JP6583356B2 - 荷重補償装置 - Google Patents

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Description

本発明は、荷重補償装置に関するものである。
例えば自動車等の重量物を扱う工場の製造ライン等では、搬送物の種類は多岐に亘るとともに、様々な高さでの作業に対応する必要があることから、簡便な機構で種々の荷重・作業高さに対応できる搬送システムの開発が望まれている。
そこで、搬送システムにかかる負荷を軽減する装置として、例えば平行リンク機構にバネ機構を備えた荷重補償装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−229539号公報
ところで、平行リンク機構にバネ機構を備えた荷重補償装置では、昇降動作に伴って、基台に回動可能に連結されたアーム部材と当該基台とのなす角度が変化する。そうすると、連結部周りにバネ機構による過大なトルクが発生してトルクバランスが崩れ、荷重補償機能が損なわれる虞がある。
そこで本発明では、昇降動作に伴う平行リンク機構の角度変化時の荷重補償と、任意の角度における負荷物による追加荷重の補償とを両立可能な荷重補償装置をもたらすことを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明では、平行リンク機構にバネ機構を備えた荷重補償装置において、負荷物を支持する支持部材の作用軸に作用軸保持手段を設けて、角度変化に伴って生じる不要なトルクの影響を排除するようにした。
すなわち、ここに開示する第1の技術に係る荷重補償装置は、基台と、前記基台に基端側が回動可能に連結された第1アームと、前記第1アームの下側に離間して平行に配置され、前記基台に基端側が回動可能に連結された第2アームと、前記第1アーム及び前記第2アームの各先端側に、回動可能に連結された第3アームと、前記第3アームに設けられ、負荷物を支持するための支持部材と、前記支持部材の作用軸に連結され、前記負荷物の追加荷重を補償するための第1弾性部材と、前記基台、前記第2アーム及び前記第3アームの少なくとも1つに設けられ、自重を補償するための第2弾性部材と、前記支持部材の作用軸に接続された作用軸保持手段と、を備え、前記第1アームは基台連結部で前記基台に連結されており、前記第1弾性部材は、先端側が前記支持部材の前記作用軸に連結されるとともに、前記基台連結部に掛け回され、基端側が前記基台に連結された引張バネであり、前記作用軸保持手段は、水平方向に対する前記第1アームのなす角度に拘わらず、前記第1アーム及び前記第3アームの連結部に対する前記作用軸の相対位置が、前記負荷物の追加荷重にのみ依存して変化するように、前記作用軸の位置を保持することを特徴とする。
従来の荷重補償装置では、第3アームに配置された支持部材上に負荷物が載置された場合、支持部材が第3アームに対して下側にスライドするとともに、第1弾性部材の弾性力により負荷物の追加荷重を補償することができる。
しかしながら、このような構成では、第3アームが上下方向に昇降移動した場合、第1アーム及び第2アームが水平位置から上方又は下方に移動する。そうすると、支持部材の作用軸の第3アームに対する相対位置が第1弾性部材の弾性力により変動し得る。具体的には、例えば第1アーム及び第2アームが上方又は下方に移動した場合には、第3アームに対して支持部材が少し下降又は上昇した状態となり得る。そうすると、第1アーム及び第2アームの位置によって、荷重補償装置の荷重補償機能が損なわれることになる。
第1の技術によれば、第1アーム及び第2アームの位置によらず、第3アームに対する支持部材の作用軸の相対位置を一定に保つことができる。そして、負荷物により支持部材に追加荷重がかかったときには、その実際の追加荷重の大きさに応じて、作用軸は第3アームに対して上下方向に移動する。そうして、第1アーム及び第2アームの位置によらず、荷重補償装置の荷重補償機能を担保することができる。
また、第1の技術において、前記第1アームは基台連結部で前記基台に連結されており、前記第1弾性部材は、先端側が前記支持部材の前記作用軸に連結されるとともに、前記基台連結部に掛け回され、基端側が前記基台に連結された引張バネである。
第1アームの移動に伴って、基台連結部には不要なトルクが生じ、第3アームに対する支持部材の作用軸の相対位置が変動し得る。第2の技術によれば、基台連結部に生じる不要なトルクの影響を排除して、支持部材にかかる荷重が自重のみの場合における第3アームに対する支持部材の作用軸の相対位置を一定に保つことができる。
