JPH1080642A - 竪型ミル - Google Patents

竪型ミル

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JPH1080642A
JPH1080642A JP23666296A JP23666296A JPH1080642A JP H1080642 A JPH1080642 A JP H1080642A JP 23666296 A JP23666296 A JP 23666296A JP 23666296 A JP23666296 A JP 23666296A JP H1080642 A JPH1080642 A JP H1080642A
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JP23666296A
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Shigehiro Miyamae
茂広 宮前
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で設備費、運転維持費が安くしかも出炭
特性が損われることのない竪型ミルを提供する。 【解決手段】 テーブル4とローラ7との協働により粉
砕されて一次空気9により搬送されて来た石炭を分級す
る分級装置46は、流体通過流路が形成された可動環状
体33と、流体通過流路と連通する流体通過流路が形成
されて可動環状体33に内嵌された固定環状体30と固
定環状体30の内周側に配置されて流体通過流路を通り
送給された石炭から粗粒を分級する固定ベーン29を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、竪型ミルに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】石炭焚きボイラへ供給する石炭を粉砕す
るための微粉炭ミルとしては、上部に回転式分級器を備
えたミルと、ベーン式分級器を備えたミルがある。
【0003】而して、回転式分級器を備えた微粉炭ミル
の一例は図9に示されており、図中、1は竪型ミルであ
る。
【0004】該竪型ミル1のケーシング2内下部には、
駆動装置3により水平回転するテーブル4が配置され、
テーブル4の上方には、流体圧シリンダ5により水平軸
6を介して上下に回動し得るローラ7が配置されてい
る。而して流体圧シリンダ5によりローラ7を水平回転
しているテーブル4に押付けることにより、ローラ7と
テーブル4が協働し、テーブル4上の石炭を粉砕し得る
ようになっている。
【0005】ケーシング2内には、テーブル4を包囲す
るよう環状体8が配設され、環状体8には、ケーシング
2のテーブル4よりも下方位置からケーシング2内へ導
入された一次空気9をケーシング2上部へ吹込み得るよ
うエアノズル10が設けられている。
【0006】ケーシング2の上部外側には、ケーシング
2内と連通するようにした中空フレーム11が設置さ
れ、中空フレーム11内に上下へ延在するよう固設した
軸受筒12には、上下へ所要の間隔を置いて軸受13が
嵌入されている。又、中空フレーム11の側部には微粉
炭をボイラバーナへ送給するための微粉炭送給管14が
接続されている。
【0007】軸受13には、上下へ延在する回転シュー
ト15が嵌入されており、回転シュート15の上端は、
中空フレーム11の上方に突出し、回転シュート15の
下端は、ケーシング2内においてローラ7よりも若干上
方に位置している。
【0008】ケーシング2上部外側に設置した竪型のモ
ータ16の出力軸には、プーリ17が外嵌、固定され、
該プーリ17と回転シュート15の上端部近傍に外嵌、
固定したプーリ18との間には、無端状のベルト19が
巻掛けられている。
【0009】回転シュート15の上下方向中途部外周に
は、ケーシング2内の上部に位置するよう、円周方向へ
複数のベーン20aを設けた回転式分級器20が装着さ
れている。而して、回転式分級器20のベーン20aの
開度は調整できず固定されている。
【0010】ケーシング2内には、回転式分級器20の
下方に位置するよう、截頭逆円錐状のホッパ21が設置
されており、ホッパ21の傾斜面には、一次空気9によ
り上昇する石炭が通過し得るよう傾斜面に沿って延びる
スリット21aが設けられている。
【0011】回転シュート15の上方には、給炭機22
が配設され、給炭機22のシュート22a下端は回転継
手を介して回転シュート15の上端に接続されている。
【0012】図9に示す竪型ミル1においては、石炭ホ
ッパから給炭機22へ切出された石炭は、シュート22
a、回転シュート15を介してケーシング2内に投入さ
