JP5418143B2 - 車両用シート装置 - Google Patents

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Description

この発明は、メインシートクッションおよびメインシートバックを有する左右一対のメインシートと、サブシートクッションおよびサブシートバックを有して一対のメインシート間に配設されたサブシートと、を備えたような車両用シート装置に関する。
従来、2列目の後列シートにおいて、左右一対のメインシート間にサブシートを脱着可能に設け、このサブシートを使用しない場合、メインシートを2人掛けのゆったり乗車モードと成し、また一対のメインシート間の間隔を確保して、2列目と3列目との間のウオークスルーを確保したり、あるいは、サブシートの使用に際しては、一対のメインシート間にサブシートを配設して、3人掛けのフル乗車モードを確保する等、多用なシートアレンジが可能な車両用シート装置が既に知られている。
特に、上記サブシートを使用しない場合、その収納を図る目的で、サブシートバックとサブシートクッションとが独立して設けられることも知られている。
このサブシートバックとサブシートクッションとを独立して設けた従来構造としては、特許文献1に開示されたものがある。
すなわち、メインシートクッションと、該メインシートクッションの後端から起立して乗員の背もたれ部を形成するメインシートバックとを有して車幅方向に離間して左右一対設けられた左メインシートおよび右メインシートと、左メインシートのメインシートクッションの下方に格納可能となるように左メインシートに支持されるサブシートクッションと、このサブシートクッションに着座した乗員の背もたれ部を形成すると共に、右メインシートに支持されるサブシートバックとを有して左右一対のメインシート間に配設されたサブシートと、を備え、サブシートクッションとサブシートバックとをそれぞれ独立した別部材によって構成し、サブシートクッションを左メインシート下部の座台内部に収納すると共に、サブシートバックを右メインシート下部の座台内部に収納するように構成したものである。
この特許文献1に開示された従来構造においては、単に、サブシートクッションとサブシートバックとを分離して、左右の座台内部にそれぞれ別々に収納する程度のものに過ぎず、座台内部に収納したサブシートバックをメインシートクッションに着座した乗員のクッションとして有効利用する等、該サブシートバックを他の用途に利用するという技術思想については、何等の開示も示唆もない。
特開2007−55550号公報
そこで、この発明は、他方のメインシートクッションの下部に、サブシートバックを収納する収納部を設け、該サブシートバックが収納部に収納された時、他方のメインシートクッションに着座した乗員(メインシート乗員)の荷重を受けるクッション部が該サブシートバックに形成されることにより、収納可能なサブシートバックによりシートアレンジ性およびウオークスルー性を確保しつつ、収納後のサブシートバックを他方のメインシートクッションに着座した乗員のクッションとして有効利用することができ、当該乗員の快適性向上を図ることができる車両用シート装置の提供を目的とする。
この発明による車両用シート装置は、メインシートクッションと、該メインシートクッションの後端から起立して乗員の背もたれ部を形成するメインシートバックとを有して車幅方向に離間して複数配設された一方のメインシートおよび他方のメインシートと、上記一方のメインシートのメインシートクッションの下方に格納可能となるよう該メインシートに支持されるサブシートクッションと、上記サブシートクッションに着座した乗員の背もたれ部を形成すると共に、何れかのメインシートの脱着自在に支持されるサブシートバックとを有して上記メインシート間に配設されたサブシートと、を備えた車両用シート装置であって、上記他方のメインシートクッションの下部には、上記サブシートバックを収納する収納部が設けられており、上記サブシートバックには、該収納部に収納された時に上記他方のメインシートクッションに着座した乗員の荷重を受けるクッション部が設けられたものである。
上記構成によれば、複数のメインシート間にサブシートを配設したので、該サブシートの使用時には、3人掛けのフル乗車モードを確保することができる。
また、サブシートクッションは一方のメインシートのメインシートクッションの下方に格納可能となるように構成し、サブシートバックは何れかのメインシートに脱着自在に支持させたので、サブシートの非使用時には、サブシートクッションを格納すると共に、サブシートバックをメインシートから取外すと、メインシートを2人掛けのゆったり乗車モードと成すことができ、また、一対のメインシート間に間隔を確保してウオークスルー性を確保することができる。
つまり、シートアレンジ性とウオークスルー性との両立を図ることができる。
しかも、サブシートバックが上記収納部に収納された時には、該サブシートバックに形成されたクッション部が他方のメインシートクッションに着座した乗員の荷重を受けるので、収納後のサブシートバックを他方のメインシートクッションに着座した乗員のクッションとして有効利用することができ、当該乗員の快適性向上を図ることができる。
要するに、サブシートバックはサブシート乗員の背もたれ部を形成するという本来の作用と併せて、収納時にはメインシート乗員の座り心地の向上を図るという別の作用を兼ねることができる。
なお、上記サブシートバックのクッション部が、他方のメインシートクッションに着座した乗員の荷重を受けるので、他方のメインシートクッションの上下方向の厚さを小さく設定して、コストダウンを図ることも可能となる。
この発明の一実施態様においては、上記サブシートバックは、上記収納部に収納された時に、上記クッション部が設けられた領域が他方のメインシートクッションの下面と当接するものである。
