JP2011213154A - 車両のシート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバックを前傾させた際においても、ボードをシートバックとは独立して立設状態とすることができ、シートバックを前倒させたアームレスト状態で、ボードにより荷室との仕切りを形成し、また、ボードを前傾状態のシートバック背面に倒伏させて、荷室トランクスルー構造を実現する車両のシート装置を提供する。
【解決手段】ボード37は、少なくとも上記複数に分割されたシートバック31,32,33の何れかに配設されると共に、前倒状態のシートバック33背面に倒伏する前倒状態と、乗員が着座可能な通常状態のシートバック背面に起立する立設状態との間を、シートバック33の前倒動作とは独立して回動可能に支持するボード回動軸40を備えたことを特徴とする。
【選択図】図11

Description

この発明は、シートクッション上に前倒可能に支持されると共に車幅方向に複数に分割されたシートバックを設け、このシートバックの背面にボードを備えたような車両のシート装置に関する。
従来、車両の車幅方向にわたって配設されたベンチシートタイプのリヤシートを、車幅方向に複数分割する場合、シートバックを左シートバックと中央シートバックと、右シートバックとの4:2:4に分割したものがある。
この従来の車両のシート装置においては、中央シートバックを前倒させると、後席乗員用のアームレストとして用いることができるので、利便性の向上を図ることができる利点がある。
しかし、この従来装置においては、中央シートバックをアームレストとしての使用位置に前倒させた場合に、左右のシートバック間からシート後方の荷室空間が目視可能となり、荷室空間に搭載した荷物等がリヤシートに着座した乗員の目障りとなり、また、荷室に積載した荷物が左右のシートバック間から車両前方に飛び出してくる恐れもあった。
さらに、中央シートバックを前倒させて荷室に長尺の荷物を積載した場合においても、後席に着座した乗員が該中央シートバックの一部をカップホルダ等の物入れ用の凹部として使用できることが望まれると共に、中央シートバックを前傾させて該中央シートバックをアームレストとして用いる際には、乗員の肘を置く面が荷室フロアとならない綺麗な面とすることが望まれるものである。
ところで、特許文献1には、リヤシートのシートバックを左シートバックと中央シートバックと、右シートバックとに分割し、中央シートバックを前倒させた時、この中央シートバックを後席乗員用のアームレストとして使用可能に構成すると共に、アームレスト高さを確保するため、肘置き部の一部が上昇する構成が開示されている。
この特許文献1に開示された車両のシート装置においては、シートバック背面にボードが全く設けられていないので、中央シートバックの前倒により該中央シートバックをアームレストとして使用しつつ、荷室との仕切りを実現することはできない。
また、特許文献2にも、リヤシートのシートバックを左シートバックと中央シートバックと右シートバックとに分割し、中央シートバックを前倒させた時、この中央シートバックを後席乗員用のアームレストとして使用可能に構成すると共に、この状態下において左右のシートバック間の空間を介して車室と荷室とを連通させた所謂トランクスルー構造を可能としたものが開示されている。
この特許文献2に開示された車両のシート装置においても、シートバック背面にボードが一切設けられていないので、先の特許文献1と同様にして、中央シートバックの前倒により該中央シートバックをアームレストとして使用しつつ、荷室との仕切りを実現することはできない。
特開2007−331400号公報 特開2004−141409号公報
そこで、この発明は、シートバックを前傾させた際においても、ボードをシートバックとは独立して立設状態とすることができ、シートバックを前倒させたアームレスト状態で、ボードにより荷室との仕切りを形成することができ、また、上記ボードを前傾状態のシートバック背面に倒伏させることで、荷室トランクスルー構造を実現することができる車両のシート装置の提供を目的とする。
この発明による車両のシート装置は、車室内の底面を形成するフロアパネルと、上記車室内の後部に配設された荷室と、上記フロアパネル上に配設されたシートクッションと、該シートクッション上に前倒可能に支持されると共に車幅方向に複数に分割されたシートバックと、該シートバックの背面に設けられたボードと、を備えた車両のシート装置であって、上記ボードは、少なくとも上記複数に分割されたシートバックの何れかに配設されると共に、前倒状態のシートバック背面に倒伏する前倒状態と、乗員が着座可能な通常状態のシートバック背面に起立する立設状態との間を、上記シートバックの前倒動作とは独立して回動可能に支持するボード回動軸を備えたものである。
