JP5479745B2 - 梱包方法 - Google Patents
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Description
図6(a)は上記の状態を示す正面図である。図6(b)は上記の状態を示す側面図である。なお、以降図6(a)に示す側面から梱包材を見た図を梱包材の正面図、図6(b)に示す側面から梱包材を見た図を梱包材の側面図とする。
天板400と座板500は、略正方形状の合成樹脂製の板材である。
座板500の底面の両端部には、対向する一対の辺900aのそれぞれに沿うようにして、2つの第1脚部700が下方向に突出するように設けられる。底面の中央部には、対向する別の一対の辺900bの中央部同士を結ぶようにして、第1脚部700と平行に、第1脚部700と同じ高さの第2脚部800が下方向に突出するように設けられる。
第1脚部700と第2脚部800の間にできる空間にフォークリフトのフォークを差し込むことにより、梱包材100により梱包された梱包物200の持ち上げ、運搬がなされる。
また、座板500では梱包物200の重量が下方向に加わるとともに、各隅部でパレットバンド600による引張力が矢印Bに示すように上方向に加わる。
このため、座板500には各隅部を上方向へ反らせる力が働く。これは、座板500を辺900a、及び辺900bに沿って反らせる力であり、合成樹脂製の座板500における反りの原因となる。
これにより、梱包物200を梱包した梱包材100が不安定になるという問題が起こる。加えて、合成樹脂製の座板500については、地面に対して滑りやすいという問題も存在する。
まず、図1を参照して、本実施形態の梱包材1で梱包物3を梱包した状態について説明する。
天板7と座板9は、各角部の平面形状が丸みを帯びた略正方形状の合成樹脂製の板材である。座板9の底面の両端部には、対向する一対の辺16aのそれぞれに沿うようにして2つの第1脚部13が下方向に突出するように設けられる。底面の中央部には、対向する別の一対の辺16bの中央部同士を結ぶようにして、第1脚部13と平行に、第1脚部13より短い第2脚部15が下方向に突出するように設けられる。
なお、天板7と座板9は上記示した略正方形状に限らず、略長方形状等、略矩形状のものであればよい。
また、天板7や座板9の角部が丸みを有することは、作業中に天板7や座板9の角部が他の荷物等に接触することがあっても、接触対象あるいは天板7や座板9が傷ついたり壊れたりしにくくなるので好ましい。
さらに、角部に丸みを付ける他、角部を所定角度で面取りを行なうこともできる。これによっても、角部が他の荷物などに接触したときに、天板7や座板9の破損を防止できる。このようにして、天板7と座板9の全体形状を略矩形状とすれば、接触したときに破損しにくく、梱包材として機能を損なわない形状であれば、角部はいかなる形状でも良い。
また、座板9では各隅部が上方向へ反るような矢印bに示す方向の引張力が働く。これは、座板9を辺16a、及び辺16bに沿って反らせる力であり、合成樹脂製の座板9における反りの原因となる。
図2(a)の左右方向は天板7の辺16bに対応し、上下方向は天板7の辺16aに対応する。図2(b)の左右方向は天板7の辺16bに対応し、上下方向は天板7の高さ方向に対応する。
窪み部17は、天板7の辺16bの側面において、梱包時にパレットバンド11が通過する位置に、天板7の高さ方向に設けられる。
梱包時、窪み部17にあわせてパレットバンド11を通すことにより、梱包に用いたパレットバンド11が動くことがなく、確実な梱包が可能となる。
突起部19は、後述する座板9の穴部23と平面位置、平面形状において対応し、穴部23と嵌合可能である。このため、梱包材1の収納時には突起部19と穴部23を嵌合させて天板7と座板9を重ねることができ、これにより天板7と座板9の相対位置がずれることがなく、天板7と座板9を一体として収納管理することが容易となる。
この他、天板7には図示を省略した水抜き孔等が設けられる。
図3(a)の左右方向は座板9の辺16bに対応し、上下方向は座板9の辺16aに対応する。図3(b)の左右方向は座板9の辺16bに対応し、上下方向は座板9の高さ方向に対応する。
窪み部21は、座板9の辺16bの側面において、梱包時にパレットバンド11が通過する位置に、座板9の高さ方向に設けられる。
梱包時、窪み部21にあわせてパレットバンド11を通すことにより、梱包に用いたパレットバンド11が動くことがなく、確実な梱包が可能となる。
前述したが、座板9の穴部23は、天板7の突起部19と平面位置、平面形状において対応し、突起部19と嵌合可能である。梱包材1の収納時には穴部23と突起部19を嵌合させて座板9と天板7を重ねることにより、座板9と天板7の相対位置がずれることがなく、座板9と天板7を一体として収納管理することが容易となる。
梱包時、溝部25にあわせてパレットバンド11を通すことにより、梱包に用いたパレットバンド11が移動することがなく、確実な梱包が可能となる。
