JP5480939B2 - ベルトアセンブリ - Google Patents

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Description

本発明は、任意の移動物をスロープに沿って移動させる際に、任意の移動物を手動で移動させることができるベルトアセンブリに関する。
車両のなかには、後部に電動ウインチを備え、電動ウインチのフックを車椅子に連結し、電動ウインチを操作して車椅子を乗降用のスロープに沿って昇降させることにより、車椅子を車両から降車、乗車させるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
電動ウインチで車椅子をスロープに沿って昇降させることができるので介護者の負担を軽減することが可能である。
特開2008−307154号公報
ところで、特許文献1の車両から車椅子を乗降させる際に電動ウインチが作動しないことが考えられる。電動ウインチが作動しない場合、介護者は車椅子や被介護者の荷重を支えながら、車椅子をスロープに沿って昇降させる必要があり、介護者の負担が増すことになる。
特に、車椅子を降車させる際には、介護者が後退しながら車椅子をスロープに沿って下降させる必要があり、介護者の負担がさらに増すことになる。
ここで、スロープに沿って昇降させるものは車椅子に限定するものではなく、包装用・運送用の段ボール箱などの任意の移動物が対象になる。
本発明は、電動ウインチを用いることなくスロープに沿って任意の移動物を昇降させる際に移動者の負担を軽減できるベルトアセンブリを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、任意の移動物をスロープに沿って移動させる際に用いるベルトアセンブリであって、前記スロープに載っている前記移動物の下降側の面に対して横向きに掛けることが可能な第1のベルトと、該第1のベルトの両端部にそれぞれ連結具を介して一端部が連結され、他端部に掛止部を有する一対の第2のベルトと、から成り、前記掛止部は、前記第2のベルトが前記連結具から前記スロープの上端部側へ延びた状態において任意の固定物に掛け止め可能な部分であり、前記連結具は、前記第1のベルトと前記第2のベルトとの、少なくとも一方のベルト長さを長くする方向と短くする方向とに調整可能なベルト長さ調整部を備え、該ベルト長さ調整部は、前記ベルト長さを長くする方向の調整を、規制と許容とに手動で切り替えるロック切替部を備えている、ことを特徴とする。
請求項2は、前記第1のベルトの前記両端部間の長さが、前記スロープに載っている前記移動物の幅よりも大きく設定されることにより、前記第1のベルトの前記両端部にそれぞれ連結された前記連結具は、前記移動物の下降側の面に前記第1のベルトが掛けられた状態において前記移動物の両側面に位置する、ことを特徴とする。
請求項3は、前記ロック切替部の操作部は、前記スロープに載っている前記移動物の下降側の面に前記第1のベルトが掛けられた状態において前記移動物に対して外側を向くように配置された、ことを特徴とする。
請求項4は、前記第2のベルトは、前記連結具から前記一端部が抜け出すことを防止するために、前記一端部に抜止部が設けられた、ことを特徴とする。
請求項5は、前記ロック切替部は、前記ベルト長さ調整部による前記ベルト長さ調整のうち、前記ベルト長さを短くする方向への調整を常に許容している、ことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、第1のベルトの両端部に一対の第2のベルトを連結具で連結し、連結具のベルト長さ調整部で第1ベルトと第2のベルトとの少なくとも一方のベルト長さを調整可能とした。さらに、ベルト長さ調整部にロック切替部を備えた。
よって、一対のベルト長さ調整部の一方と他方とを交互に操作することにより、任意の移動物の一方側と他方側とを交互に昇降させることができる。
これにより、移動物の片側を移動させる際に移動物の反対側を第1、第2のベルトで支えることができるので、移動物を移動させるために必要な力を小さく抑えることができる。
特に、任意の移動物を第1のベルトおよび一対の第2のベルトで支えることにより、移動物が自重でスロープに沿って下降しないように保持できる。