上記構成によれば、ボードは、ボード回動軸を支点としての上述の前倒状態と立設状態との間を、シートバックの前倒動作とは独立して回動可能に構成されているので、シートバックを前倒させた際においても、上記ボードをシートバックとは独立して立設状態とすることができる。
この結果、シートバックを前倒させてアームレストとして使用しつつ、上記ボードにより荷室との仕切りを構成することができ、これにより荷室に積載した荷物等が、シートに着座した乗員の目障りとなることもなく、また該荷物の車両前方への飛び出しも防止することができる。
また、上記ボードを前倒状態のシートバック背面に倒伏させると、荷室トランクスルー構造が実現するので、長尺の荷物の積載が可能となる。
この発明の一実施態様においては、前倒状態のシートバック前部上面には凹設部が形成され、上記ボードが前倒状態のシートバック背面に倒伏する時、該ボードで上記凹設部を含むシートバック背面の略全体を覆う第1前倒状態と、上記凹設部を露呈させるように該ボードでシートバック背面の凹設部より後方を覆う第2前倒状態と、を備えたものである。
上記構成によれば、ボードは第1前倒状態と第2前倒状態をとり得るので、該ボードの第1前倒状態の時には、シートバック背面を汚すことなく、荷物の積載が可能となり、また、ボードの第2前倒状態の時には、凹設部が露呈されるので、この凹設部を使用しつつ、シートバック背面をボードで覆うことができる。
この発明の一実施態様においては、上記ボード回動軸は、上記シートバックを倒伏するシートバック回動軸より上方に配設されると共に、上記ボードを上記第2前倒状態に倒伏させるように構成したものである。
上記構成によれば、シートバックの回動軸とボードの回動軸とをそれぞれ別々に配設することが可能となり、この結果、簡単な構成でシートバックとボードとをそれぞれ独立して倒伏させることができる。
また、ボード回動軸とシートバック回動軸の配設高さの違いにより、簡単な構成で上記ボードを第2前倒状態に移動させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記ボードは上記第1前倒状態の時、荷室底面を形成する荷室フロアと略同一平面となるように構成されたものである。
上記構成によれば、ボードを第1前倒状態にした時、このボードと荷室フロアとが略同一平面となるので、荷物の積載を容易に行なうことができる。
この発明の一実施態様においては、上記シートバックの上部にはヘッドレストが配設され、該シートバックがシートクッションの上面から離間する位置に前倒した時、上記ボードは第2前倒状態に倒伏するものである。
上記構成によれば、シートバックを前倒させた時、このシートバックはシートクッションの上面から離間する位置となるので、前倒状態のシートバックの高さを、アームレストとして使用するのに最適な高さと成すことができる。
この発明の一実施態様においては、前倒状態のシートバック背面に倒伏する上記ボードの上面は、第1前倒状態と第2前倒状態の時に、共に略水平となるように構成されたものである。
上記構成によれば、ボードの第1前倒状態では、荷物の積み下ろしを容易に行なうことができ、また、ボードの第2前倒状態では、乗員の肘を安定して置くことができる。
この発明の一実施態様においては、上記シートバックは、車幅方向の外側に配設された左右シートバックと、該左右シートバックの間に配設された中央シートバックとを備え、上記ボードは中央シートバックの背面に配設されたものである。
上記構成によれば、4:2:4分割のシートバックに適用することが可能となり、また中央シートバックの背面にボードを独立して配設したので、シートレイアウトの多用化が達成でき、長尺物の荷物の積載も可能となる。
この発明によれば、シートバックを前傾させた際においても、ボードをシートバックとは独立して立設状態とすることができ、シートバックを前倒させたアームレスト状態で、ボードにより荷室との仕切りを形成することができ、また、上記ボードを前傾状態のシートバック背面に倒伏させることで、荷室トランクスルー構造を実現することができる効果がある。
本発明の車両のシート装置を示す側面図 通常着座状態のシートの斜視図 図2のA−A線に沿う側面図 左シートバックと中央シートバックの分解斜視図 第1前倒状態を示す斜視図 図5の平面図 図5の側面図 第2前倒状態を示す斜視図 図8の平面図 図8の側面図 アームレスト状態を示す斜視図 図11の平面図 図11の側面図