上記構成によれば、収納時におけるサブシートバックのクッション部が他方のメインシートクッションの下面に当接するので、メインシートクッションへの着座時においてクッション性の大幅な向上を図ることができる。
つまり、他方のメインシートクッションの上下方向の厚さを増加させた場合と略同等のクッション効果を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記サブシートバックには、上記サブシートに着座した乗員の頭部を保持するヘッドレストが脱着可能に設けられ、上記サブシートクッションには、上記サブシートバックから取外した上記ヘッドレストを支持するヘッドレスト支持部が設けられており、該ヘッドレスト支持部にヘッドレストを支持させた状態の上記サブシートクッションを、一方のメインシートクッション下部の収納部に収納した時、上記ヘッドレスト で一方のメインシートクッションに着座した乗員の荷重を受けるように構成したものである。
上記構成によれば、サブシートの使用時にあっては、上記ヘッドレストでサブシート乗員の頭部を保持して、当該乗員の安全性を確保することができる。
しかも、サブシートの非使用時にあっては、ヘッドレストを一旦サブシートバックから取外して、このヘッドレストをヘッドレスト支持部に支持させた状態のサブシートクッションを、一方のメインシートクッション下部の収納部に収納すると、上記ヘッドレストで一方のメインシートクッションに着座した乗員の荷重を受けるので、収納後のヘッドレストを一方のメインシートクッションに着座した乗員のクッションとして有効利用することができ、当該乗員の快適性向上を図ることができる。
つまり、ヘッドレストはサブシート乗員の頭部を保持するという本来の作用と併せて、収納時にはメインシート乗員の座り心地の向上を図るという別の作用を兼ねることができる。
なお、上記ヘッドレストが、一方のメインシートクッションに着座した乗員の荷重を受けるので、一方のメインシートクッションの上下方向の厚さを小さく設定して、コストダウンを図ることも可能となる。
この発明の一実施態様においては、上記サブシートバックのフレームには、上記サブシート用のシートベルト装置のウエビングを巻取り可能に支持するリトラクタが該フレームの上下幅内に設けられており、上記ウエビングに設けられるタング部材を脱着可能に支持するバックル部材が、上記メインシートに設けられたものである。
上記構成によれば、リトラクタをサブシートバックのフレームの上下幅内に設けたので、該リトラクタをフレーム内またはフレームの車両前後方向にオーバラップして設けることができ、これにより、サブシートバックの前後方向の長さを抑制することができて、該サブシートバックのコンパクトな収納性を確保することができる。
さらに、上記シートベルト装置のウエビングで、サブシート乗員を拘束することができ、安全性を高めることができる。また、メインシート側のバックル部材からタング部材を取外すと、ウエビングはリトラクタで巻取られ、リトラクタ、ウエビング、タング部材は全てサブシートバック側に位置するので、シートベルト装置がサブシートバックの収納を阻害することはない。
要するに、サブシートバックのコンパクトな収納性と、サブシート乗員拘束による安全性と、サブシートバックの円滑な収納性とを達成することができる。
この発明の一実施態様においては、上記他方のメインシートクッションはその前端下部を中心に起伏可能に設けられると共に、該他方のメインシートクッション下部の収納部に収納するサブシートバックが、他方のメインシートクッションの起立と連動するように該他方のメインシートクッションにはサブシートバック係止部が設けられたものである。
上記構成によれば、他方のメインシートクッションに形成されたサブシートバック係止部により、サブシートバックが他方のメインシートクッションの起立と連動するので、サブシートバックの出し入れ作業を容易に行なうことができる。
この発明によれば、他方のメインシートクッションの下部に、サブシートバックを収納する収納部を設け、該サブシートバックが収納部に収納された時、他方のメインシートクッションに着座した乗員(メインシート乗員)の荷重を受けるクッション部が該サブシートバックに形成されているので、収納可能なサブシートバックによりシートアレンジ性およびウオークスルー性を確保しつつ、収納後のサブシートバックを他方のメインシートクッションに着座した乗員のクッションとして有効利用することができ、当該乗員の快適性向上を図ることができる効果がある。
本発明の車両用シート装置を示す正面図 図1の要部拡大正面図 サブシートバックを取外した状態で示す正面図 図2の部分拡大正面図 図4のX−X線矢視断面図 図4のY−Y線矢視断面図 脱着部および連結部の分解斜視図 図1のA−A線矢視断面図 支持ブラケットを下方前方から見た状態で示す斜視図 リトラクタ取付け構造を示す斜視図 図1のB−B線矢視断面図 収納部にサブシートバックを収納した状態の側面図 サブシートバック係止部を示す斜視図 メインシートクッションの起立にサブシートバックが連動する状態を示す側面図 図1のC−C線に沿う要部の矢視断面図 収納部にサブシートクッションおよびヘッドレストを収納した状態の側面図 フル乗車モードを示す斜視図 ゆったり乗車モードを示す斜視図
