JP2005147035A - 多気筒エンジンの蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

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Masami Kobayashi
まさみ 小林
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Abstract

【課題】 蓄圧式燃料噴射装置のシール構造を簡略化しつつ、エンジンを小型軽量化する。
【解決手段】 コモンレール1をシリンダヘッド2の外部に配設するとともに、各燃焼室に設けたインジェクタに対応するジョイント3をコモンレール1に設け、対応するジョイント3とインジェクタの燃料供給口を高圧パイプ4を介して接続した蓄圧式の燃料噴射装置において、ジョイント3に対応する窓孔5をシリンダヘッド2の壁面に設ける。窓孔5からシリンダヘッド2の上部空間に臨ませたジョイント3とインジェクタの燃料供給口をそれぞれ高圧パイプ4を介して接続する。窓孔5の外周部においてシリンダヘッド2の壁面外面に密接するシール面6をコモンレール1に設けたことにより、シリンダヘッド2にコモンレール1を取り付けるだけで窓孔5を閉塞することができるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明はディーゼルエンジンの燃料噴射装置に係り、特に、加圧ポンプから送出された燃料をコモンレールに一旦蓄圧貯溜した後に、インジェクタを介して各燃焼室にそれぞれ所定のタイミングで噴射供給するようにした蓄圧式の燃料噴射装置に関するものである。
蓄圧式の燃料噴射装置において、従来ではシリンダヘッドカバーの外部に設置したコモンレールと、シリンダヘッドカバーで覆われた複数のインジェクションノズルをそれぞれシリンダヘッドの壁面を貫通する高圧パイプを介して接続したもの、あるいは、ヘッドカバーの内部にコモンレールを収容したものがある(特許文献1などを参照)。
ところが、コモンレールをシリンダヘッドカバーの外部に設置した前者の場合は、複数本の高圧パイプをシリンダヘッドの壁面に貫通させる必要性があるために、シール構造が複雑になってしまうという問題点があり、シリンダヘッドカバーの内部にコモンレールを収容した後者の場合は、コモンレールを収容する分だけシリンダヘッドカバーを大型化してロッカルームの容積を大きくする必要性があるために、エンジンを小型軽量化し難いという不具合があった。
特開2002−89407号公報
解決しようとする問題点は、シール構造を簡略化しつつエンジンを小型軽量化することができない点である。
本発明は、加圧ポンプにより加圧された燃料を蓄圧貯溜するコモンレールをシリンダヘッドの外部に配設するとともに、各燃焼室に設けたインジェクタに対応するジョイントをコモンレールに設け、対応するジョイントとインジェクタの燃料供給口を高圧パイプを介して接続することにより、加圧ポンプで加圧された燃料をコモンレールに蓄圧貯溜した後に、各インジェクタを介して燃焼室に噴射供給するようにした蓄圧式の燃料噴射装置において、前記ジョイントに対応する窓孔をシリンダヘッドの壁面に設け、該窓孔からシリンダヘッドの上部空間に臨ませたジョイントとインジェクタの燃料供給口をそれぞれ高圧パイプを介して接続するとともに、前記窓孔の外周部においてシリンダヘッドの壁面外面に密接するシール面をコモンレールに設けたことを最も主要な特徴としている。
本発明に係る蓄圧式燃料噴射装置は、コモンレールに設けた高圧パイプのジョイントを、シリンダヘッドに設けた窓孔からシリンダヘッドの上部空間に臨ませたうえで、コモンレールに設けたシール面を前記窓孔の外周部においてシリンダヘッドの壁面外面に密接させるようにしている。従って、シリンダヘッドカバーの外部にコモンレールを配設してシリンダヘッドカバーの大型化を回避しているにも拘らず、シリンダヘッドにコモンレールを取り付けるだけで窓孔を閉塞することが可能となるために、シール構造を簡略化することができるという利点がある。
図1は本発明に係る多気筒エンジンの蓄圧式燃料噴射装置の一実施形態を示す概略平面図、図2は同じく正面図である。
これらの図において、図示しない加圧ポンプにより加圧された燃料を蓄圧貯溜するコモンレール1をシリンダヘッド2の外部に配設している。シリンダヘッド2には、先端を各燃焼室に臨ませたインジェクタ(図示省略)を取り付けたうえで、コモンレール1に設けたジョイント3と各インジェクタの燃料供給口を高圧パイプ4を介して接続することにより、加圧ポンプで加圧された燃料をコモンレール1に蓄圧貯溜した後に、高圧パイプ4を介して各インジェクタに供給し、このインジェクタから所定のタイミングで燃焼室にそれぞれ噴射供給する蓄圧式の燃料噴射装置を構成している。
ここに、シリンダヘッド2の壁面には、前記ジョイント3に対応する窓孔5を設けることにより、コモンレール1に設けたジョイント3をそれぞれ窓孔5からシリンダヘッド2の上部空間(ロッカルーム)に臨ませている。そして、各窓孔5の外周部においてシリンダヘッド1の壁面外面に密接するシール面6をコモンレール1に設け、コモンレール1をボルト7でシリンダヘッド2の外面に締付固定することにより、窓孔5を閉塞している。
従って、図示しないシリンダヘッドカバーの外部にコモンレール1を配設してシリンダヘッドカバーの大型化を回避しているにも拘らず、シリンダヘッド2にコモンレール1を取り付けるだけで窓孔5を閉塞することが可能となるために、従来のように複数本の高圧パイプをシリンダヘッドに貫通させる必要性がなく、シール構造を簡略化することができる。
なお、上記実施形態においては6個のジョイント3に対してシリンダヘッド2の壁面に3個の窓孔5を設け、各窓孔5からシリンダヘッドの上部空間にジョイント3を2個づつ臨ませるようにしているが、窓孔5の数は実施形態の3個に限定されるものではない。
本発明に係る多気筒エンジンの蓄圧式燃料噴射装置の一実施形態を示す概略平面図である。 図1の正面図である。
符号の説明
1 コモンレール
2 シリンダヘッド
3 ジョイント
4 高圧パイプ
5 窓孔
6 シール面
7 ボルト

Claims (1)

  1. 加圧ポンプにより加圧された燃料を蓄圧貯溜するコモンレール1をシリンダヘッド2の外部に配設するとともに、各燃焼室に設けたインジェクタに対応するジョイント3をコモンレール1に設け、対応するジョイント3とインジェクタの燃料供給口を高圧パイプ4を介して接続することにより、加圧ポンプで加圧された燃料をコモンレール1に蓄圧貯溜した後に、各インジェクタを介して燃焼室に噴射供給するようにした蓄圧式の燃料噴射装置において、前記ジョイント3に対応する窓孔5をシリンダヘッド2の壁面に設け、該窓孔5からシリンダヘッド2の上部空間に臨ませたジョイント3とインジェクタの燃料供給口をそれぞれ高圧パイプ4を介して接続するとともに、前記窓孔5の外周部においてシリンダヘッド2の壁面外面に密接するシール面6をコモンレール1に設けたことを特徴とする多気筒エンジンの蓄圧式燃料噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009209937A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Delphi Technologies Inc 燃料送出システム

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