ここに開示するの技術に係る荷重補償装置は、基台と、前記基台に基端側が回動可能に連結された第1アームと、前記第1アームの下側に離間して平行に配置され、前記基台に基端側が回動可能に連結された第2アームと、前記第1アーム及び前記第2アームの各先端側に、回動可能に連結された第3アームと、前記第3アームに設けられ、負荷物を支持するための支持部材と、前記支持部材の作用軸に連結され、前記負荷物の追加荷重を補償するための第1弾性部材と、前記基台、前記第2アーム及び前記第3アームの少なくとも1つに設けられ、自重を補償するための第2弾性部材とを備え、前記支持部材には、作用軸保持手段が設けられており、前記作用軸保持手段は、前記支持部材に設けられ、前記追加荷重に応じて回動可能に構成されたネジ部材を備えており、前記作用軸は、前記ネジ部材の回動に応じて該ネジ部材上を上下移動するナット部材であり、前記作用軸保持手段は、水平方向に対する前記第1アームのなす角度に拘わらず、前記第1アーム及び前記第3アームの連結部に対する前記作用軸の相対位置が、前記負荷物の追加荷重にのみ依存して変化するように、前記作用軸の位置を保持することを特徴とする
の技術によれば、ナット部材の位置を調整しない限り、支持部材の作用軸の位置を一定に保つことができるので、簡便な機構で、荷重補償装置の荷重補償機能を担保することができる。
の技術は、第の技術において、前記ネジ部材及び前記ナット部材は、ボールネジ構造である。
の技術によれば、ボールネジ構造を採用することにより、非常に小さな力で、ナット部材の移動及び保持が可能となるため、荷重補償装置の荷重補償機能を効果的に担保することができる。
の技術は、第又は第の技術において、前記ナット部材の停止位置で該ナット部材の位置を保持するロック機構を備えている。
の技術によれば、ナット部材、すなわち作用軸の位置を、その停止位置においてより確実に保持することができる。
の技術は、第〜第の技術のいずれか一において、前記支持部材は、前記追加荷重を検出する追加荷重検出手段と、前記追加荷重検出手段により検出された検出値に基づいて、前記ネジ部材を回動させて前記ナット部材を移動させるネジ部材駆動手段とを備えている。
の技術によれば、追加荷重の大きさに応じて、迅速且つ正確にナット部材の位置を調整することができ、追加荷重の変動に対する荷重補償装置の対応能力を向上させることができる。
の技術は、第の技術において、前記支持部材は、前記作用軸とともに前記第3アームに対して上下方向にスライド可能に設けられており、前記作用軸保持手段は、先端が前記作用軸に連結された作用軸保持用弾性部材と、前記作用軸保持用弾性部材の基端が連結された基端支持部と、前記基端支持部の上下方向の移動を案内する案内部材と、前記第1アームの移動に同期して前記基端支持部を移動させる駆動手段とを備えている。
の技術によれば、駆動手段により第1アームの移動に同期して基端支持部を移動させることで、支持部材の荷重補償を精度よく行うことができる。
の技術は、第の技術において、前記作用軸保持手段は、水平方向に対する前記第1アームの角度を検出する検出手段を備えており、前記駆動手段は、前記検出手段により検出された前記角度に応じて、前記作用軸保持用弾性部材により前記作用軸に作用する力の方向が水平方向に対して前記角度と同一の角度となるように前記基端支持部の位置を調整する。
の技術によれば、第1アームの角度に応じて基端支持部の位置を移動させることにより、支持部材の荷重補償を効果的に行うことができる。
の技術は、第1〜第の技術のいずれかにおいて、前記荷重補償装置は、搬送台車に付設されている。
の技術によれば、例えば上下動し得る搬送台車に付設されることで、搬送台車の上下動によらず、効果的に負荷物の追加荷重を補償することができる。
の技術は、第の技術において、前記搬送台車の進行方向を基準としたときに、該搬送台車の少なくとも該進行方向両側に付設されている。
の技術によれば、負荷物が重量物の場合であっても、荷重補償装置を備えた搬送台車の強度を確保することができる。
10の技術は、第又は第の技術において、前記搬送台車は自動車車体搬送用である。
10の技術によれば、自動車のような重量物を負荷物とする搬送台車の荷重補償を効果的に行うことができる。
以上述べたように、本発明によると、第1アーム及び第2アームの位置によらず、第3アームに対する支持部材の作用軸の相対位置を一定に保つことができる。そして、負荷物により支持部材に追加荷重がかかったときには、その実際の追加荷重の大きさに応じて、作用軸は第3アームに対して上下方向に移動する。そうして、第1アーム及び第2アームの位置によらず、荷重補償装置の荷重補償機能を担保することができる。
図1は、実施形態1に係る荷重補償装置の概略を示す斜視図である。 図2は、図1の荷重補償装置の模式的な側面図である。 図3は、図1の荷重補償装置について、第3アーム上昇時であり且つ負荷物が載置されていない状態を示す模式的な側面図である。 図4は、図3において、負荷物が載置された状態を示す図である。 図5は、図4において、より重い負荷物が載置された状態を示す図である。 図6は、図4の状態から第3アームが下降した状態を示す模式的な側面図である。 図7は、第3アーム上昇時の軸部材にかかる力の関係を示す模式図である。 図8は、図7の状態から第3アームが下降した状態を示す模式図である。 図9は、実施形態2に係る荷重補償装置の図4相当図である。 図10は、実施形態3に係る荷重補償装置の模式的な側面図である。 図11は、実施形態3に係る荷重補償装置の模式的な部分斜視図である。 図12は、実施形態3に係る荷重補償装置を備えた搬送システムの模式的な側面図である。 図13は、実施形態3に係る荷重補償装置を備えた搬送システムの模式的な概略斜視図である。 図14は、実施形態4に係る荷重補償装置に設けられたロック部材を示す斜視図であり、当該ロック部材によりナット部材がロックされた状態を示す。 図15は、図14のロック部材を下側から見た図である。 図16は、図14のロック部材において、ナット部材のロックが解除された状態を示す。 図17は、図16のロック部材における図15相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