収納可能なサブシートバックによりシートアレンジ性およびウオークスルー性を確保しつつ、収納後のサブシートバックを他方のメインシートクッションに着座した乗員のクッションとして有効利用するという目的を、メインシートクッションと、該メインシートクッションの後端から起立して乗員の背もたれ部を形成するメインシートバックとを有して車幅方向に離間して複数配設された一方のメインシートおよび他方のメインシートと、上記一方のメインシートのメインシートクッションの下方に格納可能となるよう該メインシートに支持されるサブシートクッションと、上記サブシートクッションに着座した乗員の背もたれ部を形成すると共に、何れかのメインシートの脱着自在に支持されるサブシートバックとを有して上記メインシート間に配設されたサブシートと、を備えた車両用シート装置において、上記他方のメインシートクッションの下部には、上記サブシートバックを収納する収納部が設けられており、上記サブシートバックには該収納部に収納された時に、上記他方のメインシートクッションに着座した乗員の荷重を受けるクッション部が設けられるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両用シート装置を示し、図1において、この車両用シート装置は、左右のメインシートM1,M2と、これら左右のメインシートM1,M2間に位置するサブシートSとを備えている。なお、この車両用シート装置は2列目のリヤシートとして適用することができる。また、この実施例では一方のメインシートを左側のメインシートM1とし、他方のメインシートを右側のメインシートM2に設定している。
まず、メインシートM1,M2の構成について説明するが、左右のメインシートM1,M2の構成は、ほぼ同等であるので、車両の左側に位置するメインシートM1(一方のメインシート)と、車両の右側に位置するメインシートM2(他方のメインシート)において同一の部分には同一符号を付す。
車室の底面を形成する略水平なフロアパネル1を設け、このフロアパネル1の上部には、車幅方向に離間して車両の前後方向に延びる複数のシートスライドレール2,2を取付けている。
ここで、上述のフロアパネル1は、図11に示すように、前部フロアパネル1Aと、この前部フロアパネル1Aの後端から上方に立上がるキックアップ部1Bと、このキックアップ部1Bの上端から後方に向けて略水平に延びるリヤフロア1Cとを備えており、図11に示すように、上述のシートスライドレール2,2はリヤフロア1Cに設けられたものである。
上述のシートスライドレール2は、図1に正面図で示すように、1つのメインシート当り一対が設けられており、このシートスライドレール2はフロアパネル1に固定された固定構造のロアレール3と、このロアレール3に沿って車両の前後方向へスライドする可動構造のアッパレール4とを備えている。
上述のメインシートM1,M2は、乗員の着座部を形成するメインシートクッション5と、このメインシートクッション5の後端から起立して乗員の背もたれ部を形成するメインシートバック6と、メインシートM1,M2に着座した乗員の頭部を保持するヘッドレスト7とを有しており、メインシートクッション5内には、車幅方向に延びる平板部材から成るプレート8(詳しくは、メインシートクッションプレート)が設けられている。
このプレート8の下部左右は、正面視逆L字状のシートクッション支持ブラケット9,9および左右のシートクッションフレームサイド10,10を介して上述のアッパレール4が一体連結されている。
シートクッションフレームサイド10はシートクッション支持ブラケット9の外側部に位置して、車両の前後方向に延びるもので、上述のシートクッション支持ブラケット9とシートクッションフレームサイド10とは、支軸11を介して連結されており、該支軸11を中心として左右のシートクッション支持ブラケット9,9、プレート8およびメインシートクッション5を一体的に起立動作させると、後述する収納部16,17の上方が開放されるように構成している。
また、左右のシートクッションフレームサイド10,10のリヤ側には、メインシートバック6の下部に向けて上方に立上がるリクライニング支持ブラケット12,12を取付けている。そして、左右一対のリクライニング支持ブラケット12,12間には、車幅方向に延びるリクライニング軸13を設けている。
一方、メインシートバック6内には、方形枠状のメインシートバックフレーム14と、該メインシートバックフレーム14の左右両側に接合固定されたシートバックフレームサイド15,15とを設けており、これら左右のシートバックフレームサイド15,15をリクライニング軸13の対応部位まで下方へ延出して、該シートバックフレームサイド15の下方延出部をリクライニング軸13に配設することで、図示しないリクライニング装置によりメインシートバック6のリクライニング動作を可能と成している。
また、左側のメインシートM1におけるプレート8の下方部には、後述するサブシートクッション20を格納するための凹形状の収納部16を配設している。一方、右側のメインシートM2におけるプレート8の下方部には、後述するサブシートバック21を格納するための凹形状の収納部17を配設している。これら各収納部16,17は上述のプレート8に対して非連結に構成されている。
この構成により、左右のメインシートM1,M2は、シートスライドレール2に沿って車両の前後方向にスライド可能に構成されると共に、リクライニング軸13を支点としてメインシートバック6がリクライニング可能に構成されている。
さらに、メインシートバックフレーム14の上片部には、一対のポールガイド18,18を取付ける一方、ヘッドレスト7に設けた正面視門形状のヘッドレストポール19を、上述のポールガイド18,18に挿通して、ヘッドレスト7の高さ調整、およびメインシートM1,M2に対するヘッドレスト7の着脱ができるように構成している。
ところで、上述のサブシートSは、左右のメインシートM1,M2のうち何れか一方のメインシート、この実施例では車両左側のメインシートM1に脱着可能に支持されており、このサブシートSは、左側のメインシートM1のメインシートクッション5の下方位置の収納部16に格納可能なサブシートクッション20と、このサブシートクッション20に着座する乗員の背もたれ部を形成するサブシートバック21と、サブシートSに着座した乗員の頭部を保持するヘッドレスト22と、を備えている。
図2は図1の要部拡大正面図つまりサブシートSの拡大図、図3はサブシートバック21を取外した状態の正面図、図4は図2の部分拡大図、図5は図4のX−X線矢視断面図、図6は図4のY−Y線矢視断面図、図7は図4で示した各部材の分解斜視図である。
