JPH04209862A - 炭素長繊維製不織布の製法 - Google Patents

炭素長繊維製不織布の製法

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JPH04209862A
JPH04209862A JP2409776A JP40977690A JPH04209862A JP H04209862 A JPH04209862 A JP H04209862A JP 2409776 A JP2409776 A JP 2409776A JP 40977690 A JP40977690 A JP 40977690A JP H04209862 A JPH04209862 A JP H04209862A
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JP
Japan
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pitch
gas
nonwoven fabric
spinning
fibers
Prior art date
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Pending
Application number
JP2409776A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Kitai
北井 誠
Toshiyuki Fujino
藤野 敏幸
Susumu Shimizu
進 清水
Haruki Yamazaki
春樹 山嵜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koa Oil Co Ltd
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Original Assignee
Koa Oil Co Ltd
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[00011
【産業上の利用分野]本発明は、バインダーを含まない
炭素長繊維製不織布の製法に関する。 [0002] 【従来の技術】従来から炭素繊維製不織布は、例えば、
断熱材、耐熱・耐食フィルター等として利用されており
、その製造法としては、(i)延伸紡糸法等によって得
られる短繊維(長さ:数cm〜数十cm)またはPAN
系もしくはピッチ系の長繊維を切断した短繊維(長さ:
数順〜数十mm)をバインダーを用いる抄紙法によって
ペーパー状に賦形する方法、および(ii)延伸紡糸法
等によって得られる短繊維をとう状にしてニードルパン
チ法によってフェルト状に賦形する方法等が知られてい
る。 [0003]Lかしながら、方法(i)においては、工
程が複雑で製品がコスト高になる、短繊維のランダム配
向に起因して強度が低い、強度を向上させるためには目
付けを増加させなければならないのでガス透過能が低下
する、短繊維をバインダーで接合するので不織布自体が
剛直となって折損し易い等の問題がある。 [0004]また、方法(ii)においては、方法(i
)の場合よりもさらに強度が低下するために必然的に目
付けの多い不織布となり、ガス透過能が著しく低下する
という問題がある。 [0005]
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の炭素
繊維製不織布に係わる上記諸問題を解決し、優れたガス
透過性、柔軟性および取扱い性等の特性を有する炭素繊
維製不織布を提供するためになされたものである。 [0006]
【課題を解決するための手段】本発明は、(i)ガスノ
ズル、および該ガスノズル内に、吐出先端部が該ガスノ
ズルの端部よりも0.01〜2.0mm突出して配設さ
れた溶融ピッチ吐出孔を具備する紡糸装置へ、光学的等
方性ピッチおよび/または光学的異方性ピッチを供給し
、(ii)該ガスノズルからガスを紡糸ピッチの吐出方
向に沿って、ガス吐出速度(a)とピッチ吐出速度(b
)の比(a/b)が1〜10 (m/mg)の範囲で噴
射させながら、該吐出孔から溶融ピッチを吐出させるこ
とによって連続的に紡糸をおこない、(iii)得られ
た長繊維を積層した後、不融化処理に付し、次いで(i
v)炭化処理に付すことを特徴とする炭素長繊維製不織
布の製法に関する。 [00071以下、本発明を添付図に基づいて説明する
。第1図は、本発明を実施するのに好適な紡糸装置の溶
融ピッチ吐出孔近傍の一態様を示す模式的断面図である
。 [0008]光学的等方性ピッチ1および/または光学
的異方性ピッチ2は、紡糸装置のピッチ貯留部3へ供給
される。ピッチとしては石油系ピッチ、石炭系ピッチま
たは芳香族系ピッチのいずれかを使用してもよい。該ピ
ッチ1および/または2はヒーター4によって溶融され
る。溶融ピッチの温度および粘度は通常はそれぞれ約3
30〜350℃および約10〜300pである。 [0009]溶融ピツチ吐出孔5からのピッチの吐出は
、ガス導入管6を介してガスノズル7へ供給されるガス
(例えば、窒素ガス、空気等)を紡糸ピッチの吐出方向
に沿って噴射させながらおこなう。通常使用される吐出
孔5の内径およびガスノズル7の端部の内径はそれぞれ
約0.1〜1.0mmおよび約0.5〜5.0市である
。溶融ピッチの吐出速度は約50〜1000■/m i
 n好ましくは約100〜500■/m i nであり
、また、ガスの吐出速度を約10〜LOOm/秒にする
事が肝要である。 [00101この場合、吐出孔5の先端部はガスノズル
7の端部よりも、0.01〜2.0mm突出させる事が
重要である。該突出部が存在しないと、繊維の形成は可
能であるが、紡糸ピッチに対するガスが複雑に作用し繊
維がランダムに切断され連続した長繊維が得られない。 また、ガスの流速が10m/秒よりも遅くなると、紡糸
ピッチの延伸が不十分となって太い繊維しか得られず、
また、100m/秒よりも速くなると繊維の切断が起る
ので好ましくない。 [0011]上記紡糸延伸処理工程において、吐出孔5
およびガスノズル7の端部の位置、溶融ピッチの粘度お
よび吐出速度と延伸用ガスの噴射速度の比を最適に調整
することによって、従来法では製造することがほとんど
不可能であった長繊維が容易に製造できる。 [0012]上記の連続的な延伸紡糸によって得られる
長繊維を積層した後、不融化処理に付し、次いで炭化処
理に付すことによって本発明による炭素長繊維製不織布
が得られる。 [0013]長繊維の積層厚は、最終的な不織布に要求
