記ハウジング7の上側には石炭給排部29が設けられており、該石炭給排部29の中心部を貫通する様にパイプ状の給炭管31が設けられ、該給炭管31が前記ハウジング7の内部に延出し、下端が前記粉砕テーブル1の中央上方に位置している。前記給炭管31には石炭が供給され、供給された石炭は前記粉砕テーブル1の中心部に落下する様になっている。
前記給炭管31には、回転管32が回転管支持部33に軸受け34を介して回転自在に設けられている。前記回転管32は、プーリ35とプーリ36に掛渡されたベルト37及び前記プーリ36が設けられた減速機38を介して分級機モータ39によって回転される様になっている。
又、前記回転管32、前記プーリ35、前記プーリ36、前記ベルト37、前記減速機38、前記分級機モータ39、ブレード41によって分級機42が構成されている。
前記ブレード41は短冊状であり、倒立円錐曲面上に円周方向に所要角度ピッチで配設される。又、前記ブレード41は下端から上端に向って前記回転管32から離反する様に傾斜しており、ブレード支持部43を介して前記回転管32に取付けられている。
前記石炭給排部29には、粉砕された微粉炭を送給する微粉炭送給管44が接続されており、該微粉炭送給管44はボイラのバーナ(図示せず)に接続されている。
尚、図1中、46は前記粉砕テーブル1の回転速度を検出する回転検出器であり、47は前記粉砕テーブル1の振動を検出する振動検出器を示している。
次に、前記竪型ミル5に於ける石炭の粉砕について説明する。
図3、図4に示される様に、前記制御部24からの命令に従い、前記加圧ローラ回転モータ21が前記カップリング19を介して前記粉砕テーブル1に押下された前記加圧ローラ4を回転させ、該加圧ローラ4を介して前記粉砕テーブル1を従動回転させ、更に該粉砕テーブル1を介して残りの加圧ローラ4を従動回転させる。この時、前記加圧ローラ回転軸17と前記貫通孔18との間には隙間が形成されており、前記加圧ローラユニット13に発生する振動によって前記加圧ローラ回転軸17が前記ジャーナルカバー16と衝突することがない。又、前記シール部材23は蛇腹形状であるので、前記加圧ローラユニット13の振動によって前記ハウジング7と前記モータ支持具22間のシールが解除されることがない。
又、前記加圧ローラ4によって前記粉砕テーブル1が所定の速度迄回転されるのと並行して、1次空気が前記1次空気供給口27より前記1次空気室25に導入される。
前記粉砕テーブル1の回転速度が所定の速度に達した後、前記給炭管31より塊状の石炭が投入され、塊状の石炭は前記給炭管31の下端より前記粉砕テーブル1の中心部に流落し、該粉砕テーブル1上に供給される。
該粉砕テーブル1上の石炭は、回転する前記粉砕テーブル1の遠心力で外周方向に移動し、前記加圧ローラ4に噛込まれて粗粉炭と微粉炭からなる粉砕炭に粉砕され、更に遠心力によって外周に移動する。
前記1次空気供給口27より前記1次空気室25に導入された1次空気が、前記粉砕テーブル1の前記吹出し口28より吹上がり、回転する前記粉砕テーブル1の遠心力によって前記テーブルセグメント12を乗越えた粉砕炭は、前記吹出し口28から吹上がった1次空気に乗って前記分級室26の外周部を前記ハウジング7の壁面に沿って上昇する。
前記分級室26の外周を1次空気に乗って上昇する粉砕炭は、粒径の大きい一部の粗粉炭が上昇途中で自重により前記粉砕テーブル1上に落下し、残りの粗粉炭及び微粉炭は、1次空気に乗って、前記分級室26を更に上昇する。
該分級室26を上昇する粗粉炭及び微粉炭は、1次空気と共に前記分級機42に流入する。前記分級機モータ39によって回転する前記ブレード41を横切る際に、所定の粒径以上の粗粉炭は前記ブレード41と衝突して弾かれ、前記粉砕テーブル1上に落下する。又、所定の粒径以下の微粉炭は1次空気に乗って前記ブレード41を横切り、前記微粉炭送給管44より送出され、ボイラのバーナ(図示せず)に供給される。
前記ブレード41によって弾き飛ばされた粗粉炭は、前記粉砕テーブル1上に落下し、落下した粗粉炭は、前記粉砕テーブル1の回転遠心力によって前記凹溝11迄移動し、前記加圧ローラ4によって再度粉砕される。
上記処理に於いて、前記粉砕テーブル1は押下された加圧ローラ4との摩擦によって回転させられる為、前記加圧ローラ4と前記粉砕テーブル1との接触面では常にスリップが発生しており、前記加圧ローラ4と前記粉砕テーブル1の回転速度に相対速度差が生じている。
