JP5480053B2 - インジェクタの取付構造及びシリンダヘッド構造 - Google Patents

インジェクタの取付構造及びシリンダヘッド構造 Download PDF

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本発明は、燃料直噴式のエンジンのシリンダヘッドを貫通して燃焼室に連通するインジェクタ取付孔にインジェクタを挿入して固定すると共に、それらインジェクタ取付孔とインジェクタとの嵌合面間に、その間をシールするシール部材を介装したインジェクタの取付構造に関する。
燃料直噴式のエンジンのシリンダヘッドに形成した穿孔(インジェクタ取付孔)内に、インジェクタの大径の弁箱(アクチュエータ部)と小径の弁先端(バルブ収納部)とを嵌合して弁先端と穿孔との間をシール部材でシールし、弁先端の外周と穿孔との間に形成された釣合い空間を圧力軽減管を介してエンジンの吸気管に接続したものが、下記特許文献1により公知である。
独国公開第19809654A1号明細書
ところで上記従来のものは、インジェクタの弁先端がエンジンの燃焼室に臨んでいるため、エンジンの停止後の冷却に伴って燃焼室の内部が負圧になると、シリンダヘッドの外部の水や塵がシリンダヘッドの穿孔とインジェクタの弁箱との隙間を通過して釣合い空間に吸い込まれる場合がある。このような場合に、釣合い空間は圧力軽減管を介してエンジンの吸気管に接続しているため、水や塵が吸気管に吸い込まれてエンジンを不調にさせる可能性があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、シリンダヘッドのインジェクタ取付孔と、そこに挿入されたインジェクタとの間の空間に水や塵が滞留しないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、燃料直噴式のエンジンのシリンダヘッドを貫通して燃焼室に連通するインジェクタ取付孔にインジェクタを挿入して固定すると共に、それらインジェクタ取付孔とインジェクタとの嵌合面間に、その間をシールするシール部材を介装したインジェクタの取付構造において、前記インジェクタ取付孔と前記インジェクタとの間に形成されて前記シール部材で前記燃焼室から区画された空間を、連通孔を介して前記シリンダヘッドの外面に連通させたことを特徴とするインジェクタの取付構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記空間は、前記シール部材と、そのシール部材から前記インジェクタの長手方向に離間し位置で前記嵌合面間に設けられた第2のシール部材との間に区画されることを特徴とする、請求項1に記載のインジェクタの取付構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記連通孔は前記空間から略鉛直方向下向きに延びて前記シリンダヘッドの下面に連通することを特徴とするインジェクタの取付構造が提案される。
さらに請求項4に記載された発明によれば、燃料直噴式のエンジンのシリンダヘッドに、燃焼室と、該シリンダヘッドを貫通して前記燃焼室に一端が連通するインジェクタ取付孔とを形成し、そのインジェクタ取付孔にインジェクタを挿入して固定すると共に、それらインジェクタ取付孔とインジェクタとの嵌合面間に、その間をシールするシール部材を介装したシリンダヘッド構造において、前記インジェクタ取付孔と前記インジェクタとの間に形成されて前記シール部材で前記燃焼室から区画された空間を、連通孔を介して前記シリンダヘッドの外面に連通させたことを特徴とするシリンダヘッド構造が提案される。
請求項1,4の各構成によれば、燃料直噴式のエンジンのシリンダヘッドを貫通して燃焼室に連通するインジェクタ取付孔にインジェクタ挿入して固定すると共に、それらインジェクタ取付孔とインジェクタとの嵌合面間に、その間をシールするシール部材を介装したエンジン構造では、例えばエンジンの運転停止時に吸気バルブおよび排気バルブが共に閉弁状態にあると、エンジンが冷却するに伴って燃焼室の内部が強い負圧になって、インジェクタ取付孔とインジェクタとの間に形成された空間に水や塵のような異物が吸い込まれる場合があるが、その空間を連通孔を介してシリンダヘッドの外面に連通させたので、インジェクタを取り外すことなく空間に溜まった異物を排出することができる。しかも空間はエンジンの吸気系に接続されていないので、空間の異物が吸気系に吸い込まれてエンジンを不調にする虞がない。
