JP5485656B2 - 補償重量切換式荷重補償装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アームを備えたロボットやマニピュレータ、作業機器等のアーム等の可動部分に作用する重力とバランスさせるための荷重補償装置に関し、特に、作業途中でアームに負荷される荷重が変わる場合に、自動的に補償トルクの切り換えが可能な補償重量切換式荷重補償装置に関する。
従来、垂直面内で回動するアームを備えたロボット等の荷重補償装置としては、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されているように、ワイヤとこれに連結されたコイルばねを用いてアームの傾斜角度に拘わらず、アーム及びこれに保持されるワーク等に作用する重力と、ばね力が釣り合うようにして荷重補償を行う装置が提案されている。
図11は、このような従来の荷重補償装置の概略構造を示すもので、同図において、荷重補償装置A1は、水平な床面に設置された支持体A2に、アームA3がO点で水平軸回りに回動自在に支持されており、また、O点から鉛直上方に距離h離れたa点にワイヤA4の一方の端が連結されている。
前記ワイヤA4は、アームA3上のO点から距離pだけ離れたb点で前記ワイヤA4を上下から挟むように設けられた一対のガイドプーリA5、A6を経由して屈曲されて、その他方の端が、引っ張りコイルばねA7の一方の端部に連結されている。
引っ張りコイルばねA7は、自然長(外力が作用しない状態での長さ)からa点とb点の間のワイヤA4の長さLに等しい量だけ引き伸ばされた状態で、その他端がアームA3上に連結されている。(なお、同図では、引っ張りコイルばねA7は、説明の都合上、前記長さLに比べて実際より短縮して描いてある。)
ここで、アームA3は、図示していないワークを保持しており、このワークの重量とアームA3の自重とを合わせた総重量と等価な荷重Wが作用点Gに鉛直方向に作用しているものとする。
O-G間の距離をLとすると、図12に示すように、アームA3が水平方向Xから角度θ傾斜している姿勢において、荷重Wによって生じるO点回りの負荷トルクτは下記のようになる。
τ=WLcosθ (e1)
一方、自然長より長さLだけ引き延ばされている、引っ張りコイルばねA7によりワイヤA4に作用する張力Tは、前記引っ張りコイルばねA7のばね定数をkとすると、T=kLであるから、図12から明らかなように、前記張力TによってO点回りに発生するばね力トルクτは下記のようになる。
τ=kLhsinφ (e2)
一方、
sinφ=pcosθ (e3)
であるから、前記(e2)と(e3)の式からφを消去すると、
τ=kphcosθ (e4)
ここで、ばね力トルクτは、負荷トルクτと向きが反対であり、前記(e1)式と(e4)式の関係から、引っ張りコイルばねA7のばね定数kを次の(e5)式のように選択すると、ばね力トルクτは負荷トルクτと角度θに関係せずに釣り合って荷重補償が可能となる。
k=WL/ph (e5)
特許第4144021号公報 特開2007−119249号公報
前述した荷重補償装置A1においては、荷重Wに応じて前記(e5)式の関係で引っ張りコイルばねA7のばね定数kを初期に設定しておく必要がある。しかしながら、実際のロボットアームで荷物を運ぶような場合、アーム先端のエンドエフェクタ等が動作の途中で荷物を把持したり離したりすると、その時点で負荷が変化するため、負荷トルクの変化分だけアクチュエータに負担がかかることになる。
一方、前記特許文献2においては、図11のa点の位置をハンドルを手で回す操作により上下動させてhを変更できるようにし、(e4)式に基づいて補償トルクを負荷トルクに応じて増減できるようにしているが、頻繁に荷を保持したり離したりする場合には、負荷トルクの変動に応じてその都度ハンドル操作を行って補償トルクを調整する必要がある。
一方、手でハンドル操作を行う代わりにモータを使用してhの調整を行うことも考えられるが、その場合は、モータへの給電回路や制御回路を設ける必要があり、構造が複雑化してしまう問題が生じる。
そこで、本発明は、前述したような従来技術における問題点を解消し、アーム等の可動部分の自重のみが補償される状態と、可動部分に荷を保持させて前記自重に荷の重量が加わった総重量が補償される状態との間で、モータ等の動力源を用いることなく、自動的に補償力の切り換えを行えるようにした、補償重量切換式荷重補償装置を提供することを目的とする。
前記目的のために提供される本発明の補償重量切換式荷重補償装置は、支持体と、前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に連結された第1アームと、前記支持体に一方の端部が第1枢着部の鉛直上方に離間した第2枢着部で回動自在に連結された第2アームと、第1アームの他方の端部に第3枢着部で回動自在に連結されているとともに、第2アームの他方の端部に第3枢着部の鉛直上方に離間した第4枢着部で回動自在に連結されて、前記支持体に対して上下に平行する第1アームと第2アームで鉛直面内で並進移動できるように支持された昇降ヘッド部と、前記昇降ヘッド部に水平軸線周りに回転自在に支持された巻胴と、前記巻胴に一方の端が固定されて巻き付けられ、他方の端部に荷を吊り下げる吊具を有する可撓条体と、前記昇降ヘッド部に対して上限位置と下限位置との間で鉛直方向にスライド自在に支持された切換ラックと、前記昇降ヘッド部に設けられ、前記巻胴の回転を減速して前記切換ラックに伝達する歯車列と、上限位置にある前記切換ラックと係合してその下降を阻止する係合位置と、下降を可能とする解除位置との間で移動可能に前記昇降ヘッド部に設けられ、前記係合位置に向けて常時ばね付勢されているストッパと、前記ストッパに付設され、前記巻胴から下方に引き出された可撓条体に当接してこれを横方向から前記切換ラック側に屈曲させ、当該可撓条体に張力が作用した際に、これに押されて当該ストッパをばね付勢力に抗して解除位置へ移動させるガイド部材と、前記支持体の第1枢着部の鉛直上方に離間して設けられた第1支承部と第1アームの長手方向途中位置に設けられた第2支承部との間に掛け渡され、一方の端部がこれらの支承部の一方に回動自在に連結されているとともに、長手方向途中位置が他方の支承部で方向変換自在且つスライド自在に案内支持されている第1連結体と、第1支承部と第2支承部間の距離に略等しい長さだけ弾性変形された状態で、第1連結体の他方の端部と、当該連結体端部のスライド方向に対する定位置との間に設けられ、その反発力によって第1連結体を牽引付勢する自重補償ばね要素と、前記切換ラックの上限位置において、第4枢着部と略重なる位置で当該切換ラックに付設された第3支承部と第2アームの長手方向途中位置に設けられた第4支承部との間に掛け渡され、一方の端部が第3支承部に回動自在に連結されているとともに、長手方向途中位置が第4支承部で方向変換自在且つスライド自在に案内支持されている第2連結体と、前記切換ラックの下限位置において、第3支承部と第4枢着部間の距離に略等しい長さだけ弾性変形された状態で、第2連結体の他方の端部と、当該連結体端部のスライド方向に対する定位置との間に設けられ、その反発力によって第2連結体を牽引付勢する付加重量補償ばね要素とを備え、前記自重補償ばね要素のばね定数は、可撓条体が荷を吊り下げてなく、且つ、切換ラックが上限位置にある状態で第1アーム、第2アーム及び前記昇降ヘッド部を含む可動部分全体の重量を補償するように設定されているとともに、前記付加重量補償ばね要素のばね定数は、可撓条体が荷を吊り下げて切換ラックが下限位置にある状態で、前記荷によって増加した重量分を補償するように設定され、前記歯車列の減速比は、荷の重量が付加重量補償ばね要素の付勢力に抗して切換ラックを下限位置に保持可能な比率に設定されていることを特徴としている。