れ、テーブル4上へ落下し、駆動装置3により駆動され
て水平方向へ回転しているテーブル4とテーブル4に対
し接触し回転しているローラ7との協働作業により粉砕
され、粉砕された石炭は、エアノズル10から吹出す一
次空気9により同伴されてケーシング2内を矢印に示す
ごとく上昇し、ホッパ21のスリット21aを通ってホ
ッパ21内へ入り、モータ16により駆動されて回転シ
ュート15と共に回転している回転式分級器20により
粗粒を分級され、粗粒を分級された微粉炭は、回転式分
級器20を通って中空フレーム11へ入り、中空フレー
ム11から微粉炭送給管14へ送出されてボイラバーナ
へ送給され、回転式分級器20で分級された粗粒は、ホ
ッパ21を滑落してテーブル4上へ戻される。
【0013】ベーン式分級器を備えたミルの一例は図1
0、11に示されており、図中、図9に示すものと同一
のものには同一の符号を付し説明を省略する。
【0014】而して、本例におけるケーシング2内の上
部には、ケーシング2と同心状にベーン式分級器23が
配設されており、ベーン式分級器23は、ケーシング2
の円周方向へ所定の間隔で、駆動装置24によりベーン
開度Wを調整し得るようにした複数のベーン23aを備
えている。
【0015】給炭機22のシュート22a下端には、固
定シュート25が接続され、該固定シュート25は、ケ
ーシング2内に挿入されてその下端は、ローラ7の上方
部まで延びている。
【0016】ケーシング2内には、ベーン式分級器23
の下方に位置するよう、截頭逆円錐状のホッパ26が設
置されており、ベーン式分級器23で分級された粗粒
は、ホッパ26の傾斜面を滑落してテーブル4上へ戻さ
れるようになっている。
【0017】ケーシング2の天井部には、上端が天井部
を貫通してケーシング2外上方へ突出し、下端がベーン
式分級器23のベーン23a下端近傍まで延びる案内筒
27が設置されている。而して該案内筒27は、固定シ
ュート25を同心状に包囲ししかも案内筒27の下端
は、ベーン式分級器23の複数のベーン23aにより、
同心状に包囲されている。
【0018】案内筒27の上端には、微粉炭をボイラバ
ーナへ供給するようにした微粉炭送給管28が接続され
ている。
【0019】図10、11の竪型ミル1においては、石
炭ホッパから給炭機22へ切出された石炭は、シュート
22a、固定シュート25を介して竪型ミル1内へ投入
され、テーブル4上へ落下し、回転するテーブル4とロ
ーラ7との協働作業により粉砕され、粉砕された石炭
は、エアノズル10から吹出す一次空気9により同伴さ
れてケーシング2内を矢印に示すごとく上昇し、ベーン
式分級器23で分級され、粗粒を分級された微粉炭は、
案内筒27から微粉炭送給管28へ送出されてボイラバ
ーナへ送給され、ベーン式分級器23で分級された粗粒
は、ホッパ26を滑落してテーブル4上へ戻される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述の図9に示す竪型
ミル1においても、図10に示す竪型ミル1において
も、石炭粉砕時には、ミル1内の石炭保有量の変化幅を
小さくし且つ炭層レベルLを略一定に保つことにより粉
砕力の変化を最小限に押えることが望ましい。
【0021】そこで、給炭量の違いによる分級性能の調
整のため、図9に示す竪型ミル1においては、以下に述
べるような運転を行う。
【0022】すなわち回転シュート15からテーブル4
上へ供給される石炭の給炭量Qが少い場合には、回転式
分級器20の回転数Nを多くし(図12参照)、回転式
分級器20で分級されてテーブル4上へ戻される石炭の
量を給炭量Qに比較して多くすることにより、炭層レベ
ルLが略一定となるようにし、上述の給炭量Qが多い場
合には、回転式分級器20の回転数Nを少くし(図12
参照)、回転式分級器20で分級されてテーブル4上へ
戻される石炭の量を給炭量Qに比較して少くすることに
より、炭層レベルLが略一定となるようにしている。
【0023】しかしながら、図9に示す竪型ミル1の場
合には、回転式分級器20の高さ寸法を或る程度大きく
取る必要があると共に回転シュート15の支持を上下2
個所に設けた軸受13により支持している、等の構造上
の理由から高さ寸法が増大してミルの大型化を招来し、
又回転式分級器20駆動用の分級動力の付加のためにモ
ータ16が必要となって設備費、運転維持費が高くな
る、等の問題がある。
【0024】又、給炭量の違いによる分級性能の調整の
ため、図10、11に示す竪型ミル1においては、以下
に述べるような運転を行う。
【0025】すなわち、固定シュート25からテーブル
4上へ供給される石炭の給炭量Qが少い場合には、ベー
ン式分級器23のベーン開度Wを小さくして(図13参