さらに、任意の移動物をスロープに沿って下降させる際に、移動物の片側に配置されたロック切替部のロック状態が解除された場合でも、移動物の反対側に配置されたロック切替部のロック状態を保つことができる。
これにより、移動物の反対側を第1、第2のベルトで支えることができるので、移動物が自重でスロープに沿って下降しないように保持できる。
このように、移動物を移動させるために必要な力を小さく抑え、かつ、移動物が自重で下降しないように保持できる。したがって、任意の移動物を電動ウインチを用いることなくスロープに沿って昇降させる際に移動者の負担を軽減できる。
請求項2に係る発明では、移動物の両側面に連結具(すなわち、ベルト長さ調整部)をそれぞれ配置した。よって、片側のベルト長さ調整部でベルト長さを調整する際には、移動者が移動物の片側に位置(移動)する必要があり、反対側のベルト長さ調整部でベルト長さを調整できない。すなわち、ベルトアセンブリは両側のベルト長さを同時に調整できないように構成されている。
これにより、移動物の一方側と他方側とを交互に確実に昇降させることができるので、移動物をスロープに沿って良好に昇降させることができる。
請求項3に係る発明では、ロック切替部の操作部を移動物に対して外側を向くように配置することにより、操作部を移動者に向けて配置できる。これにより、操作部を操作しやすい位置に配置できるので、操作部の操作性を良好に確保できる。
請求項4に係る発明では、第2のベルトの一端部に抜止部を設けた。これにより、第2のベルトの一端部が連結具から抜け出すことを抜止部で防止できるので、使い勝手がよくなり利便性が向上する。
請求項5に係る発明では、ベルト長さを短くする方向への調整をロック切替部で常に許容するようにした。よって、任意の移動物をスロープに沿って上昇させる際に、ロック切替部によるロック状態を手動で解除する手間を省くことができる。
これにより、任意の移動物を上昇させる作業を簡略化できるので、移動者の負担を軽減することができる。
一方、ベルト長さを長くする方向の調整はロック切替部で規制されている。よって、移動物の上昇中に、第2のベルトから手を離した場合でも、ロック切替部でベルト長さが長くなることを抑えることができる。
これにより、任意の移動物を手で支える必要がなく、移動者の負担を一層軽減することができる。
本発明に係るベルトアセンブリを車椅子に適用した状態を示す斜視図である。 図1のベルトアセンブリを車椅子に適用した状態を示す平面図である。 図1のベルトアセンブリを示す斜視図である。 図3の左連結具を示す断面図である。 (a)は図3の左側面ベルトのベルト長さを長くする例を示す斜視図、(b)は図3の左側面ベルトのベルト長さを短くする例を示す斜視図である。 本発明に係るベルトアセンブリを車椅子に掛ける例を説明する図である。 (a)は本発明に係る左連結具で左側面ベルトのロック状態を解除する例を説明する図、(b)は本発明に係る左側の操作部を操作する例を説明する図である。 本発明に係るベルトアセンブリで車椅子の左側部を車体後方に向けて移動する例を説明する図である。 (a)は本発明に係るベルトアセンブリで車椅子の右側部を車体後方に向けて移動する例を説明する図、(b)は本発明に係る右側の操作部を操作する例を説明する図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。
実施例に係るベルトアセンブリ20について説明する。
図1に示すように、車体後部構造10は、車体後部11に設けられた左右のリヤシート12,13と、左右のリヤシート12,13の下部に設けられたウインチ装置15と、左右のリヤシート12,13の車体後方に設けられた車椅子載置部16と、車椅子載置部16の後部16aに格納自在に設けられたスロープ17とを備え、車椅子(任意の移動物)18が乗降可能に構成されている。
さらに、車体後部構造10は、車椅子18を手動で昇降させるためのベルトアセンブリ20を備えている。
左リヤシート12は、左シートクッション31の後部に設けられた左シートバック32と、左シートバック32の頂部32aに着脱自在に設けられた左ヘッドレスト33とを備えている。
左ヘッドレスト33は、左シートバック32の頂部32aに挿通可能な一対の脚部(任意の固定物)34が下方に向けて突出されている。
右リヤシート13は、右シートクッション36の後部に設けられた右シートバック37と、右シートバック37の頂部37aに着脱自在に設けられた右ヘッドレスト38とを備えている。