図2に示すように、サブシートSの車両左側と対向するメインシートM1の車両右側には、シートバックフレームサイド15に固定部材23を固定し、この固定部材23に回転軸24を設けると共に、この回転軸24の先端には外筒25を取付けている。
この外筒25に対して脱着可能となるように、サブシートSにおけるサブシートバック21のメインシートM1寄りの部分には脱着部26を設けている。
この脱着部26は、図2〜図7に示すように、上下方向に離間した複数の係止孔27a…を有する内筒27と、この内筒27の側壁に固定された逆L字状のブラケット28と、このブラケット28の上部水平部28aに固定され、後述するアウタパイプ33を線接触支持する受け部材29と、上記ブラケット28の上部水平部28aの下面に溶接固定されたナット30に締結固定され、この締結部から上方に延びる長尺のインナパイプ31と、このインナパイプ31の外周にベアリング32を介して配設されたアウタパイプ33とを備え、このアウタパイプ33は上述のベアリング32と受け部材29とで軸支されて、インナパイプ31の外周部において回転可能に構成されている。
一方、外筒25には支軸34を支点として揺動可能なロックレバー35を設けている。
このロックレバー35は、図4に拡大図で示すように、内筒27の係止孔27aに対して係脱可能な係止爪35aを有し、外部には操作部35bが一体形成されている。外筒25には開口部25aが形成されると共に、開口部25aの下部にはロックレバー35を支持する軸受片25b,25bを設けており、支軸34で支持されたロックレバー35は開口部25aを利用して、その内外両部に位置するように配置されている。
また、上述のロックレバー35は、バネなどの付勢手段(図示せず)で、その係止爪35aが係止孔27aに常時係入するように付勢されている。
ここで、上述の外筒25とロックレバー35との両者で、各要素27〜33から成る脱着部26を連結する連結部36が構成されている。
図2に示すように、該連結部36はメインシートバック6の側部に設けられて上述のサブシートバック21をメインシートバック6に対して脱着可能に取付けるものであって、図2に示す連結状態のサブシートバック21をメインシートバック6から取外すには、回転軸24を支点として一旦、サブシートバック21を前方へ傾動させた後に、ロックレバー35の操作部35bを左方へ押圧すると、図3に示すように、該ロックレバー35が支軸34を支点としてアンロック方向へ揺動するので、脱着部26を含むサブシートバック21を上方へ引き抜いて、図3に示すようにサブシートバック21をメインシートバック6から取外すことができる。
また、取外したサブシートバック21をメインシートバック6に取付けるには、脱着部26下部の内筒27を上方から下方へ挿入すると、この内筒27の係止爪27aにロックレバー35の係止爪35aがバネ付勢されて係合するので、サブシートバック21をメインシートバック6の側部に設けた連結部36に、図2に示すようにワンタッチで取付けることができる。
さらに、図2に示すように、上述のアウタパイプ33にはアタッチメント37,37を用いて、サブシートバックのフレーム、すなわち、サブーシートバックフレーム38を取付けている。このサブシートバックフレーム38は金属丸パイプにより軽量化および剛性を確保するように構成されている。
図2に示すように、このサブシートバックフレーム38は、上側のアタッチメント37から車幅方向右側に延びる上片部38aと、この上片部38aの右端から上下方向に延びる右側片部38bと、この右側片部38bの下端から車幅方向左側に延びる下片部38cと、この下片部38cの左端から下側のアタッチメント37の対応位置まで上方に延びる左側片部38dと、この左側片部38dの上端から車幅方向左側に延びて下側のアタッチメント37に接続される取付け片部38eと、を一体形成した略方形枠状のものである。
上述のサブシートバックフレーム38の上片部38aには、一対のポールガイド39,39を取付ける一方、ヘッドレスト22に設けた正面視門形状のヘッドレストポール40を、上述のポールガイド39,39に挿通して、ヘッドレスト22の高さ調整、およびサブシートSに対するヘッドレスト22の着脱ができるように構成している。
ここで、上述のアウタパイプ33はインナパイプ31に対して回動可能に支持されているので、サブシートSのサブシートバック21がインナパイプ31を中心として回動し、このサブシートバック21がメインシートバック6に対して折畳み可能に構成されている。
また、連結部36が回転軸24に対して回動可能に支持されているので、サブシートSのサブシートバック21が回転軸24を中心として回動し、このサブシートバック21がメインシートバック6に対して車両前後方向に回動可能に構成されており、該サブシートバック21をサブシートクッション20上に前倒しした時、左右のメインシートM1,M2に着座した乗員のアームレストとして利用できるように構成している。
一方、サブシートSのサブシートクッション20は図2、図8に示すように構成している。
すなわち、図2は正面図、図8は側面図であって、該サブシートクッション20内には金属丸パイプ製で、かつ方形枠状のサブシートクッションフレーム41と、このサブシートクッションフレーム41の上部に接合固定された略平板状のプレート42とが設けられている。
そして、上述のサブシートクッションフレーム41は、図1、図2、図8に示すように、支持ブラケット43を介してメインシートM1のシートクッションフレームサイド10側に設けられた支点部44に取付けられており、これら各要素41,42,43が図1に実線で示す使用状態と、同図に仮想線で示すように収納部16内に位置する格納状態とに選択可能に構成され、各要素41,42,43を使用状態と成した場合には、サブシートクッション20に着座可能となり、各要素41,42,43を格納状態と成した場合には、サブシートバック21を折畳むか、または、サブシートバック21を取外すと、2列目、3列目間のウオークスルーが可能となる。
