JP5487727B2 - 車両用シートの物落ち防止構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートの物落ち防止構造に関する。
従来、車両用シートにおいてシートクッションに対してシートバックが起立した着座状態の姿勢からシートバックを車両前方に倒伏させ、このシートバックの動きと連動してシートクッションを車体フロア側に沈み込ませるように移動させコンパクトに畳み込んだ格納状態の姿勢とする所謂チルトダウン機構が知られている。
この車両用シートのシートクッションの構成は、シートクッションの側部と車体フロア側部材との間に枢着されたリンク部材によってシートクッションを着座状態と格納状態とに移動させることができる構成とされている。
このような、車両用シートにおいて、例えば2列目等の後部座席におけるシートクッションの側方にもう一つ、同一構成の車両用シートが隣接して配設されているものがある。この車両用シートが隣接した構成においては、一般に車両中央部の両シートの境界にシートベルト装置を構成するシートベルトバックルの取り付け空間が形成されており、この空間を形成する都合上シートクッションの当該箇所は切りかかれた形状に形成されている。そのため、このシートベルトバックル取り付け空間は、車体フロア側部材が露出する見栄えの悪さを考慮して樹脂製等のカバーが覆われた構成となっている。
ところが、このカバーは、車体フロア側部材の露出を防止するためにのみ構成されているため、このシートベルトバックル取り付け空間は、小物等の異物が入り込むと車体フロア側に落下してしまう隙間が形成された状態となっていた。一般に、小物等がこのシートベルトバックル取り付け空間から隙間を通じて車体フロア側に落下した場合に、回収することは容易ではなく他の車体装備品を取外す等して回収しなければならないという煩わしさが問題となっていた。
そこで従来技術においては特許文献1のような技術が知られている。この特許文献1では、シートベルトバックル取り付け空間において、シートベルトを係止していない状態のシートベルトバックルの落下防止を目的として、落下防止ボックスが車体フロア側に配設された技術が開示されている。
特開平6−24291号公報
しかしながら、上記特許文献1の落下防止ボックスは、シートベルトバックルの落下防止を目的とするに過ぎず、上記問題点である小物等の異物の落下防止という問題解決には至らないため更なる改善が求められている。ここで、上記落下防止ボックスを小物等の異物の落下防止を考慮した形状とすることが考えられるが、車両用シートの構成品の追加となってしまい部品コストの増加が懸念される。また、新たな構成品の追加はシートクッションの構成を複雑にする懸念もある。また、チルトダウン機構を有する車両用シートにおいては、着座状態から格納状態へと姿勢変更させるためにシートクッションの側部に構成されたリンク部材の動きとの干渉を考慮しなければならない。
そこで、本発明者は鋭意検討の結果、上記車両用シートにおいて既存の構成品を活用して小物等の異物の落下防止を図ることができれば、新たな部品点数の増加をすることなく、またシートクッションの構成が複雑にならないことに着目した。
而して、本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートクッションの側部と、該シートクッションの側方に隣接して配設された車体装備品との間から小物等の異物が落下することを防止することにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートの物落ち防止構造は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、着座者の座面部となるシートクッションを有しており、該シートクッションは該シートクッションの側部と車体フロア側部材との間に枢着されたリンク部材により該シートクッションを着座状態と格納状態とに移動させることができる構成とされており、該シートクッションの側部には該シートクッションの側方に隣接して配設された車体装備品との間に小物等の異物が落下できる隙間が形成されて設置されている車両用シートであって、前記シートクッションの側部の異物が落下できる隙間形成位置から車体フロアまでの異物落下経路に前記隙間を通じて車体フロア面に落下するのを防止する物落ち防止トレイが配設されており、該物落ち防止トレイが配設される位置は前記シートクッションが着座状態と格納状態とを移動する際に前記リンクが移動する軌跡を含む位置とされており、該リンク部材が移動する軌跡上に配置される前記物落ち防止トレイの部位は該リンク部材の進入を許容する構成手段により構成されており、前記リンク部材の進入を許容する構成手段は、前記物落ち防止トレイの当該箇所に形成される切欠部であり、前記切欠部には、常時は物落ち防止トレイの側面部を構成しており、前記リンク部材が移動して物落ち防止トレイに進入する際には該リンク部材の作動力によってリンク部材を進入可能とする可動側面部位が構成されていることを特徴とする。