照)石炭を同伴する一次空気9の流速を上げ、遠心力に
よりベーン式分級器23で分級されてテーブル4上へ戻
される石炭の量を給炭量Qに比較して多くすることによ
り、炭層レベルLが略一定となるようにし、上述の給炭
量Qが多い場合には、ベーン開度Wを大きくして(図1
3参照)石炭を同伴する一次空気9の流速を下げ、遠心
力によりベーン式分級器23で分級されてテーブル4上
へ戻される石炭の量を給炭量Qに比較して少くすること
により、炭層レベルLが略一定となるようにしている。
【0026】しかしながら、図10、11に示す竪型ミ
ル1においてベーン開度Wを制御する場合には、ベーン
式分級器23内の一次空気9のランキン渦と剛性渦の形
成がベーン開度Wにより大きく変化し、ベーン開度Wを
或る一定開度以下に絞り込むとミル出炭特性が大きく損
われ、微粉炭の竪型ミル1外への出炭特性が不連続にな
る虞れがある。
【0027】本発明は、上述の実情に鑑み、小型で設備
費、運転維持費が安く、しかも出炭特性が損われること
のない竪型ミルを提供することを目的としてなしたもの
である。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、水平方向へ回
転するテーブルと該テーブルにより回転させられるロー
ラとの協働により粉砕されて空気により上方へ搬送され
た石炭を分級するための分級装置を備え、該分級装置
は、円周方向へ所要の間隔で径方向へ貫通する複数の第
1の流体通過流路が設けられた、円周方向へ位置調整可
能な可動環状体と、該可動環状体に対し同心状に内嵌さ
れ且つ前記第1の流体通過流路と連通可能な複数の第2
の流体通過流路が設けられた固定環状体と、該固定環状
体の内周側に円周方向へ向けて所要の間隔で配置され前
記第1、第2の流体通過流路を通って送給された石炭中
の粗粒を分級する複数の固定ベーンを備えたものであ
る。
【0029】本発明では、ボイラマスタ指令に対応した
給炭量を出力する第1の関数発生器と、該第1の関数発
生器からの給炭量に基づき空気流量の指令を出力し石炭
を搬送するための空気を送る通風機へ与える第2の関数
発生器と、前記第1の関数発生器からの給炭量に基づき
可動環状体を回動させる駆動装置へ可動環状体位置指令
を出力する第3の関数発生器を設けることができる。
【0030】本発明では、給炭量に対応して可動環状体
の位置を調整し、第1、第2の流体通過流路により形成
される流路面積の大きさを調整する。従って、第1、第
2の流体通過流路を通った石炭中の粗粒は固定ベーンに
より分級される。
【0031】前記流路面積の大きさを適宜調整すること
により、固定ベーンでの流速を調整できるため、分級効
率の調整が可能であり、従ってテーブル上の炭層レベル
を給炭量のいかんに拘らず略一定にすることができる。
【0032】又、回転式分級器を設置した場合に比較し
て竪型ミルの高さを低くして小型化を図れ、設備費、運
転維持費を安価にすることができ、更には出炭特性が損
なわれることがない。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しつつ説明する。
【0034】図1〜8は本発明の竪型ミルの実施の形態
の一例で、本実施の形態においては、分級装置の部分の
構造のみが図10に示す竪型ミルと異なっており、他の
部分の構造は図10に示す竪型ミルと同一構成であるの
で、同一部分には同一の符号を付し説明を省略するもの
とする。
【0035】ケーシング2内のホッパ26上部には、案
内筒27の下端を包囲するよう、ベーン開度Wが固定さ
れた複数の固定ベーン29が、円周方向へ所要の間隔で
且つ平面的に見て案内筒27の径方向及び接線方向へ延
びるよう斜め向きに配設されている。
【0036】固定ベーン29の外側には、固定ベーン2
9を近接して同心状に包囲するよう、固定環状体30が
配設されており、該固定環状体30はケーシング2内の
天板31から吊下げ、支持されている。
【0037】固定環状体30には、円周方向へ所定の間
隔で、石炭を同伴した一次空気9が外周側から内周側へ
通過し得るよう、複数の流体通過流路(第2の流体通過
流路)32が形成されている。
【0038】固定環状体30の外周には、円周方向へ回
動し得るようにした可動環状体33が嵌合され、可動環
状体33は、ホッパ26の外周に取付けたブラケット3
4に円周方向へ所要の間隔で設置した複数の支持ローラ
35により水平方向へ回動可能に支持されている。
【0039】可動環状体33には、前記流体通過流路3
2の開口面積と略同じ開口面積で同一数の流体通過流路
(第1の流体通過流路)36が、円周方向へ向け前記流
体通過流路32と略同一間隔で形成されている。
【0040】又、可動環状体33の円周方向1個所に
は、円周方向へ所要の間隔で上下へ延在する2枚のカム