上記の状態で、図5、図6に示される様に、前記加圧ローラ4によって前記粉砕テーブル1が回転され、前記加圧ローラ4と前記粉砕テーブル1の間に石炭45が噛込まれた場合には、前記加圧ローラ4と前記粉砕テーブル1に相対速度差が発生している為、石炭45に対して前記油圧シリンダ20による前記加圧ローラ4の圧下力だけではなく、相対速度差による剪断力が発生し、石炭45は圧下力に剪断力が加わって粉砕される。従って、石炭45に対する粉砕効率が向上している。
又、前記粉砕テーブル1を前記加圧ローラ4に対して従動回転する様にしたことで、前記粉砕テーブル1に駆動装置等を設ける必要がなくなり、前記竪型ミル5を小型化して省スペース化を図ると共に、製作コストの削減を図ることができる。
次に、図7に於いて、本発明の第2の実施例について説明する。尚、図7中、図2と同等のものには同符号を付し、その説明を省略する。
粉砕テーブル1の回転中心から放射状に所要組数、例えば3組の加圧ローラユニット13,13,13が120°間隔で設けられ、ハウジング7の下部には3組のローラ加圧装置15がジャーナルカバー16を介して放射状に設けられており、前記ローラ加圧装置15は加圧ローラ4を凹溝11に押圧する様になっている。
前記各加圧ローラユニット13,13,13の後方には、加圧ローラ回転モータ21,21,21を具備するローラ駆動装置30,30,30がそれぞれ設けられている。前記加圧ローラ回転モータ21,21,21はそれぞれ制御部24と電気的に接続されており、該制御部24からの命令に従って、前記加圧ローラ4,4,4の回転速度が独立して制御される様になっている。
石炭を粉砕する際には、前記制御部24からの命令に従い、3組の前記加圧ローラ回転モータ21,21,21が前記加圧ローラ4,4,4をそれぞれ回転させる。該加圧ローラ4,4,4によって前記粉砕テーブル1を所定の速度迄回転させると共に、1次空気が1次空気供給口27より1次空気室25に導入される。尚、図8に示される様に、前記粉砕テーブル1は前記加圧ローラ4,4,4との摩擦によって従動回転するので、該加圧ローラ4,4,4と前記粉砕テーブル1との接触面では常にスリップが発生した状態となる。
前記粉砕テーブル1の回転速度が所定の速度に達した後、給炭管31より塊状の石炭が投入され、前記粉砕テーブル1上の石炭は、前記加圧ローラ4,4,4の回転により従動回転する前記粉砕テーブル1の遠心力で外周方向に移動し、前記加圧ローラ4,4,4に噛込まれて粗粉炭と微粉炭からなる粉砕炭に粉砕される。
この時、3組の前記加圧ローラ4,4,4は、前記制御部24の命令により3組全てを同じ回転速度で回転させてもよいし、2組の前記加圧ローラ4,4を同じ速度で回転させ、残りの該加圧ローラ4を異なった速度で回転させてもよい。或は3組の前記加圧ローラ4,4,4をそれぞれ異なった速度で回転させてもよい。
前記加圧ローラ4,4,4を等速で回転させた場合には、前記粉砕テーブル1が摩擦によって従動回転するので、前記加圧ローラ4,4,4と前記粉砕テーブル1との間にはスリップが発生するが、前記加圧ローラ4,4,4が等速で回転している為、該各加圧ローラ4,4,4と前記粉砕テーブル1との接触面に於いて発生する相対速度差は小さくなる。即ち、前記加圧ローラ4,4,4と前記粉砕テーブル1との間に発生するスリップ量を抑制することができる。
従って、前記加圧ローラ4,4,4に噛込まれた石炭は、該加圧ローラ4,4,4による圧下力に加えて、該加圧ローラ4,4,4と前記粉砕テーブル1との間には多少のスリップが発生しているので剪断力が発生し、粉砕効率が向上する。更に、発生するスリップ量が第1の実施例よりも減少するので、前記加圧ローラ4,4,4と前記粉砕テーブル1との間のスリップを原因とする振動を抑制できる。
又、2組の前記加圧ローラ4,4を等速で回転させ、残りの該加圧ローラ4を異なった速度で回転させた場合には、前記粉砕テーブル1と2組の前記加圧ローラ4,4及び残りの該加圧ローラ4との間で発生する相対速度差が大きくなる為、前記加圧ローラ4,4,4を全て等速で回転させた場合よりも噛込まれた石炭に作用する剪断力が増大し、粉砕効率が向上する。
