JP5483441B2 - 金属シートの搬送方法 - Google Patents
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かかるマグネット吸着式コンベアにおいては、シート体の長さの情報、前工程の機器からシート体が搬入される位置に関する情報、少なくともコンベア上におけるシート体の搬送サイクルを示すコンベア送り長さ、及び、コンベア上におけるシート体の枚数を示すシート体枚数、を含む運転条件データ、に基づいて運転を制御している。
また、パイラーコンベアにおいて、金属シートの磁着可能な磁着面のうちの一部が後側の電磁マグネットに磁着されている場合、前側の電磁マグネットに磁着されているか否かに関わらず、磁着ベルトが金属シートを十分に保持するようにすることで、隣合う金属シート同士を近づけて配置させることが可能となる。これにより、一定枚数の金属シートを搬送する時間を短縮させることができる。
したがって、上記金属シートの搬送方法は、生産性が極めて優れるといえる。なお、金属シートの長さが電磁マグネットの1つの長さよりも大きい場合、より効果的である。
図1に示すように、金属シートの搬送装置100は、ブランキングプレス10と、該ブランキングプレス10で切断された金属シート2を搬送するランアウトコンベア20と、金属シート2を磁着ベルト4に磁着させて搬送するパイラーコンベア30と、パイラーコンベア30のパイリング位置3で落下させた金属シート2をパレット5に順次積載させる積載部50と、を備える。
ここで、本発明において金属シート2は、磁性体からなる磁着ベルト4に磁着する性質を有するものである。また、金属シート2の形状は特に限定されない。
ブランキングプレス10は、固定された下刃12と、該下刃12に対応する形状の上刃11と、を備える。そして、上刃11が昇降移動することにより、帯状の金属1が順次切断される。
ブランキングプレス10の下刃12には、ランアウトコンベア20が隣接されており、ブランキングプレス10において切断された金属シート2が、押し出されてランアウトコンベア20の上に載せられるようになっている。
ここで、ランアウトコンベア20は、ブランキングプレス10による切断のタイミングに合わせて、間欠運動している。このため、切断された金属シート2が衝突したり、配置された隣合う金属シート2間の距離が長くなったり短くなったりすることを抑制できる。
パイラーコンベア30は、両端の駆動軸と該駆動軸を介してエンドレス状になった磁着ベルト4とを有し、ランアウトコンベア20から引き渡された金属シート2を磁着ベルト4の下に磁着させて搬送するものである。
ここで、パイラーコンベア30は、ランアウトコンベア20と同様に、間欠運動している。このため、パイラーコンベア30を停止させた状態で金属シート2を落下させることができる。これにより、金属シート2が放物線を描くように落下しエンドストッパーに激突するという事態が生じることを抑制できる。
図2の(a)に示すように、パイラーコンベア30においては、磁着ベルト4が、複数の電磁マグネットMが連続的に配設された電磁部4aと、ベルト部4bとを備え、電磁部4aがベルト部4bを介して、金属シート2を磁着するようになっている。
そして、金属シートが磁着ベルト4に磁着されると、金属シート2とベルト部4bとが一体となって移動するようになっている。なお、電磁部4aは固定されている。
ここで、本発明においては、便宜的に、電磁マグネットMを、磁力を発揮している後側の電磁マグネットM1、及び、磁力が失われた前側の電磁マグネットM2、とする。
このとき、後側の電磁マグネットM1と、前側の電磁マグネットM2とに跨った金属シート2bは、金属シート2bの磁着可能な磁着面Rのうちの一部が後側の電磁マグネットM1に磁着されている場合、前側の電磁マグネットM2に磁着されていなくても磁着ベルト4が金属シート2bを保持するようになっている。なお、金属シート2bの磁着可能な磁着面Rのうちの70%以上が後側の電磁マグネットM1に磁着されていることが好ましい。なお、磁着面Rとは、図2の(b)に示すように、電磁マグネットMにより金属シートが磁着される面積、具体的には、金属シート2と電磁マグネットMとが重なり合う部分の面積を意味する。
