JP5482440B2 - 溶融紡糸方法及び溶融紡糸装置 - Google Patents

溶融紡糸方法及び溶融紡糸装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5482440B2
JP5482440B2 JP2010115417A JP2010115417A JP5482440B2 JP 5482440 B2 JP5482440 B2 JP 5482440B2 JP 2010115417 A JP2010115417 A JP 2010115417A JP 2010115417 A JP2010115417 A JP 2010115417A JP 5482440 B2 JP5482440 B2 JP 5482440B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
molten resin
hot air
melt spinning
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010115417A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011241509A (ja
Inventor
弘 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2010115417A priority Critical patent/JP5482440B2/ja
Priority to US13/095,130 priority patent/US8685312B2/en
Priority to DE102011075923.9A priority patent/DE102011075923B4/de
Priority to CN2011101278345A priority patent/CN102251295B/zh
Publication of JP2011241509A publication Critical patent/JP2011241509A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5482440B2 publication Critical patent/JP5482440B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
    • D04H1/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres
    • D04H1/40Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties
    • D04H1/54Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties by welding together the fibres, e.g. by partially melting or dissolving
    • D04H1/56Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties by welding together the fibres, e.g. by partially melting or dissolving in association with fibre formation, e.g. immediately following extrusion of staple fibres
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D4/00Spinnerette packs; Cleaning thereof
    • D01D4/02Spinnerettes
    • D01D4/025Melt-blowing or solution-blowing dies
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D5/00Formation of filaments, threads, or the like
    • D01D5/08Melt spinning methods
    • D01D5/084Heating filaments, threads or the like, leaving the spinnerettes
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D5/00Formation of filaments, threads, or the like
    • D01D5/08Melt spinning methods
    • D01D5/098Melt spinning methods with simultaneous stretching
    • D01D5/0985Melt spinning methods with simultaneous stretching by means of a flowing gas (e.g. melt-blowing)
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D5/00Formation of filaments, threads, or the like
    • D01D5/22Formation of filaments, threads, or the like with a crimped or curled structure; with a special structure to simulate wool
