JP7385114B2 - 乗り物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗り物用シートに係り、特に、シートバック及びシートクッションを有するシート本体を通常状態から切り替えることが可能な乗り物用シートに関する。
従来、シート本体を車体フロアよりも低位置に収納可能な車両用シートが既に知られており、その中には、シート本体を前倒れさせてシート前方に設けられた収納フロアに収納可能な車両用シートが存在する(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両用シートでは、車体フロアに取り付けられ、シートバックを回動可能に支持するシート回動軸(フロア側支持軸)と、シートバックに対してシートクッションを回動可能に連結するとともに、乗員が着座可能な通常状態のときにシートクッションの回動動作をロックするクッションロック装置(ラッチ装置)と、を備えている。
シート本体の収納操作時には、シートバックが車体フロアに対してシートクッションを収納フロアへ移動させるように回転し、シート本体を収納フロアに収納可能な構成となっている。
また、車両用シートは、乗員が着座可能な通常状態から、シートクッションを上方に跳ね上げたチップアップ状態へ切り替え可能な構成となっている。
特開2018-52435号公報
ところで、特許文献1のようなシート本体を収納可能な乗り物用シートでは、構成部品数の削減を目的としてシートクッションを下方から支持する脚部材を構成部品から外しており、シートクッションと車体フロアの間に形成されたスペースを収納スペースとして利用することができる。一方で、当該収納スペースを利用するにあたって、収納物に異物が付着してしまう虞があった。
そのため、シンプルな構成で収納スペースを好適に利用することが可能な乗り物用シートが求められていた。
また、特許文献1のようなシート本体を収納可能な乗り物用シートでは、シート本体が通常状態のときにはシートクッションの回動動作がロックされているところ、シート本体の収納操作に伴ってシートクッションのロック状態が解除されると、シートクッションが前倒れしてしまい、収納フロアに当接してしまう虞があった。
そのため、シート本体を通常状態から収納状態へ円滑に切り替えることが可能な乗り物用シートが求められていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、シート本体を通常状態から切り替えることが可能なシートであって、シート本体と乗り物フロアの間のスペースを好適に利用することが可能な乗り物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、シート本体を通常状態から円滑に切り替えることが可能な乗り物用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の乗り物用シートによれば、シートバック及びシートクッションを有するシート本体を備え、着座者が着座可能な通常状態と、前記シート本体を前記通常状態から移動させた移動状態との間で切り替え可能な乗り物用シートであって、前記シートクッションに対して取り付けられ、該シートクッションと乗り物フロアの間に形成されたスペースをシート前後方向又はシート幅方向の一方側から覆うために、前記シートクッションと前記乗り物フロアの間で上下方向に延びているカバー部材を備え、該カバー部材は、前記シート本体の切り替え動作に伴って前記シートクッションが前記通常状態から所定位置まで上方移動したときに、前記シートクッションとともに上方に移動し、前記シート本体の切り替え動作に伴って前記シートクッションが前記通常状態から所定位置まで下方移動したときに、前記シートクッションを下方から支持すること、により解決される。
上記構成により、シート本体を通常状態から切り替えることが可能なシートであって、シートクッションと乗り物フロアの間のスペースを好適に利用することが可能な乗り物用シートを実現することができる。
詳しく述べると、シートクッションと乗り物フロアの間に形成されたスペースを覆うカバー部材を備えており、カバー部材は、シート本体の切り替え動作に伴ってシートクッションが通常状態から上方移動したときに、シートクッションとともに上方に移動する構成となっている。そのため、当該スペースを収納スペースとして利用するにあたって、収納物に異物が付着してしまうことを抑制することができる。また、必要なときにカバー部材を移動させて収納スペースを露出させることができる。
また上記構成により、シート本体を通常状態から円滑に切り替えることが可能な乗り物用シートを実現できる。
詳しく述べると、シート本体の切り替え操作に伴ってシートクッションが通常状態から下方移動したときに、カバー部材がシートクッションを下方から支持する構成となっているため、シートクッションを効率良く支持することができる。そのため、シート本体を円滑に切り替えることができる。
また上記構成により、カバー部材が複数の機能を兼ね備えているため、構成部品数の増加を抑制することができる。
このとき、前記乗り物用シートは、前記通常状態と、前記シート本体を前記乗り物フロア側に収納移動させた収納状態との間で切り替え可能であって、前記カバー部材は、前記シート本体が前記通常状態から前記収納状態へ移動するときに、前記シートクッションの移動を案内するように該シートクッションを支持すると良い。
