JP5487555B2 - 胎盤機能の網羅的かつ非侵襲的評価方法および検査用試薬 - Google Patents
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Ophir et al., Obdyry Gynecol 1999; 180: 1039-1040 Kupferminc et al., Obstet Gynecoll 1993; 82: 266-269 Bauer et al., Prenat Diagn. 2006; 26(9):831-836 Bianchiet al., Placenta. 2004; 25 Suppl A:S93-S101 Pertl et al., Obstet Gynecol. 2001; 98(3):483-90 Masuzaki et al., Clinical Chemistry 2005; 51: 1261-3
〔1〕妊娠している対象から採取された体液試料における、胎盤由来遺伝子群PLS−001〜PLS−050からなる群より選択される1または2以上の遺伝子の発現量を測定することを含む、胎盤機能の評価方法。
〔2〕少なくともPLS−041、PLS−044、PLS−049、PLS−025、PLS−050、PLS−005、PLS−048およびPLS−013からなる群から選択される少なくとも1つの遺伝子の発現量を測定することを含む、上記〔1〕記載の方法。
〔3〕遺伝子群PLS−001〜PLS−050の発現量を測定することを含む、上記〔1〕記載の方法。
〔4〕胎盤機能の異常に関連する疾患を発症しているか否か判定する方法である、上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の方法。
〔5〕胎盤機能の異常に関連する疾患が、妊娠高血圧症候群、癒着胎盤、常位胎盤早期剥離、双胎間輸血症候群、前置胎盤、胎児発育遅延、子宮外妊娠、存続絨毛症、絨毛性疾患および習慣流産からなる群より選択される疾患である、上記〔4〕記載の試薬。
〔6〕胎盤由来遺伝子のcff−mRNA量を測定する、上記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の方法。
〔7〕体液試料が血漿である、上記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の方法。
〔8〕妊娠している対象から採取された体液試料における、胎盤由来遺伝子群PLS−001〜PLS−050からなる群より選択される1または2以上の遺伝子の発現量を測定するための物質を含有する、胎盤機能の検査用試薬。
〔9〕少なくともPLS−041、PLS−044、PLS−049、PLS−025、PLS−050、PLS−005、PLS−048およびPLS−013からなる群から選択される少なくとも1つの遺伝子の発現量を測定するための物質を含む、上記〔8〕記載の試薬。
〔10〕遺伝子の発現量を測定するための物質が、胎盤由来遺伝子群PLS−001〜PLS−050からなる群より選択される1または2以上の遺伝子の各ヌクレオチド配列若しくはその部分配列またはそれらの相補配列を有する核酸分子またはその群が固定化された核酸アレイとして提供される、上記〔8〕記載の試薬。
〔11〕該核酸アレイ上に、PLS−041、PLS−044、PLS−049、PLS−025、PLS−050、PLS−005、PLS−048およびPLS−013からなる群から選択される少なくとも1つの遺伝子のヌクレオチド配列若しくはその部分配列またはそれらの相補配列を有する核酸分子が固定化されている、上記〔10〕記載の試薬。
〔12〕該核酸アレイ上に、胎盤由来遺伝子群PLS−001〜PLS−050の各ヌクレオチド配列若しくはその部分配列またはそれらの相補配列を有する核酸分子またはその群が固定化されている、上記〔10〕記載の試薬。
〔13〕胎盤機能の異常に関連する疾患を発症しているか否か評価するための試薬である、上記〔8〕〜〔12〕のいずれかに記載の試薬。
〔14〕胎盤機能の異常に関連する疾患が、妊娠高血圧症候群、癒着胎盤、常位胎盤早期剥離、双胎間輸血症候群、前置胎盤、胎児発育遅延、子宮外妊娠、存続絨毛症、絨毛性疾患および習慣流産からなる群より選択される疾患である、上記〔13〕記載の試薬。