図3の(a)は、本実施形態に係る金属シートの搬送方法における積載部を示す側面図であり、(b)は、ストッパーの位置を説明するための積載部の概略下面図である。
図3の(a)及び(b)に示すように、積載部50は、リフタ52と、リフタ52上に載置されたパレット5と、金属シート2の進行方向の位置を調整するためのスライド可能なフロントストッパー55及びエンドストッパー60と、金属シート2の横方向の位置を調整するためのスライド可能なサイドストッパー56と、パレット5上に載置される金属シート2を検出するための光センサー57と、を備える。
また、リフタ52が下降した時、フロントストッパー55とエンドストッパー60とサイドストッパー56とが開閉動作し、金属シート2の位置がずれた場合であっても、金属シート2の端面位置を整列させることができる。
ランアウトコンベア20と、パイラーコンベア30とは、コイルフィーダに同調させることにより制御される。すなわち、コイルフィーダのフィード動作開始に対して先行起動し、フィード動作停止と同時に停止する。
このようにして、ランアウトコンベア20と、パイラーコンベア30とは、ピッチ送り運動(間欠運動)するようになっている。ランアウトコンベア20と、パイラーコンベア30とを先行起動させることにより、ランアウトコンベア20と、パイラーコンベア30とのピッチ送り運動での隣合う金属シート2間の距離が担保される。なお、隣合う金属シート間の距離を狭めるためには、先行起動時間を短くすればよい。
また、パイラーコンベア30には、1箇所のパイリング位置3が設けられているが、2箇所以上設けられていてもよい。なお、パイリング位置の数に応じて積載部も複数有することになる。この場合、積載の段取り替えが容易となる。
さらに、積載部50には、パレット5と、リフタ52が用いられているが、これに限定されず、台車や輸送車両の荷台であってもよい。
2,2a,2b,2c・・・金属シート
3・・・パイリング位置
4・・・磁着ベルト
4a・・・電磁部
4b・・・ベルト部
5・・・パレット
10・・・ブランキングプレス
11・・・上刃
12・・・下刃
20・・・ランアウトコンベア
20a・・・末端部
30・・・パイラーコンベア
50・・・積載部
52・・・リフタ
55・・・フロントストッパー
56・・・サイドストッパー
57・・・光センサー
60・・・エンドストッパー
100・・・金属シートの搬送装置
M・・・電磁マグネット
M1・・・後側の電磁マグネット(電磁マグネット)
M2・・・前側の電磁マグネット(電磁マグネット)
R・・・磁着面
Claims (4)
- ブランキングプレスで切断した金属シートを、ランアウトコンベアにより搬送し、パイラーコンベアの複数の電磁マグネットが連続的に配設された磁着ベルトに磁着させることにより引き渡し、その後、前記パイラーコンベアにより搬送し、積載部の真上のパイリング位置にて前記電磁マグネットの磁力を失わせることにより落下させ、前記積載部に順次積載させる金属シートの搬送方法であって、
前記ランアウトコンベア及び前記パイラーコンベアが間欠運動しており、
隣合う前側の電磁マグネットと後側の電磁マグネットとの境界に前記金属シートが位置し、前側の電磁マグネットの磁力を失わせた場合、該金属シートの磁着可能な磁着面のうちの一部が前記後側の電磁マグネットに磁着されている金属シートの搬送方法。 - 前記金属シートの磁着可能な磁着面のうちの70%以上が前記後側の電磁マグネットに磁着されている請求項1記載の金属シートの搬送方法。
- 前記電磁マグネットが隣合う前記金属シートの両方を同時に磁着している請求項1又は2に記載の金属シートの搬送方法。
- 前記金属シートの長さが前記電磁マグネットの1つの長さよりも大きい請求項1〜3のいずれか一項に記載の金属シートの搬送方法。
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