シートバックを前傾させた際においても、ボードをシートバックとは独立して立設状態とすることができ、シートバックを前倒させたアームレスト状態で、ボードにより荷室との仕切りを形成することができ、また、上記ボードを前傾状態のシートバック背面に倒伏させることで、荷室トランクスルー構造を実現するという目的を、車室内の底面を形成するフロアパネルと、上記車室内の後部に配設された荷室と、上記フロアパネル上に配設されたシートクッションと、該シートクッション上に前倒可能に支持されると共に車幅方向に複数に分割されたシートバックと、該シートバックの背面に設けられたボードと、を備えた車両のシート装置において、上記ボードは、少なくとも上記複数に分割されたシートバックの何れかに配設されると共に、前倒状態のシートバック背面に倒伏する前倒状態と、乗員が着座可能な通常状態のシートバック背面に起立する立設状態との間を、上記シートバックの前倒動作とは独立して回動可能に支持するボード回動軸を備えるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両のシート装置を示すが、まず、図1を参照して車両の後部車体構造について説明する。
図1において、車室内の床面を形成するフロアパネル1を設けている。このフロアパネル1は、シートパン1Aと、荷室フロア1Bと、荷室フロア1Bの車幅方向中央部に一体または一体的に段下げ形成されたスペアタイヤパン1Cと、を備えている。
上述のフロアパネル1の後端には、所定量上方に向けて立上がるリヤエンドパネル2を接合固定し、このリヤエンドパネル2のリヤ側には、車幅方向に延びるリヤエンドメンバ3を接合固定して、このリヤエンドメンバ3と上述のリヤエンドパネル2との間には車幅方向に延びるリヤエンド閉断面4を形成して、下部における後部車体剛性の向上を図るように構成している。
上述のリヤエンドメンバ3のさらに後方には、図示しないクラッシュカンおよびバンパビームなどから成るバンパレインフォースメントを介して合成樹脂製のリヤバンパ5を配設している。
一方、車室6と、この車室6内の後部に配設された荷室7とを上方から覆うルーフパネル8を設け、このルーフパネル8の後端部内側には、ルーフレインフォースメント9およびリヤヘッダ10を接合固定すると共に、ルーフレインフォースメント9とリヤヘッダ10との間には、車幅方向に延びるヘッダ閉断面11を形成して、上部における後部車体剛性の向上を図るように構成し、さらに、リヤヘッダ10を含んでルーフパネル8の内側全面をトップシーリング12で覆っている。
上述のリヤヘッダ10と対応するルーフパネル8後端の段下げ部には、バックドアヒンジ13を介してバックドア14(リフトゲートと同意)を開閉可能に支持している。
このバックドア14は、バックドアインナパネル15と、バックドアアウタパネル16と、バックドアウインド17と、ボディ側のストライカと係合するラッチ(図示せず)とを有し、荷室7後端の開口部18を開閉するものである。
上述のシートパン1Aの後端と、荷室フロア1Bの前端との間には、アップクロスメンバ19と、ロアクロスメンバ20とから成るクロスメンバ21を車幅方向に向けて張架し、上下の各クロスメンバ19,20間には、車幅方向に延びる閉断面22を形成して、下部車体剛性の向上を図っている。
また、上述のアッパクロスメンバ19と、リヤエンドパネル2の段部との間には、荷室7のフロア面を構成するトランクボード23を略水平に設け、このトランクボード23でスペアタイヤパン1Cの凹部空間1Dを上方から覆っている。
なお、図1において、24はドア開口、25はクオータピラー、26はクオータウインド、27はホイールハウスである。
次に、車両のシート装置について詳述する。
シートパン1A上には、図1、図2に示すように、リヤシート30を配設している。
このリヤシート30は、フロアパネル1のシートパン1A上に配設され乗員の着座面を形成するシートクッション29と、このシートクッション29上に前倒可能に支持されると共に、車幅方向に4:2:4の割合で複数に分割された左シートバック31、中央シートバック33、右シートバック32とを備えている。
つまり、シートバックは、乗員の背もたれ面を形成すると共に、車幅方向の外側に配設された左右のシートバック31,32と、これら左右のシートバック31,32の間に配設された中央シートバック33とに分割形成されている。また、これらの各シートバック31,32,33の上部には、乗員の頭部を保持するヘッドレスト31H,32H,33Hがそれぞれ配設されている。