右ヘッドレスト38は、右シートバック37の頂部37aに挿通可能な一対の脚部(任意の固定物)39が下方に向けて突出されている。
ウインチ装置15は、左右のリヤシート12,13の下部ケース41に設けられ、一対のベルト42(図6参照)の先端部にフック43が設けられている。
一対のフック43は、車椅子18の一対の前脚部45に連結可能に形成されている。
ウインチ装置15を電動ウインチで正転することにより一対のベルト42を巻き取ることができ、電動ウインチで逆転することにより一対のベルト42を巻き戻すことができる。
ウインチ装置15によれば、一対のフック43が一対の前脚部45に連結された状態で、一対のベルト42を巻き取ることにより、路面49から車椅子載置部16に車椅子18を乗車させ、乗車させた車椅子18を車椅子載置部16に保持させることができる。
また、一対のフック43が一対の前脚部45に連結された状態で、一対のベルト42を巻き戻すことにより車椅子載置部16から路面49に車椅子18を降車させることができる。
よって、介護者(移動者)28に負担をかけることなく車椅子18とともに被介護者27を乗降させることができる。
車椅子載置部16は、左右のリヤシート12,13の車体後方に設けられ、車椅子18を安定させた状態で載置可能にフロアが平坦に形成されている。
スロープ17は、車椅子載置部16の後部16aに上端部17aが連続するように取り付けられ、路面49に下端部17bが連続するように載置されることにより傾斜状に配置可能な部材である。
さらに、スロープ17は、左側部に左ガイド部17cが立設され、右側部に右ガイド部17dが立設されている。
スロープ17の上端部17aが車椅子載置部16の後部16aに連続され、下端部17bが路面49に連続されることにより、車椅子載置部16に載せられた車椅子18をスロープ17を経て路面49に降車させることができる。
また、路面49上の車椅子18をスロープ17を経て車椅子載置部16に乗車させることができる。
このスロープ17は、一例として、二つ折りに折り畳まれた状態で、上端部17aを軸にして上向きに揺動されことにより、車椅子載置部16の後部16aに格納される。
図2、図3に示すように、ベルトアセンブリ20は、車椅子18をスロープ17に沿って手動で昇降(移動)させるための部材である。
すなわち、ベルトアセンブリ20を用いることにより、ウインチ装置15を用いることなく、車椅子載置部16に車椅子18を手動で乗降させることができる。
このベルトアセンブリ20は、車椅子18の背面18aに横向きに掛ける背面ベルト(第1のベルト)21と、背面ベルト21の両端部21a,21bにそれぞれ連結された一対の連結具22,23と、一対の連結具22,23にそれぞれ連結された一対の側面ベルト(一対の第2のベルト)24,25とを備えている。
一対の連結具22,23は、左連結具(連結具)22および右連結具(連結具)23で構成されている。左右の連結具22,23は左右対称の部材である。よって、左右の連結具22,23の各構成部材に同じ符号を付して右連結具23の詳しい説明は省略する。
一対の側面ベルト24,25は、左側面ベルト24および右側面ベルト25で構成されている。左右の側面ベルト24,25は左右対称の部材である。よって、左右の側面ベルト24,25の各構成部材に同じ符号を付して右側面ベルト25の詳しい説明は省略する。
背面ベルト21は、両端部21a,21b間の長さL1が車椅子18の背面幅(スロープ17に載っている移動物の幅)L2よりも大きく設定された可撓性のベルトである。
この背面ベルト21は、スロープ17に載っている車椅子18の背面(下降側の面)18aに対して横向きに掛けることが可能な背面掛け部51と、背面掛け部51の左端部から車椅子18の左側面18bに延ばされた左延出部52と、背面掛け部51の右端部から車椅子18の右側面18cに延ばされた右延出部53とを有する。
図3、図4に示すように、左延出部52の端部(両端部21a,21bの一方)21aに対して左連結具22の連結軸55が連結されている。この状態で、左連結具22が車椅子18の左側面18b(図2参照)に位置する。
左連結具22は、所定間隔をおいて互いに平行に設けられた一対の連結プレート56と、一対の連結プレート56の各一端部56a間に介在された連結軸55と、一対の連結プレート56の他端部56b間に介在されたベルト長さ調整部57とを備えている。