<荷重補償装置>
実施形態1に係る荷重補償装置1は、図1及び図2に示すように、ベース2(基台)と、ベース2に連結された第1アーム3及び第2アーム4と、第1アーム3及び第2アーム4に連結された第3アーム5と、第3アーム5に設けられた支持部材6と、第1引張バネ7(第1弾性部材、引張バネ)と、第2引張バネ8(第2弾性部材)と、軸保持部材9(作用軸保持手段)とを備えている。
なお、図1及び図2に示すように、本明細書において、「上下方向」は第1アーム3及び第2アーム4が基礎Bに対して平行のときの支持部材6の作用軸の移動方向を基準とする。なお、「上下方向」を「鉛直方向」と称するときがある。また、「前後方向」は第1アーム3及び第2アーム4が基礎Bに対して平行のときの第3アーム5側を前側、ベース2側を後側とする方向を基準とする。なお「前後方向」を「水平方向」と称するときがある。そして、「左右方向」は荷重補償装置1を後側から見たときの上下方向に垂直な方向を基準とする。
<ベース>
ベース2は、例えば、生産ラインの搬送装置の枠組みや床面等の基礎Bに固定されて、荷重補償装置1の平行リンク機構を保持するためのものである。
図1に示すように、ベース2は、上下方向に延びる左右一対の板材を備えている。この一対の板材は、例えば最上部や最下部等で互いに連結されるとともに、図2に示すように基礎Bに固定されている。
さらに、ベース2は、図1に示すように、第1連結部11及び掛回部82から後側に延びるそれぞれ左右一対の板材を備えている。これらの左右一対の板材の間には、それぞれ第1引張バネ7及び第2引張バネ8が配設されている。
<第1アーム>
第1アーム3は、図1に示すように、荷重補償装置1の平行リンク機構を構成するための左右一対の板状部材であり、その基端である第1アーム基端31側が、第1連結部11(基台連結部)においてベース2に連結されている。第1アーム3は、図2では前後方向に延びているが、第1連結部11で上下方向に回動可能となっている。
<第2アーム>
第2アーム4は、第1アーム3と同様の左右一対の板状部材であり、第1アーム3とともに荷重補償装置1の平行リンク機構を構成するためのものである。
第2アーム4は、第1アーム3の下側に離間して第1アーム3と平行に配置されている。そして、その基端である第2アーム基端41側が、第2連結部12においてベース2に連結されている。第2アーム4は、第2連結部12で、第1アーム3と同様に上下方向に回動可能となっている。
<第3アーム>
第3アーム5は、鉛直方向に配置された複数の板状部材を備えており、第1アーム3の先端である第1アーム先端32側及び第2アーム4の先端である第2アーム先端42側に、それぞれ第3連結部13及び第4連結部14で連結されている。第3アーム5は、第3連結部13及び第4連結部14で、第1アーム3及び第2アーム4に対して回動可能に構成されている。すなわち、例えば図1、図3及び図6等に示すように、第1アーム3及び第2アーム4の上下方向の移動に伴って第3アーム5も上下方向に移動し、荷重補償装置1の昇降運動を可能としている。そして、第3アーム5は、後述する支持部材6を備えており、搬送物などの負荷物Lの支持を可能としている。
<支持部材>
図1及び図2に示すように、第3アーム5には、上下方向にスライド可能な支持部材6が設けられている。支持部材6は、その上端部に載置された負荷物Lを支持するためのものである。
この支持部材6に負荷物Lの追加荷重L1がかかると、支持部材6は、その追加荷重L1の大きさに応じて、図2中符号Yで示すように、第3アーム5に対して下側にスライド移動する。
支持部材6は、軸部材61を備えており、この軸部材61に、後述する第1引張バネ7及び軸保持部材9が接続されている。軸部材61は、支持部材6の移動に伴って上下方向にスライド移動する。
<第1引張バネ>
図2に示すように、第1引張バネ7は、その先端である第1引張バネ先端71が軸部材61に連結されており、第1連結部11に掛け回されて、その基端である第1引張バネ基端73がベース2に連結されている。第1引張バネ7は、支持部材6にかかる負荷物Lの追加荷重L1を、その復元力で補償するためのものである。
図2に示すように、第1連結部11周りには、支持部材6の自重と負荷物Lの追加荷重L1による荷重トルクT1と、第1引張バネ7の復元力によるバネトルクT2が発生し、これらのトルクが釣り合うことで、支持部材6の自重と負荷物Lの追加荷重L1が補償される。
<第2引張バネ>