上記構成により、シンプルな構成で、シートクッション(シート本体)を円滑に乗り物フロア側に収納することができる。また、カバー部材を利用することで、構成部品数の増加を抑制できる。
このとき、前記カバー部材は、前記シートクッションに連結部材を介して取り付けられ、前記連結部材は、可撓性を有する可撓性部材であって、前記連結部材には、前記シートクッション又は前記カバー部材に設けられた被係合部に着脱可能に係合する係合部が取り付けられていると良い。
上記構成により、シート本体に対するカバー部材の取り付け、取り外しが容易となる。
このとき、前記係合部は、前記カバー部材に設けられた前記被係合部に着脱可能に係合し、前記カバー部材は、前記被係合部がインサートされたインサート成形品であると良い。
上記構成により、被係合部付きのカバー部材を容易に製造することができる。
このとき、前記乗り物用シートは、前記通常状態と、前記シートクッションを上方に移動させたチップアップ状態との間で切り替え可能であって、前記カバー部材は、前記シートクッションに連結部材を介して取り付けられ、前記通常状態のときの前記連結部材は、前記チップアップ状態のときよりも撓んだ状態で設けられていると良い。
上記構成により、シンプルな構成で、シート本体を通常状態から円滑に切り替えることができる。
このとき、前記シートバックに対して前記シートクッションを回動可能に連結するとともに、前記シート本体が前記通常状態のときに前記シートクッションの回動動作をロックするクッションロック装置を備え、記シート本体が前記通常状態のときに前記シートクッションと前記カバー部材の上下方向の間には所定の隙間が形成されていると良い。
上記構成により、シート本体が通常状態のときに、シートクッションがクッションロック装置によって支持される
このとき、前記シートクッションの前方部分に取り付けられ、前記シートクッションのロック状態を解除するために操作される操作レバーを備え、前記カバー部材は、前記シートクッションに連結部材を介して取り付けられ、前記操作レバーは、前記連結部材よりもシート前方に配置されていると良い。
上記のように、操作レバーが連結部材よりもシート前方に配置されているため、乗員が操作レバーを視認し易くなり、操作レバーを操作し易くなる。
このとき、前記カバー部材の下方部分には、前記シート本体が前記通常状態のときに、前記乗り物フロアに設けられた被取り付け部に対し着脱可能に取り付けられるフロア取り付け部が設けられていると良い。
上記構成により、カバー部材が不意に移動してしまい、収納スペースが露出することを抑制することができる。
本発明によれば、シート本体を通常状態から切り替えることが可能なシートであって、シートクッションと乗り物フロアの間のスペースを好適に利用することが可能な乗り物用シートを実現することができる。詳しく述べると、収納スペースとして利用するにあたって、収納物に異物が付着してしまうことを抑制できる。また、必要なときにカバー部材を移動させて収納スペースを露出させることができる。
また本発明によれば、シート本体を通常状態から円滑に切り替えることが可能な乗り物用シートを実現できる。詳しく述べると、シートクッションを効率良く支持することができる。
また本発明によれば、シンプルな構成で、シートクッション(シート本体)を円滑に乗り物フロア側に収納することができる。また、カバー部材を利用することで、構成部品数の増加を抑制できる。
また本発明によれば、シート本体に対するカバー部材の取り付け、取り外しが容易となる。
また本発明によれば、被係合部付きのカバー部材を容易に製造することができる。
また本発明によれば、シートクッションの支持剛性を確保し易くなり、また車両走行時におけるシートクッションの揺れを抑制することもできる。
また本発明によれば、乗員が操作レバーを視認し易くなり、また操作レバーを操作し易くなる。
また本発明によれば、カバー部材が不意に移動してしまい、収納スペースが露出することを抑制できる。
本実施形態の乗り物用シートの斜視図である。 乗り物用シートの骨格となるシートフレームの斜視図である。 シートフレームの側面図であって、リクライニング装置を示す図である。 シートフレームの側面図であって、クッションロック装置を示す図である。 乗り物用シートが通常状態と、収納状態と、チップアップ状態との間でシートアレンジ可能であることを説明する図である 連結部材を示す斜視図である。 乗り物用シートの側面図であって、通常状態を示す図である。 通常状態から収納状態へ移動する動作を説明する図であって(その1)、シートクッションがカバー部材によって支持された状態を示す図である。 通常状態から収納状態へ移動する動作を説明する図である(その2)。 収納状態を示す図である。 チップアップ状態を示す図である。 チップアップ状態から通常状態へ復帰する動作を説明する図である。 通常状態を示す図である。 以下、第2実施形態の乗り物用シートであって、当該シートの側面図であって、通常状態を示す図である。 通常状態から収納状態へ移動する動作を説明する図である。 収納状態を示す図である。 チップアップ状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る乗り物用シートについて、図1-図14Dを参照しながら説明する。