案内板37が固着され、該カム案内板37,37間に
は、円板状のカム板38が嵌め込まれている。
【0041】ケーシング2の外方に設置したブラケット
39には、モータ40が設置され、モータ40の出力軸
に接続された水平軸41はケーシング2の側部を貫通し
てケーシング2内へ挿通され、その先端にはカム板38
が外嵌されている。
【0042】又、水平軸41の回転によりカム板38が
回転する回転中心O1は、カム板38の外周に対する中
心O2に対し偏心量eだけ偏心している。
【0043】而して、上述の固定ベーン29、固定環状
体30、可動環状体33、カム案内板37、カム板3
8、モータ40により分級装置46が構成されている。
【0044】可動環状体33を円周方向へ移動させて流
体通過流路32,36の円周方向の重なり代X(図3参
照)、すなわち両流体通過流路32,36により形成さ
れる流路面積S(図2のハッチ部)を調整するための制
御装置の一例は図4に示され、図中、42はボイラマス
タ指令BMに対応して竪型ミル1への給炭量Qを出力す
る第1の関数発生器、43は関数発生器42からの給炭
量Qに対応した一次空気流量A1の指令を出力して一次
空気供給系に設けた通風機44に与えるようにした第2
の関数発生器、45は関数発生器42からの給炭量Qに
対応した可動環状体位置指令Vをモータ40に与えるよ
うにした第3の関数発生器である。
【0045】各関数発生器42,43,45に入力され
る関数F1(x),F2(x),F3(x)は図5、
6、7に示されており、これらの関数は理論的実験的に
予め定められている。
【0046】次に、本発明の実施の形態の作動について
説明する。
【0047】図1に示す竪型ミル1で石炭を粉砕するに
際しては、ボイラマスタ指令BMに対応した給炭量Qが
関数発生器43,45に与えられ、関数発生器43から
は一次空気流量A1が通風機44に与えられて通風機4
4のダンパが所定の開度に調整され、而して通風機44
からのボイラマスタ指令BMに対応した流量の空気は、
図示してない空気予熱器で加熱されたうえ、一次空気9
として竪型ミル1内に供給される。
【0048】又、関数発生器45からは可動環状体位置
指令Vが出力されてモータ40に与えられ、モータ40
が駆動されることにより水平軸41を介してカム板38
が回転中心O1を介して回動する。このため、可動環状
体33はカム板38の回動により円周方向へ押され、可
動環状体33が所定の位置に停止することにより、流体
通過流路32,36の重なり代X延いては流体通過流路
32,36の流路面積Sはボイラマスタ指令BMに対応
した大きさとなる。
【0049】給炭機22によりシュート22a、固定シ
ュート25を介しテーブル4上へ供給され、水平回転す
るテーブル4とテーブル4に対する摩擦力で回転してい
るローラ7との協働により粉砕された石炭は、ケーシン
グ2下部へ導入されてエアノズル10から環状体8の上
方へ吹込まれた一次空気9により同伴され、矢印に示す
ごとく上昇し、可動環状体33の流体通過流路36、固
定環状体30の流体通過流路32を通って固定ベーン2
9へ送給され、固定ベーン29により粗粒を分級され、
粗粒を分級された微粉炭は、案内筒27から微粉炭送給
管28へ送出されてボイラバーナへ送給され、固定ベー
ン29で分級された粗粒はホッパ26を滑落してテーブ
ル4上へ戻される。
【0050】給炭量の違いによる分級性能の調整のため
図1に示す竪型ミル1においては、以下に述べるような
操作を行う。
【0051】すなわち固定シュート25からテーブル4
上へ供給される石炭の給炭量Qが少い場合には、可動環
状体33と固定環状体30との重なり代Xを小さくして
流体通過流路36,32の流路断面Sを狭める(図8参
照)。
【0052】そうすると、流体通過流路36,32を通
過して固定ベーン29へ導入される、石炭を同伴する一
次空気9の流路通過流速Yが速くなり、石炭に作用する
遠心力が大きくなる結果、固定ベーン29で分級されて
テーブル4上へ戻される石炭の量が給炭量Qに比較して
多くなり、従って炭層レベルLは略一定に保持される。
【0053】固定シュート25からテーブル4上へ供給
される石炭の給炭量Qが多い場合には、可動環状体33
と固定環状体30との重なり代Xを大きくして流体通過
流路36,32の流路面積Sを広くする(図8参照)。
【0054】そうすると、流体通過流路36,32を通
過して固定ベーン29へ導入される、石炭を同伴する一
次空気9の流路通過流速Yが遅くなり、石炭に作用する
遠心力が小さくなる結果、固定ベーン29で分級されて
テーブル4上へ戻される石炭の量が給炭量Qに比較して
少くなり、従って炭層レベルLは略一定に保持される。
【0055】本発明の実施の形態の竪型ミル1において