この第1の発明によれば、シートクッションの側部の異物が落下できる隙間形成位置から車体フロアまでの異物落下経路に隙間を通じて車体フロア面に落下するのを防止する物落ち防止トレイが配設されている。この物落ち防止トレイが配設される位置はシートクッションが着座状態と格納状態とを移動する際にリンクが移動する軌跡を含む位置とされている。また、リンク部材が移動する軌跡上に配置される物落ち防止トレイの部位はリンク部材の進入を許容する構成手段により構成されている。そのため、リンク部材と干渉することなく小物等の異物の落下防止を図ることができる。
また、リンク部材の進入を許容する構成手段は、物落ち防止トレイの当該箇所に形成される切欠部によって構成されている。これにより、物落ち防止トレイの形状を複雑な構成にすることなくリンク部材の進入を許容することができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、に、物落ち防止トレイの異物を受ける受け面部位には凹凸状のリブが形成されていることを特徴とする。
この第2の発明によれば、物落ち防止トレイの異物を受ける受け面部位には凹凸状のリブが形成されている。この凹凸状のリブによって受け面部位の強度を向上することができる。また、小物等が落下した場合、このリブによって転がりを防止することができる。
次に、第3の発明は、上述した第1の発明又は第2の発明の何れかにおいて、前記シートクッションの側部に隙間が形成されている構成は、車両用シートに備えられるシートベルト装置を構成するシートベルトバックルの取り付け空間によって、前記隙間が形成されていることを特徴とする。
この第3の発明によれば、シートクッションの側部に隙間が形成されている構成は、車両用シートに備えられるシートベルト装置を構成するシートベルトバックル取り付け空間によって、隙間が形成されている構成である。この構成においてより一層、物落ち防止の効果を発揮することができる。このシートベルトバックルの取り付け空間は、車両用シートにおいて車両中央近傍に形成される。この位置に小物等の異物がここから落下した場合、車体フロアの中央付近に落下する。そのため、小物等の異物の回収がより困難な場所であることから物落ち防止の効果をより一層得ることができる。
本発明は上記各発明の手段をとることにより次の効果を得ることができる。
先ず、上記第1の発明の車両用シートの物落ち防止構造によれば、リンク部材と干渉することなく小物等の異物の落下防止を図ることができる。
また、物落ち防止トレイの形状を複雑な構成にすることなくリンク部材の進入を許容することができる。
次に、上記第2の発明の車両用シートの物落ち防止構造によれば、凸状のリブによって受け面部位の強度を向上することができる。また、小物等が落下した場合、このリブによって転がりを防止することができる。

次に、上記第3の発明の車両用シートの物落ち防止構造によれば、シートベルトバックルの取り付け空間は、車両用シートにおいて車両中央近傍に形成される。この位置に小物等の異物がここから落下した場合、車体フロアの中央付近に落下する。そのため、小物等の異物の回収がより困難な場所であることから物落ち防止の効果をより一層得ることができる。
実施例1に係る車両用シートの物落ち防止構造の概略構成を示した全体斜視図である。 実施例1に係る車両用シートの着座状態の姿勢の概略構成を示した斜視図である。 実施例1に係る車両用シートの格納状態の姿勢の概略構成を示した斜視図である。 実施例1に係る車両用シートの着座状態と格納状態の姿勢の概略構成を示した側断面図である。 図4のV-V線断面図である。 実施例1に係る車両用シートの分解斜視図である。 実施例1に係る車両用シートの物落ち防止トレイの斜視図である。 実施例1に係る車両用シートの物落ち防止トレイの変形例1を模式的に示した側面図である。(A)図は、車両用シートの着座状態の姿勢の概略構成を示した側面図である。(B)図は、車両用シートの格納状態の姿勢の概略構成を示した側面図である。 実施例1に係る車両用シートの物落ち防止トレイの変形例2を模式的に示した側面図である。(A)図は、車両用シートの着座状態の姿勢の概略構成を示した側面図である。(B)図は、車両用シートの格納状態の姿勢の概略構成を示した側面図である。
以下に、本発明を実施するための形態の実施例について図面を用いて説明する。
実施例1の車両用シートの物落ち防止構造の構成について、図1から図7を用いて説明する。
なお、本実施例1においては、車両用シート10の物落ち防止構造の構成に特徴を有している。その他の部分については特に変更を要しないのでその説明は省略することがある。また、各図において、矢印で示すFWD、UPRは車両用シート10の前方、上方を示している。
先ず、この車両用シート10の概略構成を説明した上で各構成についての説明をする。
図1は、実施例1に係る車両用シート10の物落ち防止構造の概略構成を示した全体斜視図である。なお、同図は車両用シート10のみを図示し、前側に配設される車両用シートは図示を省略している。図1に図示されるように、本実施例1の車両用シート10は、車両の1列目の運転席や助手席、2列目や3列目に配設される後部座席の何れにおいても採用されるものである。なお、本実施例1の車両用シート10は、車両の3列目に配設される後部座席における構成を示したものである。