また請求項2の構成によれば、インジェクタ取付孔とインジェクタとの間に形成された空間が、インジェクタの長手方向に離間した二つの位置に設けられた一対のシール部材の相互間に区画されるので、その空間に異物が入り難くすることができる。
また請求項3の構成によれば、連通孔は空間から略鉛直方向下向きに延びてシリンダヘッドの下面に連通するので、空間に溜まった異物を重力によって自然に排出することができる。
エンジンのシリンダヘッドの縦断面図。 図1の2部拡大図。
以下、図1および図2に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、燃料直噴式の多気筒エンジンEのシリンダブロック11に形成されたシリンダ12にピストン13が摺動自在に嵌合しており、シリンダブロック11に結合されたシリンダヘッド14の下面とピストン13の上面との間に燃焼室15が区画される。シリンダヘッド14には燃焼室15に連通する吸気ポート16および排気ポート17が形成されており、カムシャフト18で駆動される吸気バルブ19および排気バルブ20で、吸気ポート16および排気ポート17がそれぞれ開閉される。燃焼室15の頂部の吸気バルブ19および排気バルブ20に挟まれた位置に点火プラグ21が臨んでいる。
図1および図2から明らかなように、シリンダヘッド14の吸気ポート16に沿うように延びて燃焼室15の外周部に連通するインジェクタ取付孔22が、シリンダ軸線Lに対して傾斜して形成される。インジェクタ取付孔22は、燃焼室15側に向かって拡径する第1部分22aと、第1部分22aに連なって燃焼室15と反対側にテーパー状に拡径する第2部分22bと、第2部分22bに連なってシリンダヘッド14の壁面14aに開放する等径の第3部分22cとを備える。
シリンダヘッド14の吸気側側面に沿ってデリバリパイプ23が配置されており、デリバリパイプ23に4個のシリンダ12…に対応して設けられた4個のインジェクタカップ23a…がボルト24…でシリンダヘッド14の壁面14b固定される。
燃焼室15の内部に燃料を直接噴射するインジェクタ25は、燃焼室15側からデリバリパイプ23側に向かって、バルブ収納部25aと、アクチュエータ部25bと、カプラ25cと、燃料導入部25dとを備える。円筒状のバルブ収納部25aはインジェクタ取付孔22の第2部分22bに嵌合し、そのバルブ収納部25aの先端部外周に設けたOリングよりなる第1シール部材26によって第2部分22bの内周面との間をシールされる。円筒状のアクチュエータ部25bの先端は、Oリングよりなる第2シール部材27を介してインジェクタ取付孔22の第3部分22cに嵌合する。また円筒状の燃料導入部25dは、Oリングよりなる第3シール部材28を介してデリバリパイプ23のインジェクタカップ23aに嵌合する。
インジェクタ25のバルブ収納部25aの外面とシリンダヘッド14のインジェクタ取付孔22の第2部分22bの内面との間には、第1シール部材26および第2シール部材27によって挟まれた空間29が区画される。シリンダヘッド14には、前記空間29から略鉛直方向下向きに延びて大気に開放する連通孔14cが形成される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
高圧燃料ポンプ(図示せず)で加圧された燃料はデリバリパイプ23からインジェクタカップ23aを経てインジェクタ25の燃料導入部25dに供給される。このとき、インジェクタ25の燃料導入部25dの外周に設けた第3シール部材28により、インジェクタカップ23および燃料導入部25dの隙間から燃料が漏れることが防止される。カプラ25cから供給される制御電流でアクチュエータ部25bが作動し、バルブ収納部25aに収納したバルブを所定の燃料噴射タイミングに合わせて開弁することで、高圧の燃料がインジェクタ取付孔22の第1部分22aに噴射され、そこから燃焼室15の内部に拡散する。