なお、シートクッション29は非分割構造に形成されていて、所謂ベンチシートタイプのリヤシート30(最後列の後席シート)と成している。
ここで、上述の中央シートバック33は、図2〜図4に示すように、シートバック本体およびアームレスト態様となる上部33aと、基部としての下部33bとに、上下方向に2分割されている。
図4、図5に示すように、左シートバック31の背面には左ボード34が一体的に接合固定されると共に、この左ボード34には、中央シートバック33の下部33b背面に接合固定する下部ボード35が一体形成されている。
また、右シートバック32の背面には右ボード36(図5参照)が一体的に接合固定されている。
さらに、中央シートバック33の上部33a背面には、この中央シートバック33の起伏動作とは独立して回動可能となるように中央ボード37が配設されている。
中央シートバック33の中央ボード37と下部ボード35とは、図4、図5に示すように、中央ボード37側のヒンジ部38と、下部ボード35側のヒンジ部39とを組付けて形成されるボード回動軸40にて上下連結されている。
上述の左ボード34の上側で、かつ中央ボード37寄りの位置にはメールロック部材41を取付け、中央ボード37の上側で、かつ左ボード34寄りの位置にはヒーメルロック部材42を取付け、ロッド43によるロック、アンロック操作にて、左ボード34に対して中央ボード37をロック、アンロックするように構成している。
また、図3、図4に示すように、中央シートバック33の上部33aと下部33bとは、該中央シートバック33の左右両側に設けた一対のリンク44,44で連結され、図3、図10に示すように、中央シートバック33の上部33aはシートバック回動軸としてのリンク軸45を支点として前倒し、シートクッション29上に倒伏可能に構成されている。ここで、中央シートバック33の下部33bと左シートバック31とは連結されており、上記リンク44の回動範囲には図示しない切込みが設けられている。
さらに、左シートバック31、右シートバック32、中央シートバック33は、リクライニング軸46を支点としてシートクッション29上に前倒可能に支持され、このリクライニング軸46は複数のシートブラケット47を介してフロアパネル1に支持されている。
図3に点線で、図8に実線でそれぞれ示すように、前倒状態の中央シートバック33の上部33aにおける前部上面には凹設部としてのカップホルダ48,48が凹設形成されている。
図3を参照して、リクライニング軸46、リンク軸45、ボード回動軸40の関係について説明すると、リクライニング軸46の上方にリンク軸45が位置し、ボード回動軸40はリンク軸45に対して、後方かつ上方に位置するように配設されている。
すなわち、ボード回動軸40は、中央シートバック33の上部33aを倒伏するシートバック回動軸としてのリンク軸45よりも上方に配設されている。
図2、図3はリヤシート30に後席乗員が着座可能な通常状態(ノーマル状態)を示し、図5〜図7は左シートバック31、中央シートバック33、各ボード34,35,37を一体的に前倒させた荷室拡大状態を示し、図8〜図10は中央シートバック33の上部33aと中央ボード37とを共に前倒させた状態を示し、図11〜図13は中央シートバック33の上部33aを前倒させる一方、中央ボード37で車室6と荷室7とを仕切った状態を示す。
上述の中央ボード37は、図7、図10に示すように、前倒状態の中央シートバック33の上部33a背面に倒伏する前倒状態と、図13に示す立設状態との間を、中央シートバック33の上部33aとは独立して回動可能となるように支持されている。
また、図7、図10に示すように、上述の中央ボード37が前倒状態の中央シートバック33背面に倒伏する時、該中央ボード37でカップホルダ48を含む中央シートバック33背面の略全体を覆う第1前倒状態(図7参照)と、カップホルダ48の使用が可能なように該カップホルダ48を露呈させた状態で中央ボード37により中央シートバック33の上部33a背面のカップホルダ48よりも後方のみを覆う第2前倒状態(図10参照)と、を備えている。
図7に示す第1前倒状態の時、中央ボード37は荷室7の底面を形成する荷室フロアとしてのトランクボード23と略同一平面となり、車両の前後方向に連続する荷物載置面が形成されるように構成している。
