JP5482072B2 - アキシャルギャップ型モータ及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents

アキシャルギャップ型モータ及び電動パワーステアリング装置 Download PDF

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本発明は、アキシャルギャップ型モータ及び電動パワーステアリング装置に関する。
従来、特許文献1に記載されるように、円盤型の回転子に対してその軸線方向の端面に空隙を挟んで固定子を対向配置したいわゆるアキシャルギャップ型のモータが知られている。当該モータは、軸線方向において対向する回転子及び固定子の表面間で作用する磁力により回転駆動力を得る。当該モータは、円筒状の回転子とその周面を取巻く環状の固定子とからなる、いわゆるラジアル型のモータに対して、軸線方向の厚みを小さくすることができるという長所がある。特許文献2には、こうしたアキシャルギャップ型のモータを、電動パワーステアリング装置の駆動源として採用することが記載されている。
特開2005−341696号公報 特開2008−172884号公報
前述したようなアキシャルギャップ型のモータはブラシレスモータの一種であって、その駆動方式として三相の正弦波駆動方式が採用されることも想定される。この場合には、三相各相のモータコイルには、PWM制御を通じて位相の異なる正弦波交流電圧が印加される。正弦波駆動方式は、モータの巻線利用率が高く、モータ効率がよいとされている。また、モータの円滑なる回転及び滑らかな出力特性が得られる。このため、例えば前述した電動パワーステアリング装置に使用されるモータについては、その駆動方式として正弦波駆動方式が採用されることが多い。
ところが、前記従来のモータでは、必要とされるモータトルクを確保できないおそれがあった。すなわち、正弦波駆動時において、トルクリップル(モータトルクの変動)が大きく円滑な回転が困難となることが懸念される。具体的には、回転子の固定子側の側面は平坦面とされているため、回転子から固定子へ向かう磁場(磁束)の分布も平坦なものとなる。換言すれば、回転子から固定子へ向かう十分な磁束密度が確保できないおそれがある。そしてこれに起因して前記従来のモータでは、滑らかな正弦波駆動の実行が困難となり、必要とされるモータトルクが十分に確保できないおそれがある。例えば電動パワーステアリング装置、特にラックドライブ型のもの等のように、大きなモータトルクが要求される装置への適用は困難である。なお、前記従来のモータにおいて、前記回転子を固定して固定子とするとともに、前記固定子を回転可能に設けて回転子とすることも考えられるところ、この場合であれ、前述と同様の問題が発生する。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、回転子から固定子へ又は固定子から回転子へ向かう磁束の密度を確保することによりモータトルクを好適に得ることができるアキシャルギャップ型モータ及び電動パワーステアリング装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、永久磁石を備えてなる回転子又は固定子、及び電磁石を備えてなる固定子又は回転子が、その軸線方向において対向して配設されてなるアキシャルギャップ型モータにおいて、前記回転子又は固定子は、前記永久磁石の前記固定子又は回転子に対向する面の全体を覆う磁性体を備え、前記磁性体の前記固定子又は回転子側の面には、前記永久磁石の磁場分布を滑らかなサインカーブとするべく、前記固定子又は回転子側に凸となる曲面であって、前記回転子の回転方向に高さが変化するように湾曲してなる曲面が形成され、前記永久磁石は、前記回転子の回転方向において、隙間を空けて複数に分割されてなるとともに、前記永久磁石間の隙間には、他の永久磁石が介在され、前記他の永久磁石は、隣に位置する前記永久磁石の極性と同じ極性となるように設けられていることをその要旨とする。
例えば回転子側に永久磁石を、固定子側に電磁石を設ける構成を採用した場合には、次のような作用及び効果が得られる。すなわち、永久磁石の固定子側の全面を磁性体で覆うことにより、電磁石(正確には、そのコイル)から発せられる磁束が永久磁石を通過することがない。このため、電磁石の磁束密度を好適に確保することができる。ひいては、モータトルクを好適に確保することができる。また、磁性体の固定子側の面に当該固定子側に凸となる曲面を形成することにより、永久磁石の磁場分布を滑らかなサインカーブとすることができる。すなわち、回転子から固定子へ向かう磁束の密度が好適に確保される。これにより、モータトルクを好適に確保することができる。また、トルクリップルの発生が抑制されて、モータを三相正弦波駆動方式により円滑に駆動させることができる。なお、回転子側に電磁石を、固定子側に永久磁石を設ける構成を採用した場合であれ、前述と同様の作用及び効果が得られる。