図1及び図2に示すように、第2アーム4には、第2引張バネ8が設けられている。第2引張バネ8は、荷重補償装置1の自重を補償するためのものである。第2引張バネ8を設けることにより、より大きな荷重の負荷物の支持が可能となり、汎用性が高まる。
第2引張バネ8の先端である第2引張バネ先端81は、第2アーム4の中間部に連結されており、ベース2に設けられた掛回部82を経て、その基端である第2引張バネ基端83がベース2に連結されている。図2に示すように、第2連結部12周りには、荷重補償装置1の自重による自重トルクT3と、第2引張バネ8の復元力による第2引張バネトルクT4が発生し、これらのトルクが釣り合うことで、荷重補償装置1の自重が補償される。
<軸保持部材>
図1及び図2に示すように、軸部材61には、軸部材61の位置を保持するための軸保持部材9が設けられている。
軸保持部材9は、ゼンマイバネ先端95(ゼンマイバネの先端)が軸部材61に連結されたゼンマイバネ91(作用軸保持用弾性部材)と、ゼンマイバネ91の基端であるゼンマイバネ基端96が連結された基端保持部92(基端支持部)と、基端保持部92の上下方向の移動を案内するレール93(案内部材)と、第1アーム3の移動に同期して基端保持部92を移動させるモータ94(駆動手段)とを備えている。
また、軸保持部材9は、水平方向に対する第1アーム3の角度θ1を検出する角度センサ97(検出手段)をさらに備えており、モータ94は、角度センサ97により検出された角度θ1に応じて基端保持部92を移動させる。
すなわち、モータ94は、ゼンマイバネ91によって軸部材61に作用する復元力が、後述する軸保持力F3の大きさで、常に水平方向に対して上記角度θ1、すなわち第1アーム3及び第2アーム4と平行な方向に軸部材61を引っ張るように、基端保持部92の位置を調整する。
モータ94は、基端保持部92の位置をレール93に沿って上下に移動させるとともに、必要なときには一定の位置に保持するためのものである。モータ94として、軸部材61を精度よく保持する観点から、例えばブレーキモータ等を用いることができる。
ゼンマイバネ91は、軸部材61を常に一定の大きさの力で引っ張るためのものである。ゼンマイバネ91は、ストロークが変更しても、復元力が一定となる。従って、その復元力の大きさが後述する軸保持力F3の大きさとなるように調整されて、軸部材61の位置を保持する。
基端保持部92は、図2中符号Zの矢印で示すように、レール93に従って上下動する。そして、ゼンマイバネ91の復元力が常に第1アーム3及び第2アーム4と平行な方向に作用するように、ゼンマイバネ91の基端を適切な位置で保持する役割を有する。基端保持部92は、例えば図1に示すような金属製の棒材を用いることができるが、これに限定されるものではなく、種々の形状・構成の部材であってよい。
角度センサ97は、第1アーム3及び第2アーム4の水平方向に対する角度θ1を検出する。角度センサ97は、図示しない制御装置に電気的に接続されており、角度センサ97で検出された角度θ1の値は、制御装置に送られる。そして、制御装置によりモータ94の駆動が制御されて、基端保持部92の位置が調整される。
<軸保持部材の機能>
図3は、第1アーム3及び第2アーム4が上昇しており、支持部材6には負荷物Lが載置されていない状態を示している。このとき、支持部材6の軸部材61にかかる力は、支持部材6の自重と、第1引張バネ7により生じる復元力である。
例えば、第1アーム3及び第2アーム4が水平のとき、すなわち角度θ1が0度のときには、第3アーム5に対する軸部材61の相対位置は、符号61Aで示す位置となる。このとき、第1連結部11周りには、支持部材6の自重による荷重トルクT1と、第1引張バネ7によるバネトルクT2とが発生し、これらのトルクが釣り合った状態となっている。
そして、図3に示すように、第1アーム3及び第2アーム4が角度θ1で上昇した場合、第1引張バネ7により生じる上記復元力の鉛直成分が大きくなるため、軸部材61の吊り合いの位置が、符号61Aで示す位置から符号61Bへ示す位置へ下方向に移動する。そうすると、第1連結部11に生じているバネトルクT2は、軸部材61の移動に伴い増大してバネトルクT2’となる。そうして、荷重トルクT1とバネトルクT2’との間でトルクバランスの崩れが生じる。
軸保持部材9は、基端保持部92の位置を上昇させて、軸部材61の位置を符号61Bの位置から符号61Aの位置へ上昇させ、上述のトルクバランスの崩れを是正するものである。
図4及び図5は、図3の状態で質量の異なる負荷物Lを支持部材6の上部に載置したときの状態を示している。
図4では、負荷物Lは、図2に示す負荷物Lと同一である。この場合図2及び図4における第3連結部13から軸部材61までの距離は、同一となる。すなわち、角度θ1で第1アーム及び第2アーム4が上昇していても、第3アーム5に対する軸部材61、すなわち支持部材6の相対位置は、角度θ1が0度のときと同一である。
図5では、負荷物Lは、図2及び図4に示す負荷物Lよりも質量が大きい。この場合、図4に比べて、負荷物Lの追加荷重L1が増大した分だけ、軸部材61の位置は、下降する。基端保持部92の位置も、その軸部材61の位置の変化に伴って変化する。