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
    • D04H3/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of yarns or like filamentary material of substantial length
    • D04H3/08Non-woven fabrics formed wholly or mainly of yarns or like filamentary material of substantial length characterised by the method of strengthening or consolidating
    • D04H3/16Non-woven fabrics formed wholly or mainly of yarns or like filamentary material of substantial length characterised by the method of strengthening or consolidating with bonds between thermoplastic filaments produced in association with filament formation, e.g. immediately following extrusion

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

本発明は、メルトブロー法によって溶融樹脂が押し出されて形成された繊維をベルトコンベヤ上に供給して不織布を作製するための溶融紡糸方法及びその方法に用いられる溶融紡糸装置に関する。
メルトブロー法は原料樹脂を溶融して押し出される繊維(糸)から不織布のシートを得る溶融紡糸方法であり、押出機で溶融された原料樹脂を型に流し込み、型に設けられたノズルから溶融樹脂を押し出すと同時にその周囲から高温、高速の熱風を吹き付けることにより、溶融樹脂が繊維状(糸状)に吹き出される。この繊維をコンベア上に供給して集積することにより不織布のシートが作製される。
この種の紡糸方法として、例えば特許文献1に記載されている横配列ウェブの製造方法が知られている。すなわち、紡糸ノズルから溶融樹脂を繊維状に押し出す工程と、紡糸ノズルの周囲から高温の一次エアを流して繊維状の溶融樹脂を振動させる工程と、一次エアにより振動しつつ落下する繊維状の溶融樹脂に高温の二次エアを噴出し、幅方向に広げて紡糸する工程と、コンベア上に繊維状の溶融樹脂を集積して横配列ウェブを作製する工程とを備えている。
特開2001−98455号公報
ところが、特許文献1に記載の製造方法では、横方向に配列されたウェブを得ることを目的としているため、紡糸ノズルから押し出された繊維状の溶融樹脂を一次エアで振動させ、二次エアで幅方向に広げなければならない。この場合、一次エアを高速で流すことにより紡糸ノズルから押し出された繊維状の溶融樹脂を振動させることから、繊維を安定した状態で引き伸ばすことができず、しかも繊維が切れやすくなるおそれがあった。加えて、二次エアは繊維状の溶融樹脂に対して横方向から吹き付けられるため、繊維の流れが乱されて切れやすくなり、繊維を細く、均一に形成することが難しいという問題があった。
そこで、本発明の目的とするところは、細く、均一な繊維を切れることなく、容易かつ安定した状態で得ることができる溶融紡糸方法及び溶融紡糸装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明の溶融紡糸方法では、溶融樹脂をノズルから押し出し、その周囲に溶融樹脂の押し出し方向に向けて熱風を吹き付けて溶融樹脂を繊維状にし、該繊維を対象物に供給して不織布を製造するための溶融紡糸方法であって、前記ノズルの開口端部がノズルの周囲に斜め前方に向けて吹き付けられる熱風の仮想合流部より下流側であって、且つ、熱風の吹き出し口と同一位置か上流側に位置し、ノズルから押し出される溶融樹脂を振動させることなく、熱風の流れが溶融樹脂の流れに平行に形成されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明の溶融紡糸方法は、請求項1に係る発明において、前記熱風がノズルから押し出される溶融樹脂の繊維を引き伸ばすように、熱風の流れが溶融樹脂の流れより高速に設定されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明の溶融紡糸装置は、請求項1に記載の溶融紡糸方法を実施する溶融紡糸装置であって、装置本体内に溶融樹脂を押し出すためのノズルと、該ノズルの周囲に配置されて熱風を吹き付けるための吹き付け用流路を有する筒体とを備え、ノズルの開口端部がノズルの周囲に溶融樹脂の押し出し方向に向けて吹き付けられる熱風の仮想合流部より下流側であって、且つ、熱風の吹き出し口と同一位置か上流側に位置するように設定されており、前記吹き付け用流路は、基端側がノズルに対して傾斜する傾斜流路になるとともに、先端側がノズルと平行に延びる平行流路となり、前記傾斜流路を流れる熱風の仮想合流部から平行流路の先端部までの長さが平行流路の外径に対して0.6〜3倍となるように構成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明の溶融紡糸装置は、請求項3に係る発明において、前記ノズルは金属パイプがノズル本体に接合されて構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