また、隣り合う永久磁石との間に隙間が形成されることにより、隣り合う永久磁石間に磁束が形成されにくくなるとともに、各永久磁石から発せられる磁束は固定子側へ向かいやすくなる。このため、モータトルクの発生に係る、永久磁石の固定子側へ向かう磁束密度が増大する。したがって、モータトルクのいっそうの増大化が期待できる。なお、回転子側に電磁石を、固定子側に永久磁石を設ける構成を採用した場合であれ、前述と同様の作用及び効果が得られる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記永久磁石及び前記磁性体を含んでなる一対の回転子又は固定子を備え、これら回転子又は固定子は前記固定子又は回転子を間に挟んで互いに対向してなることをその要旨とする。
この構成によれば、一対の回転子又は固定子を有することにより、より大きなモータトルクを得ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記回転子又は固定子は、前記永久磁石の前記固定子又は回転子と反対側の面の全体を覆う他の磁性体を有してなることをその要旨とする。
例えば回転子側に永久磁石を、固定子側に電磁石を設ける構成を採用した場合には、次のような作用及び効果が得られる。すなわち、磁石から発せられる磁束が固定子と反対側の面から漏洩することが抑制される。このため、永久磁石の磁気回路が好適に形成されるとともに、永久磁石の固定子側へ向かう磁束密度をより好ましいレベルで確保することができる。なお、回転子側に電磁石を、固定子側に永久磁石を設ける構成を採用した場合であれ、前述と同様の作用及び効果が得られる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記固定子又は回転子側の磁性体は、前記回転子の回転方向において、隙間を空けて複数に分割されてなることをその要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記回転子及び前記固定子を収容するケーシングを備え、前記固定子は前記ケーシングの内周面に固定部材を介して固定するとともに、前記回転子は前記ケーシングの内周面に対して相対回転可能に支持し、前記固定部材は非磁性金属材料により形成するとともに、その固定子側の面には当該固定子の軸線方向に対して交わる方向へ延びるスリットを形成してなることをその要旨とする。
電磁石への通電に伴う発熱により、ケーシングの温度が上昇してその体積が増大する。その際、固定部材のスリットが形成された部分が変形することによって、ケーシングの内部に発生する熱応力が吸収緩和される。
請求項6に記載の発明は、電動パワーステアリング装置において、請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載のアキシャルギャップ型モータが駆動源として採用されてなることをその要旨とする。
前述したように、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のアキシャルギャップ型モータによれば、三相正弦波駆動方式により円滑に駆動させることができる。また、モータトルクも好適に確保することができる。このため、電動パワーステアリング装置の駆動源として好適である。
本発明によれば、回転子から固定子へ又は固定子から回転子へ向かう磁束の密度を確保することによりモータトルクを好適に得ることができる。
ラックアシスト型の電動パワーステアリング装置の概略的な構成を示す斜視図。 本実施の形態のモータの軸線に沿った断面図。 同じくモータの分解斜視図。 同じくモータの軸線に沿った断面図。 図2のA−A線矢視図。 (a)は、本実施の形態における共通ヨークの形状を示す回転子の要部展開図、(b)は、同じくモータの電気角と固定子側へ向かう磁石からの磁束密度との関係を示すグラフ。 (a)は、本実施の形態の永久磁石による磁気回路を示す回転子及び固定子の斜視図、(b)は、同じく電磁石(コイル)による磁気回路を示す回転子及び固定子の斜視図。 他の実施の形態における回転子の要部断面図。 他の実施の形態における回転子の要部断面図。 他の実施の形態における磁極部材の平面図。 他の実施の形態における回転子の要部側面図。 他の実施の形態における固定子の軸線方向に沿った断面図。 他の実施の形態における回転子の軸線方向に沿った断面図。 他の実施の形態における回転子の軸線方向に沿った断面図。
以下、本発明を、いわゆるラックアシスト型の電動パワーステアリング装置に具体化した一実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。このラックアシスト型の電動パワーステアリング装置は、その駆動源であるモータを中空モータとしてラック軸(正確には、その外周部)と同軸上に配設したものである。当該装置では、ラック軸がボール螺子機構を通じてダイレクトにアシストされる。
<全体構成>