この他、座板9には図示を省略した水抜き孔等が設けられる。
加えて、第1脚部13は、座板9の中央部の側が下になるよう傾斜して接地するので、梱包物3を梱包した梱包材1が滑りにくくなる。
よって、鉛直方向に梱包物3a、3bをそれぞれ梱包した梱包材1a、1bを並べた場合でも、各梱包材1a、1bは安定する。
図5を参照してこれを説明する。図5は梱包材1aの天板7aの一例を示す図である。図5(a)は天板7aの上面図、図5(b)は天板7aの正面図である。
図5(a)の左右方向は天板7aの辺16bに対応し、上下方向は天板7aの辺16aに対応する。図5(b)の左右方向は天板7aの辺16bに対応し、上下方向は天板7aの高さ方向に対応する。
図5(a)、図5(b)には、梱包材1aを下段に、梱包材1bを上段に縦に並べて配置した状態での天板7aが示されており、点線部は梱包材1bを示す。
加えて、梱包材1bを梱包材1aの上部に配置した場合には、滑り止め突起部20が、梱包材1bの第1脚部13bが端部に突出部27bを有することにより当該端部で形成されたL字状の角部の内側近傍に位置するように設けられる。
滑り止め突起部20が第1脚部13bの側面に当接することにより梱包材1bの移動を制限し、梱包材1bが滑らないようにすることができる。
例えば、本実施形態では、座板は3本の脚部を有するが、例えば座板の底面の中央部の脚部を2本とするなどして、座板の脚部の数を増やしてもよい。
このときも、座板の底面の中央部に設けられる2本の脚部の長さを、座板の底面の両端部に設けられる脚部の長さより短くして、少なくとも底面の両端部に設けられた脚部、望ましくは底面の両端部と中央部に設けられた脚部が接地するようにし、本発明の目的を達成することができる。
3、3a、3b、200………梱包物
5、300………地面
7、7a、7b、400………天板
9、9a、9b、500………座板
11、11a、11b、600………パレットバンド
13、13a、13b、700………第1脚部
15、15a、15b、800………第2脚部
16a、16b、900a、900b………辺
17、21………窪み部
19………突起部
20………滑り止め突起部
23………穴部
25………溝部
27、27b………突出部
Claims (3)
- 梱包物の上部に配置するための合成樹脂製の天板と、梱包物の下部に配置するための合成樹脂製の座板と、前記天板と前記座板により梱包物を挟んだ状態で前記天板と前記座板の対応する端部同士を引張固定するための引張固定材と、により構成される梱包材による梱包方法であって、
前記座板は底面の両端部と中央部から下方に突出して設けられる脚部を有し、
前記梱包物を梱包した前記梱包材の設置時に、前記座板の底面の両端部と中央部に設けられる脚部が接地するように、前記座板の底面の中央部に設けられる脚部が下方に突出する長さは、前記座板の底面の両端部に設けられる脚部が下方に突出する長さよりも短くし、
前記座板は略矩形の形状を有し、
前記座板の底面の両端部に設けられる脚部は、前記座板の対向する一組の辺のそれぞれに沿うようにして設けられ、
前記座板の底面の中央部に設けられる脚部は、前記座板の底面の両端部に設けられる脚部と平行に設けられ、
前記天板は、その底面から下方に突出する突起部を有し、
前記座板は、前記突起部と嵌合可能な穴部を有し、
前記引張固定材は、帯状のパレットバンドであり、前記梱包材による梱包時には、前記天板と前記座板で前記梱包物を挟み、前記天板と前記座板の対応する端部を囲むようにして前記パレットバンドのループを形成し、前記ループを引き締めるようにして前記梱包物を梱包し、
前記座板の底面において、梱包時に前記パレットバンドが通過する位置には、溝部が設けられ、
前記座板の底面の両端部および中央部に設けられる脚部は、前記座板の対向する一組の辺の全長に相当する長さであり、前記脚部の長手方向と前記溝部の長手方向が平行であり、
前記座板の底面の両端部に設けられる脚部が下方に突出する長さは、前記辺の全長に渡って同じであり、
前記パレットバンドのループは、前記脚部の長手方向と平行に、前記座板の両側部に偏位して形成され、前記座板を前記脚部の長手方向と直交する方向に沿って反らせて前記ループを引き締め、
前記梱包物を梱包した前記梱包材の設置時に、前記座板の底面の両端部の脚部は、前記座板の中央部の側が下になるように傾斜して接地することを特徴とする梱包方法。 - 前記天板の上面に、前記座板の底面の両端部の脚部に当接し滑り止めを行うための突起部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の梱包方法。
- 前記天板と前記座板の側面において、梱包時に前記パレットバンドが通過する位置には、窪み部が設けられることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の梱包方法。
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