ここで、上述の支持ブラケット43は、図9に示すように、車両前後方向に所定幅を有し、サブシートクッション20を充分な支持剛性で支持すべく、該支持ブラケット43は図9に示すように、ブラケットアウタ43OUTとブラケットインナ43INとの2部材で構成している。
上述のブラケットアウタ43OUTおよびブラケットインナ43INの基端部は、図1、図9に示すように支点部44に一体的に枢支されている。この支点部44を設けるために、上述のシートクッションフレームサイド10には、図1、図9に示すようにブラケット45が固定されており、該ブラケット45の前後両部には、上方に立上がる支持片45a,45bが一体形成されており、これら前後の支持片45a,45b間に、上述の各ブラケットアウタ43OUT、ブラケットインナ43INの気端部を枢支すべく支点部44を前後方向に向けて張架している。
次に、図1、図2、図8(図8は図1のA−A線矢視断面図)、図10を参照して、サブシートS用のシートベルト装置50の構成について説明する。
上述のシートベルト装置50は、ウエビング51を巻取り可能に支持するリトラクタ52を有し、このリトラクタ52はサブシートバックフレーム38のメインシートM1に対して車幅方向反対側に設けられている。換言すれば、連結部36と反対側に位置するように、サブシートバックフレーム38の車両右側に設けられている。
すなわち、図2の要部斜視図を図10に示すように、サブシートバックフレーム38の上片部38aと右側片部38bとのコーナ部背面において、これら両片部38a,38bに跨るように支持ブラケット53を溶接固定すると共に、リトラクタ52の左右両側に位置する平面視L字状の一対の取付けブラケット54,54を、ボルト、ナット等の取付け部材55を用いて、上述の支持ブラケット53に固定することで、リトラクタ52の支持剛性の向上を図っている。
ここで、上述のリトラクタ52は、図2に示すように、サブシートバックフレーム38の上下幅内に設けられており、これにより図10に斜視図で示すように、リトラクタ52をサブシートバックフレーム38と車両前後方向にオーバラップして設けている。
また、図8に示すように、上述のウエビング51の先端部には固定タングとしての先端タングT1を取付けると共に、該ウエビング51の中間部には移動タングとしての中間タングT2を移動可能に取付けている。
さらに、図2に示すように、左側のメインシートM1における右側のリクライニング支持ブラケット12には、中間タングT2を脱着可能に支持するバックル部材B2が設けられると共に、右側のメインシートM2における左側のリクライニング支持ブラケット12には、先端タングT1を脱着可能に支持するバックル部材B1が設けられている。
また、図8に示すように、サブシートバック21においてリトラクタ52と対応する部分(この実施例では右側上部)には上記ウエビング51を取出すためのウエビング取出し口56が形成されている。
上記ダブルタング構造のシートベルト装置50において、図1に示すシートベルト非装着状態から図2に示すように、ウエビング51の端部に設けられた先端タングT1を右側のメインシートM2の第2のバックル部材B1に係入させた後に、ウエビング51の中間部に対して移動可能な中間タングT2を、左側のメインシートM1のバックル部材B2に装着すると、ウエビング51はショルダベルト部とラップベルト部とに設定され、リトラクタ52、バックル部材B2、第2のバックル部材B1との3点式シートベルト構造でサブシート乗員を拘束することができ、サブシート乗員のより一層高い安全性を確保することができる。
図11は図1のB−B線矢視断面図であって、右側のメインシートM2の断面構造を示すものであるが、フロアパネル1を構成する前部フロアパネル1Aとリヤフロア1Cとの間には、車幅方向に延びるクロスメンバ57を接合固定して、このクロスメンバ57とフロアパネル1との間には同方向に延びる閉断面58を形成して、車体剛性の向上を図っている。
また、図11、図16に示すように、右側のメインシートM2および左側のメインシートM1におけるそれぞれのメインシートクッション5の内部には方形枠状のメインシートクッションフレーム59が設けられている。
図11は右側のメインシートM2のメインシートクッション5下方部の収納部17に対して、サブシートSのサブシートバック21を収納していない状態の側面図、図12は右側のメインシートM2のメインシートクッション5下方部の収納部17に対して、サブシートSのサブシートバック21を収納した状態で示す要部拡大側面図である。
図11、図12に示すように、他方のメインシートクッションとしての右側のメインシートクッション5の下部には、サブシートSのサブシートバック21を連結部36から取外した後に収納する収納部17が設けられている。この収納部17はその上方が開放した凹形状に形成されている。
そして、上記連結部36からサブシートバック21を取外し、この取外したサブシートバック21を上記収納部17に収納した時、右側のメインシートM2のメインシートクッション5に着座した乗員の荷重を受けるクッション部21Cが該サブシートバック21に内設形成されている。
このクッション部21Cはサブシートバック21を形成する他部の発泡ウレタン部材の密度に対して、その密度を粗に形成するか、または、サブシートバック21の他部に対してクッション性が高い材料にて形成することができる。
しかも、図12に示すように、サブシートSのサブシートバック21が上述の収納部17に収納された時、上記クッション部21Cが右側のメインシートM2におけるメインシートクッション5の下面と当接するように構成している。
さらに、右側のメインシートクッション5は前端下部を中心に起伏可能に設けられている(図12、図14参照)。