図6は、図2及び図4と同一の負荷物Lが支持部材6の上部に載置された状態で、第1アーム3及び第2アーム4が下降した状態を示している。第1アーム3及び第2アーム4が下降した状態では、第1引張バネ7の復元力の作用により軸部材61は上昇する傾向にあるが、軸保持部材9の基端保持部92の位置を下降させることにより、第3連結部13から軸部材61までの距離を、図2及び図4における距離と同一として、第1連結部11周りのトルクバランスの崩れを是正し、荷重補償装置1の荷重補償機能を維持している。
このように、軸保持部材9は、水平方向に対する第1アーム3のなす角度θ1に拘わらず、第3連結部13に対する軸部材61の相対位置が、負荷物Lの追加荷重L1にのみ依存して変化するように、軸部材61の位置を保持する。
図7及び図8は、それぞれ第1アーム3及び第2アーム4が上昇及び下降しているときの、軸部材61にかかる力関係を模式的に示している。軸部材61には、自重及び負荷物Lによる追加荷重L1との合計である荷重Mgと、第1引張バネ7による復元力F1とが作用する。軸部材61は、これらの力が釣り合ったところ、すなわち、第3連結部13から距離ΔY下降した位置に位置している。
荷重Mgが一定のときに、第1アーム3及び第2アーム4の水平方向となす角度θ1に拘わらず、ΔYの値を一定とするためには、例えば図8に示すように、軸部材61に保持力Rを作用させる必要がある。復元力F1と水平方向とのなす角度をθ2とすると、保持力Rは以下の式(1)で表すことができる。
R=−(F1×sinθ2−Mg) ・・・(1)
軸部材61に保持力Rを作用させるため、仮に、軸部材61を水平方向に対し角度θ1の方向、すなわち第1アーム3及び第2アーム4に平行な方向に、軸保持力F3で引っ張る場合を考える。なお、第1引張バネ7のバネ定数をK、第1連結部11及び第3連結部13間の距離をL、第1連結部11及び軸部材61間の距離をL61とし、第1引張バネ7の延び量は、トルクバランスを考慮して、L61と同一となるように設定する。
まず、R=F3×sinθ1であるから、式(1)より、式(2)が成り立つ。
F3=(Mg−F1×sinθ2)/sinθ1 ・・・(2)
次に、F1は、第1引張バネ7の延び量L61にバネ定数Kをかけた値であるから、式(3)で表される。
F1=L61×K ・・・(3)
また、第1連結部11、第3連結部13及び軸部材61の幾何学的な関係から、式(4)が成り立つ。
61×sinθ2+L×sinθ1=ΔY ・・・(4)
上記式(2)及び式(4)において、θ1=0、すなわち第1アーム3及び第2アーム4が水平のときのθ2をθ2=θ2とすると、次の式(5)及び式(6)が成り立つ。
F1×sinθ2=Mg ・・・(5)
61×sinθ2=ΔY ・・・(6)
式(3)、式(5)及び式(6)から、sinθ2を消去すると、次式(7)が得られる。
ΔY=Mg/K ・・・(7)
式(2)に、式(3)、式(4)及び式(7)を代入して整理すると、次式(8)が得られる。
F3=K×L ・・・(8)
すなわち、式(8)から判るように、軸部材61に保持力Rを作用させるために、角度θ1で軸部材61を引っ張る軸保持力F3の大きさは、第1連結部11及び第3連結部13間の距離Lと第1引張バネ7のバネ定数Kの積で表され、角度θ1には依存しない。
従って、軸保持部材9の基端保持部92は、ゼンマイバネ91により軸部材61を第1アーム3及び第2アーム4と平行な方向に、常に一定の大きさの軸保持力F3で引っ張るように構成されている。そうすると、荷重Mgが一定のとき、すなわち負荷物Lによる追加荷重L1が一定のときは、ΔYは一定に保たれる一方、荷重Mgが変化したとき、すなわち負荷物Lによる追加荷重L1が変化したときは、ΔYが変化し、延いては復元力F1の値が変化して第1引張バネ7により、荷重が補償される。そうして、角度θ1変化時の荷重補償と、任意の角度θ1における負荷物Lによる追加荷重の補償とを両立させることができる。
<荷重補償装置の用途>
本実施形態に係る荷重補償装置1は、例えば、自動車、家電、物流等の工場における製造ラインの搬送台の下部に配置することができる。そうすると、種々の搬送物の種類・質量によらず搬送台にかかる荷重を補償することができる。また、様々な高さでの作業環境を簡便に実現することができ、製造ラインの仕様変更等にも迅速且つ低コストで対応することができる。また、このような製造ラインに限らず、搭載装置等の用途に適用することができる。
(実施形態2)
以下、本発明に係る他の実施形態について説明する。なお、これらの実施形態の説明において、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
<第2引張バネ8>
図9に示すように、第2引張バネ8は、第2引張バネ先端81がベース2に連結され、掛回部82及び第4連結部14に掛け回されて第2引張バネ基端83が第3アーム5に連結された構成であってもよい。これにより、荷重補償装置1の自重を、実施形態1の構成と同様に、適切に補償することができる。