本実施形態は、シートバック及びシートクッションを有するシート本体と、着座者が着座可能な通常状態と、シート本体を通常状態から移動させた移動状態との間で切り替え可能な乗り物用シートであって、シートクッションに連結部材を介して取り付けられ、シートクッションと乗り物フロアの間に形成されたスペースをシート前方側から覆うために、シートクッションと乗り物フロアの間で上下方向に延びているカバー部材を備えており、カバー部材は、シート本体の切り替え動作に伴ってシートクッションが通常状態から上方移動したときに、シートクッションとともに上方に移動し、かつ、シート本体の切り替え動作に伴ってシートクッションが通常状態から下方移動したときに、シートクッションを下方から支持することを特徴とする乗り物用シートの発明に関するものである。
なお、乗り物用シートのシートバックに対して乗員が着座する側がシート前方側となる。
本実施形態の乗り物用シートSは、例えば車両の後部座席に相当するリアシートである。なお、車両前後方向に三列のシートを備える車両において二列目のミドルシートとしても利用可能である。
乗り物用シートSは、着座者が着座可能な通常状態と、シート本体を乗り物フロアに収納させた収納状態と、シート本体(シートクッション)を上方に跳ね上げたチップアップ状態との3種類の形態のシートアレンジが可能なシートである。
具体的には、乗り物用シートSは、図7に示す通常状態から、着座者がシート本体の上端部にあるリクラ用操作レバー54を引っ張ると、シート本体が前倒れして折り畳まれ、乗り物フロアに収納された図10に示す収納状態に切り替わる。そして、収納状態から、着座者が手動でシート本体を上方に起こすことで図11のチップアップ状態に切り替わる。さらに、チップアップ状態から、着座者がシート本体(シートクッション)の前端部にあるクッション用操作レバー64を引っ張ると、シート本体の一部(シートクッション)が下方に回転し、図13に示す通常状態に復帰する。
乗り物用シートSは、図1-図2に示すように、シートバック1と、シートクッション2と、ヘッドレスト3とを備えるシート本体と、乗り物フロア上に取り付けられ、シート本体(シートバック1)を支持する支持ベース30と、支持ベース30に対してシートバック1を回動可能に連結するとともに、シートバック1の回動動作をロックするリクライニング装置50と、シートバック1に対してシートクッション2を回動可能に連結するとともに、シートクッション2の回動動作をロックするクッションロック装置60と、から主に構成されている。
また、乗り物用シートSは、図1に示すように、シートクッション2に対して取り付けられ、シートクッション2と乗り物フロアの間に形成されたスペースをシート前方側から覆うために、シートクッション2と乗り物フロアの間で上下方向に延びているカバー部材70と、シートクッション2及びカバー部材70を連結する可撓性の連結部材80と、を備えている。
シートバック1は、図1に示すように、乗員の背中を後方から支持する背もたれ部であって、骨格となる図2に示すバックフレーム10に、クッションパッド1aを載置して、表皮1bで被覆されて構成されている。
シートクッション2は、乗員を下方から支持する着座部であって、骨格となる図2に示すクッションフレーム20に、クッションパッド2aを載置して、クッションパッド2aの上から表皮2bによって被覆されて構成されている。
ヘッドレスト3は、乗員の頭を後方から支持する頭部であって、芯材となる不図示のピラーにクッションパッドを載置して表皮で被覆されて構成されている。
バックフレーム10は、図2に示すように、シートバック1の骨格となる矩形状の枠状体からなり、バックフレーム10の側部を構成する左右のサイドフレーム部11の下方部分には、支持ベース30と連結するための左右の連結ブラケット12が取り付けられている。
連結ブラケット12は、上下方向に延びる弓形状の板金部材からなり、連結ブラケット12の上端がバックフレーム10(サイドフレーム部11)の外側面に取り付けられ、その下端が支持ベース30の内側面に取り付けられている。
右側の連結ブラケット12の下端部には、支持ベース30に対してバックフレーム10を回動可能に連結するリクライニング装置50(リクライニング本体51)が取り付けられており、左側の連結ブラケット12の下端部には、シート幅方向において支持ベース30に軸支されたバック回動軸52が設けられている。
クッションフレーム20は、図2に示すように、シートクッション2の骨格となる矩形状の枠状体からなり、シート幅方向の側方に配置された左右のサイドフレーム21と、各サイドフレーム21の前方部分を連結する前方連結パイプ22と、各サイドフレーム21の後方部分を連結する後方連結パイプ23と、前方連結パイプ22と後方連結パイプ23を連結する板状フレームとしてのパンフレーム24と、から主に構成されている。
また、クッションフレーム20は、前方連結パイプ22と後方連結パイプ23の間に配置され、各サイドフレーム21に架設され、連結部材80の係合フック81に着脱可能に係合する係合ワイヤ25を備えている。
係合ワイヤ25は、パンフレーム24に連結されて補強されている。
左右のサイドフレーム21のシート幅方向の外側面においてその後端部分には、クッションロック装置60が取り付けられている。
リクライニング装置50は、図2、図3に示すように、シート幅方向において右側の連結ブラケット12の内側面に配置されており、シート幅方向においてクッションフレーム20との干渉を抑制している。