図1に図示されるように、この車両用シート10は、乗員が着座するためのものとして車両の3列目に配設される後部座席として備えられているものである。この車両用シート10は、概略、背凭れ部となるシートバック20と、着座部となるシートクッション30と、頭凭れとなるヘッドレスト70から構成されている。また、この車両用シート10の後方側には荷室が構成されており、シートバック20の後方には荷室の床面となるデッキボードDが略水平に配置構成されている。また、車体フロアFにおける車両用シート10から荷室にかけた位置にはタイヤTを格納するために円形状のタイヤ格納部Kが凹み形成されている。
図2は、実施例1に係る車両用シートの着座状態10aの姿勢の概略構成を示した斜視図である。図3は、実施例1に係る車両用シートの格納状態10bの姿勢の概略構成を示した斜視図である。なお、図2及び図3は図示上右側の車両用シート10は、骨格構造のみを図示し、ヘッドレスト70、パッド部材36、27、表皮38、29の図示を省略している。図4は、実施例1に係る車両用シート10の着座状態10aと格納状態10bの姿勢の概略構成を示した側断面図である。なお、同図は車両用シート10の着座状態10aと格納状態10bの姿勢の概略構成を示しており、車両用シート10の詳細な構成は図示を省略している。図5は、図4のV-V線断面図である。なお、同図は車体フロア側部材40及びシートクッション30のフレームの詳細構成については図示を省略している。
図2、図3及び図4に図示されるように、この車両用シート10は不使用時のときは車両用シート10を着座状態10aの姿勢からコンパクトな姿勢状態とされた格納状態10bの姿勢にすることにより、車両用シート10の設置されていたスペースを空けて荷室スペースLとして活用できるような構成となっている。この車両用シート10を格納させる動作は、チルトダウン機構の動作による。なお、チルトダウン機構の動作に伴いシートバック20及びシートクッション30の姿勢状態は次のようになる。図2に図示されるように、車両用シート10の着座状態10aの姿勢時において、シートバック20はシートバック着座状態20aの姿勢、シートクッション30はシートクッション着座状態30aの姿勢となる。図3に図示されるように、車両用シート10の格納状態10bの姿勢時において、シートバック20はシートバック格納状態20bの姿勢、シートクッション30はシートクッション格納状態30bの姿勢となる。
このチルトダウン機構は、シートバック20をシートクッション30に対し起立したシートバック着座状態20aの姿勢から車両前方に倒伏させる。このシートバック20の動きと連動してシートクッション30は車体フロアF側に沈み込ませるようにシートクッション格納状態30bに移動する。そして、シートバック20は、シートクッション30がシートクッション着座状態30aの姿勢時に配設されていた位置に倒し込んでシートバック格納状態20bとなる。これによりシートバック20及びシートクッション30はコンパクトに畳み込まれて格納された姿勢とする。この車両用シート10のチルトダウン機構は、シートクッション30の側部と車体フロア側部材40との間に枢着されたリンク部材34によってシートクッション30をシートクッション着座状態30aとシートクッション格納状態30bとに移動させる構成とされている。
図1に図示されるように、本実施例1のシート構成は同一構成の車両用シート10が車両幅方向において隣接して配置構成されている。そして、車両中央部の両シートの境界にシートベルト装置50を構成するシートベルトバックル52が備えられている。また、このシートベルトバックル52の取り付け空間としてシートベルトバックル取り付け空間31が形成されている。このシートベルトバックル取り付け空間31を形成する都合上、シートクッション30の当該箇所は切り欠いた形状に形成されている。そのため、図5に図示されるように、シートベルトバックル取り付け空間31には小物等の異物が入り込むと車体フロアF側に形成されたタイヤ格納部Kまで落下してしまう隙間Sが形成された状態となっている。
そこで、図5に図示されるように、このシートクッション30の側部の異物が落下できる隙間形成位置から車体フロアFまでの異物落下経路には、隙間Sを通じて車体フロアF面に落下するのを防止する物落ち防止トレイ60が配設されている。図4に図示されるように、この物落ち防止トレイ60が配設される位置は、シートクッション30が着座状態30aと格納状態30bとを移動する際にリンク部材34が移動する軌跡を含む位置とされている。ここで物落ち防止トレイ60の部位は、リンク部材34が移動する軌跡上に配置されているがリンク部材34の進入を許容する構成となっている。この物落ち防止トレイ60は、シートクッション30がシートクッション着座状態30aのときには小物等の異物の落下を防止し、シートクッション格納状態30bにおいては、リンク部材34が進入されてリンク部材34が格納される構成となっている。以下に各構成の詳細について説明する。