〔15〕妊娠している対象から採取された体液試料における、cff−hPL−mRNAを定量することを含む、癒着胎盤または双胎間輸血症候群に罹患しているか否か評価する方法。
〔16〕妊娠している対象から採取された体液試料における、cff−hPL−mRNAを測定するための物質を含有する、癒着胎盤または双胎間輸血症候群に罹患しているか否か評価するための試薬。
本発明の試薬は、例えば、胎盤機能の異常の有無の判定、並びに胎盤機能の異常に関連する疾患の有無や重症度の判定に有用であり得、また、本発明の評価方法を行うための簡便な手段としても有用であり得る。
疾患の発症には様々なタンパク質が関連するので、一度に様々な遺伝子を検出することができる本発明の評価方法および本発明の試薬は、より確実な疾患の診断に極めて有用である。
一実施態様において、本発明の評価方法で発現量が測定される遺伝子には、少なくともPLS−041(hPL(CSH1))、PLS−044(hCG−β(CGB))、PLS−049(PSG2)、PLS−025(PSG3)、PLS−050(GAPDH)、PLS−005(Syncytin(ERVWE1))、PLS−048(Syncytin2(HERV−FRD))およびPLS−013(ADAM12)からなる群から選択された少なくとも1つ、好ましくは2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、最も好ましくは8つが含まれている。この場合、前述の8遺伝子以外のPLS遺伝子群から選択される少なくとも1つの遺伝子が更に含まれていてもよい。
前述の8遺伝子以外のPLS遺伝子を更に含む場合、更に含まれる遺伝子の数は、例えば1以上、好ましくは4以上、より好ましくは9以上、更に好ましくは19以上、更により好ましくは29以上、一層より好ましくは39以上、最も好ましくは42である。
前述の20遺伝子以外のPLS遺伝子を更に含む場合、更に含まれる遺伝子の数は、例えば1以上、好ましくは4以上、より好ましくは9以上、更に好ましくは19以上、更により好ましくは29以上、最も好ましくは30である。
al., Clinical Chemistry 2005; 51: 923-5)。本発明の評価方法においては、転写産物として、無細胞mRNA(cf−mRNA)、とりわけcff−mRNAを用いることが特に好ましい。転写産物としてcf−mRNA(例えばcff−mRNA)を用いる場合、cf−mRNAの調製は以下のようにして行うことができる。例えば、EDTAを添加した体液試料(血液等)を16,000xg、10分間遠心し、得られた上清をさらに同様に遠心する2段階遠心分離法に付すことにより、体液上清(血漿等)を採取する。得られた上清をトライゾール処理した後、市販のRNA抽出用キット(QIAGEN RNeasy mini kit等)を用いて、RNAを抽出することによりcf−mRNAを得ることができる。
癒着胎盤、存続絨毛症、重症悪阻、絨毛性疾患、双胎間輸血症候群、切迫早産
胎盤機能不全、胎児ジストレス、流産、妊娠高血圧症候群、子宮内胎児発育遅延、常位胎盤剥離、妊娠糖尿病、子宮外妊娠、習慣流産
癒着胎盤、存続絨毛症、重症悪阻、絨毛性疾患、双胎間輸血症候群、切迫早産
発現が上昇する遺伝子群
hPL(CSH1)、PSG2、PSG3、GAPDH、hCG(CGB)
発現が低下する遺伝子群
Syncytin(ERVWE1)、Syncytin2(HERV-FRD) 、ADAM12
発現が低下する遺伝子群
Syncytin(ERVWE1)、Syncytin2(HERV-FRD)、ADAM12、PSG2およびPSG3
発現が上昇する遺伝子群
hPL(CSH1)、PSG2、PSG3、GAPDH、hCG(CGB)
発現が上昇する遺伝子群
hPL(CSH1) 、PSG2、PSG3、GAPDH、hCG(CGB) 、Syncytin(ERVWE1) 、Syncytin2(HERV-FRD) 、ADAM12
遺伝子発現レベルが重症度と正の相関を示す遺伝子群
TFPI、ADAM12、PSG9、CYP19A1、ALPP
遺伝子発現レベルが重症度と負の相関を示す遺伝子群
ERVWE1、INHBA、PPAP2B、P11、PKIB、CXCL14、PEG3、ESRRG、CSH1、Syncytin2
一実施態様において、胎盤機能の検査とは、胎盤機能の異常の有無の検査であり、具体的には、胎児への酸素、血液又は栄養供給の異常の有無やそれにより引き起こされる子宮内胎児発育遅延、胎児仮死、妊娠高血圧症候群など様々な病態の検査である。