本発明の溶融紡糸方法は、溶融樹脂をノズルから押し出し、その周囲に溶融樹脂の押し出し方向に向けて熱風を吹き付けて溶融樹脂を繊維状にし、該繊維を対象物に供給して不織布を製造するためのものである。そして、ノズルの開口端部がノズルの周囲に溶融樹脂の押し出し方向に向けて吹き付けられる熱風の仮想合流部より下流側に位置し、ノズルから押し出される溶融樹脂を振動させることなく、熱風の流れが溶融樹脂の流れに平行に形成される。
このため、溶融樹脂の押し出し方向に向けて吹き付けられた熱風は、ノズルの開口端部から吹き出された溶融樹脂の流れに対して平行に整流される。従って、熱風は繊維状の溶融樹脂を振動させることなく、溶融樹脂に対して引き伸ばす力を示すことができるとともに、溶融樹脂から形成される繊維を切れ難くすることができる。
よって、本発明の溶融紡糸方法によれば、細く、均一な繊維を切れることなく、容易かつ安定した状態で得ることができる。
本発明の実施形態における溶融紡糸装置を示す断面図。 試験用の溶融紡糸装置の要部を示す断面図。 ノズルから吹き出される溶融樹脂と熱風の流れを示す説明図であって、平行流路の外径に対する傾斜流路を流れる熱風の合流部から平行流路の先端部までの長さが(a)では0.6倍、(b)では1.3倍及び(c)では0倍の場合の説明図。 溶融紡糸装置の別例を示す要部断面図。 溶融紡糸装置のさらなる別例を示す要部断面図。
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図3に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、原料樹脂から不織布11のシートを製造するための溶融紡糸装置10は、装置本体12内で溶融樹脂13を繊維状(糸状)に押し出すためのノズル14と、該ノズル14の周囲に配置されて熱風15を繊維状の溶融樹脂13に吹き付けるための吹き付け用流路16を有する筒体17とにより構成されている。原料樹脂としては、例えばポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等の紡糸性の良い熱可塑性樹脂が用いられる。溶融樹脂13は図示しない押出装置で原料樹脂が溶融されて形成され、ノズル14へと押し出され、そのノズル14から押し出される。このノズル14は、ステンレス鋼等により形成された金属パイプがノズル本体18の固定孔19に差し込まれた状態でレーザ光を金属パイプとノズル本体18との境界の複数箇所に照射することにより接合されて形成されている。該ノズル14の内径は例えば0.2〜0.3mm、外径は例えば0.4〜0.5mmに設定される。
前記吹き付け用流路16は、その基端側がノズル14に対して前方ほどノズル14に近接するように傾斜する傾斜流路20になるとともに、先端側がノズル14と平行に延びる平行流路21となっている。傾斜流路20及び平行流路21はノズル14と同心円状に形成されている。ノズル14の開口端部14aは、ノズル14の周囲に傾斜流路20から斜め前方に向けて吹き付けられる熱風15の仮想合流部22より下流側に位置するように設定されている。ノズル14の開口端部14aの位置をこのように設定することで平行流路21から吹き出される熱風15の流れをノズル14から押し出される溶融樹脂13の流れに対して平行にすることができる。ノズル14の開口端部14aが仮想合流部22より上流側に位置する場合には、傾斜流路20から吹き出された熱風15により乱流が生じて熱風15の流れを溶融樹脂13の流れに平行になるように整流することはできない。
前記熱風15の仮想合流部22から平行流路21の先端部21aまでの長さLは、平行流路21の外径Wに対して0.6〜3倍の比率r(=L/W)であることが好ましい。この場合、熱風15の流れはノズル14から押し出される溶融樹脂13の流れに平行に整流され、溶融紡糸を精度良く、円滑に行うことができる。この比率rは大きいほどよいが、大きくなるほど溶融紡糸装置10が大型化するため、その上限は3倍程度であることが好ましい。上記比率rが0.6倍を下回る場合には、傾斜流路20から斜め前方に流れ込む熱風15によってノズル14から押し出される溶融樹脂13の流れが乱され、良好な溶融紡糸を行うことができない。
ここで、前述した平行流路21の外径Wに対する仮想合流部22から平行流路21の先端部21aまでの長さLの比率rに関して試験を行った結果について説明する。
図2は試験を行った溶融紡糸装置10であってその構成は図1に示す溶融紡糸装置10と同様であり、仮想合流部22から平行流路21の先端部21aまでの長さLが変更できるようになっている。図3(a)に示す溶融紡糸装置10では前記比率rが0.6、図3(b)に示す溶融紡糸装置10では前記比率rが1.3、図3(c)に溶融紡糸装置10では前記比率rが0に設定されている。これらの条件下でそれぞれポリプロピレン樹脂の溶融紡糸試験を行った。
その結果、図3(b)に示すように、前記比率rが1.3である場合には、ノズル14から押し出される溶融樹脂13の流れが熱風15の流れとともにほぼ真直ぐに下降し、良好な紡糸が行われた。図3(a)に示すように、前記比率rが0.6である場合には、ノズル14から押し出される溶融樹脂13の流れと熱風15の流れがほぼ平行に延び、概ね良好な紡糸が行われた。これに対し、図3(c)に示すように、前記比率rが0である場合すなわちノズル14の開口端部14aが仮想合流部22に位置している場合には、ノズル14から押し出される溶融樹脂13の流れと熱風15の流れとが途中から屈曲し、乱流状態で下降し、所望とする紡糸を行うことができなかった。