連結軸55は、断面が略円形に形成され、背面ベルト21の端部(両端部の一方)21a(すなわち、左延出部52の端部21a)が連結されている。
ベルト長さ調整部57は、左側面ベルト24のベルト長さL3を調整可能に構成されている。
このベルト長さ調整部57は、一対の連結プレート56の他端部56b間に介在された摺動軸58と、摺動軸58の近傍に支持軸61を介して回転自在に設けられたロック切替部62とを備えている。
摺動軸58は、左側面ベルト24が摺接されることにより湾曲状に折り曲げられる湾曲周面58aを有する。
ロック切替部62は、一対の連結プレート56の他端部56bに支持軸61を介して回転自在に支持された回動部63と、回動部63の一端部から摺動軸58に向けて突出された複数の係止爪64と、回動部63の他端部から連結軸55に向けて張り出された操作部65とを備えている。
操作部65は、車椅子18の左側面18b(図2参照)に対して外側を向くように配置されている。よって、操作部65を介護者(図1参照)28に向けることができる。
これにより、操作部65を操作しやすい位置に配置できるので、操作部65の操作性を良好に確保できる。
ロック切替部62によれば、左側面ベルト24の他端部24c側に矢印F1方向の荷重が作用して矢印F1方向に引っ張られることにより、左側面ベルト24とともに複数の係止爪64が矢印A方向に移動して実線で示すように左側面ベルト24に係止する(食い込む)。
これにより、左側面ベルト24が矢印F1方向(左側面ベルト24が長くなる方向)に調整されることを規制できる。
また、図4、図5(a)に示すように、操作部65を矢印F2の如く介護者28の指29aで押圧することにより複数の係止爪64が想像線で示すように矢印B方向に移動する。よって、複数の係止爪64による左側面ベルト24の係止が解除される。
これにより、左側面ベルト24が介護者28の両手29で矢印F1方向(左側面ベルト24が長くなる方向)に調整されることを許容できる。
すなわち、ベルト長さ調整部57は、ベルト長さが長くなる方向の調整を規制する状態と、ベルト長さが長くなる方向の調整を許容する状態とに手動で切り替えることができるロック切替部62を備えている。
一方、図4、図5(b)に示すように、左側面ベルト24の一端部24a側に矢印F3方向の荷重が作用して矢印F3方向に引っ張られることにより、左側面ベルト24とともに複数の係止爪64が想像線で示すように矢印B方向に移動する。よって、複数の係止爪64による左側面ベルト24の係止が解除される。
これにより、左側面ベルト24が介護者28の両手29で矢印F3方向(すなわち、左側面ベルト24が短くなる方向)に調整されることを、常に許容できる。
したがって、車椅子18をスロープ17に沿って上昇させる際に、ロック切替部62によるロック状態を手動で解除する手間を省くことができるので、車椅子18を上昇させる作業を簡略化できる。
一方、左側面ベルト24のベルト長さが長くなる方向の調整はロック切替部62で規制されている。よって、車椅子18の上昇中に、左側面ベルト24から手を離した場合でも、ベルト長さが長くなることをロック切替部62で抑えることができる。
これにより、車椅子18を手で支える必要がなく、介護者28(図1参照)の負担を軽減することができる。
図2、図3に示すように、左側面ベルト24は、背面ベルト21の左端部21aに左連結具22を介して一端部24a付近の部位24bが連結された可撓性のベルトである。
さらに、左側面ベルト24は、一端部24aに抜止部68を有し、他端部24cに掛止部69を有する。
図4に示すように、左側面ベルト24の一端部24a付近の部位24bが、摺動軸58の湾曲周面58aに摺接されて湾曲状に折り曲げられることにより、一端部24a付近の部位24bが左連結具22を介して背面ベルト21の左端部21aに連結される。
この状態で、左側面ベルト24の一端部24aが、左側面ベルト24の他端部24c(図3参照)側に折り返される。すなわち、左側面ベルト24の一端部24a付近の部位24bは、湾曲周面58aで略V字状に折り曲げられている。
抜止部68は、左側面ベルト24の一端部24aが重ね合わされた状態に折り返されることにより厚さ寸法が大きく確保されている。