一実施態様において、本発明の試薬に含まれる物質で発現量が測定される遺伝子には、少なくともPLS−041(hPL(CSH1))、PLS−044(hCG−β(CGB))、PLS−049(PSG2)、PLS−025(PSG3)、PLS−050(GAPDH)、PLS−005(Syncytin(ERVWE1))、PLS−048(Syncytin2(HERV−FRD))およびPLS−013(ADAM12)からなる群から選択された少なくとも1つ、好ましくは2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、最も好ましくは8つが含まれている。この場合、前述の8遺伝子以外のPLS遺伝子群から選択される少なくとも1つの遺伝子が更に含まれていてもよい。前述の8遺伝子以外のPLS遺伝子を更に含む場合、更に含まれる遺伝子の数は、例えば1以上、好ましくは4以上、より好ましくは9以上、更に好ましくは19以上、更により好ましくは29以上、一層より好ましくは39以上、最も好ましくは42である。
一実施態様において、本発明の試薬における核酸アレイには、少なくともPLS−041(hPL(CSH1))、PLS−044(hCG−β(CGB))、PLS−049(PSG2)、PLS−025(PSG3)、PLS−050(GAPDH)、PLS−005(Syncytin(ERVWE1))、PLS−048(Syncytin2(HERV−FRD))およびPLS−013(ADAM12)からなる群から選択された少なくとも1つ、好ましくは2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、最も好ましくは8つの遺伝子の各ヌクレオチド配列若しくはその部分配列またはそれらの相補配列をそれぞれ有する核酸分子が含まれている。この場合、前述の8遺伝子以外のPLS遺伝子群から選択される少なくとも1つの遺伝子のヌクレオチド配列若しくはその部分配列またはそれらの相補配列を有する核酸分子が更に含まれていてもよい。この場合、前述の8遺伝子以外のPLS遺伝子の各ヌクレオチド配列若しくはその部分配列またはそれらの相補配列をそれぞれ有する核酸分子が含まれる場合、更に含まれる核酸分子の数は、例えば1以上、好ましくは4以上、より好ましくは9以上、更に好ましくは19以上、更により好ましくは29以上、一層より好ましくは39以上、最も好ましくは42である。
胎盤組織とその妊娠中の母体血を一組として、妊娠8週、妊娠19週および妊娠36週の計3組について解析を加えた。そして、GeneChipHuman Genome U133 Plus 2.0 Arrayにより54,000個の遺伝子をスクリーニングし、母体血球での発現量と比較して胎盤組織での発現量が2,500倍以上の遺伝子を選択した。このうち、H19を除く以下の表1に示されるPLS−001〜PLS−049の49個の遺伝子についてはABIsequence Detection System7900を用いて行った定量的リアルタイムRT-PCRにより母体血漿中に確かに定量されることを確認した。内部コントロールとしてGAPDH(PLS−050)(GenBankアクセッション番号:NM_002046.3)、MRPS16(PLS−051)(GenBankアクセッション番号:NM_016065.3)、Homo sapiens chromosome 6 genomic contig, reference assembly(GenBankアクセッション番号:NT_007299.12(PLS−052)、NW_923184.1(PLS−053))、IL8RA(PLS−054)(NM_000634.2)、P2RY13(PLS−055)(GenBankアクセッション番号:NM_023914.2)まで計6個の遺伝子を選択し、cDNAマイクロアレイには55個のスポットを打ち込んだ。デザインを図1に示す。
近年、胎盤由来のcf-mRNAであるcf-hCG-β mRNAおよびcf-hPL mRNAの妊娠経過に伴う推移について、定量的リアルタイムRT-PCR法を用いて検討されている。cf-hCG-β mRNAレベルは妊娠12-14週をピークに減少傾向を呈し、一方のcf-hPL mRNAレベルは妊娠経過と伴に上昇傾向を認めた。これら胎盤由来cf-mRNAの推移は、RIAによるhCGタンパクおよびhPLタンパクレベルの妊娠経過に伴う推移と類似していた。