リクライニング装置50は、バックフレーム10を回動させるときに駆動するリクライニング本体51と、バック回動軸52と、バックフレーム10をバック回動軸52を中心として前方回転させるように付勢する渦巻きバネ53と、バックフレーム10のロック状態を解除するために操作される図1のリクラ用操作レバー54と、リクラ用操作レバー54とリクライニング本体51を連結するリクラ用ケーブル55と、から主に構成されている。
リクライニング本体51は、公知なロック機構を有し、バックフレーム10の状態を、支持ベース30に対して固定されたロック状態と、支持ベース30に対して回動可能なロック解除状態との間で切り替えることが可能である。
バック回動軸52は、シート幅方向においてバックフレーム10側と支持ベース30側とに軸支され、渦巻きバネ53は、その一端がバックフレーム10側に係止され、他端が支持ベース30側に係止されている。
リクラ用ケーブル55は、リクラ用操作レバー54の操作に牽引されてシートバック1をロック状態からロック解除状態へ切り替えるように作用する。
上記構成において、リクライニング装置50は、バックフレーム10を図7の起立姿勢にロックし、リクラ用操作レバー54が操作されることでロック状態を解除し、渦巻きバネ53の付勢力によってバックフレーム10を前方側に回転させて乗り物フロア側に折り畳むことができる。
クッションロック装置60は、図2、図4に示すように、シート幅方向において左側のサイドフレーム21の外側面に配置されている。
クッションロック装置60は、クッションフレーム20の回動動作をロックするためのロック本体61と、クッション回動軸62と、クッションフレーム20をクッション回動軸62を中心として下方側に付勢する渦巻きバネ63と、クッションフレーム20のロック状態を解除するために操作される図1のクッション用操作レバー64と、上述のリクラ用操作レバー54とロック本体61を連結する第1クッション用ケーブル65と、クッション用操作レバー64とロック本体61を連結する第2クッション用ケーブル66と、から主に構成されている。
クッション回動軸62は、シート幅方向においてバックフレーム10側とクッションフレーム20側とに軸支され、渦巻きバネ63は、その一端がバックフレーム10側に係止され、他端がクッションフレーム20側に係止されている。
クッション用操作レバー64は、クッションフレーム20の前方部分においてその右側の側方部分に取り付けられ、かつ、クッションフレーム20の下端部分に配置されている。
第1クッション用ケーブル65は、バックフレーム10の外側面に沿って上下方向に延びており、リクラ用操作レバー54の操作に牽引されてクッションフレーム20をロック状態からロック解除状態へ切り替えるように作用する。
また、第2クッション用ケーブル66は、クッションフレーム20の側面に沿ってシート前後方向に延びており、クッション用操作レバー64の操作に牽引されてクッションフレーム20をロック状態からロック解除状態へ切り替えるように作用する。
クッションロック装置60は、クッションフレーム20を図7の水平姿勢にロックし、リクラ用操作レバー54が操作されることでバックフレーム10と連動してロック状態を解除し、渦巻きバネ63の付勢力によってクッションフレーム20を下方側に付勢しながら乗り物フロア側に折り畳むことができる。
また、クッションロック装置60は、通常状態においてクッション用操作レバー64が操作されることで、クッションフレーム20のロック状態を解除し、渦巻きバネ63の付勢力に抗してクッションフレーム20を上方に起こすことで、図11に示すチップアップ状態に移動させることができる。そして、チップアップ状態においてクッション用操作レバー64が再度操作されることで(図12参照)、渦巻きバネ63の付勢力によってバックフレーム10に対しクッションフレーム20を下方側に回転させて図13に示す通常状態に復帰させることができる。
カバー部材70は、図1、図5に示すように、シートクッション2と乗り物フロア(収納フロア)の間に形成されたスペースR(収納スペース)を覆う樹脂成形品である。
カバー部材70は、スペースRを外部から覆う機能のほか、シート本体が通常状態から収納状態へ移動するときにシートクッション2の移動を案内するようにシートクッション2を下方から支持する機能を備えている。
なお、図5に示すようにシート本体が通常状態のときに、シートクッション2がカバー部材70に当接しないように、シートクッション2とカバー部材70の上下方向の間には所定の隙間が形成されている。
カバー部材70は、図1に示すように、シート前後方向に延びており、スペースRを上方側から覆う上壁部70aと、上壁部70aの前端部から屈曲して下方に延びている前壁部70bと、上壁部70aのシート幅方向の両端部からそれぞれ屈曲して下方に延びており、上壁部70a及び前壁部70bを連結している左右の側壁部70cと、から主に構成されている。
上壁部70a及び前壁部70bは、それぞれシート前方に向かって下方傾斜する傾斜面を有しており、上壁部70aが前壁部70bよりも緩やかな傾斜面を有している。
詳しく述べると、上壁部70a及び前壁部70bそれぞれの傾斜面が連続することで、カバー部材70の上面が連続した傾斜面(曲面)を形成している。
カバー部材70のうち側壁部70cの後端部分には、乗り物フロア(固定ブラケット74)に対してカバー部材70を回転可能に取り付けるカバー回転軸71が軸支されている。
また、側壁部70cの前方部分には、連結部材80の下端部に設けられた係合フック82に着脱可能に係合する係合ワイヤ72が取り付けられている。