前記ノズル14の開口端部14aは平行流路21の先端面に対して通常同一面上に位置しているが、ノズル14の開口端部14aは平行流路21の先端部21aから内側へ5mmの位置と外側へ5mmの位置との間に位置するように構成することができる。この場合、ノズル14の開口端部14aが平行流路21の先端面と同一面上に位置するときとほぼ同様の効果を奏することができる。ノズル14の開口端部14aが平行流路21の先端部21aより5mmを超えて内側に位置する場合には、平行流路21を流れる熱風15が傾斜流路20からの熱風15により影響を受けて揺れ動き、ノズル14から押し出される溶融樹脂13が平行流路21を形成する内壁面23に付着したりして好ましくない。その一方、ノズル14の開口端部14aが平行流路21の先端部21aより5mmを超えて外側に位置する場合には、ノズル14から押し出される溶融樹脂13に対して吹き付けられる熱風15の効果が低下する。
前記平行流路21から吹き出される熱風15の流れは、ノズル14から押し出される溶融樹脂13の流れより高速になるように設定され、熱風15の流れが溶融樹脂13の流れと平行を保持した状態で溶融樹脂13の繊維を細く引き伸ばすようになっている。この場合、熱風15の速度は高速の熱風15によって溶融樹脂13と熱風15との間に生じる減圧作用に基づいて溶融樹脂13が振動しない程度に設定される。
前記溶融紡糸装置10の下方位置にはベルトコンベヤ装置24が配設され、前後一対のローラ25,26間に掛装されたベルト27が周回するように構成されている。そして、ノズル14から下方へ押し出された溶融樹脂13の繊維がベルト27上に堆積され、不織布11のシートが形成されるようになっている。
次に、上記のように構成された溶融紡糸装置10を用いた樹脂の溶融紡糸方法について説明する。
さて、図1に示すように、溶融樹脂13がノズル14から下方へ吐出される一方、その周囲において熱風15が傾斜流路20から平行流路21を経て吹き出される。熱風15は傾斜流路20からノズル14に向けて斜め方向に吹き出された後、平行流路21から溶融樹脂13の流れと平行方向に吹き出され、溶融樹脂13が揺れながら下降する。この過程で、溶融樹脂13は次第に固化されて繊維となり紡糸される。
このとき、ノズル14の開口端部14aが熱風15の仮想合流部22よりも下流側に位置しているため、傾斜流路20から平行流路21を介して吹き出される熱風15は溶融樹脂13の流れに平行方向に流れるように整流される。特に、傾斜流路20を流れる熱風15の仮想合流部22から平行流路21の先端部21aまでの長さLが平行流路21の外径Wに対して0.6〜3倍に設定されていることにより、平行流路21から吹き出される熱風15は溶融樹脂13の流れに平行になるように一層良好に整流される。このため、溶融樹脂13の流れは熱風15の流れに包まれるようにして安定した状態で鉛直方向の下方へ真直ぐに延びる。
この際、熱風15の流れが溶融樹脂13の流れよりも高速に設定されていることにより、熱風15よりも低速で下降する溶融樹脂13に対してその周囲から下方への引張力が作用し、溶融樹脂13の繊維が下方へ細長く引き伸ばされる。熱風15の流れとともに下降する繊維は、ベルトコンベヤ装置24のベルト27上に供給され、集積されて不織布11のシートが形成される。得られた不織布11のシートは、ベルト27とともに移動して所定位置で取得される。
以上の実施形態により発揮される効果について以下にまとめて説明する。
(1) 本実施形態の溶融紡糸方法では、ノズル14の開口端部14aがノズル14の周囲に斜め前方に向けて吹き付けられる熱風15の仮想合流部22より下流側に位置し、平行流路21の中心に位置するノズル14から溶融樹脂13が吐出される。一方、熱風15は傾斜流路20から平行流路21を経て溶融樹脂13の外周部に吹き出される。つまり、熱風15は平行流路21を通過して吹き出されることにより、ノズル14の開口端部14aから吹き出された溶融樹脂13の流れに対して平行方向に整流される。
このため、熱風15は、溶融樹脂13に対して引き伸ばす力を示すことができるとともに、溶融樹脂13の繊維を切れ難くすることができる。従って、この溶融紡糸方法によれば、細く、均一な繊維を切れることなく、容易かつ安定した状態で得ることができる。よって、良好な品質を有する不織布を歩留まり良く生産することができる。
(2) 平行流路21から吹き出される熱風15の流れがノズル14から押し出される溶融樹脂13の流れより高速に設定されていることにより、熱風15の流れが溶融樹脂13の流れと平行を保持した状態で溶融樹脂13の繊維を効果的に引き伸ばすことができる。この場合、得られる繊維の繊維径を例えば3μm以下にすることができる。
(3) 溶融紡糸装置10は溶融樹脂13を吹き出すノズル14と、該ノズル14の周囲に配置されて熱風15を吹き付けるための吹き付け用流路16を有する筒体17とにより構成され、ノズル14の開口端部14aが傾斜流路20から吹き出される熱風15の仮想合流部22より下流側に位置するように設定されている。このため、溶融紡糸装置10によれば、構成を簡易にすることができるとともに、細く、均一な繊維を切れることなく、容易かつ安定した状態で得ることができる。
(4) 吹き付け用流路16は、基端側がノズル14に対して傾斜する傾斜流路20、先端側がノズル14と平行に延びる平行流路21となり、前述した比率rが0.6〜3倍となるように設定されている。このため、熱風15の流れはノズル14から押し出される溶融樹脂13の流れに平行に整流され、溶融紡糸を精度良く、円滑に行うことができる。
(5) ノズル14の開口端部14aは、平行流路21の先端部21aから内側へ5mmの位置と外側へ5mmの位置との間に位置するように構成されている。このため、ノズル14の開口端部14aが前記仮想合流部22より下流側に位置している限り、平行流路21の先端部21aより若干内側又は若干外側にずれていても、ずれていない場合と同様の効果を発揮することができるとともに、ノズル14の開口端部14aの位置を厳密に設計する必要がなく、設計を容易に行うことができる。