また、ゼンマイバネ91は、引張バネを用いてもよい。この場合、軸保持部材9による軸部材61の軸保持力F3の大きさを一定に保つために、引張バネの先端95から基端96までのストロークを一定に保つ必要がある。このため軸保持部材9は、軸部材61に対して長円の円弧状に形成することなどが考えられる。
上記実施形態では、軸保持力F3を平行リンク機構の第1アーム3及び第2アーム4と平行な方向に作用させることで、軸部材61に保持力Rを作用させて、軸部材61の位置を調整していた。これに対し、軸部材61に保持力Rを作用させることができれば、第1アーム3及び第2アーム4と平行な方向に限らず他の方向に軸保持力F3を作用させてもよい。この場合、角度θ1に依存して軸保持力F3の大きさは変化するため、軸保持力F3の大きさを角度θ1に応じて変化させる機構を採用することが必要である。
(実施形態3)
図10〜図13を参照して、実施形態3に係る荷重補償装置1について説明する。
図10、図11に示すように、実施形態3に係る荷重補償装置1では、支持部材6は第3アーム5に対して上下方向にスライドしない構成となっている。そして、図11に示すように、支持部材6の下側に支持棒66が設けられており、支持棒66の一部は作用軸保持手段としてのネジ部材63により形成されている。なお、図10では、簡単のため支持棒66の記載を省略している。ネジ部材63には、作用軸としてのナット部材62が螺合されている。そして、支持部材6の直下にはロードセル64(追加荷重検出手段)が配置されるとともに、ネジ部材63の上方にはネジ部材駆動用モータ65(ネジ部材駆動手段)が配置されており、これらロードセル64及びネジ部材駆動用モータ65には制御装置67が接続されている。
支持部材6上に負荷物Lが載置されると、支持部材6に追加荷重L1が作用する。そうすると、ロードセル64によりこの追加荷重L1が検出される。そして、ロードセル64により検出された検出値は、制御装置67に送られる。制御装置67には、予め実験的に求めておいた追加荷重L1に対するナット部材62の移動量の相関関係が記録されており、この相関関係と検出値とに基づいて、ナット部材62の移動量が算出される。そして、制御装置67からの指令によりネジ部材駆動用モータ65が駆動されてネジ部材63が回動する。そうして、ネジ部材63の回動に応じ、ナット部材62が算出された移動量だけ上下方向に移動する。
なお、ロードセル64、ネジ部材駆動用モータ65及び制御装置67の位置は、上記構成に限定されるものではなく、追加荷重L1の正確な検出及びネジ部材63の回動の制御を正確に行うことができる位置であれば、いずれの位置に設けてもよい。
また、ネジ部材駆動用モータ65は、サーボロック機構(ロック機構)を備えており、追加荷重L1が支持部材6に作用しないうちは、第1アーム3及び第2アーム4の上下動に拘わらず、ネジ部材63は回動せず、ナット部材62は停止位置で保持される。そして、追加荷重L1が支持部材6に作用すると、サーボロック機構によるロックが解除され、ネジ部材63の回動が始まる。
上記構成によれば、ナット部材62の位置を調整しない限り、支持部材6の作用軸の位置を一定に保つことができるので、簡便な機構で、荷重補償装置1の荷重補償機能を担保することができる。また、追加荷重L1の大きさに応じて、迅速且つ正確にナット部材62の位置を調整することができるから、追加荷重L1の変動に対する荷重補償装置1の対応能力を向上させることができる。
なお、本実施形態に係る荷重補償装置1では、ネジ部材63及びナット部材62としてボールネジ構造を採用している。すなわち、図示はしないが、ネジ部材63のネジ溝とナット部材62の内側との間にはボールが組み込まれており、ナット部材62の移動時に、ネジ部材63のネジ溝をボールが移動する。そうして、非常に小さな力で、ナット部材62の移動及び保持が可能となるため、荷重補償装置1の荷重補償機能を効果的に担保することができる。なお、ネジ部材63及びナット部材62はボールネジ構造に限らず、通常のネジ及びナットを採用してもよい。
また、図10に示すように、第3アーム5の最下部には車輪Wが設置されており、基礎B上に敷設された搬送用レールC上を移動する。そうして、支持部材6上に配置された負荷物Lが搬送される。
実施形態3に係る荷重補償装置1は、種々の負荷物Lを搬送するための搬送用に用いることができ、好ましくは負荷物Lとして例えば自動車の車体、エンジン、アクスル等の重量物の搬送用に好適に用いることができる。この場合、荷重補償装置1を組み込んだ搬送システムとして、図12及び図13に示すようなシステムが考えられる。すなわち、支持部材6としての搬送台車K1の下側に荷重補償装置1を複数台付設し、車輪W1,W2を搬送用レールC1,C2上において図中両矢印で示す進行方向に向かって滑らせることで負荷物Lを搬送させる構成とすることができる。荷重補償装置1は、図13に示すように、搬送台車K1の進行方向、すなわち搬送用レールC1,C2の敷設方向に対して垂直な方向、言い換えると搬送台車K1の両側に2台付設されるとともに、進行方向に平行な方向に、第3アーム5が互いに対向した状態で2台付設されており、計4台の荷重補償装置1が搬送台車K1の下側に付設されている。このように、搬送台車K1に複数台の荷重補償装置1を付設することで、搬送システムの強度を向上させることができるとともに、より重い重量物の搬送が可能となる。なお、搬送システムにおける荷重補償装置1の台数は、搬送させる負荷物Lの種類、質量等によって適宜変更することができる。