図6は、実施例1に係る車両用シート10の分解斜視図である。なお、シートクッション30とシートバック20の連結部分と車体フロア側部材40の端部には、合成樹脂製のカバー部材が取り付けられるが図示は省略する。図6に図示されるように、この車両用シート10は、概略、車体フロア側部材40、シートクッション30、シートバック20、ヘッドレスト70、シートベルトバックル52、物落ち防止トレイ60から構成されている。なお、頭凭れとなるヘッドレスト70は、従来と同構成であり説明を省略する。
車体フロア側部材40について説明する。
図6に図示されるように、車体フロア側部材40は、車両用シート10を支持するために、この車両用シート10と連結された状態で車体フロアFに連結固定される構成のものである。この車体フロア側部材40の構成は車両幅方向において、車両中央で車両用シート10の側部の一方を支持する中央脚部材42と、車両用シート10の側部のもう一方を支持する側方脚部材44、44と、中央脚部材42と左右一対の側方脚部材44を連結固定するために車両幅方向に架け渡される金属パイプ部材46から構成されている。なお、側方脚部材44、44は、左右対称に構成されている。
図6に図示されるように、中央脚部材42は、金属製の帯状の板状部材が適宜折り曲げ形成されて車体フロアF(図1参照)の略中央に車両前後方向に平行して配設されている。この中央脚部材42の前端部は車体フロアFとボルトによる締結固定される開孔部42aが形成されている。また後端部には、シートバック20の下端を起倒回動可能に連結支持するためのシートバック連結部42bが形成されている。このシートバック連結部42bは、金属製の板状部材が適宜折り曲げられ、略箱状部材が車両上方に突き出し形成されており、螺子溝が形成された軸部が車両幅方向において左右双方向かつ略水平に突き出している。この軸部は、シートバックフレーム22の下端部を軸支するためのものである。
更に、シートバック連結部42bには、シートベルトバックル52が締結固定されるシートベルトバックル連結部42cが形成されている。また、前端部の開孔部42aと後端部のシートバック連結部42b中間位置には、シートクッション30の側部に構成されるリンク部材34を枢着させるためのリンク部材取付ブラケット42dが取り付けられている。
図6に図示されるように、側方脚部材44は、金属製の帯状の板状部材が適宜折り曲げ形成されて中央脚部材42の側方位置において中央脚部材42と平行して左右一対に配設されている。前端部及び後端部は車体フロアF(図1参照)と締結固定される開孔部44a、44bが形成されている。また、側方脚部材44は、中央脚部材42のリンク部材取付ブラケット42dと対応する位置にリンク部材取付ブラケット44cが取り付けられている。また、その後方には、シートバック20の下端を連結支持するシートバック固定部材44dが取り付けられている。上記したように、車体フロア側部材40と車体フロアFのボルトBによる締結固定箇所は、中央脚部材42の前端部の開孔部42a、側方脚部材の前後端部の開孔部44a、44bによる合計5点の位置である。
シートベルトバックル52について説明する。
図6に図示されるように、シートベルトバックル52はシートベルト装置50を構成する一構成品である。シートベルト装置50は、車両用シート10のアウター側(図示省略)の側部に配設された帯状のシートベルト(図示省略)を引き出して、このシートベルトに挿通されたタングプレート(図示省略)を受け金具であるシートベルトバックル52に差し込んで装着することができるようになっている。これにより、上記の引き出されたシートベルト(図示省略)によって、乗員の体を拘束した状態として保持することができるようになっている。このシートベルトバックル52は、中央脚部材42のシートベルトバックル連結部42cの位置でシートベルトバックル52と一体に構成されたバックルブラケット54を介してボルトBで締結固定されて車両上方側に突き出し姿勢で保持されている。なお、本実施例1の車両用シート10は、二人掛け構成であり中央脚部材42には二つのシートベルトバックル52が取り付けられている。
シートクッション30について説明する。
図6に図示されるように、シートクッション30は、着座者の背凭れ部となるものであり、概略、シートクッションフレーム32、リンク部材34、パッド部材36、表皮38から構成される。シートクッションフレーム32は、シートクッション30の骨格となるものであり、金属パイプ部材が適宜折り曲げ形成されて略矩形枠状に形成されている。シートクッションフレーム32の両側部には、金属の板状部材で略小判状に形成されたリンク部材34が配置構成されており、このリンク部材34の一方の端部であるリンク部材端部34aがシートクッション30側にボルトBによって枢着されており、もう一方の端部であるリンク部材端部34bが車体フロア側部材40に設けられたリンク部材取付ブラケット42d、44cにボルトBによって枢着されている。
図6に図示されるように、シートクッションフレーム32の後端部には、シートバック20の下端部に枢着するためのシートバック取付ブラケット35が車両上方側へ略垂直に突き出し状に溶接固定されており、上端に開孔部35aが形成されており、ボルトBによってシートバック20の下端部に枢着されている。なお、シートバック取付ブラケット35のシートバック20の下端部におけるシートクッション枢着部22fは、シートバック20の回転中心からみて車両後方かつ下方側の位置にずれて枢着されている。また、この金属パイプで囲まれた内方側は、着座者の臀部及び大腿部を支持するために金属棒状部材がSの字状に形成されて弾性力を有した支持バネ32a(図2参照)がブラケット32b(図2参照)を介して架け渡されている。
