JP6583356B2 - 荷重補償装置 - Google Patents
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<荷重補償装置>
実施形態1に係る荷重補償装置1は、図1及び図2に示すように、ベース2(基台)と、ベース2に連結された第1アーム3及び第2アーム4と、第1アーム3及び第2アーム4に連結された第3アーム5と、第3アーム5に設けられた支持部材6と、第1引張バネ7(第1弾性部材、引張バネ)と、第2引張バネ8(第2弾性部材)と、軸保持部材9(作用軸保持手段)とを備えている。
ベース2は、例えば、生産ラインの搬送装置の枠組みや床面等の基礎Bに固定されて、荷重補償装置1の平行リンク機構を保持するためのものである。
第1アーム3は、図1に示すように、荷重補償装置1の平行リンク機構を構成するための左右一対の板状部材であり、その基端である第1アーム基端31側が、第1連結部11(基台連結部)においてベース2に連結されている。第1アーム3は、図2では前後方向に延びているが、第1連結部11で上下方向に回動可能となっている。
第2アーム4は、第1アーム3と同様の左右一対の板状部材であり、第1アーム3とともに荷重補償装置1の平行リンク機構を構成するためのものである。
第3アーム5は、鉛直方向に配置された複数の板状部材を備えており、第1アーム3の先端である第1アーム先端32側及び第2アーム4の先端である第2アーム先端42側に、それぞれ第3連結部13及び第4連結部14で連結されている。第3アーム5は、第3連結部13及び第4連結部14で、第1アーム3及び第2アーム4に対して回動可能に構成されている。すなわち、例えば図1、図3及び図6等に示すように、第1アーム3及び第2アーム4の上下方向の移動に伴って第3アーム5も上下方向に移動し、荷重補償装置1の昇降運動を可能としている。そして、第3アーム5は、後述する支持部材6を備えており、搬送物などの負荷物Lの支持を可能としている。
図1及び図2に示すように、第3アーム5には、上下方向にスライド可能な支持部材6が設けられている。支持部材6は、その上端部に載置された負荷物Lを支持するためのものである。
図2に示すように、第1引張バネ7は、その先端である第1引張バネ先端71が軸部材61に連結されており、第1連結部11に掛け回されて、その基端である第1引張バネ基端73がベース2に連結されている。第1引張バネ7は、支持部材6にかかる負荷物Lの追加荷重L1を、その復元力で補償するためのものである。
図1及び図2に示すように、第2アーム4には、第2引張バネ8が設けられている。第2引張バネ8は、荷重補償装置1の自重を補償するためのものである。第2引張バネ8を設けることにより、より大きな荷重の負荷物の支持が可能となり、汎用性が高まる。
図1及び図2に示すように、軸部材61には、軸部材61の位置を保持するための軸保持部材9が設けられている。
図3は、第1アーム3及び第2アーム4が上昇しており、支持部材6には負荷物Lが載置されていない状態を示している。このとき、支持部材6の軸部材61にかかる力は、支持部材6の自重と、第1引張バネ7により生じる復元力である。
軸部材61に保持力Rを作用させるため、仮に、軸部材61を水平方向に対し角度θ1の方向、すなわち第1アーム3及び第2アーム4に平行な方向に、軸保持力F3で引っ張る場合を考える。なお、第1引張バネ7のバネ定数をK、第1連結部11及び第3連結部13間の距離をL3、第1連結部11及び軸部材61間の距離をL61とし、第1引張バネ7の延び量は、トルクバランスを考慮して、L61と同一となるように設定する。
次に、F1は、第1引張バネ7の延び量L61にバネ定数Kをかけた値であるから、式(3)で表される。
また、第1連結部11、第3連結部13及び軸部材61の幾何学的な関係から、式(4)が成り立つ。
上記式(2)及び式(4)において、θ1=0、すなわち第1アーム3及び第2アーム4が水平のときのθ2をθ2=θ20とすると、次の式(5)及び式(6)が成り立つ。
L61×sinθ20=ΔY ・・・(6)