(6) 前記ノズル14は金属パイプがノズル本体18に接合されて構成されていることにより、ノズル本体18に微小な孔開け加工を行う場合に比べてノズル14を精度良く、容易に加工することができる。
なお、前記各実施形態を次のように変更して実施することも可能である。
・ 図4に示すように、ノズル14に対する傾斜流路20の傾斜角度を実施形態の傾斜流路20の傾斜角度より大きく設定し、仮想合流部22を実施形態の場合よりもノズル14の基端側に設定することができる。さらに、ノズル14の開口端部14aの位置を平行流路21の先端部21aよりも内側(5mm以内)に設定することができる。この場合、平行流路21の長さを十分に確保することができ、熱風15の整流効果を向上させることができる。
・ 図5に示すように、平行流路21の外径Wを実施形態の平行流路21の外径Wより小さく設定し、ノズル14の開口端部14aの位置を平行流路21の先端部21aよりも外側(5mm以内)に設定することができる。この場合、平行流路21から吹き出される熱風15の流速を実施形態の場合より大きくすることができ、ノズル14から押し出される溶融樹脂13の繊維を引き伸ばす効果を高めることができる。
・ 溶融樹脂13を押し出すノズル14を、ノズル本体18に対して孔開け加工を施すことにより形成することも可能である。
10…溶融紡糸装置、11…不織布、12…装置本体、13…溶融樹脂、14…ノズル、14a…開口端部、15…熱風、16…吹き付け用流路、17…筒体、18…ノズル本体、20…傾斜流路、21…平行流路、21a…先端部、22…仮想合流部、L…長さ、W…外径。

Claims (4)

  1. 溶融樹脂をノズルから押し出し、その周囲に溶融樹脂の押し出し方向に向けて熱風を吹き付けて溶融樹脂を繊維状にし、該繊維を対象物に供給して不織布を製造するための溶融紡糸方法であって、
    前記ノズルの開口端部が、ノズルの周囲に斜め前方に向けて吹き付けられる熱風の仮想合流部より下流側であって、且つ、熱風の吹き出し口と同一位置か上流側に位置し、ノズルから押し出される溶融樹脂を振動させることなく、熱風の流れが溶融樹脂の流れに平行に形成されることを特徴とする溶融紡糸方法。
  2. 前記熱風がノズルから押し出される溶融樹脂の繊維を引き伸ばすように、熱風の流れが溶融樹脂の流れより高速に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の溶融紡糸方法。
  3. 請求項1に記載の溶融紡糸方法を実施する溶融紡糸装置であって、
    装置本体内に溶融樹脂を押し出すためのノズルと、該ノズルの周囲に配置されて熱風を吹き付けるための吹き付け用流路を有する筒体とを備え、
    ノズルの開口端部が、ノズルの周囲に溶融樹脂の押し出し方向に向けて吹き付けられる熱風の仮想合流部より下流側であって、且つ、熱風の吹き出し口と同一位置か上流側に位置するように設定されており、
    前記吹き付け用流路は、基端側がノズルに対して傾斜する傾斜流路になるとともに、先端側がノズルと平行に延びる平行流路となり、前記傾斜流路を流れる熱風の仮想合流部から平行流路の先端部までの長さが平行流路の外径に対して0.6〜3倍となるように構成されていることを特徴とする溶融紡糸装置。
  4. 前記ノズルは金属パイプがノズル本体に接合されて構成されていることを特徴とする請求項3に記載の溶融紡糸装置。
JP2010115417A 2010-05-19 2010-05-19 溶融紡糸方法及び溶融紡糸装置 Active JP5482440B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010115417A JP5482440B2 (ja) 2010-05-19 2010-05-19 溶融紡糸方法及び溶融紡糸装置
US13/095,130 US8685312B2 (en) 2010-05-19 2011-04-27 Melt spinning method and apparatus
DE102011075923.9A DE102011075923B4 (de) 2010-05-19 2011-05-16 Schmelzspinnverfahren und -vorrichtung
CN2011101278345A CN102251295B (zh) 2010-05-19 2011-05-17 熔融纺丝方法及熔融纺丝装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010115417A JP5482440B2 (ja) 2010-05-19 2010-05-19 溶融紡糸方法及び溶融紡糸装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011241509A JP2011241509A (ja) 2011-12-01
JP5482440B2 true JP5482440B2 (ja) 2014-05-07

Family

ID=44900616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010115417A Active JP5482440B2 (ja) 2010-05-19 2010-05-19 溶融紡糸方法及び溶融紡糸装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8685312B2 (ja)
JP (1) JP5482440B2 (ja)
CN (1) CN102251295B (ja)