本発明の補償重量切換式荷重補償装置においては、自重補償ばね要素を、ピストンロッドが自重補償マスタばねに連結された自重補償シリンダユニットとシリンダ本体どうしが管路で連結され、前記管路を通る作動流体を介して前記ピストンロッドと連動するピストンロッドを備えた作動シリンダユニットによって構成することができる。
また、本発明の補償重量切換式荷重補償装置においては、付加重量補償ばね要素を、ピストンロッドが付加重量補償マスタばねに連結された付加重量補償シリンダユニットとシリンダ本体どうしが管路で連結され、前記管路を通る作動流体を介して前記ピストンロッドと連動するピストンロッドを備えた作動シリンダユニットによって構成することができる。
また、本発明の補償重量切換式荷重補償装置においては、第1アーム及び第2アームが略水平に向いた姿勢より下方に回動することを阻止する回動制限部材を備えていることが望ましい。
また、本発明の補償重量切換式荷重補償装置においては、第3支承部、第4支承部、第2連結体、切換ラック、付加重量補償ばねは、複数組並列して設けられているとともに、各組の切換ラックと歯車列との間には、全ての切換ラックに同時に噛合可能な軸方向幅を有して、軸方向へのスライドにより、当該歯車列に連動させる切換ラックの数を変更可能な切換歯車が組み込まれ、ストッパと当該ストッパを付勢するばねは、各組の切換ラックと対応させて同数組設けられ、歯車列と連動させる切換ラックに対応するストッパだけを一つの共通なガイド部材に連結可能に構成されていることも望ましい。
また、本発明の補償重量切換式荷重補償装置においては、第3支承部、第4支承部、第2連結体、切換ラック、付加重量補償ばねは、複数組並列して設けられ、且つ、それぞれの付加重量補償ばねは異なるばね定数に設定されているとともに、各組の切換ラックと歯車減速機構との間には、軸方向にスライドして何れか一つの切換ラックと選択的に噛み合う切換歯車が組み込まれ、ストッパと当該ストッパを付勢するばねは、各組の切換ラックと対応させて同数組設けられ、且つ各組のストッパは、一つの共通なガイド部材に選択的に連結可能に構成されていることも望ましい。
請求項1記載の発明に係る補償重量切換式荷重補償装置によれば、装置のアーム等の可動部分の自重のみを補償する状態と、可動部分に荷を保持させて前記自重に荷の重量が加わった総重量を補償する状態間で補償力を、モータ等の動力源を用いることなく、自動的に切り替えることができる。
また、請求項2記載の発明に係る補償重量切換式荷重補償装置によれば、自重補償ばね要素のばね定数を、作動シリンダユニットのピストンロッドと、自重補償シリンダユニットのピストンロッドの受圧面積比を選択することによって、幅広い範囲で設定可能なため、設計自由度を高めることができる。
また、請求項3記載の発明に係る補償重量切換式荷重補償装置によれば、付加重量補償ばね要素のばね定数を、作動シリンダユニットのピストンロッドと、付加重量補償シリンダユニットのピストンロッドの受圧面積比を選択することによって、幅広い範囲で設定できるため、設計の自由度を高めることができる。
また、請求項4記載の発明に係る補償重量切換式荷重補償装置によれば、第1アーム及び第2アームが略水平に向いた姿勢より下方に回動することを阻止する回動制限部材を備えることにより、可撓条体に荷の重量が作用したときに、昇降ヘッドが可撓条体に引っ張られて下方に動いてしまうことを防止することができる。
また、請求項5及び請求項6記載の発明に係る補償重量切換式荷重補償装置によれば、一台で複数種類の重さの荷を取り扱うことが可能となる。
本発明に係る補償重量切換式荷重補償装置の1実施形態を示す概略側面図である。 本発明に係る補償重量切換式荷重補償装置の1実施形態における、水平姿勢で空荷の状態を示す概略側面図である。 本発明に係る補償重量切換式荷重補償装置の1実施形態における、水平姿勢で荷を保持させた状態を示す概略側面図である。 本発明に係る補償重量切換式荷重補償装置の1実施形態における荷を上方へ持ち上げた状態を示す概略側面図である。 本発明に係る補償重量切換式荷重補償装置の別の実施形態を示す概略側面図である。 本発明に係る補償重量切換式荷重補償装置のさらに別の実施形態を示す概略側面図である。 本発明に係る補償重量切換式荷重補償装置のさらに別の実施形態における要部概略平面図であり、(a)は、付加重量補償ばね29’A1本を有効とした状態、(b)は、付加重量補償ばね29’A、29’Bの2本を有効とした状態をそれぞれ示す。 図7に示す補償重量切換式荷重補償装置に用いられるストッパとワイヤガイド(ガイド部材)の連結状態を示す図であって、(a)は、一つのストッパ30Aのみをワイヤガイド32Aと連結して解除位置に退避させた状態、(b)は、すべてのストッパ30A、30B、30Cをワイヤガイド32Aと連結し、係合位置に前進させた状態をそれぞれ示す。また、(c)は、連結した状態にあるストッパ30Aとワイヤガイド32Aの側面図である。 本発明に係る補償重量切換式荷重補償装置のさらに別の実施形態における要部概略平面図であり、(a)は、付加重量補償ばね29’aを有効とした状態、(b)は、付加重量補償ばね29’bを有効とした状態をそれぞれ示す。 図9に示す補償重量切換式荷重補償装置に用いられるストッパとワイヤガイド(ガイド部材)の連結状態を示す図であって、(a)は、ストッパ30aのみをワイヤガイド32aと連結して解除位置に退避させた状態、(b)は、ストッパ30aのみをワイヤガイド32aと連結して係合位置に前進させた状態をそれぞれ示す。また、(c)は、連結した状態にあるストッパ30aとワイヤガイド32aの側面図である。 従来の荷重補償装置の概略側面図である。 図11の荷重補償装置における各部の幾何学的関係を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る補償重量切換式荷重補償装置(以下、単に荷重補償装置という。)の1実施形態を示す概略側面図であって、同図に示す荷重補償装置1は、床面に固定された柱状の支持体2を有している。