詳しくは、シートクッションフレームサイド10とシートクッション支持ブラケット9とを支軸11で連結することで、シートクッション支持ブラケット9、プレート8、メインシートクッションフレーム59、メインシートクッション5が一体的に起伏動し得るように構成されている。
図1、図11〜図13に示すように、右側のメインシートクッション5におけるプレート8の下部にはサブシートバック係止部としての逆L字状のブラケット60,60を左右一対設け、これらブラケット60,60には互に対向する内側に向けて係止片61,61を切り起し形成している。
また、図13に示すようにサブシートバック21の上述の係止片61,61と対応する部位には凹部21a,21aが形成されており、該凹部21aに上述の係止片61が係合するようになっている。
そして、図12に示す右側のメインシートクッション5下部の収納部17に収納するサブシートバック21が、図14に示すように、右側のメインシートクッション5の起立と連動するように構成されている。
ところで、図1、図2で既に説明したように、サブシートSのサブシートバック21には、該サブシートSに着座した乗員の頭部を保持するヘッドレスト22が脱着可能に設けられており、このヘッドレスト22はヘッドレストポール40を伴ってポールガイド39から取外されるものである。
図15は図1のC−C線矢視断面図で、左側のメインシートバック6と、使用状態下のサブシートクッション20と、左側のメインシートバック5下部の収納部16とを示している。
図16は図15の状態から支点部44を中心としてサブシートクッション20を収納部16内に格納した状態を示している。上述の収納部16はその上方が開放した凹形状に形成されている。
この図16に示すように、サブシートクッション20には、サブシートバック21から取外したヘッドレスト22を支持するヘッドレスト支持部62が設けられている。
詳しくは、該ヘッドレスト支持部62は、サブシートクッション20を支持する支持ブラケット43のブラケットインナ43INに前後一対設けられた円筒部63,63で構成されている。なお、図示は省略しているもののこれら円筒部63,63と対応するブラケットインナ43INおよびブラケットアウタ43OUTには、ヘッドレストポール40を着脱可能に挿通するための開口部を形成しており、上記円筒部63,63でヘッドレストポール40を支持することで、サブシートクッション20にヘッドレスト22を支持すべく構成したものである。
そして、図16に示すように、ヘッドレスト支持部62にヘッドレスト22を支持させた状態のサブシートクッション20を、左側のメインシートクッション5下部の収納部16に収納した時、上述のヘッドレスト22で左側のメインシートクッション5に着座した乗員の荷重を受けるように構成している。
ここで、上述のサブシートクッション20を収納部16に収納した時、図16に示すように、ヘッドレスト22が左側のメインシートクッション5の下面と当接するように構成している。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用を説明する。
サブシートSの使用時には、図1、図2に示すように、連結部36にサブシートバック21を取付け、サブシートバックフレーム38の右上コーナ部に設けたリトラクタ52からウエビング51を引出して、図2に示す如く先端タングT1を、右側のメインシートM2におけるリクライニング支持ブラケット12に設けたバックル部材B1に装着した後に、中間タングT2を、左側のメインシートM1におけるリクライニング支持ブラケット12に設けたバックル部材B2に装着すると、サブシート乗員を3点式シートベルト構造により拘束することができるので、リヤ中央席としてのサブシートSにおいてもその乗員の高い安全性を確保することができる。
また、上述のサブシートSの使用時には、図17に示すように、2列目の後列シートにおいて3人掛けのフル乗車モードが確保できる。なお、図17において、70は運転席シートおよび助手席シートからなる前列シート、80は3列目の後列シートである。
一方、サブシートSの非使用時には、各バックル部材B1,B2からタングT1,T2を取外すと、ウエビング51はリトラクタ52で巻取られる。そこで、まず、サブシートバック21からヘッドレスト22を取出すと共に、サブシートバック21を連結部36から取外す。
連結部36から取出したサブシートバック21は、図11〜図14に示す右側のメインシートM2におけるメインシートクッション5下部の収納部17に収納させる一方、サブシートクッション20は支点部44を中心として左側のメインシートM1におけるメインシートクッション5下部の収納部16に格納するが、この際、サブシートクッション20にはヘッドレスト22を支持させて収納するものである。
上述のサブシートSの非使用時には、図18に示すように、左右のメインシートM1,M2を2人掛けのゆったり乗車モードと成し、これらメインシートM1,M2を所謂キャプテンシートとして使用することができると共に、左右のメインシートM1,M2間には、図18に示すようにウオークスルー通路が形成されるので、ウオークスルー性を確保することができる。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印OUTは車両外方を示し、矢印INは車両内方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、図1〜図18で示した実施例の、メインシートクッション5と、該メインシートクッション5の後端から起立して乗員の背もたれ部を形成するメインシートバック6とを有して車幅方向に離間して複数配設された一方のメインシートM1(左側のメインシート)および他方のメインシートM2(右側のメインシート)と、上記一方のメインシートM1のメインシートクッション5の下方に格納可能となるよう該メインシートM1に支持されるサブシートクッション20と、上記サブシートクッション20に着座した乗員の背もたれ部を形成すると共に、何れかのメインシート(この実施例では左側のメインシートM1)に脱着自在に支持されるサブシートバック21とを有して上記メインシートM1,M2間に配設されたサブシートSと、を備えた車両用シート装置であって、上記他方のメインシートクッション5(右側のメインシートクッション)の下部には、上記サブシートバック21を収納する収納部17が設けられており、上記サブシートバック21には、該収納部17に収納された時に、上記他方のメインシートクッション5に着座した乗員の荷重を受けるクッション部21Cが設けられたものである(図1、図12参照)。