図1に示すように、ステアリング11が固定されたステアリングシャフト12は、ラックアンドピニオン機構13に連結されている。ステアリング操作に伴うステアリングシャフト12の回転は、ラックアンドピニオン機構13によりラックハウジング14の内部に挿通される図示しないラック軸の往復直線運動に変換される。このラック軸の往復直線運動により転舵輪15の舵角が変化することにより、車両の進行方向が変更される。
そして電動パワーステアリング装置1は、操舵系(ここでは、前述したラック軸)にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与するモータ16と、当該モータ16の作動を制御する電子制御装置(ECU)17とを備えてなる。モータ16はラックハウジング14内のラック軸と同軸に配設される。モータ16が発生するモータトルクは、モータ16と同様に前述のラック軸と同軸上に設けられる図示しないボール螺子機構を介して前述のラック軸に伝達される。本例では、モータ16として、アキシャルギャップ型のブラシレスモータが採用されている。このモータ16については、後に詳述する。
電子制御装置17は、トルクセンサ18及び車速センサ19を通じて取得される操舵トルクτ及び車速Vに基づいて目標アシスト力を演算し、当該目標アシスト力をモータ16に発生させるべく図示しないモータ駆動回路を通じてモータ16の給電制御を行う。このモータ16の給電制御を通じて操舵系に印加されるアシスト力が制御される。なお、モータ16の駆動方式としては、三相(U相、V相、W相)の正弦波駆動方式が採用されている。すなわち、モータ16の各相のモータコイルには、PWM制御を通じて位相の異なる正弦波交流電圧が印加される。これにより、モータ16は回転する。
<モータ>
次に、モータの構成について詳細に説明する。図2に示すように、モータ16のケーシング21は、ステンレス綱鋼材等の非磁性金属材料によりその両端面が開口した円筒状に形成されている。当該ケーシング21の内周面には、円筒状の固定リング22が圧入固定されている。固定リング22の内周面には、複数の環状のスリット22bが形成されている。本例では、2つのスリット22bが固定リング22の軸線方向において間隔をおいて設けられている。スリット22bの切り込み深さは、固定リング22の内周面からケーシング21の内周面の近傍位置までの間において適宜設定される。なお、ケーシング21と後述する固定子23を構成するコア24との熱膨張差及び剛性の差により磁極部27の根元(コア24に対する連結部位の近傍)に過大な応力が加わらないように、スリット22bの形状は決められる。また、固定リング22は、熱の良導体でもあるアルミニウム等の軟質の非磁性金属材料により形成されている。すなわち、固定リング22は、後述する固定子23を構成するコイル25に通電された際に発生するジュール熱が伝達される熱の通路として機能する。そしてこの固定リング22の内周面には円環柱状の固定子23が固定されている。
<固定子>
図3に併せて示されるように、固定子23は、棒状のコア24及び当該コア24に巻回されるコイル25からなる複数個(本例では、18個)の電磁石26が環状に配設されてなる。コア24は、鉄等の磁性体により断面扇形の柱状に形成されるとともに、その両端部には扇形板状の磁極部27が設けられている。コア24において、両磁極部27間には導線が巻回されることによりコイル25が形成されている。また、図2に示されるように、磁極部27はコア24に設けられたコイル25の外側に張り出している。コア24の上下一対の磁極部27において、それらの張り出した部分である張出部27aの間には、固定リング22が嵌め込まれている。固定リング22を挟み込む上下一対の張出部27aのうち図2における下側の張出部27aは、ケーシング21の内周面に形成された段差面21aに当接している。これにより、固定リング22及び各電磁石26の図2における下方への変位が規制される。そしてケーシング21の段差面21aと反対側の開口部を介して、円環状の固定ナット28をケーシング21の内周面に対して締め付けることにより、各磁極部27の上下一対の張出部27aは固定リング22を間に挟み込んだ状態で、段差面21aと固定ナット28とにより挟持される。これにより、固定リング22及び各電磁石26のケーシング21からの抜け止めが図られる。
なお、各コア24は後述する出力軸31の軸線方向に平行をなして延びるように配設される。また、図3に示されるように、電磁石26は、例えばU+相、V+相、W+相、並びにこれらに対応するU−相、V−相、W−相の6つを一組とする三組、すなわち合計18個が設けられる。
<回転子>
図2に示すように、固定子23の挿通孔23aには、中空状の出力軸31が回転可能に挿通されている。出力軸31の外径は、固定子23の挿通孔23aの内径よりも小さく設定されている。出力軸31の内径は、前述したラック軸が挿入可能、かつ図2における上下方向へ変位可能となる程度に設定される。