この支持体2には、第1アーム3の一方の端部が水平な第1枢着部としての軸4周りに回動自在に連結されているとともに、第2アーム5が、前記軸4の鉛直上方に離間して設けられた第2枢着部としての軸6周りに回動自在に連結されている。
第1アーム3と第2アーム5のそれぞれの他方の端部は、これらのアーム3、5どうしが上下に平行になるように、昇降ヘッド部7の垂直部7Aに、第3枢着部としての軸8と、その鉛直上方に離間して設けられた第4枢着部としての軸9周りに回動自在に連結されている。
従って、支持体2、第1アーム3、昇降ヘッド部7、及び、第2アーム5は、鉛直面内で平行リンク機構を構成しており、昇降ヘッド部7は、支持体2に対して常に一定姿勢を保持して上下に並進移動可能になっている。
また、これらの第1アーム3、昇降ヘッド部7、及び、第2アーム5を含む可動部分全体の重量は、後述するように、圧縮コイルばねからなる、自重補償ばね要素としての自重補償ばね10の反発力によって、昇降ヘッド部7の上下位置に関係なく補償されるようになっている。
また、本実施形態のものにおいては、第1アーム3が略水平に向いた姿勢で、その軸4側端部近傍の下縁が当接してこれより下方へ第1アーム3が回動することを制限する回動制限部材11が支持体2に設けられている。なお、回動制限部材はこれに限らず、例えば床面に置いた台を回動制限部材として、この台上面で昇降ヘッド部7の下面を受けるようにしてもよい。
自重補償ばね10は、本実施形態のものにおいては、第2枢着部と兼用している第1支承部としての軸6で一方の端部が支持体2に回動自在に連結されている、第1連結体としての第1ガイドロッド12に伸縮自在に遊嵌されている。
第1ガイドロッド12は、第1アーム3の長手方向途中位置に軸13によって回動自在に取り付けられた第2支承部としてのスライダ14にスライド自在に支持されている。そして、前記自重補償ばね10は、第1ガイドロッド12の他方の端部に形成されたばね受部12Aとスライダ14との間に挟まれるように、軸6(第1支承部)と軸13(第2支承部の中心)と間の距離Laだけあらかじめ自然長より圧縮弾性変形された状態で組み込まれており、その反発力によって第1ガイドロッド12は常時、軸6と軸13間の距離を縮める向きに牽引付勢されて第1アーム3の軸4周りに補償トルクを発生するようになっている。
なお、自重補償ばね10のばね定数は、前記補償トルクが、第1アーム3、第2アーム5及び前記昇降ヘッド部7を含む可動部分全体の自重により生じる軸4周りの負荷トルクと釣り合うように設定されている。ここで、自重補償ばね10による可動部分全体の自重の補償動作は、先に図11、12に基づいて説明した荷重補償装置A1と、基本的に同一原理に基づくものである。
昇降ヘッド部7には、水平軸周りに回転自在に巻胴15が設けられている。この巻胴15には、可撓条体としてのワイヤ16がその一方の端部を外周面に固定された状態で巻き付けられており、前記ワイヤ16の他方の端部には、荷を吊り掛けるための吊具17が取り付けられている。
巻胴15には駆動ピニオン18が同軸に固定されている。前記駆動ピニオン18は、これに隣接する第1歯車19と噛み合っている。第1歯車19には第1ピニオン20が同軸に固定されており、第1ピニオン20には、第2歯車21が噛み合っている。また、第2歯車21には、第2ピニオン22が同軸に固定されており、第2ピニオン22は、その反対側で切換ラック24と噛み合っている中継歯車23と噛み合っている。
切換ラック24は、昇降ヘッド部7の一部を形成している垂直部7Aに、上限位置と下限位置との間で鉛直方向にスライド自在に案内支持されている。
この切換ラック24には、これが図1に示す上限位置にあるときに、第2アーム5と前記垂直部7との間を回動自在に連結している軸8(第4枢着部)と、略同軸上に重なった位置になる、第3支承部としての軸25が付設されている。
なお、図1では軸8と軸25は重なった位置にあるため、図示の都合上同じ軸として描いているが、実際は、軸8と軸25は、軸方向に分離されていて切換ラック24のスライド動作が妨げられることはない。
切換ラック24には、第2連結体としての第2ガイドロッド26の一方の端部が、前記軸25(第3支承部)によって回動自在に連結されている。第2ガイドロッド26は、第2アーム5の長手方向途中位置に軸27によって回動自在に取り付けられた第4支承部としてのスライダ28によってスライド自在に案内支持されている。
また、第2ガイドロッド26の他方の端部に形成されたばね受部26Aと、スライダ28との間には、付加重量補償ばね要素としての、圧縮コイルばねからなる付加重量補償ばね29が、軸25(第3支承部)と軸27(第4支承部の中心)間の距離Lbに略等しい長さだけ自然長から圧縮弾性変形した状態で組み込まれている。
昇降ヘッド部7の底部には、上限位置にある切換ラック24の下降を阻止する係合位置(図1に示す位置)と、下降を可能とする解除位置との間で水平方向に移動自在なストッパ30が組み込まれている。前記ストッパ30は、その先端部上面が切換ラック24の下端面に当接する係合位置を保持するように常時弱い圧縮コイルばね31によって付勢されている。
また、前記ストッパ30には、巻胴15から下方に引き出されたワイヤ16に当接してこれを横方向から切換ラック24側に偏向させるガイド部材としてのガイドローラ32が回転自在に付設されている。
次に、前述したように構成されている荷重補償装置1の動作について説明する。図2は、図1の状態から、第1アーム3を回動制限部材11に当接する位置まで回動させて、昇降ヘッド部7を下降させた状態を示している。
図1の状態から図2の状態まで昇降ヘッド部7を下降移動させる過程においては、前述したように、荷重補償装置1の可動部分の自重により第1アーム3に作用する軸4周りの負荷トルクは、自重補償ばね10により生じる補償トルクが打ち消しているため、昇降ヘッド部7は第1アーム3、第2アーム5とともに、容易に移動させることができる。
なお、このとき、第2ガイドロッド26と切換ラック24を連結している軸25は、第2アーム5と昇降ヘッド部7の垂直部7Aを連結している軸8と略同軸に位置しているため、付加重量補償ばね29の反発力は前記補償トルクには何ら影響は及ぼさない。
ここで、図3に示すように、吊具17に荷Wを吊すと、その重量がワイヤ16に作用する張力を増加させる。そうすると、ガイドローラ32はワイヤ16に押され、その結果、ガイドローラ32が取り付けられているストッパ30がガイドローラ32とともに圧縮コイルばね31の付勢力に抗して、図3に示すように解除位置まで退避する。
この際、昇降ヘッド部7の下面からのワイヤ16の引出位置は、ガイドローラ32に追従して移動するため、昇降ヘッド部7下面からワイヤ16を引き出すためのワイヤ引出孔33はストッパ30の移動方向に細長く形成されている。