図6に図示されるように、パッド部材36は、ポリウレタン樹脂を発泡成形させて形成されており、シートクッション30に着座した着座者の着座荷重を、それ自体の弾性変形によって軟らかく受け止められるようにシートクッションフレーム32上に被せ付けられている。また、その外周面全体に布製の表皮38が被せ付けられるようになっている。
また、図1に図示されるように、車両中央部の両シートの境界にシートベルト装置50を構成するシートベルトバックル52の取り付け空間としてシートベルトバックル取り付け空間31が形成されている。このシートベルトバックル取り付け空間31を形成する都合上シートクッション30の当該箇所は切り欠いた形状に形成されている。
シートバック20について説明する。
図6に図示されるように、シートバック20は、着座者の背凭れ部となるものである。また、車両用シート10が不使用時のときはシートバック20をコンパクトな姿勢状態として格納して、シートバック20の背面側の面を荷物等の載置台とすることにより車両用シート10の設置されていたスペースを空けて荷室スペースLとして活用できるように構成されている。このシートバック20の構成は、概略、シートバックフレーム22、リクライニング機構24、操作レバー26、ワイヤーケーブル26a、車体フロア連結部材23、背面パネル28、パッド部材27、表皮29から構成されている。
図6に図示されるように、シートバックフレーム22は、シートバック20の骨格となるものであり、金属パイプ部材が適宜折り曲げ形成されて略矩形枠状に形成されたアッパーフレーム22aと、金属製の板状部材を折り曲げ加工したロアフレーム22b、22cとから構成されており、両フレームは溶接固定されている。左右のロアフレーム22b、22cの下端部の車体フロア側部材40への連結構成は異なっている。車両中央側に配設されるロアフレーム22bの下端には開孔部22eが形成されており、この開孔部22eに車体フロア側部材40に構成される中央脚部材42のシートバック連結部42bに構成された軸部が相通されて、ナットNによって締結固定されている。車両外方側に配設されるロアフレーム22cはリクライニング機構24を介して車体フロア連結部材23が取り付けられている。この車体フロア連結部材23と、車体フロア側部材40のシートバック固定部材44dとが、ボルトBによって締結固定されている。
また、パッド部材27は、ポリウレタン樹脂を発泡成形させて形成されており、シートバック20に着座した着座者の着座荷重を、それ自体の弾性変形によって軟らかく受け止められるようにシートバックフレーム22上に被せ付けられている。また、その外周面全体に布製の表皮29が被せ付けられるようになっている。
図6に図示されるように、このシートバック20におけるシートバック着座状態20a(図2参照)とシートバック格納状態20b(図3参照)への姿勢変更は、シートバック20に構成されているリクライニング機構24による連結機構によって行なわれる。このリクライニング機構24は、車体フロア側部材40とシートバックフレーム22が相対回動可能に連結されている。この連結部は、リクライニング機構24に組み込まれたロック機構(図示省略)の作動切替によって両者の相対回動を許容する解除状態と相対回動を規制する規制状態と切り替えてシートバック20をシートバック着座状態20a(図2参照)とシートバック格納状態20b(図3参照)に姿勢変更できる構成となっている。
図6に図示されるように、上記リクライニング機構24に組み込まれたロック機構(図示省略)の作動状態の切換えは、ワイヤーケーブル26aで連結された操作レバー26によって行なわれる。この操作レバー26はシートバック20の肩部に配置構成されている。その配設構成は、ワイヤーフレーム22dが操作レバー26を嵌挿可能に適宜折り曲げ形成されてシートバックフレーム22の肩部に溶接固定されており、操作レバー26はこのワイヤーフレーム22d上に嵌め込まれている。このシートバック20の肩部に配設された操作レバー26からリクライニング機構24までワイヤーケーブル26aが配索されている。
このワイヤーケーブル26aは、操作レバー26の操作力を作動伝達するための機械的伝達手段として構成されている。本実施例におけるこのワイヤーケーブル26aは、従来から用いられているプル式(引張りタイプ)のケーブルを用いている。このケーブルは、インナーケーブルとアウターケーシングで構成され引きを伝達するケーブルであり、一端が操作レバー26に連結され、もう一端がリクライニング機構24に連結されて作動伝達される。
上記構成により、シートバック20の下端部と車体フロア側部材40は連結されており、リクライニング機構24に組み込まれたロック機構(図示省略)の作動状態を切換えて、車体フロア側部材40に対するシートバックフレーム22の相対回動を許容する解除状態と規制する規制状態とに切換えてシートバック20をシートバック着座状態20a(図2参照)の姿勢とシートバック格納状態20b(図3参照)の姿勢に姿勢変更ができる構成となっている。