また、前壁部70bの下端部には、シート本体が通常状態のときに、乗り物フロア(取り付けブラケット75)に対して着脱可能に取り付けられるフロア取り付け部73が設けられている。
カバー回転軸71、係合ワイヤ72は、図5に示すように、カバー部材70の左右側方部に一対となって配置されており、フロア取り付け部73は、カバー部材70のシート幅方向の中央部分に配置されている。
連結部材80は、図5、図6に示すように、長尺な可撓性の連結ストラップであって、シートクッション2及びカバー部材70を連結しており、シートクッション2の左右側方部に一対となって配置されている。
連結部材80の一端部には、シートクッション2に設けられた係合ワイヤ25に着脱可能に係合するJ字形状の係合フック81が取り付けられている。
また、連結部材80の他端部には、カバー部材70に設けられた係合ワイヤ72に着脱可能に係合するJ字形状の係合フック82が取り付けられている。
上記構成において、図7、図10に示すように、シート本体が通常状態及び収納状態のときに、カバー部材70は、シートクッション2と乗り物フロアの間に形成されたスペースRを覆うように構成されており、連結部材80は、比較的撓んだ状態でシートクッション2及びカバー部材70を連結している。
そして、図11に示すように、シート本体がチップアップ状態のときに、カバー部材70は、シートクッション2とともに上方に移動しており、スペースRを露出させるように構成されている。連結部材80は、比較的張った状態でシートクッション2及びカバー部材70を連結している。
そのため、スペースRを収納スペースとして利用するにあたって、車両走行時に収納物が飛び出してしまうことを抑制することができる。また、必要なときにカバー部材70を移動させて収納スペースを露出させることができる。
また上記構成において、図5に示すように、カバー部材70は、カバー回転軸71及び係合ワイヤ72がインサートされたインサート成形品となっている。
また、カバー部材70は、フロア取り付け部73(フロア取り付けフック)とともに一体成形された樹脂成形品となっている。
そのため、カバー部材70を容易に製造することができる。
また上記構成において、図5に示すように、クッション用操作レバー64が、連結部材80よりもシート前方に配置されており、詳しく述べると、シートクッション2の前端部に配置されている。
そのため、乗員がクッション用操作レバー64を視認し易くなり、操作し易くなる。
<シート収納動作>
次に、図7-図13に基づいてシート本体を通常状態から収納状態へ移動させる動作を説明する。なお、図7-図13において、リクライニング装置50及びクッションロック装置60は、黒丸で図示されるときにロック状態を示し、白丸で図示されるときにロック解除状態を示すものとする。
乗り物用シートSが図7に示す通常状態にあるとき、シートバック1は、支持ベース30によって支持され、リクライニング装置50によって起立姿勢にロックされている。また、シートバック1に連結されたシートクッション2は、クッションロック装置60によって水平姿勢にロックされている。
このとき、シートクッション2とカバー部材70は当接しておらず、シートクッション2とカバー部材70の間には所定の隙間が形成されている。
また、カバー部材70はスペースRを覆っており、連結部材80は撓んだ状態でシートクッション2及びカバー部材70を連結している。
乗り物用シートSを通常状態から収納状態へ移動させるときには、図8に示すように、シートバック1上面に設けられたリクラ用操作レバー54を操作する。
着座者がリクラ用操作レバー54を操作することで、リクラ用ケーブル55及び第1クッション用ケーブル65がそれぞれ牽引され、リクライニング装置50及びクッションロック装置60のロック状態がそれぞれ解除される。
クッションロック装置60のロック状態が解除されると、シートクッション2が自重及び渦巻きバネ63の付勢力によってやや下方に移動し、カバー部材70によって保持される。
そして、図9に示すように、シートバック1は、渦巻きバネ53の付勢力によって、シートクッション2を乗り物フロアまで移動させるようにバック回動軸52を中心としてシート前方側に回転を開始する。
このとき、カバー部材70が、シートクッション2の移動(移動軌跡)を案内するようにシートクッション2を保持する。すなわち、シートクッション2とカバー部材70が当接したままの状態でシート本体が移動する。
そして、シート本体が所定位置まで移動したときに、シートクッション2がカバー部材70から離間し、カバー部材70に保持されている状態から解放される。
そして、図10に示すように、シート本体が乗り物フロアに到達したときに、リクラ用操作レバー54の操作を終了することで、シートクッション2がクッションロック装置60によって再びロックされることになる。
このとき、カバー部材70はスペースRを覆っており、連結部材80は幾分撓んだ状態でシートクッション2及びカバー部材70を連結している。
上記一連の動作によって、シート本体が乗り物フロア(収納フロア)に収納され、乗り物用シートSが収納状態に切り替わる。
<シートチップアップ動作>
次に、図10、図11に基づいてシート本体を収納状態からチップアップ状態へ移動させる動作を説明する。
乗り物用シートSが図10に示す収納状態にあるときに、例えば、乗員が手動でシート本体を上方に起こすことで図11に示すチップアップ状態に切り替わる。