本発明者らは、膀胱への浸潤を伴う前置胎盤の症例において、定量的リアルタイムRT-PCR法を用いた胎盤由来cf-mRNA定量化の胎盤機能評価への応用の可能性を検討した。本例は、妊娠37週に多量の性器出血を認め、緊急帝王切開術を施行されている。この際、膀胱の剥離が困難であったため、腟上部切断術のみ施行され、胎盤の一部が残存していた。したがって、術後、メトトレキセート(MTX)療法を3回施行した後、二次的に子宮を全摘出した。本症例の治療経過中におけるcf-hCG-β mRNA、cf-hPL mRNAおよびcf-GAPDH mRNAレベルを定量し、同時にIRMA法を用いてhCGプロテインレベルも定量した。cf-mRNAの定量法に際しては、特異性と操作の簡便性の観点も考慮し、TaqMan法で1ステップ・定量的リアルタイムRT-PCRを用いた絶対定量法を採用した。治療経過に伴い、hCGプロテインは減少傾向を示す一方、cf-hCG mRNAおよびcf-hPL mRNAは低下傾向を示したもののメトトレキセートの初回治療後に一過性の上昇を呈していた。しかし、2回目の化学療法後には、cf-hPL mRNAの一過性の上昇を認めたが、cf-hCG mRNAの一過性の上昇は認めなかった。
MTXは細胞分裂中の細胞に著効するが、妊娠終期の胎盤を構成する細胞の大部分は成熟したsyncytiotrophoblastである。したがって、初回のMTX療法により、cf-hCG mRNAを放出する分化過程のcytotrophoblastおよびintermediate trophoblastのほとんどが消失し、2回目の治療後には、syncytiotrophoblastから放出されたcf-hPL mRNAのみが一過性に上昇したものと推察される。このように、血漿中hCG-β mRNAレベルの定量化は、抗癌剤の細胞に対する効果をリアルタイムにモニターする可能性が示された。血漿中cf-mRNAレベルの定量化は、治療に伴う細胞の活性を鋭敏にモニターしえる可能性がある点で、従来のIRMA法より優れているかもしれない。
また、化学療法および手術療法後に、cf-GAPDH mRNAレベルの一過性の上昇を認めた。これは、cf-mRNAレベルの定量化が、治療による侵襲の程度を反映する可能性を示唆するとともに、定量法はハウスキーピング遺伝子に対する相対定量ではなく、絶対定量が必要であることを裏付けている。
RIA法によるタンパクレベルの定量は交差反応などの問題があり、タンパク特異的な抗体作製が困難である。一方、定量的リアルタイムRT-PCR法を用いたcf-mRNAレベルの定量化は、同一遺伝子内に複数の特異的PCRプライマーを容易に作製可能であること、さらには、TaqManプローブを用いることによりバックグラウンドを低く抑えることが可能であるなどの利点がある。
絨毛性疾患は、胞状奇胎、絨毛癌、Placental site trophoblastic tumor (PSTT)、存続絨毛症(奇胎後hCG存続症、臨床的侵入奇胎あるいは転移性奇胎、臨床的絨毛癌)に分類され、臨床的に多様な疾患であるが、いずれもRIAあるいはIRMA法などで測定したhCGレベルを腫瘍マーカーとして管理されている点で共通している。そこで、定量的リアルタイムRT-PCR法によるcf-hCG mRNAレベルの定量化と絨毛性疾患への臨床応用の可能性について、検討した。
血漿中cf-mRNAの抽出とリアルタイムPCR反応
cf-mRNA抽出には、血漿を2段階の遠心分離で分取することが重要である。施設間により抽出条件の相違はあるが、本発明者らは、インフォームドコンセントを得て、治療経過に伴い静脈血4mlをEDTA加採血し、1,600xg、4℃の条件で10分間遠心し、さらに、上清を16,000xg、4℃の条件で10分間遠心分離した。このように、2段階遠心分離法で採取した
血漿1.6mlを2mlTRIzol LS regent(Invitrogen)および0.4mlクロロホルムと混合し、11,900g、4℃で15分間遠心した後、その上清をエタノール処理した。ついで、キアゲン社のRNeasyキットを使用して、添付のプロトコールに従いcf-mRNAを抽出した。ABI PRISM 7900HTを用いて定量的リアルタイムRT-PCRをおこなった。標準曲線の作成には、HPLC処理した単鎖合成オリゴヌクレオチドを用いた。また、hCGタンパクレベルはIRMA法で定量した。