背面パネル28について説明する。
図6に図示されるように、この背面パネル28は、シートバック30の骨格の一部を担うと共に、背面側の剛性を確保することで背面側からの衝撃が着座者に伝達されないように構成されている。また、この背面パネル28は剛性を有すと共に平坦な面形状に形成されている。これは、車両用シート10が不使用時のときはシートバック20をコンパクトな姿勢状態としてシートバック格納状態20bの姿勢に格納して、シートバック20の背面側の面を荷物等の載置台とすることにより車両用シート10の設置されていたスペースを空けて荷室スペースL(図4参照)として活用できるようにするためである。この背面パネル28は、背面側からの衝撃が着座者に伝達されない剛性を有した材質による板状部材で構成されている。また、背面パネル28は、シートバックフレーム22の背面側を覆う事ができる形状であり、且つ、略平坦な面形状に形成されている。そして、シートバックフレーム22と一体に結合されて構成されている。
物落ち防止トレイ60について説明する。
図1に図示されるように、この車両用シート10の同一構成の車両用シート10が車両幅方向において隣接して配置構成されている。車両中央部の両シートの境界はシートベルトバックル52が取り付けられるため、シートクッション30は切り欠かれたシートベルトバックル取り付け空間31が形成されている。図5に図示されるように、このシートベルトバックル取り付け空間31に小物等の異物が入り込むと車体フロアF(図4参照)側に形成されたタイヤ格納部Kまで落下してしまう隙間Sが形成されている。この物落ち防止トレイ60は、このシートベルトバックル取り付け空間31によって形成された隙間形成位置から車体フロアF(図1参照)までの異物落下経路に配設されており、小物等の異物が隙間Sを通じて車体フロアF面に落下するのを防止するものである。
図7は、実施例1に係る車両用シートの物落ち防止トレイ60の斜視図である。図7に図示されるように、この物落ち防止トレイ60は、合成樹脂製の射出成形によって形成されている。中央部は長尺状の断面略コの字状に形成されて、車体フロア側部材40の露出を防止するために車両上方側から覆うように形成されたカバー部位60aが形成されている。その中央部のカバー部位60aの両側方には、小物等の異物を受ける受け面部位60bが形成されている。この受け面部位60bは、L字状の部材がカバー部位60aの側方に連続して形成されている。この受け面部位60bは、車両前方側に立設された前側面部位60cと、外方側に立設された外側面部位60dと、前側面部位60c及び外側面部位60dの下方側に略水平に形成された底面部位60eによって包囲された形状に形成されている。外側面部位60dと底面部位60eの表面は凹凸状のリブ60gが形成されている。
図6に図示されるように、この物落ち防止トレイ60は、車体フロア側部材40の中央脚部材42におけるシートベルトバックル連結部42cとリンク部材取付ブラケット42dの中間に配置構成されている。そのため、図4に図示されるように、この物落ち防止トレイ60が配設される位置は、シートクッション30がシートクッション着座状態30aからシートクッション格納状態30bへ姿勢変更する際にリンク部材34が移動する軌跡を含む位置とされている。そのため、図7に図示されるように、物落ち防止トレイ60の前側面部位60cには、リンク部材が進入可能とする切り欠き部位60fが形成されており、リンク部材34の進入を許容するように構成されている。
上記構成からなる本実施例における車両用シートの物落ち防止構造の作動は次の通りである。
図1に図示されるように着座状態姿勢においては、物落ち防止トレイ60は、シートベルトバックル取り付け空間31によって形成された隙間形成位置から車体フロアFまでの異物落下経路に配設されている。そのため、小物等の異物が入り込んだ場合においても受け面部位60bが異物落下経路を塞いでおり、小物等の異物が隙間Sを通じて車体フロアF面に落下するのを防止する。
図2及び図3に図示されるように、車両用シート10が不使用時のときは、シートバック20をコンパクトな姿勢状態としてシートバック格納状態20bの姿勢に格納して、シートバック20の背面側の面を荷物等の載置台とすることにより車両用シート10の設置されていたスペースを空けて荷室スペースL(図4参照)にすることができる。
この場合、シートバック20の肩部に配設された操作レバー26に操作作動力を及ぼすと、ワイヤーケーブル26aによって操作作動力がリクライニング機構24に伝達される。そして、リクライニング機構に組み込まれたロック機構(図示省略)の作動状態を切換えて、車体フロア側部材40に対するシートバックフレーム22の相対回動を規制する規制状態から許容する解除状態に切換えてシートバック20をシートバック着座状態20aの姿勢からシートバック格納状態20bの姿勢に姿勢変更する。
図4に図示されるように、このシートバック20の動きに連動して、シートクッション30の前端部は、車両後方側に沈み込み、シートクッション後端部は、シートバックの下端部側に引き込まれるように車両後方側に移動すると共に車両上方側に持ち上げられた姿勢となる。