これにより、抜止部68が摺動軸58および係止爪64間の隙間(すなわち、左連結具22)から抜け出すことを防止できるので、ベルトアセンブリ20の使い勝手がよくなり利便性が向上する。
図1、図3に示すように、掛止部69は、他端部24cがリング状に折り返されることにより形成された部分である。
この掛止部69は、左側面ベルト24が左連結具22からスロープ17の上端部17a側へ延びた状態で、左ヘッドレスト33の脚部34に掛け止められる。
以上説明したように、背面ベルト21の両端部21a,21bに左右の側面ベルト24,25を左右の連結具22,23で連結し、左右のベルト長さ調整部57で左右の側面ベルト24,25のベルト長さL3,L4を調整可能とした。加えて、左右のベルト長さ調整部57にそれぞれロック切替部62を備えた。
よって、左右のベルト長さ調整部57を交互に操作することにより、車椅子18の左側と右側とを交互に昇降させることができる。
これにより、車椅子18の片側を移動させる際に車椅子18の反対側を背面ベルト21や左右の側面ベルト24,25で支えることができるので、車椅子18を昇降させるために必要な力を小さく抑えることができる。
加えて、車椅子18の左右の側面(両側面)18b,18cに左右の連結具22,23(すなわち、左右のベルト長さ調整部57)をそれぞれ配置した。
よって、左側のベルト長さ調整部57でベルト長さL3を調整する際には、介護者28(図1参照)が車椅子18の左側に移動(位置)する必要があり、右側のベルト長さ調整部57でベルト長さL4を調整できない。
一方、右側のベルト長さ調整部57でベルト長さL4を調整する際には、介護者28が車椅子18の右側に移動(位置)する必要があり、左側のベルト長さ調整部57でベルト長さL3を調整できない。
すなわち、左右側(両側)のベルト長さL3,L4を同時に調整できない。
これにより、車椅子18の左側(一方側)と右側(他方側)とを交互に確実に昇降させて、車椅子18をスロープ17に沿って良好に昇降させることができる。
つぎに、ベルトアセンブリ20を用いて車椅子載置部16から車椅子18を降車する例を図6〜図9に基づいて説明する。
図6に示すように、スロープ17の上端部17aを車椅子載置部16の後部16aに連続するように取り付け、スロープ17の下端部17b(図7参照)を路面49に連続するように載置する。
ウインチ装置15の電動ウインチを逆転させて一対のベルト42を巻き戻すことにより車椅子載置部16から路面49に車椅子18を降車させることができる。
しかし、ウインチ装置15を操作しても電動ウインチが作動しないことが考えられる。この場合、ベルトアセンブリ20を用いて車椅子載置部16から車椅子18を降車させることが可能である。
以下、ベルトアセンブリ20を用いて車椅子載置部16から車椅子18を降車させる例について説明する。
まず、車椅子18の背面18aにベルトアセンブリ20の背面ベルト21を横向きに掛ける。背面ベルト21の左端部21aには左連結具22を介して左側面ベルト24が連結されている。さらに、背面ベルト21の右端部21bには右連結具23を介して右側面ベルト25が連結されている。
左側面ベルト24の掛止部69を左ヘッドレスト33の脚部34に掛け止め、右側面ベルト25の掛止部69を右ヘッドレスト38の脚部39に掛け止める。
左側面ベルト24の一端部24a側を矢印Cの如く引っ張ることにより、左側面ベルト24のベルト長さL3を調整する。同様に、右側面ベルト25の一端部25a側を矢印Dの如く引っ張ることにより、右側面ベルト25のベルト長さL4を調整する。
この状態で、車椅子18を車両前方に向けて矢印Eの如く移動して、一対のフック43を車椅子18の一対の前脚部45から外す。
図7(a)、(b)に示すように、一対のフック43を一対の前脚部45から外した後、車椅子18を車体後方に向けて移動することにより、車椅子18の左右の後輪47L,47Rがスロープ17の上端部17aまで移動する。
この状態で、左右の側面ベルト24,25が直線状に張られ、左右の側面ベルト24,25および背面ベルト21で車椅子18が保持される。
この状態で、左側のベルト長さ調整部57(すなわち、左連結具22)の操作部65を介護者28の指29a(図5(a)参照)で矢印Fの如く押圧して左側面ベルト24の係止状態(ロック状態)を解除する。