まず、肉眼および病理所見で確定診断された3例の全胞状奇胎について、治療に伴う血中hCGタンパクレベル、cf-hCG mRNAレベルおよびGAPDHmRNAレベルの推移を検討した。いずれの症例も、胸部エックス線検査で肺病変は認められていない。初回の子宮内容掻爬術を施行した日を第0日とし、第7日目に再掻爬術を施行した。hCGタンパクレベルおよびcf-hCG-β mRNAレベルは、ともに治療経過につれて減少して行き、奇胎娩出後のhCG値の推移は経過順調型であった。hCGタンパクレベルは、全例で掻爬後5週間には1,000mIU/ml未満まで低下しているが、比較的長期間にわたり検出された。一方、cf-hCG-β mRNAレベルは第7日目にはすでに検出感度以下まで低下し、その後のフォローアップでも検出感度以下であった。妊婦における胎盤由来のcf-hPL mRNAレベルの検討では、分娩後24時間以内に検出レベル以下まで体外へ排除されている。全胞状奇胎についても同様に、掻爬術により胞状奇胎成分が体外へ除去されたことに伴い、直ちに血漿中の奇胎由来cf-hCG-β mRNAが排除されたのかもしれない。
本例は、先行妊娠は全胞状奇胎、3cm未満の肺病変を認め、基礎体温は二相性であった。絨毛癌診断スコアは5点で、臨床的絨毛癌と診断された。初回化学治療の開始日を第0日とし、エトポシドおよびアクチノマイシンDの併用療法(EA療法)を第0-3日、第15-18日、第29-32日および第43-46日に計4回施行した。全胞状奇胎の症例と同じく、治療経過に伴いhCGタンパクレベルおよびhCG-βmRNAレベルは治療経過とともに減少していた。しかし、hCGタンパクレベルは常に減少を示したのに対して、血漿中hCG-βmRNA量は、初回の化学療法(第 0-3日)では、治療前の901 copy/mlから治療後の954 copy/mlへと一旦上昇した後 44 copy/mlまで低下し、その後の治療でも同一の傾向を認めた。このメカニズムは不明であるが、血清中においてアポトーシス小体中の腫瘍由来tyrosinase mRNAのみが断片化を免れていたという報告から、癌特異的なcf-mRNAはアポトーシス小体に存在していると推察されている。したがって、化学療法に伴う一過性のcf-hCG mRNAレベルの上昇は、アポトーシス効果を反映しているのかもしれない。また、胞状奇胎では掻爬術後にcf-hCG mRNAの速やかな消失を認めたが、臨床的絨毛癌では掻爬後もcf-hCG mRNAが検出された。このことは、これまでの他の悪性腫瘍と同様に、残存病変あるいは転移の存在を反映していると考えられた。
cf-GAPDH mRNAレベルは、胞状奇胎および絨毛癌のいずれにおいても、掻爬術後あるいは化学療法後に一過性の上昇を示した。手術あるいは外傷などの侵襲に対して、cf-DNAレベルが上昇することが知られている。したがって、治療後に認めるcf-GAPDH mRNAレベルの一過性の上昇は、加療による細胞・組織へのダメージを反映しているものと推察される。
さらに、胞状奇胎例におけるcf-GAPDH mRNAレベルは、コントロールのそれと比較して有意に上昇していた(p<0.05)。また、0.22μmフィルター処理したところ、有意なcf-GAPDH mRNAレベルの低下を示した(p<0.005)。このことから、絨毛性疾患におけるcf-mRNAも、これまでの報告と同様に、比較的断片化を免れていると思われる。
近年、超音波検査あるいはMRI検査などの画像診断を用いて、分娩前に前置胎盤のなかから癒着胎盤を鑑別する試みがなされているが、その診断は必ずしも容易ではない。本研究では、分娩前のcfp-mRNA量と癒着胎盤の程度との関連を検討し、前置胎盤のリスク評価への超音波検査およびcfp-mRNA定量化の有用性について考察した。
超音波検査で前置胎盤と診断され、管理入院した26例を対象とした。
分娩時期は、妊娠29週から37週であった。帝王切開で児を娩出した後、胎盤を剥離し子宮を温存し得た22例を剥離可能群とし、胎盤剥離が困難で子宮を摘出した4例を剥離不可能群とした。摘出子宮は、病理検査を施行した。
帝王切開の施行前7日以内に採取された母体血漿1.6mLより、Qiagen RNeasy kitを用いてcfp-mRNAを抽出した。胎盤特異的遺伝子としてhuman placental lactogen (hPL)遺伝子を選択し、血漿中へ流入するcfp-hPL mRNA量を1ステップリアルタイム RT-PCR法を用いてABI7900 sequence detectorで絶対定量した。Mann-WhitneyのU検定を用いて、両群間におけるcfp-hPL mRNA量について比較検討した。p値が0.05未満のとき、有意差ありと判定した。