また、図13に示すように、進行方向に平行な方向に互いに対向して配置された荷重補償装置1は、第3アーム5の下部が接続されており、その接続部に車輪W1が配置されている。さらに、搬送用レールC1は上下の高低差を有しており、車輪W1が搬送用レールC1上を滑ることで、第3アーム5が上下動し、搬送台車K1上に載置された負荷物Lが上下動する。
(実施形態4)
実施形態3に係る荷重補償装置1では、ナット部材62の位置を保持するロック機構として、ネジ部材駆動用モータ65のサーボロック機構を使用する構成であったが、ナット部材62の位置を確実に保持する観点から、ロック機構を別部材として設けてもよい。
具体的には例えば、図14〜図17に示すように、ロック機構として、爪部101Bを有するナット保持部材101Aと、リリース部材101Cとを備えたロック部材101を設ける構成とすることができる。
ナット保持部材101Aは、図示はしないが、ナット部材62の上下移動に伴って、例えば第3アーム5に上下方向にスライド可能に設けられた左右一対の部材である。各ナット保持部材101Aの先端には、爪部101Bが設けられており、爪部101Bは、ナット保持部材101A内に設けられたバネにより付勢されている。ナット部材62の位置を保持するときには、図15の白抜き矢印で示すように、爪部101Bにより、ナット部材62を左右両側から挟持してその位置を保持する。
一方、ロック部材101は、図14に示すように、例えばネジ部材63のナット部材62よりも下側に設けられたリリース部材101Cを備えている。リリース部材101Cの内部には、図14中二点鎖線で示すように、ネジ部材63を挿通するための挿通孔が形成されており、この挿通孔の上部は、ナット部材62に嵌合可能となるべく、上下方向に垂直な断面が六角形となるように形成されている。ネジ部材63の回動時、すなわちナット部材62の移動時には、図16及び図17に示すように、リリース部材101Cがネジ部材63上を上側に移動し、その内部にナット部材62を嵌合保持する。そうすると、図17中白抜き矢印で示すように、爪部101Bが左右方向に押し広げられる。そうして、爪部101Bによるナット部材62の保持が解除される。その後、例えば、爪部101Bによりリリース部材101Cを保持したままナット保持部材101Aが下側に移動することで、ナット部材62の移動が可能となり、ロックが解除される。
なお、再度ナット部材62をロックする場合には、爪部101Bによりリリース部材101Cを保持したままナット保持部材101Aが上側に移動し、リリース部材101Cの内部にナット部材62がセットされた後、リリース部材101Cのみ下側に移動することで、爪部101Bによりナット部材62が再度挟持され、図14に示す状態となる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、ベース2、第1アーム3、第2アーム4、及び第3アーム5等の部材は、板状であったが、鋼管等を用いてもよい。これらを含む荷重補償装置1の各部材は、例えば、鉄、ステンレス鋼、アルミ、樹脂等の材料を用いて構成することができる。
本発明は、平行リンク機構にバネ機構を備えた荷重補償装置において、昇降動作に伴う平行リンク機構の角度変化時の荷重補償と、任意の角度における負荷物による追加荷重の補償とを両立させることができるので、極めて有用である。
1 荷重補償装置
2 ベース(基台)
3 第1アーム
4 第2アーム
5 第3アーム
6 支持部材
7 第1引張バネ(第1弾性部材、引張バネ)
8 第2引張バネ(第2弾性部材)
9 軸保持部材(作用軸保持手段)
11 第1連結部(基台連結部)
12 第2連結部
13 第3連結部(上側連結部)
14 第4連結部(下側連結部)
31 第1アーム基端(第1アームの基端)
32 第1アーム先端(第1アームの先端)
41 第2アーム基端(第2アームの基端)
42 第2アーム先端(第2アームの先端)
61 軸部材(作用軸)
62 ナット部材(作用軸)
63 ネジ部材(作用軸保持手段)
64 ロードセル(追加荷重検出手段)
65 ネジ部材駆動用モータ(ネジ部材駆動手段)
66 支持棒
67 制御装置
71 第1引張バネ先端(第1引張バネの先端)
73 第1引張バネ基端(第1引張バネの基端)
81 第2引張バネ先端(第2引張バネの先端)
82 掛回部
83 第2引張バネ基端(第2引張バネの基端)
91 ゼンマイバネ(作用軸保持用弾性部材)
92 基端保持部(基端支持部)
93 レール(案内部材)
94 モータ(駆動手段)
95 ゼンマイバネ先端(ゼンマイバネの先端)
96 ゼンマイバネ基端(ゼンマイバネの基端)
97 角度センサ(検出手段)
101 ロック部材(ロック機構)
101A ナット保持部材
101B 爪部