この構成によれば、複数のメインシートM1,M2間にサブシートSを配設したので、該サブシートSの使用時には、3人掛けのフル乗車モード(図17参照)を確保することができる。
また、サブシートクッション20は一方のメインシートM1のメインシートクッション5の下方に格納可能となるように構成し、サブシートバック21は何れかのメインシートM1に脱着自在に支持させたので、サブシートSの非使用時には、サブシートクッション20を格納すると共に、サブシートバック21をメインシートM1から取外すと、メインシートM1,M2を2人掛けのゆったり乗車モード(図18参照)と成すことができ、また、一対のメインシートM1,M2間に間隔を確保してウオークスルー性を確保することができる。
つまり、シートアレンジ性とウオークスルー性との両立を図ることができる。
しかも、サブシートバック21が上記収納部17に収納された時(図12参照)には、該サブシートバック21に形成されたクッション部21Cが他方のメインシートクッション5に着座した乗員の荷重を受けるので、収納後のサブシートバック21を他方のメインシートクッション5に着座した乗員のクッションとして有効利用することができ、当該乗員の快適性向上を図ることができる。
要するに、サブシートバック21はサブシート乗員の背もたれ部を形成するという本来の作用と併せて、収納時にはメインシート乗員の座り心地の向上を図るという別の作用を兼ねることができる。
なお、上記サブシートバック21のクッション部21Cが、他方のメインシートクッション5に着座した乗員の荷重を受けるので、他方のメインシートクッション5の上下方向の厚さを小さく設定して、コストダウンを図ることも可能となる。
また、上記サブシートバック21は、上記収納部17に収納された時に、上記クッション部21Cが設けられた領域が他方のメインシートクッション5の下面と当接するものである(図12参照)。
この構成によれば、収納時におけるサブシートバック21のクッション部21Cが他方のメインシートクッション5の下面に当接するので、メインシートクッション5への着座時においてクッション性の大幅な向上を図ることができる。
つまり、他方のメインシートクッション5の上下方向の厚さを増加させた場合と略同等のクッション効果を確保することができる。
さらに、上記サブシートバック21には、上記サブシートSに着座した乗員の頭部を保持するヘッドレスト22が脱着可能に設けられ、上記サブシートクッション20には、上記サブシートバック21から取外した上記ヘッドレスト22を支持するヘッドレスト支持部62が設けられており、該ヘッドレスト支持部62にヘッドレスト22を支持させた状態の上記サブシートクッション20を、一方のメインシートクッション5(左側のメインシートクッション)下部の収納部16に収納した時、上記ヘッドレスト22で一方のメインシートクッション5に着座した乗員の荷重を受けるように構成したものである(図2、図16参照)。
この構成によれば、サブシートSの使用時にあっては、図2に示すように、上記ヘッドレスト22でサブシート乗員の頭部を保持して、当該乗員の安全性を確保することができる。
しかも、サブシートSの非使用時にあっては、図16に示すように、ヘッドレスト22を一旦サブシートバック21から取外して、このヘッドレスト22をヘッドレスト支持部62に支持させた状態のサブシートクッション20を、一方のメインシートクッション5下部の収納部16に収納すると、上記ヘッドレスト22で一方のメインシートクッション5に着座した乗員の荷重を受けるので、収納後のヘッドレスト22を一方のメインシートクッション5に着座した乗員のクッションとして有効利用することができ、当該乗員の快適性向上を図ることができる。
つまり、ヘッドレスト22はサブシート乗員の頭部を保持するという本来の作用と併せて、収納時にはメインシート乗員の座り心地の向上を図るという別の作用を兼ねることができる。
なお、上記ヘッドレスト22が、一方のメインシートクッション5に着座した乗員の荷重を受けるので、一方のメインシートクッション5の上下方向の厚さを小さく設定して、コストダウンを図ることも可能となる。
また、上記サブシートバック21のフレーム、つまりサブシートバックフレーム38には、上記サブシート用のシートベルト装置50のウエビング51を巻取り可能に支持するリトラクタ52が該サブシートバックフレーム38の上下幅内に設けられており、上記ウエビング51に設けられるタング部材(先端タングT1、中間タングT2参照)を脱着可能に支持するバックル部材B1,B2が、上記メインシートM2,M1に設けられたものである(図2、図10参照)。
この構成によれば、リトラクタ52をサブシートバックフレーム38の上下幅内に設けたので、該リトラクタ52をフレーム38内またはフレーム38の車両前後方向にオーバラップして設け、さらに、シートバックフレーム38の上下方向外側にリトラクタ52を置かなくて済み、これにより、サブシートバック21の前後方向の長さと上下方向の長さとを抑制することができて、該サブシートバック21のコンパクトな収納性を確保することができる。