超音波検査の結果、剥離可能群22例の胎盤のうち5例が前壁より、19例のそれは後壁より内子宮口を覆っていた。一方、剥離不可能群4例の胎盤はいずれも前壁より内子宮口を覆っており、3例が嵌入胎盤、1例が穿通胎盤と病理診断された。剥離可能群におけるcff hPL mRNAの流入量は35680.1±8910.4 copy/ml(mean±SD)、一方の剥離不可能群におけるそれは54001.2±12724.1 copy/mlであった(p=0.013)。両群間における母体血漿中へ流入するhPL mRNA量には有意差が認められた。
前置胎盤のなかでも胎盤剥離が不可能であった群では、剥離可能であった群と比較して、妊娠末期におけるcff-hPL mRNAの流入量は高値を呈していた。超音波検査で胎盤が前壁より内子宮口を覆い、妊娠末期のcff-hPL mRNA流入量が多い場合には、胎盤の剥離が困難である可能性を考慮した管理が必要と思われた。
双胎間輸血症候群(Twin to Twin Transfusion Syndrome: TTTS)のリスクを推定する分子マーカーとして、母体血漿中へ流入する胎盤特異的mRNA定量化の有用性について検討した。
一絨毛膜性双胎を妊娠した妊婦17例について、妊娠12週-22週に母体血6ccを採取した。TTTSを発症したものをTTTS群(n=5)、発症しなかったものを非TTTS群(n=12)とした。RNAeasyキットを用いて、血漿1.6ccよりcff-mRNAを抽出した。胎盤特異的遺伝子としてhPL(CSH1)遺伝子を選択し、また全体のmRNA量を計測する目的でGAPDH遺伝子を選択し、血漿中へ流入するcff-hPL mRNA量を1ステップリアルタイム RT-PCR法を用いてABI7900 sequence detectorで絶対定量した。Mann-WhitneyのU検定を用いて、両群間におけるcff-hPL mRNA量について比較検討した。P値が0.05未満のとき、有意差ありと判定した。計測値は正常妊娠例の各妊娠週数における中央値で計測対象の計測値を割った値つまりMultiple of Median (MoM)値で算出された。
TTTS群におけるcff hPL mRNAの流入量は1.80 (0.89-3.81) multiple of median(MoM)(minimum-maximum)、一方の非TTTS群におけるそれは1.14(0.77-1.35)であった(p=0.035)(図1)。GAPDH mRNAも同様に、TTTS群におけるcff GAPDH mRNAの流入量は2.20 (1.30-2.68) median (minimum-maximum)、一方の非TTTS群におけるそれは1.14(0.77-1.35)であった(p<0.045)(図2)。
cff-HPL(CSH1)およびGAPDH mRNAの定量化は、多胎に伴う合併症のリスク、とくにTTTSの発症を推定しうる分子マーカーとして有用であることが考えられた。
上記の症例を対象として、GeneChipマイクロアレイにより54,000個の遺伝子をスクリーニングし、母体血球では発現していないが胎盤組織で発現を認める遺伝子を50個抽出した。それぞれの遺伝子に特異的なTaqManプローブキットを作製し、定量的リアルタイムRT-PCR法を施行した。そのうち、no-TTTS群と比較してPSG2(図3)、PSG3(図3)およびCSH1は有意な上昇を認め、一方のSyncytin(図4)、Syncytin2(図4)、およびADAM12(図5)については有意な流入量の減少を認めた。TTTS群におけるcff PSG2 mRNAの流入量は2.70(1.93-3.02) multiple of median(MoM)(minimum-maximum)、一方の非TTTS群におけるそれは1.00(0.59-2.19)であった(p=0.002)。TTTS群におけるcff PSG3 mRNAの流入量は9.42(3.84-16.7)multiple of median(MoM)(minimum-maximum)、一方の非TTTS群におけるそれは1.00(0.50-1.62)であった(p=0.0016)。TTTS群におけるcff syncytin mRNAの流入量は0.22(0.17-0.25)multiple of median(MoM)(minimum-maximum)、一方の非TTTS群におけるそれは1.00(0.61-1.31)であった(p=0.0016)。TTTS群におけるcff syncytin mRNAの流入量は0.57(0.48-0.76)multiple of median(MoM)(minimum-maximum)、一方の非TTTS群におけるそれは1.00(0.50-4.10)であった(p=0.0016)。