図4に示すように、出力軸31は、その両端部における外周面とケーシング21の両端部における内周面との間にそれぞれ介在された軸受32を介して、ケーシング21の内面に対して相対回転可能に支持されている。同図に示されるように、モータ16は、そのケーシング21を介してラックハウジング5の中間部に同軸上に組み込まれて連結される。前述したように、出力軸31にはボール螺子が挿通されるとともに、当該ボール螺子に進退移動可能に螺合されるボール螺子ナットが内嵌状態で固定される。このため、当該ボール螺子ナットは出力軸31と一体的に回転する。したがって、モータ16の回転運動は、ボール螺子ナットを通じてボール螺子の直線運動に変換される。このボール螺子の直線運動がラックハウジング5内のラック軸にアシスト力として伝達される。
図2に示されるように、出力軸31には、2つの回転子30,30が固定子23を間に挟んで互いに対向して設けられている。回転子30は、出力軸31に固定される磁石支持部材33を有している。磁石支持部材33は、円筒状の挿入部33a、及び挿入部33aの外周面に形成された円環状のフランジ部33b、及びフランジ部33bの外周縁に形成された筒状の保護部33cを備えてなる。そして磁石支持部材33は、その挿入部33aが出力軸31に外嵌された状態で固定されている。両磁石支持部材33は、それらの挿入部33aが互いに向き合うように出力軸31に取り付けられている。なお、磁石支持部材33は、ステンレス鋼鋼材等の非磁性材料により一体形成される。
磁石支持部材33の挿入部33aには、円環板状の磁石ヨーク34が外嵌状態で固定されている。磁石ヨーク34は、鉄等の磁性体により形成されることにより、後述する磁石から発せられる磁束を閉じ込める磁路を構成する。磁石ヨーク34はその挿入部33a側の内周面、保護部33c側の外周面及びフランジ部33b側の側面において接着剤等により接着されている。
磁石ヨーク34の固定子23側の側面には、6つの磁石(永久磁石)35が固定されている。図5に示されるように、各磁石35は扇板状、すなわち環状の平板をその周方向に複数等分(本例では、6等分)した形状とされている。そして同図に示されるように、各磁石35は、フランジ部33bの固定子23側の側面に対して、その周方向に一定間隔をおいて環状に配設されている。なお、図5に示されるように、各磁石35は、その厚み方向(出力軸31の軸線方向)において2極着磁されている。また各磁石35は、出力軸31の回転方向においてN極とS極とが交互になるように設けられている。さらに、出力軸31の軸線方向において固定子23を間に挟んで互いに対向する一対の磁石35は、異なる極性が対向するように設けられている。
各磁石35の固定子23側の側面には、共通ヨーク36が固定されている。共通ヨーク36は、鉄等の磁性体により形成されることにより、磁石35及びコイル25から発せられる磁束を閉じ込める磁路を構成する。共通ヨーク36は、その挿入部33a側の側面、保護部33c側の側面及び磁石35側の側面において接着剤等により接着されている。共通ヨーク36は、磁石35と同様の形状を有してなる。すなわち、図3に示されるように、共通ヨーク36は、環状の平板をその周方向に複数等分(本例では、6等分)した形状とされている。同図に示されるように、共通ヨーク36は、出力軸31の軸線に沿う方向からみたとき、その外郭形状が磁石35に一致する。換言すれば、磁石35の固定子23側の側面は、その全体が共通ヨーク36により覆われている。これら共通ヨーク36及び前述した磁石ヨーク34により、各磁石35はなかば磁性体に埋め込まれる状態とされている。なお、図2に示されるように、各共通ヨーク36と固定子23との間には、若干の隙間が形成されている。
<モータの組立方法>
次に、前述のように構成したモータの組立方法を説明する。図3に示すようにまず、両磁石支持部材33に対してそれぞれ磁石ヨーク34、磁石35及び共通ヨーク36を固定することにより2つの回転子30,30を予め組み立てておく。また、固定子23についても予め組み立てておく。この固定子23の組み立ては、例えば次のようにして行われる。すなわち、各コア24の一の端部に磁極部27を溶接等により固定する。次いで、各コア24の磁極部27が固定された端部と反対側の端部からコイル25を挿入して、これらコア24とコイル25とを接着剤等により密に固定する。そしてこれら一体をなすコア24及びコイル25を固定リング22に挿入して、その反対側から各コア24の残りの一の端部に磁極部27を溶接等により固定する。これにより、固定子23の組み立てが完了となる。なお、固定リング22は、例えば半円筒状の分割体を組み合わせてなる構成を採用してもよい。このようにすれば、コア24、コイル25及び2つの磁極部27を組み立てた後に、これらに対して固定リング22を取り付けることができる。