また、図10に示すように、リンク軸45を支点として中央シートバック33の上部33aを前倒させた時、該中央シートバック33のヘッドレスト33Hがシートクッション29に当接して、この中央シートバック33はシートクッション29の上面から離間し、アームレストとして使用するのに最適な位置に倒伏し、この場合、中央ボード37はボード回動軸40を支点として回動し、上述の第2前倒状態に移動して、カップホルダ48を使用可能に露呈させる。
さらに、前倒状態の中央シートバック33背面に倒伏する上述の中央ボード37の上面は、図7に示す第1前倒状態の時も、図10に示す第2前倒状態の時も、共に略水平となるように構成されている。
しかも、図13に示すように、中央シートバック33の上部33aのみをリンク軸45を支点としてシートクッション29上に前倒させ、中央ボード37は立設状態に起立させた状態を保持すると、この中央ボード37で車室6と荷室7とを前後方向に仕切って、リヤシート30に着座した乗員の視界に、荷室7に積載した荷物等が入るのを防止して、これが目障となることを防ぐと共に、荷物の車両前方への飛び出しも該中央ボード37で防止するように構成している。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用を説明する。
図2、図3は後席乗員が着座可能な通常状態を示し、この状態下においてはリヤシート30に2人掛け、または3人掛けが可能となる。
図2、図3に示す通常状態から図5、図6、図7に示すように、リクライニング軸46を支点として、左シートバック31、中央シートバック33、左ボード34、下部ボード35、中央ボード37を一体的に前倒させると、中央ボード37が第1前倒状態の位置に前倒し、図5に示すように荷室空間が大幅に拡大され、車両の前後方向に連続する荷物の載置面が形成されるので、大型の荷物Xの積載が可能となる。
なお、図5〜図7に示す状態下においては、右シートバック32に対応する位置に1人の後席乗員の着座が許容される。
図2、図3に示す通常状態から図8、図9、図10に示すように、リンク軸45を支点として、中央シートバック33の上部33aを前倒させ、かつ、ボード回動軸40を支点として該上部33aの背面に中央ボード37を倒伏して、この中央ボード37を第2前倒状態に成すと、カップホルダ48は使用可能になるように露呈される。
この場合、図8に示すように、左シートバック31と右シートバック32との間には、中央シートバック33の車幅方向の寸法に対応した荷室トランクスルー用の空間が形成されるので、図10に仮想線で示すように、この荷室トランクスルー構造を利用して、長尺の荷物Yを積載することが可能となる。
なお、図8〜図10に示す状態下においてはリヤシート30に2人掛けが許容される。
図2、図3に示す通常状態から図11、図12、図13に示すように、リンク軸45を支点として、中央シートバック33の上部33aのみを前倒させ、中央ボード37については立設状態を保持したままにすると、中央シートバック33の上部33aはシートクッション29上面から離間してアームレストとして使用するのに最適な高さ位置となり、また、カップホルダ48は使用可能に露呈され、さらに、立設状態下の中央ボード37により、車室6と荷室7とを前後方向に仕切るので荷室7に積載した荷物等がリヤシート30に着座する乗員の目障りとなることもなく、また該荷物が車両前方へ飛び出すのを中央ボード37にて防止することができる。なお、図11〜図13に示す状態下においては、リヤシート30に2人掛けが許容される。
このように、上記実施例の車両のシート装置は、車室6内の底面を形成するフロアパネル1と、上記車室6内の後部に配設された荷室7と、上記フロアパネル1上に配設されたシートクッション29と、該シートクッション29上に前倒可能に支持されると共に車幅方向に複数に分割されたシートバック31,32,33と、該シートバック(中央シートバック33参照)の背面に設けられたボード(中央ボード37参照)と、を備えた車両のシート装置であって、上記ボード(中央ボード37)は、少なくとも上記複数に分割されたシートバック31,32,33の何れかに配設されると共に、前倒状態のシートバック(中央シートバック33)背面に倒伏する前倒状態(図7、図10参照)と、乗員が着座可能な通常状態のシートバック背面に起立する立設状態(図3、図13参照)との間を、上記シートバック(中央シートバック33)の前倒動作とは独立して回動可能に支持するボード回動軸40を備えたものである(図2、図7、図10、図13参照)。
この構成によれば、ボード(中央ボード37)は、ボード回動軸40を支点としての上述の前倒状態(図7、図10参照)と立設状態(図13参照)との間を、シートバック(中央シートバック33)の前倒動作とは独立して回動可能に構成されているので、シートバック(中央シートバック33)を前倒させた際においても、上記ボード(中央ボード37)をシートバック(中央シートバック33)とは独立して立設状態とすることができる。