される目付けや厚さ等に応じて適宜選定すればよいが、
目付けの均一な製品を得るためには、積層厚を均一にし
なければならない。このような目的のためには、長繊維
をベルコンベア等の可動性捕集器上に均一に積層しても
よく、あるいはケンス等の別容器への再積層によって均
一化させてもよい。 [0014]積層した長繊維の不融化処理は、空気等の
酸化性ガスの流通下において、約200〜300℃でお
こなう。この場合、流通ガスは被処理繊維を保有する容
器の上方から下方へ向って積層繊維層を貫通するように
流すのが効果的である。 [0015]不融化処理後の炭化処理は、窒素ガス等の
不活性ガスの雰囲気下において、約600〜3000℃
でおこなう。 [0016]
【作用】本発明による不織布は、バインダーを含まない
炭素長繊維から構成されるので、バインダーや炭素短繊
維に起因する従来の炭素繊維製不織布の前記の欠点を有
さない。 [0017]
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに説明す
る。 [0018]実施例1 石油系重質油を原料として、軟化点200℃の光学的等
方性ピッチを調製した。このピッチをガス吹出し口より
下方に0.5mm突出した内径0.25ミリメートルの
ピッチ吐出孔とその円周上に内径0.5ミリメートルの
ガス吹出し口を有する紡糸装置に供給し、温度330℃
に加熱溶融して、ピッチを300■/分で吐出するとと
もに空気を30m/秒で吹き出して繊維を16μまで延
伸して紡糸した。ピッチは延伸ガスによってスムーズに
細径化され、糸切れなしに長時間の紡糸が可能であった
。 [0019]この繊維を金網上に均一に積層し、金網の
上から空気を1メ一トル/秒で流しながら、290℃で
15分間不融化した後、窒素雰囲気中で1000℃で炭
化した。得られた不織布は目付け51g/m2であり、
この不織布をフィルターとして使用した場合の圧力損失
を測定したところ、空気流速0.85m/秒において1
mmH2Oと低圧損であった。またこの不織布は非常に
しなやかで半径1ミリメートル以下までおりまげでも折
損がおこらず、繊維の脱落も全く認められなかった。 [00201比較例1 実施例1と同じピッチから遠心紡糸法により、繊維径1
5μ、長さ5〜30センチメートルのピッチ繊維を紡糸
し、実施例1と同じ条件で不融化・炭化して炭素繊維を
製造した。この繊維を長さ6ミリメードルにチョッピン
グした後、フェノール樹脂の水溶液をバインダーとして
抄紙法によりペーパー状に成形した後、再び1000℃
で炭化した。 [00211得られた不織布は厚さ0.3ミリメートル
、目付け39g/m2であり、実施例1と同様に圧力損
失を測定した結果、空気流速0.85m/秒において4
mmH2Oと大きな圧損を示した。またこの不織布は剛
直なため半径10ミリメートルまでおりまげることで折
れてしまった。 [0022]
【発明の効果】本発明によれば、従来法の場合のように
、−旦炭化処理までおこなった炭素繊維を原料として不
織布を製造するという複雑な工程を必要とせずに、通常
の炭素繊維製造工程と同等の工程だけで炭素繊維製不織
布を製造することができる。また、本発明による不織布
は、バインダー不含炭素長繊維の積層から構成されるの
で、優れたガス透過性、柔軟性および取扱い性等の特性
を有する。従って、本発明による炭素長繊維製不織布は
、例えば、断熱材、耐熱・耐食フィルター等として有効
に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するのに好適な紡糸装置の溶融ピ
ッチの吐出孔近傍の一態様を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 光学的等方性ピッチ 2 光学的異方性ピッチ 3 ピッチ貯留部 4 ヒーター 5 溶融ピッチ吐出孔 6 ガス導入管 7 ガスノズル
【図1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i)ガスノズル、および該ガスノズル内
    に、吐出先端部が該ガスノズルの端部よりも0.01〜
    2.0mm突出して配設された溶融ピッチ吐出孔を具備
    する紡糸装置へ、光学的等方性ピッチおよび/または光
    学的異方性ピッチを供給し、(ii)該ガスノズルから
    ガスを紡糸ピッチの吐出方向に沿って、ガス吐出速度(
    a)とピッチ吐出速度(b)の比(a/b)が1〜10
    (m/mg)の範囲で噴射させながら、該吐出孔から溶
    融ピッチを吐出させることによって連続的に紡糸をおこ
    ない、(iii)得られた長繊維を積層した後、不融化
    処理に付し、次いで(iv)炭化処理に付すことを特徴
    とする炭素長繊維製不織布の製法。
  2. 【請求項2】ピッチ系光学的等方性炭素長繊維、ピッチ
    系光学的異方性炭素長繊維またはこれらの複合長繊維か
    ら成る炭素長繊維製不織布。
JP2409776A 1990-12-07 1990-12-07 炭素長繊維製不織布の製法 Pending JPH04209862A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011241509A (ja) * 2010-05-19 2011-12-01 Toyota Boshoku Corp 溶融紡糸方法及び溶融紡糸装置
US8685311B2 (en) 2010-05-19 2014-04-01 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Melt spinning method

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011241509A (ja) * 2010-05-19 2011-12-01 Toyota Boshoku Corp 溶融紡糸方法及び溶融紡糸装置
US8685311B2 (en) 2010-05-19 2014-04-01 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Melt spinning method
US8685312B2 (en) 2010-05-19 2014-04-01 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Melt spinning method and apparatus

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