これは、シートクッション枢着部22f(シートクッションフレーム32のシートバック取付ブラケット35がシートバック20の下端部に枢着される位置)は、シートバック20の回転中心からみて車両後方かつ下方側の位置にずれて枢着されている。そのため、シートバック20がロアフレーム22bの開孔部22eを中心に車両前方に倒伏するときに、シートクッション枢着部22fはロアフレーム22bの開孔部22eを中心に円弧移動することになる。これにより、シートクッションフレーム32の後端は、シートバックの下端部側に引き込まれるように車両後方側に移動すると共に車両上方側に持ち上げられた姿勢に移動することとなる。これにより、シートクッション30は、略水平の姿勢状態となって車体フロアF側に沈み込んだシートクッション格納状態30bに移動する。
このときリンク部材34は、車両後方側に傾斜した姿勢となって物落ち防止トレイ60の切り欠き部位60fから受け面部位60b内に進入して格納される。
このように、本実施例1の車両用シート10の物落ち防止構造によれば、シートクッション30の側部の異物が落下できる隙間形成位置から車体フロアFまでの異物落下経路に隙間Sを通じて車体フロアF面に落下するのを防止する物落ち防止トレイ60が配設されている。この物落ち防止トレイ60が配設される位置はシートクッション30がシートクッション着座状態30aとシートクッション格納状態30bとを移動する際にリンク部材34が移動する軌跡を含む位置とされている。また、リンク部材34が移動する軌跡上に配置される物落ち防止トレイ60の部位はリンク部材34の進入を許容する構成手段により構成されている。そのため、リンク部材34と干渉することなく小物等の異物の落下防止を図ることができる。
また、リンク部材34の進入を許容する構成手段は、物落ち防止トレイ60の当該箇所に形成される切欠部によって構成されている。これにより、物落ち防止トレイ60の形状を複雑な構成にすることなくリンク部材34の進入を許容することができる。また、物落ち防止トレイ60の異物を受ける受け面部位60bには凹凸状のリブ60gが形成されている。この凹凸状のリブ60gによって受け面部位60bの強度を向上することができる。また、小物等が落下した場合、このリブ60gによって転がりを防止することができる。
また、シートクッション30の側部に隙間Sが形成されている構成は、車両用シート10に備えられるシートベルト装置50を構成するシートベルトバックル取り付け空間31によって、隙間Sが形成されている構成である。この構成においてより一層、物落ち防止の効果を発揮することができる。このシートベルトバックル取り付け空間31は、車両用シート10において車両中央近傍に形成される。この位置に小物等の異物がここから落下した場合、車体フロアFの中央付近のタイヤ格納部Kに落下することとなる。そのため、小物等の異物の回収がより困難な場所であることから物落ち防止の効果をより一層得ることができる。
以上、本発明の実施形態を実施例1において説明したが、本発明の車両用シートの物落ち防止構造は、本実施の形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、実施例1においては、このシートクッション30の側方に隣接して配設された車体装備品の構成として、同一構成の車両用シート10が車両幅方向において隣接して配置構成されたものについて示した。しかしながらこれに限定されるものではなく、車体装備品は、車両に装備されうるものであれば種々の車体装備品が適用されるものである。例えば、車両のドア、車体壁面、コンソールボックス、タイヤハウス等の構成にも適用できるものである。
また、実施例1においては、物落ち防止トレイ60の部位におけるリンク部材34の進入を許容する構成手段として、物落ち防止トレイに切り欠き部位60fが形成されているものについて示した。しかしながらこれに限定されず以下のような構成のものでもよい。図8、図9は、実施例1に係る車両用シートの物落ち防止トレイの変形例1、2を模式的に示した側面図である。すなわち、物落ち防止トレイ60の部位におけるリンク部材34が進入する部位は、常時は、車両前方側に立設された側面部を構成しており、リンク部材が移動して物落ち防止トレイに進入する際には、このリンク部材の作動力によってリンク部材を進入可能とする可動側面部位を構成するものである。以下にこの構成を示す。
図8は、車両用シートの物落ち防止トレイの変形例1を示した側面図である。同図に図示されるように、例えば変形例1においては、物落ち防止トレイ60の部位におけるリンク部材34が進入する位置には、ヒンジを介して開閉可能な可動側面部位60hが構成されている。この可動側面部位60hはバネ部材60kの付勢力によって常時は、車両前方側に立設された側面部を構成している。シートクッション30がシートクッション着座状態30aからシートクッション格納状態30bに移動する際には、リンク部材34の作動力が可動側面部位60hに構成されたバネ部材60kの付勢力に抗して可動側面部位60hを倒しこむ。こうしてリンク部材34は物落ち防止トレイ60内に進入する構成となっている。