この結果、シートバック(中央シートバック33)を前倒させてアームレストとして使用しつつ、上記ボード(中央ボード37)により荷室7との仕切りを構成することができ、これにより荷室7に積載した荷物等が、リヤシート30に着座した後席乗員の目障りとなることもなく、また該荷物の車両前方への飛び出しも防止することができる。
また、上記ボード(中央ボード37)を前倒状態のシートバック(中央シートバック33)背面に倒伏させると、荷室トランクスルー構造(図8参照)が実現するので、長尺の荷物の積載が可能となる。
さらに、前倒状態のシートバック(中央シートバック33)前部上面には凹設部(カップホルダ48参照)が形成され、上記ボード(中央ボード37)が前倒状態のシートバック(中央シートバック33)背面に倒伏する時、該ボード(中央ボード37)で上記凹設部(カップホルダ48参照)を含むシートバック(中央シートバック33)背面の略全体を覆う第1前倒状態(図7参照)と、上記凹設部(カップホルダ48)を露呈させるように該ボード(中央ボード37)でシートバック(中央シートバック33)背面の凹設部(カップホルダ48)より後方を覆う第2前倒状態(図10参照)と、を備えたものである(図7、図10参照)。
この構成によれば、ボード(中央ボード37)は第1前倒状態(図7参照)と第2前倒状態(図10参照)をとり得るので、該ボード(中央ボード37)の第1前倒状態の時(図7参照)には、シートバック(中央シートバック33)背面を汚すことなく、荷物の積載が可能となり、また、ボード(中央ボード37)の第2前倒状態の時(図10参照)には、凹設部(カップホルダ48)が露呈されるので、この凹設部(カップホルダ48)を使用しつつ、シートバック(中央シートバック33)背面をボード(中央ボード37)で覆うことができる。
加えて、上記ボード回動軸40は、上記シートバック(中央シートバック33)を倒伏するシートバック回動軸(リンク軸45参照)より上方に配設されると共に、上記ボード(中央ボード37)を上記第2前倒状態(図10参照)に倒伏させるように構成したものである(図3、図10参照)。
この構成によれば、シートバック(中央シートバック33)の回動軸(リンク軸45)とボード(中央ボード37)の回動軸40とをそれぞれ別々に配設することが可能となり、この結果、簡単な構成でシートバック(中央シートバック33)とボード(中央ボード37)とをそれぞれ独立して倒伏させることができる。
また、ボード回動軸40とシートバック回動軸(リンク軸45)の配設高さの違いにより、簡単な構成で上記ボード(中央ボード37)を第2前倒状態(図10参照)に移動させることができる。
また、上記ボード(中央ボード37)は上記第1前倒状態の時(図7参照)、荷室7底面を形成する荷室フロア(トランクボード23参照)と略同一平面となるように構成されたものである(図7参照)。
この構成によれば、ボード(中央ボード37)を第1前倒状態(図7参照)にした時、このボード(中央ボード37)と荷室フロア(トランクボード23参照)とが略同一平面となるので、荷物の積載を容易に行なうことができる。
さらに、上記シートバック(中央シートバック33)の上部にはヘッドレスト33Hが配設され、該シートバック(中央シートバック33)がシートクッション29の上面から離間する位置に前倒した時、上記ボード(中央ボード37)は第2前倒状態(図10参照)に倒伏するものである(図10参照)。
この構成によれば、シートバック(中央シートバック33)を前倒させた時、このシートバック(中央シートバック33)はシートクッション29の上面から離間する位置となるので、前倒状態のシートバック(中央シートバック33)の高さを、アームレストとして使用するのに最適な高さと成すことができる。
また、前倒状態のシートバック(中央シートバック33)背面に倒伏する上記ボード(中央ボード37)の上面は、第1前倒状態(図7参照)と第2前倒状態(図10参照)の時に、共に略水平となるように構成されたものである(図7、図10参照)。
この構成によれば、ボード(中央ボード37)の第1前倒状態(図7参照)では、荷物の積み下ろしを容易に行なうことができ、また、ボード(中央ボード37)の第2前倒状態(図10参照)では、乗員の肘を安定して置くことができる。