一方、右側面ベルト25は右側のベルト長さ調整部57(すなわち、右連結具23)で係止状態(ロック状態)に保たれている。
図8に示すように、右側面ベルト25のベルト長さL4を保持した状態で、左側面ベルト24のベルト長さL3が長くなる。よって、車椅子18の右後輪47Rを軸にして、車椅子18の左後輪47Lおよび左前輪46L(すなわち、車椅子18の左側部18d)が矢印Gの如く車体後方に向けて移動する。
ここで、スロープ17は、左側部に左ガイド部17cが立設され、右側部に右ガイド部17dが立設されている。
よって、車椅子18の右後輪47Rを軸にして、車椅子18の左後輪47Lおよび左前輪46Lが矢印G方向に移動する際に、スロープ17から左右の前輪46L,46R(右前輪46Rは図2参照)や左右の後輪47L,47Rが脱輪することを左右のガイド部17c,17dで防ぐことができる。
図9(a)、(b)に示すように、右側のベルト長さ調整部57(すなわち、右連結具23)の操作部65を介護者28の指29a(図5(a)参照)で矢印Hの如く押圧して右側面ベルト25の係止状態(ロック状態)を解除する。
一方、左側面ベルト24は左側のベルト長さ調整部57(すなわち、左連結具22)で係止状態(ロック状態)に保たれている。
よって、左側面ベルト24のベルト長さL3を保持した状態で、右側面ベルト25のベルト長さL4が長くなる。よって、車椅子18の左後輪47Lを軸にして、車椅子18の右後輪47Rおよび右前輪48R(図示せず)、すなわち車椅子18の右側部18eが矢印Iの如く車体後方に向けて移動する。
このように、左右側のベルト長さ調整部57を交互に操作することにより、左右の側面ベルト24,25のベルト長さL3,L4を交互に調整できる。よって、車椅子18の左側と右側とをスロープ17に沿って交互に下降させることができる。
これにより、車椅子18の片側を下降(移動)させる際に車椅子18の反対側を背面ベルト21や左右の側面ベルト24,25で支えることができるので、車椅子18を下降させるために必要な力を小さく抑えることができる。
特に、車椅子18をスロープ17に沿って下降させる際に、車椅子18を背面ベルト21および左右の側面ベルト24,25で支えることにより、車椅子18が自重でスロープ17に沿って下降しないように保持できる。
さらに、車椅子18をスロープ17に沿って下降させる際に、車椅子18の片側に配置されたロック切替部62のロック状態が解除された場合でも、車椅子18の反対側に配置されたロック切替部62のロック状態を保つことができる。
これにより、車椅子18の反対側を背面ベルト21および左右の側面ベルト24,25で支えることができるので、車椅子18が自重でスロープ17に沿って下降しないように保持できる。
このように、車椅子18を下降させるために必要な力を小さく抑え、かつ、車椅子18が自重で下降しないように保持できる。
よって、車椅子18の左側と右側とをスロープ17に沿って交互に下降させることにより、車椅子18をスロープ17に沿って矢印Jの如く路面49まで下降させることができる。これにより、ベルトアセンブリ20を用いることにより、車椅子18をスロープ17に沿って下降させる際に介護者28の負担を軽減できる。
さらに、ベルトアセンブリ20を用いることにより、車椅子18を降車させる場合と同様に、車椅子載置部16に車椅子18を乗車させる際に介護者28の負担を軽減することができる。
なお、本発明に係るベルトアセンブリ10は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、ベルト長さ調整部57で一対の側面ベルト24,25のベルト長さを調整可能として例について説明したが、これに限らないで、ベルト長さ調整部57で背面ベルト21のベルト長さを調整可能に構成することも可能である。この場合においても同様の効果が得られる。
また、前記実施例では、任意の移動物を車椅子18とし、車椅子18を車体後部11から昇降させる際にベルトアセンブリ20を適用する例について説明したが、これに限定するものではなく、包装用・運送用の段ボール箱などの他の移動物にベルトアセンブリ20を適用することも可能である。
さらに、前記実施例では、ウインチ装置15が作動しない場合にベルトアセンブリ20を用いる例について説明したが、これに限定するものではなく、車両からウインチ装置15を除去し、ウインチ装置15に代えてベルトアセンブリ20を備えることも可能である。