そして次に、一の回転子30を出力軸31に固定する。すなわち、磁石支持部材33の挿入部33aに出力軸31を圧入して図示しないナット又はキーにより固定する。次に、一の回転子30が固定された出力軸31に固定子23を挿入し、次いで残りの回転子30を出力軸31に固定する。この後、これら一体をなす2つの回転子30,30及び固定子23をケーシング21に挿入する。そして固定ナット28をケーシング21に対して締め付けることにより固定子23をケーシング21に固定する。出力軸31は、その両端部において軸受32を介してケーシング21に回転可能に支持する。以上で、モータ16の組立作業が完了となる。なお、モータ16の組立手順は適宜変更して行うようにしてもよい。
<共通ヨークの形状及び磁場分布>
次に、共通ヨーク36の形状を図6(a)に基づいて詳細に説明する。この図6(a)は、固定子23及び回転子30をそれらの一箇所を軸線方向に切断して展開した状態を示す。同図に示されるように、共通ヨーク36の固定子23側の側面は、固定子23側に凸となるように湾曲してなる曲面36a(湾曲面)が形成されている。曲面36aと固定子23との間の距離Lは、当該曲面36aの両端側が最も大きく、その中央に向かうにつれて徐々に小さくなって当該中央で最小となる。この共通ヨーク36と固定子23との間の距離Lは、磁気抵抗に大きく影響する。すなわち、共通ヨーク36と固定子23との間の距離Lが小さくなるほど磁気抵抗も小さく、逆に当該距離Lが大きくなるほど磁気抵抗も大きくなる。したがって、図6(b)のグラフに示されるように、横軸を電気角(機械角)、縦軸を磁石35から固定子23側へ向かう磁束密度(Bz)したとき、磁石35の磁場分布は、サインカーブ(正弦波)を描く。一の磁石35に着目したとき、その両隣の磁石35との間の隙間の中央間の距離は、電気角180度(機械角60度)に対応する。本例では、6つの磁石35を使用しているからである。このように、共通ヨーク36の固定子23側の側面を湾曲形状とすることにより、いわゆるサイン磁場が形成される。ひいては、三相正弦波駆動を通じてモータトルクを好適に得ることが可能となる。
ちなみに、共通ヨーク36の固定子23側の側面を平面状とした場合には、磁石35による磁場も平面状になる。そしてこの場合には、モータトルクが十分に得られないおそれがある。また、大きなトルクリップルが発生することも懸念される。したがって、本例のように、モータ16の駆動方式として三相正弦波駆動方式を採用する場合には、共通ヨーク36の固定子23側の側面の形状を本例のように固定子23側に凸となるように湾曲した形状とする必要がある。
<磁石の磁気回路>
次に、各磁石35の磁気回路について説明する。図7(a)に実線の矢印で示されるように、各磁石35から発せられる磁束は、磁石ヨーク34及び共通ヨーク36の内部を通過しつつ(閉じ込められつつ)、互いに反対側に設けられる回転子30の磁石35間において形成される。磁石35の固定子23側の側面の全面が磁性体、すなわち共通ヨーク36により覆われるとともに、当該共通ヨーク36の固定子23側の側面に当該固定子23側に凸となる曲面36aが形成されていることにより、磁石35から発せられる磁束は好適に固定子23側へ向かうようになる。また、回転子30の回転方向において隣り合う磁石35間には隙間が形成されている。このため、当該回転方向において隣り合う磁石35間に磁束は形成されにくくなり、磁石35の磁束は固定子23側へ向かいやすくなる。したがって、磁石35の固定子23側へ向かう磁束の密度が好適に確保される。
<コイルの磁気回路>
次に、各コイル25の磁気回路について説明する。図7(b)に破線の矢印で示されるように、各コイル25に三相交流電力が印加された場合、これらコイル25から発せられる磁束は、共通ヨーク36の内部に閉じ込められるかたちで形成される。具体的には、当該磁束は、各共通ヨーク36の内部及び各磁極部27を通過する。すなわち、各コイル25から発せられる磁束は、磁石35に鎖交することがない。コイル25の磁束が磁石35を通過しないことにより、当該コイル磁束が磁石35の磁気抵抗の影響を受けることはない。このため、コイル25の磁束を効率よく発生させることが可能となる。コイル25の磁束密度も好適に確保される。なお、同図では、一例としてU+相及びU−相に対応する磁束が主に示されている。これは次の理由による。すなわち、これらU相及びU−相の間の各相に対応するコイル25にも磁束は発生するものの、逆方向の磁束同士は打ち消し合うので、結果的に図7(b)に示される磁束が残るかたちとなる。
<実施の形態の効果>
したがって、本実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)磁石35の固定子23側の側面全体を共通ヨーク36で覆った。そして、当該共通ヨーク36の固定子23側の側面には当該固定子23側に凸となる曲面36aを形成した。このため、磁石35の磁場分布を滑らかなサインカーブとすることができる。すなわち、回転子30から固定子23へ向かう磁束の密度が好適に確保される。これにより、トルクリップルの発生が抑制されて、モータ16を三相正弦波駆動方式により円滑に駆動させることができる。騒音の発生等も抑制される。また、磁石35の固定子23側の側面全体が共通ヨーク36により覆われることにより、コイル25から発せられる磁束が磁石35を通過することがない。このため、コイル25の磁束密度を好適に確保することができる。ひいては、モータトルクを確保することができる。