一方、切換ラック24は、ストッパ30から解放されるために下降が可能となる。
そうすると、切換ラック24と歯車列を介して連結されている巻胴15も回転可能になるため、巻胴15に巻かれていたワイヤ16が荷Wの重量によって引き出され、巻胴15が回転する。
巻胴15の回転は、これと一体の駆動ピニオン18から第1歯車19、第1ピニオン20、第2歯車21、第2ピニオン22の歯車列に伝達されて減速され、ここからさらに中継歯車23に伝達され、これに噛み合っている切換ラック24を、図3に示す下限位置まで下降させる。
切換ラック24の下降に伴って、これに付設されている軸25(第3支承部)も同時に下降する。図3に示すように、本実施形態のものにおいては、切換ラック24が下限位置まで下降した状態では、軸25は、第1アーム3と昇降ヘッド部7の垂直部7Aとを連結している軸9(第3枢着部)と同軸に重なる位置に移動する。
なお、軸9は軸8と同様に、軸25とは軸方向に分離されているため、両者が重なった位置になっても相互に干渉することはない。
軸25(第3支承部)の下方への移動に伴って、軸27と軸25間の距離Lbが延びるため付加重量補償ばね29は圧縮され、切換ラック24は下降する過程で第2ガイドロッド(第2連結体)26を介して付加重量補償ばね29の反発力による上向きの力を受ける。
従って、前記上向きの力に打ち勝って切換ラック24を下限位置まで下降させるためには、第1歯車19と第1ピニオン20間、及び、第2歯車21と第2ピニオン22間の歯数比の掛け合わせにより決まる荷Wの重量の倍増比率を、切換ラック24を下降させる力が付加重量補償ばね29の反発力によって上向きに作用する力を上回るように設計しておけばよい。
本実施形態のものにおいては、切換ラック24が昇降ヘッド部7に対して下限位置にある状態で、付加重量補償ばね29の反発力により軸4(第1枢着部)周りに生じる補償トルクが、荷Wの重量によって軸4周りに作用する負荷トルクと釣り合うように、前記付加重量補償ばね29のばね定数が設定されている。
切換ラック24が下限位置に移動した後は、図4に示すように、昇降ヘッド部7を持ち上げて第1アーム1が昇降ヘッド部7から上方に離れた任意の高さにおいて、自重補償ばね10と付加重量補償ばね29の2つが協働して、荷重補償装置1の可動部分の自重と荷Wの重量とを補償することができる。
なお、本実施形態においては、説明を容易にする都合上、図1乃至図4に示すように、支持体2を床面に固定しているが、支持体2を床面に対して鉛直軸線周りに旋回できるようにして、荷Wを吊り上げた状態で支持体2を旋回して荷Wを別の位置に移動させたり、或いは支持体2を床面上を移動可能な台車等の移動装置上に搭載することにより、荷Wを別の位置に運搬できる形態としてもよい。
また、第1アーム3、昇降ヘッド部7、及び、第2アーム5を含む可動部分の上下移動は昇降ヘッド部7等を直接手で押したり、或いは、ロボットアーム等の駆動に用いられているような周知の流体シリンダや直線作動機等のアクチュエータによって第1アーム3や第2アーム5を駆動して行うことができる。
次に、荷重補償装置1から荷を外す場合には、図4に示す状態から昇降ヘッド部7を図3のように、第1アーム3、第2アーム5が略水平姿勢になるように下降させる。この際、荷下ろし位置に荷置き台を用意して、昇降ヘッド部7の下降終端位置付近で荷置き台上に荷Wが載るようにしておくと、荷置き台に荷Wが載ることによって、ワイヤ16に作用する張力が減少する。
一方、切換ラック24は第2ガイドロッド26を介して作用する付加重量補償ばね29の反発力によって、昇降ヘッド部7の垂直部7Aに対して上方へ付勢されているため、巻胴15には、歯車列を介してワイヤ16を巻き取る向きのトルクが作用している。
その結果、ワイヤ16に作用する張力が減少すると、当該ワイヤ16は、巻胴15に巻き取られ、これに連動して切換ラック24は、図2に示す上限位置へ復帰し、軸25(第3支承部)は、第2アーム5と昇降ヘッド部7の垂直部7A上端とを連結している軸8(第4枢着部)と略同軸位置になるため、付加重量補償ばね29による補償トルクは消失する。
なお、切換ラック24が上限位置に近づくと、第2ガイドロッド26が水平姿勢になるため、付加重量補償ばね29が切換ラック24を上方に付勢する力が作用しなくなるが、切換ラック24は慣性によって上限位置まで上昇する。
ここで、切換ラック24を確実に上限位置へ戻すために、例えば巻胴15にワイヤ16を巻き取り方向に常時付勢している弱いぜんまいばねを組み込むなどの方法で切換ラック24に上昇方向の付勢力を付加しておけば、切換ラック24の上昇動作をより確実に行うことができる。
切換ラック24が上限位置まで上昇して、ワイヤ16に作用する張力がさらに減少すると、圧縮コイルばね31の付勢力によって、ストッパ30は、ガイドローラ(ガイド部材)30とともに、切換ラック24との係合位置まで移動し、ストッパ30の先端部上面が切換ラック24の下端面に係合して切換ラック24の下降を阻止する。荷Wは、切換ラック24にストッパ30が係合した後に吊具17から取り外す。
ここで、切換ラック24が上限位置にある状態で昇降ヘッド部7を図1に示すように上方へ移動した場合には、付加重量補償ばね20の反発力が第2ガイドロッド26を介して切換ラック24に対して斜め下方に作用するが、昇降ヘッド部7の垂直部7Aに対する切換ラック24の下方への移動はストッパ30より阻止されているため、切換ラック24に付設されている軸25(第3支承部)が軸8(第4枢着部)から下方へ離間して付加重量補償ばね20の反発力の影響によって、空荷状態での補償バランスが崩れてしまう虞はない。
なお、本実施形態のものにおいては、吊具17にはフックを用いているが、これに限らず、荷の種類や形状に適合した構造の吊具を用いることが可能である。例えば、鉄製等磁気吸着可能なのものであれば電磁石を用いたり、ガラス板等であれば真空吸着パッドを用いてもよい。
また、本実施形態のものにおいては、荷を吊り下げる可撓条体としてワイヤ16を用いているが、これに限定するものではなくチェーンやロープ、吊ベルト等を使用することも可能である。
次に、図5は、本発明に係る荷重補償装置の別の実施形態を示す概略側面図であって、同図に示す荷重補償装置1’は、前述した図1乃至図4で説明した荷重補償装置1における圧縮コイルばねを使用した自重補償ばね10と付加重量補償ばね29を、それぞれ引っ張りコイルばねからなる、自重補償ばね要素としての自重補償ばね10’と付加重量補償ばね要素としての付加重量補償ばね29’に置き換えたものである。
図5において、図1乃至図4中の番号と同一の番号で示す部分は、前述した荷重補償装置1と同一構造であって、第1アーム3を支持体2に連結している軸4(第1枢着部)の鉛直上方に離間して、第1支承部としての軸6’が設けられており、この軸6’には第1連結体としてのワイヤ12’の一方の端部が回動自在に連結されている。