さらに、上記シートベルト装置50のウエビング51で、サブシート乗員を拘束することができ、安全性を高めることができる。また、メインシートM1,M2側のバックル部材B2,B1からタング部材(先端タングT1、中間タングT2参照)を取外すと、ウエビング51はリトラクタ52で巻取られ、リトラクタ52、ウエビング51、タングT1,T2は全てサブシートバック21側に位置するので、シートベルト装置50がサブシートバック21の収納を阻害することはない。
要するに、サブシートバック21のコンパクトな収納性と、サブシート乗員拘束による安全性と、サブシートバック21の円滑な収納性とを達成することができる。
さらに、上記他方のメインシートクッション5はその前端下部(支軸11参照)を中心に起伏可能に設けられると共に、該他方のメインシートクッション5下部の収納部17に収納するサブシートバック21が、他方のメインシートクッション5の起立と連動するように該他方のメインシートクッション5にはサブシートバック係止部(係止片61を備えたブラケット60参照)が設けられたものである(図12、図14参照)。
この構成によれば、他方のメインシートクッション5に形成されたサブシートバック係止部(ブラケット60参照)により、サブシートバック21が他方のメインシートクッション5の起立と連動するので、サブシートバック21の出し入れ作業を容易に行なうことができる。
また、実施例で開示したように、移動タング部材(中間タングT2)と固定タング部材(先端タングT1)とによるダブルタング構成(図1、図2参照)を採用すると、シートベルト装置50の収納が効率的となり、さらに、ウエビング51によるサブシート乗員の拘束時には、バックル部材B2を有するメインシートM1側と、第2のバックル部材B1を有する第2のメインシートM2側とに荷重を分散させることができ、これにより、サブシートSの軽量化を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の一方のメインシートおよび一方のメインシートクッションは、実施例の左側のメインシートM1および左側のメインシートクッション5に対応し、
以下同様に、
他方のメインシートおよび他方のメインシートクッションは、右側のメインシートM2および右側のメインシートクッション5に対応し、
サブシートバック21のフレームは、サブシートバックフレーム38に対応し、
タング部材は、先端タングT1、中間タングT2に対応し、
サブシートバック係止部は、係止片61を備えたブラケット60に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記構成に代えて、一方のメインシートを右側のメインシートM2とし、他方のメインシートを左側のメインシートM1として車両用シート装置を構成してもよいことは勿論である。
B1,B2…バックル部材
M1,M2…メインシート
S…サブシート
T1…先端タング(タング部材)
T2…中間タング(タング部材)
5…メインシートクッション
6…メインシートバック
16,17…収納部
20…サブシートクッション
21…サブシートバック
22…ヘッドレスト
38…サブシートバックフレーム
50…シートベルト装置
51…ウエビング
52…リトラクタ
60…ブラケット(サブシートバック係止部)
62…ヘッドレスト支持部

Claims (5)

  1. メインシートクッションと、該メインシートクッションの後端から起立して乗員の背もたれ部を形成するメインシートバックとを有して車幅方向に離間して複数配設された一方のメインシートおよび他方のメインシートと、
    上記一方のメインシートのメインシートクッションの下方に格納可能となるよう該メインシートに支持されるサブシートクッションと、
    上記サブシートクッションに着座した乗員の背もたれ部を形成すると共に、何れかのメインシートの脱着自在に支持されるサブシートバックとを有して上記メインシート間に配設されたサブシートと、を備えた
    車両用シート装置であって、
    上記他方のメインシートクッションの下部には、上記サブシートバックを収納する収納部が設けられており、
    上記サブシートバックには、該収納部に収納された時に、上記他方のメインシートクッションに着座した乗員の荷重を受けるクッション部が設けられたことを特徴とする
    車両用シート装置。
  2. 上記サブシートバックは、上記収納部に収納された時に上記クッション部が設けられた領域が他方のメインシートクッションの下面と当接する
    請求項1記載の車両用シート装置。
  3. 上記サブシートバックには、上記サブシートに着座した乗員の頭部を保持するヘッドレストが脱着可能に設けられ、
    上記サブシートクッションには、上記サブシートバックから取外した上記ヘッドレストを支持するヘッドレスト支持部が設けられており、
    該ヘッドレスト支持部にヘッドレストを支持させた状態の上記サブシートクッションを、一方のメインシートクッション下部の収納部に収納した時、上記ヘッドレスト で一方のメインシートクッションに着座した乗員の荷重を受けるように構成した
    請求項1または2に記載の車両用シート装置。
  4. 上記サブシートバックのフレームには、上記サブシート用のシートベルト装置のウエビングを巻取り可能に支持するリトラクタが該フレームの上下幅内に設けられており、
    上記ウエビングに設けられるタング部材を脱着可能に支持するバックル部材が、上記メインシートに設けられた
    請求項1〜3の何れか1に記載の車両用シート装置。
  5. 上記他方のメインシートクッションはその前端下部を中心に起伏可能に設けられると共に、
    該他方のメインシートクッション下部の収納部に収納するサブシートバックが、他方のメインシートクッションの起立と連動するように該他方のメインシートクッションにはサブシートバック係止部が設けられた
    請求項1〜4の何れか1に記載の車両用シート装置。
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