(2)一対の回転子30は固定子23を間に挟んで互いに対向してなる。このため、単一の回転子30を有するものと比べて、より大きなモータトルクを得ることができる。
(3)回転子30は、磁石35の固定子23側の面の全体を覆う共通ヨーク36、及び固定子23と反対側の面の全体を覆う磁石ヨーク34を備えてなる。このため、磁石35から発せられる磁束が固定子23と反対側の面から漏洩することが抑制される。したがって、磁石35の磁気回路が好適に形成されるとともに、磁石35の固定子23側へ向かう磁束の密度をより好ましいレベルで確保することができる。
(4)一の回転子30において、複数の磁石35及び複数の共通ヨーク36は、当該回転子30の回転方向において、隙間を空けて環状に配設されてなる。
隣り合う磁石35との間に隙間が形成されることにより、隣り合う磁石35間に磁束が形成されにくくなるとともに、各磁石35から発せられる磁束は固定子23側へ向かいやすくなる。このため、モータトルクの発生に係る、磁石35の固定子23側へ向かう磁束の密度が増大する。したがって、モータトルクのいっそうの増大化が期待できる。
(5)固定リング22の内周面には、環状のスリット22bを形成した。雰囲気温度の変化(上昇及び下降)、並びにコイル25の通電に伴う発熱により、材質の違いによる線膨張係数差による磁極部27の根元部の応力が過大になるおそれがある。その応力を緩和するため、磁極部27を圧接する固定リング22の軸方向の剛性を下げるスリット22bにより、固定リング22が変形し、応力が緩和される。
(6)磁石35、磁石ヨーク34及び共通ヨーク36は、非磁性体により形成された磁石支持部材33を介して出力軸31に連結するようにした。このため、磁石35から発せられる磁束が出力軸31側に漏れ出ることが抑制される。したがって、磁石35の固定子23側への磁束密度が好適に確保される。
(7)また、磁石支持部材33の保護部33cにより、磁石35、磁石ヨーク34及び共通ヨーク36のケーシング21側の側面を覆うようにした。このため、磁石35から発せられる磁束がケーシング21側へ漏洩することが抑制される。したがって、磁石35の固定子23側へ向かう磁束の密度を好適に確保することができる。
(8)本例のモータ16によれば、前述したように、三相正弦波駆動方式による滑らかな駆動が実現される。また、モータトルクも好適に確保することができる。このため、電動パワーステアリング装置1の駆動源として好適である。
(9)アキシャルギャップ型のモータ16では、電磁石からなる固定子23を、磁石(永久磁石)35からなる2つの回転子30で挟み込む構成とされる。このため、いわゆるラジアルギャップ型のモータに比べて、回転子30(磁石35)と固定子23(電磁石)との対向面積が大きく取ることができる。したがって、体格の小型化、あるいは高出力化も可能になる。
<他の実施の形態>
なお、前記実施の形態は、次のように変更して実施してもよい。
・本例では、6個の磁石35を使用したが、例えば4つにしてもよい。このようにすれば、固定子23の鉄損が小さくなる。
・本例において、磁石支持部材33の保護部33cを省略してもよい。すなわち、図8に示すように、磁石支持部材33は、挿入部33a及びフランジ部33bからなる。このようにした場合であれ、磁石35、磁石ヨーク34及び共通ヨーク36は、ステンレス綱鋼材等の非磁性体により形成された磁石支持部材33を介して出力軸31に連結されることに変わりはない。このため、磁石35から発せられる磁束が出力軸31側に漏れ出ることが抑制される。ひいては、磁石35の固定子23側への磁束密度が好適に確保される。
・図9に示すように、磁石ヨーク34、磁石35及び共通ヨーク36の全体を覆う合成樹脂層42を形成してもよい。磁石ヨーク34、磁石35及び共通ヨーク36を合成樹脂材料によりモールドすることにより、磁石35が磁石ヨーク34又は共通ヨーク36から剥離することが抑制される。
・図10に示すように、各磁極部27を一体形成してもよい。すなわち、円環板状の単一の磁極部材43を設けて、これに各コア24を連結する。この場合、コイル25の組立作業性を確保する観点から、同図に示されるように、各コア24に対応して切欠溝44を形成する。各切欠溝44は、磁極部材43の半径方向へ延びるように形成してもよいし、コギング対策として当該半径方向に対して交わる方向へ延びる斜状の切欠溝として形成してもよい。