前記ワイヤ12’は第1アーム3の長手方向途中位置に設けられた、第2支承部としての回転自在な偏向ローラ14’に掛け渡されて、その他方の端部が、自重補償ばね10’の一方の端部に連結されている。また、自重補償ばね10’の他方の端部は、第1アーム3上に設けたばね固定軸34に固定されている。
自重補償ばね10’は、軸6’(第1支承部)と偏向ローラ14’(第2支承部)と間の距離Laだけあらかじめ自然長より引き延ばされて弾性変形した状態で組み込まれている。
前記自重補償ばね10’のばね定数は、先に述べた荷重補償装置1の場合と同様に、吊具17に荷を保持しておらず、切換ラック24が昇降ヘッド部7に対して上限位置にある状態で、自重補償ばね10’の反発力により軸4(第1枢着部)周りに生じる補償トルクが第1アーム3、第2アーム5及び昇降ヘッド部7を含む可動部分全体の自重により生じる軸4周りの負荷トルクと釣り合うように設定されている。
切換ラック24が上限位置において、軸8(第4枢着部)と略同軸位置にあるように前記切換ラック24設けられた、第3支承部としての軸25Aには、第2連結体としてのワイヤ26’の一方の端部が回動自在に連結されている。
前記ワイヤ26’は、第2アーム5の長手方向途中位置に設けられた第4支承部としての回転自在な偏向ローラ28’に掛け渡されてその他方の端部が付加重量補償ばね29’の一方の端部に連結されている。また、前記付加重量補償ばね29’の他方の端部は、第2アーム5上に設けたばね固定軸35に固定されている。
付加重量補償ばね29’は、軸25A(第3支承部)と偏向ローラ28’(第4支承部)と間の距離Lbだけあらかじめ自然長より引き延ばされて弾性変形した状態で組み込まれている。
前記付加重量補償ばね29’のばね定数は、先に述べた荷重補償装置1の場合と同様に、吊具17に荷を保持させて、切換ラック24が昇降ヘッド部7に対して下限位置に下降している状態で、付加重量補償ばね29’の反発力により軸4(第1枢着部)周りに生じる補償トルクが前記荷の重量によって軸4周りに作用する負荷トルクと釣り合うように設定されていて、荷重補償装置1’の補償動作に関しては、先に説明した荷重補償装置1と変わるところはない。
なお、本実施形態の荷重補償装置1’においては、第1連結体であるワイヤ12’と第2連結体であるワイヤ26’に、高張力に耐え且つ伸びが少ない材料を用いることで、装置全体の軽量化を図ることができる。
次に、図6は、本発明に係る荷重補償装置の別の実施形態を示す概略側面図であって、同図に示す荷重補償装置1”は、前述した図1乃至図4で説明した荷重補償装置1における圧縮コイルばねを使用した自重補償ばね10及び第1ガイドロッド12(第1連結体)を第1作動シリンダユニット36に、また、付加重量補償ばね29と第2ガイドロッド26(第2連結体)を第2作動シリンダユニット37に置き換えたもので、図6において、図1乃至図4中の番号と同一の番号で示す部分は、前述した荷重補償装置1と同一構造である。
第1作動シリンダユニット36は、ロッド側端部近傍を軸13で第1アーム3の長手方向途中位置に回動自在に支持されているシリンダ本体36Aと、そのロッド側端部から進退自在に突出して先端部が、第1アーム3を支持体2に連結している軸4(第1枢着部)の鉛直上方に離間して設けられている軸6’(第1支承部)に回動自在に連結されているピストンロッド36Bを備えている。
前記ピストンロッド36Bは、本発明における第1連結体の機能を兼ねており、シリンダ本体36A内に嵌挿されている図示しないピストンと一体に連結されている。また、シリンダ本体36Aは、本発明における第2支承部の機能を兼ねており、そのロッド側ポートP1は、支持体2の近傍に設置されている自重補償シリンダユニット38のシリンダ本体38Aのロッド側ポートP1と、屈曲自在な管路39Aで連結されている。
一方、前記シリンダ本体36Aのヘッド側ポートP2は、屈曲自在な管路39Bを介して図示しない駆動用流体回路に連結されている。前記駆動用流体回路は、例えば、ポンプや方向切換弁等からなる周知の油圧回路等を用いて構成されている。
シリンダ本体38A内にはピストン38Bが嵌挿されており、これに一体に連結されたピストンロッド38Cが、前記シリンダ本体38Aのロッド側端部から進退自在にその外部に突出してその先端が第1可動枠40の下面に連結されている。また、シリンダ本体38に設けられているヘッド側ポートP2は、管路39Cを介して前記駆動用流体回路と連結されている。
第1可動枠40は、シリンダ本体38Aを取り付けてある第1固定枠41に対して、図示していないリニアガイド機構によって昇降自在に案内支持されており、前記第1可動枠40と第1固定枠41と間には、圧縮コイルばねからなる自重補償マスタばね42が所定量圧縮変形された状態で組み込まれている。
ここで、第1作動シリンダユニット36のシリンダ本体36A内に嵌挿されている図示しないピストンのロッド側受圧面積をS1、自重補償シリンダユニット38のシリンダ本体38A内に嵌挿されているピストン38Bのロッド側受圧面積をS2とすると、第1作動シリンダユニット36のピストンロッド36Bの伸長方向の変位は、管路39Aを流れる油等の非圧縮性流体を介して自重補償シリンダユニット38のピストンロッド38CにそのS1/S2倍の収縮方向の変位として伝達される。
ここで、自重補償マスタばね42をその自然長より、軸6’(第1支承部)と軸13(第2支承部の中心位置)間の距離LaのS1/S2倍の長さだけあらかじめ圧縮変形させて、可動枠41と固定枠42間に組み込んでおくことで、第1作動シリンダユニット36は、自重補償マスタばね42のばね定数をKとすると、k= (S1/S2) Kのばねと等価な自重補償ばね要素として、前記距離Laに比例した反発力を発生することができる。
その結果、図1乃至図4に示す補償重量切換式荷重補償装置に用いている自重補償ばね10と同様にして、第1アーム3、第2アーム5及び前記昇降ヘッド部7を含む可動部分全体の自重により、第1アーム3の軸4周りに生じる負荷トルクを補償することができる。
このようにして、補償トルクと負荷トルクとが平行している状態において、前記駆動用流体回路から管路39Cを通じて自重補償シリンダユニット38のシリンダ本体38Aのヘッド側ポートP2へ加圧流体を供給するとともに、第1作動シリンダユニット36のシリンダ本体36Aのヘッド側ポートP2から屈曲自在な管路39Bを介して流体を当該駆動用流体回路側へ排出することで、第1作動シリンダユニット36のピストンロッド36Bは伸長して昇降ヘッド部7を下降させることができる。
また、前記駆動用流体回路から管路39Bを通じて第1作動シリンダユニット36のシリンダ本体36Aのヘッド側ポートP2へ加圧流体を供給するとともに、自重補償シリンダユニット38のシリンダ本体38Aのヘッド側ポートP2から管路39Cを介して流体を駆動用流体回路側へ排出することで、昇降ヘッド部7を上昇させることができる。