は、回転シュート及び回転シュートを回転させるための
モータが不要であるため、高さが低く小型でしかも設備
費、運転維持費が安価となる。
【0056】又、上述のように流体通過流路36,32
の流路面積Sの広さを調整すると、固定ベーン29で包
囲された分級空間内のランキン渦と剛体渦の強さのみを
変化させることになり、分級性能の連続性が維持され、
更に竪型ミル1外への出炭応答性を犠牲にせずに、微粉
度の調整も可能となるという副次的なメリットもある。
【0057】なお、本発明の実施の形態は上述の実施の
形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内で種々変更を加え得ること、等は勿論であ
る。
【0058】
【発明の効果】本発明の竪型ミルによれば、請求項1、
2の何れにおいても小型で設備費、運転維持費が安く、
しかも出炭特性が損われることがない、等種々の優れた
効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の竪型ミルの実施の形態の一例を示す概
略縦断面図である。
【図2】図1のII−II方向矢視図である。
【図3】図1の竪型ミルにおける分級装置の部分拡大横
断面図である。
【図4】図1の竪型ミルに適用する制御装置のブロック
図である。
【図5】図4の第1の関数発生器に設定するボイラマス
タ指令と給炭量との関係を示すグラフである。
【図6】図4の第2の関数発生器に設定する給炭量と一
次空気流量との関係を示すグラフである。
【図7】図4の第3の関数発生器に設定する給炭量と可
動環状体位置指令との関係を示すグラフである。
【図8】図1の竪型ミルにおける給炭量と流路面積及び
流路通過流速の関係を示すグラフである。
【図9】従来の竪型ミルの一例の概略縦断面図である。
【図10】従来の竪型ミルの他の例の概略縦断面図であ
る。
【図11】図10の竪型ミルにおけるベーン式分級器の
部分拡大平面図である。
【図12】図10の竪型ミルにおける給炭量と回転式分
級器の回転数の関係を示すグラフである。
【図13】図10の竪型ミルにおける給炭量とベーン開
度との関係を表わすグラフである。
【符号の説明】
1 竪型ミル 4 テーブル 7 ローラ 9 一次空気(空気) 29 固定ベーン 30 固定環状体 32 第2の流体通過流路 33 可動環状体 36 第1の流体通過流路 40 モータ(駆動装置) 42 第1の関数発生器 43 第2の関数発生器 44 通風機 45 第3の関数発生器 46 分級装置 BM ボイラマスタ指令 Q 給炭量 A1 一次空気流量(空気流量) V 可動環状体位置指令

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向へ回転するテーブルと該テーブ
    ルにより回転させられるローラとの協働により粉砕され
    て空気により上方へ搬送された石炭を分級するための分
    級装置を備え、 該分級装置は、円周方向へ所要の間隔で径方向へ貫通す
    る複数の第1の流体通過流路が設けられた、円周方向へ
    位置調整可能な可動環状体と、該可動環状体に対し同心
    状に内嵌され且つ前記第1の流体通過流路と連通可能な
    複数の第2の流体通過流路が設けられた固定環状体と、
    該固定環状体の内周側に円周方向へ向けて所要の間隔で
    配置され前記第1、第2の流体通過流路を通って送給さ
    れた石炭中の粗粒を分級する複数の固定ベーンを備えた
    ことを特徴とする竪型ミル。
  2. 【請求項2】 ボイラマスタ指令に対応した給炭量を出
    力する第1の関数発生器と、該第1の関数発生器からの
    給炭量に基づき空気流量の指令を出力し石炭を搬送する
    ための空気を送る通風機へ与える第2の関数発生器と、
    前記第1の関数発生器からの給炭量に基づき可動環状体
    を回動させる駆動装置へ可動環状体位置指令を出力する
    第3の関数発生器を設けた請求項1に記載の竪型ミル。
JP23666296A 1996-09-06 1996-09-06 竪型ミル Pending JPH1080642A (ja)

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JP (1) JPH1080642A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100854753B1 (ko) 2008-05-02 2008-08-27 김인규 미분탄 유입방지를 위한 에어커튼 캡
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