1.検体集積とcff-mRNAの抽出:キアゲンRNeasyキットを用いる。
羊水検査(妊娠16週)、妊娠経過に異常なく選択的に帝王切開される症例および胎児心拍数図あるいは超音波検査で胎児ジストレスと診断され帝王切開された症例を対象として、同意をえて羊水10ccを採取し、cff-mRNAの抽出を行なう。
2.自作の胎児・胎盤特異的なcDNAマイクロアレイの精度を確認する。
同一症例から得られたサンプルを複数に分け、いずれも同一の結果が得られるのか確認する。
3.羊水中のcff-mRNAを用いたマイクロアレイ解析で胎児成熟の程度を評価する。
羊水検査(妊娠16週)あるいは妊娠経過に異常なく選択的に帝王切開された症例のcff-mRNAをターゲットにしたマイクロアレイによる遺伝子解析の結果と、従来から胎児の肺成熟の評価に臨床的に用いているシェイクテストの結果および新生児の診察所見とを比較することにより、両者の関連性および本検査法の有用性について検討し新知見を得る。
4.羊水中のcff-mRNAをターゲットにしたマイクロアレイ解析で胎盤機能を評価する。
胎児心拍数図あるいは超音波検査で胎児仮死と診断され帝王切開された症例を対象とする。cff-mRNAをターゲットにしたマイクロアレイによる遺伝子解析の結果と臍帯血の血液ガス所見などの臨床所見とを比較し、両者の関連性および有用性について検討し新知見を得る。
PIHにおけるcff-mRNA流入量の変化を胎盤特異的cDNAアレイで解析し、臨床所見との関連性を調べた。
本試験は長崎大学倫理委員会の承認を得て、説明と同意のもとに行われた。妊娠28週から35週にPIHと診断された8例を対象とした。臨床所見は、高血圧、蛋白尿および発症時期について日産婦の定義にしたがって病型分類された。妊娠合併症を認めない同じ妊娠週数の妊婦をコントロールとした。PIHおよびコントロールから抽出したcff-mRNAをそれぞれ等量ずつ蛍光標識し、胎盤特異的cDNAアレイ(胎盤由来遺伝子群PLS−001〜PLS−050を検出し得る核酸プローブが固定されている)を用いてcomparative genomic hybridization解析を行った。Y軸にPIHの信号強度をX軸にコントロールのそれをプロットして散布図を作成し、個々の症例の流入パターンを検討した。コントロールと比較して複数の遺伝子でcff-mRNA流入量に2倍以上の変化を認めるものをパターンA、変化を認めないものをパターンBとした。
その結果、PIH8例のうちcff-mRNA流入量の変化がパターンAを示したものは3例、パターンBを呈したものは5例であった(表2)。
Claims (16)
- 妊娠している対象から採取された体液試料における、TFPI、ADAM12、PSG9、CYP19A1、ALPP、ERVWE1、INHBA、PPAP2B、P11、PKIB、CXCL14、PEG3、ESRRG、CSH1及びSyncytin2のcff−mRNA量を測定すること、
該cff−mRNA量を、健常な対照妊娠哺乳動物と比較すること、
比較の結果得られた該cff−mRNA量の変動を、
TFPI、ADAM12、PSG9、CYP19A1、ALPP、ERVWE1、INHBA、PPAP2B、P11、PKIB、CXCL14、PEG3、ESRRG、CSH1及びSyncytin2から選択される複数の遺伝子について、cff−mRNA量の変動が、以下の相関性基準と一致する場合、重症の妊娠高血圧症候群を発症する可能性が高いという基準と比較すること
を含む、重症の妊娠高血圧症候群の発症可能性の試験方法:
cff−mRNA量が、妊娠高血圧症候群の重症度と正の相関を示す遺伝子
TFPI、ADAM12、PSG9、CYP19A1及びALPP;
cff−mRNA量が、妊娠高血圧症候群の重症度と負の相関を示す遺伝子