DE (1) DE102011075923B4 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5527167B2 (ja) 2010-11-09 2014-06-18 トヨタ紡織株式会社 不織布の製造装置
JP5652167B2 (ja) 2010-12-01 2015-01-14 トヨタ紡織株式会社 溶融紡糸装置及び溶融紡糸方法
JP2014227618A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 トヨタ紡織株式会社 不織布シート及び不織布シートの製造方法
JP2014229592A (ja) * 2013-05-27 2014-12-08 トヨタ紡織株式会社 セパレータ及びセパレータの製造方法
JP6425023B2 (ja) 2015-01-14 2018-11-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 極細繊維生成方法及び生成装置
US10494743B2 (en) 2015-04-08 2019-12-03 Columbia Insurance Company Yarn texturizing apparatus and method
WO2017110057A1 (ja) 2015-12-21 2017-06-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 繊維集合体
JP6641553B2 (ja) * 2016-06-09 2020-02-05 トヨタ紡織株式会社 メルトブロー用紡糸ダイ
CN106001466B (zh) * 2016-06-29 2018-05-25 武汉纺织大学 一种螺旋状高弹性金属纤维丝的制备装置及方法
JP7458152B2 (ja) * 2019-05-31 2024-03-29 ヤマシンフィルタ株式会社 メルトブロー装置及びナノファイバ製造方法
EP3954811A1 (en) * 2020-08-13 2022-02-16 Gelatex Technologies OÜ Device and method for producing polymer fibers and its uses thereof
CN116219558B (zh) * 2023-02-10 2023-09-12 新创碳谷集团有限公司 一种纺丝喷头控制方法、装置及纺丝加工方法

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS496768B1 (ja) * 1970-12-25 1974-02-16
JPS496768A (ja) 1972-05-06 1974-01-21
US3825380A (en) 1972-07-07 1974-07-23 Exxon Research Engineering Co Melt-blowing die for producing nonwoven mats
US4963298A (en) 1989-02-01 1990-10-16 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for preparing fiber, rovings and mats from lyotropic liquid crystalline polymers
ZA903302B (en) 1989-06-07 1992-04-29 Kimberly Clark Co Process and apparatus for forming a nonwoven web
US5160746A (en) 1989-06-07 1992-11-03 Kimberly-Clark Corporation Apparatus for forming a nonwoven web
DE3927254A1 (de) 1989-08-18 1991-02-21 Reifenhaeuser Masch Verfahren und spinnduesenaggregat fuer die herstellung von kunststoff-faeden und/oder kunststoff-fasern im zuge der herstellung von einem spinnvlies aus thermoplastischem kunststoff
US5124111A (en) * 1989-09-15 1992-06-23 Kimberly-Clark Corporation Method of forming a substantially continous swirled filament
US5080569A (en) 1990-08-29 1992-01-14 Chicopee Primary air system for a melt blown die apparatus
JPH04209862A (ja) * 1990-12-07 1992-07-31 Koa Oil Co Ltd 炭素長繊維製不織布の製法
WO1996017121A1 (fr) 1994-11-25 1996-06-06 Polymer Processing Research Inst., Ltd. Non-tisse en fibres longues etirees constituees de differents types de polymeres, et son procede de fabrication
US5665278A (en) 1996-01-17 1997-09-09 J & M Laboratories, Inc. Airless quench method and apparatus for meltblowing