なお、磁極部材43において、切欠溝44の残り部44a(磁極部材43の内周縁部)は、当該磁極部材43の他の部位に対して薄肉化してもよい。例えば磁極部材43の中心に向かうにつれてその肉厚が小さくなるように、あるいは単に残り部44aの肉厚が他の部位よりも肉薄となるように、磁極部材43を形成する。このようにすれば、コイル25の励磁の際、わずかな磁束で磁極部材43が飽和する。このため、モータ16の高効率化が図られる。また、残り部44aの剛性が不足するような場合は、磁極部材43の内周側の残り部44aと同様に、切欠溝44の外周側に、薄肉化された残り部を形成してもよい。このようにすれば、磁極部材43の外周縁は当該外周側の薄肉部により連結されるので、磁極部材43の剛性が確保可能となる。
・図11に示すように、各磁石35間の隙間に他の磁石45を介在させてもよい。この場合、他の磁石45は、自身に隣接する磁石35の極性と同じ極性となるように設ける。同図の例でいえば、左からN極、N極、S極、S極となるように、磁石45を設ける。磁石35と磁石45との間の反発力を利用することにより、隙間を空けて隣接する磁石35間で磁束が行き来しにくくなるとともに、当該35から発せられる磁束は固定子23側へ向かいやすくなる。このため、磁石35の固定子23側へ向かう磁束の密度を好適に確保することができる。
・本例では、コア24を1段としたが、複数段(N段:Nは2以上の自然数)としてもよい。磁極部27は、N+1段となる。例えば、図12に示すように、コア24を2段とした場合、磁極部27は3段となる。ただし、この場合、固定子23の軸方向における中央の磁極部27は、磁極としては機能しない。このようにすれば、コイル25の総断面積を固定子23の軸線方向において大きく増大させることができる。このため、コイル25から発せられる磁束密度の大幅な増大が期待できる。磁石35として、例えばボンド磁石(プラスチックマグネット)あるいはフェライト磁石等と比べて磁石エネルギ積が大きいとされるネオジューム磁石等を採用する必要はない。ボンド磁石あるいはフェライト磁石等で足りる。
・また、本例では、2つの回転子30で固定子23を挟み込むようにしたが、3つ以上の回転子30を設けるようにしてもよい。例えば図13に示されるように、3つの回転子30を設ける場合には、出力軸31の軸方向において隣り合う2つの回転子30の間、すなわち上側の回転子30と中央の回転子30との間並びに中央の回転子30と下側の回転子30との間にそれぞれ固定子23を介在させる。ここで、中央の回転子30は、その上下2つの回転子30と同じものを互いに反対を向けて一体としたかたちとされている。ただし、この中央の回転子30においては、その上下2つの回転子30と異なり、磁石ヨーク34が省略されている。また、磁石支持部材33は一体的に形成されている。このため、2つの固定子23により挟み込まれた中央の回転子30は、磁束をS極からN極へ通過させることができる。すなわち、この中央の回転子30は、上下2つの固定子23の回転子として共用される。このようにすれば、モータトルクを増大させることができる。また、先の図2に示される、いわゆるツインロータタイプのものを単に複数段設けることも考えられるものの、この場合には2つの固定子23の間に2つの回転子30を設ける必要がある。この点、図13に示される構成によれば、2つの固定子23の間には単一の、しかも磁石ヨーク34が省略された回転子30を介在させるだけでよい。このため、モータ16の軸方向長の増大を抑制することができる。なお、モータ16の軸方向長の増大が問題にならない場合には、先の図2に示される、いわゆるツインロータタイプのものを複数段設けるようにしてもよい。このようにしても、モータトルクを増大させることは可能である。
・本例では、固定リング22の内周面、すなわち固定子23側の面に、当該固定子23の軸線方向に対して交わる方向へ延びる環状のスリット22bを形成したが、当該スリット22bは環状でなくてもよい。例えば、スリット22bは、複数に分断してもよい。ケーシング21と固定子23(正確には、コア24)との材質の違いによる線膨張の差を吸収できれば、スリット22bに限らず他の構成を採用することも可能である。さらに、固定リング22の軸方向の肉厚によりケーシング21の線膨張を吸収できる場合等には、スリット22bを省略してもよい。
・本例では、非磁性体により形成された磁石支持部材33を介して磁石35、磁石ヨーク34及び共通ヨーク36を出力軸31に連結するようにしたが、磁束の出力軸31への漏洩が問題にならないのであれば、当該磁石支持部材33を省略してもよい。この場合には、例えば図14に示すように、磁石ヨーク34を出力軸31に対して直接的に連結し、磁石35及び共通ヨーク36は磁石ヨーク34に接着固定する。なお、この場合には、磁石35及び共通ヨーク36と出力軸31との間には若干の隙間Dを設けることが好ましい。
・本例では、磁石35を磁石ヨーク34と共通ヨーク36とで挟み込む構成としたが、多少の磁束漏れが問題にならないのであれば、磁石35の全体を磁性体により覆うようにしてもよい。逆に、磁石35の固定子23側の側面の全体のみを磁性体により覆うようにしてもよい。すなわち、磁石ヨーク34は省略してもよい。