第2作動シリンダユニット37は、ロッド側端部近傍を軸27で第2アーム5の長手方向途中位置に回動自在に支持されているシリンダ本体37Aと、そのロッド側端部から進退自在に突出して先端部が軸25(第3支承部)に回動自在に連結されているピストンロッド37Bを備えている。
前記ピストンロッド37Bは、本発明における第2連結体の機能を兼ねており、シリンダ本体37A内に嵌挿されている図示しないピストンと一体に連結されている。また、シリンダ本体37Aは、本発明における第4支承部の機能を兼ねており、そのロッド側ポートP1は、支持体2の近傍に設置されている付加重量補償シリンダユニット43のシリンダ本体43Aのロッド側ポートP1と屈曲自在な管路39Dで連結されている。一方、前記シリンダ本体37Aのヘッド側ポートP2は大気中に開放されている。
前記付加重量補償シリンダユニット43のシリンダ本体43A内には、ピストン43Bが嵌挿されており、これに一体に連結されたピストンロッド43Cが、前記シリンダ本体43Aのロッド側端部から進退自在に突出してその先端が第2可動枠44の下面に連結されている。また、シリンダ本体43Aに設けられているヘッド側ポートP2は、大気中に開放されている。
第2可動枠44は、シリンダ本体43Aを取り付けてある第2固定枠45に対して、図示していないリニアガイド機構によって昇降自在に案内支持されており、前記第2可動枠44と第2固定枠45と間には、圧縮コイルばねからなる付加重量補償マスタばね46が所定量圧縮変形された状態で組み込まれている。
なお、図6中においては、作図の都合上、付加重量補償シリンダユニット43を自重補償シリンダユニット38の上方に図示しているが、両者はともに支持体2近傍の床面上に並べて配置されている。
ここで、第2作動シリンダユニット37のシリンダ本体37A内に嵌挿されている図示しないピストンのロッド側受圧面積をS’1、付加重量補償シリンダユニット43のシリンダ本体43A内に嵌挿されているピストン43Bのロッド側受圧面積をS’2とすると、第2作動シリンダユニット37のピストンロッド37Bの伸長方向の変位は、管路39Dを流れる作動流体を介して付加重量補償シリンダユニット43のピストンロッド43Cにその(S’1/S’2)倍の収縮方向の変位として伝達される。
ここで、付加重量補償マスタばね46をその自然長より、軸25(第3支承部)と軸27(第4支承部の中心位置)間の距離Lbの(S1’/S’2)倍の長さだけあらかじめ圧縮変形させて、可動枠44と固定枠45間に組み込んでおくことで、第2作動シリンダユニット37は、付加重量補償マスタばね46のばね定数をK’とすると、k’= (S’1/S’2) K’のばねと等価な付加重量補償ばね要素として、前記距離Lbに比例した反発力を発生することができ、図1乃至図4に示す補償重量切換式荷重補償装置に用いている付加重量補償ばね29と同様に機能する。
従って、前述した荷重補償装置1において、図3または図4で示す場合と同様に、本実施形態の荷重補償装置1”で昇降ヘッド部7に荷(図示せず)を吊り下げている場合に、自重補償マスタばね42と付加重量補償マスタばね46の2つが協働して、荷重補償装置1”の可動部分全体の自重と前記荷の重量を補償することができる。
前述したように、本実施形態の荷重補償装置1”においては、ピストンロッド36Bが本発明における第1連結体として、また、ピストンロッド37Bが第2連結体として、シリンダ本体36Aが第2支承部として、シリンダ本体37Aが第4支承部として、第1作動シリンダユニット36が自重補償ばね要素として、第2作動シリンダユニット37が付加重量補償ばね要素としての機能をそれぞれ有している。
次に、図7は、本発明に係る荷重補償装置のさらに別の実施形態における要部概略平面図であって、これは、先に説明した図5に示す荷重補償装置1’の構造を基本として、3種類の異なる重さの荷に対応できるように発展させたものである。
同図に示すように、支持体(図示せず)に対して第2枢着部としての軸6周りに回動自在にに連結されている第2アーム5には、ばね固定部35A、35B、35Cにそれぞれ一方の端部を固定された状態で、3組の引っ張りコイルばねからなる付加重量補償ばね要素としての付加重量補償ばね29’A、29’B、29’Cが設けられている。
これらの付加重量補償ばね29’A、29’B、29’Cの他方の端部はそれぞれ、第2連結体としてのワイヤ26’A、26’B、26’Cのそれぞれの一方の端部と連結されている。
これらのワイヤ26’A、26’B、26C’は、第4支承部としての偏向ガイド28’Aで途中位置を案内されて、他方の端部が昇降ヘッド部7’に横並び状態で個別に昇降可能に案内支持されている3組の切換ラック24A、24B、24Cのそれぞれに対して、図示していない第3支承部としての軸で回動自在に連結されている。
なお、前記昇降ヘッド部7’は、前述した各実施形態における昇降ヘッド7と同じ構造で第1アーム(図示せず)と第2アーム5に連結支持されている。
図7に示されているように、昇降ヘッド部7’には、これらの切換ラック24A、24B、24Cと同時に噛み合い可能な幅を有する幅広の切換歯車23Aが、軸方向にスライド自在に且つ回転自在に設けられている。
前記切換歯車23Aは、昇降ヘッド部7’に第1中継歯車23B、第2中継歯車23C、ならびに図示していない歯車列を介して、図5に記載されている巻胴18と同様な巻胴に駆動連結されている。
従って、切換歯車23Aを図7の(a)、(b)に示すように、軸方向にスライドさせることによって、前記巻胴と駆動連結される切換ラックの数を増減させて、補償力が有効となる付加重量補償ばねの数を、取り扱う荷の重さに応じて増減させることができる。
なお、付加重量補償ばね29’A、29’B、29’Cは、この実施形態のものにおいては全て同じばね定数のものが用いられている。
また、これらの切換ラック24A、24B、24Cは、巻胴に連動させるもの以外は、下降移動を規制しておく必要があるため、本実施形態のものにおいては、各切換ラック24A、24B、24C毎に、個別にこれらの切換ラックの下降を阻止する係合位置と、下降を可能とする解除位置の間で水平方向に移動自在な、図8に示す構造のストッパ30A、30B、30Cが、昇降ヘッド部7’の底部に組み込まれている。また、これらのストッパ30A、30B、30Cは、個別に係合位置に向けてばね付勢されている。
これらのストッパ30A、30B、30Cは、それぞれ連結ピンCPを介して荷を吊るワイヤ16が当接するガイドピンGPが設けられた、枠状のワイヤガイド32Aと必要に応じて連結分離自在になっている。
前記ガイドピンGPは、ワイヤガイド32Aに対して抜き差し自在になっていて、軸方向にスライドさせることによって、ワイヤガイド32Aと連結するストッパの数を増減することが可能になっている。
図8(a)は、ワイヤガイド32Aと連結ピンCPで連結されているストッパ30Aのみが、ワイヤガイド32AのガイドピンGPに荷を吊り下げているワイヤ16から作用する力によりストッパ30Aを付勢するばね力に抗して解除位置へ退避している状態を示している。