RU2156839C2 (ru) 1996-03-06 2000-09-27 Мицубиси Рэйон Ко., Лтд. Волокна фибрилловой системы (варианты), формованное изделие, способ изготовления волокон фибрилловой системы, прядильная фильера для изготовления волокон фибрилловой системы
JP3789006B2 (ja) * 1996-04-15 2006-06-21 三菱レイヨン株式会社 フィブリル化繊維用紡糸ノズル及び不連続フィブリル化繊維の製造方法
US5695377A (en) 1996-10-29 1997-12-09 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Nonwoven fabrics having improved fiber twisting and crimping
US6132661A (en) 1996-11-19 2000-10-17 Nippon Petrochemical Company, Limited Longitudinally stretched nonwoven fabric and method for producing the same
US6001303A (en) 1997-12-19 1999-12-14 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Process of making fibers
US6247911B1 (en) 1999-05-20 2001-06-19 The University Of Tennessee Research Corporation Melt blowing die
US6524521B1 (en) 1999-08-30 2003-02-25 Nippon Petrochemicals Co., Ltd. Method of and apparatus for manufacturing longitudinally aligned nonwoven fabric
JP4233181B2 (ja) 1999-09-30 2009-03-04 新日本石油株式会社 横配列ウェブの製造方法および製造装置
US6620503B2 (en) 2000-07-26 2003-09-16 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Synthetic fiber nonwoven web and method
US6613268B2 (en) * 2000-12-21 2003-09-02 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Method of increasing the meltblown jet thermal core length via hot air entrainment

Also Published As

Publication number Publication date
CN102251295B (zh) 2013-06-12
JP2011241509A (ja) 2011-12-01
DE102011075923A1 (de) 2011-11-24
US20110285065A1 (en) 2011-11-24
US8685312B2 (en) 2014-04-01
DE102011075923B4 (de) 2019-08-14
CN102251295A (zh) 2011-11-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5482440B2 (ja) 溶融紡糸方法及び溶融紡糸装置
JP2011241510A (ja) 溶融紡糸方法及び溶融紡糸装置
JP5652167B2 (ja) 溶融紡糸装置及び溶融紡糸方法
KR101010413B1 (ko) 분산형 부직 웹 형성 방법
TWI843708B (zh) 用於細絲擠出和紡粘織物生產之裝置、此裝置的用途,及生產此裝置的方法
JP2020122256A (ja) 不織ウェブ
KR102366240B1 (ko) 극세 섬유 생성 방법 및 생성 장치
JP2022507153A (ja) 紡糸繊維の製造に使用するための一体化された紡糸口金本体及びノズルを有する紡糸口金ブロック
JP6641553B2 (ja) メルトブロー用紡糸ダイ
JP4271226B2 (ja) 不織布の製造方法及び装置
JP2022010113A (ja) スパンボンド不織布
JP6544630B2 (ja) 極細繊維生成装置
JP5527167B2 (ja) 不織布の製造装置
JP2017203233A (ja) メルトブロー用ダイ
JP6842577B2 (ja) 不織布の製造装置及び不織布の製造方法
JP2023044529A (ja) 粒子複合化長繊維交絡体の製造方法及び装置
JP7352946B2 (ja) メルトブロー装置
JP6056643B2 (ja) メルトブロー用口金及び不織布製造装置
JP2020165013A (ja) 繊維不織布の製造方法
JP2004204431A (ja) 極細繊維の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5482440

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250