ところで、インジェクタ25のバルブ収納部25aとインジェクタ取付孔22との間に区画される空間29は第1シール部材26および第2シール部材27によってシールされており、そこに水や塵が侵入することが防止される。しかしながら、空間29は第1シール部材26を介して燃焼室15に連通しており、かつ第2シール部材27を介してシリンダヘッド14の外部の大気に連通しているため、エンジンEの運転停止時に吸気バルブ19および排気バルブ20が共に閉弁状態にあると、エンジンEが冷却するに伴って燃焼室15の内部が強い負圧になり、その燃焼室15に第1シール部材26を介して連通する空間29が負圧になる場合がある。このような場合に、シリンダヘッド14の外壁面に付着した水や塵が第2シール部材27を通過して空間29の内部に吸い込まれてしまう可能性がある。
このような場合、インジェクタ25をインジェクタ取付孔22から取り外して水や塵の除去を行うことができるが、そのためには多くの時間と労力を必要とする問題がある。しかしながら、本実施の形態によれば、前記空間29が連通孔14cを介してシリンダヘッド14の外部の大気に連通しているので、インジェクタ25をインジェクタ取付孔22から取り外すことなく、空間29から水や塵を自動的に排出することが可能となってメンテナンス性が向上する。特に、連通孔14cは空間29から略鉛直方向下向きに延びてシリンダヘッド14の下面に開口しているため、水や塵は空間29に溜まることなくスムーズに排出される。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態ではインジェクタ25をシリンダ軸線Lに対して傾斜させて燃焼室15の外周部に燃料を噴射しているが、インジェクタ25をシリンダ軸線L上に配置して燃焼室15の中央部に燃料を噴射しても良い。
E エンジン
14 シリンダヘッド
14c 連通孔
15 燃焼室
22 インジェクタ取付孔
25 インジェクタ
26 第1シール部材(シール部材)
27 第2シール部材(第2のシール部材)
29 空間

Claims (4)

  1. 燃料直噴式のエンジン(E)のシリンダヘッド(14)を貫通して燃焼室(15)に連通するインジェクタ取付孔(22)にインジェクタ(25)を挿入して固定すると共に、それらインジェクタ取付孔(22)とインジェクタ(25)との嵌合面間に、その間をシールするシール部材(26)を介装したインジェクタの取付構造において、
    前記インジェクタ取付孔(22)と前記インジェクタ(25)との間に形成されて前記シール部材(26)で前記燃焼室(15)から区画された空間(29)を、連通孔(14c)を介して前記シリンダヘッド(14)の外面に連通させたことを特徴とするインジェクタの取付構造。
  2. 前記空間(29)は、前記シール部材(26)と、そのシール部材(26)から前記インジェクタ(25)の長手方向に離間し位置で前記嵌合面間に設けられた第2のシール部材(27)との間に区画されることを特徴とする、請求項1に記載のインジェクタの取付構造。
  3. 前記連通孔(14c)は前記空間(29)から略鉛直方向下向きに延びて前記シリンダヘッド(14)の下面に連通することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のインジェクタの取付構造。
  4. 燃料直噴式のエンジン(E)のシリンダヘッド(14)に、燃焼室(15)と、該シリンダヘッド(14)を貫通して前記燃焼室(15)に一端が連通するインジェクタ取付孔(22)とを形成し、そのインジェクタ取付孔(22)にインジェクタ(25)を挿入して固定すると共に、それらインジェクタ取付孔(22)とインジェクタ(25)との嵌合面間に、その間をシールするシール部材(26)を介装したシリンダヘッド構造において、
    前記インジェクタ取付孔(22)と前記インジェクタ(25)との間に形成されて前記シール部材(26)で前記燃焼室(15)から区画された空間(29)を、連通孔(14c)を介して前記シリンダヘッド(14)の外面に連通させたことを特徴とするシリンダヘッド構造。
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