残りのストッパ30B、30Cは、ワイヤガイド32Aと分離されているため、それぞれに作用するばねの付勢力によって係合位置に保持されている。この状態では、ワイヤ16に荷の重さが加わることにより、切換ラック24Aのみが下降可能であり、図7(a)に示すように切換歯車23Aを切換ラック24Aのみに噛み合うスライド位置に移動しておくと、付加重量補償ばね29’Aのみが有効になる。
また、重量が2倍の荷を取り扱う場合には、図7(b)に示すように、2つの切換ラック24A、24Bを切換歯車23Aと噛み合わせ、且つ、これらの切換ラック24A、24Bに対応している2つのストッパ30A、30Bをワイヤガイド32Aと連結ピンCPと連結すれば、2つの付加重量補償ばね29’A、29’Bの両方を有効にすることにより荷重補償が可能となる。
さらに、切換歯車23Aを全ての切換ラック24A、24B、24Cに噛み合わせ、且つ、図8(b)に示すようにストッパ30A、30B、30Cの全てをワイヤガイド32Aに連結すれば、3つの付加重量補償ばね29’A、29’B、29’Cが全て有効になるため、3倍の重量の荷に対応することができる。
なお、この実施形態においては、3つの付加重量補償ばね29’A、29’B、29’Cは全て同じばね定数のものを使用しているが、これらのばね定数は互いに異なっていてもよく、その場合にも、付加重量補償ばねの数に応じた複数種類の重量の荷を取り扱うことができる。また、付加重量補償ばねや切換ラック、ストッパ等の数は、必要に応じて適宜増減可能である。
次に、図9は、本発明に係る荷重補償装置のさらに別の実施形態における要部概略平面図であって、これは、先に説明した図5に示す荷重補償装置1’の構造を基本として、前述した図7及び図8で説明した実施形態のものと同様に、3種類の異なる重さの荷に対応できるように発展させたものである。
図9において、3つの付加重量補償ばね29’a、29’b、29’cは、全てばね定数が異なっており、前述した図7のものと同様に、第2アーム5に対してばね固定部35A、35B、35Cにそれぞれ一方の端部を固定され、他方の端部がそれぞれ、第2連結体としてのワイヤ26’A、26’B、26’Cを介して、昇降ヘッド部7’に横並びに配列されている切換ラック24A、24B、24Cに連結されている。
昇降ヘッド部7’には、これらの切換ラック24A、24B、24Cの何れかに選択的に噛み合う切換歯車23aが軸方向にスライド自在且つ回転自在に設けられている。前記切換歯車23aは、昇降ヘッド部7’に第1中継歯車23b、第2中継歯車23c、並びに図示していない歯車列を介して、図5に記載されている巻胴18と同様な巻胴に駆動連結されている。
従って、切換歯車23aを図9の(a)または(b)のようにスライドさせることによって、前記巻胴と駆動連結される切換ラックを換えて、3つの付加重量補償ばね29’a、29’b、29’cの中で、荷の重さに適合する補償力が得られるものを有効にすることができる。
また、これらの切換ラック24A、24B、24Cは、巻胴に連動させるもの以外は、下降移動を規制しておく必要があるため、前述した図7、図8に示す実施形態のものと同様に、各切換ラック24A、24B、24C毎に、個別にこれらの切換ラックの下降を阻止する係合位置と、下降を可能とする解除位置の間で水平方向に移動自在な、図10に示す構造のストッパ30a、30b、30cが、昇降ヘッド部7’の底部に組み込まれている。
これらのストッパ30a、30b、30cは、前述した図8に示すストッパ30A、30B、30Cと同様に、個別に係合位置に向けてばね付勢されていて、これらの何れか一つが前述した図8に示すワイヤガイド32Aと略同じ構造のワイヤガイド32aと連結キーCKを介して選択的に連結可能になっている。
図10(a)は、ワイヤガイド32aと連結キーCKで連結されているストッパ30aのみが、ワイヤガイド32aのガイドピンGPに荷を吊り下げているワイヤ16から作用する力によりストッパ30aを付勢するばね力に抗して解除位置へ退避している状態を示しており、残りのストッパ30b、30bはワイヤガイド32aと分離されているため、それぞれに作用するばねの付勢力によって係合位置に保持されている。
この状態では、ワイヤ16に荷の重さが加わることにより、ワイヤガイド32aがストッパ30aを伴って図10(b)の係合位置から(a)の解除位置に移動すると、図9の切換ラック24Aのみが下降可能となる。
この際、図9(a)に示すように切換歯車23aを切換ラック24Aに噛み合う位置に移動しておくと、切換ラック24Aが下限位置まで下降し、荷の重さに適合するように設定されている付加重量補償ばね29’aが有効になる。
また、付加重量補償ばね29’bに適合した重さの荷を扱う場合には、図9(b)のように、切換歯車23aを切換ラック24Bに噛み合う位置に移動し、且つ、前記切換ラック24Bに対応するストッパ30bをワイヤガイド32aと連結キーCKで連結することにより、付加重量補償ばね29’bを有効にして荷重補償を行うことができる。なお、付加重量補償ばねや切換ラック、ストッパ等の数は必要に応じて適宜増減可能である。
本発明の補償重量切換式荷重補償装置は、ロボットやマニピュレータ、アームクレーンや、車両等への荷の積卸装置等、幅広く利用可能である。
1,1’ 補償重量切換式荷重補償装置
2 支持体
3 第1アーム
4 軸(第1枢着部)
5 第2アーム
6 軸(第2枢着部、又は第2枢着部兼第1支承部)
6’ 軸(第1支承部)
7 昇降ヘッド部
7A 垂直部
8 軸(第4枢着部)
9 軸(第3枢着部)
10、10’ 自重補償ばね(自重補償ばね要素)
11 回動制限部材
12 第1ガイドロッド(第1連結体)
12A ばね受部
12’ ワイヤ(第1連結体)
13 軸
14 スライダ(第2支承部)
14’ 偏向ローラ(第2支承部)
15 巻胴
16 ワイヤ(可撓条体)
17 吊具
18 駆動ピニオン
19 第1歯車
20 第1ピニオン
21 第2歯車
22 第2ピニオン
23 中継歯車
23A、23a 切換歯車
23B、23b 第1中継歯車
23C、23c 第2中継歯車
24、24A、24B、24C 切換ラック
25 軸(第3支承部)
26 第2ガイドロッド(第2連結体)
26A ばね受部
26’26A、26B、26C ワイヤ(第2連結体)
27 軸
28 スライダ(第4支承部)
28’ 偏向ローラ(第4支承部)
28’A 偏向ガイド(第4支承部)
29、29’29’A、29’B、29’C、29’a,29’b、29’c 付加重量補償ばね(付加重量補償ばね要素)
30、30A、30B、30C、30a、30b、30c ストッパ
31 圧縮コイルばね
32 ガイドローラ(ガイド部材)
32A、32a ワイヤガイド(ガイド部材)
33 ワイヤ引出孔
34、35 ばね固定軸