また、図9は、車両用シートの物落ち防止トレイの変形例2を模式的に示した側面図である。同図示されるように、上記変形例1で構成された可動側面部位60hにかえて、リンク部材34から退避する方向へスライド可能な可動側面部位60jが構成されている。この可動側面部位60jはバネ部材60mの付勢力によって常時は、車両前方側に立設された側面部を構成している。シートクッション30がシートクッション着座状態30aからシートクッション格納状態30bに移動する際には、リンク部材34の作動力が可動側面部位60jに構成されたバネ部材60mの付勢力に抗して可動側面部位60jをリンク部材34から退避する方向へスライドさせる。こうして、リンク部材34は物落ち防止トレイ60内に進入する構成となっている。
また、物落ち防止トレイ60の部位におけるリンク部材34が進入する部位が、弾性素材による板状部材に切り込み部を構成し、貼り付けた構成であっても良い。そして常時は、車両前方側に立設された側面部を構成している。シートクッション30がシートクッション着座状態30aからシートクッション格納状態30bに移動する際には、リンク部材34の作動力によってこの弾性素材の切り込み部から物落ち防止トレイ60内に進入する構成とするものであってもよい。
10 車両用シート
10a 着座状態
10b 格納状態
20 シートバック
20a シートバック着座状態
20b シートバック格納状態
22 シートバックフレーム
22a アッパーフレーム
22b ロアフレーム
22c ロアフレーム
22d ワイヤーフレーム
22e 開孔部
22f シートクッション枢着部
23 車体フロア連結部材
24 リクライニング機構
26 操作レバー
26a ワイヤーケーブル
27 パッド部材
28 背面パネル
29 表皮
30 シートクッション
30a シートクッション着座状態
30b シートクッション格納状態
31 シートベルトバックル取り付け空間
32 シートクッションフレーム
32a 支持バネ
32b ブラケット
34 リンク部材
34a リンク部材端部
34b リンク部材端部
35 シートバック取付ブラケット
36 パッド部材
38 表皮
40 車体フロア側部材
42 中央脚部材
42a 開孔部
42b シートバック連結部
42c シートベルトバックル連結部
42d リンク部材取付ブラケット
44 側方脚部材
44a 開孔部
44b 開孔部
44c リンク部材取付ブラケット
44d シートバック固定部材
46 金属パイプ部材
50 シートベルト装置
52 シートベルトバックル
54 バックルブラケット
60 物落ち防止トレイ
60a カバー部位
60b 受け面部位
60c 前側面部位
60d 外側面部位
60e 底面部位
60f 切り欠き部位
60g リブ
60h 可動側面部位
60j 可動側面部位
60k バネ部材
60m バネ部材
70 ヘッドレスト
80 カバー部材
B ボルト
N ナット
F 車体フロア
D デッキボード
K タイヤ格納部
L 荷室スペース
S 隙間
T タイヤ
FWD 車両前方
UPR 車両上方

Claims (3)

  1. 着座者の座面部となるシートクッションを有しており、
    該シートクッションは該シートクッションの側部と車体フロア側部材との間に枢着されたリンク部材により該シートクッションを着座状態と格納状態とに移動させることができる構成とされており、
    該シートクッションの側部には該シートクッションの側方に隣接して配設された車体装備品との間に小物等の異物が落下できる隙間が形成されて設置されている車両用シートであって、
    前記シートクッションの側部の異物が落下できる隙間形成位置から車体フロアまでの異物落下経路に前記隙間を通じて車体フロア面に落下するのを防止する物落ち防止トレイが配設されており、
    該物落ち防止トレイが配設される位置は前記シートクッションが着座状態と格納状態とを移動する際に前記リンクが移動する軌跡を含む位置とされており、該リンク部材が移動する軌跡上に配置される前記物落ち防止トレイの部位は該リンク部材の進入を許容する構成手段により構成されており、
    前記リンク部材の進入を許容する構成手段は、前記物落ち防止トレイの当該箇所に形成される切欠部であり、
    前記切欠部には、常時は物落ち防止トレイの側面部を構成しており、前記リンク部材が移動して物落ち防止トレイに進入する際には該リンク部材の作動力によってリンク部材を進入可能とする可動側面部位が構成されていることを特徴とする車両用シートの物落ち防止構造。
  2. 請求項1に記載の車両用シートの物落ち防止構造であって、
    に、物落ち防止トレイの異物を受ける受け面部位には凹凸状のリブが形成されていることを特徴とする車両用シートの物落ち防止構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートの物落ち防止構造であって、
    前記シートクッションの側部に隙間が形成されている構成は、車両用シートに備えられるシートベルト装置を構成するシートベルトバックルの取り付け空間によって、前記隙間が形成されていることを特徴とする車両用シートの物落ち防止構造。
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