このとき、クッションロック装置60がシートクッション2の回動動作をロックしているため、シートバック1を上方に起こすことでシートクッション2も一体的に上方に起こすことができる。
また、カバー部材70が、シートクッション2とともに上方に移動してスペースRを露出させており、連結部材80が、張った状態でシートクッション2及びカバー部材70を連結している。
乗り物用シートSが図11に示すチップアップ状態に切り替わったとき、シートバック1は、通常状態の位置と同じ位置に復帰し、リクライニング装置50によって起立姿勢でロックされることになる。
最後に、乗り物用シートSをチップアップ状態から通常状態へ移動させるときには、図12に示すクッション用操作レバー64を引く操作をすることで、第2クッション用ケーブル66が牽引され、クッションロック装置60のロック状態が解除される。
シートクッション2は、クッションロック装置60の解除に伴い、渦巻きバネ63の付勢力によって、シートバック1に対して下方側に回転する。
上記一連の動作により、乗り物用シートSが図13に示す通常状態に復帰する。
なお、上記切り替え操作のほか、乗り物用シートSを通常状態からチップアップ状態へ移動させることもできる。
具体的には、着座者がクッション用操作レバー64を操作することで、第2クッション用ケーブル66が牽引され、クッションロック装置60のロック状態が解除される。
そして、シートバック1に対してシートクッション2を渦巻きバネ63の付勢力に抗して上方側に回転させることで、チップアップ状態へ直接移動させることができる。このとき、リクライニング装置50によるシートバック1のロック状態は維持されたままとなる。
<乗り物用シートの第2実施形態>
次に、乗り物用シートの第2実施形態について、図14A-図14Dに基づいて説明する。
なお、上述した乗り物用シートSと重複する内容については説明を省略する。
第2実施形態の乗り物用シートS2は、図14Aに示すように、シート本体が通常状態のときにシートクッション102を下方から支持し、シート本体が収納状態のときにシート本体とともに折り畳まれ、シート本体がチップアップ状態のときに上方に伸びてシートクッション102を下方から支持する支持脚190をさらに備えている。
支持脚190は、図14A,図14Dに示すように、上下方向に伸縮可能な支持部材であって、シートクッション102及び乗り物フロアを連結しており、シート本体の側部に一対となって配置されている。
支持脚190は、クッションフレーム120に対して回転可能に取り付けられる脚本体部191と、脚本体部191及び乗り物フロア(固定ブラケット196)それぞれに対して回転可能に取り付けられる脚連結部192と、を有している。
脚本体部191は、シート幅方向において脚連結部192よりも外側に配置されており、かつ、少なくとも一部が脚連結部192とシート幅方向で重なる位置に配置されている。
脚本体部191の上端部が、クッションフレーム120に第1脚回動軸193を介して取り付けられており、脚本体部191の下端部が、脚連結部192に第2脚回動軸194を介して連結されている。
また、脚連結部192の下端部が、乗り物フロア上に固定された固定ブラケット196に第3脚回動軸195を介して取り付けられている。
脚本体部191は、クッションフレーム120に対して第1脚回動軸193を中心として回転するとともに、クッションフレーム120に対してシート前後方向に移動することができる。
詳しく述べると、クッションフレーム120のうち、サイドフレーム121の側面には、サイドフレーム121の延出方向(シート前後方向)に沿って第1脚回動軸193が摺動するための摺動穴121dが形成されている。
また、脚本体部191は、脚連結部192に対して第2脚回動軸194を中心として回転するとともに、脚連結部192に対して上下方向に伸縮することができる。
詳しく述べると、脚連結部192の側面には、脚連結部192の延出方向(上下方向)に沿って第2脚回動軸194が摺動するための摺動穴192aが形成されている。
上記構成において、支持脚190は、シートクッション102を下方から支持する図14Aに示す「基準位置」と、シート本体とともに折り畳まれた図14Cに示す「折り畳み位置」と、シートクッション102のチップアップ動作に対応して上方に展開した図14Dに示す「展開位置」との間で移動可能となっている。
なお、シートクッション102(クッションフレーム120)の下端には、支持脚190の移動を規制するための移動規制部材197が取り付けられている。移動規制部材197は、支持脚190が「基準位置」に移動したときに支持脚190と当接し、支持脚190を保持するように構成されている。
また上記構成において、図14Aに示すように、左右の支持脚190は、カバー部材170及び連結部材180よりもシート前方に配置されており、かつ、カバー部材170及び連結部材180よりもシート幅方向の外側に配置されている。
そのため、シート本体が通常状態と、収納状態と、チップアップ状態との間で切り替わった場合であっても、支持脚190と、カバー部材170及び連結部材180との干渉を抑制することができる。
以下、シート本体を通常状態から収納状態、チップアップ状態へ移動させる動作を説明する。
乗り物用シートS2が図14Aに示す通常状態にあるとき、シートクッション102とカバー部材170が上下方向で当接しており、シートクッション102がカバー部材170によって保持されている。