35A、35B、35C ばね固定部
36 第1作動シリンダユニット(自重補償ばね要素)
36A シリンダ本体(第2支承部)
36B ピストンロッド(第1連結体)
37 第2作動シリンダユニット(付加重量補償ばね要素)
37A シリンダ本体(第4支承部)
37B ピストンロッド(第2連結体)
38 自重補償シリンダユニット
38A シリンダ本体
38B ピストン
38C ピストンロッド
39A、39B、39C、39D 管路
40 第1可動枠
41 第1固定枠
42 自重補償マスタばね
43 付加重量補償シリンダユニット
43A シリンダ本体
43B ピストン
43C ピストンロッド
44 第2可動枠
45 第2固定枠
46 付加重量補償マスタばね

Claims (6)

  1. 支持体と、
    前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に連結された第1アームと、
    前記支持体に一方の端部が第1枢着部の鉛直上方に離間した第2枢着部で回動自在に連結された第2アームと、
    第1アームの他方の端部に第3枢着部で回動自在に連結されているとともに、第2アームの他方の端部に第3枢着部の鉛直上方に離間した第4枢着部で回動自在に連結されて、前記支持体に対して上下に平行する第1アームと第2アームで鉛直面内で並進移動できるように支持された昇降ヘッド部と、
    前記昇降ヘッド部に水平軸線周りに回転自在に支持された巻胴と、
    前記巻胴に一方の端が固定されて巻き付けられ、他方の端部に荷を吊り下げる吊具を有する可撓条体と、
    前記昇降ヘッド部に対して上限位置と下限位置との間で鉛直方向にスライド自在に支持された切換ラックと、
    前記昇降ヘッド部に設けられ、前記巻胴の回転を減速して前記切換ラックに伝達する歯車列と、
    上限位置にある前記切換ラックと係合してその下降を阻止する係合位置と、下降を可能とする解除位置との間で移動可能に前記昇降ヘッド部に設けられ、前記係合位置に向けて常時ばね付勢されているストッパと、
    前記ストッパに付設され、前記巻胴から下方に引き出された可撓条体に当接してこれを横方向から前記切換ラック側に屈曲させ、当該可撓条体に張力が作用した際に、これに押されて当該ストッパをばね付勢力に抗して解除位置へ移動させるガイド部材と、
    前記支持体の第1枢着部の鉛直上方に離間して設けられた第1支承部と第1アームの長手方向途中位置に設けられた第2支承部との間に掛け渡され、一方の端部がこれらの支承部の一方に回動自在に連結されているとともに、長手方向途中位置が他方の支承部で方向変換自在且つスライド自在に案内支持されている第1連結体と、
    第1支承部と第2支承部間の距離に略等しい長さだけ弾性変形された状態で、第1連結体の他方の端部と、当該連結体端部のスライド方向に対する定位置との間に設けられ、その反発力によって第1連結体を牽引付勢する自重補償ばね要素と、
    前記切換ラックの上限位置において、第4枢着部と略重なる位置で当該切換ラックに付設された第3支承部と第2アームの長手方向途中位置に設けられた第4支承部との間に掛け渡され、一方の端部が第3支承部に回動自在に連結されているとともに、長手方向途中位置が第4支承部で方向変換自在且つスライド自在に案内支持されている第2連結体と、
    前記切換ラックの下限位置において、第3支承部と第4枢着部間の距離に略等しい長さだけ弾性変形された状態で、第2連結体の他方の端部と、当該連結体端部のスライド方向に対する定位置との間に設けられ、その反発力によって第2連結体を牽引付勢する付加重量補償ばね要素とを備え、
    前記自重補償ばね要素のばね定数は、可撓条体が荷を吊り下げてなく、且つ、切換ラックが上限位置にある状態で第1アーム、第2アーム及び前記昇降ヘッド部を含む可動部分全体の重量を補償するように設定されているとともに、前記付加重量補償ばね要素のばね定数は、可撓条体が荷を吊り下げて切換ラックが下限位置にある状態で、前記荷によって増加した重量分を補償するように設定され、
    前記歯車列の減速比は、荷の重量が付加重量補償ばね要素の付勢力に抗して切換ラックを下限位置に保持可能な比率に設定されていることを特徴とする補償重量切換式荷重補償装置。
  2. 自重補償ばね要素が、ピストンロッドが自重補償マスタばねに連結された自重補償シリンダユニットとシリンダ本体どうしが管路で連結され、前記管路を通る作動流体を介して前記ピストンロッドと連動するピストンロッドを備えた作動シリンダユニットによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の補償重量切換式荷重補償装置。
  3. 付加重量補償ばね要素が、ピストンロッドが付加重量補償マスタばねに連結された付加重量補償シリンダユニットとシリンダ本体どうしが管路で連結され、前記管路を通る作動流体を介して前記ピストンロッドと連動するピストンロッドを備えた作動シリンダユニットによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の補償重量切換式荷重補償装置。
  4. 第1アーム及び第2アームが略水平に向いた姿勢より下方に回動することを阻止する回動制限部材を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の補償重量切換式荷重補償装置。
  5. 第3支承部、第4支承部、第2連結体、切換ラック、付加重量補償ばね要素は、複数組並列して設けられているとともに、各組の切換ラックと歯車列との間には、全ての切換ラックに同時に噛合可能な軸方向幅を有して、軸方向へのスライドにより、当該歯車列に連動させる切換ラックの数を変更可能な切換歯車が組み込まれ、ストッパと当該ストッパを付勢するばねは、各組の切換ラックと対応させて同数組設けられ、歯車列と連動させる切換ラックに対応するストッパだけを一つの共通なガイド部材に連結可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の補償重量切換式荷重補償装置。
  6. 第3支承部、第4支承部、第2連結体、切換ラック、付加重量補償ばね要素は、複数組並列して設けられ、且つ、それぞれの付加重量補償ばね要素は異なるばね定数に設定されているとともに、各組の切換ラックと歯車減速機構との間には、軸方向にスライドして何れか一つの切換ラックと選択的に噛み合う切換歯車が組み込まれ、ストッパと当該ストッパを付勢するばねは、各組の切換ラックと対応させて同数組設けられ、且つ各組のストッパは、一つの共通なガイド部材に選択的に連結可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の補償重量切換式荷重補償装置。
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