式(3)、式(5)及び式(6)から、sinθ20を消去すると、次式(7)が得られる。
式(2)に、式(3)、式(4)及び式(7)を代入して整理すると、次式(8)が得られる。
すなわち、式(8)から判るように、軸部材61に保持力Rを作用させるために、角度θ1で軸部材61を引っ張る軸保持力F3の大きさは、第1連結部11及び第3連結部13間の距離L3と第1引張バネ7のバネ定数Kの積で表され、角度θ1には依存しない。
本実施形態に係る荷重補償装置1は、例えば、自動車、家電、物流等の工場における製造ラインの搬送台の下部に配置することができる。そうすると、種々の搬送物の種類・質量によらず搬送台にかかる荷重を補償することができる。また、様々な高さでの作業環境を簡便に実現することができ、製造ラインの仕様変更等にも迅速且つ低コストで対応することができる。また、このような製造ラインに限らず、搭載装置等の用途に適用することができる。
以下、本発明に係る他の実施形態について説明する。なお、これらの実施形態の説明において、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図9に示すように、第2引張バネ8は、第2引張バネ先端81がベース2に連結され、掛回部82及び第4連結部14に掛け回されて第2引張バネ基端83が第3アーム5に連結された構成であってもよい。これにより、荷重補償装置1の自重を、実施形態1の構成と同様に、適切に補償することができる。
図10〜図13を参照して、実施形態3に係る荷重補償装置1について説明する。
実施形態3に係る荷重補償装置1では、ナット部材62の位置を保持するロック機構として、ネジ部材駆動用モータ65のサーボロック機構を使用する構成であったが、ナット部材62の位置を確実に保持する観点から、ロック機構を別部材として設けてもよい。
上記実施形態では、ベース2、第1アーム3、第2アーム4、及び第3アーム5等の部材は、板状であったが、鋼管等を用いてもよい。これらを含む荷重補償装置1の各部材は、例えば、鉄、ステンレス鋼、アルミ、樹脂等の材料を用いて構成することができる。
2 ベース(基台)
3 第1アーム
4 第2アーム
5 第3アーム
6 支持部材
7 第1引張バネ(第1弾性部材、引張バネ)
8 第2引張バネ(第2弾性部材)
9 軸保持部材(作用軸保持手段)
11 第1連結部(基台連結部)
12 第2連結部
13 第3連結部(上側連結部)
14 第4連結部(下側連結部)
31 第1アーム基端(第1アームの基端)
32 第1アーム先端(第1アームの先端)
41 第2アーム基端(第2アームの基端)
42 第2アーム先端(第2アームの先端)
61 軸部材(作用軸)
62 ナット部材(作用軸)
63 ネジ部材(作用軸保持手段)
64 ロードセル(追加荷重検出手段)
65 ネジ部材駆動用モータ(ネジ部材駆動手段)
66 支持棒
67 制御装置
71 第1引張バネ先端(第1引張バネの先端)
73 第1引張バネ基端(第1引張バネの基端)
81 第2引張バネ先端(第2引張バネの先端)
82 掛回部
83 第2引張バネ基端(第2引張バネの基端)
91 ゼンマイバネ(作用軸保持用弾性部材)
92 基端保持部(基端支持部)
93 レール(案内部材)
94 モータ(駆動手段)
95 ゼンマイバネ先端(ゼンマイバネの先端)
96 ゼンマイバネ基端(ゼンマイバネの基端)
97 角度センサ(検出手段)
101 ロック部材(ロック機構)
101A ナット保持部材
101B 爪部
101C リリース部材
B 基礎
C、C1、C2 搬送用レール
K1 搬送台車
L 負荷物
L1 追加荷重
T1 荷重トルク
T2、T2’ バネトルク
T3 自重トルク
T4 第2引張バネトルク
Claims (10)
- 基台と、
前記基台に基端側が回動可能に連結された第1アームと、
前記第1アームの下側に離間して平行に配置され、前記基台に基端側が回動可能に連結された第2アームと、
前記第1アーム及び前記第2アームの各先端側に、回動可能に連結された第3アームと、