・本例では、複数個の磁石35を、隙間を空けて環状に配設するようにしたが、単一の円環状の永久磁石として構成してもよい。同様に、本例では、各磁石35と同数の共通ヨーク36を設けたが、円環状の単一の共通ヨークとして構成してもよい。固定子23側へ向かう磁束が十分に得られる場合には、このような構成を採用することができる。
・本例では、2つの回転子30で固定子23を挟み込む、いわゆるツインロータ式のモータとしたが、単一の回転子30を固定子23に対向して配置する、いわゆるシングルロータ式として構成してもよい。
・本例では、固定子23の周方向において各磁極部27を等間隔で配設するようにしたが、これら磁極ピッチは多少ずらしてもよい。また本例では、固定子23の周方向において互いに隣り合う磁極部27間に形成される隙間は、当該固定子23の半径方向に沿って延びるように形成されるところ、当該隙間はスキューさせるようにしてもよい。すなわち、固定子23の周方向において互いに隣り合う2つの磁極部27間に形成される隙間が、固定子23の半径方向に対して交わる方向へ延びるように各磁極部27を形成する。このようにすれば、トルクリップル、あるいはコギングトルクを低減させることが可能となる。
・本例における回転子30を固定子とし、同じく固定子23を回転子としてもよい。すなわち、回転子30をケーシング21に固定するとともに、出力軸31に対して相対回転可能に設ける。また、固定子23をケーシング21及び回転子30に対して相対回転可能に設けるとともに、出力軸31に一体回転可能に設ける。このようにしても、前記実施の形態と同様に、磁石35の磁場分布を滑らかなサインカーブとすることができる。なお、この場合、回転子30(ここでは固定子)は、先の図2に示されるように、固定リング22を利用してケーシング21に固定することも可能である。また、スリット22bを設けてもよい。
・本例では、モータ16を電動パワーステアリング装置1の駆動源として適用したが、用途は問わない。
1…電動パワーステアリング装置、16…モータ、21…ケーシング、22…固定リング(固定部材)、22b…スリット、23…固定子、26…電磁石、30…回転子、34…磁石ヨーク(磁性体)、35…磁石、36…共通ヨーク(他の磁性体)、36a…曲面。

Claims (6)

  1. 永久磁石を備えてなる回転子又は固定子、及び電磁石を備えてなる固定子又は回転子が、その軸線方向において対向して配設されてなるアキシャルギャップ型モータにおいて、
    前記回転子又は固定子は、前記永久磁石の前記固定子又は回転子に対向する面の全体を覆う磁性体を備え
    前記磁性体の前記固定子又は回転子側の面には、前記永久磁石の磁場分布を滑らかなサインカーブとするべく、前記固定子又は回転子側に凸となる曲面であって、前記回転子の回転方向に高さが変化するように湾曲してなる曲面が形成され
    前記永久磁石は、前記回転子の回転方向において、隙間を空けて複数に分割されてなるとともに、前記永久磁石間の隙間には、他の永久磁石が介在され、
    前記他の永久磁石は、隣に位置する前記永久磁石の極性と同じ極性となるように設けられているアキシャルギャップ型モータ。
  2. 請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    前記永久磁石及び前記磁性体を含んでなる一対の回転子又は固定子を備え、これら回転子又は固定子は前記固定子又は回転子を間に挟んで互いに対向してなるアキシャルギャップ型モータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    前記回転子又は固定子は、前記永久磁石の前記固定子又は回転子と反対側の面の全体を覆う他の磁性体を有してなるアキシャルギャップ型モータ。
  4. 請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    記固定子又は回転子側の磁性体は、前記回転子の回転方向において、隙間を空けて複数に分割されてなるアキシャルギャップ型モータ。
  5. 請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    前記回転子及び前記固定子を収容するケーシングを備え、前記固定子は前記ケーシングの内周面に固定部材を介して固定するとともに、前記回転子は前記ケーシングの内周面に対して相対回転可能に支持し、
    前記固定部材は非磁性金属材料により形成するとともに、その固定子側の面には当該固定子の軸線方向に対して交わる方向へ延びるスリットを形成してなるアキシャルギャップ型モータ。
  6. 請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載のアキシャルギャップ型モータが駆動源として採用されてなる電動パワーステアリング装置。
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