又、前記加圧ローラ4,4,4をそれぞれ異なった速度で回転させている場合は、前記粉砕テーブル1と各加圧ローラ4,4,4のそれぞれに於いて異なった相対速度差が発生し、石炭が前記加圧ローラ4,4,4に噛込まれた際に作用する剪断力が更に増大する。
上記の様に、前記加圧ローラ4,4,4によって噛込まれた石炭には、該加圧ローラ4,4,4の圧下力に加え、該加圧ローラ4,4,4と前記粉砕テーブル1の接触面に於いてそれぞれ相対速度差による剪断力が掛り、前記加圧ローラ4,4,4のうちの1つのみで剪断力が作用していた第1の実施例と比較して石炭の粉砕効率が更に向上する。
又、前記粉砕テーブル1に振動検出器47(図1参照)を取付けることで、石炭の粉砕処理中に発生する振動を検出できる。振動が発生した場合には、前記振動検出器47によって検出された結果に従って、それぞれの前記加圧ローラ4,4,4の回転速度を変更する、或は振動が発生している前記加圧ローラ4の回転速度を前記粉砕テーブル1の回転速度と同期させる等の処理を行うことにより、前記竪型ミル5に発生した振動を抑えることができる。
尚、第2の実施例では3組の前記加圧ローラ4,4,4をそれぞれ回転させたが、回転させる該加圧ローラ4は2つでもよいことは言う迄もない。
上述の様に、本実施例では前記粉砕テーブル1を従動回転としたことで、前記粉砕テーブル1の駆動装置を省いて省スペース化、及び省スペース化に伴った前記竪型ミル5の小型化によるコスト削減を図ることができる。
又、前記加圧ローラ4を駆動、前記粉砕テーブル1を従動回転としたことで前記加圧ローラ4と前記粉砕テーブル1の接触面に常にスリップを発生させ、前記加圧ローラ4の圧下力だけではなくスリップによる剪断力を加えることで粉砕効率を向上させ、前記石炭給排部29より投入された塊状の石炭を所定の大きさの微粉炭とする迄の時間を短縮することができる。
尚、図示しないバーナに対して安定した微粉炭の供給を行う為、前記粉砕テーブル1の回転速度は一定であることが望ましい。従って、前記加圧ローラ4と前記粉砕テーブル1との接触面のスリップの度合に応じて前記加圧ローラ回転モータ21の回転速度を調整することで、前記粉砕テーブル1の回転速度を所定の回転速度に保つことができる。
又、前記粉砕テーブル1に回転検出器46(図1参照)を取付け、該回転検出器46によって前記粉砕テーブル1の回転速度を検出し、検出した回転速度を前記制御部24へとフィードバックし、該制御部24が検出結果に基づいて前記加圧ローラ4の回転速度を調整してもよい。
更に、前記振動検出器47(図1参照)によって前記粉砕テーブル1の振動を検出し、前記制御部24が前記振動検出器47の検出結果に基づいて前記加圧ローラ4の回転速度を変更する、或は振動が発生している前記加圧ローラ4の回転速度を前記粉砕テーブル1の回転速度と同期させる等の調整を行うことで、前記竪型ミル5に発生する振動を抑制することができる。
1 粉砕テーブル
4 加圧ローラ
5 竪型ミル
7 ハウジング
13 加圧ローラユニット
15 ローラ加圧装置
21 加圧ローラ回転モータ
22 モータ支持具
23 シール部材
24 制御部
26 分級室
29 石炭給排部
30 ローラ駆動装置
46 回転検出器
47 振動検出器

Claims (4)

  1. 分級室を形成するハウジングと、該ハウジングの下部に収納される粉砕テーブルと、該粉砕テーブルに加圧ローラを押圧し、前記粉砕テーブル上の石炭を粉砕する複数のローラ加圧装置と、少なくとも1つの前記加圧ローラを回転させて前記粉砕テーブルを従動回転させるローラ駆動装置と、塊状石炭を前記粉砕テーブルに供給する給炭装置とを具備したことを特徴とする竪型ミル。
  2. 前記ローラ駆動装置の駆動を制御する制御部を更に具備し、該制御部は前記加圧ローラの回転速度を制御する請求項1の竪型ミル。
  3. 少なくとも2つの前記加圧ローラに設けられた前記ローラ駆動装置の駆動を制御する制御部を更に具備し、該制御部は前記ローラ駆動装置を同期駆動させる請求項1の竪型ミル。
  4. 粉砕処理中の前記粉砕テーブルの状態を検出する検出器を更に具備し、前記制御部は前記検出器からの検出結果に基づき前記ローラ駆動装置の駆動を制御する請求項2又は請求項3の竪型ミル。
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