このとき、支持脚190は、シートクッション102を下方から支持する「基準位置」に配置されている。
リクラ用操作レバー154の操作に伴ってリクライニング装置150及びクッションロック装置160のロック状態が解除されると、シートバック101は、シートクッション102を収納フロアまで移動させるようにバック回動軸152を中心としてシート前方側に回転を開始する。
このとき、図14Bに示すように、カバー部材170が、シートクッション102の移動を案内するようにシートクッション102を保持する。
そして、図14Cに示すように、シート本体が乗り物フロアに到達したときに、リクラ用操作レバー154の操作を終了することで、シートクッション102がクッションロック装置160によって再びロックされることになる。
このとき、支持脚190は、「基準位置」から「折り畳み位置」に移動している。
上記一連の動作によって、乗り物用シートSが収納状態に切り替わる。
乗り物用シートS2が図14Cに示す収納状態にあるときに、例えば、乗員が手動でシート本体を上方に起こすことで図14Dに示すチップアップ状態に切り替わる。
このとき、支持脚190は、「折り畳み位置」から「展開位置」に移動している。
乗り物用シートS2がチップアップ状態に切り替わったとき、シートバック101は、通常状態の位置と同じ位置に復帰し、リクライニング装置150によって起立姿勢でロックされることになる。
最後に、乗り物用シートS2をチップアップ状態から通常状態へ移動させるときには、クッション用操作レバー164を引く操作をすることで、クッションロック装置160のロック状態が解除され、シートクッション102は、シートバック101に対して下方側に回転する。
上記一連の動作により、乗り物用シートS2が図14Aに示す通常状態に復帰する。
<その他の実施形態>
上記実施形態において、乗り物用シートSのシート前方に収納フロアが形成されているが、特に限定されることなく、乗り物用シートSの後方や側方に収納フロアが形成されていても良い。乗り物フロア上に収納フロアが形成されていなくても良い。
上記実施形態において、乗り物用シートSの収納状態が、本発明の「移動状態」に相当するものとして説明されたが、特に限定されることなく、乗り物用シートSのチップアップ状態等が「移動状態」に相当するものとしても勿論良い。
上記実施形態において、図1、2に示すように、乗り物用シートSが、乗り物フロア上に取り付けられ、シート本体を支持する支持ベース30を備えているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、乗り物用シートSが、乗り物フロア上に取り付けられ、シート本体を前後方向に移動可能に支持するレール装置と、レール装置上に取り付けられ、シート本体を支持する支持ベース30とを備えていても良い。
上記構成であれば、図11に示すチップアップ状態のときに、シート本体をシート前後方向の一方側に摺動させることによって、シート前後方向の他方側に広い荷室スペースを確保することができる。
上記実施形態において、図5、図11に示すように、カバー部材70が、シートクッション2と乗り物フロアの間に形成されたスペースRをシート前方側及びシート幅方向の両側から覆うように構成されているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、カバー部材70がスペースRをシート前方側からのみ覆うようにしても良いし、シート前方側及びシート後方側から覆うようにしても良いし、シート幅方向の一方側からのみ覆うようにしても良い。
上記実施形態において、図5に示すように、フロア取り付け部73が、乗り物フロア(取り付けブラケット75)に対し着脱可能に取り付けられる「フロア取り付けフック」であるが、フック部材に限定されることなく変更可能である。
例えば、フロア取り付け部73が、乗り物フロア上のカーペットに対し着脱可能に取り付けられる「面ファスナー」であっても良い。そうすれば、乗り物フロアに容易に取り付けることができる。
上記実施形態において、図5、図6に示すように、乗り物用シートSが、シートクッション2及びカバー部材70を連結する可撓性の連結部材80を備えているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、連結部材80が可撓性を有する連結ストラップでなくても良いし、連結部材80を不要の構成としても良い。
連結部材80を不要の構成とした場合には、カバー部材70がシートクッション2(クッションフレーム20)に直接取り付けられていると良い。
上記実施形態において、図5、図6に示すように、連結部材80が、シートクッション2及びカバー部材70それぞれに対し着脱可能に係合しているが、どちらか一方のみに着脱可能に係合するようにしても良い。
例えば、連結部材80がカバー部材70に予め固定されており、シート本体にカバー部材70を組み付けたいときのみ、シートクッション2に連結部材80付きのカバー部材70を着脱可能に係合させても良い。
上記実施形態では、具体例として自動車に用いられる収納可能な乗り物用シートについて説明したが、特に限定されることなく、電車、バス等の乗り物用シートのほか、飛行機、船等の乗り物用シートとしても利用することができる。
本実施形態では、主として本発明に係る乗り物用シートに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