また、前記実施例では、任意の固定物として左右のヘッドレストの脚部34,39を例示したが、これに限定するものではなく、車体後部11などの他の部位を固定部とすることも可能である。
さらに、前記実施例では、左右の側面ベルト24,25の掛止部69として、他端部を折り返してリング状に形成した例について説明したが、これに限定するものではなく、フックなどの他の掛止部69を採用することも可能である。
また、前記実施例で示した車体後部構造10、スロープ17、車椅子18、ベルトアセンブリ20、背面ベルト21、左右の連結具22,23、左右の側面ベルト24,25、左右のヘッドレストの脚部34,39、ベルト長さ調整部57、ロック切替部62、操作部65、抜止部68および掛止部69などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、任意の移動物をスロープに沿って移動させる際に、任意の移動物を手動で移動させることができるベルトアセンブリを備えた移動手段への適用に好適である。
10…車体後部構造、17…スロープ、17a…スロープの上端部、18…車椅子(任意の移動物)、18a……車椅子の背面(下降側の面)、18b,18c…車椅子の左右の側面(移動物の両側面)、20…ベルトアセンブリ、21…背面ベルト(第1のベルト)、21a,21b…背面ベルトの両端部、22,23…一対の連結具(左右の連結具)、24,25…一対の側面ベルト(一対の第2のベルト、左右の側面ベルト)、24a…左側面ベルトの一端部、24c…左側面ベルトの他端部、34,39…左右のヘッドレストの脚部(任意の固定物)、57…ベルト長さ調整部、62…ロック切替部、65…操作部、68…抜止部、69…掛止部、L1…背面ベルトの両端部間の長さ、L2…車椅子の背面幅(スロープに載っている移動物の幅)、L3…左側面ベルトのベルト長さ、L4…右側面ベルトのベルト長さ。

Claims (5)

  1. 任意の移動物をスロープに沿って移動させる際に用いるベルトアセンブリであって、
    前記スロープに載っている前記移動物の下降側の面に対して横向きに掛けることが可能な第1のベルトと、
    該第1のベルトの両端部にそれぞれ連結具を介して一端部が連結され、他端部に掛止部を有する一対の第2のベルトと、から成り、
    前記掛止部は、前記第2のベルトが前記連結具から前記スロープの上端部側へ延びた状態において任意の固定物に掛け止め可能な部分であり、
    前記連結具は、前記第1のベルトと前記第2のベルトとの、少なくとも一方のベルト長さを長くする方向と短くする方向とに調整可能なベルト長さ調整部を備え、
    該ベルト長さ調整部は、前記ベルト長さを長くする方向の調整を、規制と許容とに手動で切り替えるロック切替部を備えている、ことを特徴とするベルトアセンブリ。
  2. 前記第1のベルトの前記両端部間の長さが、前記スロープに載っている前記移動物の幅よりも大きく設定されることにより、前記第1のベルトの前記両端部にそれぞれ連結された前記連結具は、前記移動物の下降側の面に前記第1のベルトが掛けられた状態において前記移動物の両側面に位置する、ことを特徴とする請求項1記載のベルトアセンブリ。
  3. 前記ロック切替部の操作部は、
    前記スロープに載っている前記移動物の下降側の面に前記第1のベルトが掛けられた状態において前記移動物に対して外側を向くように配置された、ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のベルトアセンブリ。
  4. 前記第2のベルトは、
    前記連結具から前記一端部が抜け出すことを防止するために、前記一端部に抜止部が設けられた、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のベルトアセンブリ。
  5. 前記ロック切替部は、
    前記ベルト長さ調整部による前記ベルト長さ調整のうち、前記ベルト長さを短くする方向への調整を常に許容している、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のベルトアセンブリ。
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