101C リリース部材
B 基礎
C、C1、C2 搬送用レール
K1 搬送台車
L 負荷物
L1 追加荷重
T1 荷重トルク
T2、T2’ バネトルク
T3 自重トルク
T4 第2引張バネトルク

Claims (10)

  1. 基台と、
    前記基台に基端側が回動可能に連結された第1アームと、
    前記第1アームの下側に離間して平行に配置され、前記基台に基端側が回動可能に連結された第2アームと、
    前記第1アーム及び前記第2アームの各先端側に、回動可能に連結された第3アームと、
    前記第3アームに設けられ、負荷物を支持するための支持部材と、
    前記支持部材の作用軸に連結され、前記負荷物の追加荷重を補償するための第1弾性部材と、
    前記基台、前記第2アーム及び前記第3アームの少なくとも1つに設けられ、自重を補償するための第2弾性部材と
    前記支持部材の作用軸に接続された作用軸保持手段と、
    を備え、
    前記第1アームは基台連結部で前記基台に連結されており、
    前記第1弾性部材は、先端側が前記支持部材の前記作用軸に連結されるとともに、前記基台連結部に掛け回され、基端側が前記基台に連結された引張バネであり、
    前記作用軸保持手段は、水平方向に対する前記第1アームのなす角度に拘わらず、前記第1アーム及び前記第3アームの連結部に対する前記作用軸の相対位置が、前記負荷物の追加荷重にのみ依存して変化するように、前記作用軸の位置を保持する
    ことを特徴とする荷重補償装置。
  2. 基台と、
    前記基台に基端側が回動可能に連結された第1アームと、
    前記第1アームの下側に離間して平行に配置され、前記基台に基端側が回動可能に連結された第2アームと、
    前記第1アーム及び前記第2アームの各先端側に、回動可能に連結された第3アームと、
    前記第3アームに設けられ、負荷物を支持するための支持部材と、
    前記支持部材の作用軸に連結され、前記負荷物の追加荷重を補償するための第1弾性部材と、
    前記基台、前記第2アーム及び前記第3アームの少なくとも1つに設けられ、自重を補償するための第2弾性部材と
    を備え、
    前記支持部材には、作用軸保持手段が設けられており、
    前記作用軸保持手段は、前記支持部材に設けられ、前記追加荷重に応じて回動可能に構成されたネジ部材を備えており、
    前記作用軸は、前記ネジ部材の回動に応じて該ネジ部材上を上下移動するナット部材であり、
    前記作用軸保持手段は、水平方向に対する前記第1アームのなす角度に拘わらず、前記第1アーム及び前記第3アームの連結部に対する前記作用軸の相対位置が、前記負荷物の追加荷重にのみ依存して変化するように、前記作用軸の位置を保持する
    ことを特徴とする荷重補償装置。
  3. 請求項において、
    前記ネジ部材及び前記ナット部材は、ボールネジ構造であることを特徴とする荷重補償装置。
  4. 請求項又は請求項において、
    前記ナット部材の停止位置で該ナット部材の位置を保持するロック機構を備えたことを特徴とする荷重補償装置。
  5. 請求項乃至請求項のいずれか一において、
    前記支持部材は、
    前記追加荷重を検出する追加荷重検出手段と、
    前記追加荷重検出手段により検出された検出値に基づいて、前記ネジ部材を回動させて前記ナット部材を移動させるネジ部材駆動手段とを備えたことを特徴とする荷重補償装置。
  6. 請求項において、
    前記支持部材は、前記作用軸とともに前記第3アームに対して上下方向にスライド可能に設けられており、
    前記作用軸保持手段は、
    先端が前記作用軸に連結された作用軸保持用弾性部材と、
    前記作用軸保持用弾性部材の基端が連結された基端支持部と、
    前記基端支持部の上下方向の移動を案内する案内部材と、
    前記第1アームの移動に同期して前記基端支持部を移動させる駆動手段とを備えた
    ことを特徴とする荷重補償装置。
  7. 請求項において、
    前記作用軸保持手段は、水平方向に対する前記第1アームの角度を検出する検出手段を備えており、
    前記駆動手段は、前記検出手段により検出された前記角度に応じて、前記作用軸保持用弾性部材により前記作用軸に作用する力の方向が水平方向に対して前記角度と同一の角度となるように前記基端支持部の位置を調整する
    ことを特徴とする荷重補償装置。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれか一において、
    搬送台車に付設されていることを特徴とする荷重補償装置。
  9. 請求項において、
    前記搬送台車の進行方向を基準としたときに、該搬送台車の少なくとも該進行方向両側に付設されていることを特徴とする荷重補償装置。
  10. 請求項又は請求項において、
    前記搬送台車は自動車車体搬送用であることを特徴とする荷重補償装置。
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