S,S2 乗り物用シート
1,101 シートバック
1a、2a クッションパッド
1b、2b 表皮
2,102 シートクッション
3 ヘッドレスト
10 バックフレーム
11 サイドフレーム部
12 連結ブラケット
20,120 クッションフレーム
21,121 サイドフレーム
121d 摺動穴
22 前方連結パイプ
23 後方連結パイプ
24 パンフレーム
25 係合ワイヤ(被係合部)
30 支持ベース
50,150 リクライニング装置
51 リクライニング本体
52,152 バック回動軸
53 渦巻きバネ
54,154 リクラ用操作レバー
55 リクラ用ケーブル
60,160 クッションロック装置(ロック装置)
61 ロック本体
62 クッション回動軸
63 渦巻きバネ
64,164 クッション用操作レバー(操作レバー)
65 第1クッション用ケーブル
66 第2クッション用ケーブル
70,170 カバー部材
70a 上壁部
70b 前壁部
70c 側壁部
71 カバー回転軸
72 係合ワイヤ(被係合部)
73 フロア取り付け部
74 固定ブラケット
75 取り付けブラケット
80,180 連結部材
81,82 係合フック(係合部)
190 支持脚
191 脚本体部
192 脚連結部
192a 摺動穴
193 第1脚回転軸
194 第2脚回転軸
195 第3脚回転軸
196 固定ブラケット
197 移動規制部材
R スペース(収納スペース)

Claims (8)

  1. シートバック及びシートクッションを有するシート本体を備え、
    着座者が着座可能な通常状態と、前記シート本体を前記通常状態から移動させた移動状態との間で切り替え可能な乗り物用シートであって、
    前記シートクッションに対して取り付けられ、該シートクッションと乗り物フロアの間に形成されたスペースをシート前後方向又はシート幅方向の一方側から覆うために、前記シートクッションと前記乗り物フロアの間で上下方向に延びているカバー部材を備え、
    該カバー部材は、
    前記シート本体の切り替え動作に伴って前記シートクッションが前記通常状態から所定位置まで上方移動したときに、前記シートクッションとともに上方に移動し、
    前記シート本体の切り替え動作に伴って前記シートクッションが前記通常状態から所定位置まで下方移動したときに、前記シートクッションを下方から支持することを特徴とする乗り物用シート。
  2. 前記乗り物用シートは、前記通常状態と、前記シート本体を前記乗り物フロア側に収納移動させた収納状態との間で切り替え可能であって、
    前記カバー部材は、前記シート本体が前記通常状態から前記収納状態へ移動するときに、前記シートクッションの移動を案内するように該シートクッションを下方から支持することを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
  3. 前記カバー部材は、前記シートクッションに連結部材を介して取り付けられ、
    前記連結部材は、可撓性を有する可撓性部材であって、
    前記連結部材には、前記シートクッション又は前記カバー部材に設けられた被係合部に着脱可能に係合する係合部が取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗り物用シート。
  4. 前記係合部は、前記カバー部材に設けられた前記被係合部に着脱可能に係合し、
    前記カバー部材は、前記被係合部がインサートされたインサート成形品であることを特徴とする請求項3に記載の乗り物用シート。
  5. 前記乗り物用シートは、前記通常状態と、前記シートクッションを上方に移動させたチップアップ状態との間で切り替え可能であって、
    前記カバー部材は、前記シートクッションに連結部材を介して取り付けられ、
    前記通常状態のときの前記連結部材は、前記チップアップ状態のときよりも撓んだ状態で設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
  6. 前記シートバックに対して前記シートクッションを回動可能に連結するとともに、前記シート本体が前記通常状態のときに前記シートクッションの回動動作をロックするクッションロック装置を備え、
    記シート本体が前記通常状態のときに前記シートクッションと前記カバー部材の上下方向の間には所定の隙間が形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
  7. 前記シートクッションの前方部分に取り付けられ、前記シートクッションのロック状態を解除するために操作される操作レバーを備え、
    前記カバー部材は、前記シートクッションに連結部材を介して取り付けられ、
    前記操作レバーは、前記連結部材よりもシート前方に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の乗り物用シート。
  8. 前記カバー部材の下方部分には、前記シート本体が前記通常状態のときに、前記乗り物フロアに設けられた被取り付け部に対し着脱可能に取り付けられるフロア取り付け部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
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