ERVWE1、INHBA、PPAP2B、P11、PKIB、CXCL14、PEG3、ESRRG、CSH1及びSyncytin2。 - 体液試料が血漿である、請求項1記載の方法。
- 妊娠している対象から採取された体液試料における、TFPI、ADAM12、PSG9、CYP19A1、ALPP、ERVWE1、INHBA、PPAP2B、P11、PKIB、CXCL14、PEG3、ESRRG、CSH1及びSyncytin2のcff−mRNA量を測定するための物質を含有する、請求項1記載の方法により重症の妊娠高血圧症候群の発症可能性を試験するための試薬。
- cff−mRNA量を測定するための物質が、TFPI、ADAM12、PSG9、CYP19A1、ALPP、ERVWE1、INHBA、PPAP2B、P11、PKIB、CXCL14、PEG3、ESRRG、CSH1及びSyncytin2の各ヌクレオチド配列若しくはその部分配列またはそれらの相補配列を有する核酸分子の群が固定化された核酸アレイとして提供される、請求項3記載の試薬。
- 妊娠している対象から採取された体液試料における、CSH1、PSG2、PSG3、GAPDH、ERVWE1、Syncytin2及びADAM12からなる群から選択される1または2以上の遺伝子のcff−mRNA量を測定すること、
該cff−mRNA量を、健常な対照妊娠哺乳動物と比較すること、
比較の結果得られた該cff−mRNA量の変動を、以下の相関性基準と比較することを含む、双胎間輸血症候群の発症可能性の試験方法:
双胎間輸血症候群において発現が上昇する遺伝子
CSH1、PSG2、PSG3及びGAPDH;
双胎間輸血症候群において発現が低下する遺伝子
ERVWE1、Syncytin2及びADAM12。 - 体液試料が血漿である、請求項5記載の方法。
- 妊娠している対象から採取された体液試料における、CSH1、PSG2、PSG3、GAPDH、ERVWE1、Syncytin2及びADAM12からなる群から選択される1または2以上の遺伝子のcff−mRNA量を測定するための物質を含有する、請求項5記載の方法により双胎間輸血症候群の発症可能性を試験するための試薬。
- cff−mRNA量を測定するための物質が、CSH1、PSG2、PSG3、GAPDH、ERVWE1、Syncytin2及びADAM12からなる群から選択される1または2以上の遺伝子の各ヌクレオチド配列若しくはその部分配列またはそれらの相補配列を有する核酸分子またはその群が固定化された核酸アレイとして提供される、請求項7記載の試薬。
- 妊娠している対象から採取された体液試料における、CGBのcff−mRNA量を測定すること、
該cff−mRNA量を、健常な対照妊娠哺乳動物と比較すること、
比較の結果得られた該cff−mRNA量の変動を、絨毛性疾患においてCGBのcff−mRNA量が上昇するとの相関性基準と比較することを含む、絨毛性疾患の発症可能性の試験方法。 - 体液試料が血漿である、請求項9記載の方法。
- 妊娠している対象から採取された体液試料における、CGBのcff−mRNA量を測定するための物質を含有する、請求項9記載の方法により絨毛性疾患の発症可能性を試験するための試薬。
- cff−mRNA量を測定するための物質が、CGBのヌクレオチド配列若しくはその部分配列またはそれらの相補配列を有する核酸分子またはその群が固定化された核酸アレイとして提供される、請求項11記載の試薬。
- 妊娠している対象から採取された体液試料における、CSH1のcff−mRNA量を測定すること、
該cff−mRNA量を、健常な対照妊娠哺乳動物と比較すること、
比較の結果得られた該cff−mRNA量の変動を、前置胎盤においてCSH1のcff−mRNA量が上昇するという相関性基準と比較することを含む、前置胎盤の発症可能性の試験方法。 - 体液試料が血漿である、請求項13記載の方法。
- 妊娠している対象から採取された体液試料における、CSH1のcff−mRNA量を測定するための物質を含有する、請求項13記載の方法により前置胎盤の発症可能性を試験するための試薬。
- cff−mRNA量を測定するための物質が、CSH1のヌクレオチド配列若しくはその部分配列またはそれらの相補配列を有する核酸分子が固定化された核酸アレイとして提供される、請求項15記載の試薬。
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