さらに、上記シートバックは、車幅方向の外側に配設された左右シートバック31,32と、該左右シートバック31,32の間に配設された中央シートバック33とを備え、上記ボード(中央ボード37)は中央シートバック33の背面に配設されたものである(図2、図4参照)。
この構成によれば、4:2:4分割のシートバックに適用することが可能となり、また中央シートバック33の背面にボード(中央ボード37)を独立して配設したので、シートレイアウトの多用化が達成でき、長尺物の荷物の積載も可能となる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の複数に分割されたシートバックは、実施例の左シートバック31、右シートバック32、中央シートバック33に対応し、
以下同様に、
ボードは中央ボード37に対応し、
凹設部は、カップホルダ48に対応し、
シートバック回動軸は、リンク軸45に対応し、
荷室フロアは、トランクボード23に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記カップホルダ48の形成数量は図示実施例のものに限定されるものではなく、
また、凹設部としてはカップホルダ48に代えて凹形状の物入れであってもよい。
1…フロアパネル
6…車室
7…荷室
23…トランクボード(荷室フロア)
29…シートクッション
31…左シートバック
32…右シートバック
33…中央シートバック
33H…ヘッドレスト
37…中央ボード
40…ボード回動軸
45…リンク軸(シートバック回動軸)
48…カップホルダ(凹設部)

Claims (7)

  1. 車室内の底面を形成するフロアパネルと、
    上記車室内の後部に配設された荷室と、
    上記フロアパネル上に配設されたシートクッションと、
    該シートクッション上に前倒可能に支持されると共に車幅方向に複数に分割されたシートバックと、
    該シートバックの背面に設けられたボードと、を備えた車両のシート装置であって、
    上記ボードは、少なくとも上記複数に分割されたシートバックの何れかに配設されると共に、
    前倒状態のシートバック背面に倒伏する前倒状態と、乗員が着座可能な通常状態のシートバック背面に起立する立設状態との間を、上記シートバックの前倒動作とは独立して回動可能に支持するボード回動軸を備えたことを特徴とする
    車両のシート装置。
  2. 前倒状態のシートバック前部上面には凹設部が形成され、
    上記ボードが前倒状態のシートバック背面に倒伏する時、該ボードで上記凹設部を含むシートバック背面の略全体を覆う第1前倒状態と、
    上記凹設部を露呈させるように該ボードでシートバック背面の凹設部より後方を
    覆う第2前倒状態と、を備えた
    請求項1記載の車両のシート装置。
  3. 上記ボード回動軸は、上記シートバックを倒伏するシートバック回動軸より上方に配設されると共に、
    上記ボードを上記第2前倒状態に倒伏させるように構成した
    請求項2記載の車両のシート装置。
  4. 上記ボードは上記第1前倒状態の時、荷室底面を形成する荷室フロアと略同一平面となるように構成された
    請求項2記載の車両のシート装置。
  5. 上記シートバックの上部にはヘッドレストが配設され、
    該シートバックがシートクッションの上面から離間する位置に前倒した時、上記ボードは第2前倒状態に倒伏する
    請求項2〜4の何れか1に記載の車両のシート装置。
  6. 前倒状態のシートバック背面に倒伏する
    上記ボードの上面は、第1前倒状態と第2前倒状態の時に、共に略水平となるように構成された
    請求項2〜5の何れか1に記載の車両のシート装置。
  7. 上記シートバックは、車幅方向の外側に配設された左右シートバックと、該左右シートバックの間に配設された中央シートバックとを備え、
    上記ボードは中央シートバックの背面に配設された
    請求項1〜6の何れか1に記載の車両のシート装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101725418B1 (ko) 2015-12-24 2017-04-12 현대다이모스(주) 스키스루를 구비한 차량용 시트
US11772526B2 (en) 2021-10-04 2023-10-03 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle seat with center service door

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