前記第3アームに設けられ、負荷物を支持するための支持部材と、
前記支持部材の作用軸に連結され、前記負荷物の追加荷重を補償するための第1弾性部材と、
前記基台、前記第2アーム及び前記第3アームの少なくとも1つに設けられ、自重を補償するための第2弾性部材と、
前記支持部材の作用軸に接続された作用軸保持手段と、
を備え、
前記第1アームは基台連結部で前記基台に連結されており、
前記第1弾性部材は、先端側が前記支持部材の前記作用軸に連結されるとともに、前記基台連結部に掛け回され、基端側が前記基台に連結された引張バネであり、
前記作用軸保持手段は、水平方向に対する前記第1アームのなす角度に拘わらず、前記第1アーム及び前記第3アームの連結部に対する前記作用軸の相対位置が、前記負荷物の追加荷重にのみ依存して変化するように、前記作用軸の位置を保持する
ことを特徴とする荷重補償装置。 - 基台と、
前記基台に基端側が回動可能に連結された第1アームと、
前記第1アームの下側に離間して平行に配置され、前記基台に基端側が回動可能に連結された第2アームと、
前記第1アーム及び前記第2アームの各先端側に、回動可能に連結された第3アームと、
前記第3アームに設けられ、負荷物を支持するための支持部材と、
前記支持部材の作用軸に連結され、前記負荷物の追加荷重を補償するための第1弾性部材と、
前記基台、前記第2アーム及び前記第3アームの少なくとも1つに設けられ、自重を補償するための第2弾性部材と
を備え、
前記支持部材には、作用軸保持手段が設けられており、
前記作用軸保持手段は、前記支持部材に設けられ、前記追加荷重に応じて回動可能に構成されたネジ部材を備えており、
前記作用軸は、前記ネジ部材の回動に応じて該ネジ部材上を上下移動するナット部材であり、
前記作用軸保持手段は、水平方向に対する前記第1アームのなす角度に拘わらず、前記第1アーム及び前記第3アームの連結部に対する前記作用軸の相対位置が、前記負荷物の追加荷重にのみ依存して変化するように、前記作用軸の位置を保持する
ことを特徴とする荷重補償装置。 - 請求項2において、
前記ネジ部材及び前記ナット部材は、ボールネジ構造であることを特徴とする荷重補償装置。 - 請求項2又は請求項3において、
前記ナット部材の停止位置で該ナット部材の位置を保持するロック機構を備えたことを特徴とする荷重補償装置。 - 請求項2乃至請求項4のいずれか一において、
前記支持部材は、
前記追加荷重を検出する追加荷重検出手段と、
前記追加荷重検出手段により検出された検出値に基づいて、前記ネジ部材を回動させて前記ナット部材を移動させるネジ部材駆動手段とを備えたことを特徴とする荷重補償装置。 - 請求項1において、
前記支持部材は、前記作用軸とともに前記第3アームに対して上下方向にスライド可能に設けられており、
前記作用軸保持手段は、
先端が前記作用軸に連結された作用軸保持用弾性部材と、
前記作用軸保持用弾性部材の基端が連結された基端支持部と、
前記基端支持部の上下方向の移動を案内する案内部材と、
前記第1アームの移動に同期して前記基端支持部を移動させる駆動手段とを備えた
ことを特徴とする荷重補償装置。 - 請求項6において、
前記作用軸保持手段は、水平方向に対する前記第1アームの角度を検出する検出手段を備えており、
前記駆動手段は、前記検出手段により検出された前記角度に応じて、前記作用軸保持用弾性部材により前記作用軸に作用する力の方向が水平方向に対して前記角度と同一の角度となるように前記基端支持部の位置を調整する
ことを特徴とする荷重補償装置。 - 請求項1乃至請求項7のいずれか一において、
搬送台車に付設されていることを特徴とする荷重補償装置。 - 請求項8において、
前記搬送台車の進行方向を基準としたときに、該搬送台車の少なくとも該進行方向両側に付設されていることを特徴とする荷重補償装置。 - 請求項8又は請求項9において、
前記搬送台車は自動車車体搬送用であることを特徴とする荷重補償装置。
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